JPH0750076A - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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JPH0750076A
JPH0750076A JP11506594A JP11506594A JPH0750076A JP H0750076 A JPH0750076 A JP H0750076A JP 11506594 A JP11506594 A JP 11506594A JP 11506594 A JP11506594 A JP 11506594A JP H0750076 A JPH0750076 A JP H0750076A
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JP
Japan
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recording
signal
reproducing head
disk
eccentricity
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JP11506594A
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English (en)
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Hideaki Ishioka
秀昭 石岡
Yoshikazu Oonuki
善数 大貫
Ritsu Takeda
立 武田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ディスク7上の所定の目標位置を示す目標位
置信号に基づいて記録再生ヘッド6を移動し、所定の目
標位置とのずれを目標位置信号に加算した位置信号をコ
ントローラ4に入力し、このコントローラ4からの出力
を用いた駆動手段のVCM5により記録再生ヘッド6の
位置を制御するトラッキングサーボ系を備えている。デ
ィスク7の偏心に応じた記録再生ヘッド6のトラッキン
グ位置を示す偏心データを記憶する偏心データ記憶手段
1を有し、この偏心データ記憶手段1からの偏心データ
を目標位置信号に加算して記録再生ヘッド6の位置を制
御する。 【効果】 記録再生ヘッド6が所定のトラック上に待機
するときの消費電流を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク、光磁気
ディスク、光ディスク等のディスク状の記録媒体を用い
て信号の記録、再生を行うディスク記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディスク状の記録媒体としては、磁気デ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク等が用いられてい
る。このディスク状記録媒体は、予めディスク上の位置
を示すためのアドレス情報やトラッキングエラー信号を
得るためのデータ等がサーボパターンとして一定の間隔
で形成されたプリフォーマット領域とデータを記録、再
生するためのデータ領域とに区別されている。
【0003】上記ディスク状記録媒体を回転させたとき
には、チャッキング誤差やパターン成型誤差により、上
記ディスク状記録媒体の中心が微小に移動する偏心が生
じる。
【0004】上記ディスク状記録媒体上のデータを再生
するディスク記録再生装置の記録再生ヘッドを上記ディ
スク状記録媒体上の所定のトラックへトラッキングさせ
るときには、図14に示すように、所定のトラック位置
を示す目標位置信号を加算器61に入力し、この加算器
61で上記目標位置信号に位置検出信号を加算する。上
記加算器61からの出力はコントローラ62で変換さ
れ、記録再生ヘッド64を微細に位置制御して所定のト
ラックの位置を保持するための駆動手段である、いわゆ
るVCM(ボイスコイルモータ)63に送られる。この
VCM63により記録再生ヘッド64の位置は微細に位
置制御され、所定のトラック上へ正確にトラッキングさ
れる。
【0005】上記記録再生ヘッド64によるディスク6
5からの再生信号は外部に取り出されると共に、位置検
出器66に送られる。上記位置検出器66では、上記記
録再生ヘッドの実際の位置が検出され、上記位置検出信
号として上記加算器61に送られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なディスク記録再生装置で上記記録再生ヘッドを待機さ
せるときには、従来、所定のトラック上にトラッキング
して待機させていたが、上記偏心によりトラック円の中
心とディスクの回転中心が一致しないことが生じるため
に、上記記録再生ヘッドはディスクの回転中心からの距
離を変動させながら待機することになる。即ち、上記V
CMが常に偏心周波数で駆動されてしまうので、多くの
電流が消費されることになる。
【0007】また、上記記録再生ヘッドを所定のトラッ
ク上に待機させた状態で上記VCMの周波数特性を測定
する場合には、ベアリングが上記ディスクの偏心分だけ
変動している状態で測定することになる。従って、上記
VCMの低域における微小な振幅特性は測定することが
できない。
【0008】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、記録
再生ヘッドが待機するときの消費電流を低減し、記録再
生ヘッドの駆動手段の低域微小振幅特性を含む周波数特
性を自動測定することができるディスク記録再生装置を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク記
録再生装置は、上記ディスク状記録媒体の偏心に応じた
上記記録再生ヘッドのトラッキング位置を示す偏心デー
タを記憶する偏心データ記憶手段を有し、上記偏心デー
タ記憶手段からの偏心データを上記目標位置信号に加算
して上記記録再生ヘッドの位置を制御し、上記記録再生
ヘッドの位置を固定するように制御することにより上述
した課題を解決する。
【0010】また、所定の周波数の正弦波を発生する信
号発生手段を備え、上記信号発生手段からの所定の周波
数の正弦波をトラッキングエラー信号に加算し、上記記
録再生ヘッドを揺動して駆動手段の周波数特性及び上記
トラッキングサーボ系の伝達関数を測定することを特徴
とする。
【0011】さらに、複数の周波数の正弦波を発生する
信号発生手段を備え、上記信号発生手段からの複数の周
波数の正弦波をトラッキングエラー信号に加算し、上記
記録再生ヘッドを揺動して駆動手段の周波数特性及び上
記トラッキングサーボ系の伝達関数を測定することを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明においては、目標位置信号に偏心データ
を加算してトラッキングサーボ系に供給しているため、
上記記録再生ヘッドはディスクの回転中心からの距離が
一定の位置に固定されるので、待機時の消費電流が低減
され、さらに、この状態で正弦波発生手段からの測定用
信号を加算して記録再生ヘッド半径を揺動させることに
より、駆動手段の周波数特性を自動的に測定することが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係るデ
ィスク記録再生装置の概略的な構成を示す。
【0014】図2に示すように、上記ディスク状記録媒
体上に同心円状に形成されたトラックが実線xで示さ
れ、トラック円の中心は丸印で示されている。これに対
して、ディスクの回転中心が四角形で示すように上記ト
ラック円の中心(丸印で示される)と一致しないとき、
偏心が生じる。この状態で、上記記録再生ヘッドを固定
すると、その軌跡は破線yとなる。
【0015】ここで図1の偏心データ記憶手段1には、
記録再生ヘッド6をディスク7の回転中心からの距離が
一定の位置に固定したときのディスク7の回転一周分の
再生位置信号に相当する偏心データが、データテーブル
や関数等を用いて格納されている。
【0016】この偏心データは、次のように求められ
る。偏心データの計測は、基本的には、システムの電源
投入時に毎回行われる。電源が投入されると、記録再生
ヘッド6は、ディスク7上の所定の位置(例えば最内
周)に移動する。駆動電流として一定バイアス値がヘッ
ド6に与えられ、ヘッド6がほぼ固定される。
【0017】なお、スイッチSW1は、偏心データ計測
時にはオフ、通常の記録再生時にはオンされる。スイッ
チSW2は、偏心データ計測時には被選択端子b側に、
通常の記録再生時には被選択端子a側にそれぞれ切換接
続される。
【0018】偏心データの計測は、偏心データ演算手段
12によって、図4に示すフローチャートのような演算
が行われ、求められる。
【0019】すなわち、図4のステップS101におい
て、ディスク1回転分の位置検出信号のデータ(又は、
n回転分の位置検出信号の平均値のデータ)を取り込
む。取り込んだデータは、図5に示すように、各セグメ
ントに対応したデータ値である。なお、図5では、連続
値として表しているが、実際には、セグメントに対応し
た離散的なデータとなっている。
【0020】次のステップS102において、上記ステ
ップS101で取り込んだデータから、データの最大値
(Dmax )と最小値(Dmin )、及びそれらに対応した
セグメントナンバ(Pmax 、Pmin )を求める。次に、
ステップS103において、振幅α=(Dmax
min )/2を求め、ステップS104において、位相
β=(Pmax +Pmin )/2を求める。この位相βは、
max >Pmin のときの値であり、Pmax <Pmin のと
きには、β=(Pmax +Pmin +S)/2となる。ここ
でSは、ディスク1周分のセグメントの数である。
【0021】次のステップS105においては、上記振
幅α、位相βを用いて、偏心成分をsin 近似したデータ
を計算する。すなわち、偏心データDataが次式のように
求められる。 Data=αsin(2π(i+β)/S) 、 i=1,2,3,…,S
【0022】次のステップS106で、上記偏心データ
(実際には離散値)を上記偏心データ記憶手段1に格納
する。
【0023】なお、後述する図7、図12の実施例の場
合にも、同様に、電源投入時に偏心データが計測され、
記憶手段に格納される。このとき、図7、図12中の信
号発生手段9からの信号は与えられない。
【0024】再び図1に戻って、所定のトラックの位置
を示す目標位置信号には、上記偏心データ記憶手段1に
記憶された偏心データが加算器2で加算され、加算器3
に送られる。この加算器3には、位置検出器8において
検出された上記記録再生ヘッド6の実際のトラック位置
が位置検出信号として送られている。よって、上記加算
器3では、上記加算器2からの出力に上記位置検出信号
が加算され、上記記録再生ヘッド6を、回転中心からの
距離を一定に固定するような位置信号が合成されて得ら
れることになる。このトラッキングエラー信号は、コン
トローラ4に送られる。
【0025】上記コントローラ4からは上記入力された
トラッキングエラー信号に基づいて上記記録再生ヘッド
6の位置制御手段である、いわゆるVCM(ボイスコイ
ルモータ)5を制御する信号(トラッキング制御信号)
が出力される。このVCM5の位置制御により、上記記
録再生ヘッド6の位置は上記ディスク7の回転中心から
の距離が一定となるため、消費電力は低減される。
【0026】再生された信号は、外部に取り出されると
共に、上記位置検出器8に入力される。上記位置検出器
8では上記再生信号に基づいて位置検出信号が検出さ
れ、上記加算器3に送られる。
【0027】上記記録再生ヘッドを回転中心からの距離
が一定の位置に(物理的に)固定したとき、上記記録再
生ヘッドは図2の軌跡bをたどることになる。このと
き、上述のようなディスクの偏心により、再生位置信号
は図3のaに示すように上記偏心に伴って周期的に変化
し、記録再生ヘッドのディスク中心からの半径位置は図
3のbに示すように一定となる。また、記録再生ヘッド
が所定のトラックへトラッキングされるときには、上記
再生位置信号は図3のcに示すように一定の値となり、
記録再生ヘッドのディスク中心からの半径位置は図3の
dに示すように上記偏心分に応じた周期的な変化が生じ
ている。
【0028】ここで、本発明によるディスク記録再生装
置を用いて記録再生ヘッドが所定の位置へ位置制御され
るときには、ディスクの偏心に応じて偏心データが加算
された新たな目標位置信号を用いて記録再生ヘッドの位
置制御を行うので、再生位置信号は図3のeに示すよう
に図3のaと同様になる。また、記録再生ヘッドのディ
スク中心からの半径位置は、図3のfに示すように図3
のbと同様に一定になる。即ち、上記記録再生ヘッドが
ディスクの回転中心からの距離が一定となるような目標
位置信号を与えることによって、上記記録再生ヘッド6
の位置を固定するようにVCM5を駆動することができ
る。
【0029】次に、本発明のディスク記録再生装置の位
置制御手段であるVCMの周波数特性を自動測定する第
1の実施例を、図7を用いて説明する。
【0030】加算器2において、所定のトラック位置を
示す目標位置信号に偏心データ記憶手段1からの偏心デ
ータが加算され、加算器3に送られる。この加算器3で
は、上記加算器2からの出力に位置検出器8からの位置
検出信号が加算され、記録再生ヘッド6を固定するよう
な信号aが合成されて得ることができる。
【0031】また、記録再生ヘッド6の位置制御手段で
ある、いわゆるVCM5の所定の周波数における特性
は、所定の周波数で上記VCM5を揺動することにより
得ることができる。よって、信号発生手段9から上記V
CM5を揺動する上記ディスク7の回転周波数に同期し
た所定の周波数、例えばfHzの正弦波を発生し、正弦
波加算器10において上記信号aに加算する。上記所定
の周波数の正弦波は、テーブルにデータを用意したり、
Asin(2 πft) という関数を用意したりすることにより
求められる。
【0032】上記正弦波加算器10からの信号aに所定
の周波数の正弦波を加算した信号は線形なコントローラ
4に入力され、上記VCM5を揺動し、上記記録再生ヘ
ッド6を移動制御する信号bが出力される。上記信号b
により上記VCM5が揺動され、記録再生ヘッド6が移
動制御される。上記記録再生ヘッド6の移動制御により
ディスク7から再生された信号(ファインパターンとア
ドレスパターンの再生信号)は、外部に出力されると共
に上記位置検出器8に送られる。
【0033】上記位置検出器8では、上記入力された再
生信号に基づいて記録再生ヘッドの実際のトラック位置
を示す位置検出信号が出力される。すなわち、アドレス
パターンによってどこのトラックにヘッドがあるかが分
かり、ファインパターンによってヘッドがトラックセン
タからどれだけずれているかが分かる。
【0034】上記信号a、bがディジタル信号であるな
らばそのまま取り出し、また、上記信号a、bがアナロ
グ信号であるならば図示しないA/D(アナログ/ディ
ジタル)コンバータを用いてディジタル信号に変換して
取り出した後に、上記信号aと上記信号bとを比較、例
えばa/b、信号aとbとの位相差φを算出することに
より、強制的に駆動した上記VCM5の周波数ω1 での
特性を得ることができる。
【0035】これらa/b、位相差φを求める演算は、
図7における演算器20で、図8に示すフローチャート
のように行われる。なお、演算器20は、信号a、bを
演算器内のメモリ(図示せず)に数周期分取り込んだ
(望ましくは平均した)信号を用いて、上記a/b、φ
の演算を行う。この演算時の周波数ω1 は、ディスク回
転周波数と同じとされる。
【0036】図8の最初のステップS201において、
信号aの最大値(amax )と最小値(amin )が取り出
される。また、amax 、amin は、基準点であるホーム
インデックスから何番目のセグメントであるかが求めら
れる。ステップS202においては、信号bについて上
記ステップS201と同様の演算が行われる。ステップ
S203、S204においては、信号a、bの振幅|A
|、|B|が求められる。ステップS205において
は、上記a/bが|A|/|B|として求められる。ス
テップS206では、位相差φが、(amax-seg −b
max-seg )を計算することにより、又は(amin-seg
min-seg )を計算することにより、又はこれらの平均
をとることにより、求められる。
【0037】以上により、上記図7のVCM5の特性
は、(a/b)sin(ωt+φ)となる。この特性は、信号発生手
段9で正弦波を与えると、VCM5がa/bの振幅、位
相差φで反応することを示す。
【0038】従って、信号b、すなわちVCM5の駆動
電流I=Xsin(ωt+ψ) を適切に設定すると、VCM5
を周波数ωで揺動することにより、偏心が軽減される。
【0039】次に、コントローラ4における信号bの設
定方法について述べる。今、偏心データ記憶手段1に蓄
えられた偏心データが図9(振幅|d|、位相θ0 )で
示されるとすると、VCM5が振幅−|d|、位相θ0
で揺動されれば偏心が軽減されることが分かる。従っ
て、 X=(−|b||d|/|a|) ψ=θ0 −φ となる。
【0040】また、上記加算器10の出力信号を信号c
とし、この信号cも上記信号a、bと同様に、ディジタ
ル信号であるならばそのまま取り出し、アナログ信号で
あるならば図示しないA/D(アナログ/ディジタル)
コンバータを用いてディジタル信号に変換して取り出し
た後に、上記信号aと上記信号cとを比較、例えばa/
cを算出することにより、上記コントローラ4のゲイン
の自動設定を行う際に必要な周波数ω2 でのトラッキン
グサーボ系の伝達関数の特性を算出することができる。
【0041】ここで、a/cは、図7における演算器2
1で、図10に示すフローチャートのように求められ
る。なお、演算器21は、信号a、cを演算器内のメモ
リ(図示せず)に数周期分取り込んだ信号、望ましくは
平均した信号を用いてa/cを演算する。このa/cを
求める演算は、図10のステップS301〜S305
が、上述した図8のステップS201〜S205にそれ
ぞれ対応しており、上述したa/bを求める演算と同様
であるので、説明を省略する。
【0042】このa/cは、上述したように、コントロ
ーラ4のゲインの自動設定を行う際に用いられる。
【0043】図11は、システムの一巡伝達関数特性を
示す図である。
【0044】a/cは、信号発生手段9で発生される正
弦波の周波数ω2 をカットオフ周波数fcに設定して求
められる。演算して得られたa/cが1のときは、fc
でのシステムのゲインが0dBとなり、コントローラ4
のゲインを調整する必要はない。a/cが1でないとき
は、fcでのシステムのゲインが0dBとなるようにコ
ントローラ4のゲイン係数Kをc/a倍して、ゲインを
調整する。
【0045】次に、本発明のディスク記録再生装置の位
置制御手段であるVCMの周波数特性を自動測定する第
2の実施例を、図12を用いて説明する。
【0046】加算器2において、所定のトラック位置を
示す目標位置信号に偏心データ記憶手段1からの偏心デ
ータが加算され、加算器3に送られる。この加算器3で
は、上記加算器2からの信号に位置検出器8で検出され
た位置検出信号が加算され、記録再生ヘッド6を固定す
るような信号aが合成されて得ることができる。
【0047】上記信号aはコントローラ4に入力され、
記録再生ヘッド6の位置制御手段である、いわゆるVC
M5を制御する信号が出力される。このコントローラ4
としては、線形、非線形のどちらのコントローラを用い
てもよい。上記コントローラ4からの出力は正弦波加算
器10に送られ、信号発生手段9からVCM5を揺動す
るディスク7の回転周波数に同期した複数の周波数の正
弦波が加算される。この複数の周波数の正弦波を用いる
ことにより偏心データの高調波成分を測定することがで
きる。上記複数の周波数の正弦波は、テーブルにデータ
を用意したり、Asin(2 πft) という関数を用意したり
することにより求められる。上記正弦波加算器10から
の信号は信号bとして上記VCM5に送られ、上記VC
M5が揺動されて上記記録再生ヘッド6が移動制御され
る。
【0048】上記記録再生ヘッド6の移動制御により上
記ディスク7から再生された信号は、外部に出力される
と共に、上記位置検出器8に送られる。
【0049】上記位置検出器8では、上記入力された再
生信号に基づいて位置検出信号を出力する。
【0050】上記信号a、bがディジタル信号であるな
らばそのまま取り出し、また、上記信号a、bがアナロ
グ信号であるならば図示しないA/D(アナログ/ディ
ジタル)コンバータを用いてディジタル信号に変換して
取り出した後に、上記信号aと上記信号bとを比較、例
えばa/b、信号aとbとの位相差φを算出することに
より、強制的に駆動した上記VCM5の周波数ωでの特
性を算出することができる。a/b、φの演算方法、信
号bの設定方法については、上述した図7の説明と同じ
であるので、説明を省略する。
【0051】また、上記コントローラ9の出力信号を信
号cとし、この信号cも上記信号a、bと同様に、ディ
ジタル信号であるならばそのまま取り出し、アナログ信
号であるならば図示しないA/D(アナログ/ディジタ
ル)コンバータを用いてディジタル信号に変換して取り
出した後に、上記信号bと上記信号cとを比較、例えば
c/bを算出することにより、上記コントローラ4のゲ
インの自動設定を行う際に必要な周波数ωでのサーボト
ラッキング系の伝達関数の特性を算出することができ
る。c/bは、図12における演算器21で、図13に
示すフローチャートのように求めることができる。
【0052】この図13のフローチャートのステップS
401〜S405は、上述した図8のフローチャートの
ステップS201〜S205にそれぞれ対応し、a/b
を求める演算と同様であるので、説明を省略する。
【0053】尚、上述の実施例は本発明の一例であり、
本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他の様々な構成が
取り得ることは勿論である。
【0054】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るディスク記録再生装置は、ディスク状記録媒体
の偏心データを記憶する偏心データ記憶手段を有し、上
記偏心データ記憶手段からの偏心データを上記目標位置
信号に加算して記録再生ヘッドを位置制御することによ
り、上記記録再生ヘッドが固定されるので、待機する際
の消費電流を低減することができる。
【0055】また、低域での微小振幅特性を含めたVC
Mの周波数特性を測定することができるので、この周波
数特性を用いてディスクの偏心に対するフィードフォワ
ード制御を行う場合のフィードフォワードデータの計算
及びトラッキング制御やシーク制御におけるパラメータ
の自動調整等を行うことができる。このときに、複数の
周波数を設定して周波数特性を測定してもよいが、上記
周波数特性を偏心フィードフォワードデータの構成要素
に使用する場合にはディスクの回転周期におけるVCM
の特性を得ることができればよいし、コントローラのパ
ラメータの自動調整に使用する場合にはカットオフ周波
数における伝達関数特性を得ることができればよいの
で、所定の周波数における周波数特性を得るだけでも重
要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク記録再生装置の概略的な
構成図である。
【図2】ディスクの偏心状態を示す図である。
【図3】ディスク記録再生装置によるディスクの再生位
置信号と記録記録再生ヘッドの半径位置を示す図であ
る。
【図4】偏心データ演算手段の処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】ディスク1回転分の位置検出信号を示す図であ
る。
【図6】偏心成分をsin近似したデータを示す図であ
る。
【図7】本発明に係るディスク記録再生装置の第1の実
施例の概略的な構成図である。
【図8】演算器20の処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図9】偏心データ記憶手段に蓄えられた偏心データを
示す図である。
【図10】演算器21の処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図11】システムの一巡伝達関数特性を示す図であ
る。
【図12】本発明に係るディスク記録再生装置の第2の
実施例の概略的な構成図である。
【図13】演算器23の処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図14】従来のディスク記録再生装置の概略的な構成
図である。
【符号の説明】
1 偏心データ記憶手段 2、3 加算器 4 コントローラ 5 VCM(ボイスコイルモータ) 6 記録再生ヘッド 7 ディスク 8 位置検出器 9 信号発生手段 10 正弦波加算器 12 偏心データ演算手段 20、21、23 演算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の記録媒体を用い、このディ
    スク状記録媒体上の所定の目標位置を示す目標位置信号
    に基づいて記録再生ヘッドを移動し、上記所定の目標位
    置と上記記録再生ヘッドの実際の位置とのずれをコント
    ローラに入力し、このコントローラからの出力を用いた
    駆動手段により上記記録再生ヘッドの位置を制御するト
    ラッキングサーボ系を備えるディスク記録再生装置にお
    いて、 上記ディスク状記録媒体の偏心に応じた上記記録再生ヘ
    ッドのトラッキング位置を示す偏心データを記憶する偏
    心データ記憶手段と、 上記偏心データ記憶手段からの上記偏心データを上記目
    標位置信号に加算する第1の加算手段と、 上記第1の加算手段からの出力を用いて上記記録再生ヘ
    ッドの位置を制御する位置制御手段とを有することを特
    徴とするディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 所定の周波数の正弦波を発生する信号発
    生手段と、 上記信号発生手段からの所定の周波数の正弦波を上記第
    1の加算手段からの出力信号に加算する第2の加算手段
    と、 上記第2の加算手段からの出力信号を用いて上記記録再
    生ヘッドを揺動し、上記駆動手段の周波数特性を測定す
    る測定手段とを設けることを特徴とする請求項1記載の
    ディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動手段の周波数特性を測定する測
    定手段は、上記トラッキングサーボ系の伝達関数を測定
    することを特徴とする請求項2記載のディスク記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 複数の周波数の正弦波を発生する信号発
    生手段と、 上記信号発生手段からの複数の周波数の正弦波を上記第
    1の加算手段からの出力信号に加算する第2の加算手段
    と、 上記第2の加算手段の出力信号を用いて上記記録再生ヘ
    ッドを揺動し、上記駆動手段の周波数特性を測定する測
    定手段とを設けることを特徴とする請求項1記載のディ
    スク記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記駆動手段の周波数特性を測定する測
    定手段は、上記トラッキングサーボ系の伝達関数を測定
    することを特徴とする請求項4記載のディスク記録再生
    装置。
  6. 【請求項6】 上記位置制御手段は、上記記録再生ヘッ
    ドの位置を固定するように制御することを特徴とする請
    求項1記載のディスク記録再生装置。
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