JPH07500326A - 殺虫・殺菌剤 - Google Patents

殺虫・殺菌剤

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 殺虫・殺菌剤 本発明は、殺虫・殺菌剤に関し、より詳細には、殺虫・殺菌剤として、また、投 原・殺虫剤として使用することができる徐放性のケイ酸銅生成物に関する。
銅化合物はこれまで、殺(昆)虫剤、投原剤および殺菌剤として種々の液体およ び固体の形態で使用されてきた。殺菌剤としての銅化合物の使用は特に一般的で ある。しかし、公知の銅殺菌剤および殺虫剤はいずれも一般的に植物毒性であり 、よって、若い植物にとって致命的であるため、使用方法が制限を受けているか 、あるいは、比較的急速に毒性を失うこともあり、場合によっては適用しに<< (吸収されないため)、天候条件(風雨)によって無分別に分散されることのな い局部的な適用にしか適当でない、おおむね不溶性の粉末としてしか提供するこ とができない。
ケイ酸銅は、殺菌・投原剤としての使用が知られている。しかし、ケイ酸銅は、 従来から、溶液から沈殿させたときの固形でしか使用されていない。これが、ケ イ酸銅生成物をその商業的活動において厳しく制限してきた。
本発明の目的は、上述の問題点を解消するか、少なくとも部分的に軽減するケイ 酸銅生成物を提供することにある。
本発明は、主に殺虫・殺菌剤として使用することができる酸性化したケイ酸銅の 水溶液を特徴とする。本発明は、この生成物と、そのような生成物を製造する方 法の両方を特徴とする。
この製造方法は、銅塩を酸性溶剤中でアルカリケイ酸塩と反応させて、酸性化し たケイ酸銅の水溶液を製造することからなる。
本発明の好ましい形態においては、銅塩とアルカリケイ酸塩との混合物を約2〜 6のpH範囲のpHに緩衝する。これは、ケイ酸および/またはケイ酸銅のよう な不溶性化合物を沈殿させる、成分同士の反応を防ぐためである。これに関して 、ケイ酸銅の可溶性を維持するためだけでなく、活性の高いケイ酸銅を製造する ためにも、この溶液を上記のpH範囲に維持することが好ましい。不必要なほど 過度に酸性ではない生成物を製造している間にケイ酸銅の沈殿を防ぐことが困難 であるため、pH範囲を注意深く監視することが好ましい。実際に、溶液にとっ て好ましいpH範囲は3〜5てあり、この範囲のpHが、活性が高く、かつ可溶 性の高い水性のケイ酸銅生成物を製造するということがわかった。
本発明の銅塩は、硫酸銅などの水溶性の銅塩であることが好ましく、一方、アル カリケイ酸塩は、ケイ酸ナトリウムであることが好ましい。しかしより高価であ り、市販品としてそれほど容易には入手できないが、酢酸銅を利用してもよく、 銅塩は、他に、臭化銅、塩化銅、フッ化銅または硝酸銅であってもよいことが記 されよう。さらに、アルカリケイ酸塩はケイ酸カリウムであってもよい。これに 関して、アルカリケイ酸塩の組成は、アルカリ酸化物と酸化ケイ素との比率を参 照することによって記すことができる。ここで、SiO2: (NaまたはK) 20の比率は、3,75:1〜l:2などの広い範囲に及ぶことが好ましい。
このように、本発明のケイ酸銅は、水溶液を植生またはし)かなるタイプの構造 もしくは物質に対しても噴霧として塗被して、適用範囲および浸透を高めること を可能にする。これに関して、水性溶剤を蒸発させると、銅の非晶質含水ケイ酸 塩のおおむね不溶性の酸性残渣が残る。この残渣が接触面に付着し、実質的に非 植物毒性でありながらも、種々の害虫および菌類に対して界面活性を発揮する。
これに関して、「非植物毒性」とは、生成物が菌類以外の植物に対して非毒性で あることをいうと理解されよう。さらに、ケイ酸銅は、樹木および他のタイプの 多孔質物質に適用されると、その物質の中に吸収され、乾燥したのちにも、実質 的に不溶性の形態でその物質中に含浸したまま残る。ケイ酸銅は、周囲を取り巻 く天候状態にかかわりなく、何か月間も活性を維持することができる。
緩衝剤系は、弱酸およびその塩、例えば酢酸および酢酸ナトリウムまたはクエン 酸およびクエン酸ナトリウムを含むものが好ましい。好ましい緩衝剤系は、酢酸 と酢酸ナトリウムとを、1:5〜5:lの比率て、0.01−10重量%の濃度 で使用するものである。この好ましい形態において、緩衝剤は、反応の副産物と して産出され、理想的には3〜5の範囲である正しいpHを維持する際の余裕の 幅を提供する。しかし、酸の使用により、他のやり方でpH範囲を注意深く制御 することができるならば、このような緩衝系を使用する必要のないことが理解さ れよう。
このように、本発明は、殺虫剤または除草剤として使用するためのケイ酸銅生成 物であって、3〜5の範囲のpHを有する酸性化したケイ酸銅の安定でケイ酸塩 を多く含む水溶液である生成物を提供する。したがって、本発明はまた、殺菌剤 または殺虫剤として使用するためのケイ酸銅生成物を製造する方法であって、希 釈した硫酸銅、希釈したケイ酸ナトリウムおよび酢酸緩衝剤のバッチを別々に用 意し、酢酸を硫酸銅に加えたのち、続いてケイ酸ナトリウムをそこに加えて、3 〜5の範囲のpHを有する酸性化したケイ酸銅の安定でケイ酸塩を多く含む水溶 液を製造することからなる方法を提供する。
また、必要ならば、本発明のケイ酸銅を固形で使用して、水溶液が固形担持媒体 によって吸収あるいは吸着される能力を利用し、後で水性溶剤を蒸発あるいは乾 燥させて、非晶質の含水ケイ酸銅のおおむね不溶性の酸性残渣を、担体中に散在 したまま、あるいは担体に局部的に塗被されたままに残すようにしてもよいこと が理解されよう。
本発明の生成物は、複雑な有機化学薬品を含まず、使いやすい水性形態で提供す ることができる。この水性形態の生成物を、微噴霧として、木や他の植物など、 または他のいかなるタイプの表面、例えば岩石、コンクリート路、木材、レンガ もしくは必要ならばいかなる表面にも安全に吹付けを行うことに使用することが できる。この生成物は、実質的に非植物毒性であり、良好な付着性を有しており 、その一方で、多孔質面に吸収されて、含浸処理された層を提供することができ る。これは、殺菌剤としての用途に特に有用である。
このように、本発明をその水性状態で使用することにより、固形の殺虫剤および 殺菌剤にしばしば見られる問題を解消することができる。固形の殺虫剤は、散布 しようとしてもその場にとどまるためそれが困難であるだけでなく、常に害虫が 集まる区域である近づきがたい区域に適用する能力に限りがある。さらに、固体 殺虫剤は一般に、作物、苗木、木、低木、成果または果実などに対してじかに使 用することはできず、普通は、広い面積にわたって空間的に散布しなければなら ない。そのうえ、鳥、犬もしくは猫のような動物、さらには子供までもが、固形 の殺虫剤および殺菌剤に引き寄せられることも珍しくはない。
このような固形剤は、そのような化合物がもつ普通は高い毒性により、動物およ び人間のいずれに対しても重大な健康上の危険をしばしば呈するものである。
本発明をその水性状態で使用するとき、水溶剤を蒸発させたのちに残る残渣はお おむね不溶性であり、接触面に非常に良好に付着する。これは、何か月間も活性 形態で存続し、動物や子供がいるところで使用するのにも安全である。
かたつむりなとの害虫の体内で起こる正確な機構を決定する試験はまだ完了して いないが、この残渣と接触すると、そのような害虫との反応が事実上即座に起こ り、その後しばらくして害虫が死ぬことは明白である。特にかたつむりは多量の 粘液を分泌すると思われ、かたつむりの体がこの殺虫剤の残渣と接触すると、か たつむりは明らかに、系全体の障害を引き起こす脱水症から死に至る。
本発明をさらに説明するため、次に、好ましい実施態様の例を記載する。しかし 、上述した本発明の概説は以下の好ましい実施態様の説明によって限定されない ことを理解しなければならない。
本発明の酸性化したケイ酸銅の水溶液を製造する方法は、バッチ法として実施す ることが好ましい。まず、3.2〜2の範囲の、N a 20に対するSiO□ の好ましい比率を有し、8〜14(より好ましくは11.6〜12.7)のpH 範囲を有するケイ酸ナトリウムを水で希釈した。ケイ酸ナトリウムの濃度は、0 .05〜20重量%の範囲であることができ、より好ましくは0.2〜5. 0 重量%の範囲であることができる。
同時に、硫酸銅五水和物を水に溶解し、8〜24時間、好ましくは一夜そのまま 放置した。硫酸銅五水和物の濃度は、0゜1〜25重量%の範囲であることがで きるが、より好ましくは、0= 5〜10重量%の範囲である。
最後に、酢酸をも水で希釈した。酢酸の濃度は、0.01〜10重量%の範囲で あることができるが、より好ましくは、0゜05〜2.0重量%の範囲である。
当業者であれば、各成分のおよその比率が同じままならば、上記の濃度を変更し てもよいことが理解されよう。さらに、過剰量の酢酸を使用することが好ましい が、酸性過ぎる溶液は、それが塗被される植物や表面に対して毒性または腐食性 を示すことが非常に多く、よって避けるべきである。
上述した各成分を調製したのち、酢酸を、攪拌しながら、硫酸銅溶液に加えた。
次に、続いて得られた混合物を、再び攪拌しながら、ケイ酸ナトリウム溶液に加 えた。次に、この混合物全体を水で希釈した。必要ならば、この段階で染料およ び/または湿潤剤を加え、その混合物全体を最終的なろ過に付してもよく、それ を必要に応じて包装する。
また、この生成物製造方法は、いくらか変更を加えると、連続法としても実施し うることか理解されよう。これに関して、硫酸銅、酢酸およびケイ酸ナトリウム の割合が維持されるならば、それぞれの溶液を大量に用意して、場合によっては 必要な混合、攪拌、監視および流量制御の装置を使用しながら、上記のように処 理し、混合することもできる。これに関して、原料中の不純物の存在は、不安定 な生成物の製造を招(おそれのある、後の段階での沈殿または結晶化の原因を提 供する。本発明の方法は、特にケイ酸銅の沈殿を避けることを狙いとするため、 必要に応じてろ過を利用してもよい。
本発明の方法においては、ケイ酸ナトリウムのナトリウムが過剰の酢酸によって 中和され、前記の緩衝剤系を産出すると考えられる。また、銅が過剰のケイ酸塩 と反応してケイ酸銅を形成し、このケイ酸銅が緩衝剤によって溶解状態に維持さ れると考えられる。存在する他の化学種は、硫酸ナトリウムおよび硫酸である。
さらに、後に得られる残渣の中の活性成分は酸性のケイ酸銅であり、他の成分、 例えば硫酸銅、酢酸銅、ケイ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸、ケイ酸、ケ イ酸ナトリウムおよび硫酸またはそれらを組み合わせたものが共存することがで きる。
最後に、上述したように、本発明の生成物は、所望により、特定の用途に合わせ て固形で使用するために転換することもできる。例えば、本生成物を吸収性の顆 粒、例えばアタパルジャイトまたはモンモリロナイト粘土に対して噴霧してもよ く、他の種々の担体、例えば膨張させたパーライト、表層剥離させたバーミキュ ライトおよび炭酸カルシウムの顆粒を使用することもできる。これに関して、使 用される担体のタイプは、実質的に、生成物が使用される環境およびめられる特 定の使用形態に依存する。
本生成物を選択した担体に噴霧したのち、その担体の顆粒を乾燥させて、ケイ酸 銅残渣を顆粒の表面および内部に残すことができる。顆粒の大きさは、0.1〜 5mmの範囲が好ましいが、他の範囲の大きさが適当なこともあり、必要に応じ て使用してもよい。これに関して、また、本生成物を、吸着性または吸収性を問 わない粉末、例えばタルク粉末(吸着性)またはカオリン粘土およびケイ藻土岩 (吸収性)とともに使用することも考えられる。当然ながら、吸着剤を使用する ときは、乾燥後に残る残渣は粒子の外側にしか残らない。
また、当業者であれば、本明細書に記載した方法および生成物に変更および変形 を加えうろことが理解されよう。そのような変更および変形を加えたものもまた 、本発明の範囲内である。
国際調査報告 ″″′m″易−N。
PCTLkUnLDO5SO Fona PCゴ/IS入Q101ae嶋龍1顛o1 finl ^−1’)1 1 fluly l9921 cepbke国際調査報告 ・□□N0 PCT/AUIn100150 Form Kゴll5A/ZllXpm−family a++nexXIu1 719921 e卯bk。
フロントページの続き (81)指定回 EP(AT、BE、CH,DE。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ケイ酸銅生成物を製造する方法であって、銅塩を酸性溶剤中でアルカリケ イ酸塩と反応させて、殺菌剤または殺虫剤として使用することができる酸性化し たケイ酸銅の水溶液を製造することを特徴とする方法。 (2)酸性溶剤が、銅塩とアルカリケイ酸塩との混合物を、酸性化したケイ酸銅 のpHが2〜6のpH範囲になるように緩衝する働きをする請求項1記載の方法 。 (3)pH範囲が3〜5である請求項2記載の方法。 (4)酸性溶剤が酢酸および酢酸ナトリウムを含むものである請求項1〜3のい ずれか1項記載の方法。 (5)酢酸と酢酸ナトリウムとが、1:5〜5:1の比率にあり、0.01〜1 0重量%の濃度にある請求項4記載の方法。 (6)銅塩が硫酸銅である請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。 (7)硫酸銅が0.1〜25重量%の濃度の硫酸銅五水和物である請求項6記載 の方法。 (8)アルカリケイ酸塩がケイ酸ナトリウムである請求項1〜7のいずれか1項 記載の方法。 (9)ケイ酸ナトリウムが、3.75:1〜1:2のSiO2:Na2Oの比率 を有し、0.05〜20重量%の濃度にある請求項8記載の方法。 (l0)銅塩が0.5〜10重量%の濃度の硫酸銅五水和物であり、アルカリケ イ酸塩が、2.5:1.5〜3.5:2.5のSiO2:Na2Oの比率および 10〜14のpH範囲を有し、0.2〜5.0重量%の濃度にあるケイ酸ナトリ ウムであり、酸性溶剤が、0.05〜2.0重量%の濃度の酢酸を含有する酢酸 /酢酸ナトリウム緩衝剤系である請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。 (11)銅塩、アルカリケイ酸塩および酸性溶剤をそれぞれ別々に水で希釈し、 少なくとも銅塩を8〜24時間そのまま放置し、次いで、酸性溶剤を、撹拌律し ながら希釈した銅塩に加え、その後、アルカリケイ酸塩溶液を、再び撹拌しなが らそこに加え、続いてその混合物を水で希釈する請求項1〜10のいずれか1項 記載の方法。 (12)殺菌剤または殺虫剤として使用するためのケイ酸銅生成物を製造する方 法であって、希釈した硫酸銅、希釈したケイ酸ナトリウムおよび酢酸緩衝剤のバ ッチを別々に用意し、酢酸を硫酸銅に加えたのち、続いてケイ酸ナトリウムをそ こに加えて、3〜5の範囲のpHを有する酸性化したケイ酸銅の安定でケイ酸塩 を多く含む水溶液を製造することを特徴とする方法。 (13)請求項1〜11のいずれか1項記載の方法によって製造されることを特 徴とするケイ酸銅生成物。 (14)請求項12記載の方法によって製造されることを特徴とするケイ酸銅生 成物。 (15)殺虫剤または除草剤として使用するためのケイ酸銅生成物であって、3 〜5の範囲のpHを有する酸性化したケイ酸銅の安定でケイ酸塩を多く含む水溶 液であることを特徴とする生成物。
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