JPH07502204A - 有害物質を含有する密封されたガラス体を再生可能な成分に分解する方法 - Google Patents

有害物質を含有する密封されたガラス体を再生可能な成分に分解する方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 有害物質を含有する密封されたガラス体を再生可能な成分に分解する方法 本発明はブラウン管又はガス放電管のごとき有害物質を含有する密封されたガラ ス体を再生可能な成分に分解する方法であって、ガラス体をブラウン管の正面及 び円錐部ガラス及びガス放電管ガラスのごとき各種のガラスと、その他の成分特 に金属及びセラミック部品とに従って分離し、再利用の意味において有害物質と なる物質を排除する方法に関する。
廃品の再利用は現代の重要問題となっている。原料の有限性と環境汚染はいずれ も産業廃棄物の再利用の可能性について熟慮することを必要としている。
紙及びガラスの再処理とは殆んど毎日直面している。
従って多くの都市では紙、ガラス用ゴミ容器と他の家庭ごみ用ごみ容器とを区別 することは当然のことになっている。この廃棄物分別処理の成果はたとえば今日 すでに中空ガラス容器は半数が再生ガラスで作られていることに反映している。
廃品再利用は再加工すべき材料の品質面に高度の要求を課している。その場合一 つの主要な問題は廃品を種々の成分に分別すること、すなわち廃棄物を種々の再 生可能な成分に区別することにある。この種々の成分の分別の原則は、例えばア ルミニウム缶を家庭廃品から分別する際に又は、ガラス瓶の栓を外す際に適用さ れる。しかしながら電子製品例えばテレビジョン受信機、計算機モニター、計算 機端末装置及びブラウン管一般などでは事情は複雑である。この場合、種々の種 類のガラス、金属、プラスチック及び有害物質を分離しなくてはならない。
その際、種々の成分を手作業で多大な人手を要して分別するか、或いは、単に電 子装置全体を破砕することができるが、後者の場合全部品が勿論もはや利用でき ず従って堆積廃品の一部となる。
廃棄物処理は、堆積の形にせよ再利用の形にせよこの場合、廃棄物処理法規によ って規制を受ける。特に有害物質含有廃棄物の場合には廃棄物処理法規によって 処理装置に課せられる要求は極めて高い。しかしながら今日まで有害物質を含有 する密封されたガラス体すなわち主としてガラスからなるが有害物質、金属及び セラミックも存在するガラス体であって、特に監視を要する廃棄物の一覧表によ り重要廃棄物に分類されているもの、また、ブラウン管、ガス放電管及びこれら と同様のものを包含する廃棄物のための満足し得る処理装置は知られていない。
例えば、ブラウン管の部品を再利用したい場合にはその種々の、有害物質を含有 する正面ガラス、鉛含有円錐部ガラス、ハウジング内に取付けるための金属帯、 カラーブラウン管の金属マスクならびにマスク固定用金属ボタンからなる部品を 互いに分離しなくてはならない。複雑なためにまた材料の種類が多いためにこの 分別はしばしば手作業で行なわれる。接着しである金属帯は初めに取除かれる二 次に円錐部及び正面ガラスをダイヤモンド板鋸で切断し、熱効果によりブラウン 管から取外すことができる二次はマスクが、その次に固定用ボタンが手作業で又 は自動的に取外される。円錐部ガラスはさらに加工することなく選別される:最 後に有害物質を正面ガラス内面から取除く。かくして分別された成分は次に再び 経済的循環に還送することができる。
例えば西独特許出願公開第3901842号から、この種のブラウン管ガラスの 分離及び清掃方法が公知である。この方法では金属帯を取外した後、これからマ スクならびに固定用ボタンを磁気的に分離し、円板鋸、ダイヤモンド鋸などによ り円錐部ガラスを正面ガラスから切離す。引続いて正面ガラスの発光層及び円錐 部ガラスの被膜を例えば砂又は高圧水を吹きつけて取り除く。
放電プラズマからの光線を、場合によっては蛍光物質と共に利用するガス放電管 の場合には、本質的にはブラウン管の分解法と同じ方法を用いるのが通常である 。この場合、ガス放電管の金属製及びセラミック製部品つきの末端を当該ガラス 管からダイヤモンド鋸によって切離し、その際、放電プラズマ用に必要なガスを ポンプで吸引し又は大気中に放出し、水銀灯の場合には、Hgと結合する物質例 えばメルクリソルブQlerkurisorb)■等を撒布して水銀を無害化し てからガラス管から集合槽へ注ぎこむことができる。蛍光層がガラス管内面に施 こしであるときは、これを砂又は高圧水を吹きつけて取除き、次にガス放電管の 種々の部品が経済的循環へ返還され得るようになる。
ブラウン管及び/又はガス放電管の機械的破砕では従来必ずその種々の部品から なる“混合物”を生じるが、これは再利用不能である。特に有害物質の処理に関 してはこの種の無差別の混合物の生成は不満足なものである。
従って本発明は、ブラウン管又はガス放電管のごとき有害物質を含有する密封さ れたガラス体を再生可能な成分に分別する方法であって、全自動的にまた連続的 にかつ少ない人手で実施可能な、しかも経済性及びエネルギー消費の少ないこと を保証すべき方法を提供するという課題が根拠となっている。再利用装置に課せ られる高い要求に応えるため、そのほか、本発明による方法は高度の分別効率を 保証すべきである。
この課題を解決するために本発明による方法は、ガラス体全体を事大の片に破砕 すること、引続いて少なくともガラス体破砕の際に放出された及び/又は分離さ れた有害物質部分をガラス破片及び残余の部分から分離すること及び磁性金属の 分離、非磁性金属の分離、セラミック、粘土片、石及び/又は陶器部品のごとき 不透明物質の選別及び各種ガラス類の分別なとの諸段階を対応の分離装置におい て行なうことを特徴とする。
この場合、破砕装置内でのガラス体の破砕は本質的にはそれぞれの部品の表面性 状の損失を生ずることなしに行なわれることまた引続いて有害物質分離装置内に おいて本質的にはすべての有害物質をガラス体破片から除去することが提案され る。
また有害物質分離装置は、破砕されたガラス体部品が互いに摩擦されることによ って有害物質被膜が剥離される有害物質分離室を包含すること及び破砕及び/又 は相互摩擦の際に剥離される有害物質被膜の部分を配管を経て第1の濾過装置と 後続の第1の集合容器とへ導くことも提案される。
同様にその場合、剥離された有害物質を負圧により破砕装置及び/又は有害物質 分離室から第1の濾過装置へ導くことも提案される。
さらに本発明は第1の遠心分離機の導入により、有害物質とその他の部分との比 重の差を利用することによる、剥離された有害物質のその他の部分からの除去も 提案する。
本発明によればまた、ガラス破片から有害物質被膜を剥離する際に、有害物質が 剥離された後に、剥離された有害物質を配管を経て第1の濾過装置へ導く助剤を 使用すること、その助剤から第1の濾過装置において有害物質を取除くこと及び 清浄化された助剤を再び有害物質分離室へ返還し、一方、有害物質を第1の集合 室内に残留させることも提案される。
その際には本発明によれば助剤として有害物質被膜に関して不活性な助剤例えば スフ、砂又はその類似物のごとき流動性を示さない固体物質、水のごとき不活性 液体又は空気のごとき不活性気体を用いることが提案される。
さらに本発明ではこの場合、有害物質分離室内には少なくとも1個の第1のノズ ルを設け、このノズルにより、分離過程を促進するために、破砕されたガラス体 成分への助剤吹付は及び/又は助剤渦流の発生を引き起こさせることも提案され る。
破砕されたガラス体部品を、助剤との接触により引き起こされる有害物質被膜の 除去後に、再び助剤から取出すことも提案される。
本発明によれば同様に、剥離された有害物質被膜を運ぶ助剤は残余の破片部分と 比重が異なるので、これを第2の遠心分離機において残余の破片部分から分離す ることも提案される。
本発明によれば、助剤を、剥離された有害物質被膜とともに負圧によって第1の 濾過装置へ導入することも提案される。
更に、ガラス体破砕の際に放出されるガスを破砕装置からポンプで引き出し、第 2の集合装置へ導入することも提案される。
本発明によれば更に、有害物質分離装置は加熱区間を包含し、そこで、当初、ガ ラス体内にあった液状の水銀を蒸発させること及び水銀蒸気を破砕装置及び/又 は有害物質分離装置からポンプで引出し、水銀凝縮器を経て第3の集合槽へ導入 することも提案される。
本発明は、別法として、水銀含有ガラス体の破砕の際に、破砕装置を冷却して本 質的には水銀蒸気が放出されないようにすることも提案している。
本発明により、その際に、破砕装置に水銀分離室を包含させ、そこでHgと結合 する助剤を用いて塩生成、錯体生成及び/又は吸収により水銀を無害化し、第2 の濾過装置へ導くこと、第2の濾過装置内においては助剤から水銀を取除くこと 及び清浄化された助剤を再び水銀分離室へ送り、一方、水銀を第3の集合槽へ導 くことが提案される。
その場合、助剤を少なくとも1個の第2のノズルを用いてガラス体破片へ吹付け ることが提案される。
本発明はまた、破砕されたガラス体部品を助剤中を通過させることを提案してい る。
別法として、助剤を水銀とともに第2の遠心分離機を用いてその比重により残余 のガラス体破片から分離することが提案される。
本発明により更に、磁性金属用分離器、ブラウン管の正面ガラス及び/又はガス 放電管のガラス用のガラス分離器、非磁性金属用分離器及び/又は不透明物質分 離器を用いて、それぞれ、有害物質を除去した種々のガラス体部品の吸収、伝達 及び/又は反射性能を選別するために活用する赤外線用発信及び受信ユニットの 少な(とも1個を備えておくことが提案される。
同様に、磁性金属用分離器は少なくとも1個の磁石を包含することも提案される 。
本発明によれば更にまた磁性金属用分離器及び/又は非磁性金属用分離器におい ては破砕されたガラス体部品の静電荷の差を利用することが提案される。
そのほか本発明により磁性金属用分離器及び/又は非磁性金属用分離器は少なく とも1個の金属センサーを包含することが提案される。
さらにまた、不透明物質分離器には少なくとも1個のセラミックセンサーが用い られることが提案される。
本発明はそのほか、各分離装置間の輸送を可能にするベルトコンベヤーに振動器 が装備しであることを提案している。
本発明により更に、ガラス体破砕の際に生じた微小片を残余の破片から篩分け、 それぞれ、漏斗又は類似のものにより少なくとも1基の第4の集合槽へ導くこと が提案される。
その際、篩分けを少なくとも1基のドラムを通過させ、その外壁穿孔によって行 なうことが提案される。
更に本発明により微小片の篩分を少な(とも2基の相異なる分離装置間の輸送中 に、対応の輸送を実施する振動コンベヤベルトにある孔によって行なうことも提 案される。
本発明の一実施例は、まず、ブラウン管を破砕し、次に有害物質を、引続いて微 小片を取除くこと及び次に磁性金属を選別し、その後に正面ガラスを破片から取 除き、引き続いて非磁性金属を分離し、最終段階において不透明物質を円錐部ガ ラスから分離することを特徴とする。
本発明の別の実施形式は、まず、ガス放電管を破砕し、次に有害物質を取除き、 引続いて微小片を取除くこと及び磁性金属を選別し、その後にガラスを除去し引 続いて非磁性金属を不透明物質から分離することを特徴とする。
更に、破砕装置をブラウン管用の第1の破砕機及び/又はガス放電管用の第2の 破砕機に・よって形成することも提案される。
その際、本発明により、第1の破砕機を有害物質分離室と連結することが提案さ れる。
その際、更に、第2の破砕機を加熱区間又は水銀分離室と連結することが提案さ れる。
有害物質の分離後に残余のブラウン管部分及び残余のガス放電管部分を共に更に 処理し、その際、ガス放電管のガラスをブラウン管の正面ガラスと共に分離する ことが望ましい。
別法として、ガス放電管の破砕ならびにそれらの内に含まれている水銀の除去及 びブラウン管の破砕の後に、残余のブラウン管部分及び残余のガス放電管部分を 共に再処理しその際、ガス放電管のガラス及びブラウン管の正面ガラスを共に分 離することが提案される。
本発明によればまた別法として、第1の破砕機及び第2の破砕機は一体化して形 成してあり、有害物質分離室は加熱区間又は水銀分離室と一体化して形成してあ り、ブラウン管はガス放電管と共に破砕されて再利用可能な部分となりその際、 ガス放電管のガラスはブラウン管の正面ガラスと共に分離することも提案される 。
本発明の別の特徴は第1の破砕機及び/又は第2の破砕機はシュレッダ−を包含 していることである。
そのほか、本発明によれば破砕装置が有害物質分離装置付きのものとして形成さ れることが提案される。
本発明は、有害物質を包含する密封されたガラス体を、破砕及び機械的な摩擦に よる蛍光被膜の除去及び/又はガス放電に役立つ水銀の加熱による除去又は固定 により有害物質を分離した後に、種々の分離装置を通過させ、そこで、順次各種 ガラス、磁性及び非磁性金属ならびに不透明物質を分離して種々の再利用可能な 部分に分別できるという意外な知見が根拠となっている。
本発明のその他の特徴及び利点は以下の記述から判明する。そこでは本発明の二 つの実施例を図解的な図面により詳細に説明する。図面中、 第1図は本発明によるブラウン管用分離装置の図解的構成を示す;また 第2図は本発明による、ブラウン管とガス放電管を再利用可能な部分に分別でき る分離装置の図解的構成を示す。
各種ブラウン管すなわち種々の大きさの白黒ブラウン管ならびにカラーブラウン 管を第1図に示しである分離装置へ送入する。この分離装置はベルトコンベヤー ’ 10゜シュレッダ−12、ベルトコンベヤー14、中間貯槽16aト後続の ドラム16b1配管18、濾過装置20aと後続の集合槽20b1ベルトコンベ ヤー22、漏斗24、集合槽26、磁性金属用分離装置28、配管30、集合槽 32、ベルトコンベヤー34、漏斗36、集合槽38、正面ガラス分離器4o、 配管42、集合槽44、ベルトコンベヤー46、非磁性金属用分離器48、配管 50、集合槽52、ベルトコンベヤー54、不透明物質分離器56、配管58、 集合槽60、配管62及び集合槽64を包含する。
上記のブラウン管用装置は下記の操作法によって分離装置28.40.48及び 56の最適の活用を保証する;ブラウン管は材料の流れを均等にする振動ベルト コンベヤー10を経てシュレッダ−12へ送られ、そこで破壊及び引裂による、 ブラウン管の事大の破片までの破砕が行なわれる。材料はシュレッダ−にかけた 後に、有害物質を漏出させない閉鎖連結管内で運転するベルトコンベヤー14を 経て中間貯槽16aへ導かれる。均等な材料の流れを保証するためベルトコンベ ヤー14も振動させる。
破砕されたブラウン管部分は中間貯槽16aに、ドラム16bの最適充填が保証 されるまで集められる。破片は回転するドラム16b内で回転混合される。この 摩擦過程の際に、有害物質被膜が機械的にガラス破片から剥離される。この場合 、種々のブラウン管部分の表面が損傷して有害物質が亀裂内に固着されるように なる。従って、シュレッダ−12は、部分の表面の損傷をできるだけ小さく保つ ように調整される。剥離された有害物質粉塵は圧縮空気によりドラム内部へ吹き こまれ、そこから負圧により配管18を経て濾過装置20aと後続の集合槽20 bとへ送られる。この場合、シュレッダ−で生じた微小片はそれらの比重が大き いため、有害物質とともに吸引されることがない。そのとき同じく振動するベル トコンベヤー22が残余の部分を磁性金属用分離器28へ運ぶ。
ドラム16bから分離器28への途中において、ベルトコンベヤー22には細孔 が設けられており、これらの孔を通って微小片が落下し、引続いて漏斗24によ り集合槽26へ導かれることによって残余のブラウン管部分から該微小片の一部 が除去される。
分離器28内では磁性金属が磁石によって残余のブラウン管部分から選別され、 次に配管30を経て集合槽32へ送られる。その後に、残余の破片は、同時に微 小片をさらに選別するのに役立つ振動ベルトコンベヤー34を経て正面ガラス分 離器40へ送られ、上記のコンベヤー34では微小片がそこにある孔を通り、漏 斗36を経て集合槽38へ達する。
分離器40内では残余の破砕すべきブラウン管破片が傾斜路を経て認知センサー へ滑落する。これらのセンサーの機能は円錐部ガラス、正面ガラス及び不透明物 質の光学的特性の差に基く。不透明物質は全部の光を吸収し、一方、ガラス破片 では種々の可能性がある。円錐部ガラスは鉛を含有しており、片面は金属メッキ をしてあり、片面は黒色である。従って、赤外線伝達は円錐部ガラス照射の場合 極めて低い。しかしながら表面が損なわれたため、被膜が損傷し、又は損傷個所 に沿って被膜がなくなっている円錐部ガラス破片も存在する。しかしながら破砕 の際、各種ガラスの表面が過度に損傷してい°ない限り赤外線センサーを用いて 、すなわち、赤外線の吸収、反射及び/又は伝達を介して円錐部ガラスと正面ガ ラスとが識別できる。このことが破砕装置12の別の限界条件をもたらし、それ によって、破砕されたブラウン管部分の大きさが間接的に規定される。正面ガラ ス認知の際に光学的認知センサーから信号が制御電子装置へ送られ、そこで加工 処理される。その電子装置が電磁弁を介して圧縮空気ノズルへ指令を発し、後者 は今度は、目標を定めて正面ガラスを配管42を経て集合槽44へ吹きこむ。有 害物質が除去された残余の部分は引続いて振動ベルトコンベヤー46を経て非磁 性金属分離器48に到達する。
分離器48内には金属検知器が取付けてあり、これらが破片の流れにな゛お含ま れでいる金属片すなわち非磁性金属片を検知する。金属検出器から送出される信 号は制御回路を経て、それに接続しである電磁弁へ送られて、正しい時点に圧縮 空気流が、検知されている金属片に当り、これを破片流から圧送し、配管50を 経て集合槽52へ送る。
残余の部分は振動ベルトコンベヤー54を経て最終的に不透明物質分離器56に 到達する。
分離器56においても、不透明物質と円錐部ガラスとの区分は光学的特性すなわ ち赤外線の吸収、伝達及び/又は反射の測定に基いている。ここでもまたセンサ ーを用いてノズルを制御し、後者が不透明物質を配管58を経て集合槽60へ、 また、円錐部ガラスを配管62を経て集合槽64へ圧送するように作動する。
集合槽20b、 26.32.38.44.52.60及び64は規則正しく開 放され、注意深く区分されたブラウン管部分を再加工乃至再利用装置へ送ること ができる。
シュレッダ−内で生じた破片は20乃至80mmX20乃至8゜mmX2乃至2 0mm (長さX幅×厚さ)の大きさである。
ドラム16b内ではZnの有害物質の割合か76%だけ、また、Cdの割合は8 5%だけ低下する、すなわち、この材料は実質上有害物質を含有していないもの である。
分離器28内の磁石は集合槽32に到達する部分が本質的にはもっばら磁性金属 であるよう作動する。正面ガラス分離器40はその他の成分が6%未満だけ集合 槽44へ到達するように作動する。
分離器48内では非磁性金属を圧送する圧縮空気によって1%未満の量のガラス 又は不透明物質がともに運ばれる。
不透明物質分離器56は分離度が90%を超える。第1図に関連して示された分 離装置の処理能力は毎時10)−ンを超え、この全自動法の経済上の意義を明か にしている。
第1図に示しであるブラウン管用分離装置はベルトコンベヤー100、シュレッ ダ−120、ベルトコンベヤー140、加熱区間160、配管170 、配管1 80、水銀凝縮器200及び2基の集合槽200b及び200cを付設すること により拡大して、ブラウン管及びガス放電管用の第2図に示した分離装置とする ことができる。
すでに第1図に関連して記述した方法と同様に、第2図に示した装置はガス放電 管を再利用可能な部分に破砕することができる。
その際付加的に下記の工程を実施する:水銀蒸気灯、蛍光灯又は類似のものに用 いられる各種ガス放電管を物流均等化のため振動させるベルトコンベヤー100 を経てシュレッダ−120へ送りそこで破砕して事大の破片とする。ガス放電管 破片をシュレッダ−120から、有害物質が大気中へ逸出できないように閉鎖さ れた連結管内を通るベルトコンベヤー140を経て加熱区間160を包含してい る有害物質分離装置へ送る。ベルトコンベヤー140が通っている連結管ではそ の際同時にポンプで吸気して、ガス放電管が開いて逸出するガスをシュレッダ− 120から加熱区間160を包含する有害物質分離装置へ導くようにする。
第2段階においてガス放電管の破片を加熱区間160に沿って加熱して場合によ っては破片中に含まれている水銀を蒸発させるようにする。水銀蒸気及び/又は ガス放電管内でプラズマ形成に役立ったその他のガスは次にポンプで水銀凝縮器 200aへ送られる。そこでは冷却トラップで水銀と残余のガスとの分離が行な われ、水銀は次に集合槽200bへ送られガスは集合槽200cへ送られる。
かくして水銀及び/又はその他の、以前はガス放電に役だったガスが除去された ガス放電管破片は次の段階において配管170を経て中間貯槽16aへ、従って またすでに第1図に関連して記述した分離装置へ送られる。
残余のガス放電管破片の以後の分別過程は本質的にはブラウン管の分別の場合に 記述した作業過程と一致する。
かくしてガス放電管の有害物質含有被膜はドラム16b内において分離され、分 離器28は磁性金属の分離に役立ち、一方、ドラム16bと分離器28との間で は微小片が篩分けられる。正面ガラス分離器40では次にガス放電管のガラス全 体か分離され、集合槽44へ送られる。ブラウン管の正面ガラスはすなわちガス 放電管のガラスとともに再処理可能である。分離器28と40との間ではここで もまた微小片の篩分けが行なわれる。
引続いて分離器48が第1図に関連して記述したとおり全非磁性金属の分離のた めに作動する。
ガス放電管にはブラウン管の正面ガラスと対応する部品かないので不透明物質分 離器56に到達する破片はすべて配管58を経て集合槽60へ送られ、ガス放電 管破砕の場合には配管62を経て集合槽64へ到達する材料はない。
ベルトコンベヤー10を経て第2図に示した装置へ送られるブラウン管と、ベル トコンベヤー100を経て送られるガス放電管とを本発明の方法によって同時に 破砕して再利用可能な部分とすることができる。その際中間貯槽16aが分離装 置内の材料の均一の流れを生じさせるために作動する。
第2図に示した装置の場合にも集合槽20b、 26.32゜38、44.52 .60.64. 200b及び200cを規則正しい間隔で開放し、対応の部分 を再利用装置へ送る。
第2図に示した装置の能力は、当然、第1図に示した分離装置のものと一致する 。付加的に、加熱区間160は本質的には完全に水銀を分離し得ることに言及で きる。
この明細書、図面ならびに請求の範囲に示しである本発明の特徴は個別にも任意 に組合せてもさまざまな実施形式において本発明の実施にとって本質的である。
16a 中間貯槽 16b ドラム 18 配管 20a 濾過装置 20b 集合槽 22 細孔のあるベルトコンベヤー 24 漏斗 26 集合槽 28 磁性金属用分離器 30 配管 32 集合槽 34 細孔のあるベルトコンベヤー 36 漏斗 38 集合槽 40 正面ガラス分離器 42 配管 44 集合槽 46 ベルトコンベヤー 48 非磁性金属用分離器 50 配管 52 集合槽 54 ベルトコンベヤー 56 不透明物質分離器 58 配管 60 集合槽 62 配管 64 集合槽 100 ベルトコンベヤー 120 シュレッダ− 140ベルトコンベヤー 160 加熱区間 170 配管 180 配管 200a 水銀凝縮器 200b 集合槽 200c 集合槽

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ブラウン管又はガス放電管のごとき有害物質を含有する密封されたガラス体 を再生可能な成分に分解する方法であって、ガラス体をブラウン管の正面及び円 錐部ガラス及びガス放電管ガラスのごとき各種のガラスとその他の部品、特に金 属製及びセラミック製部分とに従って分離し、再利用の意味において有害物質と なる物質を除去する方法において、全ガラス体を掌大の破片に破砕し、引続いて 少なくともガラス体破砕の際に放出される及び/又は剥離された有害物質部分を ガラス破片及びその他の部分から分離し、磁性金属の分離、非磁性金属の分離、 セラミック、粘土片、石及び/又は磁器部分のごとき不透明物質の選別及び各種 ガラスの分離の諸段階を対応する分離装置において実施することを特徴とする密 封されたガラス体の分解方法。 2.ガラス体の破砕を破砕装置内において本質的にそれぞれの部分の表面諸特性 を損失することなしに行ない、引続いて有害物質分離装置内において本質的にす べての有害物質をガラス体破片から除去する請求の範囲1に記載の方法。 3.有害物質分離装置は、有毒物質被膜が破砕されたガラス体部分から相互摩擦 により剥離される有害物質分離室を包含し、破砕及び/又は相互摩擦の際に剥離 された有害物質被膜部分を配管を経て第1の濾過装置及びそれに接続している第 1の集合槽へ導く請求の範囲2に記載の方法。 4.剥離された有害物質を負圧により破砕装置及び/又は有害物質分離室から第 1の濾過装置へ導く請求の範囲3に記載の方法。 5.第1の遠心分離機を導入することにより、剥離された有害物質の、残余の部 分からの除去を有害物質と残余の部分との比重の差を利用して促進させる請求の 範囲3又は4に記載の方法。 6,ガラス破片からの有害物質被膜の剥離は、有害物質剥離後に、剥離された有 害物質を配管を経て第1の濾過装置へ導く助剤の使用を包含し、その助剤から第 1の濾過装置において有害物質を除去し、清浄化された助剤は再び有害物質分離 室へ送られ、一方、有害物質は第1の集合槽内に残留させる請求の範囲2乃至5 のいずれか一つに記載の方法。 7.助剤として、有害物質被膜に対して不活性な助剤例えば、スフ、砂又はその 類似物のごとき流動性を示さない固体、水のごとき不活性液体又は空気のごとき 不活性気体を用いる請求の範囲6に記載の方法。 8.有害物質分離室内には破砕されたガラス体部分に助剤を吹付けるための、及 び/又は、分離過程を促進するため助剤に渦流を起こさせるための少なくとも1 個のノズルが取付けられる請求の範囲6又は7に記載の方法。 9.破砕されたガラス体部分を、助剤との接触によって引き起こされた有害物質 被膜の除去の後に、再び助剤から取出す請求の範囲6乃至8のいずれか一つに記 載の方法。 10.剥離された有害物質被膜を運ぶ助剤は、残余の部分との比重の差により第 2の遠心分離機において後者から分離する請求の範囲6乃至9のいずれか一つに 記載の方法。 11.助剤及び剥離された有害物質被膜は負圧によって第1の濾過装置へ導かれ る請求の範囲6乃至10のいずれか一つに記載の方法。 12.ガラス体破砕の際に放出されるガスをポンプで破砕装置から引出し、第2 の集合槽へ送る請求の範囲2乃至11のいずれか一つに記載の方法。 13.有害物質分離装置は当初、ガラス体に存在していた液状水銀を蒸発させる 加熱区間を包含し、水銀蒸気は破砕装置及び/又は有害物質分離装置からポンプ で引出し、水銀凝縮器を経て第3の集合槽へ送る請求の範囲2乃至12のいずれ か一つに記載の方法。 14.破砕装置は水銀を含有するガラス体の破砕の際には本質的に水銀蒸気が逸 出しないよう冷却される請求の範囲2乃至11のいずれか一つに記載の方法。 15.有害物質分離装置は水銀をHg結合性助剤を用いて塩生成、錯体生成及び /又は吸収により無害化して第2の濾過装置へ導く水銀分離室を包含し、第2の 濾過装置において助剤から水銀を除去し、清浄化された助剤は再び水銀分離室へ 送り、一方、水銀は第3の集合槽へ導く請求の範囲2乃至11及び/又は14項 のいずれか一つに記載の方法。 16.助剤は少なくとも1個の第2のノズルによってガラス体破片へ吹付る請求 の範囲15項に記載の方法。 17.破砕されたガラス体部分は助剤中に通して導かれる請求の範囲15又は1 6に記載の方法。 18.助剤及び水銀は共に第3の遠心分離機を用いて比重の差により残余のガラ ス体破片から分離する請求の範囲15又は16に記載の方法。 19.磁性金属用分離器、ブラウン管正面ガラス及び/又はガス放電管ガラス用 ガラス分離器、非磁性金属用分離器及び/又は不透明物質分離器を使用し、それ ぞれに、有害物質の除去された種々のガラス体部分の吸収、伝達及び/又は反射 性能を選別に利用する赤外線用の発信及び受信ユニットが装備されている前記請 求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 20.磁性金属分離器は少なくとも1個の磁石を包含する前記請求の範囲のいず れか一つに記載の方法。 21.磁性金属分離器及び/又は非磁性金属分離器は破砕されたガラス体部分の 静電荷の差を利用する前記請求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 22.磁性金属分離器及び/又は非磁性金属分離器は少なくとも1個の金属セン サーを包含する前記請求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 23.不透明物質分離器は少なくとも1個のセラミックセンサーを包含する前記 請求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 24.種々の分離装置間の移送を実施できるベルトコンベヤーには振動器が装備 されている前記請求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 25.ガラス体破砕の際に生じた徴小片はその他の破片から篩分けられ、その都 度、漏斗又は類似のものにより少なくとも1個の第4の集合槽へ導かれる前記請 求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 26.篩分けは少なくとも1基の通過ドラムにおいてその外壁穿孔を通して行な う請求の範囲25に記載の方法。 27.徴小片の篩分けは少なくとも2基の相異なる分離装置間での輸送中に、輸 送を実施する対応の振動ベルトコンベヤーに存在している穿孔によって行なう請 求の範囲25又は26に記載の方法。 28.まずブラウン管を破砕し、次に、有害物質を除去し、引続いて徴小片を除 去し、次に、磁性金属を選別し、その後に正面ガラスを破片から取除き、引続い て非磁性金属を分離し、最終段階において不透明物質を円錐部ガラスから分離す る前記請求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 29.まずガス放電管を破砕し、次に、有害物質を除去し、引続いて微小片を除 去し、次に、磁性金属を選別し、その後にガラスを取除き、引続いて非磁性金属 を不透明物質から分離する前記請求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 30.破砕装置はブラウン管用の第1の破砕機及び/又はガス放電管用の第2の 破砕機により形成される前記請求の範囲のいずれか一つに記載の方法。 31.第1の破砕機は有害物質分離室と連結される請求の範囲30に記載の方法 。 32.第2の破砕機は加熱区間又は水銀分離室と連結されれる請求の範囲30又 は31に記載の方法。 33.有害物質分離後に、残余のブラウン管部分及び残余のガス放電管部分を共 に処理加工し、ガス放電管ガラスとブラウン管正面ガラスとを共に分離する請求 の範囲28乃至32のいずれか一つに記載の方法。 34.ガス放電管の破砕ならびにそれらに含まれている水銀の除去及びブラウン 管の破砕の後に、残余のブラウン管部分及び残余のガス放電管部分を共に処理加 工し、ガス放電管ガラスはブラウン管正面ガラスと共に分離する請求の範囲28 乃至32のいずれか一つに記載の方法。 35.第1の破砕機及び第2の破砕機は一体化して形成されており、有害物質分 離室は加熱空間又は水銀分離室と一体化して形成されており、ブラウン管はガス 放電管とともに破砕して再利用可能な部分とし、ガス放電管ガラスとブラウン管 正面ガラスとは共に分離する請求の範囲31又は32に記載の方法。 36.第1の破砕機及び/又は第2の破砕機はシュレッダーを包含している請求 の範囲30乃至35のいずれか一つに記載の方法。 37.破砕装置は有害物質分離装置と一体化して形成されている請求の範囲2乃 至36のいずれか一つに記載の方法。
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