JPH0749438B2 - タウリン抱合型胆汁酸の精製方法 - Google Patents
タウリン抱合型胆汁酸の精製方法Info
- Publication number
- JPH0749438B2 JPH0749438B2 JP2291942A JP29194290A JPH0749438B2 JP H0749438 B2 JPH0749438 B2 JP H0749438B2 JP 2291942 A JP2291942 A JP 2291942A JP 29194290 A JP29194290 A JP 29194290A JP H0749438 B2 JPH0749438 B2 JP H0749438B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- taurine
- bile acid
- conjugated bile
- organic solvent
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、血中脂質低下作用やカルシウム吸収促進作用
などの薬理作用を示すタウロウルソデオキシコール酸ナ
トリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロβ−ムリ
コール酸などを含むタウリン抱合型胆汁酸の精製方法に
関する。
などの薬理作用を示すタウロウルソデオキシコール酸ナ
トリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロβ−ムリ
コール酸などを含むタウリン抱合型胆汁酸の精製方法に
関する。
詳しくは、抱合反応後のタウリン抱合型胆汁酸中の未反
応のフリー胆汁酸を除去した水溶液を、逆相系合成樹脂
またはオクタデシルシリル基を有するシリカゲル(以下
「ODSシリカゲル」という。)を充填したカラムに通液
し、次いで有機溶媒単独又は有機溶媒と水との混合液で
溶離させることにより、高純度のタウリン抱合型胆汁酸
を得る方法である。
応のフリー胆汁酸を除去した水溶液を、逆相系合成樹脂
またはオクタデシルシリル基を有するシリカゲル(以下
「ODSシリカゲル」という。)を充填したカラムに通液
し、次いで有機溶媒単独又は有機溶媒と水との混合液で
溶離させることにより、高純度のタウリン抱合型胆汁酸
を得る方法である。
従来の技術 一般にアミノ酸と胆汁酸の抱合反応には、クロル炭酸エ
チルとトリエチルアミンを使用する方法(以下「混合酸
無水物法」という。)、N−エトキシカルボニル−2−
エトキシ−1,2−ジヒドロキノリンを使用する方法(以
下「EEDQ法」という。)等が用いられるが、いずれも未
反応のアミノ酸や反応副産物である大量の無機塩が反応
終了液に含まれるため、これらの分離精製工程が必要で
ある。中でもタウリン抱合型胆汁酸は、グリシン等他の
アミノ酸を抱合した胆汁酸に比較して、極めて水に溶解
し易く有機溶媒に溶解しにくいため、これらの分離精製
を完全に行うことは容易ではなかった。
チルとトリエチルアミンを使用する方法(以下「混合酸
無水物法」という。)、N−エトキシカルボニル−2−
エトキシ−1,2−ジヒドロキノリンを使用する方法(以
下「EEDQ法」という。)等が用いられるが、いずれも未
反応のアミノ酸や反応副産物である大量の無機塩が反応
終了液に含まれるため、これらの分離精製工程が必要で
ある。中でもタウリン抱合型胆汁酸は、グリシン等他の
アミノ酸を抱合した胆汁酸に比較して、極めて水に溶解
し易く有機溶媒に溶解しにくいため、これらの分離精製
を完全に行うことは容易ではなかった。
これまで、タウリン抱合型胆汁酸の精製方法としては、
日本化学雑誌、79、605(1958)、特開昭63−146895号
が知られているが、いずれも無水アルコールを加え析出
した結晶を濾別し、この工程を塩が析出しなくなるまで
繰り返す方法である。
日本化学雑誌、79、605(1958)、特開昭63−146895号
が知られているが、いずれも無水アルコールを加え析出
した結晶を濾別し、この工程を塩が析出しなくなるまで
繰り返す方法である。
発明が解決しようとする問題点 従来の方法では、脱塩操作を繰り返すため操作が煩雑で
あり、かつ未反応タウリン及び無機塩を完全に除去する
ことは不可能であった。また、僅かに含まれるタウリン
抱合型胆汁酸の類縁不純物は目的物と物性が近似するた
め分離除去することが困難であった。
あり、かつ未反応タウリン及び無機塩を完全に除去する
ことは不可能であった。また、僅かに含まれるタウリン
抱合型胆汁酸の類縁不純物は目的物と物性が近似するた
め分離除去することが困難であった。
問題を解決するための手段 本発明者らは、これらの問題点を解決するため鋭意研究
した結果、混合酸無水物法またはEEDQ法により合成した
タウリン抱合型胆汁酸の反応終了液から有機溶媒及び未
反応の胆汁酸を除去した後の水溶液を、逆相系合成樹脂
またはODSシリカゲルを充填したカラムに通液し、次い
で有機溶媒単独又は有機溶媒と水との混合液で溶離させ
ることにより、未反応タウリンや無機塩ばかりでなく類
縁不純物も完全に除去でき、極めて高純度のタウリン抱
合型胆汁酸が得られることを見いだした。
した結果、混合酸無水物法またはEEDQ法により合成した
タウリン抱合型胆汁酸の反応終了液から有機溶媒及び未
反応の胆汁酸を除去した後の水溶液を、逆相系合成樹脂
またはODSシリカゲルを充填したカラムに通液し、次い
で有機溶媒単独又は有機溶媒と水との混合液で溶離させ
ることにより、未反応タウリンや無機塩ばかりでなく類
縁不純物も完全に除去でき、極めて高純度のタウリン抱
合型胆汁酸が得られることを見いだした。
以下、本発明について詳述する。
まず、混合酸無水物法またはEEDQ法を用いて胆汁酸とタ
ウリンを反応させた後の未反応胆汁酸を水に不溶の有機
溶媒、例えば酢酸エチル、n−ヘキサン、クロロホルム
等で除去し、その後、溶媒を留去する。ついで蒸留水を
加えて結晶に対して10〜100倍、好ましくは30〜40倍の
水溶液とする。これを結晶の2〜20(V/W)倍量の逆相
系合成樹脂またはODSシリカゲルを充填したカラムにSV
=0.2〜4、好ましくはSV=0.4〜0.6で通液する。ここ
で、SVは、樹脂またはODSシリカゲル容量に対する1時
間の流出量の比率を表す。その後、樹脂またはODSシリ
カゲル容量の1〜2倍の蒸留水で洗浄する。この時点で
未反応タウリン及び無機塩は完全に除去される。
ウリンを反応させた後の未反応胆汁酸を水に不溶の有機
溶媒、例えば酢酸エチル、n−ヘキサン、クロロホルム
等で除去し、その後、溶媒を留去する。ついで蒸留水を
加えて結晶に対して10〜100倍、好ましくは30〜40倍の
水溶液とする。これを結晶の2〜20(V/W)倍量の逆相
系合成樹脂またはODSシリカゲルを充填したカラムにSV
=0.2〜4、好ましくはSV=0.4〜0.6で通液する。ここ
で、SVは、樹脂またはODSシリカゲル容量に対する1時
間の流出量の比率を表す。その後、樹脂またはODSシリ
カゲル容量の1〜2倍の蒸留水で洗浄する。この時点で
未反応タウリン及び無機塩は完全に除去される。
次に有機溶媒単独又は有機溶媒と水との混合液で目的物
を溶離させる。ここでの有機溶媒は水溶性のもの、例え
ばメタノール、エタノール、アセトン等が用いられる。
例えばメタノールを用いる場合、混合液濃度は10〜100
%メタノールが良く、タウロウルソデオキシコール酸ナ
トリウムの場合は40〜50%メタノールで、タウロコール
酸ナトリウムの場合は30〜40%メタノールで溶離する方
法が適している。
を溶離させる。ここでの有機溶媒は水溶性のもの、例え
ばメタノール、エタノール、アセトン等が用いられる。
例えばメタノールを用いる場合、混合液濃度は10〜100
%メタノールが良く、タウロウルソデオキシコール酸ナ
トリウムの場合は40〜50%メタノールで、タウロコール
酸ナトリウムの場合は30〜40%メタノールで溶離する方
法が適している。
一方、一般に反応終了後のタウリン抱合型胆汁酸を薄層
クロマトグラフで分析すると未反応胆汁酸の他に2種類
の不純物が0.1〜0.2%検出される。これら不純物を除去
精製する場合にも、本発明の精製方法は極めて有効であ
る。
クロマトグラフで分析すると未反応胆汁酸の他に2種類
の不純物が0.1〜0.2%検出される。これら不純物を除去
精製する場合にも、本発明の精製方法は極めて有効であ
る。
例えば、シリカゲル薄層板を用いた薄層クロマトグラフ
において、組成比がクロロホルム:エタノール:酢酸エ
チル:酢酸:水=8:6:5:4:1(V:V)の展開溶媒を用いた
場合、タウリン抱合型胆汁酸のスポットの上下部にその
類縁不純物が検出される。このうち、下部に展開される
不純物は蒸溜水洗浄の際に溶出し、また、上部に展開さ
れる不純物は水−メタノール混合液による溶出でも合成
樹脂またはODSシリカゲルに吸着され溶離しない。これ
により、これらの類縁不純物が除去され、目的物が高純
度で得られることとなる。
において、組成比がクロロホルム:エタノール:酢酸エ
チル:酢酸:水=8:6:5:4:1(V:V)の展開溶媒を用いた
場合、タウリン抱合型胆汁酸のスポットの上下部にその
類縁不純物が検出される。このうち、下部に展開される
不純物は蒸溜水洗浄の際に溶出し、また、上部に展開さ
れる不純物は水−メタノール混合液による溶出でも合成
樹脂またはODSシリカゲルに吸着され溶離しない。これ
により、これらの類縁不純物が除去され、目的物が高純
度で得られることとなる。
本発明で用いられる逆相系合成樹脂またはODSシリカゲ
ルとしては、例えば商品名HP−21、HP−20、SP−206、S
P−800(三菱化成(株))、XAD−2、XAD−2000(オル
ガノ(株))、Silica Gel ODS・G−5、Silica Ge
l ODS・Q−3(富士ゲル販売(株))が挙げられる。
ルとしては、例えば商品名HP−21、HP−20、SP−206、S
P−800(三菱化成(株))、XAD−2、XAD−2000(オル
ガノ(株))、Silica Gel ODS・G−5、Silica Ge
l ODS・Q−3(富士ゲル販売(株))が挙げられる。
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 ウルソデオキシコール酸25gをジオキサン250mlに溶解
し、トリエチルアミン10.2ml(対原料胆汁酸の1.15倍モ
ル、以下単に1.15倍モルと表す。)を加え撹拌する。混
合液を10℃まで冷却し、クロル炭酸エチルを7.0ml(1.1
5倍モル)滴下する。次いで、タウリン9.17g(1.15倍モ
ル)を1規定水酸化ナトリウム66mlに溶解した水溶液を
滴下する。1時間撹拌後減圧蒸留して溶媒留去し、希塩
酸でpH6に調整した後、酢酸エチルで未反応ウルソデオ
キシコール酸を抽出する。得られた水溶液に水酸化ナト
リウムを4g加え、減圧蒸留してトリエチルアミンを除去
する。蒸留後の水溶液を750mlに希釈し、希塩酸でpHを
中性に戻し、逆相系合成樹脂HP−21を250ml充填したカ
ラムにSV=0.5で通液する。次いで蒸留水250mlで洗浄
後、50%メタノール1000mlで溶離する。得られた水溶液
をスプレードライしてタウロウルソデオキシコール酸ナ
トリウム27.2gを得た(収率;81.9%)。
し、トリエチルアミン10.2ml(対原料胆汁酸の1.15倍モ
ル、以下単に1.15倍モルと表す。)を加え撹拌する。混
合液を10℃まで冷却し、クロル炭酸エチルを7.0ml(1.1
5倍モル)滴下する。次いで、タウリン9.17g(1.15倍モ
ル)を1規定水酸化ナトリウム66mlに溶解した水溶液を
滴下する。1時間撹拌後減圧蒸留して溶媒留去し、希塩
酸でpH6に調整した後、酢酸エチルで未反応ウルソデオ
キシコール酸を抽出する。得られた水溶液に水酸化ナト
リウムを4g加え、減圧蒸留してトリエチルアミンを除去
する。蒸留後の水溶液を750mlに希釈し、希塩酸でpHを
中性に戻し、逆相系合成樹脂HP−21を250ml充填したカ
ラムにSV=0.5で通液する。次いで蒸留水250mlで洗浄
後、50%メタノール1000mlで溶離する。得られた水溶液
をスプレードライしてタウロウルソデオキシコール酸ナ
トリウム27.2gを得た(収率;81.9%)。
塩;0.1%以下 タウリン;0.1%以下 薄層クロマトグラフィーによる純度;99.9%以上 (展開溶媒組成はクロロホルム:エタノール:酢酸エチ
ル:酢酸:水=8:6:5:4:1) 実施例2 コール酸3kgを酢酸エチル3に溶解し、トリエチルア
ミン1.17(1.15倍モル)を加え撹拌する。混合液を10
℃まで冷却し、クロル炭酸エチルを0.81(1.15倍モ
ル)滴下する。次いで、タウリン1.05kg(1.15倍モル)
を1規定水酸化ナトリウム0.8に溶解した水溶液を滴
下する。1時間撹拌後減圧蒸留して溶媒留去し、希塩酸
でpH6に調整した後、酢酸エチルで未反応コール酸を抽
出する。得られた水溶液に水酸化ナトリウムを480g加
え、減圧蒸留してトリエチルアミンを除去する。蒸留後
の水溶液を90に希釈し、希塩酸でpHを中性に戻し、逆
相系合成樹脂HP−20を30充填したカラムにSV=0.5で
通液する。次いで蒸留水30で洗浄後、50%メタノール
120で溶離する。得られた水溶液をスプレードライし
てタウロコール酸ナトリウム3.24kgを得た(収率;84.1
%)。
ル:酢酸:水=8:6:5:4:1) 実施例2 コール酸3kgを酢酸エチル3に溶解し、トリエチルア
ミン1.17(1.15倍モル)を加え撹拌する。混合液を10
℃まで冷却し、クロル炭酸エチルを0.81(1.15倍モ
ル)滴下する。次いで、タウリン1.05kg(1.15倍モル)
を1規定水酸化ナトリウム0.8に溶解した水溶液を滴
下する。1時間撹拌後減圧蒸留して溶媒留去し、希塩酸
でpH6に調整した後、酢酸エチルで未反応コール酸を抽
出する。得られた水溶液に水酸化ナトリウムを480g加
え、減圧蒸留してトリエチルアミンを除去する。蒸留後
の水溶液を90に希釈し、希塩酸でpHを中性に戻し、逆
相系合成樹脂HP−20を30充填したカラムにSV=0.5で
通液する。次いで蒸留水30で洗浄後、50%メタノール
120で溶離する。得られた水溶液をスプレードライし
てタウロコール酸ナトリウム3.24kgを得た(収率;84.1
%)。
塩;0.1%以下 タウリン;0.1%以下 薄層クロマトグラフィーによる純度;99.9%以上 (展開溶媒組成は実施例1と同様) 実施例3 ケノデオキシコール酸25gをジオキサン250mlに溶解し、
EEDQ16.5ml(1.05倍モル)を加え撹拌する。次いで、タ
ウリン9.17g(1.15倍モル)を1規定水酸化ナトリウム6
6mlに溶解した水溶液を滴下する。60℃で3時間撹拌後
減圧蒸留して溶媒留去し、希塩酸でpH8に調整した後、
酢酸エチルで反応副産物のキノリンを除去し、pH6で未
反応ケノデオキシコール酸を抽出する。得られた水溶液
を減圧蒸留して溶媒を除去する。蒸留後の水溶液を750m
lに希釈し、希塩酸でpHを中性に戻し、逆相系合成樹脂H
P−21を250ml充填したカラムにSV=0.5で通液する。次
いで蒸留水250mlで洗浄後、70%メタノール1000mlで溶
離する。得られた水溶液をスプレードライしてタウロケ
ノデオキコール酸ナトリウム29.9gを得た(収率;90.0
%)。
EEDQ16.5ml(1.05倍モル)を加え撹拌する。次いで、タ
ウリン9.17g(1.15倍モル)を1規定水酸化ナトリウム6
6mlに溶解した水溶液を滴下する。60℃で3時間撹拌後
減圧蒸留して溶媒留去し、希塩酸でpH8に調整した後、
酢酸エチルで反応副産物のキノリンを除去し、pH6で未
反応ケノデオキシコール酸を抽出する。得られた水溶液
を減圧蒸留して溶媒を除去する。蒸留後の水溶液を750m
lに希釈し、希塩酸でpHを中性に戻し、逆相系合成樹脂H
P−21を250ml充填したカラムにSV=0.5で通液する。次
いで蒸留水250mlで洗浄後、70%メタノール1000mlで溶
離する。得られた水溶液をスプレードライしてタウロケ
ノデオキコール酸ナトリウム29.9gを得た(収率;90.0
%)。
塩;0.1%以下 タウリン;0.1%以下 薄層クロマトグラフィーによる純度;99.9%以上 (展開溶媒組成は実施例1と同様) 実施例4 β−ムリコール酸25gをジオキサン250mlに溶解し、トリ
エチルアミン9.85ml(1.15倍モル)を加え撹拌する。混
合液を10℃まで冷却し、クロル炭酸エチルを6.8ml(1.1
5倍モル)滴下する。次いで、タウリン8.85g(1.15倍モ
ル)を1規定水酸化ナトリウム64mlに溶解した水溶液を
滴下する。1時間撹拌後減圧蒸留して溶媒留去し、希塩
酸でpH6に調整した後、酢酸エチルで未反応β−ムリコ
ール酸を抽出する。得られた水溶液に水酸化ナトリウム
を4g加え、減圧蒸留してトリエチルアミンを除去する。
蒸留後の水溶液を750mlに希釈し、希塩酸でpHを中性に
戻し、逆相系合成樹脂HP−21を250ml充填したカラムにS
V=0.5で通液する。次いで蒸留水250mlで洗浄後、40%
メタノール1000mlで溶離する。得られた水溶液をスプレ
ードライしてタウロβ−ムリコール酸ナトリウム27.0g
を得た(収率;81.6%)。
エチルアミン9.85ml(1.15倍モル)を加え撹拌する。混
合液を10℃まで冷却し、クロル炭酸エチルを6.8ml(1.1
5倍モル)滴下する。次いで、タウリン8.85g(1.15倍モ
ル)を1規定水酸化ナトリウム64mlに溶解した水溶液を
滴下する。1時間撹拌後減圧蒸留して溶媒留去し、希塩
酸でpH6に調整した後、酢酸エチルで未反応β−ムリコ
ール酸を抽出する。得られた水溶液に水酸化ナトリウム
を4g加え、減圧蒸留してトリエチルアミンを除去する。
蒸留後の水溶液を750mlに希釈し、希塩酸でpHを中性に
戻し、逆相系合成樹脂HP−21を250ml充填したカラムにS
V=0.5で通液する。次いで蒸留水250mlで洗浄後、40%
メタノール1000mlで溶離する。得られた水溶液をスプレ
ードライしてタウロβ−ムリコール酸ナトリウム27.0g
を得た(収率;81.6%)。
塩;0.1%以下 タウリン;0.1%以下 薄層クロマトグラフィーによる純度;99.9%以上 (展開溶媒組成は実施例1と同様) 実施例5 ヒオコール酸25gをテトラヒドロフラン250mlに溶解し、
トリエチルアミン9.85ml(1.15倍モル)を加え撹拌す
る。混合液を10℃まで冷却し、クロル炭酸エチルを6.8m
l(1.15倍モル)滴下する。次いで、タウリン8.85g(1.
15倍モル)を1規定水酸化ナトリウム64mlに溶解した水
溶液を滴下する。1時間撹拌後減圧蒸留して溶媒留去
し、希塩酸でpH6に調整した後、酢酸エチルで未反応ヒ
オコール酸を抽出する。得られた水溶液に水酸化ナトリ
ウムを4g加え、減圧蒸留してトリエチルアミンを除去す
る。蒸留後の水溶液を750mlに希釈し、希塩酸でpHを中
性に戻し、逆相系合成樹脂HP−21を250ml充填したカラ
ムにSV=0.5で通液する。次いで蒸留水250mlで洗浄後、
50%メタノール1000mlで溶離する。得られた水溶液をス
プレードライしてタウロヒオコール酸ナトリウム27.5g
を得た(収率;83.2%)。
トリエチルアミン9.85ml(1.15倍モル)を加え撹拌す
る。混合液を10℃まで冷却し、クロル炭酸エチルを6.8m
l(1.15倍モル)滴下する。次いで、タウリン8.85g(1.
15倍モル)を1規定水酸化ナトリウム64mlに溶解した水
溶液を滴下する。1時間撹拌後減圧蒸留して溶媒留去
し、希塩酸でpH6に調整した後、酢酸エチルで未反応ヒ
オコール酸を抽出する。得られた水溶液に水酸化ナトリ
ウムを4g加え、減圧蒸留してトリエチルアミンを除去す
る。蒸留後の水溶液を750mlに希釈し、希塩酸でpHを中
性に戻し、逆相系合成樹脂HP−21を250ml充填したカラ
ムにSV=0.5で通液する。次いで蒸留水250mlで洗浄後、
50%メタノール1000mlで溶離する。得られた水溶液をス
プレードライしてタウロヒオコール酸ナトリウム27.5g
を得た(収率;83.2%)。
塩;0.1%以下 タウリン;0.1%以下 薄層クロマトグラフィーによる純度;99.9%以上 (展開溶媒組成は実施例1と同様) 発明の効果 本発明の精製方法によれば、未反応原料や無機塩ばかり
でなく類縁不純物も完全に除去することができ、極めて
高純度のタウリン抱合型胆汁酸を得ることができる。
でなく類縁不純物も完全に除去することができ、極めて
高純度のタウリン抱合型胆汁酸を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−146895(JP,A) 日本化学雑誌 Vol.79,No.5 (昭和33年5月)P.605−607 「カラム充填剤の選択と使い方」武藤 義一編(1983年)講談社発行 P.26−28
Claims (3)
- 【請求項1】一般式 (式中R1、R2、R3及びR4は水素、保護基を有してもよい
α−若しくはβ−ヒドロキシ基又はケトン基を表す。)
で表される胆汁酸を原料とし、これにタウリンを抱合さ
せて、一般式 (式中R1、R2、R3及びR4は水素、保護基を有してもよい
α−若しくはβ−ヒドロキシ基又はケトン基を表し、X
は水素またはアルカリ金属を表す。)で表されるタウリ
ン抱合型胆汁酸を生成させる反応の後処理工程におい
て、反応終了液から有機溶媒及び未反応原料を除去して
生成する水溶液を逆相系合成樹脂またはODSシリカゲル
を充填したカラムに通液し、次いで有機溶媒単独又は有
機溶媒と水との混合液で溶離することにより、未反応タ
ウリン、無機塩類及び類縁不純物の除去を同時に行うこ
とを特徴とするタウリン抱合型胆汁酸の精製方法。 - 【請求項2】溶離に用いる有機溶媒が水溶性溶媒である
請求項1記載のタウリン抱合型胆汁酸の精製方法。 - 【請求項3】逆相系合成樹脂またはODSシリカゲルがタ
ウリン抱合型胆汁酸に対して2〜20倍(V/W)である請
求項1記載のタウリン抱合型胆汁酸の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2291942A JPH0749438B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | タウリン抱合型胆汁酸の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2291942A JPH0749438B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | タウリン抱合型胆汁酸の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04169597A JPH04169597A (ja) | 1992-06-17 |
JPH0749438B2 true JPH0749438B2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=17775455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2291942A Expired - Lifetime JPH0749438B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | タウリン抱合型胆汁酸の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749438B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4790123B2 (ja) * | 1998-07-24 | 2011-10-12 | ヨー、セオ、ホン | 胆汁酸を有する透明水溶液型製剤の調剤 |
AU775630B2 (en) * | 1999-04-30 | 2004-08-05 | Arch Development Corporation | Steroid derivatives |
CA2779413A1 (en) * | 2008-11-03 | 2010-06-03 | Tufts University | Methods and compositions for inhibiting clostridium difficile spore germination and outgrowth |
JP2013500986A (ja) | 2009-07-29 | 2013-01-10 | ザ・ユニバーシティ・オブ・シカゴ | 肝臓x受容体アゴニスト |
CN109776649A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-05-21 | 美药星(南京)制药有限公司 | 一种牛磺胆酸钠的精制方法 |
CN115286678B (zh) * | 2022-08-17 | 2024-02-23 | 江苏邦泽生物医药技术股份有限公司 | 一种生物转化牛磺熊去氧胆酸的纯化方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1197330B (it) * | 1986-10-03 | 1988-11-30 | Prodotti Chimici Alimentari | Procedimento per la sintesi di acido tauroursodesossicolico biidrato |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP2291942A patent/JPH0749438B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
「カラム充填剤の選択と使い方」武藤義一編(1983年)講談社発行P.26−28 |
日本化学雑誌Vol.79,No.5(昭和33年5月)P.605−607 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04169597A (ja) | 1992-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU746559B2 (en) | Stereoselective synthesis of 24-hydroxylated compounds useful for the preparation of aminosterols, vitamin D analogs, and other compounds | |
PT99713B (pt) | Processo para preparacao de derivados de acido biliatico e de composicoes farmaceuticas que os contem | |
JPH061797A (ja) | エチレン系不飽和胆汁酸誘導体、その製法およびプレカーサー | |
US5508453A (en) | Intermediate for use in the preparation of taurocholanic acids | |
JPH0749438B2 (ja) | タウリン抱合型胆汁酸の精製方法 | |
JPH0144197B2 (en) | Gallic acid derivatives, manufacture and pharmaceutical composition | |
ES2296463B1 (es) | Nuevos amidoderivados de acidos billares funcionalizados en la posicion 3 del anillo a. procedimientos para su obtencion y aplicaciones. | |
JPH03128392A (ja) | 3α,7β―ジヒドロキシ―12―ケト―5β―コラン酸の精製方法 | |
US5541289A (en) | Phosphine containing amino acids and peptides and methods of preparing and using same | |
JPS5826360B2 (ja) | グリコケノデオキシコ−ルサンノ セイホウ | |
JP4226681B2 (ja) | ピリジニウム化合物の製造方法及びそのための化合物 | |
JP3535588B2 (ja) | ジンセノサイドRh2の製造方法 | |
JPH07116221B2 (ja) | ウルソデオキシコ−ル酸の製造方法 | |
ES2318927B1 (es) | Nuevos dimeros de acidos biliares funcionalizados en la posicion 24 de la cadena alquilica de la sal biliar. procedimientos para su obtencion y aplicaciones. | |
JPS58113202A (ja) | 胆汁酸の精製法 | |
JPS6053039B2 (ja) | N−アセチル/イラミン酸誘導体およびその製造方法 | |
JP2003527397A (ja) | ペルベンジル化1−o−グリコシドの製法 | |
JPS61103897A (ja) | 抗カルパインの製造法 | |
JPH0749435B2 (ja) | 1α,3β,24−トリヒドロキシ−△▲上5▼−ステロイド類の製造方法 | |
WO2002012267A1 (en) | Method for the production of fluorescein bile acid derivatives | |
JPS58951A (ja) | Nα↓−(3↓−シアノ↓−プロパノイル)↓−アミノカルボン酸誘導体 | |
CA2231185C (en) | Preparation of ester derivatives of steroids | |
JPH07267985A (ja) | タウロウルソデオキシコール酸水和物の製法 | |
AU2002300302B2 (en) | Stereoselective synthesis of 24-hydroxylated compounds useful for the preparation of aminosterols, vitamin D analogs, and other compounds | |
JP3134010B2 (ja) | デスアラニンベナノマイシンa誘導体およびそれらの製造法 |