JPH07501953A

JPH07501953A - 変形可能なカテーテル

Info

Publication number: JPH07501953A
Application number: JP5502880A
Authority: JP
Inventors: パスカー，ラリー・ディー
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-07-15
Filing date: 1992-07-13
Publication date: 1995-03-02
Anticipated expiration: 2016-07-23
Also published as: US7022102B2; US5304131A; CA2113259A1; EP0607155A4; JP3191939B2; EP0607155A1; WO1993001857A1; CA2113259C; US20030199960A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】変形可能なカテーテル発明の背景本発明は、一般的には医療装置に係り、詳細には人体内に於て非常に多数の種々の形状に形成可能なカテーテルに係る。

大脳や内蔵の枝動脈にカテーテル法を選択的に適用することは困難であることが多く、また患者によっては、特に非常に蛇行し狭窄部を含む脈管構造を有する高齢者の患者の場合には不可能なことがある。カテーテル法を成功させるためにはカテーテルを種々の形状のカテーテルに何回も交換することが必要な場合がある。四面管による頭部検査に於て四つのうち三つの血管に対し容易にカテーテルを適用することができても、第四の血管（一般に左又は右頚動脈）が全く別のカテーテル形状及び先端部の方向を必要とすることも希ではない。形状の変更、微妙な回転力、及び速進操作、体のひねり、就中ずく幸運を必要とする幾つかの複雑なカテーテルに依存するのではなく、カテーテルの形状や先端部の方向を容易に且単純に変更して先端部を血管の開口内へ導くことができることが望ましい。上述の問題を認識している多くの従来の装置の目標である先端部の方向の変更は、真に有用な自在なカテーテルを形成するに必要なことの半分にしかすぎない。技血管を選択すべく先端部の方向を適正に変更するだけでなく、カテーテルを大動脈の壁に固定すべくカテーテルの多数の湾曲形状が従来より考案されている。大きく反り返った形状をなし幅の大きいループ状をなす長い先端部を有するサイドワインダ１１１形の形状は高度に特殊化された複雑なカテーテルの一例である。

かかる形状により得られる大動脈の壁に対する楔効果、即ち固定効果により、高圧の造影剤注入中に「ジェット効果」により惹起される直線化作用（特に短い枝血管や拡張された大動脈の部分に於てカテーテルを選択された枝血管より抜は出させようとする）が低減される。

従ってこれらの複雑な形状は先端部の方向を適正に設定するだけでなく、カテーテルを枝血管内に強固に固定するために進展した。カテーテルの先端部の湾曲形状を只単に変更する他の装置も技血管の選択に合せて先端部の方向を設定することを容易にするが、それらによってはカテーテルの移動を阻止するに必要な固定作用は得られない。

更に例えば鋭角的な状態にて血管内に進入し得るよう従−来の装置により達成可能な半径は従来より大きく制限されているという点に於て、従来の構造は改善される必要がある。

また従来の構造はそれらの大きさの点で多くの用途に好ましくないものである。

用途によっては、例えば血管形成手術や脳内血腫手術の如き複雑な血管内手術の場合には、現在のカテーテルはそれらが非常に狭い狭窄部を通過することができること又はそらが周辺の技血管内に進入し得ることに関し改善される必要がある。

また現在のカテーテルはカテーテルの導入点（鼠径領域であることが多い）に於ける適用部位よりカテーテルの実際の先端部へ力を伝達するという点に於て改善される必要がある。かかる改善が行われれば、血管造影技術者の抽きカテーテルの使用者がカテーテルに対し行う制御の性能が向上し、狭窄部を通過させるためのより一層正確な局部的な長手方向の駆動力を発生したり、カテーテルの先端部を選択された血管の開口部へ案内するための駆動力を増大させることができる。

またカテーテルの先端部の剛性に制御可能な多様性を与えるカテーテル構造も必要である。かかるカテーテルはより可撓性の高いカテーテルを周辺部へ導くために最初に選択される枝血管に近接して支持されるよう剛性を増大される。逆に上述の如きカテーテルは可撓性の高い先端部をガイドワイヤに沿って良好に導くことができるよう変化可能な距離範囲に亘り剛性を低減される。

発明の概要本発明の第一の目的は、カテーテル法を単純化するカテーテルを提ｆ共することである。

第二の目的は、任意の特定の手術に必要なカテーテルの数を大きく低減するカテーテルを提供することである。

第三の目的は、使用者の必要に応じて多数の種々の形状に容易に且単純に形状を変更し得るカテーテルを提供することである。

第四の目的は、殆ど任意のカテーテル形状にすることができ、また体内に於て所望の形状に変形し得るカテーテルを提供することである。

第五の目的は、カテーテルを何回も交換する必要性を排し、これにより手術に必要な時間を低減すると共に複雑化の虞れを低減することのできるカテーテルを提供することである。

第六の目的は、大動脈の壁に対しカテーテルを十分に固定し、これにより「ジェット効果」を低減することのできるカテーテルを提供することである。

第七の目的は、先端部に於ける湾曲半径を改善することのできるカテーテルを提供することである。

第への目的は、従来の装置に比して大きさが大きく低減されたカテーテルを提供することである。

第九の目的は、患者の鼠径部に於ける適用部位よりカテーテルの先端部近傍の点まで長手方向の駆動力を伝達し、これにより血管形成手術中にカテーテルが狭窄部を通過することを容易にするよう構成されたカテーテルを提供することである。

第十の目的は、患者の鼠径部に於ける適用部位よりカテーテルの先端部近傍の点まで回転力を伝達し、これによりカテーテルの先端部の回転力をより一層正確に制御し、選択された血管内への進入性を改善し得るよう構成されたカテーテルを提供することである。

第十−の目的は、カテーテルが最初に選択される基準血管近傍に於て強固な支持体として作用する場合にカテーテルを周辺部へ容易に前進させることができ、また先端部に於て変化可能な距離範囲に亘り可撓性が与えられる場合にカテーテルをガイドワイヤに沿って容易に導くことができるよう、先端部に於ける剛性を変化可能に構成されたカテーテルを提供することである。

他の目的は一部は明らかであり、一部はこれ以降の説明に於て指摘される。

端的に言えば、本発明のカテーテルは壁とカテーテルチューブの実質的に全長に亘り延在する内部通路とを有するカテーテルチューブを含んでおり、カテーテルチューブはそれが人体内に挿入されるに十分な程小さい外径を有し、また根元端部及び先端部を有している。少なくとも一つのワイヤがカテーテルチューブの根元端部よりカテーテルチューブの先端部近傍まで延在しており、このワイヤはそれが移動されるとカテーテルチューブの先端部の方向が変化されるよう先端部に近接してカテーテルチューブに接続されている。カテーテルチューブはその長さの実質的な部分全体に亘り実質的に一様な横断面形状を有しており、カテーテルチューブの先端部に隣接する壁は所定の弱い領域を形成するようカテーテルチューブの長手方向軸線に対し一方の側に切れ目を有している。ワイヤに対し引張り力が与えられると、カテーテルチューブの先端部が所定の弱い領域の方向に湾曲する。

本発明の第二の局面に於ては、変形可能なカテーテルは鞘体が人体の血管内に挿入されるよう十分に小さい直径を有する鞘体を含んでおり、鞘体は変形可能なカテーテルの全長の実質的な部分に等しい長さを有している。また鞘体は実質的にその根元端部より先端部まで延在するボアを有している。予め成形されたインナカテーテルがその先端部に複雑な湾曲形状を有しており、鞘体のボアに嵌合する大きさに設定されている。インナカテーテルはボア内にて鞘体に対し相対的に軸線方向へ変位し得るようになっており、インナカテーテルが鞘体内に戻されることにより鞘体内に収容される先端部の複雑な湾曲形状の部分が実質的に直線化されるよう、鞘体は十分な剛性を有し、インナカテーテルは十分な柔軟性を有している。先端部はそれが鞘体のボアより押出されると複雑な湾曲形状を再現する。

使用者はインナカテーテルの先端部の露呈された部分を所望の形状とするに十分な量だけインナカテーテルの先端部を露呈させるようボアに対しインナカテーテルを軸線方向へ移動させる。インナカテーテルは変形可能なカテーテルの長さに実質的に対応する長さを有している。少くとも一つのワイヤが鞘体の根元端部より鞘体の先端部近傍まで延在しており、このワイヤはそれが移動されると鞘体の先端部の形状が変更されるよう先端部に近接して鞘体に接続されている。

鞘体に対し相対的にワイヤ及びインナカテーテルを適宜に操作することにより、インナカテーテルの先端部の露呈された部分が使用者により必要とされる任意の種々の形状に変形される。鞘体はその先端部に所定の弱い領域を有しており、これによりワイヤに対し引張り力が与えられると、鞘体の先端部が所定の弱い領域の方向へ湾曲するようになっている。

本明細書に於ては本発明を血管との関連で説明するが、本発明のカテーテルの用途は血管に限定されるものではない。本発明のカテーテルは動脈や静脈のみならず、胆管、尿路、体腔（例えば胸郭や腹部）、中空の内蔵器官（例えば胃、腸、膀胱、のう胞、膿瘍、要するにインナカテーテル、カテーテルチューブ、ガイドワイヤを選択的に導いたり変形させたりすることが必要な任意の部位に於て使用されてよいものである。

本発明の方法は人体内に於てカテーテルの形状を変更することを含んでいる。本発明の方法は人体の体腔内へ組合せカテーテルを挿入する工程を含んでいる。組合せカテーテルはその全長の実質的な部分に等しい長さを有する鞘体を含んでいる。また組合せカテーテルは予め成形されたインナカテーテルを有し、インナカテーテルの先端部に形成された複雑な湾曲形状の部分が鞘体のボア内に配置されるようになっている。使用者はインナカテーテルの先端部の露呈された部分を所望の形状にするに十分な量だけインナカテーテルの先端部を露呈させるべくボアに対し相対的にインナカテーテルを軸線方向へ移動させる。

図面の簡単な説明図ＩＡ、図ＩＢ、図ＩＤは本発明による変形可能なカテーテルの構造を示す側面図である。

図ＩＣは本発明による変形可能なカテーテルの根元部分を示す平面図である。

図ＩＥは本発明による変形可能なカテーテルのサイドポートの構造を拡大して示す図ＩＤと同様の図である。

図２Ａ乃至図２Ｄは本発明による変形可能なカテーテルにより達成可能な無数の形状の幾つかを示す簡略化された断面図である。

図３Ａ乃至図３０は人体内に於ける複雑なカテーテル形状の再現を示す断面図である。

図４Ａ乃至図４Ｄは本発明の一つの実施例の作動を示す部分側面図である。

図５は図４Ａ乃至図４Ｄに示された切れ目の形状とは異なる切れ目の形状を示す部分図である。

図６は他の一つの切れ目形状を示す図５と同様の部分図である。

図７は本発明のカテーテルの他の一つの構造を示す図４Ａと同様の側面図である。

図８は切れ口を覆うカバーを示す図４Ａと同様の側面図である。

図９はカテーテルを所望の方向へ湾曲変形させる他の一つの手段を示す断面図である。

図１０及び図１１は図４Ａ乃至図４Ｄに示されたカテーテルを湾曲変形させる構造の他の実施例を示す部分図である。

図１２及び図１２Ａは本発明のカテーテルに於ける改良されたハンドルを示す斜視図及び部分斜視図である。

好ましい実施例の説明本発明のカテーテル３１（図ＩＡ乃至図ＩＣ参照）はその最も単純な形態に於ては鞘体３３と複雑な湾曲形状の先端部を何するインナカテーテル３５とを含んでいる。カテーテル３１は特に選択的な動脈カテーテル法に適している。

かかる用途に於ては、カテーテルは技血管の開口や蛇行状の血管へ進入するに必要な任意の方向に先端部を容易に向けることができるよう、カテーテルは患者の体内に於て必要に応じて形状が変形され設定される。カテーテル３１はそれ自身は操縦可能なカテーテルではないが、各枝血管を選択すべく使用者により必要に応じて湾曲形状が設定され変更されるカテーテルである。またこのカテーテルは技血管、角部、蛇行状の通路に進入するよう胆管や尿路に於て使用されてもよい。

以下の説明より明らかである如く、カテーテル３１を操作することによりカテーテルが患者の体内に配置されている間に必要な実質的に任意の単純な又は複雑な湾曲形状が達成される。同様に湾曲形状を変更したり先端部の方向を変更することにより経皮的胆管造影法や経皮的腎フイステル形成術の如き他の侵入手術、即ちカテーテルを導いたりその方向を変化させることを必要とする任意の手術に合せてガイドワイヤを選択したりガイドワイヤを導いたりすることができる。

インナカテーテル３５は鞘体３３を貫通して同軸状に延在する複雑な記憶形状を有するインナカテーテルである。

複雑な湾曲形状の先端部が鞘体より完全に押出されると、その先端部は複雑な湾曲形状を再現する。インナカテーテルを種々の程度に引張って鞘体内に戻すことにより（インナカテーテルの先端部を鞘体内に戻したり鞘体より押出したりすることにより）、湾曲形状の種々の部分が直線化され、これによりカテーテルの先端部の全体形状や先端部の方向が変更される。インナカテーテルは能動的な主要な構−成要素であるが、鞘体に対しては受動的な挿通体であり、カテーテルの形状を変化させる作用をなす。更に変形が人体の血管内に於て行われることにより形状が更に変更され、かかる形状の変更は変形可能なカテーテルが血管の壁と共働することによって達成される。

鞘体３３は後述の如く引張りワイヤ３７によりフ・ツク形の形状に形成され得るようになっている（部材３７はワイヤとして説明されるが、この部材は高引張り強度の糸等であってもよい）。かくして鞘体３３が形状を変更することができるので、変形可能なカテーテル３１が大動脈内に配置されている間に鞘体の先端部を下方へ湾曲変形させることにより複雑な記憶湾曲形状を再現することができる。第二に、鞘体の湾曲形状は成る程度インナカテーテルに作用し、このことによってもカテーテルの形状が更に変更される。

詳細には、変形可能なカテーテル３１（図ＩＡ乃至図ＩＣ参照）はカテーテルのほぼ全長に亘り延在する鞘体３３を含んでいる。鞘体３３はインナカテーテルの複雑な湾曲形状の先端部のみが鞘体より突出延在するよう十分な長さを有していることが好ましい。インナカテーテル３５は鞘体３３のボア内に配置されており、先端部に大きく誇張されたサイドワインダ形の予め成形された形状を有している（勿論本発明に於ては他の同様の複雑な記憶湾曲形状を有するインナカテーテルがインナカテーテル３５として使用されてよい）、。

鞘体３３の先端部は引張りワイヤ３７に対し適当な引張り力を与えることによって引張りワイヤにより後退せしめられると、１８０＠までの湾曲状態の湾曲形状に形成されるようになっている。このことにより鞘体３３はフック形に形成され、インナカテーテルが鞘内にて押進められる場合にインナカテーテル３５の形状が変更される。また先端部の形状が変化可能であることにより湾曲度合を変化させることができ、自然状態の記憶湾曲形状を変化させ、これによりカテーテルの全体としての形状を変化させることができる。

鞘体３３はインナカテーテル３５が鞘体内へ引戻される場合に湾曲形状の種々の部分を直線化するハウジングとして作用することによりインナカテーテルの自然状態に於ける湾曲形状を変更する。かかる直線化効果が図２Ａに示されている。

図２及び図３に於て、変形可能なカテーテル３１の種々の部分が明瞭化の目的で単純化された形態にて図示されている。例えば図２Ａに於ては、インナカテーテル３５及び鞘体３３はそれらが動脈の如き血管４１内に配置された状態にあり、インナカテーテル３５の先端部が鞘体３３より僅かな量だけ突出延在する状態にて図示されている。

図２Ｂに於ては、インナカテーテル３５はその湾曲形状をある程度再現するよう更に僅かな量だけ鞘体３３より先端部が押出された状態にて図示されている。同様に図２０及び図２Ｄに於ては、インナカテーテル３５の先端部は更に一層押出されている。特に図２Ｄに於ては、インナカテーテル３５の湾曲した先端部は鞘体３３より完全に押出されているが、インナカテーテルが血管４１の壁と相互に作用することによりインナカテーテル３５の元の形状は再現されていない。

外科医がインナカテーテル３５をその元の予め成形された図１の形状に戻そうとする場合には、図３Ａ乃至図３Ｃに示された工程が行われる。この場合まず鞘体が引張りワイヤ３７を使用することによって図３Ａ及び図３Ｂに示された形状に形成される。かくして鞘体が成形されると、インナカテーテル３５が鞘体に対し相対的に根元側へ移動されることにより、インナカテーテルは血管内に於て図３Ａ及び図３Ｂに示されている如き形態になる。鞘体は必要に応じて引張りワイヤ３７を図３０に示されている如く適宜に操作（即ち解放）することにより再度直線化される。この操作によりインナカテーテル３５の元の形状が血管内に於て再現される。

図２Ｄを図３０と比較することにより、鞘体３３を単純に操作したり鞘体に対しインナカテーテルを単純に操作することによって達成可能なカテーテルの形状に大きな相違があることが解る。事実図２Ａ乃至図２Ｄ及び図３Ａ乃至図３０は本発明を用いて手術中に体内に於て形成可能な種々のカテーテル形状の幾つかを示している。これらの形状は単に例示に過ぎず、鞘体を適宜に操作したり鞘体及びインナカテーテルを）口封的に移動させることにより、非常に多数の他のカテーテル形状が達成される。

また図３Ｂに示された特定の形状によれば、インナカテーテルの複雑な形状の先端部及び鞘体の変形の組合せ作用により、従来の装置の場合よりもカテーテル３１の先端部の半径を小さくすることができる。かくして達成可能な形状の融通性が高いことにより、従来の装置によっては容易にアクセスすることができない血管に本発明のカテーテルを進入させることができる。

図ＩＡ乃至図ＩＣに於て、インナカテーテル３５は鞘体に挿通された状態にてこれと同軸状に移動するが、その根元端部より先端部の誇張された湾曲部近傍の点まで強化セグメント４３により剛性を増大されている。強化セグメントはインナカテーテルに対し根元側及び先端側の両者に於て溶着されており、インナカテーテルが挫屈したりかじりを生じたりすることなく鞘体に対し相対的に軸線方向へ移動されるに十分な強度をインナカテーテルに与えている。

変形可能なカテーテル３１は大腿動脈を経て通常の要領にて体内に導入され、腹部大動脈へ進められる。カテーテルは腹部大動脈内に於て変形され形状を選択的に設定される。インナカテーテルは導入された段階に於ては鞘体内にて直線化された待機位置にあり、極く短い先端部のみが鞘体より突出した状態にある（図２Ａ参照）。次いで引張りワイヤ３７が引張られてフック形の湾曲形状が形成され（図３Ａ参照）、これによりカテーテルの先端部が下方へ向けられ記憶湾曲形状の再現が容易にされる。かくしてカテーテルの変形が行われると、インナカテーテルを鞘体内にて押進めたり戻したりすることによりインナカテーテルの形状を種々の形状に設定することができ、これにより種々の部分に於て自然状態に於ける記憶湾曲形状を達成したりこれを変化させたりすることができる。鞘体を引張りワイヤによって変形させることができることにより更に他の湾曲形状を達成することができる。

強化されたインナカテーテルはその根元端部に於て両側に溝を有するプラスチック製のスリーブ４５に挿通された状態にて引張られる（図ＩＣ及び図ＩＤ参照）。インナカテーテルの根元端部には固定カラー４７が取付けられている。一方の側に於ては丸みを有し他方の側に於ては平坦なＹ形をなすスプリングアーム４９がカラーの側面より突出しスリーブを貫通して延在している。スプリングアームはインナカテーテル３５に強固に固定されており、スリーブの右側の溝５１を経て引張ることができ、これによりインナカテーテルを全体として鞘体内にて引張ってその先端部の記憶湾曲形状を種々の程度に直線化することができる。

スプリングアーム４９はそれらが互いに近付くよう圧縮されると溝を自由に通過することができる。図ＩＤに示されている如く、溝の下面は直線的であるがその上面は波形をなしている。スプリングアームはそれが解放されるとそれらの挟角を増大し、丸みを有する部分が溝の波形をなす部分の所定の位置に固定される。

根元端部には横断方向の溝５３が設けられており、この溝によりスプリングアームを右側の溝５１と同様の寸法及び形状の左側の溝へ引張ることができ、これによりインナカテーテル全体に１８０”の回転力を与えてこれを捩ることができ、従ってスプリングアーム４つが左側の溝の位置に引き戻されると、湾曲形状が直線化され、その結果インナカテーテルの形状が更に種々の形状に変化される。左側の溝の固定パターンは右側の溝の固定パターンとは逆であり、上面はご［坦であるが下面は波形をなし、これによりカラーを種々の後退位置に固定し得るようになっている。

インナカテーテルの根元端部は現在の動脈用鞘体に使用される如き弁（例えば図ＩＣに図示された止血弁６１）を貫通して外部へ延在していなければならない。

Ｙ形をなすサイドポート６３により鞘体内に定圧の流体を流すことができ、これにより血塊が生成することを防止すると共に親水性の引張りワイヤを水にて活性化させることができるようになっている。

サイドポート６３の上面には往復動トラック６５が設けられている（図１参照）。このトラックには歯を有するプラスチック製のＳ形のスプリングスライダ６７が配置されている。スプリングスライダには引張りワイヤ３７の根元端部が取付けられている。スライダスプリングが下方へ押下げられてトラックより離脱せしめられサイドポートの先端の方向へ引張られると、引張りワイヤが後退せしめられる。スプリングスライダはそれが解放されるとトラックの所定の位置に固定される。鞘体を直線化する必要がある場合には、スライダ６７はトラックより離脱せしめられて前方の位置へ移動され、これにより引張りワイヤに与えられていた引張りツノが解放され、鞘体が自発的に元の形状に戻され、或いは強化されたインナカテーテルを先端部方向へ移動させたりインナカテーテルの内部通路に直線化用のガイドワイヤを配置することにより鞘体が元の形状に戻される。

鞘体の主要な湾曲部は、該部分に於ける材料の種類や厚さに起因して所望の湾曲形状の内側の側壁を可撓性の高い状態にすることによって所望の方向へ湾曲するよう図ＩＡに於て符号７１にて示されている如く付勢されている。同様に可撓性による湾曲付勢は湾曲が必要とされる鞘体の部分の一方の側に露呈された切れ目又は他の材料にて覆われた切れ口を設けることにより達成されてもよい。

引張りワイヤが根元方向へ引張られると、可撓性の高い部分又は切れ目が設けられた部分が最初に湾曲し、これにより正確に選択された部分が正確な方向に湾曲変形せしめれる。

以上に於ては本発明を制御可能な鞘体及び複雑に湾曲したインナカテーテルを有する変形可能なカテーテルについて説明したが、本発明はかかるカテーテルに限定されるものでない。制御可能な鞘体に関する本発明の特徴はカテーテルを含む医療用チューブ一般に適用可能なものである。

従って「鞘体」はカテーテルを含む医療用チューブの広い意味に解釈されるべきものである。

図４Ａに於て、本発明の鞘体（カテーテル）７２は、外壁とチューブの実質的に全長に亘り延在する内部通路とを有する医療用チューブ７３を含んでいる。チューブはそれが人体内に挿入されるよう十分に小さい外径を有している。

図４Ａにはチューブ７３の先端部７４が図示されている。

ワイヤ３７がチューブの根元端部よりチューブの先端部近傍まで延在しており、図１との関連で上述した要領と同一の要領にて先端部に近接してチューブに接続されており、これによりワイヤが移動されるとチューブの先端部の形状が変化されるようになっている。チューブはその先端部を除きその全長の実質的な部分全体に亘り実質的に一様な横断面形状を有している。先端部に隣接するチューブの壁にはチューブの長手方向軸線の一方の側に切れロア５．７７．７９が設けられており、これにより所定の弱い領域７１が形成されている。従って引張りワイヤに引張り力が与えられると、チューブの先端部は所定の弱い領域の方向へ湾曲変形する。

切れ目７５．７７．７９は全て同一の大きさであってよいが、これらの切れ目は図４Ａに示されている如く大きさの点で相互に異なっていることが好ましい。図４Ａの三つの切れ目は深さの点て互いに異っている。かかる構成によれば、図４Ｂ乃至図４Ｄに示されている如く、引張りワイヤ３７に与えられる引張り力が増大されるにつれて、鞘体はまず最も深さの大きい切れ目（切れロア９）に於て湾曲し、次いで第二の深さの切れ目（切れロア７）に於て湾曲し、最後に最も深さの浅い切れ目（切れロア５）に於て湾曲する。

図４の切れ目７５．７７．７９は実質的に三日月形をなしているが、本発明は任意の特定の切れ目形状に限定されるものではない。例えば実質的に菱形をなす切れ目８１（図５）や、複合的な矢頭形状をなす切れ目８３（図６）又は他の多数の任意の切れ目形状が採用されてもよい。切れ目の形状は、鞘体がワイヤによって最も大きく湾曲した状態に変形される場合にチューブの壁のうち各切れ目の両側の部分が互いにオーバラップするよう設定されてもよく、またチューブの壁が全く互いにオーバラップしないよう設定されてもよい（チューブの壁がオーバラップすると鞘体の先端部の湾曲度合が大きくなる）。同様に切れ目の形状は、鞘体がワイヤによって最も大きく湾曲した状態に変形される場合に切れ目に対し先端側の壁部が切れ目に対し根元側の壁部にオーバラップするよう設定されてもよく、また根元側の壁部が先端側の壁部にオーバラップするよう設定されてもよい。

切れ目の深さに関する厳密な要件はない。図４の切れ目は鞘体の壁を貫通して内部通路まで延在しているが、このことも必ずしも必要ではない。例えば図７の切れ目７５Ａは鞘体の内部通路の僅かに手前にて終っている。かかる切れ目によっても所望の所定の弱い領域７１が形成される。

また図７には例えば鞘体と同時に押出し成形されることによって形成されてよい強化部８５が図示されている。この強化部はワイヤ３７に引張り力が与えられた場合に鞘体の先端部を所定の弱い領域７１の方向に湾曲変形させるべくそれ単独で又は切れ目との組合せにて使用されてよい。

切れ目の形状が如何なる形状であろうと、鞘体の内部通路に隣接する切れ目の内面は平滑であることが好ましい。

用途によっては切れ目は他の材料にて覆われることが好ましい。図８は切れ目を覆うカバ一層８７を示している。

図８に示されたカバ一層８７の物理的外観は単なる例示に過ぎない。カバ一層８７の外観はそれが如何にして形成されるかに応じて異なる。カバ一層は例えばドブ漬け、溶着、熱収縮法により形成されてよい。

同様に切れ目それ自身も多数の種々の方法により形成されてよい。例えば切れ目はレーザ切断、ウォータジェット切断、打抜き、又は他の任意の適宜な方法により形成されてよい。

更に所定の弱い領域７１はそれ単独で又は切れ目との組合せにて種々の方法により形成されてよい。例えば図９は所定の弱い領域に於ける鞘体の壁の厚さを低減することによって形成された所定の弱い領域７１を示している。所定の弱い領域は鞘体の他の部分とは化学的に異なる材料又は鞘体の他の部分とは化学組成以外の点で異なる材料にて壁の一部を構成することにより形成されてもよい。このことは例えば鞘体の壁の所定の部分より材料を浸出させて弱い領域を形成することにより、又は鞘体の他の部分を構成する材料よりも脆弱な別の材料を所定の領域に使用することにより達成される。

切れロア５．７７．７９が直線的な鞘体に形成され、それらの切れ目上にカバ一層８７が配置される場合には、ワイヤ３７に引張り力が与えられて鞘体の先端部が湾曲変形される際にカバ一層８７の材料が鞘体の内部通路内へ食出す虞れがある。

かかる食出し現象は、図１０に示されている如く、チューブの先端部を湾曲した形状に予め成形し、その湾曲形状の内側の部分に切れ目を形成することにより防止される。

かかる方法によれば、鞘体の先端部が完全に湾曲した状態にある場合に各切れ目はそれらの安定した状態になる。次いて伸縮可能なカバ一層８７が上述の如く安定状態にある切れ目上に配置され、従って伸縮可能なカバ一層はチューブが所定の湾曲状態にある場合には実質的に伸縮していない状態になる。

かかる構成によれば、伸縮可能なカバ一層８７は鞘体の先端部が直線状態にある場合には実質的に引張り力が与えられた状態になり、鞘体の先端部を引張り力によって予め成形された湾曲形状に戻そうとする。かかる傾向を解消すべく、図１１に示されている如く、伸縮可能なカバ一層を伸張された状態に付勢するスプリング（又は他の適当な装置）９１が設けられている。付勢スプリングはジャケット材９３により覆われている。

図１２及び図１２Ａに於て、本発明の変形可能なカテーテルをできるだけ容易に使用することができるよう構成することが望ましい。このことを容易に達成すべく、図１０乃至図ＩＥに示された構造体に代る手段としてのハンドル組立体９５が設けられている。ハンドル組立体９５は鞘体３３に強固に固定されたハンドル９７を含んでいる。ハンドル９７には溝９９が形成されており、溝９９には指にて操作されるクランプ１０１（図１２Ａにより一層詳細に示されている）が配置されている。クランプ１０１の本体部にはワイヤ３７が接続されており、これにより使用者はクランプ１０１を溝９９内の所望の位置へ移動させ、クランプをその位置に固定してワイヤに所望の張力を維持することにより、ワイヤ３７の張力をマニュアル式に調節することができる。溝９９に於けるクランプ１０１の位置を連続的に変化させることができるので、ワイヤ３７の張力も所望の範囲全体に亘り連続的に変化させることができる。

また図１２の構成によれば、ハンドル９７に対するカテーテル３５の回転方向及び長手方向の位置を連続的に変化させることができる。ハンドルにはスプリングクランプ１０３が固定されている。カテーテル３５は使用者によって操作されることによりスプリングクランプ１０３のジョー（又は他の適当な装置）によって任意の所望の回転方向及び長手方向の位置に保持される。使用者はクランプのジョ−を開くだけでカテーテルを長手方向若しくは回転方向に移動させることができ、またジョーをカテーテル上に挾み付けることによりカテーテルを新たな所望の位置に固定的に保持することができる。

また図１２には、例えば注射器との組合せにて鞘体３３とカテーテル３５との間に流体を強制的に供給する手段を構成する補助導管１０５が図示されている。かくして流体を供給することにより例えば血塊の形成が防止される。

以上の説明より、本発明の種々の目的及び特徴が達成され、他の合判な結果が得られることが理解されよう。本発明の上述の例は例示であり、本発明の範囲を限定するものではない。

ＦＩＧ、３Ａ、　ＦＩＧ、３Ｂ、　ＦＩＧ、３Ｃ。

ＦＩＧ、９゜ＦＩＧ、ＩＯ，ＦＩＧ、　ｌ　＋、補正書の写しく翻訳文）提出書（特許法第１８４条の８）下底６年Ｉ　ＪＪ　１４　［３特＝γ庁長官　殿１、特許出願の表示　ＰＣＴ／ＵＳ９２１０５８３３２、発明の名称変形可能なカテーテル３、特；γ出願人住　所　アメリカ合衆国　６゛う０１７　Ｅズーリ州、チェスターフイールド、ステイブルストーン　コート　１４３３７氏　名　バスカー、ラリ−・ディー国　籍　アメリカ合衆国４、代理人居　所　〒１０４東）；ミ都中央区新用１１゛ロ５番１９号６、添付書類の目録（１）補正書の翻訳文　ＩＪｙ１請求の範囲（１）壁とカテーテルチューブの実質的に全長に亘り延在する内部通路とを有するカテーテルチューブであって、前記カテーテルチューブが人体内に挿入されるよう十分に小さい外径を有し、先端部と根元端部とを有するカテーテルチューブと、前記カテーテルチューブの前記根元端部より前記カテーテルチューブの前記先端部近傍まで延在する少なくとも一つのワイヤであって、前記ワイヤが移動されると前記カテーテルチューブの前記先端部が変形されるよう前記先端部に近接して前記カテーテルチューブに接続された少なくとも一つのワイヤと、前記カテーテルチューブはその長さの実質的な部分全体に亘り実質的に一様な横断面形状を有し、前記カテーテルチューブの前記先端部に隣接する壁は前記カテーテルチューブの長手方向軸線に対し一方の側に所定の弱い領域を有し、これにより前記ワイヤに引張り力が与えられると、前記カテーテルチューブの前記先端部が前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう構成されていることと、前記カテーテルチューブの前記内部通路内に配置され、前記カテーテルチューブの前記内部通路内にて回転方向及び軸線方向に移動可能なインチ要素と、前記インチ要素を前記カテーテルチューブに対し所望の回転位置に固定するマニュアル式に操作可能な手段と、を含む組合せカテーテル。

（２）請求項１の組合せカテーテルに於て、前記インナ要素を前記カテーテルチューブに対し所望の長手方向位置に固定するマニュアル式に操作可能な手段を含んでいることを特徴とする組合せカテーテル。

（３）請求項１の組合せカテーテルに於て、前記インチ要素は湾曲した先端部を有していることを特徴とする組合せ（４）請求項３の組合せカテーテルに於て、前記インチ要素の先端部は複雑な湾曲形状を有していることを特徴とする組合せカテーテル。

（５）請求項１の組合せカテーテルに於て、所定の弱い領域は前記カテーテルチューブの壁に形成された切れ口により形成されており、前記切れ目の形状は、前記組合せカテーテルが前記ワイヤによってその最も大きく湾曲した状態に変形される際に前記カテーテルチューブの壁のうち各切れ目の両側の部分が互いにオーバラップするような形状に設定されていることを特徴とする組合せカテーテル。

（６）請求項１の組合せカテーテルに於て、前記マニュアル式に操作可能な手段は前記インチ要素を前記カテーテルチューブに対し任意の所望の回転位置に固定する手段を含んでいることを特徴とする組合せカテーテル。

（７）請求項６の組合せカテーテルに於て、前記切れ目の少くとも幾つかは前記内部通路より僅かに手前にて終っていることを特徴とする組合せカテーテル。

（９）請求項１の組合せカテーテルに於て、前記所定の弱い領域に於ける前記カテーテルチューブの壁は他の領域の前記カテーテルチューブの壁とは化学的に異なっていることを特徴とする組合せカテーテル。

（１０）ｉ求項９の組合せカテーテルに於て、前記所定の弱い領域に於ける前記カテーテルチューブの壁は前記カテーテルチューブの他の領域の材料とは異なる材料にて形成されていることを特徴とする組合せカテーテル。

（１１）請求項１の組合せカテーテルに於て、前記カテーテルチューブの壁のうち前記所定の弱い領域とは横断方向に反対側の部分は、前記ワイヤに引張り力が与えられると前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう強化されていることを特徴とする組合せカテーテル。

（１２）請求項１の組合せカテーテルに於て、前記カテーテルチューブの前記先端部は湾曲形状に予め成形されており、前記湾曲形状の内側の部分には複数の切れ目が設けられていることを特徴とする組合せカテーテル。

（１３）請求項１０組合せカテーテルに於て、前記切れ目は伸縮可能なカバ一層により覆われており、前記カバ一層は前記カテーテルチューブが所定の湾曲状態にあるときに実質的に伸縮していない状態になるよう構成されていることを特徴とする組合せカテーテル。

（１４）請求項１３の組合せカテーテルに於て、前記カバ一層を伸張された状態に付勢する付勢手段を含んでいることを特徴とする組合せカテーテル。

（１５）８１求項１４の組合せカテーテルに於て、前記付勢手段は前記カテーテルチューブの前記先端部の周りに配置されたスプリングを含んでいることを特徴とする組合せカテーテル。

（１６）ｒ４求項１５の組合せカテーテルに於て、前記スプリングを覆うジャケット材を含んでいることを特徴とする組合せカテーテル。

（１７）変形可能なカテーテルにして、人体の血管内に挿入されるよう十分に小さい直径を有する鞘体てあって、前記変形可能なカテーテルの全長の実質的な部分に等しい長さを有し、実質的に前記鞘体の根元端部より前記鞘体の先端部まで延在するボアを有する鞘体と、複雑な湾曲形状に成形された先端部を有する予め成形されたインナカテーテルであって、前記鞘体の前記ボアに嵌合する大きさに設定され、前記ボア内にて前記鞘体に対し相対的に軸線方向へ移動し得るよう構成されており、前記インナカテーテルが前記鞘体内へ戻されると前記鞘体内に配置される前記先端部の複雑な湾曲形状の一部が実質的に直線化されるよう、前記鞘体は十分な剛性を有し前記インナカテーテルは十分な柔軟性を有しており、前記先端部は前記鞘体の前記ボア外へ移動されるとその複雑な湾曲形状を再現するよう構成されており、前記インナカテーテルは前記変形可能なカテーテルの長さに実質的に対応する長さを有する予め成形されたインナカテーテルと、前記鞘体の前記根元端部より前記鞘体の前記先端部の近傍まで延在する少くとも一つのワイヤであって、前記ワイヤが移動されると前記鞘体の前記先端部が変形されるよう前記先端部に近接して前記鞘体に接続された少なくとも一つのワイヤと、を含み、前記ワイヤが適宜に操作され前記鞘体に対し相対的に前記インナカテーテルが適宜に操作されると、前記インナカテーテルの前記先端部の露呈された部分の形状が使用名の必要に応じて種々の形状に変形されるよう構成されており、前記鞘体は前記ワイヤに引張り力が与えられると前記鞘体の前記先端部が所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう、その先端部に所定の弱い領域を有していることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（２２）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の前記先端部に隣接する前記鞘体の壁は前記所定の弱い領域を形成するよう前記鞘体の長手方向軸線に対し一方の側に切れ目を有し、これにより前記ワイヤに引張り力が与えられると、前記鞘体の前記先端部が前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（２７）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記切れ口の形状は、前記鞘体が前記ワイヤによってその最も大きく湾曲した状態に変形される際に前記鞘体の壁のうち各切れ目の両側の部分が互いにオーバラップするような形状に設定されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（２８）ｍ求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記切れ目の少くとも幾つかは前記鞘体の壁を貫通して延在していることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（２９）請求項２８の変形可能なカテーテルに於て、前記切れ口の少くとも幾つかは前記鞘体の前記ボアより僅かに手前にて柊っていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３０）ｌ求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の前記先端部は湾曲形状に予め成形されており、前記湾曲形状の内側の部分には切れ目が設けられていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３１）Ｍ求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記切れ目は伸縮可能なカバ一層により覆われており、前記カバ一層は前記鞘体が所定の湾曲状態にあるときに実質的に伸縮していない状態になるよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３２）請求項３１の変形可能なカテーテルに於て、前記伸縮可能なカバ一層は前記鞘体の前記先端部が実質的に直線状態にあるときには実質的に引張り状態にあるよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３３）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記カバ一層を伸張された状態に付勢する付勢手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３４）請求項３３の変形可能なカテーテルに於て、前記付勢手段は前記鞘体の前記先端部の周りに配置されたスプリングを含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３５）請求項３４の変形可能なカテーテルに於て、前記スプリングを覆うジャケット材を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３６）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記ワイヤに所望の引張り力を維持するマニュアル式に調節可能な手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３７）請求項３６の変形可能なカテーテルに於て、前記ワイヤに所望の引張り力を維持する前記手段は前記鞘体に強固に固定されたハンドルと、前記ワイヤに取付けられたマニュアル式に操作可能な部材とを含み、前記部材は前記ハンドルに対し相対的に長手方向へ移動して前記ワイヤの引張り力を変更することができ、また前記ハンドルに対し複数の位置にマニュアル式に固定されて前記ワイヤの引張り力を複数の種々の値に維持することができるよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３８）請求項３７の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルは前記ハンドルに対し相対的に回転方向及び長手方向に移動可能であり、前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し任意の所望の回転位置若しくは長手方向位置に固定するマニュアル式に操作可能な手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（３９）請求項３８の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し所定の位置に固定する前記手段は前記ハンドルに取付けられたマニュアル式に操作可能なりランプを含み、前記クランプは前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し相対的に長手方向へ運動しないよう保持するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４０）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルは前記鞘体に対し相対的に回転方向及び長手方向へ移動可能であり、前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し所定の位置に固定するマニュアル式に操作可能な手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４１）請求項４０の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し所定の位置に固定する前記手段は前記ハンドルに取付けられたマニュアル式に操作可能なりランプを含み、前記クランプは前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し相対的に長手方向及び回転方向へ運動しないよう保持するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４２）変形可能なカテーテルにして、人体内に挿入されるよう十分に小さい直径を有する鞘体であって、前記変形可能なカテーテルの全長の実質的な部分に等しい長さを有し、実質的に前記鞘体の根元端部より前記鞘体の先端部まで延在するボアを有する鞘体と、複雑な湾曲形状に成形された先端部を有する予め成形されたインナカテーテルであって、前記鞘体の前記ボアに嵌合する大きさに設定され、前記ボア内にて前記鞘体に対し相対的に軸線方向へ移動し得るよう構成されており、前記インナカテーテルが前記鞘体内へ戻されると前記先端部の前記鞘体内に配置される部分の前記湾曲形状が実質的に直線化されるよう、前記鞘体は十分な剛性を有し前記インナカテーテルは十分な柔軟性を有しており、前記先端部は完全に前記鞘体の前記ボア外へ移動されるとその複雑な湾曲形状を再現するよう構成されており、前記インナカテーテルは前記変形可能なカテーテルの長さに実質的に対応する長さを有し、前記複雑な湾曲形状は種々の湾曲半径の少くとも三つの湾曲部を有し、前記湾曲部の少くとも一つは少くとも二つの他の湾曲部の湾曲方向とは逆の湾曲方向を有する予め成形されたインナカテーテルと、前記鞘体の前記根元端部より前記鞘体の前記先端部の近傍まで延在する少くとも一つのワイヤであって、前記ワイヤが移動されると前記鞘体の前記先端部が変形されるよう前記先端部に近接して前記鞘体に接続された少なくとも一つのワイヤと、を含み、前記ワイヤが適宜に操作され前記鞘体に対し相対的に前記インナカテーテルが適宜に操作されると、前記インナカテーテルの前記先端部の露呈された部分の形状が使用者の必要に応じて種々の形状に変形されるよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４３）ｍ求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体はその先端部に所定の弱い領域を含み、これにより前記ワイヤに引張り力が与えられると前記鞘体の前記先端部ることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４４）請求項４３の変形可能なカテーテルに於て、前記ワイヤより引張り力が除去されると、前記鞘体はその元の形状に戻るよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４５）＃求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルの前記先端部は前記インナカテーテルの本体部よりも実質的に高い柔軟性を有し、これにより前記インナカテーテルは前記鞘体に対する軸線方向及び回転方向の運動を支持するに十分な強度を有していることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４６）ｉ求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記鞘体に対し長手方向に沿う複数の位置のうちの所定の位置に保持する手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４７）請求項４６の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを所定の位置に保持する前記手段は前記インナカテーテルを前記鞘体に対し所定の位置に機械的に同定する手段を含み、前記機械的に固定する手段は前記インナカテーテルが前記鞘体に対し相対的に長手方向に運動し得るようマニュアル式に操作されることによって前記鞘体に対する前記インナカテーテルの固定状態を解除するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４８）請求項４７の変形可能なカテーテルに於て、前記機械的に固定する手段は溝及びピンの固定機構を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（４９）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記鞘体に対し少くとも二つの互いに異なる回転位置に固定する機械的手段を含み、前記機械的手段は前記インナカテーテルが前記鞘体に対し相対的に他方の回転位置へ移動し得るようマニュアル式に操作されることによって前記鞘体に対する前記インナカテーテルの固定状態を解除するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（５０）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記鞘体に対し相対的に回転させる手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（５１）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の前記先端部は前記インナカテーテルの直径に近い直径になるようテーバ状に形成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（５２）ｆＦ７求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体は実質的に前記根元端部より前記先端部まで延在し前記ワイヤが配置される内部通路を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（５３）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の前記根元端部より前記鞘体の前記先端部近傍まで延在する一つのワイヤのみが設けられていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（５４）！求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記ワイヤを前記鞘体の前記先端部に対し長手方向に沿う複数の相対的位置のうちの所定の位置に保持し使用者の必要に応じて前記ワイヤに対し複数の種々の引張り力を選択的に与える保持手段を含み、前記保持手段は前記ワイヤを長手方向の所定の位置に固定する機械的手段を含み、前記機械的手段はマニュアル式に操作されて前記ワイヤに対する引張り力を解除するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

（５５）人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法にして、組合せカテーテルを人体内の空間に挿入する工程であって、前記組合せカテーテルはその全長の実質的な部分に等しい長さの鞘体を有し、また前記組合せカテーテルは前記鞘体のボア内に配置され先端部に複雑な湾曲形状を有する予め成形されたインナカテーテルを有し、前記インナカテーテルは前記人体内への挿入中には前記鞘体の先端部より先端方向へ突出延在した状態にされる工程と、前記インナカテーテルの前記先端部の露呈された部分を所望の形状とする量だけ前記インナカテーテルの前記先端部を露呈させるべく前記インナカテーテルを前記ボアに対し相対的に軸線方向に移動させる工程であって、前記インナカテーテルの前記先端部は露呈される前記先端部の量に応じて複数の形状をなす工程と、前記インナカテーテルの前記先端部を複数の所望の方向の何れかへ向けると共に複数の形状の何れかにすべく前記鞘体の前記先端部の方向を変化させる工程と、を含む方法。

（５６）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記インナカテーテルの前記先端部の形状は前記組合せカテーテルが配置される前記空間の壁と接触することによって影響を受けることを特徴とする方法。

（５７）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記鞘体の前記先端部の方向を変化させる工程は、前記インナカテーテルの前記先端部の予め成形された複雑な湾曲形状が前記人体内に於て再現されるような方向へ前記鞘体の前記先端部の方向を変化させ、前記インナカテーテルの前記先端部を前記鞘体より外へ先端方向へ延在させて前記インナカテーテルの前記先端部の前記複雑な湾曲形状を前記人体内に於て再現することを含んでいることを特徴とする方法。

（５８）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記鞘体の前記先端部の方向が変化され、前記組合せカテーテルの前記先端部が前記鞘体の前記先端部の方向のみを変化させることにより達成可能な半径よりも小さい半径となるような量にて前記インナカテーテルの前記先端部が露呈されることを特徴とする方法。

（５９）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記鞘体内に配置されるワイヤに対し選択的に引張り力を与えることによって前記鞘体の前記先端部の方向が変化されることを特徴とする方法。

（６０）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記インナカテーテルを前記鞘体に対し相対的に回転させて前記組合せカテーテルの形状を更に変化させる工程を含んでいることを特徴とする方法。

（６１）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、所望の形状が達成されると前記インナカテーテルを前記鞘体に対し所定の位置に少くとも一時的に固定する工程を含んでいることを特徴とする方法。

（６２）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記組合せカテーテルは１回の手術中に人体内に於て複数の独特の形状に成形されることを特徴とする方法。

（６３）請求項６２の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、大脳の動脈造影に必要な全ての血管をカテーテル法にて処置するための１回の手術中に前記組合せカテーテルを人体内に於て複数の独特の形状に成形することを含んでいることを特徴とする方法。

（６４）ｉ求項６２の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、１回の手術中に前記組合せカテーテルは第一の先端部形状に成形され、前記組合せカテーテルが前記第一の先端部形状にある状態で第一の血管がカテーテル法にて処置され、前記組合せカテーテルが第二の先端部形状に成形され、前記組合せカテーテルが前記第二の先端部形状にある状態で第二の血管がカテーテル法にて処置され、前記第一の先端部形状は前記第二の先端部形状よりも小さい少くとも一つの曲率半径を有し、前記第一の先端部形状にあるときの前記組合せカテーテルの前記先端部は前記第二の先端部形状にあるときの前記組合せカテーテルの前記先端部の方向とは実質的に逆の方向に向くことを特徴とする方法。

人体内に挿入されるよう十分に小さい直径を有する鞘体であって、前記変形可能なカテーテルの全長の実質的な部分に等しい長さを有し、実質的に前記鞘体の根元端部より前記鞘体の先端部まで延在するボアを有する鞘体と、複雑な湾曲形状に成形された先端部を有する予め成形されたインナカテーテルであって、前記鞘体の前記ボアに嵌合する大きさに設定され、前記ボア内にて前記鞘体に対し相対的に軸線方向へ移動し得るよう構成されており、前記鞘体が操作されるとそれに対応して前記インナカテーテルが操作されるよう、前記鞘体は前記インナカテーテルに比して十分な剛性を有し前記インナカテーテルは前記鞘体に比して十分な柔軟性を有しており、前記インナカテーテルは前記変形可能なカテーテルの長さに実質的に対応する長さを有する予め成形されたインナカテーテルと、前記鞘体の前記根元端部より前記鞘体の前記先端部の近傍まで延在する少くとも一つのワイヤであって、前記ワイヤが移動されると前記鞘体の前記先端部が変形されるよう前記先端部に近接して前記鞘体に接続された少くとも一つのワイヤと、を含み、前記鞘体はその一方の側に所定の弱い領域を形成する切れ目を有し、これにより前記ワイヤに引張り力が与えられると前記鞘体の前記先端部が前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。

フロントページの続き（８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、　ＥＳ、　ＦＲ，ＧＢ、　ＧＲ，ＩＴ、　ＬＵ、　ＭＣ，ＮＬ、ＳＥ）、　ＣＡ、ＪＰ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）壁とカテーテルチューブの実質的に全長に亘り延在する内部通路とを有するカテーテルチューブであって、前記カテーテルチューブが人体内に挿入されるよう十分に小さい外径を有し、先端部と根元端部とを有するカテーテルチューブと、前記カテーテルチューブの前記根元端部より前記カテーテルチューブの前記先端部近傍まで延在する少なくとも一つのワイヤであって、前記ワイヤが移動されると前記カテーテルチューブの前記先端部が変形されるよう前記先端部に近接して前記カテーテルチューブに接続された少なくとも一つのワイヤと、を含み、前記カテーテルチューブはその長さの実質的な部分全体に亘り実質的に一様な横断面形状を有し、前記カテーテルチューブの前記先端部に隣接する壁は所定の弱い領域を形成するよう前記カテーテルチューブの長手方向軸線に対し一方の側に切れ目を有し、これにより前記ワイヤに引張り力が与えられると、前記カテーテルチューブの前記先端部が前記切れ目により形成された所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう構成されていることを特徴とするカテーテル。
（２）請求項１のカテーテルに於て、前記所定の弱い領域を形成する前記切れ目を覆う材料の層を含んでいることを特徴とするカテーテル。
（３）請求項１のカテーテルに於て、前記カテーテルチューブに設けられた前記切れ目は必ずしも全てが同一の大きさではないことを特徴とするカテーテル。
（４）請求項３のカテーテルに於て、大きさの異なる前記切れ目は深さの点で互いに異なっており、これにより前記カテーテルはまず深さの最も大きい切れ目に於て湾曲し、しかる後次に深さの大きい切れ目に於て湾曲するよう構成されていることを特徴とするカテーテル。
（５）請求項１のカテーテルに於て、前記切れ目の形状は、前記カテーテルが前記ワイヤによってその最も大きく湾曲した状態に変形される際に前記カテーテルチューブの壁のうち各切れ目の両側の部分が互いにオーバラップするような形状に設定されていることを特徴とするカテーテル。
（６）請求項１のカテーテルに於て、前記切れ目の少くとも幾つかは前記カテーテルチューブの壁を貫通して延在していることを特徴とするカテーテル。
（７）請求項６のカテーテルに於て、前記切れ目の少くとも幾つかは前記内部通路より僅かに手前にて終っていることを特徴とするカテーテル。
（８）請求項１のカテーテルに於て、前記カテーテルチューブの壁の厚さは前記所定の弱い領域に於て低減されていることを特徴とするカテーテル。
（９）請求項１のカテーテルに於て、前記所定の弱い領域に於ける前記カテーテルチューブの壁は他の領域の前記カテーテルチューブの壁とは化学的に異なっていることを特徴とするカテーテル。
（１０）請求項９のカテーテルに於て、前記所定の弱い領域に於ける前記カテーテルチューブの壁は前記カテーテルチューブの他の領域の材料とは異なる材料にて形成されていることを特徴とするカテーテル。
（１１）請求項１のカテーテルに於て、前記カテーテルチューブの壁のうち前記所定の弱い領域とは横断方向に反対側の部分は、前記ワイヤに引張り力が与えられると前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう強化されていることを特徴とするカテーテル。
（１２）請求項１のカテーテルに於て、前記カテーテルチューブの前記先端部は湾曲形状に予め成形されており、前記湾曲形状の内側の部分には切れ目が設けられていることを特徴とするカテーテル。
（１３）請求項１のカテーテルに於て、前記切れ目は伸縮可能なカバー層により覆われており、前記カバー層は前記カテーテルチューブが所定の湾曲状態にあるときに実質的に伸縮していない状態になるよう構成されていることを特徴とするカテーテル。
（１４）請求項１３のカテーテルに於て、前記カバー層を伸張された状態に付勢する付勢手段を含んでいることを特徴とするカテーテル。
（１５）請求項１４のカテーテルに於て、前記付勢手段は前記カテーテルチューブの前記先端部の周りに配置されたスプリングを含んでいることを特徴とするカテーテル。
（１６）請求項１５のカテーテルに於て、前記スプリングを覆うジャケット材を含んでいることを特徴とするカテーテル。
（１７）変形可能なカテーテルにして、人体の血管内に挿入されるよう十分に小さい直径を有する鞘体であって、前記変形可能なカテーテルの全長の実質的な部分に等しい長さを有し、実質的に前記鞘体の根元端部より前記鞘体の先端部まで延在するボアを有する鞘体と、複雑な湾曲形状に成形された先端部を有する予め成形されたインナカテーテルであって、前記鞘体の前記ボアに嵌合する大きさに設定され、前記ボア内にて前記鞘体に対し相対的に軸線方向へ移動し得るよう構成されており、前記インナカテーテルが前記鞘体内へ戻されると前記鞘体内に配置される前記先端部の複雑な湾曲形状の一部が実質的に直線化されるよう、前記鞘体は十分な剛性を有し前記インナカテーテルは十分な柔軟性を有しており、前記先端部は前記鞘体の前記ボア外へ移動されるとその複雑な湾曲形状を再現するよう構成されており、前記インナカテーテルは前記変形可能なカテーテルの長さに実質的に対応する長さを有する予め成形されたインナカテーテルと、前記鞘体の前記根元端部より前記鞘体の前記先端部の近傍まで延在する少くとも一つのワイヤであって、前記ワイヤが移動されると前記鞘体の前記先端部が変形されるよう前記先端部に近接して前記鞘体に接続された少なくとも一つのワイヤと、を含み、前記ワイヤが適宜に操作され前記鞘体に対し相対的に前記インナカテーテルが適宜に操作されると、前記インナカテーテルの前記先端部の露呈された部分の形状が使用者の必要に応じて種々の形状に変形されるよう構成されており、前記鞘体は前記ワイヤに引張り力が与えられると前記鞘体の前記先端部が所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう、その先端部に所定の弱い領域を有していることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（１８）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の壁の厚さは前記所定の弱い領域に於て低減されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（１９）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記所定の弱い領域に於ける前記鞘体の壁は他の領域の前記鞘体の壁とは化学的に異っていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２０）請求項１９の変形可能なカテーテルに於て、前記所定の弱い領域に於ける前記鞘体の壁は前記鞘体の他の領域の材料とは異なる材料にて形成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２１）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の壁のうち前記所定の弱い領域とは横断方向に反対側の部分は、前記ワイヤに引張り力が与えられると前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう強化されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２２）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の前記先端部に隣接する前記鞘体の壁は前記所定の弱い領域を形成するよう前記鞘体の長手方向軸線に対し一方の側に切れ目を有し、これにより前記ワイヤに引張り力が与えられると、前記鞘体の前記先端部が前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２３）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記所定の弱い領域を形成する前記切れ目を覆う材料の層を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２４）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の壁に設けられた前記切れ目は必ずしも全てが同一の大きさではないことを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２５）請求項２４の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の壁に設けられた前記切れ目は少くとも三種類の互いに異なる寸法を有していることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２６）請求項２５の変形可能なカテーテルに於て、大きさの異なる前記切れ目は深さの点で互いに異なっており、これにより前記鞘体はまず深さの最も大きい切れ目に於て湾曲し、しかる後次に深さの大きい切れ目に於て湾曲するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２７）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記切れ目の形状は、前記鞘体が前記ワイヤによってその最も大きく湾曲した状態に変形される際に前記鞘体の壁のうち各切れ目の両側の部分が互いにオーバラップするような形状に設定されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２８）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記切れ目の少くとも幾つかは前記鞘体の壁を貫通して延在していることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（２９）請求項２８の変形可能なカテーテルに於て、前記切れ目の少くとも幾つかは前記鞘体の前記ボアより僅かに手前にて終っていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３０）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の前記先端部は湾曲形状に予め成形されており、前記湾曲形状の内側の部分には切れ目が設けられていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３１）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記切れ目は伸縮可能なカバー層により覆われており、前記カバー層は前記鞘体が所定の湾曲状態にあるときに実質的に伸縮していない状態になるよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３２）請求項３１の変形可能なカテーテルに於て、前記伸縮可能なカバー層は前記鞘体の前記先端部が実質的に直線状態にあるときには実質的に引張り状態にあるよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３３）請求項２２の変形可能なカテーテルに於て、前記カバー層を伸張された状態に付勢する付勢手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３４）請求項３３の変形可能なカテーテルに於て、前記付勢手段は前記鞘体の前記先端部の周りに配置されたスプリングを含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３５）請求項３４の変形可能なカテーテルに於て、前記スプリングを覆うジャケット材を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３６）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記ワイヤに所望の引張り力を維持するマニュアル式に調節可能な手段を含んでいることを特徴きする変形可能なカテーテル。
（３７）請求項３６の変形可能なカテーテルに於て、前記ワイヤに所望の引張り力を維持する前記手段は前記鞘体に強固に固定されたハンドルと、前記ワイヤに取付けられたマニュアル式に操作可能な部材とを含み、前記部材は前記ハンドルに対し相対的に長手方向へ移動して前記ワイヤの引張り力を変更することができ、また前記ハンドルに対し複数の位置にマニュアル式に固定されて前記ワイヤの引張り力を複数の種々の値に維持することができるよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３８）請求項３７の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルは前記ハンドルに対し相対的に回転方向及び長手方向に移動可能であり、前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し任意の所望の回転位置若しくは長手方向位置に固定するマニュアル式に操作可能な手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（３９）請求項３８の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し所定の位置に固定する前記手段は前記ハンドルに取付けられたマニュアル式に操作可能なクランプを含み、前記クランプは前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し相対的に長手方向へ運動しないよう保持するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４０）請求項１７の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルは前記鞘体に対し相対的に回転方向及び長手方向へ移動可能であり、前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し所定の位置に固定するマニュアル式に操作可能な手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４１）請求項４０の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し所定の位置に固定する前記手段は前記ハンドルに取付けられたマニュアル式に操作可能なクランプを含み、前記クランプは前記インナカテーテルを前記ハンドルに対し相対的に長手方向及び回転方向へ運動しないよう保持するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４２）変形可能なカテーテルにして、人体内に挿入されるよう十分に小さい直径を有する鞘体であって、前記変形可能なカテーテルの全長の実質的な部分に等しい長さを有し、実質的に前記鞘体の根元端部より前記鞘体の先端部まで延在するボアを有する鞘体と、複雑な湾曲形状に成形された先端部を有する予め成形されたインナカテーテルであって、前記鞘体の前記ボアに嵌合する大きさに設定され、前記ボア内にて前記鞘体に対し相対的に軸線方向へ移動し得るよう構成されており、前記インナカテーテルが前記鞘体内へ戻されると前記先端部の前記鞘体内に配置される部分の前記湾曲形状が実質的に直線化されるよう、前記鞘体は十分な剛性を有し前記インナカテーテルは十分な柔軟性を有しており、前記先端部は完全に前記鞘体の前記ボア外へ移動されるとその複雑な湾曲形状を再現するよう構成されており、前記インナカテーテルは前記変形可能なカテーテルの長さに実質的に対応する長さを有し、前記複雑な湾曲形状は種々の湾曲半径の少くとも三つの湾曲部を有し、前記湾曲部の少くとも一つは少くとも二つの他の湾曲部の湾曲方向とは逆の湾曲方向を有する予め成形されたインナカテーテルと、前記鞘体の前記根元端部より前記鞘体の前記先端部の近傍まで延在する少くとも一つのワイヤであって、前記ワイヤが移動されると前記鞘体の前記先端部が変形されるよう前記先端部に近接して前記鞘体に接続された少なくとも一つのワイヤと、を含み、前記ワイヤが適宜に操作され前記鞘体に対し相対的に前記インナカテーテルが適宜に操作されると、前記インナカテーテルの前記先端部の露呈された部分の形状が使用者の必要に応じて種々の形状に変形されるよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４３）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体はその先端部に所定の弱い領域を含み、これにより前記ワイヤに引張り力が与えられると前記鞘体の前記先端部が前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４４）請求項４３の変形可能なカテーテルに於て、前記ワイヤより引張り力が除去されると、前記鞘体はその元の形状に戻るよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４５）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルの前記先端部は前記インナカテーテルの本体部よりも実質的に高い柔軟性を有し、これにより前記インナカテーテルは前記鞘体に対する軸線方向及び回転方向の運動を支持するに十分な強度を有していることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４６）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記鞘体に対し長手方向に沿う複数の位置のうちの所定の位置に保持する手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４７）請求項４６の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを所定の位置に保持する前記手段は前記インナカテーテルを前記鞘体に対し所定の位置に機械的に固定する手段を含み、前記機械的に固定する手段は前記インナカテーテルが前記鞘体に対し相対的に長手方向に運動し得るようマニュアル式に操作されることによって前記鞘体に対する前記インナカテーテルの固定状態を解除するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４８）請求項４７の変形可能なカテーテルに於て、前記機械的に固定する手段は溝及びピンの固定機構を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（４９）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記鞘体に対し少くとも二つの互いに異なる回転位置に固定する機械的手段を含み、前記機械的手段は前記インナカテーテルが前記鞘体に対し相対的に他方の回転位置へ移動し得るようマニュアル式に操作されることによって前記鞘体に対する前記インナカテーテルの固定状態を解除するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（５０）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記インナカテーテルを前記鞘体に対し相対的に回転させる手段を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（５１）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の前記先端部は前記インナカテーテルの直径に近い直径になるようテーパ状に形成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（５２）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体は実質的に前記根元端部より前記先端部まで延在し前記ワイヤが配置される内部通路を含んでいることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（５３）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記鞘体の前記根元端部より前記鞘体の前記先端部近傍まで延在する一つのワイヤのみが設けられていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（５４）請求項４２の変形可能なカテーテルに於て、前記ワイヤを前記鞘体の前記先端部に対し長手方向に沿う複数の相対的位置のうちの所定の位置に保持し使用者の必要に応じて前記ワイヤに対し複数の種々の引張り力を選択的に与える保持手段を含み、前記保持手段は前記ワイヤを長手方向の所定の位置に固定する機械的手段を含み、前記機械的手段はマニュアル式に操作されて前記ワイヤに対する引張り力を解除するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。
（５５）人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法にして、組合せカテーテルを人体内の空間に挿入する工程であって、前記組合せカテーテルはその全長の実質的な部分に等しい長さの鞘体を有し、また前記組合せカテーテルは前記鞘体のボア内に配置され先端部に複雑な湾曲形状を有する予め成形されたインナカテーテルを有し、前記インナカテーテルは前記人体内への挿入中には前記鞘体の先端部より先端方向へ突出延在した状態にされる工程と、前記インナカテーテルの前記先端部の露呈された部分を所望の形状とする量だけ前記インナカテーテルの前記先端部を露呈させるべく前記インナカテーテルを前記ボアに対し相対的に軸線方向に移動させる工程であって、前記インナカテーテルの前記先端部は露呈される前記先端部の量に応じて複数の形状をなす工程と、前記インナカテーテルの前記先端部を複数の所望の方向の何れかへ向けると共に複数の形状の何れかにすべく前記鞘体の前記先端部の方向を変化させる工程と、を含む方法。
（５６）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記インナカテーテルの前記先端部の形状は前記組合せカテーテルが配置される前記空間の壁と接触することによって影響を受けることを特徴とする方法。
（５７）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記鞘体の前記先端部の方向を変化させる工程は、前記インナカテーテルの前記先端部の予め成形された複雑な湾曲形状が前記人体内に於て再現されるような方向へ前記鞘体の前記先端部の方向を変化させ、前記インナカテーテルの前記先端部を前記鞘体より外へ先端方向へ延在させて前記インナカテーテルの前記先端部の前記複雑な湾曲形状を前記人体内に於て再現することを含んでいることを特徴とする方法。
（５８）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記鞘体の前記先端部の方向が変化され、前記組合せカテーテルの前記先端部が前記鞘体の前記先端部の方向のみを変化させることにより達成可能な半径よりも小さい半径となるような量にて前記インナカテーテルの前記先端部が露呈されることを特徴とする方法。
（５９）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記鞘体内に配置されるワイヤに対し選択的に引張り力を与えることによって前記鞘体の前記先端部の方向が変化されることを特徴とする方法。
（６０）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記インナカテーテルを前記鞘体に対し相対的に回転させて前記組合せカテーテルの形状を更に変化させる工程を含んでいることを特徴とする方法。
（６１）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、所望の形状が達成されると前記インナカテーテルを前記鞘体に対し所定の位置に少くとも一時的に固定する工程を含んでいることを特徴とする方法。
（６２）請求項５５の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、前記組合せカテーテルは１回の手術中に人体内に於て複数の独特の形状に成形されることを特徴とする方法。
（６３）請求項６２の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、大脳の動脈造影に必要な全ての血管をカテーテル法にて処置するための１回の手術中に前記組合せカテーテルを人体内に於て複数の独特の形状に成形することを含んでいることを特徴とする方法。
（６４）請求項６２の人体内に於てカテーテルの形状を変化させる方法に於て、１回の手術中に前記組合せカテーテルは第一の先端部形状に成形され、前記組合せカテーテルが前記第一の先端部形状にある状態で第一の血管がカテーテル法にて処置され、前記組合せカテーテルが第二の先端部形状に成形され、前記組合せカテーテルが前記第二の先端部形状にある状態で第二の血管がカテーテル法にて処置され、前記第一の先端部形状は前記第二の先端部形状よりも小さい少くとも一つの曲率半径を有し、前記第一の先端部形状にあるときの前記組合せカテーテルの前記先端部は前記第二の先端部形状にあるときの前記組合せカテーテルの前記先端部の方向とは実質的に逆の方向に向くことを特徴とする方法。
（６５）変形可能なカテーテルにして、人体内に挿入されるよう十分に小さい直径を有する鞘体であって、前記変形可能なカテーテルの全長の実質的な部分に等しい長さを有し、実質的に前記鞘体の根元端部より前記鞘体の先端部まで延在するボアを有する鞘体と、複雑な湾曲形状に成形された先端部を有する予め成形されたインナカテーテルであって、前記鞘体の前記ボアに嵌合する大きさに設定され、前記ボア内にて前記鞘体に対し相対的に軸線方向へ移動し得るよう構成されており、前記鞘体が操作されるとそれに対応して前記インナカテーテルが操作されるよう、前記鞘体は前記インナカテーテルに比して十分な剛性を有し前記インナカテーテルは前記鞘体に比して十分な柔軟性を有しており、前記インナカテーテルは前記変形可能なカテーテルの長さに実質的に対応する長さを有する予め成形されたインナカテーテルと、前記鞘体の前記根元端部より前記鞘体の前記先端部の近傍まで延在する少くとも一つのワイヤであって、前記ワイヤが移動されると前記鞘体の前記先端部が変形されるよう前記先端部に近接して前記鞘体に接続された少くとも一つのワイヤと、を含み、前記鞘体はその一方の側に所定の弱い領域を形成する切れ目を有し、これにより前記ワイヤに引張り力が与えられると前記鞘体の前記先端部が前記所定の弱い領域の方向へ湾曲するよう構成されていることを特徴とする変形可能なカテーテル。