JPH0749563B2 - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH0749563B2
JPH0749563B2 JP63162574A JP16257488A JPH0749563B2 JP H0749563 B2 JPH0749563 B2 JP H0749563B2 JP 63162574 A JP63162574 A JP 63162574A JP 16257488 A JP16257488 A JP 16257488A JP H0749563 B2 JPH0749563 B2 JP H0749563B2
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JP
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polyurethane resin
coating
polyol
coating composition
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勝美 栗山
貫一 岩堀
道生 渡辺
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチック成型体の表面に塗膜を形成する1
つの方法であるモールドコート法に用いる塗料組成物に
関し、更に詳しくは、耐候性、耐薬品性、可撓性及び弾
性に優れた被膜を与えることができる塗料組成物に関す
る。
(従来の技術及びその問題点) 従来、自動車部品の中でバンパー等の如く弾性を有する
プラスチック成型体用の塗料には、可撓性及び弾性を有
すると同時に、長時間の屋外使用に耐え得る耐候性と
酸、アルカリやガソリン等の有機溶剤に対する耐薬品性
が要求される。
又、塗料の使用に際して金型の内面に塗料を塗布し溶剤
を蒸発させて塗膜を形成した後、成型用樹脂を注入固化
させ脱型して塗装された成型物を得るモールドコート法
も生産性が非常に高いという理由で近年数多く使用され
る様になった。
この方法に使用される塗料には、優れた可撓性、弾性及
び耐候性等を有する膜を与えると同時に、塗膜形成速度
が大で、樹脂注入及び脱型のサイクルが短時間で可能と
なる優れた作業性が要求される。
従来この様な目的に使用する塗料としては、アジピン酸
と多価アルコールとから調製したポリエステルポリオー
ル、ポリカプロラクトン等のポリオールと多価アルコー
ルとの混合物とジイソシアネートを反応させて得られる
分子量が2乃至10万で、OH価が0乃至10のポリウレタン
樹脂単独又は硬化剤としてのポリイソシアネートを併用
するタイプの塗料の使用が試みられてきた。
しかしながら、従来の塗料では可撓性、弾性及び塗膜形
成速度の点では満足できるものの、長時間の屋外使用に
耐えられる耐候性を有する塗膜を得ることが困難であっ
た。
又、従来の塗料では、十分な耐薬品性、特に耐アルカリ
性及び耐溶剤性を有する塗膜を得ることが困難であっ
た。
従って、本発明の目的は従来技術の問題点を解決し、可
撓性、弾性及び耐久性を有すると同時に塗膜形成速度が
大で、塗工、樹脂注入及び脱型のサイクルが短時間であ
るプラスチック成型体用のモールドコート用塗料組成物
を提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、ポリカーボネートポリオール又は
ポリカーボネートエステルポリオールと、2価アルコー
ル及び3価アルコールの混合物と、ジイソシアネートと
を重合反応させて得られるOH価15乃至50の末端水酸基を
有する分子量3,000乃至10,000のポリウレタン樹脂の有
機溶剤溶液と、上記有機溶剤溶液中に含まれるポリウレ
タン樹脂の水酸基に対してイソシアネート基が0.8乃至
2.0当量となる割合でポリイシシアネートとを混合して
なるモールドコート用塗料組成物。
(作用) 被膜形成成分の主成分として、ポリカーボネートポリオ
ール又はポリカーボネートエステルポリオールと、2価
アルコール及び3価アルコールの混合物と、ジイソシア
ネートとを重合反応させて得られるOH価15乃至50の末端
水酸基を有する分子量3,000乃至10,000のポリウレタン
樹脂を使用することによって、可撓性、弾性及び耐久性
を有する被膜を与えると同時に、塗膜形成速度が大で塗
工、樹脂注入、脱型のサイクルが短時間であるプラスチ
ック成型体用のモールドコート用塗料組成物が提供され
る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明において使用するポリカーボネートポリオールと
は、従来公知の多価アルコールとホスゲン、クロルギ酸
エステル、ジアルキルカーボネート又はジアリルカーボ
ネート等のカーボネートとの縮合によって得られる末端
水酸基のポリオールであり、種々の分子量のものが得ら
れ又市場から入手して使用できる。本発明において特に
好適なポリカーボネートポリオールは、多価アルコール
として1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール又は1,5
−ペンタンジオールを使用したものであり、その分子量
は約500乃至2,000で、そのOH価が約50乃至200の範囲の
ものである。
又、本発明において使用するポリカーボネートエステル
ポリオールとは、上記のポリカーボネートポリオールと
多価カルボン酸又は多価カルボン酸と多価アルコールと
の混合物或いはカプロラクトンとを反応させて得られる
末端水酸基のポリオールであり、多価カルボン酸及び多
価アルコールとしては従来公知のものがいずれも使用可
能であるが、特に好適な多価カルボン酸は1,10−デカン
ジカルボン酸であり、多価アルコールは1,6−ヘキサン
ジオールある。このポリカーボネートエステルポリオー
ルにおけるポリカーボネートポリオールと多価カルボン
酸又は多価カルボン酸と多価アルコールとの混合物或い
はカプロラクトンとの使用比率は約前者100重量部当り
後者が5乃至200重量部の割合が好ましい。特に好まし
いものはその分子量は約500乃至2,000で、そのOH価が約
50乃至200のの範囲のものである。このポリカーボネー
トエステルポリオールは単独で使用してもよいし、又、
前記ポリカーボネートポリオールと混合して使用しても
よい。
本発明において使用する2価アルコールとしては、従来
公知の2価アルコールがいずれも使用できるが、特に好
適なものとしては、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール又は1,5−ペンタンジオール等が挙げられる。
又、本発明において使用する3価アルコールとしては従
来公知の3価アルコールがいずれも使用できるが、特に
好適なものはトリメチロールプロパン及びグリセリンで
ある。
以上の如き2価アルコールと3価アルコールとは当量比
で前者1当量当り後者が約0.2乃至2当量の割合で使用
するのが好ましい。
又、2価アルコールと3価アルコールとの合計量は、前
記ポリカーボネートポリオール又はポリカーボネートエ
ステルポリオール1当量当り約0.5乃至3当量の割合で
使用するのが好ましい。
本発明で使用するジイソシアネートとしては、従来公知
のものはいずれも使用できるが、耐候性の面からは脂肪
族ジイソシアネートが望ましく、例えば、イソホロンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,
4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート等が挙げられ、他の好適なものとして
はキシリレンジイソシアネート等が耐候性に優れたもの
として挙げられる。
上記ジイソシアネートは前記ポリオール成分(2価アル
コール及び3価アルコールを含む)1当量当り約0.6乃
至0.9当量の割合で使用し、得られるポリウレタン樹脂
のOH価が15乃至50の末端水酸基を有する分子量3,000乃
至10,000の範囲とする。
本発明において使用する有機溶剤は、上記ポリウレタン
樹脂を溶解する有機溶剤であればいずれのものでもよい
が、好ましいものとしては、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレンン及びそ
れらの混合物が挙げられる。
本発明で使用するポリウレタン樹脂は上記原料から常法
に従って製造できるものであり、例えば、前記ポリカー
ボネートポリオール又はポリカーボネートエステルポリ
オール、2価アルコール及び3価アルコールとの混合物
及びジイソシアネートを、重合生成物のOH価が15乃至5
0、分子量が3,000乃至10,000となる割合で、有機溶剤中
で、例えば、約90乃至130℃で約2乃至8時間反応させ
ることによって得られ、得られたポリウレタン樹脂は一
旦有機溶剤から分離して使用することも可能であるが、
一般的には樹脂濃度を調節してそのまま溶液として使用
することが好ましい。
上記ポリウレタン樹脂のOH価が15未満である場合には、
得られる塗膜の架橋密度が低く十分な耐久性が得られ
ず、一方、OH価が50を越えると架橋密度が高くなりす
ぎ、得られる塗膜の可撓性が低下するので好ましくな
い。
又、分子量が3,000未満では、塗膜形成速度が低く作業
性が低下し、一方、分子量が10,000を越えると塗装時に
塗膜形成成分の含有率が低くなり同様に作業性が低下す
るので好ましくない。
本発明で使用するポリイソシアネートとは、従来塗料や
接着剤の分野で架橋剤又は硬化剤として広く使用されて
いるポリイソシアネートであり、公知のものはいずれも
使用でき、例えば、前記脂肪族ジイソシアネートの水付
加物、トリメチロールプロパン付加体、自己縮合体等が
好ましく使用される。これらのポリイソシアネートは前
記ポリウレタン樹脂の水酸基の1当量当り約0.8乃至2.0
当量の割合で使用するのが好ましい。
本発明の塗料組成物は前記ポリウレタン樹脂の有機溶剤
溶液に上記のポリイソシアネートを混合して得られる
が、着色塗膜が必要である場合には前記ポリウレタン樹
脂の有機溶剤溶液に酸化チタン、カーボンブラック、フ
タロシアニンブルーその他の公知の顔料を所望の割合で
添加することができ、その他充填剤、帯電防止剤、安定
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の如く必要に応じて種
々の添加剤も配合することができる。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断りの無い限
り重量基準である。
実施例1 ジエチルカーボネート350部及び1,6−ヘキサンジオール
708部を120℃乃至200℃で15時間反応させ、その後150℃
に冷却し、30乃至50mmHgに減圧して残留するエタノール
を十分留去し、786部のポリカーボネートポリオールを
得た。このポリオールのOH価は427である。このポリオ
ールの中に1,6−ヘキサンジオール236部と1,10−デカン
ジカルボン酸928部を入れ、約200乃至220℃で8時間反
応させ、30乃至50mmHgで減圧反応を行い、最終的に1,75
0部のポリカーボネートエステルポリオールを得た。こ
のポリオールの分子量は約1,650であり、OH価は約68で
あった。
このポリオール1,650部、1,4−ブタンジオール45部及び
トリメチロールプロパン33.5部にメチルイソブチルケト
ン687部及びトルエン687部を加え均一に混合したものに
イソホロンジイソシアネート333部を添加し110乃至115
℃で5時間反応させポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液を
得た。
このポリウレタン樹脂溶液の不揮発分は60%で粘度は5,
200cpsであった。又、このポリウレタン樹脂のOH価は約
20で、分子量は約8,200であった。
次いで前記のポリウレタン樹脂溶液100部にルチル型酸
化チタン45部、酸化防止剤0.1部及び紫外線吸収剤0.1部
を添加して混練し着色されたポリウレタン樹脂溶液を得
た。この着色樹脂溶液150部に対してポリイソシアネー
ト(ダイプラコートPU−E−ハードナー、大日精化工業
製)9.1部を添加し、2液型の本発明の塗料組成物を得
た。尚、この塗料組成物の中に含まれるポリウレタン樹
脂のOH基に対するポリイソシアネート中のイソシアネー
ト基の当量比は1.3である。この塗料組成物100部をメチ
ルエチルケトン/酢酸エチル/トルエン=1/1/1(重量
比)からなるシンナー70部で希釈し、塗料粘度が岩田カ
ップNK#2で22秒及び不揮発分43.1%のスプレー塗装液
を得た。
予め70℃に加熱された金型の内面に前記スプレー塗装液
を乾燥時膜厚が30μmになる様に塗装し、3分後にRIM
用ウレタン樹脂を注型し脱型して塗装されたウレタン成
型物を得た。この成型物を50℃で48時間加熱し、その後
室温で1週間放置後、耐候性試験(サンシャインウエザ
オメーター)及び耐薬品性試験に供した。その結果を後
記第1表に示す。本実施例の塗料組成物は高い塗装時不
揮発分を有する為優れた作業性を有すると共に優れた耐
候性及び耐薬品性を示す。
実施例2 ジエチルカーボネート944部及び1,6−ヘキサンジオール
1,180部を120℃乃至200℃で15時間反応させ、その後150
℃に冷却し、30乃至50mmHgに減圧して残留するエタノー
ルを十分留去し、1,388部のポリカーボネートポリオー
ルを得た。このポリオールのOH価は162である。このポ
リオールの中にカプロラクトン684部を入れ、約200乃至
220℃で8時間反応させ、30乃至50mmHgで減圧反応を行
い、最終的に2,072部のポリカーボネートエステルポリ
オールを得た。このポリオールの分子量は約1,040であ
り、OH価は約108であった。
このポリオール1,040部、1,4−ブタンジオール90部及び
トリメチロールプロパン44.7部にメチルイソブチルケト
ン540部及びトルエン540部を加え均一に混合したものに
イソホロンジイソシアネート444部を添加し110乃至115
℃で5時間反応させポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液を
得た。
このポリウレタン樹脂溶液の不揮発分は60%で粘度は3,
000cpsであった。又、このポリウレタン樹脂のOH価は約
35で、分子量は約4,850であった。
次いで前記のポリウレタン樹脂溶液100部にルチル型酸
化チタン45部、酸化防止剤0.1部及び紫外線吸収剤0.1部
を添加して混練し着色されたポリウレタン樹脂溶液を得
た。この着色樹脂溶液150部に対してポリイソシアネー
ト(ダイプラコートPU−E−ハードナー、大日精化工業
製)14.7部を添加し、2液型の本発明の塗料組成物を得
た。尚、この塗料組成物の中に含まれるポリウレタン樹
脂のOH基に対するポリイソシアネート中のイソシアネー
ト基の当量比は1.2である。この塗料組成物100部をメチ
ルエチルケトン/酢酸エチル/トルエン=1/1/1(重量
比)からなるシンナー65部で希釈し、塗料粘度が岩田カ
ップNK#2で20秒及び不揮発分45.4%のスプレー塗装液
を得た。
予め70℃に加熱された金型の内面に前記スプレー塗装液
を乾燥時膜厚が30μmになる様に塗装し、3分後にRIM
用ウレタン樹脂を注型し脱型して塗装されたウレタン成
型物を得た。この成型物を50℃で48時間加熱し、その後
室温で1週間放置後、耐候性試験(サンシャインウエザ
オメーター)及び耐薬品性試験に供した。その結果を後
記第1表に示す。本実施例の塗料組成物も実施例1と同
様に高い塗装時不揮発分を有する為優れた作業性を有す
ると共に優れた耐候性及び耐薬品性を示す。
実施例3 ジエチルカーボネート708部及び1,6−ヘキサンジオール
826部を120℃乃至200℃で15時間反応させ、その後150℃
に冷却し、30乃至50mmHgに減圧して残留するエタノール
を充分に留去し、982部のポリカーボネートポリオール
を得た。このポリオールの分子量は約980であり、OH価
は115である。
このポリオール1,470部、1,4−ブタンジオール90部、ト
リメチロールプロパン67部にメチルイソブチルケトン72
7部、トルエン727部を加え均一に混合したものに、イソ
ホロンジイソシアネート555部を添加し、110乃至115℃
で5時間反応させポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液を得
た。
このポリウレタン樹脂溶液の不揮発分は60%、粘度は2,
800cpsであった。又、このポリウレタン樹脂のOH価は約
39で、分子量は約4,350であった。
次いで前記のポリウレタン樹脂溶液100部にルチル型酸
化チタン45部、酸化防止剤0.1部及び紫外線吸収剤0.1部
を添加して混練し着色されたポリウレタン樹脂溶液を得
た。この着色樹脂溶液150部に対してポリイソシアネー
ト(ダイプラコートPU−E−ハードナー、大日精化工業
製)17.7部を添加し、2液型の本発明の塗料組成物を得
た。尚、この塗料組成物の中に含まれるポリウレタン樹
脂のOH基に対するポリイソシアネート中のイソシアネー
ト基の当量比は1.3である。
この塗料組成物100部をメチルエチルケトン/酢酸エチ
ル/トルエン=1/1/1(重量比)からなるシンナー65部
で希釈し、塗料粘度が岩田カップNK#2で21秒及び不揮
発分45.7%のスプレー塗装液を得た。
予め70℃に加熱された金型の内面に前記スプレー塗装液
を乾燥時膜厚が30μmになる様に塗装し、3分後にRIM
用ウレタン樹脂を注型し脱型して塗装されたウレタン成
型物を得た。この成型物を50℃で48時間加熱し、その後
室温で1週間放置後、耐候性試験(サンシャインウエザ
オメーター)及び耐薬品性試験に供した。その結果を後
記第1表に示す。本実施例の塗料組成物も実施例1及び
2と同様に、高い塗装時不揮発分を有する為、優れた作
業性を有すると共に優れた耐候性及び耐薬品性を示す。
実施例4 ジエチルカーボネート1,180部及び1,6−ヘキサンジオー
ル1,298部を120℃乃至200℃で15時間反応させ、その後1
50℃に冷却し、30乃至50mmHgに減圧して残留するエタノ
ールを充分に留去し、1,558部のポリカーボネートポリ
オールを得た。このポリオールの分子量は約1,560であ
り、OH価は108であった。
このポリオール1,560部、1,4−ブタンジオール90部及び
トリメチロールプロパン44.7部にメチルイソブチルケト
ン713部及びトルエン713部を加え均一に混合したもの
に、イソホロンジイソシアネート444部を添加し110乃至
115℃で5時間反応させポリウレタン樹脂の有機溶剤溶
液を得た。
このポリウレタン樹脂溶液の不揮発分は60%で粘度は4,
100cpsであった。又、このポリウレタン樹脂のOH価は約
26で、分子量は約6,400であった。
次いで前記のポリウレタン樹脂溶液100部にルチル型酸
化チタン45部、酸化防止剤0.1部及び紫外線吸収剤0.1部
を添加して混練し着色されたポリウレタン樹脂溶液を得
た。この着色樹脂溶液150部に対してポリイソシアネー
ト(ダイプラコートPU−E−ハードナー、大日精化工業
製)10.9部を添加し、2液型の本発明の塗料組成物を得
た。尚、この塗料組成物の中に含まれるポリウレタン樹
脂のOH基に対するポリイソシアネート中のイソシアネー
ト基の当量比は1.2である。
この塗料組成物100部をメチルエチルケトン/酢酸エチ
ル/トルエン=1/1/1(重量比)からなるシンナー70部
で希釈し、塗料粘度が岩田カップNK#2で21秒及び不揮
発分43.7%のスプレー塗装液を得た。
予め70℃に加熱された金型の内面に前記スプレー塗装液
を塗装液を塗装膜厚が30μmになる様に塗装し、3分後
にRIM用ウレタン樹脂を注型し脱型して塗装されたウレ
タン成型物を得た。この成型物を50℃で48時間加熱し、
その後室温で1週間放置後、耐候性試験(サンシャイン
ウエザオメーター)及び耐薬品性試験に供した。その結
果を後記第1表に示す。本実施例の塗料組成物も実施例
1、2及び3と同様に高い塗装時不揮発分を有する為優
れた作業性を有すると共に優れた耐候性及び耐薬品性を
示す。
比較例1 ポリカプロラクトンポリエステル(分子量1,000、OH価1
12)1,500部、1,4−ブタンジオール270部及びトリメチ
ロールプロパン27部にメチルイソブチルケトン3,290部
及びトルエン3,290部を加え、均一に混合したものにイ
ソホロンジイソシアネート1,020部を添加し110乃至115
℃で5時間反応させた後、触媒としてジブチルチンジラ
ウレート0.5部を加え更に3時間反応させポリウレタン
樹脂の有機溶剤溶液を得た。
このポリウレタン樹脂溶液の不揮発分は30%で粘度は70
0cpsであった。又、このポリウレタン樹脂のOH価は約9
で、分子量は約25,000であった。
次いで前記のポリウレタン樹脂溶液100部にルチル型酸
化チタン22.5部、酸化防止剤0.1部及び紫外線吸収剤0.1
部を添加して混練し着色されたポリウレタン樹脂溶液を
得た。この着色樹脂溶液150部に対してポリイソシアネ
ート(ダイプラコートPU−E−ハードナー、大日精化工
業製)1.5部を添加し、2液型の比較例の塗料組成物を
得た。尚、この塗料組成物の中に含まれるポリウレタン
樹脂のOH基に対するポリイソシアネート中のイソシアネ
ート基の当量比は1.3である。この塗料組成物100部をメ
チルエチルケトン/酢酸エチル/トルエン=1/1/1(重
量比)からなるシンナー100部で希釈し、塗料粘度が岩
田カップNK#2で12秒及び不揮発分21.8%のスプレー塗
装液を得た。
予め70℃に加熱された金型の内面に前記スプレー塗装液
を乾燥時膜厚が30μmになる様に塗装し、3分後にRIM
用ウレタン樹脂を注型し脱型して塗装されたウレタン成
型物を得た。この成型物を50℃で48時間加熱し、その後
室温で1週間放置後、耐候性試験(サンシャインウエザ
オメーター)及び耐薬品性試験に供した。その結果を後
記第1表に示す。
比較例2 実施例1のポリカーボネートポリエステルポリオール1,
650部及び1,4−ブタンジオール159部にメチルイソブチ
ルケトン2,808部及びトルエン2,808部を加え、均一に混
合したものにイソホロンジイソシアネート598部を添加
し110乃至115℃で1時間反応させた後、触媒としてジブ
チルチンジラウレート0.3部を加え、更に3時間反応さ
せポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液を得た。
このポリウレタン樹脂溶液の不揮発分は30%で粘度は80
0cpsであった。又、このポリウレタン樹脂のOH価は約3.
7で、分子量は約25,000であった。
次いで前記のポリウレタン樹脂溶液100部にルチル型酸
化チタン22.5部、酸化防止剤0.1部及び紫外線吸収剤0.1
部を添加して混練し着色されたポリウレタン樹脂溶液を
得た。この着色樹脂溶液150部に対してポリイソシアネ
ート(ダイプラコートPU−E−ハードナー、大日精化工
業製)0.6部を添加し、2液型の比較例の塗料組成物を
得た。尚、この塗料組成物の中に含まれるポリウレタン
樹脂のOH基に対するポリイソシアネート中のイソシアネ
ート基の当量比は1.3である。この塗料組成物100部をメ
チルエチルケトン/酢酸エチル/トルエン=1/1/1(重
量比)からなるシンナー100部で希釈し、塗料粘度が岩
田カップNK#2で12秒及び不揮発分21.6%のスプレー塗
装液を得た。
予め70℃に加熱された金型の内面に前記スプレー塗装液
を乾燥時膜厚が30μmになる様に塗装し、3分後にRIM
用ウレタン樹脂を注型し脱型して塗装されたウレタン成
型物を得た。この成型物を50℃で48時間加熱し、その後
室温で1週間放置後、耐候性試験(サンシャインウエザ
オメーター)及び耐薬品性試験に供した。その結果を後
記第1表に示す。
比較例1及び2共に塗装時の不揮発分が低く作業性に劣
る。更に耐候性及び耐薬品性も不十分であった。
I;塗装時不揮発分(%) II;サンシャインウエザオメーター2,000時間照射後の光
沢保持率 III;サンシャインウエザオメーター2,000時間照射後の
色差(△E) IV;耐アルカリ性試験(4%NaOHに24時間浸漬) V;耐酸性試験(3%塩酸に24時間浸漬) VI;耐ガソリン性(ガーゼ50回ラビング) VII;耐メチルエチルケトン性(ガーゼ50回ラビング) *耐アルカリ性及び耐酸性は、試験後の外観を目視で観
察し下記の基準で評価した。
◎;異常なし ○;極僅かに光沢の変化が認められる。
△;光沢の低下が認められる。
*耐ガソリン性及び耐メチルエチルケトン性は試験後の
塗膜及びガーゼの外観を目視で観察し下記の基準で評価
した。
◎;異常なし ○;極僅かに光沢の変化が認められる。
△;光沢の低下が認められると同時に僅かにガーゼに塗
料が付着する。
×;著しい光沢の低下が認められると同時にガーゼに多
量の塗料が付着する。
(効果) 以上の如き本発明によれば、被膜形成成分の主成分とし
て、ポリカーボネートポリオール又はポリカーボネート
エステルポリオールと、2価アルコール及び3価アルコ
ールの混合物と、ジイソシアネートとを重合反応させて
得られるOH価15乃至50の末端水酸基を有する分子量3,00
0乃至10,000のポリウレタン樹脂を使用することによっ
て、可撓性、弾性及び耐久性を有する被膜を与えると同
時に塗膜形成速度が大で塗工、樹脂注入、脱型のサイク
ルが短時間で可能なプラスチック成型体用のモールドコ
ート用塗料組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−47721(JP,A) 特開 平2−4736(JP,A) 特開 平2−14272(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネートポリオール又はポリカー
    ボネートエステルポリオールと、2価アルコール及び3
    価アルコールの混合物と、ジイソシアネートとを重合反
    応させて得られるOH価15乃至50の末端水酸基を有する分
    子量3,000乃至10,000のポリウレタン樹脂の有機溶剤溶
    液と、上記有機溶剤溶液中に含まれるポリウレタン樹脂
    の水酸基に対してイソシアネート基が0.8乃至2.0当量と
    なる割合でポリイシシアネートとを混合してなるモール
    ドコート用塗料組成物。
  2. 【請求項2】ポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液中に顔料
    を分散させた請求項1に記載の塗料組成物。
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