JP2001283544A - 情報記録再生装置、媒体および情報集合体 - Google Patents

情報記録再生装置、媒体および情報集合体

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JP2001283544A
JP2001283544A JP2000097135A JP2000097135A JP2001283544A JP 2001283544 A JP2001283544 A JP 2001283544A JP 2000097135 A JP2000097135 A JP 2000097135A JP 2000097135 A JP2000097135 A JP 2000097135A JP 2001283544 A JP2001283544 A JP 2001283544A
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JP2000097135A
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English (en)
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Hiroshi Takaso
高祖  洋
Yoshio Umeda
義雄 梅田
Tatsuhiko Inagaki
辰彦 稲垣
Toshiyuki Wada
敏之 和田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決め制御に際して制御対象の特性ばらつ
きや特性変動に対しても、制御帯域を拡大して高精度に
オントラックできる情報記録再生装置を実現する。 【解決手段】 位置、速度、振動モードなどの状態を推
定する状態推定部113a、制御量を演算する制御量生
成部113bに加えて、制御対象のパラメータを計測
し、コントローラゲイン、オブザーバゲイン、オブザー
バモデルのパラメータを調整するパラメータ調整部20
0を備えた制御手段113を有する位置決め制御部11
0を有する磁気ディスク装置を用いて、コントローラゲ
インおよびパラメータなどの再計算と修正動作を行い、
振動モードを最適化して制御帯域を拡大するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を記録再生可
能な媒体にヘッドによって記録再生を行う記録再生装置
に関し、アルミやガラス、プラスティックなどで形成さ
れた円盤状の基板表面に磁気記録再生層あるいは光記録
再生層を形成し、磁気ヘッドあるいは光ピックアップな
どの記録再生ヘッドによって情報を記録再生する情報記
録再生装置に関するものであり、特に、記録ヘッドと再
生ヘッドとを同一のスライダ上に有する磁気ディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナル・コンピュータ
(以下、PCと称する)の外部記録装置として、磁気デ
ィスクドライブや、近年では光ディスクドライブが広く
用いられている。
【0003】一方、デジタル技術の発達に応じて、オー
ディオ・ビジュアル(以下、AVと称する)機器の分野
においても、AVデータのデジタル化が進んでおり、デ
ジタル化したAVデータを取り扱うために、大容量の映
像情報、音声情報、文字情報などを瞬時かつ並列的に処
理できる情報記録再生装置として、PCの場合と同様に
磁気ディスク装置が用いられるようになってきている。
【0004】このようなPCやAV機器の普及と進歩に
伴い、デジタル化したAVデータ等の各種データを扱う
ソフトウェアの肥大化や、取り扱うデータ自体の大容量
化が進んでいる。そこで、そのようなデータを記憶する
外部記憶装置である磁気ディスクドライブ、光ディスク
ドライブといったディスク装置は、従来にも増して、さ
らなる高速化・大容量化が求められてきている。
【0005】図16は、従来の技術による磁気ディスク
装置の概略説明図である。図において、1601は磁気
ディスク、1602は磁気ディスクに情報の記録再生を
行うための磁気ヘッド、1603は磁気ヘッド1602
を磁気ディスク1601に対抗して一定の距離に保つた
めの磁気ヘッドスライダ、1604は磁気ヘッド160
2をその先端に搭載し、磁気ディスク1601上の任意
の位置へ移動させるための位置決め機構部、1605は
磁気ディスク1601を回転させるディスク回転機構
部、1606は筐体である。
【0006】また、1610は目標位置誤差を元に制御
量を演算し、位置決め機構部へ制御量出力する制御部
で、位置決め制御部1610において、1611は磁気
ヘッド1601の再生信号を検出、増幅する検出信号増
幅部、1612は再生信号より磁気ヘッド1601の位
置(トラック位置およびトラック間位置)を演算する検
出部、1613は検出した位置より制御量を演算する位
置決め制御部、1614は制御量に対応する電流を位置
決め機構部1604へ供給する駆動部である。
【0007】また、図示していないが、本磁気ディスク
装置には、ホストであるPCやAV機器とディジタル情
報のやりとりを行うインターフェース部、それらの情報
を蓄積して効率よく記録再生を行うバッファやバッファ
位置決め制御部、また、記録再生回路なども備えられて
いる。
【0008】次に、従来の技術による磁気ディスク装置
の第2例(詳細は特開平10−312647を参照)に
ついて、代表図である図17を用いて説明する。
【0009】この第2例の磁気ディスク装置は、図に示
すような、データ面を複数のゾーンに分割して、各ゾー
ンは複数のデータトラックが同心円状のフォーマットに
構成される同心円状ゾーン1721およびデータトラッ
クがスパイラル状のフォーマットに構成されるスパイラ
ルゾーン1720からなるディスク1701を磁気記録
媒体として使用するものである。スパイラルゾーン17
20は、同心円状のサーボトラックに対して、サーボ領
域毎に半径方向に対して所定のオフセット量だけ位置を
変化させることにより擬似的なスパイラル状の文様を形
成したデータトラックであり、その独自の構成に適応し
た位置決め制御を実行している。
【0010】このような磁気ディスク装置においては、
ディスクの高密度化に伴い、再生ヘッドとして磁気抵抗
効果を応用したMRヘッド/GMRヘッドを、また記録
ヘッドとして誘導型のインダクティブヘッドを用いると
ともに、これら2種類のヘッドを同一スライダ上に装着
してなる複合型の磁気ヘッドが使用されている。さら
に、ドライブとしては、小型化、高速化の要求に応じ
て、慣性の影響を小さくすることができるロータリ型の
アクチュエータがヘッド位置決め機構として用いられて
いる。
【0011】ところで、ロータリ型のアクチュエータを
有する磁気ディスク装置では、図17,図18、図19
にに示すように、磁気ヘッドをアクセスする場合の軌跡
が円弧軌跡になるため、内周から外周にかけて、磁気ヘ
ッドスライダの記録トラックに対するスキューであるヨ
ー角1900a、1900bが発生する。このヨー角に
より、再生ヘッドをサーボトラックにオントラックさせ
た場合、記録ヘッドにオフトラックが生じる。この記録
ヘッドと再生ヘッドの中心ズレ、厳密には記録ヘッドと
再生ヘッドの磁気的位置の中心ズレをヘッドオフセット
(図19の1800a(W)〜1800a(R))と呼
ぶ。
【0012】一般に、記録時はMRヘッドでサーボ信号
を検出して、磁気ヘッドを目標位置へ位置決めし、MR
ヘッドをサーボトラックにオントラックさせて、誘導型
ヘッドでデータを磁気ディスクに書き込む。このとき磁
気ヘッドオフセットがあると、再生時に記録時と同様
に、MRヘッドをサーボトラックにオントラックさせ
て、MRヘッドで信号を再生する場合、MRヘッドは誘
導型ヘッドで書き込まれた磁気ディスク上の信号(デー
タトラック)の中心には位置しないことになり、信号を
正確に再生できない。ひいてはリトライが発生し、連続
データ転送速度に影響を与える。
【0013】また、スキューが大きい(図19の190
0bに示す)と、記録時にMRヘッドをトラック中心に
オントラックさせると、再生時にヘッドオフセット量が
既知であったとしても、記録された信号中心にMRヘッ
ドをオントラックさせようとした場合、トラック番号、
セクタ番号を誤検出する可能性がある。
【0014】さらに、このヨー角が大きくなると、実効
的なトラック幅が減少し、再生信号レベルが低下すると
ともに、空気軸受の原理で平滑な磁気ディスク上を浮上
している磁気ヘッドスライダの浮上量が低下する。
【0015】このため、ヨー角は最大15度〜20度程
度が望ましいとされ、ヨー角は内周側、外周側ほぼ等し
くなるように設計されている。
【0016】また、さらに複合ヘッドにおいては、MR
ヘッド(再生ヘッド)と誘導型ヘッ(記録ヘッド)の機
械的位置中心と磁気的位置中心がそれぞれ異なるため、
狭トラックピッチを有する磁気ディスク装置にこれを用
いた場合、MRヘッドと誘導型ヘッドの磁気的位置中心
のオフセットが、性能低下の大きな要因となる。
【0017】そこで、このような磁気ディスク装置にお
いては、同心円状に形成されるサーボトラックに対し
て、記録時、位置決め制御系において目標位置にオフセ
ットを与えることにより、疑似スパイラルにデータトラ
ックを形成するようにしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な構成の磁気ディスク装置においては、なるべく装置全
体のサイズをコンパクトにまとめつつ、データの記憶量
を大きくすることが望ましいが、そのためには内蔵され
ているディスク一枚あたりの記憶量を大きくする必要が
ある。
【0019】ディスク一枚あたりの記憶量の大容量化を
実現する手段としては、トラック内に記録できる情報量
を増やす、すなわち、線記録密度を向上させるというも
のと、一枚の磁気ディスク上に、できるだけ多くのトラ
ックを形成する、すなわち、トラック密度を向上させる
というものとがあるが、このうち、後者について言え
ば、トラック密度の向上とは、ディスク上にて隣接する
トラック間の距離(トラックピッチ)を小さくすること
を意味する。そこで、後者の手段を用いる場合、ある所
定のトラックに情報を記録あるいは再生する際には、前
記所定のトラックと隣接するトラックの情報と相互に干
渉しないようにするため、磁気ヘッドの目標トラックに
対する位置決め精度が重要になる。
【0020】このとき、目標となるトラックはトラック
形成時の偏心やスピンドルモータの振動などによって、
時々刻々その位置が変動するため、磁気ヘッドをこれに
追従させるためには、位置決め制御系の追従精度を向上
させなければならない。このとき重要なのが、制御帯域
の拡大である。
【0021】一方、AVデータのような連続データを、
高速で転送しようとする場合、トラックジャンプ時のセ
トリング時間の影響がデータ転送速度に影響するため、
セトリング時間の短縮が望まれるが、このセトリング性
能の向上にも、制御帯域の拡大が必要となる。
【0022】すなわち、磁気ディスク装置の位置決め制
御や高速転送時の高速セトリングといった動作に際して
は、いずれにおいても制御帯域を拡大することが不可欠
といえる。
【0023】しかしながら、従来の磁気ディスク装置に
おいて用いられているアクチュエータの制御方式では、
制御帯域すなわち一巡伝達関数のカットオフ周波数は、
位置決め機構部であるアクチュエータのアーム部やサス
ペンション、駆動コイル部などの曲げやねじりなどの振
動モードの共振周波数によってその拡大が制限される。
【0024】また、ディジタル制御方式の場合は、振動
モードの共振周波数とサンプリング周波数の関係によ
り、サンプリング周波数の1/2の周波数を境に折り返
したエイリアス振動モードが現れ、制御帯域の拡大が制
限される。
【0025】これに対し、従来では機械共振特性を含む
制御対象の特性のばらつきや変動などを考慮して、制御
帯域はエイリアスも含めた支配的な振動モードのうち最
も低い共振周波数に対して1/5〜1/15までしか制
御帯域をあげることができなかったため、位置決め精度
の向上に限界があった。
【0026】そこで、検出位置とアクチュエータへの指
令値に対応する制御量とからアクチュエータの振動モー
ドおよび剛体モードの状態量を周波数fsの周期Ts
(=1/fs)毎に推定する状態推定器と、状態推定器
によって推定された各推定状態量から周期Ts毎に制御
量を生成する制御器によって支配的な振動モードの位置
決め誤差への影響を低減し、高帯域化を実現することが
可能であるが、推定する振動モードのばらつきや特性変
動の影響では、逆に位置決め性能を劣化させてしまう場
合がある。
【0027】また、推定する振動モードの周波数は、位
置検出の周波数と比較して十分小さい(1/3以下)こ
とが望ましく、振動モードの周波数が高次の場合、推定
精度が劣化し、位置決め性能を劣化させてしまう場合が
ある。
【0028】さらに、位置検出時の遅れも推定器の推定
精度を劣化させると言われている。
【0029】一方、一般に、実際の磁気ディスク装置の
位置決め制御系には、追従精度を向上させるために以下
のような課題がある。 (1)制御帯域周波数に近い、位置決め機構振動モード
の周波数 (2)位置決め制御系における制御対象の特性ばらつき
や特性変動 (3)位置誤差検出および制御量演算による遅れ (4)サンプリングによる位相遅れ、 (5)オブザーバ、コントローラへのサンプリングの影
響 そこで、前記(2)の課題に対する従来の技術による磁
気ディスク装置のパラメータ修正変更方法をここで述べ
る。 <パラメータの修正変更方法>従来の技術による参考例
1の磁気ディスク装置(詳細は特開平6−131831
を参照)について、磁気ディスク装置の代表図である図
20を用いて説明する。
【0030】図20に示すように、参考例1は、磁気ヘ
ッド2700が図中記号「a」にて示した目標シリンダ
の中心に位置決めされた状態で、中心変化量設定部22
02から加算器220に前記中心をステップ状に変化さ
せる信号を出す。これにより、磁気ヘッド2700は前
記変化した中心に追従してアクチュエータ2600によ
り移動され、このときのヘッド軌跡をヘッド位置復調器
2100を介してヘッド追従特性メモリ部2205に格
納する。
【0031】次に、パラメータ設定部2208は、ヘッ
ド追従特性メモリ部2207に格納されたヘッド軌跡と
ヘッド追従特性許容範囲メモリ部2206に格納されて
いる許容範囲とを比較し、ヘッド軌跡の許容範囲からの
ずれを是正するパラメータを設定パラメータ群メモリ部
2207から読み出して、これを位置決めフィルタ22
09およびゲイン設定部2210に設定して制御パラメ
ータの変更を行い、位置決め精度を向上させている。
【0032】次に、従来の技術による参考例2の記録再
生分離型磁気ディスク装置用サーボ装置並びにディスク
装置におけるアクチュエータ力定数推定方法及び補償方
法(詳細は特開平6−259900、特許第26717
80号を参照)について、代表図である図21を用いて
説明する。
【0033】図21に示すように、参考例2は、アクチ
ュエータ3700の駆動電流検出信号17と通過トラッ
ク数16、位置誤差信号41をオブザーバ3502に取
り込み、速度推定値を制御器3503に入力している。
制御器3503は、オブザーバ3502からの入力など
を用いて、アクチュエータ3700に対する制御出力信
号を出力している。力定数推定機構3506の一部であ
る正弦波発生器3508のスイッチ3509は力定数の
推定を行っているときに接続し、制御出力信号に基準正
弦波を重畳している。力定数推定機構3506により、
アクチュエータ3700のパラメータ、すなわち力定数
を推定し、メモリ3505およびパラメータ補正器35
01および3504の値を変更する。アンチエリアスフ
ィルタ3400は、オブザーバ3502の速度推定値が
大きい場合に取り除くように切り換えられる。速度プロ
ファイル発生機構3507は制御器3503から得られ
るアクセス残り距離に応じて制御器3503の中に目標
速度プロファイルを出力し、アクチュエータ3700の
パラメータである力定数の変更を行い、位置決め精度を
向上させている。
【0034】次に、前記(3)〜(5)の課題に対する
従来の技術による磁気ディスク装置の演算・位相遅れに
対する対策をここで述べる。 <オーバーサンプリング/遅れ>従来の技術による参考
例3のアクチュエータ制御装置及び磁気ディスク装置
(詳細は特開平10−241308を参照)について、
代表図である図22を用いて説明する。
【0035】図22に示すように、参考例3において
は、アクチュエータ制御装置は、アクチュエータ430
0と、アクチュエータ4300を駆動するVCM駆動回
路4200と、アクチュエータ4300からの位置信号
をディジタル信号に変換するADC12と、ディジタル
信号に変換された位置信号に応答してアクチュエータ1
0への制御信号を発生するマイクロプロセッサ(MP
U)4700と、制御信号をアナログ信号に変換するD
AC4800と、DAC4800とVCM駆動回路42
00との間に接続されたLPF4100とを備え、MP
U4700は、LPF4100の挿入による位相遅れを
ディジタル制御によって補償し、かつそのディジタル制
御が、LPF4100を含むプラントの状態モデルを状
態推定器を必要としない状態モデルに再構築している。 <遅れ>さらに、従来の技術による参考例4の磁気ディ
スク装置(詳細は特開平5−6635を参照)につい
て、代表図である図23を用いて説明する。
【0036】図23に示すように、参考例4は、2つの
制御信号に基づいてアクチュエータを駆動し、ヘッド支
持機構を位置決めしている。
【0037】磁気ヘッド5530の目標位置信号を演算
遅れ、あるいは位相遅れの伝達関数の近似モデルに入力
することにより得られる信号を修正目標位置信号とす
る。この信号とヘッド位置検出信号を比較した結果を位
相補償器5410などの制御手段に入力することによ
り、この制御手段の出力として第1の制御信号を得る。
また、前記目標位置信号をヘッド支持機構伝達特性の近
似逆モデル5110に入力し、その出力として第2の制
御信号を得る。そして、第1および第2の制御信号を加
算した信号をもとにアクチュエータ5510を駆動し
て、ヘッドの位置決め制御を行っている。これにより、
目標位置信号とヘッド位置検出信号に位相のずれが生じ
ないフィードバック制御ループと第2の制御信号をフィ
ードフォワード信号とするフィードフォワード制御ルー
プを備えた位置決め制御系を構築し、位置決め精度を向
上させている。
【0038】以上説明したように、パラメータのばらつ
きや変動に対しては、参考例1では、制御パラメータで
あるコントローラゲインの調整を時間応答の測定とその
ときの追従誤差から最適化している。
【0039】しかしながら、上記制御方式に対しては、
コントローラゲインだけでなく、推定器のモデルパラメ
ータを調整、最適化するために、時間応答とそのときの
ゲインから制御対象をモデル化することが必要となる。
【0040】この参考例のアルゴリズムでは、瞬時に制
御対象をモデル化した推定器のパラメータを最適化する
ことが困難であった。
【0041】また、参考例2では、正弦波発生器350
8と電流検出器3100、制御位置誤差信号生成器33
00の信号より、力定数を推定し、ばらつきや特性変動
に対応している。周波数特性を測定し、剛体モードのモ
デル化を行い、初期モデルとの差を、力定数で補正し、
位置決め精度を向上させようとしているが、振動モード
を測定する概念がなく、この方法では振動モードを推定
することが困難であった。
【0042】また、参考例3では、低域通過フィルタ
(LPF4100)を構成するにあたり、アナログの一
次低域通過フィルタと等価と見なせるディジタル通過フ
ィルタをオーバーサンプリングによる方法で実現してい
る。この場合オーバーサンプリングを制御フィルタに用
いている。この方式では、推定器のオーバーサンプリン
グは困難であり、この方法では振動モードを推定するこ
とが困難であった。
【0043】また、参考例4では、フィードフォワード
補償によって、位相遅れの影響を補償しているが、オブ
ザーバでの振動モードを計算する上での演算位相遅れの
影響を軽減するものではない。よって、振動モードを高
精度に推定することが困難であった。
【0044】また、従来の技術による磁気ディスク装置
の第2例は、再生時のオフセットについては言及されて
おらず、データトラックオフセットに、一般的に生産時
に計測しているMRオフセットだけでは、位置誤差精度
に問題がある。一般にMRオフセットはトラック毎に、
しかもサーボトラック中心にオントラックした状態で測
定されている。
【0045】しかしながら、実際には、トラック間での
位置検出感度はリニアでなく、さらに低次の偏心の影響
でサーボセクタ毎の位置誤差が異なっているため、従来
のトラック毎でのMRヘッドオフセット測定では、その
測定精度に課題があった。
【0046】本発明は、以上述べられた課題に鑑みなさ
れたものであり、振動モードを考慮して制御帯域を磁気
ヘッドの位置決め精度を向上させた磁気ディスク装置を
含む情報記録再生装置を提供することを目的とするもの
である。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の本発明(請求項1に対応)は、情報を記録
する記録媒体と、前記記録媒体に対して相対的に移動し
ながら前記情報の記録および再生を行うヘッドと、前記
ヘッドを支持するとともに、前記記録媒体上の目標位置
に前記ヘッドを位置決めする位置決め機構部と、前記ヘ
ッドから検出された信号に基づき、前記位置決め機構部
の位置決め動作を制御する位置決め制御部とを備え、前
記位置決め制御部は、少なくとも前記ヘッドから検出さ
れた信号を用いて、前記位置決め機構部の、少なくとも
その振動モードの状態量を含む全状態量を推定する状態
推定部と、少なくとも前記状態量から、前記位置決め機
構部の動作を制御するための制御量を生成する制御量生
成部と、前記全状態量の推定に用いられる第1モデルパ
ラメータと、前記制御量の生成に用いられる第2モデル
パラメータとを出力するモデルパラメータ出力部とを備
えたことを特徴とする情報記録再生装置である。
【0048】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、前記モデルパラメータ出力部は、前記ヘッドから検
出された信号を用いて、前記第1モデルパラメータおよ
び第2モデルパラメータの出力開始時期を判断する出力
開始判断部と、少なくとも前記位置決め機構部に調整信
号を出力する調整信号出力部と、前記調整信号および前
記ヘッドから検出された信号を用いて、前記位置決め機
構部の周波数ゲイン特性を算出する周波数ゲイン特性測
定部と、前記周波数ゲイン特性に基づき、前記位置決め
機構部の振動モードの状態量を新たに演算する振動モー
ド演算部と、前記振動モードの状態量に基づき、前記第
1モデルパラメータおよび第2モデルパラメータを演算
するモデルパラメータ演算部とを備えたことを特徴とす
る第1の本発明の情報記録再生装置である。
【0049】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、前記モデルパラメータ出力部は、前記ヘッドから検
出された信号を用いて、前記第1モデルパラメータおよ
び第2モデルパラメータの出力開始時期を判断する出力
開始判断部と、前記ヘッドから検出された信号に基づ
き、時間変化量である第1予備モデルパラメータおよび
第2予備モデルパラメータを出力するモデルパラメータ
予備調整部と、前記第1予備モデルパラメータおよび第
2予備モデルパラメータの時間変化に基づき、前記位置
決め機構部の動作に際し生ずる位置決め誤差を統計処理
する位置誤差統計処理部と、前記統計処理の結果に基づ
き、前記位置決め機構部の振動モードの状態量を新たに
演算する振動モード決定部と、前記振動モードの状態量
に基づき、前記第1モデルパラメータおよび第2モデル
パラメータを演算するモデルパラメータ演算部とを備え
たことを特徴とする第1の本発明の情報記録再生装置で
ある。
【0050】また、第4の本発明(請求項7に対応)
は、情報を記録する記録媒体と、前記記録媒体に対して
相対的に移動しながら前記情報の記録および再生を行う
ヘッドと、前記ヘッドを支持するとともに、前記記録媒
体上の目標位置に前記ヘッドを位置決めする位置決め機
構部と、前記ヘッドから検出された信号に基づき、前記
位置決め機構部の位置決め動作を制御する位置決め制御
部とを備え、前記位置決め制御部は、周波数fsで前記
ヘッドの信号を取り込むサンプリング部と、周波数n×
fs(nは1以上の整数)で前記ヘッドの信号を取り込
む、もしくは前記ヘッドの相対位置信号を取り込むオー
バーサンプリング部と、前記オーバーサンプリング部の
出力値と前記位置決め機構部への移動指令に対応する制
御量とから、少なくとも前記位置決め機構部の有する振
動モードおよび剛体モードの状態量を前記周波数fsの
n(nは1以上の整数)倍の周期Ts’(=1/(fs
×n))の周期毎に推定するオーバーサンプリング状態
推定部と、前記オーバーサンプリング状態推定部によっ
て推定された各状態量から周期Ts’毎に前記制御量を
生成するオーバーサンプリング制御量生成部とを備えた
ことを特徴とする情報記録再生装置である。
【0051】また、第5の本発明(請求項15に対応)
は、サーボ情報が円周方向に等間隔に配置された同心円
状のサーボトラックを備え、前記サーボトラックの範囲
内に配置された同心円状の第1データトラックおよび/
または前記サーボ情報の所定の領域毎に、前記サーボ情
報の配置された円周の半径方向に所定のオフセット量だ
け位置を変化させて擬似的なスパイラル形状を有する第
2のデータトラックを形成するようにした記録媒体に、
データの記録を行う記録用ヘッドおよび前記情報記録媒
体からデータの再生を行う再生用ヘッドとを有する複合
ヘッドと、前記複合ヘッドを支持するとともに、前記記
録媒体上の目標位置に前記複合ヘッドを位置決めする位
置決め機構部と、前記サーボ情報に基づき、前記位置決
め機構部の位置決め動作を制御する位置決め制御部と、
前記複合ヘッドについて、前記記録媒体の半径方向に対
する前記再生用ヘッドのデータトラック上の位置と前記
記録用ヘッドのデータトラック上の位置との差をヘッド
オフセットとして計測するヘッドオフセット計測手段
と、前記ヘッドオフセットの計測量、または前記複合ヘ
ッドのデータトラック位置と前記ヘッドオフセットの計
測量との関係を記憶するヘッドオフセット記憶手段と、
前記複合ヘッドを、前記記録媒体上の目標トラックに記
録されたデータに追従させる際に、前記ヘッドオフセッ
トの計測量を用いて、前記目標トラックの位置を修正す
る磁気ヘッド目標位置修正手段を備えたことを特徴とす
る情報記録再生装置である。
【0052】また、第6の本発明(請求項16に対応)
は、前記目標位置修正手段は、前記同心円状のデータト
ラックに記録されたデータを再生する際に用いる同心円
再生時位置修正手段と、前記擬似的なスパイラル型状の
データトラックにデータを記録する際に用いるスパイラ
ル記録時位置修正手段と、前記擬似的なスパイラル形状
のデータトラックからデータを記録する際に用いるスパ
イラル再生時位置修正手段とを備えたことを特徴とする
第5の本発明の情報記録再生装置である。
【0053】また、第7の本発明(請求項19に対応)
は、上記の本発明の全部または一部の手段の全部または
一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプロ
グラムおよび/またはデータを担持した媒体であって、
コンピュータにより処理可能なことを特徴とする媒体で
ある。
【0054】また、第8の本発明(請求項20に対応)
上記の本発明の全部または一部の手段の全部または一部
の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラ
ムおよび/またはデータであることを特徴とする情報集
合体である。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0056】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
おける磁気ディスク装置について、図1〜図3を用いて
説明する。
【0057】図1は、本発明の実施の形態1における磁
気ディスク装置の概略構成を示す構成図である。図にお
いて、101は磁気ディスク、102は磁気ディスク1
01に情報の記録再生を行うための磁気ヘッド、103
は磁気ヘッド102を磁気ディスク101に対抗して一
定の距離に保つための磁気ヘッドスライダ、104は磁
気ヘッド102をその先端に搭載し、磁気ディスク10
1上の任意の位置へ移動させるための位置決め機構部、
105は磁気ディスク101を回転させるディスク回転
機構部、106は筐体である。
【0058】また、110は目標位置誤差を元に制御量
を演算し、位置決め機構部へ制御量出力する位置決め制
御部で、位置決め制御部110において、111は磁気
ヘッド101の再生信号を検出、増幅する検出信号増幅
部、112は再生信号より磁気ヘッド101の位置(ト
ラック位置およびトラック間位置)を演算する検出部、
113は検出した位置より制御量を演算する制御手段、
114は制御量に対応する電流を位置決め機構部104
へ供給する駆動部である。
【0059】さらに、制御手段113において、113
aは位置、速度、振動モードなどの状態を推定する状態
推定部、113bは制御量を演算する制御量生成部、2
00は制御対象のパラメータを計測し、コントローラゲ
イン、オブザーバゲイン、オブザーバモデルのパラメー
タを調整するパラメータ調整部である。
【0060】次に、図2は制御手段113内のパラメー
タ調整部200の詳細説明図である。図において、20
1はゲイン・パラメータの再計算と修正動作の開始を判
別する計測開始判断部、202は位置決め機構部4へ正
弦波を入力し磁気ヘッド102を正弦波駆動させるため
の正弦波発生部、203はゲイン特性測定部、204は
振動モードパラメータを演算する振動モード演算部、2
05は振動モードパラメータを元にして状態推定部11
3aや制御量生成部113bのゲイン、状態推定部11
3aのモデルパラメータを再計算し、調整するパラメー
タ演算部である。
【0061】以上のような構成を有する、本実施の形態
による磁気ディスク装置の動作について、以下に説明す
る。
【0062】本実施の形態の磁気ディスク装置は、磁気
ヘッド102により磁気ディスク101上に書き込まれ
たサーボ信号を検出し、検出信号増幅部111で信号を
増幅し、再生信号より検出部112により位置を検出す
る。
【0063】制御手段113では、この位置信号をもと
に、状態推定部113aで、位置、速度、振動モード、
摩擦などの静的外乱のモードを推定し、制御量生成部1
13bでフィードバック制御量を導出する。
【0064】導出された制御量は、駆動部114に送ら
れ、位置決め機構部104を制御駆動する。
【0065】ここで、本発明の実施の形態1による磁気
ディスク装置が、従来の磁気ディスク装置と異なる点
は、パラメータ調整部200が、状態推定部113aの
オブザーバパラメータとゲイン、制御量生成部113b
のコントローラゲインを集成することによってモデル誤
差に対してのロバスト性を高くしたところである。
【0066】次に、本実施の形態1の動作上の特性を示
すために、図3、図4および図5に、低周波数に機械共
振モデルを有する位置決め機構部で、位置決め制御系を
構成した場合のシミュレーションによるステップ応答特
性と周波数応答特性を示す。
【0067】この図3〜図5に示すシミュレーションの
条件としては、制御対象は、その振動モードの共振周波
数が1.5kHz、減衰比が0.05であり、また慣性
モーメントが5.4×10ー6kgm2、力定数が0.0
751Nm/A、アーム長さが0.0521mと置いて
いる。
【0068】また、位置決め制御系の各部は、スピンド
ルモータの回転数5400rpm、サーボセクタ数16
7、サンプリング周波数は15kHzであり、ADCの
ビット数10ビット、DACビット数14ビットと設定
し、トラックピッチは3μmであると置いた。また、コ
ントローラゲインとオブザーバゲインは極配置法で設計
し、コントローラ極は(ω=−1400,ζ=±0.
7)と(ω=−2800,ζ=±0.9)であり、オブ
ザーバ極は(ω=−3000,ζ=±0.7)と(ω=
−3500,ζ=±0.9)と(ω=−3500,ζ=
1)である。ただし、本シミュレーションにおいて、オ
ブザーバ(状態推定部)により状態推定した項目は、位
置モード、速度モード、2次の振動モード、外乱力モー
ドの合計5次のモードを有する構成である。ここで位置
モードは、ヘッド位置を示す状態量、速度モードはヘッ
ド移動速度を示す状態量、振動モードは加速度とジャー
ク(加速度の変化量)を示す状態量、外乱力モードは、
外から加えられる力を示す状態量である。
【0069】次に、図3〜5を参照しながら、本実施の
形態の磁気ディスク装置の好適動作条件について説明を
行う。
【0070】図3において、(a)は、位置決め機構部
の周波数特性モデルである。従来の制御方式では、
(a)のように1.5kHzの振動モードがあっても、
安定にヘッド位置決めを行うには、400Hzの制御帯
域が限界となる。
【0071】しかしながら、オブザーバ(状態推定部)
に振動モードを考慮した制御方式では、(a)のような
1.5kHzの振動モードがあっても例えば、図3の
(b−1)のように、制御帯域1kHzで安定にヘッド
位置決めを行うことができる。ここで(b−2)は、制
御対象とオブザーバモデルの振動モードが一致している
場合の周波数特性(クローズドループ特性)とステップ
応答特性である。
【0072】一方、図4の(c−1)は、図3の(b−
1)と同様に、オブザーバモデルに対して制御対象の振
動モードが異なっている場合で、共振周波数が1.1
倍、減衰比が2倍の場合である。
【0073】次に図5の(d−1)は、オブザーバモデ
ルに対して制御対象の振動モードが異なっている場合
で、共振周波数が0.9倍、減衰比が0.5倍の場合で
ある。
【0074】以上の各場合において、(b−1)は振動
モードの影響を補償しているため、安定でかつ制御性能
もよく、高帯域化かつ位置誤差低減を実現している。ま
た(c−1)(d−1)の場合も振動モードにモデル誤
差を有してはいるが、誤差は小さく、振動モードを補償
しているため、安定で少し振動的ではあるが制御性能も
よく、高帯域化かつ位置誤差低減を実現している。
【0075】なお、図5の(e)はオブザーバモデルに
対して制御対象の振動モードが大きく異なる場合であり
(共振周波数1.5倍、減衰比0.05倍)、制御系が
不安定になっている。
【0076】一方、(d−2)では、実際の制御対象と
オブザーバモデルの振動モードが大きく異なるために、
クローズドループの周波数特性において、ゲイン線図に
3kHzのピークが残っている。このために、ゲイン余
裕が小さくなり、制御系が不安定になる。また、(b−
2)では、クローズドループの周波数特性において、3
kHzの振動モードが補償されているために、ゲイン線
図のピークがない。このために、ゲイン余裕が十分とれ
るため、制御系は安定になる。
【0077】このように、本条件下でシミュレーション
を行った結果、制御対象とオブザーバモデルの振動モー
ドのばらつきが周波数で±10%、減衰比で10%〜2
00%の間にあれば、制御系は安定で制御性能も良好で
あった。
【0078】よって、振動モードの特性ばらつきや特性
変動がある場合でも、上記の条件でオブザーバモデルの
構成およびコントローラゲインの設定を行えばよく、本
実施の形態のパラメータ調整部200は、上記の条件を
実現する、すなわち、サーボシステムとしてモデル、お
よびゲインの自己修正を行うようにしたものである。
【0079】次に、本実施の形態の磁気ディスク装置1
00における、パラメータ調整部200による自己修正
アルゴリズムについて、再び図1および図2を参照して
説明する。
【0080】磁気ディスク装置に電源が投入され、計測
開始判断部201がパラメータ計測開始を判定すると、
正弦波発生部202が駆動部114に、磁気ディスク1
01のトラックピッチの10%程度の振幅となる正弦波
を加える。ゲイン特性測定部203では、前記正弦波と
正弦波入力時の位置誤差信号より、周波数特性であるゲ
イン特性を得る。振動モード演算部204は、ゲイン特
性から振動モードの共振周波数と減衰比を導出する。
【0081】そして、パラメータ演算部205は、オブ
ザーバモデルのパラメータの計算、コントローラゲイン
の再計算などを行うと、再計算したパラメータおよびコ
ントローラゲインを状態推定部113aおよび制御量生
成部113bに出力して、動作条件を修正して、磁気デ
ィスク装置のヘッド位置決めを行うシステム全体である
制御系を安定化させる。なお、ここで本発明の請求項に
記載の第1モデルパラメータは、オブザーバモデルのパ
ラメータとオブザーバゲインに相当し、本発明の請求項
に記載の第2モデルパラメータは、コントローラゲイン
に相当する。
【0082】以上のように、本実施の形態の磁気ディス
ク装置によれば、振動モードを含む状態推定器と制御器
とを有する位置決め制御部において、さらにパラメータ
調整部を備えた構成としたことにより、振動モードの影
響を低減して制御的に安定に高帯域化、および高精度位
置決めを実現することが可能となる。
【0083】なお、本実施の形態において、パラメータ
調整部200の計測開始判定の条件は、磁気ディスク装
置への電源投入時として説明を行ったが、これに限定す
るものではなく、他には、位置誤差が大きくなった場
合、トラックジャンプの時などセトリング時間が長くな
った場合などが挙げられる。
【0084】(実施の形態2)実施の形態2における磁
気ディスク装置について、図6、図7を用いて説明す
る。
【0085】図6は、本発明の実施の形態2における磁
気ディスク装置の概略構成を示す構成図である。図にお
いて、図1と同一符号は同一部分または相当部分であ
り、また、115は制御手段であり、制御手段115に
おいて、210はパラメータ調整部である。
【0086】次に、図7は制御手段115内のパラメー
タ調整部210の詳細説明図である。図において、図2
と同一符号は同一部分または相当部分であり、211は
計測開始判断部、212は位置決め機構部104の振動
モードの共振周波数と減衰比を仮定し、オブザーバパラ
メータやコントローラゲインを導出して、修正変更する
調整用パラメータ変更部、213は位置誤差を統計処理
して標準偏差を導出する位置誤差処理部、214は統計
処理された位置誤差を元にして状態推定部113aおよ
び制御量生成部113bのゲイン、または状態推定部1
13aのモデルパラメータを再計算し、調整するパラメ
ータ演算部である。
【0087】以上のような構成を有する、本実施の形態
による磁気ディスク装置の動作については、基本的には
実施の形態1と同様であり、以下、相違点であるパラメ
ータ調整部210の動作を中心に説明を行う。
【0088】実施の形態1の場合と同様、ドライブに電
源が投入され、計測開始判断部211がパラメータ計測
開始を判定すると、調整用パラメータ変更部212は、
振動モードの共振周波数と減衰比を初期値より+側と−
側に順次変化させながら、制御量生成部113bに出力
する。制御量生成部113bは、これに基づき時間的に
順次変化する制御量を駆動部114に出力し、これによ
り位置決め機構部4は時間的に位置誤差を変化させる。
【0089】実施の形態1と同様の動作により検出部1
12が検出する信号は、前記制御量に応じて変化する位
置誤差であり、この位置誤差の入力をうける位置誤差処
理部213は、位置誤差を統計処理して標準偏差を導出
する。
【0090】パラメータ演算部205は、位置誤差処理
部213より標準偏差の入力をうけると、これの極小値
を求めるとともに、該極小値を得られた際の振動モード
の共振周波数と減衰比より、状態推定部113aのパラ
メータを再計算するとともに、コントローラゲインとオ
ブザーバゲインの計算などを行うと、再計算したパラメ
ータおよびコントローラゲインを状態推定部113aお
よび制御量生成部113bに出力して、動作条件を修正
して、磁気ディスク装置のヘッド位置決めを行うシステ
ム全体である制御系を安定化させる。
【0091】以上のように、振動モードを含む状態推定
器と制御器とモデルパラメータ調整部を有する位置決め
制御部を構成することにより、振動モードの影響を低減
して制御的に安定に高帯域化を実現し、磁気ヘッドの高
精度な位置決めを行うことができる。
【0092】なお、本実施の形態の磁気ディスク装置の
好適動作条件については、実施の形態1と同様で、図3
〜5に示す条件下では、制御対象とオブザーバモデルの
振動モードのばらつきが周波数で±5%、減衰比で10
%〜150%の間にあればよく、本実施の形態による磁
気ディスク装置におけるパラメータ調整部210は、上
記の条件を実現するようにしたものである。
【0093】(実施の形態3)実施の形態3における磁
気ディスク装置は、通常のサーボパターンによる位置情
報検出に加え、サンプリングと次のサンプリングの間
も、他の位置情報を検出することによって、位置情報検
出のサンプリング周波数を高くして、サーボシステムに
おけるディジタル制御による位相遅れの影響を小さくす
るようにしたものである。以下、図8〜図13を用いて
説明を行う。
【0094】図8は、本発明の実施の形態3における磁
気ディスク装置の概略構成を示す構成図である。
【0095】図において、図1と同一符号は同一部また
は相当部である。また120はオーバーサンプリング位
置決め制御部、121は位置情報をオーバーサンプリン
グするための信号を検出する検出回路、122は通常検
出した位置とオーバーサンプリング検出した情報より導
出した位置より制御量を演算するオーバーサンプリング
制御手段である。
【0096】また、オーバーサンプリング制御手段12
2において、300は位置、速度、振動モード、摩擦な
どの外乱力、演算・位相遅れモードなどの状態を推定す
るオーバーサンプリング状態推定部、350はオーバー
サンプリング状態推定部300より導出した状態量より
制御量を演算するオーバーサンプリング制御量生成部で
ある。
【0097】さらに、位置決め機構部4において、10
4aはオーバーサンプリング用電流検出抵抗であり、1
04bは加速度センサであり、104cはスリットなど
を使用した光センサであり、104dは反射板などを使
用した光センサである。
【0098】次に、図9はオーバーサンプリング状態推
定部300およびオーバーサンプリング制御量生成部3
50の詳細説明図である。図において、301は剛体モ
ードによる位置推定部、302は剛体モードによる速度
推定部、303は振動モード推定部、304は摩擦など
の外乱力推定部、305は演算位相遅れ推定部である。
【0099】また、351は位置制御部、352は速度
制御部、353aおよび353bは振動モード制御部、
354は外乱力制御部、355は演算・位相遅れ制御部
である。
【0100】次に、図13は磁気ヘッド102を磁気デ
ィスク101上のトラックに位置決めするための、ディ
スク上に書かれた位置情報を示す図である。
【0101】図に示すように、磁気ディスク101上に
は、磁気ヘッド102(ここでは、例えば記録ヘッド
(の位置)107aおよび107bとして示される)を
データトラックに位置決めするための位置情報が書き込
まれた位置情報領域400と、データを記録するデータ
領域500とが存在する。ただしデータ領域500にお
いて、500aはスキューが無い場合の仮想的な位置で
ある。
【0102】また、位置情報領域400において、40
0aと400bは、記録ヘッドが位置情報領域に存在
し、位置情報の検出を開始するために必要な信号が記録
された領域である。400cは、トラック番号が記録さ
れた領域であり、記録ヘッドが、何番目のトラックに位
置しているかを示す信号である。400dは、バースト
信号が記録された領域である。バースト信号は、記録ヘ
ッド107aのトラック間での位置を検出するととも
に、位置決めを行うための信号であり、図では、後述す
る4つのバースト信号400a、400b、400c、
400dが示されている。このようなバースト信号を用
いてヘッドの位置決めを行う際は、例えば記録ヘッドを
107aの位置に位置決めする時は、400aと400
bとのバースト信号の再生信号レベルが同じとなるよう
位置決めを行う。
【0103】次に、図8の磁気ディスク101におい
て、101aは、図13に示す通常のサーボセクタでA
GC(オートゲインコントロール)部400aとサーボ
領域とを認識するためのサーボウェッジコード400b
とトラック番号である400cとトラック間位置を認識
するためのバーストコード400dとで構成されたサー
ボパターンaであり、101bはオーバーサンプリング
による位置検出用のバーストコードのみのサーボ信号が
記録されたサーボパターンbである。
【0104】このような構成を有する本実施の形態によ
る磁気ディスク装置の動作について、以下に説明を行
う。
【0105】本実施の形態の磁気ディスク装置は、磁気
ヘッド102により、磁気ディスク101からサーボパ
ターン101aおよび101bを検出し、検出信号増幅
部111で信号を増幅すると、検出回路121は、サー
ボパターン101aの再生信号から、磁気ディスク10
1の位置(トラック位置とトラック間位置)を検出する
とともに、サーボパターン101bの再生信号から相対
位置(位置の変化分、すなわちトラック間位置のみ)を
検出する。
【0106】オーバーサンプリング制御手段122にお
いては、上記のように検出された2つの位置信号をもと
に、オーバーサンプリング状態推定部300で、位置、
速度、振動モード、摩擦などの静的外乱、演算などによ
る位相遅れのモードを推定し、オーバーサンプリング制
御量生成部350でフィードバック制御量を導出する。
【0107】またここで、オーバーサンプリング情報を
用いる以外の状態推定や制御量生成の動作は、実施の形
態1または2と同様にして行われる。本実施の形態で
は、検出する位置情報の個数が2倍になっており、よっ
てサンプリング周波数も2倍になる。
【0108】導出されたフィードバック制御量は駆動部
114に送られ、ヘッドアクチュエータ4を制御駆動す
る。
【0109】次に、本実施の形態3の動作上の特性を示
すために、図10、図11および図12に、低周波数に
機械共振モデルを有する位置決め機構部で、位置決め制
御系を構成した場合のシミュレーションによるステップ
応答特性と周波数応答特性を示す。
【0110】この図10〜図12の条件としては、制御
対象を、その振動モードの共振周波数が1.5kHz、
減衰比は0.05であり、慣性モーメントは5.4×1
0ー6kgm2、力定数は0.0751Nm/A、アーム
長さ0.0521mであるとした。また、制御系はスピ
ンドルモータの回転数5400rpm、サーボセクタ数
167、サンプリング周波数は15kHzであり、AD
Cのビット数10ビット、DACビット数14ビットで
ある。さらに、トラックピッチは3μmであるとした。
また、コントローラゲインとオブザーバゲインは極配置
法で設計し、コントローラ極は(ω=−1400,ζ=
±0.7)と(ω=−2800,ζ=±0.9)であ
り、オブザーバ極は(ω=−3000,ζ=±0.7)
と(ω=−3500,ζ=±0.9)と(ω=−450
0,ζ=0.9)であるとした。
【0111】ここで、オブザーバで状態推定した項目
は、位置モード、速度モード、振動モード(2つのモー
ドを有する)、外乱力モード、一次遅れモードで、合計
6次の構成である。
【0112】次に、図10〜12を参照しながら、本実
施の形態の磁気ディスク装置の好適動作条件について説
明を行う。
【0113】図10は、本実施の形態における磁気ディ
スク装置のサーボ系におけるステップ応答特性、周波数
応答特性(クローズドループ、オープンループ)シミュ
レーション結果であり、(1)はステップ応答特性、
(2)はクローズドループ特性、(3)オープンループ
特性である。
【0114】図10中(1)(2)(3)の各図におい
て(a)にて示した線は、制御対象が演算位相遅れ無し
の場合、(b)にて示した線は、制御対象が演算位相遅
れありの場合かつオブザーバに遅れ要素を含まない場合
を示す。
【0115】図10(1)のステップ応答に示すよう
に、位相遅れ要素がある場合は、残留振動が大きく、整
定時間が長くなってしまう。
【0116】次に図10(2)のクローズドループ特性
図より、遅れ要素のある場合は、追従性能を示すゲイン
特性図に0dBを越える周波数領域があることから、あ
る周波数についての外乱を増幅してしまう。
【0117】さらに、図10(3)のオープンループ特
性図より、遅れ要素のある場合、位相の回りが早く、安
定性に不利であることがわかる。
【0118】次に図11は、制御対象が遅れ要素を含む
場合の、コントローラの中のオブザーバモデルに位相遅
れを考慮する場合の効果を説明する図であり、(1)は
ステップ応答特性、(2)はクローズドループ特性、
(3)オープンループ特性である。図11中(1)
(2)(3)の各図において(c)にて示した線は、位
相遅れを考慮しない場合、(d)にて示した線は、位相
遅れを考慮した場合を示す。
【0119】図11(1)のステップ応答に示すよう
に、位相遅れを考慮した方が、残留振動が少なく、整定
時間が短くなる。また、図11(2)のクローズドルー
プ特性に示すように、位相遅れを考慮した方が、ゲイン
特性で0dBを越える範囲をなくすることができる。
【0120】次に図12は、オーバーサンプリングによ
ってサンプリング周波数を上げた場合の効果を示すため
の図である。図10、図11と同様、図12において
も、(1)はステップ応答特性、(2)はクローズドル
ープ特性、(3)オープンループ特性である。図12中
(1)(2)(3)の各図において(a)に属するグラ
フは、オーバーサンプリングを行った場合、(b)に属
するグラフは、オーバーサンプリングを行わない場合を
示す。
【0121】図12(a)(b)に属するそれぞれの
(1)のステップ応答を比較すると、(a)側に示すよ
うに、オーバーサンプリングを行うことによって、残留
振動が大幅に低減されていることがわかる。また、それ
ぞれの(2)のクローズドループ特性を比較すると、
(a)側に示すように、位相の遅れが改善されているこ
とが分かる。
【0122】次に、本実施の形態を用いた、他のオーバ
ーサンプリングの方法について説明を行う。
【0123】図8に示す、例えばレーザ測長器などのリ
ニア距離測定センサ、またはエンコーダや回折格子とレ
ーザ光学系を用いた揺動距離測定センサのような外部セ
ンサ104cや104dを用いて、サーボセクタ間での
ヘッドの相対位置(相対的な位置の変化分)を測定し、
サーボパターンによる位置信号の代わりに連続データで
ある位置変化信号を使用することによって、サンプリン
グ数を増加させることが可能となる。
【0124】さらには、図8に示す加速度センサ104
bを使用して、加速度信号をもとにサーボセクタ間のヘ
ッド位置を算出して、サーボパターンによる位置信号の
代わりに利用することによって、サンプリング数を増加
させることが可能となる。
【0125】また、ボイスコイルモータに電流検出抵抗
104aを用いて、アクチュエータに流れる実際の電流
値から出力トルクを演算し、出力トルクより微小移動距
離(位置変化)を測定することによっても、サンプリン
グ数を増加させることが可能となる。
【0126】以上のように、本実施の形態によれば、振
動モードを含むオーバーサンプリング状態推定器とオー
バーサンプリング制御器とオーバーサンプリングセンシ
ング部を有する位置決め制御部を構成することにより、
振動モードの影響を低減して制御的に安定に高帯域化を
実現することが可能となる。ひいては、高精度位置決め
を実現でき、高密度対応、サーボリトライも低減が可能
な磁気ディスク装置の実現が可能となる。
【0127】(実施の形態4)実施の形態4における磁
気ディスク装置について、図13、図14および図15
を用いて説明する。
【0128】図14は、本発明の実施の形態4における
磁気ディスク装置の概略構成を示す構成図である。
【0129】図において、図1と同一符号は同一部また
は相当部である。ただし107は記録ヘッドおよび再生
ヘッドを備えた複合ヘッドで、130は位置決め制御部
である。また、位置決め制御部130において、131
は複合ヘッド107における記録ヘッドと再生ヘッドの
中心ずれを計測する磁気ヘッドオフセット計測手段、1
32は目標位置にオフセットを与えて擬似的なスパイラ
ルデータトラックを形成するためのオフセット量と計測
したサーボセクタ毎の磁気ヘッドオフセットを記憶する
磁気ヘッドオフセット記憶手段、133は同心円状のデ
ータトラックのデータを再生する場合に計測した磁気ヘ
ッドオフセットにより、複合ヘッド107の位置を移動
修正する同心円再生時位置修正手段、134はスパイラ
ル状のデータトラックにデータを記録する場合にトラッ
クピッチと1トラックにおけるサーボ情報数から決まる
オフセットにより、複合ヘッド107の位置を移動修正
するスパイラル記録時位置修正手段、135はスパイラ
ル状のデータトラックのデータを再生する場合に計測し
た磁気ヘッドオフセットにより、複合ヘッド107の位
置を移動修正するスパイラル再生時位置修正手段であ
る。
【0130】このような構成を有する本実施の形態によ
る磁気ディスク装置の動作について、以下に説明を行
う。
【0131】本実施の形態の磁気ディスク装置は、複合
ヘッド107によりサーボ信号を検出し、検出信号増幅
部111で信号を増幅し、再生信号から検出部112で
位置を検出する。
【0132】制御手段113では、この位置信号をもと
に、状態推定部131aで、位置、速度、振動モード、
摩擦などの静的外乱のモードを推定し、制御量生成部1
31bでフィードバック制御量を導出する。
【0133】導出された制御量は駆動部114に送ら
れ、位置決め駆動部114を制御駆動する。
【0134】次いで、データの読み込みと書き込みに応
じて、位置信号に磁気ヘッドオフセットを付加して複合
ヘッド107を位置決めし、データの読み込み/書き込
みを行う。
【0135】ここで磁気ヘッドオフセットとは、データ
の書き込み時に複合ヘッド107を位置決めした位置
と、データのリード時に最大出力を得ることのできる複
合ヘッド107の位置とのずれを意味する。
【0136】次に、磁気ヘッドオフセット計測方法とそ
の付加方法について説明を行う。
【0137】制御手段113は、まず、図15に示すよ
うに、記録時のオフセットに応じて再生ヘッド107b
を位置決めし、記録ヘッド107aで磁気ヘッドオフセ
ット計測用パターンを、磁気ディスクの、図13に示す
書き込み領域500aや500bの位置に書き込む。そ
の後、再生ヘッド107bを、磁気ディスク101の内
周側から外周側あるいは逆に微動送りを行いながら、再
生信号出力を測定する。その再生ヘッド位置と再生出力
は、図15の記号αにて示した円弧部分として現れる。
パターン記録時の再生ヘッド107bの位置と再生信号
出力の極大値の位置との差が、磁気ヘッドオフセットと
なる。ただし、図において、(n−1)番目、(n)番
目、(n+1)番目の各トラックを示す線は、トラック
中心であるとともに、再生ヘッド107a、107bの
中心である。
【0138】この磁気ヘッドオフセットを磁気オフセッ
ト記憶手段132が記憶しておき、ホストからの指令に
より、記録/再生、あるいは同心円/スパイラルを認識
し、それぞれに応じて同心円再生時位置修正手段13
3、スパイラル記録時位置修正手段134およびスパイ
ラル再生時位置修正手段135によって記録ヘッド10
7a、再生ヘッド107bを所定の位置へ高精度に位置
決めする。なお、図においては、トラック中心と再生ヘ
ッド107bとの中心は一致している。
【0139】特に、スパイラルトラックの場合は、逐次
磁気ヘッドオフセットを変更しながらヘッドを位置決め
することが必要となる。
【0140】また、スパイラルトラックより信号再生を
行う場合、図15の(b)のように位置と再生出力、す
なわち位置検出感度が線形ではないため、磁気ヘッドオ
フセットを実際のデータトラック位置に計測用パターン
を記録して測定することが必要になる。したがって、磁
気オフセット計測手段131および磁気オフセット記憶
手段132は、スパイラル時のオフセットを考慮した位
置に計測用パターンを書き込むと共に、サーボセクタ4
00毎に磁気ヘッドオフセットを計測し、記憶させてい
る。
【0141】以上のように、疑似スパイラル状のデータ
トラックへの記録再生のための磁気ヘッドオフセットを
高精度に測定し、磁気ヘッドにオフセットを与えてトラ
ック上への高精度位置決めを実現することが可能とな
る。
【0142】以上のように、本実施の形態によれば、振
動モードの影響を小さくして、高帯域制御が可能となる
とともに、いかなるデータトラックへも高精度なヘッド
位置決めが可能となる。
【0143】なお、本実施の形態では、振動モードを1
つとしたが複数の場合も同様の効果が得られる。
【0144】また、本実施の形態では、オーバーサンプ
リングを、磁気ディスク上のサーボパターン信号を用い
たが、電流検出抵抗やエンコーダなどの他のセンサであ
っても相対移動位置が検出可能であれば、同様の効果が
得られる。
【0145】また、本実施の形態では、磁気ディスク装
置に適用したが、光磁気ディスク装置など、他のディス
ク装置に用いても同様の効果が得られる。
【0146】また、本実施の形態では、振動モードの同
定範囲を共振周波数±10%、減衰比10%〜200%
としたが、これは本実施の形態位置決め制御系での条件
であり、他の条件ではこの数値は異なるが、同様の効果
が得られる。
【0147】また、本実施の形態では、演算遅れ要素の
近似モデルとして5kHzの一次遅れ要素1つをモデル
としたが、周波数とその個数が異なっても同様の効果が
得られる。
【0148】また、上記の説明においては、本発明の実
施の形態における磁気ディスク装置について説明を行っ
たが、本発明の情報記録再生装置の全部又は一部の手段
の全部又は一部の機能をコンピュータにより実行させる
ためのプログラムおよび/またはデータを記録した媒体
であって、コンピュータにより読み取り可能であり、読
み取られた前記プログラム及び/又はデータが前記コン
ピュータと協動して前記機能を実行する媒体として実現
しても良い。
【0149】また、本発明の情報記録再生装置の全部又
は一部の手段の全部又は一部の機能をコンピュータによ
り実行させるためのプログラムおよび/またはデータで
ある情報集合体であって、前記コンピュータと協動して
前記機能を実行する情報集合体として実現しても良い。
ただし上記において、データとは、データ構造、データ
フォーマット、データの種類などを含む。また、媒体と
は、ROM等の記録媒体、インターネット等の伝送媒
体、光・電波・音波等の伝送媒体を含む。また、担持し
た媒体とは、例えば、プログラムおよび/またはデータ
を記録した記録媒体や、プログラムおよび/またはデー
タを伝送する伝送媒体等をふくむ。また、コンピュータ
により処理可能とは、例えば、ROMなどの記録媒体の
場合であれば、コンピュータにより読みとり可能である
ことであり、伝送媒体の場合であれば、伝送対象となる
プログラムおよび/またはデータが伝送の結果として、
コンピュータにより取り扱えることであることを含む。
また、情報集合体とは、例えば、プログラムおよび/ま
たはデータ等のソフトウエアを含むものである。
【0150】
【発明の効果】本発明によれば、特性がばらついてい
て、かつ変動のある振動モードが制御帯域近傍にある場
合でも、振動モードの影響を低減しかつ制御的に安定化
を実現するとともに、高帯域制御により、位置決め精度
を向上させることを可能とした磁気ディスク装置を得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における磁気ディスク装
置の概略構成図
【図2】本発明の実施の形態1における磁気ディスク装
置の部分構成図
【図3】本発明の実施の形態1における磁気ディスク装
置のサーボ特性シミュレーションを示す図
【図4】本発明の実施の形態1における磁気ディスク装
置のサーボ特性シミュレーション結果を示す図
【図5】本発明の実施の形態1における磁気ディスク装
置のサーボ特性シミュレーション結果を示す図
【図6】本発明の実施の形態2における磁気ディスク装
置の概略構成図
【図7】本発明の実施の形態2における磁気ディスク装
置の部分構成図
【図8】本発明の実施の形態3における磁気ディスク装
置の概略構成図
【図9】本発明の実施の形態3における磁気ディスク装
置の部分構成図
【図10】本発明の実施の形態3における磁気ディスク
装置のサーボ特性シミュレーション結果を示す図
【図11】本発明の実施の形態3における磁気ディスク
装置のサーボ特性シミュレーション結果を示す図
【図12】本発明の実施の形態3における磁気ディスク
装置のサーボ特性シミュレーション結果を示す図
【図13】本発明の実施の形態3における磁気ディスク
装置のサーボパターン構成図
【図14】本発明の実施の形態4における磁気ディスク
装置の概略構成図
【図15】実施の形態4における磁気ヘッドオフセット
計測方法の説明図
【図16】従来の技術による磁気ディスク装置の概略構
成図
【図17】従来の技術による磁気ディスク装置の第2例
の概略構成図
【図18】従来の技術における磁気ヘッドオフセットの
説明図
【図19】従来の技術における磁気ヘッドオフセットの
説明図
【図20】従来の技術による参考例1の磁気ディスク装
置の概略図
【図21】従来の技術による参考例2の磁気ディスク装
置の概略図
【図22】従来の技術による参考例3の磁気ディスク装
置の概略図
【図23】従来の技術による参考例4の磁気ディスク装
置の概略図
【符号の説明】
101 磁気ディスク 101a サーボパターンa 101b サーボパターンb 102 磁気ヘッド 103 磁気ヘッドスライダ 104 位置決め機構部 104a オーバーサンプリング用電流検出抵抗 104b 加速度センサ 104c、104d 光センサ 105 ディスク回転機構部 106 筐体 107 複合ヘッド 107a 記録ヘッド 107b 再生ヘッド 110、120、130 位置決め制御部 111 検出信号増幅部 112 検出部 113、115 制御手段 113a 状態推定部 113b 制御量生成部 114 駆動部 120 オーバーサンプリング位置決め制御部 121 検出回路 122 オーバーサンプリング制御手段 131 磁気オフセット計測手段 132 磁気オフセット記憶手段 133 同心円再生時位置修正手段 134 スパイラル記録時位置修正手段 135 スパイラル再生時位置修正手段 200、210 パラメータ調整部 201、211 計測開始判断部 202 正弦波発生部 203 ゲイン特性測定部 204 振動モード演算部 205 パラメータ演算部 212 調整用パラメータ変更部 213 位置誤差処理部 214 パラメータ演算部 300 オーバーサンプリング状態推定部 301 剛体モードによる位置推定部 302 剛体モードによる速度推定部 303 振動モード推定部 304 外乱力推定部 305 演算位相遅れ推定部 350 オーバーサンプリング制御量生成部 351 位置制御部 352 速度制御部 353a、353b 振動モード制御部 354 外乱力制御部 355 演算・位相遅れ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 21/08 G11B 21/08 C (72)発明者 稲垣 辰彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 和田 敏之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D088 BB01 BB11 BB18 5D096 AA02 BB03 CC01 EE01 EE12 EE13 FF02 GG06 HH18 KK12 RR01 RR03 5H004 GA09 GB20 HA07 HA08 HB07 HB09 HB14 JA12 JB11 JB18 JB24 KA33 KA69 KB17 KB19 KB27 KB28 KC35 KC39 KC44 KC45 LA01 LA03 LA13 LB06 LB08 LB10 9A001 BB03 GG05 GG15 GG16 KK29 KK31 KK32

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録する記録媒体と、 前記記録媒体に対して相対的に移動しながら前記情報の
    記録および再生を行うヘッドと、 前記ヘッドを支持するとともに、前記記録媒体上の目標
    位置に前記ヘッドを位置決めする位置決め機構部と、 前記ヘッドから検出された信号に基づき、前記位置決め
    機構部の位置決め動作を制御する位置決め制御部とを備
    え、 前記位置決め制御部は、 少なくとも前記ヘッドから検出された信号を用いて、前
    記位置決め機構部の、少なくともその振動モードの状態
    量を含む全状態量を推定する状態推定部と、 少なくとも前記状態量から、前記位置決め機構部の動作
    を制御するための制御量を生成する制御量生成部と、 前記全状態量の推定に用いられる第1モデルパラメータ
    と、前記制御量の生成に用いられる第2モデルパラメー
    タとを出力するモデルパラメータ出力部とを備えたこと
    を特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記モデルパラメータ出力部は、 前記ヘッドから検出された信号を用いて、前記第1モデ
    ルパラメータおよび第2モデルパラメータの出力開始時
    期を判断する出力開始判断部と、 少なくとも前記位置決め機構部に調整信号を出力する調
    整信号出力部と、 前記調整信号および前記ヘッドから検出された信号を用
    いて、前記位置決め機構部の周波数ゲイン特性を算出す
    る周波数ゲイン特性測定部と、 前記周波数ゲイン特性に基づき、前記位置決め機構部の
    振動モードの状態量を新たに演算する振動モード演算部
    と、 前記振動モードの状態量に基づき、前記第1モデルパラ
    メータおよび第2モデルパラメータを演算するモデルパ
    ラメータ演算部とを備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記モデルパラメータ出力部は、 前記ヘッドから検出された信号を用いて、前記第1モデ
    ルパラメータおよび第2モデルパラメータの出力開始時
    期を判断する出力開始判断部と、 前記ヘッドから検出された信号に基づき、時間変化量で
    ある第1予備モデルパラメータおよび第2予備モデルパ
    ラメータを出力するモデルパラメータ予備調整部と、 前記第1予備モデルパラメータおよび第2予備モデルパ
    ラメータの時間変化に基づき、前記位置決め機構部の動
    作に際し生ずる位置決め誤差を統計処理する位置誤差統
    計処理部と、 前記統計処理の結果に基づき、前記位置決め機構部の振
    動モードの状態量を新たに演算する振動モード決定部
    と、 前記振動モードの状態量に基づき、前記第1モデルパラ
    メータおよび第2モデルパラメータを演算するモデルパ
    ラメータ演算部とを備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記第1モデルパラメータおよび第2モ
    デルパラメータを記録するためのパラメータ記録部をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の
    情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記パラメータ記録部は、前記磁気ディ
    スク装置の筐体内に備えられたメモリであることを特徴
    とする請求項4に記載の情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記パラメータ記録部は、前記記録媒体
    上に設けられた所定の記憶領域であることを特徴とする
    請求項4に記載の情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 情報を記録する記録媒体と、 前記記録媒体に対して相対的に移動しながら前記情報の
    記録および再生を行うヘッドと、 前記ヘッドを支持するとともに、前記記録媒体上の目標
    位置に前記ヘッドを位置決めする位置決め機構部と、 前記ヘッドから検出された信号に基づき、前記位置決め
    機構部の位置決め動作を制御する位置決め制御部とを備
    え、 前記位置決め制御部は、 周波数fsで前記ヘッドの信号を取り込むサンプリング
    部と、 周波数n×fs(nは1以上の整数)で前記ヘッドの信
    号を取り込む、もしくは前記ヘッドの相対位置信号を取
    り込むオーバーサンプリング部と、 前記オーバーサンプリング部の出力値と前記位置決め機
    構部への移動指令に対応する制御量とから、少なくとも
    前記位置決め機構部の有する振動モードおよび剛体モー
    ドの状態量を前記周波数fsのn(nは1以上の整数)
    倍の周期Ts’(=1/(fs×n))の周期毎に推定
    するオーバーサンプリング状態推定部と、 前記オーバーサンプリング状態推定部によって推定され
    た各状態量から周期Ts’毎に前記制御量を生成するオ
    ーバーサンプリング制御量生成部とを備えたことを特徴
    とする情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記オーバーサンプリング部は、前記ト
    ラック間位置を、前記ラック位置より先に検出すること
    を特徴とする請求項7に記載の情報記録装置。
  9. 【請求項9】 前記オーバーサンプリング部は、前記ヘ
    ッドによって記録媒体に円周方向に等間隔で記録されて
    いるトラック位置とトラック間位置を周波数fsで検出
    するとともに、外部センサによって前記ヘッドのトラッ
    ク間相対位置を周波数fsのn倍で検出することを特徴
    とする請求項7に記載の情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記外部センサは、加速度とサンプリ
    ング時間より相対移動距離を計算する加速度センサであ
    ることを特徴とする請求項9に記載の情報記録再生装
    置。
  11. 【請求項11】 前記外部センサは、位置決め機構部の
    電流値を検出する電流センサであり、速度に比例する電
    流値より速度を計算するとともに、サンプリング時間よ
    り相対移動距離を計算することを特徴とする請求項10
    に記載の情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記外部センサは、位置決め機構部の
    コイル部やアーム部にスリットや反射板などを取り付け
    ることにより光で相対移動距離を検出することを特徴と
    する請求項10に記載の情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記オーバーサンプリング状態推定部
    は、位置検出時の遅れである無駄時間要素を内部モデル
    で有し、 前記無駄時間要素は高次の一次遅れ要素で近似するある
    いは交差周波数をナイキスト周波数とする一次遅れ要素
    で近似することを特徴とする請求項7に記載の情報記録
    再生装置。
  14. 【請求項14】 前記記録媒体は磁気ディスクであり、 前記ヘッドは磁気ヘッドであることを特徴とする請求項
    1ないし14のいずれかに記載の情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 サーボ情報が円周方向に等間隔に配置
    された同心円状のサーボトラックを備え、前記サーボト
    ラックの範囲内に配置された同心円状の第1データトラ
    ックおよび/または前記サーボ情報の所定の領域毎に、
    前記サーボ情報の配置された円周の半径方向に所定のオ
    フセット量だけ位置を変化させて擬似的なスパイラル形
    状を有する第2のデータトラックを形成するようにした
    記録媒体に、データの記録を行う記録用ヘッドおよび前
    記情報記録媒体からデータの再生を行う再生用ヘッドと
    を有する複合ヘッドと、 前記複合ヘッドを支持するとともに、前記記録媒体上の
    目標位置に前記複合ヘッドを位置決めする位置決め機構
    部と、 前記サーボ情報に基づき、前記位置決め機構部の位置決
    め動作を制御する位置決め制御部と、 前記複合ヘッドについて、前記記録媒体の半径方向に対
    する前記再生用ヘッドのデータトラック上の位置と前記
    記録用ヘッドのデータトラック上の位置との差をヘッド
    オフセットとして計測するヘッドオフセット計測手段
    と、 前記ヘッドオフセットの計測量、または前記複合ヘッド
    のデータトラック位置と前記ヘッドオフセットの計測量
    との関係を記憶するヘッドオフセット記憶手段と、 前記複合ヘッドを、前記記録媒体上の目標トラックに記
    録されたデータに追従させる際に、前記ヘッドオフセッ
    トの計測量を用いて、前記目標トラックの位置を修正す
    る磁気ヘッド目標位置修正手段を備えたことを特徴とす
    る情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記目標位置修正手段は、前記同心円
    状のデータトラックに記録されたデータを再生する際に
    用いる同心円再生時位置修正手段と、前記擬似的なスパ
    イラル型状のデータトラックにデータを記録する際に用
    いるスパイラル記録時位置修正手段と、前記擬似的なス
    パイラル形状のデータトラックからデータを記録する際
    に用いるスパイラル再生時位置修正手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項15に記載の情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】前記ヘッドオフセット計測手段は、前記
    記録媒体上にヘッドオフセット計測用信号のサーボパタ
    ーンを記録させるものであり、 前記情報記録媒体上にて前記再生ヘッドが再生する信号
    出力が最大となる位置を計測することによりヘッドオフ
    セット量を求め、 前記同心円状のサーボトラックに対しては、前記所定の
    オフセット量なしで記録したときのヘッドオフセット量
    を計測し、前記疑似スパイラル状のサーボトラックに対
    しては、前記所定のオフセット量を用いて記録したとき
    のヘッドオフセット量を計測することを特徴とする請求
    項16に記載の情報記録再生装置。
  18. 【請求項18】 前記所定のオフセット量と、それに対
    応するヘッドオフセット量とは、同一サーボトラック上
    ではサーボ情報毎に異なり、各サーボトラックで円周方
    向に等間隔で配置されたサーボ情報の半径方向が変わっ
    ても同一であることを特徴とする請求項15ないし17
    のいずれかに記載の情報記録再生装置。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれかに記載
    の本発明の全部または一部の手段の全部または一部の機
    能をコンピュータにより実行させるためのプログラムお
    よび/またはデータを担持した媒体であって、コンピュ
    ータにより処理可能なことを特徴とする媒体。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし18のいずれかに記載
    の本発明の全部または一部の手段の全部または一部の機
    能をコンピュータにより実行させるためのプログラムお
    よび/またはデータであることを特徴とする情報集合
    体。
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