JPH0749955A - 棒グラフの出力方法および出力装置 - Google Patents

棒グラフの出力方法および出力装置

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JPH0749955A
JPH0749955A JP21352393A JP21352393A JPH0749955A JP H0749955 A JPH0749955 A JP H0749955A JP 21352393 A JP21352393 A JP 21352393A JP 21352393 A JP21352393 A JP 21352393A JP H0749955 A JPH0749955 A JP H0749955A
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bar graph
bar
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JP21352393A
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Kazuko Minami
和子 南
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数の棒グラフが重ねて出力される場合であ
っても、棒グラフを高速に出力可能とする。 【構成】 棒グラフが可視的に出力される直交座標系
は、棒の位置を表し最小目盛があらかじめ定められた第
1の座標軸と棒グラフの棒の高さを表す第2の座標軸と
からなる。データは位置情報と値情報とを含む。第1の
座標軸における棒の位置は位置情報に基づいて第1の座
標軸の最小目盛を単位として定められ、第2の座標軸に
おける棒の高さは値情報に基づいて算出される。定めら
れた位置および算出された高さに基づき直交座標系に棒
グラフが可視的に出力されるときに、既に出力されてい
るデータの棒グラフとこれから出力されるデータの棒グ
ラフとがその全部または一部が重なる場合においてもそ
のまま重ねて出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は、データを棒グラフとしてコン
ピュータの表示装置などの画面上に表示する、または印
刷装置により印刷する方法および装置に関する。
【0002】
【背景技術】位置に関する情報(位置情報)とその位置
における値に関する情報(値情報)とからなるデータを
視覚化し直観的に理解し易くする方法の一つとして、そ
のデータを棒グラフとして表示する方法がある。
【0003】このようなデータを棒グラフとして表示す
る場合に、一般に、位置情報は、直交座標系の一方の座
標軸(位置座標軸、例えばX軸)における座標(位置座
標)に変換され、値情報は、直交座標系のもう一方の座
標軸(値座標軸、例えばY軸)における棒グラフの頂点
を示す座標(値座標)(棒グラフの高さ)に変換され
る。そして、データは、位置座標軸上の位置座標におい
て、値座標軸上の値座標の高さを有する棒グラフとして
表される。
【0004】このような棒グラフにおいては、各データ
は、もしそれらの位置座標が異なるならば、個別の棒と
して本来異なった位置に表示され、または印刷されるべ
きである。しかし、棒グラフをコンピュータの表示装置
により表示し、または印刷装置により印刷する場合に、
表示装置もしくは印刷装置の有する分解能に限界がある
こと、または棒グラフの棒がある一定の幅を有すること
に起因して、個別の棒としては表示または印刷されず、
複数の棒の一部または全部を、重ねて表示または印刷せ
ざるを得ない場合がある。
【0005】図9は、位置情報が非常に広い範囲にわた
っているデータをコンピュータの表示装置に棒グラフと
して表示する様子を示したものである。
【0006】グラフ1は、すべてのデータの表示位置
を、表示画面の有する分解能により分解して個別の位置
座標に表示することができるようにしたものである。こ
のように表示すると、位置情報が広い範囲にわたってい
るので、グラフ1の破線で示すように、表示画面内に収
まらない部分が生じる。そこで、位置情報の全範囲を表
示画面内に納まるようにしたのがグラフ2である。
【0007】グラフ2では、グラフ1が位置座標軸方向
に縮小されている。近接した位置にある2つの棒は、空
間的に離れて位置する個別の棒として表示することがで
きなくなる。例えば、グラフ1の棒aとbは、グラフ2
では同一の位置に重なった1つの棒cとなり、グラフ1
の棒dとeは、グラフ2では符号fで示されるように、
一部が重なったものとなる。このように、近接した位置
にある2つの棒は、同一の位置に重なった一つの棒とし
て、または棒グラフの棒が一定の幅を有することから棒
の一部が重なったものとして表示せざるを得なくなる。
【0008】また、グラフを見易くするために積極的
に、近接した位置にある複数のデータを1本の棒グラフ
としてまとめて表示または印刷することが行われる場合
もある。
【0009】このような場合に、従来は、同一位置に表
示される複数のデータまたは一部重なって表示される複
数のデータについては、これらデータが揃うのを待っ
て、これらデータの値情報を比較する処理が行われてい
た。比較によって、これらのデータの最大値または最小
値が決定され、その決定された値を有する棒グラフが1
本だけ表示される。
【0010】しかし、同一位置に表示されるデータが揃
うのを待ち、比較により最大値や最小値を決定していた
のでは、データの待ち時間および比較のための時間を要
し、高速表示ができないという問題があった。特に、リ
アルタイム処理が要求される分野では、実時間でサンプ
リングされるデータを実時間で表示する必要があり、高
速の処理が要求されている。
【0011】一方、最大値または最小値が重要な意味を
持たず、棒グラフの棒がどの辺りの位置に存在するかだ
けが重要な意味を持つ分野も存在する。例えば、磁気テ
ープの検査を行う分野である。
【0012】この分野では、磁気テープを検査すること
により、不良箇所が存在する位置と、その位置における
不良箇所を有するトラックの数が検査データとして採取
される。採取されたデータは、磁気テープ上の位置を位
置情報とし、不良を有するトラック数を値情報とする棒
グラフとして表され、この棒グラフにより不良位置が特
定される。そして、不良箇所を含む磁気テープの部分が
切断除去される。
【0013】この場合に、磁気テープ上の各位置におけ
る個々の不良トラックの個数、または個数の最大値もし
くは最小値といった情報は重要ではなく、不良トラック
の存否と不良トラックの存在する磁気テープ上のおよそ
の位置が棒グラフから読み取れればよい。
【0014】
【発明の開示】この発明の目的は、複数の棒グラフを重
ねて出力せざる得ない場合であっても、棒グラフを高速
に出力可能とすることにある。
【0015】この発明による棒グラフ出力方法は、棒グ
ラフの棒の位置を表し、最小目盛があらかじめ定められ
た第1の座標軸と、棒グラフの棒の高さを表す第2の座
標軸とからなる直交座標系に、位置情報と値情報とを含
むデータの1つ1つを棒グラフとして可視的に出力して
いく方法であり、1つのデータについて、そのデータが
表されるべき第1の座標軸における棒の位置を、上記デ
ータの位置情報に基づいて、上記最小目盛を単位として
定め、上記第2の座標軸における棒の高さを、上記デー
タの値情報に基づいて算出し、上記定められた位置およ
び上記算出された高さに基づき上記直交座標系に棒グラ
フを出力するときに、既に出力されているデータの棒グ
ラフとこれから出力しようとするデータの棒グラフとが
その全部または一部が重なる場合においてもそのまま重
ねて出力し、上記一連の処理を1つ1つのデータについ
て行うことにより、複数のデータを棒グラフとして可視
的に出力するものである。
【0016】また、この発明による棒グラフ出力装置
は、棒グラフの棒の位置を表し、最小目盛があらかじめ
定められた第1の座標軸と、棒グラフの棒の高さを表す
第2の座標軸とからなる直交座標系に、位置情報と値情
報とを含むデータの1つ1つを棒グラフとして可視的に
出力していく装置であり、棒グラフを可視的に出力する
手段、1つのデータについて、そのデータが表されるべ
き第1の座標軸における棒の位置を、上記データの位置
情報に基づいて、上記最小目盛を単位として定める手
段、上記第2の座標軸における棒の高さを、上記データ
の値情報に基づいて算出する手段、ならびに上記位置を
定める手段により定められた位置および上記高さ算出手
段により算出された高さに基づき上記直交座標系に棒グ
ラフを出力するときに、既に出力されているデータの棒
グラフとこれから出力しようとするデータの棒グラフと
がその全部または一部が重なる場合においてもそのまま
重ねて出力するように上記出力手段を制御する手段を備
えている。
【0017】この発明による棒グラフ出力装置において
は、棒グラフの棒の位置を表し、最小目盛があらかじめ
定められた第1の座標軸と、棒グラフの棒の高さを表す
第2の座標軸とからなる直交座標系に、位置情報と値情
報とを含むデータの1つ1つが棒グラフとして可視的に
出力されていく。
【0018】1つのデータについて、そのデータが表さ
れるべき第1の座標軸における棒の位置が、データの位
置情報に基づいて、第1の座標軸の最小目盛を単位とし
て定められ、第2の座標軸における棒の高さが、データ
の値情報に基づいて算出される。
【0019】そして、定められた位置および算出された
高さに基づき直交座標系に棒グラフが出力されるとき
に、これから出力されるデータの棒グラフは、既に出力
されているデータの棒グラフとその全部または一部が重
なる場合においてもそのまま重ねて出力される。
【0020】これら一連の処理が1つ1つのデータにつ
いて行われ、複数のデータが棒グラフとして可視的に出
力される。
【0021】この発明によれば、外部装置から入力さ
れ、または記憶装置に記憶されているデータ等が一つ一
つ、次から次へと棒グラフとして直交座標系に出力され
ていく。直交座標系において同一位置に出力され、また
は一部重なって出力される複数のデータについても、デ
ータが揃うのを待って、最大値または最小値を求める計
算処理は行われず、同一位置または近接した位置に重ね
て出力される。したがって、高速の処理が可能となる。
【0022】また、実時間で入力され、実時間で出力を
要するデータについても、近接した位置にあるデータが
揃うのを待たずに、データが入力され次第、次々と表示
を行っていくので、リアルタイム処理も可能となる。
【0023】この発明の一実施態様においては、棒グラ
フの出力が表示装置に行われる。そして、好ましくは、
第1の座標軸の最小目盛が、表示装置の1画素分に対応
する、またはあらかじめ定められた棒グラフの棒の幅に
対応するものである。
【0024】また、この発明の他の実施態様において
は、棒グラフの出力が印刷装置に行われる。そして、好
ましくは、第1の座標軸の最小目盛が、印刷装置の1ド
ット分に対応する、またはあらかじめ定められた棒グラ
フの棒の幅に対応するものである。
【0025】また、第1の座標軸における棒グラフの棒
の位置を定める処理は、好ましくは、データの位置情報
を第1の座標軸上の位置に変換する演算により得られた
値を、第1の座標軸の最小目盛を単位として切捨て、切
上げ、または四捨五入により行われるものである。
【0026】
【実施例】棒グラフとして出力され、表示されるデータ
は、位置情報と値情報とからなる。図1は、このような
データの構造を示す。
【0027】例えば、複数のトラックがその上に形成さ
れる磁気テープの不良部位を検査した結果を示すデータ
の場合には、位置情報は、不良部位の存在する磁気テー
プ上の位置を、磁気テープの検査開始始点から不良部位
の存在する位置までの長さにより表したものとなる。ま
た、値情報は、不良部位の存在する位置における不良部
位を有するトラックの数を表したものとなる。図1で
は、位置x1 における不良部位を有するトラックの数は
1 個であり、位置xi における不良部位を有するトラ
ックの数はyi 個であることが示されている。
【0028】以下の実施例では、X軸とY軸とからなる
直交座標系において、位置情報はX軸上の座標値に変換
され、値情報はY軸上の座標値に変換される。そして、
位置情報に対応するX軸上の位置に、値情報に対応する
高さを有する棒が、棒グラフとして表示される。
【0029】〔第1実施例〕
【0030】図2は、棒グラフ表示システムの構成を示
すブロック図である。棒グラフ表示システムは、データ
入力回路1、データ・メモリ2、プログラム・メモリ
3、CPU4、操作盤5、棒グラフ表示回路6、VRA
M7、表示制御回路8、表示装置9、書込み選択回路1
0、および読書き制御回路11から構成されている。
【0031】データ入力回路1は、外部の装置からデー
タを入力するための回路、例えば磁気テープ検査装置か
ら入力され、かつ棒グラフの表示対象となるデータを棒
グラフ表示システムに入力するための回路である。入力
データは、上述したように位置情報xi と値情報yi
の組からなる。
【0032】データ・メモリ2は、データ入力回路1に
入力されたデータおよびCPU4による処理の中間結果
を一時的に記憶するためのメモリであり、RAMで構成
されている。
【0033】プログラム・メモリ3は、棒グラフの表示
処理を行うためのプログラムを記憶するためのメモリで
ある。
【0034】CPU4は、プログラム・メモリ3に記憶
されているプログラムにしたがい棒グラフの表示処理を
実行する。
【0035】操作盤5は、ユーザが棒グラフの表示開始
や終了などを棒グラフ表示システムに指示するコマンド
を入力するための装置である。
【0036】棒グラフ表示回路6は、CPU4が計算し
た棒の表示位置をVRAM7上のアドレスに変換し、そ
の変換されたアドレスが示すVRAM7上のメモリ・セ
ルに棒グラフの色彩および階調を表すデータ(色彩/階
調データ)を書き込む回路である。
【0037】VRAM7は、棒グラフ表示回路6によっ
て書き込まれた色彩/階調データを記憶するメモリであ
る。VRAM7上の1つのアドレスに1つのメモリ・セ
ルが割り当てられている。表示制御回路8は、表示装置
9を制御する回路である。表示装置9は、CRTなどか
ら構成される表示画面を有し、データを表示するもので
ある。
【0038】VRAM7、表示制御回路8および表示装
置9により、ビット・マップ・ディスプレイ装置が構成
される。VRAM7上の1つのメモリ・セルが、表示装
置9の表示画面上の1つの画素に対応する。VRAM7
のメモリ・セルに色彩/階調データが書き込まれると、
そのメモリ・セルに対応する画素が、表示制御回路8の
制御の下、光を発する。光は、メモリ・セルに書き込ま
れたデータの示す色彩および階調を有する。
【0039】書込み選択回路10は、CPU4もしくは棒
グラフ表示回路6のいずれか一方から出力されるデータ
を選択しVRAM7に渡すための、またはいずれの出力
データも選択せずVRAM7にデータが書き込まれるの
を防止するための回路である。このような、いずれかの
データを選択するかまたはデータの書込みを防止するか
の処置は、CPU4または読書き制御回路11から書込み
選択回路10に与えられる指示によって行われる。
【0040】読書き制御回路11は、VRAM7からのデ
ータの読出しとVRAM7へのデータの書込みとを制御
する回路である。表示制御回路8がVRAM7からデー
タを読出して、表示装置9に表示を行う場合には、表示
制御回路8は読書き制御回路11にあらかじめ読出し信号
を送る。この読出し信号を受けた読書き制御回路11は、
書込み選択回路10に、CPU4および棒グラフ表示回路
6のいずれからのデータも選択しないことを指示する信
号を送る。これにより、CPU4および棒グラフ表示回
路6からVRAM7へのデータの書込みが中止される。
【0041】図4は、表示装置9の表示画面の構成を示
す。表示画面は、横640 ×縦400 の画素を有する。左上
のコーナーの画素の座標は〔0,0〕、右下のコーナー
の画素の座標は〔640 ,400 〕である。
【0042】表示装置9の表示画面に棒グラフを表示す
るために、XY直交座標系が仮定される。XY直交座標
系の原点Oの直交座標上の座標は当然(0,0)であ
る。この原点Oの表示画面上の画素の座標を〔100 ,30
0 〕(以下〔X0 ,Y0 〕ともいう)とする。
【0043】以下では、グラフ表示のための直交座標を
(x,y)により表し、この(x,y)に対応する表示
画面上の画素の座標を〔X,Y〕により表す。
【0044】また、グラフ表示領域のX軸上の最大点M
の座標を、直交座標上では(50,0)、表示画面上では
〔600 ,300 〕とする。グラフ表示領域のY軸上の最大
点Nの座標を、直交座標上では(0,10)、表示画面上
では〔100 ,100 〕とする。X軸上に割付けられた最小
目盛をpとし、この最小目盛pに相当する表示画面上の
画素数をPとする。Y軸上に割付けられた最小目盛をq
とし、この最小目盛qに相当する表示画面上の画素数を
Qとする。
【0045】グラフ表示領域のX軸上の範囲(原点Oか
ら最大点Mまで)をr(r=50)、これに対応する表示
画面上の画素数をR〔R=600 −100 =500 〕とする。
グラフ表示領域のY軸上の範囲(原点Oから最大点Nま
で)をh(h=10)、これに対応する表示画面上の画素
数をH〔H=300 −100 =200 〕とする。
【0046】図1に示す位置情報xi と値情報yi とか
らなるデータは、A1 (xi ,0)、A2 (xi ,y
i )、A3 (xi +w,yi )、およびA4 (xi
w,0)を頂点とする長方形の棒グラフとして表示され
る(wは棒グラフの棒の幅)。また、これらA1 からA
4 の各点は、表示画面上の画素の座標では、A1 〔X
i ,Y0 〕、A2 〔Xi ,Yi 〕、A3 〔Xi +W,Y
i 〕、およびA4 〔Xi +W,Y0 〕となる(Wは幅w
を表示画面上の画素数に変換したもの)。
【0047】CPU4は、プログラム・メモリ3に記憶
されたプログラムに従って、データ・メモリ2内のデー
タ(図1に示す構造のデータ)を、表示装置9における
表示に適したデータに変換する。
【0048】図5は、その変換処理の流れを示すフロー
チャートである。
【0049】まず、図1に示すデータの位置情報xi
(i=1〜n)が参照される(ステップ101 )。位置情
報は、各ループ処理ごとにx1 から順番に参照されてい
く。次に、位置情報xi (X軸上の座標A1 (xi
0))が、表示画面上の位置座標Xi (X軸上の座標A
1 〔Xi ,Y0 〕)に変換される(ステップ102 〜106
)。
【0050】まず、位置情報xi を用いて、D=xi ×
(R/r)が算出される(ステップ102 )。これにより
求められた値Dは、位置情報xi が原点Oから何画素目
の位置になるかの画素数を示すものである。例えば、x
i =12.3ならばD=123 となり、表示画面において原点
Oから123 画素目の位置になる。
【0051】次に、値Dが、X軸の最小目盛pに相当す
る画素数Pを単位として区切られる(ステップ103 、10
4 、105 )。例えば、X軸の最小目盛pが表示画面の1
画素分に対応する場合(P=1)には、値Dのうち1の
位より小さな位、すなわち値Dの小数点以下が切り捨て
られる。これにより、D=123 となる。
【0052】X軸の最小目盛pが表示画面の10画素分に
対応する場合(P=10)には、値Dのうち10の位より小
さな位の部分は切り捨てられる。これによりD=120 と
なる。切捨てに代えて、切上げまたは四捨五入でもよ
い。
【0053】値Dを最小目盛に相当する画素数Pを単位
として離散化する処理は、値Dを画素数Pで除し(ステ
ップ103 )、その計算結果の小数点以下を切捨て、切上
げまたは四捨五入する整数化を行い(ステップ104 )、
整数化された値に画素数Pを乗算する(ステップ105 )
ことにより行われる。
【0054】次に、Xi =D+X0 が計算される(ステ
ップ106 )。
【0055】値Dは、上述したように位置情報xi が原
点Oから何画素目の位置になるかの画素数を示すもので
あるから、この値Dに原点のX座標の値X0 =100 を加
算することにより、表示画面上の画素の座標Xi が求め
られる。xi =12.3の場合には、P=1でXi =223 、
P=10でXi =220 となる。
【0056】次に、点A4 のX座標の値を求めるため
に、Xi に棒グラフの棒の幅Wを加算したXi +Wが算
出される(ステップ107 )。
【0057】次に、棒グラフの棒の高さが算出される。
図1に示すデータの値情報yi (i=1〜n)が参照さ
れる(ステップ108 )。値情報は、各ループ処理ごとに
1から順番に参照される。
【0058】値情報yi に基づいて、棒の先端の画素の
位置座標Yi が、Yi =Y0 −a×yi として算出され
る(ステップ109 )。値aは、a=H÷hにより求めら
れる定数であり、値情報の1が表示画面のa個の画素数
に対応することを意味する。図4の表示画面の構成では
a=200 ÷10=20となる。棒グラフの棒の高さ(長さ)
は、〔a×yi 〕個の画素数になる。
【0059】求められた画素の位置座標Yi の値が、Y
軸の最小目盛qに相当する画素数Qを単位として区切ら
れる場合には、位置座標Yi は画素数Qで除され、その
計算結果の小数点以下が切上げ、切下げ、または四捨五
入により整数化される。そして、整数化された値に画素
数Qが乗算される。
【0060】このように計算されたXi 、Yi 、および
i +W、ならびにY0 の値は、CPU4から棒グラフ
表示回路6に渡される。棒グラフ表示回路6では、これ
らの値がVRAM7上のアドレスに変換され、このアド
レスに示されるメモリ・セルに色彩/階調データが書き
込まれる。そして、最終的に、表示装置9の表示画面に
棒グラフが表示される(ステップ110 )。この処理の詳
細については後述する。
【0061】次に、全データについて処理が完了したか
どうかが判定される(ステップ111)。処理が完了する
と処理は終了し、そうでなければ再度ステップ101 から
処理が繰り返される。
【0062】次に、棒グラフ表示回路6の処理について
説明する。
【0063】図3は、棒グラフ表示回路6の具体的構成
を示すブロック図である。棒グラフ表示回路6は、色彩
/階調レジスタ61、Y座標開始レジスタ62、Y座標カウ
ンタ63、X座標カウンタ64、Y座標終了レジスタ65、X
座標終了レジスタ66、Y座標コンパレータ67、X座標コ
ンパレータ68、アドレス/書込み許可信号生成回路69、
およびカウント制御回路70から構成されている。
【0064】色彩/階調レジスタ61は、表示装置9の表
示画面における画素の光の色彩および階調を示すデータ
(色彩/階調データ)を保持するレジスタである。
【0065】Y座標開始レジスタ62は、Y軸における棒
グラフの棒の表示を開始する座標の値を保持するレジス
タであり、上述した値Y0 が設定される。Y座標カウン
タ63は、初期値として値Y0 がY座標開始レジスタ62に
より設定され、パルス信号PY1 が入力されるごとに初期
値Y0 から1ずつ減算していくカウンタである。X座標
カウンタ64は、初期値として値Xi が設定され、パルス
信号PXが入力されるごとに初期値Xi に1ずつ加算して
いくカウンタである。
【0066】Y座標終了レジスタ65は、Y軸における棒
グラフの棒の表示を終了する座標の値を保持するレジス
タであり、値Yi が設定される。X座標終了レジスタ66
は、X軸における棒グラフの棒の表示を終了する座標の
値を保持するレジスタであり、値(Xi +W)が設定さ
れる。
【0067】Y座標コンパレータ67は、Y座標カウンタ
63の値(信号YC)とY座標終了レジスタ65の値(信号Y
E)とを比較し、信号YEの値が信号YCの値よりも大きい
場合にはハイ・レベルの信号(信号YR)を、そうでない
場合にはロー・レベルの信号(信号YR)を出力する。X
座標コンパレータ68は、X座標カウンタ64の値(信号X
C)とX座標終了レジスタ66の値(信号XE)とを比較
し、信号XEの値が信号XCの値よりも大きい場合にはハイ
・レベルの信号(信号XR)を、そうでない場合にはロー
・レベルの信号(信号XR)を出力する。
【0068】カウント制御回路70は、Y座標開始レジス
タ62、Y座標カウンタ63およびX座標カウンタ64にパル
ス信号を供給し、これらの制御を行う。またカウント制
御回路70は、アドレス/書込み許可信号生成回路69、Y
座標コンパレータ67およびX座標コンパレータ68にクロ
ック信号を供給し、これらの制御も行う。
【0069】図6は、棒グラフ表示回路6の処理の流れ
を示すフローチャートである。図7は、棒グラフ表示回
路6の主な信号の波形図である。以下、図6および図7
により、棒グラフ表示回路6の動作を説明する。
【0070】棒グラフ表示回路6のレジスタ61、62、65
および66、ならびにカウンタ64のそれぞれに、上述した
初期値がCPU4により設定される(ステップ201 )。
Y座標カウンタ63には、上述したようにY座標開始レジ
スタ62の保持する値Y0 が設定される。
【0071】Y座標カウンタ63は、その保持する値(信
号YC)をアドレス/書込み許可信号生成回路69とY座標
コンパレータ67とに出力する。X座標カウンタ64は、そ
の保持する値(信号XC)をアドレス/書込み許可信号生
成回路69とX座標コンパレータ68とに出力する。また、
Y座標終了レジスタ65は、その保持する値(信号YE)を
Y座標コンパレータ67に出力する。X座標終了レジスタ
66は、その保持する値(信号XE)をX座標コンパレータ
68に出力する。
【0072】CPU4は、上述したレジスタとカウンタ
への初期値の書込み後、カウント制御回路70に入力され
ている処理開始信号STをハイ・レベルにする(図7の符
号a)。これによりカウント制御回路70は動作を開始す
る(ステップ202 )。
【0073】カウント制御回路70は、クロック信号CKを
アドレス/書込み許可信号生成回路69、Y座標コンパレ
ータ67およびX座標コンパレータ68に与える(ステップ
203、図7の符号b)。
【0074】アドレス/書込み許可信号生成回路69は、
クロック信号CKの入力により、Y座標カウンタ63の値
(信号YC)とX座標カウンタ64の値(信号XC)とをラッ
チし、これらの値からVRAM7上のアドレスを計算す
る(ステップ204 )。そして、アドレス/書込み許可信
号生成回路69は、このアドレスの値(アドレス信号AD
D)およびVRAM7へのデータの書込みを許可する信
号WRを書込み選択回路10に出力する。また、色彩/階調
レジスタ61は、保持している色彩/階調データ(信号C
I)を書込み選択回路10に出力する。
【0075】書込み選択回路10は、棒グラフ表示回路6
からのデータがVRAM7に出力されるように、CPU
4によってあらかじめ指示されている。したがって、信
号ADD 、信号WRおよび信号CIは、書込み選択回路10を経
由してVRAM7に供給される。これにより、アドレス
信号ADD により示されたVRAM7のメモリ・セルに、
色彩/階調レジスタ61に保持された色彩/階調データが
書き込まれる。
【0076】色彩/階調データが書き込まれたVRAM
7のメモリ・セルに対応する画素(表示装置9)は、表
示制御回路8の制御の下、色彩/階調データに対応する
色彩および階調の光を発する。
【0077】Y座標コンパレータ67は、クロック信号CK
の入力により、Y座標カウンタ63の値(信号YC)とY座
標終了レジスタ65の値(信号YE)とをラッチし、これら
の値を比較する(ステップ205 )。その比較結果(信号
YR)はカウント制御回路70に出力される。X座標コンパ
レータ68も、クロック信号CKの入力により、X座標カウ
ンタ64の値(信号XC)とX座標終了レジスタ66の値(信
号XE)とをラッチし、これらの値を比較する(ステップ
205 )。その比較結果(信号XR)はカウント制御回路70
に出力される。
【0078】X座標終了レジスタ66の値(信号XE)がX
座標カウンタ64の値(信号XC)よりも大きく(信号XRが
ハイ・レベル、ステップ206 でYES )、かつY座標終了
レジスタ65の値(信号YE)がY座標カウンタ63の値(信
号YC)よりも大きい(信号YRがハイ・レベル、ステップ
207 でYES )場合には(図7の符号b)、カウント制御
回路70は、Y座標カウンタ63にパルス信号PY1 を1つ与
える(図7の符号c)。
【0079】Y座標カウンタ63は、パルス信号PY1 が入
力されると、その保持する値を1減少させる(ステップ
208 )。X座標カウンタ64にはパルス信号PXは与えられ
ず、その値は変化しない。
【0080】上述したステップ204 から208 の一連の処
理は、クロック信号CKの1クロック(1周期)の間に行
われる。
【0081】この後、カウント制御回路70は、アドレス
/書込み許可信号生成回路69に次のクロック信号CKを与
え、上述と同様の処理が繰り返される。
【0082】ステップ204 からステップ207 の一連の処
理は、X座標終了レジスタ66の値(信号XE)がX座標カ
ウンタ64の値(信号XC)よりも大きく(信号XRがハイ・
レベル、ステップ206 でYES )、かつY座標終了レジス
タ65の値(信号YE)がY座標カウンタ63の値(信号YC)
と等しくなる(信号YRがロー・レベル、ステップ207でN
O)まで行われる。これにより、図4に示す表示画面上
の点A1 〔Xi ,Y0〕と点A2 〔Xi ,Yi 〕を結ぶ
線上にある画素が点灯し、棒グラフの棒を構成する1本
の線(幅が1画素分の線)が引かれる。
【0083】X座標カウンタ64の値がX座標終了レジス
タ66の値よりも小さく(信号XRがハイ・レベル)で、か
つY座標カウンタ63の値がY座標終了レジスタ65の値と
等しく(信号YRがロー・レベル)なると(図7の符号
d)、カウント制御回路70は、X座標カウンタ64にパル
ス信号PXを1つ与える(図7の符号e)。これにより、
X座標カウンタ64は、その保持する値を1増加させる
(ステップ209 )。また、カウント制御回路70は、Y座
標開始レジスタ62にもパルス信号PY2 を1つ与える(図
7の符号e)。Y座標カウンタ63には、パルス信号PY1
は与えられない。これにより、Y座標開始レジスタ62の
保持される値Y0 が、Y座標カウンタ63に再設定される
(ステップ210 )。そして、再度ステップ204 から処理
が繰り返される。
【0084】これにより、既に表示されている1本の線
の横、すなわち点A1 の横にある点〔Xi +1、Y0
と点A2 の横にある点〔Xi +1、Yi 〕とを結ぶ線上
にある画素を点灯させる処理が実行される。
【0085】以上の処理が、X座標カウンタ64の値とX
座標終了レジスタ66との値とが等しくなるまで実行され
る。これにより、図4の点A1 からA4 を頂点とする長
方形の領域内にある画素が点灯し、所定の高さと所定の
幅を持った棒グラフが表示画面上に表示される。
【0086】X座標カウンタ64の値とX座標終了レジス
タ66との値とが等しくなったとき(ステップ206 でN
O)、X座標コンパレータ68の出力信号XRはロー・レベ
ルとなる(図7の符号f)。これにより、カウント制御
回路70はCPU4に接続されている終了通知信号EDをハ
イ・レベルにし、処理が終了したことをCPU4に通知
する(図7の符号f)。
【0087】CPU4は、この終了通知信号EDを受け
て、カウント制御回路70に入力されている信号STをロー
・レベルに戻す(図7の符号g)。これにより、カウン
タ制御回路70が停止し、棒グラフ表示回路6の処理が停
止する(ステップ211 )。
【0088】CPU4は、棒グラフ表示回路6とは独立
に動作することができる。したがって、棒グラフ表示回
路6がVRAM7にデータを書き込んでいる間、CPU
4は、次のデータの位置情報と値情報とを表示画面上の
座標に変換する処理(図5のステップ101 から109 の処
理)を行う。そして、CPU4は、棒グラフ表示回路6
(カウント制御回路70)から終了通知を受けると、変換
されたデータを棒グラフ表示回路6に書き込む(図5の
ステップ110 )。これにより、棒グラフ表示回路6は、
次のデータの表示処理を、上述と同様に実行する。
【0089】なお、このVRAM7への書込み処理は、
棒グラフ表示回路6のような専用回路でなく、一般のD
MA回路によって行うこともできる。
【0090】このように、棒グラフの棒が次々と表示画
面上の表示されていく。図1に示す、あるデータxi
他のデータxj との大小比較または最大値もしくは最小
値を求める処理等は行われず、棒グラフの棒同士が重な
る場合にでもそのまま重ねて表示されるので、高速の表
示を行うことができる。
【0091】また、データ入力回路1にリアルタイムに
データが入力される場合であっても、CPU4は、グラ
フ上の同一の表示位置または近接した表示位置に表示さ
れるデータが揃うのを待つことなく、データが入力され
ると直ちに表示処理を開始し、入力順に次々と表示を行
っていくので、リアルタイムの表示も可能となる。
【0092】このようにして表示された棒グラフの一例
を図8に示す。表示画面の構成は、図4と同じである。
データ1を(x1 ,y1 )=(12.3,3)、データ2を
(x2 ,y2 )=(12.37 ,6)、データ3を(x3
3 )=(14.4,4)、データ4を(x4 ,y4 )=
(14.7,5)とし、値情報yの値の1は表示画面上の20
画素分に対応するものとする(上述のa=20)。
【0093】(A) X軸の最小目盛pに相当する画素数P
=1の場合には、X1 =223 、X2 =223 、X3 =244
、X4 =247 となる。
【0094】棒グラフの棒の幅wに相当する画素数W=
1の場合には、図8(a) に示すように、データ1とデー
タ2はX座標上同一の位置に重ねて表示され、データ3
とデータ4は重なることなく、個別の棒として表示され
る。
【0095】(B) X軸の最小目盛pに相当する画素数P
=1であって、かつ棒の幅wに相当する画素数W=5の
場合には、図8(b) に示すように、データ1とデータ2
は全て重なって表示され、データ3とデータ4は一部が
重なって表示される。
【0096】(C) X軸の最小目盛pに相当する画素数P
=5の場合には、X1 =220 、X2 =220 、X3 =240
、X4 =245 となる。
【0097】棒グラフの棒の幅wに相当する画素数W=
5の場合には、図8(c) に示すように、データ1とデー
タ2はX座標上同一の位置に重ねて表示され、データ3
とデータ4は重なることなく、個別の棒として表示され
る。
【0098】棒グラフの棒の幅wに相当する画素数Wと
X軸の最小目盛pに相当する画素数Pとが同じ値(W=
P)の場合には、図8(b) のデータ3とデータ4のよう
に棒同士が一部分重なることはなくなる。X軸の最小目
盛が棒グラフの棒の幅を単位として規格化されるからで
ある。図8(b) のデータ3とデータ4のように棒グラフ
の棒が一部分重なることによりグラフが見にくくなる場
合には、棒グラフの棒の幅wに相当する画素数WとX軸
の最小目盛pに相当する画素数Pとを同じ値にすること
により、一部分重なることを防止することができる。
【0099】また、棒グラフの各棒が同一の色彩および
同一の階調で重ねて表示されると、重ねて表示されたデ
ータ同士は区別をつけることができないが、色彩または
階調の一方を棒ごとに変化させて表示すると、重なる部
分と重ならない部分との色彩または階調を異ならせるこ
とができるので、重なる部分が存在するかどうかを判断
することも可能となる。
【0100】〔第2実施例〕
【0101】次に、棒グラフ表示処理をソフトウェアで
実行する他の実施例について説明する。以下のプログラ
ムは、棒グラフ表示処理を、プログラム言語BASIC
で記述したプログラムの一例である。
【0102】このプログラムでは、CPUが、棒グラフ
を表示するのに必要なデータを直接VRAMに書き込
む。したがって、このプログラムが実行される棒グラフ
表示システムの構成は、図2において、棒グラフ表示回
路6と書込み選択回路10を除いたものとなり、かつ読書
き制御回路11の出力がCPU4に直接入力される構成と
なる。
【0103】(プログラム1)
【0104】 FOR DATANUM = 1 TO DATAEND …(a) ITI = DODATA(1, DATANUM) :位置情報読込み …(b) XP = ITI * XFULL / XMAX :表示画面上の画素数に変換 …(c) XP = XP / XWIDTH :離散化処理 …(d) XPI% = INT(XP) :離散化処理 …(e) XPI% = XPI% * XWIDTH + XST% :表示画面上の位置に変換 …(f) SUU = DODATA(2, DATANUM) :値情報読込み …(g) YPI = YST - SUU * 20 :表示画面上の位置に変換 …(h) LINE (XPI%,YST)-(XPI%+XD,YP),,BF :棒グラフの表示 …(i) NEXT DATANUM …(j)
【0105】上記のプログラム1において、文(a) は、
文(j) と併せてFOR 文を構成し、文(b) から文(i) の処
理を、値1から変数DATAEND の示す値まで繰り返し行う
ものである。変数DATAEND は、表示対象となるデータの
総数を保持する変数であり、その値は、図1におけるデ
ータではnとなる。
【0106】文(b) から文(i) は、棒グラフの表示処理
を行う命令列である。文(b) から文(i) を値1から変数
DATAEND の値まで繰り返すことにより、全データが棒グ
ラフとして表示される。具体的には、以下のようにな
る。
【0107】文(b) は、サブ・ルーチンDODATA()を呼び
出し、このサブ・ルーチンから返される値を変数ITI に
代入するものである。サブ・ルーチンDODATA()に渡され
る第1引数「1」は、図1に示す構造を有するデータの
位置情報を指定するためのものである。第2引数「DATA
NUM 」は、位置情報のうち先頭x1 から数えて変数DATA
NUM の値が示す位置にあるものを参照するための引数で
ある。変数DATANUM の値は、値1から変数DATAEND の示
す値まで、ループ処理が繰り返されるごとに1ずつ増加
していくので、図1のx1 からxn に向かい順番に位置
情報が参照され、変数ITI に代入される。
【0108】文(c) は、読み出された位置情報を、右辺
において表示画面上の画素数に変換し、左辺の変数XPに
代入するものである。これは、上述した図5のフローチ
ャートのステップ102 に対応するものである。ここで、
変数XMAXは、上述の第1実施例における値rを保持する
変数である。変数XFULL は、上述の第1実施例における
値Rを保持する変数である。
【0109】文(d) と文(e) は、X軸の最小目盛pに相
当する画素数Pを単位として離散化する処理である。変
数XWIDTHは、第1実施例における値Pを保持する変数で
ある。文(d) は、第1実施例における図5のステップ10
3 に対応する。文(e) は、文(d) で計算された変数XPの
値を整数化するものであり、図5のステップ104 に対応
する。整数化処理は、切捨て、切上げ、または四捨五入
のいずれかにより行われる。
【0110】文(f) は、表示画面のX軸上の表示位置を
求めるものであり、図5のステップ105 と106 に対応す
る。変数XST%は、原点OのX座標の値を、表示画面の画
素により表した値(図4の値X0 )を保持する変数であ
る。
【0111】文(g) と文(h) は、棒グラフの棒の高さを
算出するものである。文(g) は、図1の入力データから
値情報を読み出し、変数SUU に代入するものである。第
1引数「2」は、図1の構造を有するデータから値情報
を参照することを指示するものである。文(h) は、棒グ
ラフの先端が、表示画面の上端から何画素目になるかを
算出するものである。これらの処理は、図5のステップ
108 と109 に対応する。
【0112】文(h) において、変数YST は、原点OのY
座標の値を表示画面の画素数により表した値(図4の値
0 )を保持する変数である。変数SUU に20を乗算して
いるのは、値情報の1が表示画面の20画素分に対応する
ことを意味する。
【0113】文(i) は、表示装置9に長方形の領域を表
示するライン関数である。この関数を実行することによ
り、表示画面上の点〔XPI%,YST 〕、点〔XPI%,YP〕、
点〔XPI%+XD ,YP〕、および点〔XPI%+XD ,YST 〕の間
に囲まれた長方形の領域が塗り潰される。引数BF(Box
Full)は、長方形の領域内を塗り潰すことを指示する引
数である。変数XDは、棒グラフの棒の幅の画素数(第1
実施例の値W)を保持する。
【0114】これにより、表示画面上に棒グラフが表示
される。また、同一位置に表示される棒グラフも重ね書
きされる。
【0115】以下は、他のプログラム例である。
【0116】(プログラム2)
【0117】 FOR ITI = 1 TO DATAEND …(a) XP = ITI * XFULL / XMAX :表示画面上の画素数に変換 …(b) XP = XP / XWIDTH :離散化処理 …(c) XPI% = INT(XP) :離散化処理 …(d) XPI% = XPI% * XWIDTH + XST% :表示画面上の位置に変換 …(e) SUU = DODATA(ITI) :値情報読込み …(f) YPI = YST - SUU * 20 :表示装置上の位置に変換 …(g) LINE (XPI%,YST)-(XPI%+XD,YP),,BF :棒グラフの表示 …(h) NEXT ITI …(i)
【0118】このプログラムでは、制御変数ITI が値1
から変数DATAEND の示す値になるまで、ループ処理が行
われる。
【0119】このプログラムは、制御変数ITI の値が位
置情報xをも示すものである。x1=1、x2 =2、・
・・xn =nであることがあらかじめ判明してい場合
に、制御変数ITI の値を位置情報xの代わりに用いてい
る。したがって、上述のプログラム1と異なり、位置情
報xの参照は行われない。
【0120】制御変数ITI =i(i=1〜n)のときに
位置情報も値iであり、この位置情報iに対する値情報
i が、文(f) で参照される。他の処理は、プログラム
1のものと同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】入力データの構造を示す。
【図2】第1実施例の棒グラフ表示システムの構成を示
すブロック図である。
【図3】棒グラフ表示回路の具体的構成を示すブロック
図である。
【図4】表示装置の表示画面の構成を示す。
【図5】データの位置情報と値情報を表示画面上の座標
値に変換する処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】棒グラフ表示回路における処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図7】棒グラフ表示回路の信号の波形図である。
【図8】棒グラフの表示の一例を示す。
【図9】位置情報が広い範囲におよぶデータを棒グラフ
として表示画面に表示する様子を示す。
【符号の説明】
1 データ入力回路 2 データ・メモリ 3 プログラム・メモリ 4 CPU 5 操作盤 6 棒グラフ表示回路 7 VRAM 8 表示制御回路 9 表示装置 10 書込み選択回路 11 読書き制御回路 61 色彩/階調レジスタ 62 Y座標開始レジスタ 63 Y座標カウンタ 64 X座標カウンタ 65 Y座標終了レジスタ 66 X座標終了レジスタ 67 Y座標コンパレータ 68 X座標コンパレータ 69 アドレス/書込み許可信号生成回路 70 カウント制御回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒グラフの棒の位置を表し、最小目盛が
    あらかじめ定められた第1の座標軸と、棒グラフの棒の
    高さを表す第2の座標軸とからなる直交座標系に、位置
    情報と値情報とを含むデータの1つ1つを棒グラフとし
    て可視的に出力していく方法であり、 1つのデータについて、そのデータが表されるべき第1
    の座標軸における棒の位置を、上記データの位置情報に
    基づいて、上記最小目盛を単位として定め、 上記第2の座標軸における棒の高さを、上記データの値
    情報に基づいて算出し、 上記定められた位置および上記算出された高さに基づき
    上記直交座標系に棒グラフを出力するときに、既に出力
    されているデータの棒グラフとこれから出力しようとす
    るデータの棒グラフとがその全部または一部が重なる場
    合においてもそのまま重ねて出力し、 上記一連の処理を1つ1つのデータについて行うことに
    より、複数のデータを棒グラフとして可視的に出力す
    る、 棒グラフ出力方法。
  2. 【請求項2】 上記出力を表示装置に行う、 請求項1に記載の棒グラフ出力方法。
  3. 【請求項3】 上記第1の座標軸の最小目盛が、上記表
    示装置の1画素分に対応するものである、 請求項2に記載の棒グラフ出力方法。
  4. 【請求項4】 上記出力を印刷装置に行う、 請求項1に記載の棒グラフ出力方法。
  5. 【請求項5】 上記第1の座標軸の最小目盛が、上記印
    刷装置の1ドット分に対応するものである、 請求項4に記載の棒グラフ出力方法。
  6. 【請求項6】 上記第1の座標軸の最小目盛が、あらか
    じめ定められた棒グラフの棒の幅に対応するものであ
    る、 請求項1、請求項2または請求項4のいずれか1項に記
    載の棒グラフ出力方法。
  7. 【請求項7】 上記データの位置情報を上記第1の座標
    軸上の位置に変換する演算により得られた値を、上記最
    小目盛を単位として切捨て、切上げ、または四捨五入す
    る、 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の棒グラフ
    出力方法。
  8. 【請求項8】 棒グラフの棒の位置を表し、最小目盛が
    あらかじめ定められた第1の座標軸と、棒グラフの棒の
    高さを表す第2の座標軸とからなる直交座標系に、位置
    情報と値情報とを含むデータの1つ1つを棒グラフとし
    て可視的に出力していく装置であり、 棒グラフを可視的に出力する手段、 1つのデータについて、そのデータが表されるべき第1
    の座標軸における棒の位置を、上記データの位置情報に
    基づいて、上記最小目盛を単位として定める手段、 上記第2の座標軸における棒の高さを、上記データの値
    情報に基づいて算出する手段、ならびに上記位置を定め
    る手段により定められた位置および上記高さ算出手段に
    より算出された高さに基づき上記直交座標系に棒グラフ
    を出力するときに、既に出力されているデータの棒グラ
    フとこれから出力しようとするデータの棒グラフとがそ
    の全部または一部が重なる場合においてもそのまま重ね
    て出力するように上記出力手段を制御する手段を備えて
    いる、 棒グラフ出力装置。
  9. 【請求項9】 上記出力手段が表示装置である、 請求項8に記載の棒グラフ出力装置。
  10. 【請求項10】 上記第1の座標軸の最小目盛が、上記
    表示装置の1画素分に対応するものである、 請求項9に記載の棒グラフ出力装置。
  11. 【請求項11】 上記可視的に出力する手段が印刷装置
    である、 請求項8に記載の棒グラフ出力装置。
  12. 【請求項12】 上記第1の座標軸の最小目盛が、上記
    印刷装置の1ドット分に対応するものである、 請求項11に記載の棒グラフ出力装置。
  13. 【請求項13】 上記第1の座標軸の最小目盛が、あら
    かじめ定められた棒グラフの棒の幅に対応するものであ
    る、 請求項8、請求項9または請求項11のいずれか1項に記
    載の棒グラフ出力装置。
  14. 【請求項14】 上記第1の座標軸における棒の位置を
    定める手段が、上記データの位置情報を上記第1の座標
    軸上の位置に変換する演算により得られた値を上記最小
    目盛を単位として切捨て、切上げ、または四捨五入によ
    り位置を定めるものである、 請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の棒グラフ
    出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10796466B2 (en) 2018-04-17 2020-10-06 Casio Computer Co., Ltd. Graph drawing method, graph drawing system, server apparatus, graph drawing apparatus, and recording medium

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