JPH0749380B2 - 4−ペンテナ−ル化合物の製造方法 - Google Patents

4−ペンテナ−ル化合物の製造方法

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JPH0749380B2
JPH0749380B2 JP61274599A JP27459986A JPH0749380B2 JP H0749380 B2 JPH0749380 B2 JP H0749380B2 JP 61274599 A JP61274599 A JP 61274599A JP 27459986 A JP27459986 A JP 27459986A JP H0749380 B2 JPH0749380 B2 JP H0749380B2
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pentenal
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alumina
solid acid
reaction
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和弘 大蔵
正昭 久保
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、4−ペンテナール化合物の新規な製造方法に
関するものである。本発明によって得られる4−ペンテ
ナール化合物は、香料、農薬、医薬品等の合成原料とし
て有用であり、例えばセスキテルペン類、ジャスモン等
の骨格形成に用いることができる。
従来の技術 アルデヒドの一般的な製造方法としては、オレフィンの
オキソ化法、アルコールの脱水素法およびオルトリン酸
エステルのグリニャール反応等が知られている。これら
の方法では、副反応が多いため製品の純度が悪くなりや
すく原料に制限があったり、高温下での反応のため異性
化が起こりやすくなったり、さらに工業的には高価な原
料を必要とするなど多くの困難や不利益がある。
さらに4−ペンテナール化合物の製造方法としては、従
来アリール転位を利用する方法が知られており、例えば
K.C.Brannock,J.Am.Chem.Soc.,81,3379−83,(1959)お
よびP.C.Magnus et.al.,Synth.Commun.,10(4),273−
8,(1980)の報告がある。しかしこれらの方法は、いず
れも均一系の酸触媒を用いるため、工業的には耐酸性の
反応装置が必要となるうえ後処理も複雑となっている。
また2−エチル−4−ペンテナールなどの2位に水素原
子の残っているアルデヒドを合成する場合は著しく収率
が低下する。
その他の4−ペンテナール化合物の製造方法としては、
アリルブロマイドとイソブチルアルデヒトをアルカリの
存在下反応させる方法(V.G.Purohit et.al.,Chem.In
d.,(18),731−2,(1978))が知られているが、この
方法は収率が低く4−ペンテナール化合物の工業的製造
方法としては好ましくない。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、通常の反応装置を用い、特に2位に水素原子
のある4−ペンテナール化合物を比較的高収率で工業的
に製造する方法を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、一般式(I) 〔式中R1、R2は水素原子または炭素数1ないし7のアル
キル基を表し、R1とR2は互いに同一でも相異なっていて
もよい〕 で示されるジアリルアセタール化合物を固体酸触媒の存
在下に加熱することを特徴とする一般式(II) 〔式中R1、R2は前記定義に同じ〕 で示される4−ペンテナール化合物の製造方法に関する
ものである。
本発明の出発物質となるジアリルアセタール化合物は、
前記一般式(I)で示される化合物であり、例えばプロ
ピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアル
デヒド、n−バレルアルデヒド、2−エチル−ヘキサナ
ール、2−メチルオクナタールなどのアルデヒドのジア
リルアセタール化合物が挙げられる。
一般式(I)のジアリルアセタール化合物は、アルデヒ
ドをアリルアルコールでアセタール化することにより容
易に得られる。なお、原料のジアリルアセタール中には
アセタール化反応の未反応物であるアリルアルコールや
アルデヒドが残留していてもよい。
本発明の目的化合物の4−ペンテナール化合物は一般式
(II)で示される化合物であり、例えば2−メチル−4
−ペンテナール、2−エチル−4−ペンテナール、2,2
−ジメチル−4−ペンテナール、2−プロピル−4−ペ
ンテナール、2−エチル−2−ブチル−4−ペンテナー
ル、2−メチル−2−ヘキシル−4−ペンテナールなど
がある。
本発明方法において触媒として用いられる固体酸は、硫
酸イオンおよびアルミナまたは硫酸イオン、リン酸イオ
ンおよびアルミナを焼成して得られるものである。固体
酸を構成する各原子の比率は、硫酸イオンおよびアルミ
ナの場合、S/Alが0.01ないし0.06で、硫酸イオン、リン
酸イオンおよびアルミナの場合、(P+S)/Alが0.02
ないし0.2、S/Pが0.02ないし0.8である。
本発明方法において用いる固体酸の使用量は、一般式
(I)のジアリルアセタール化合物に対して0.1ないし2
0重量%、好ましくは0.5ないし10重量%である。固体酸
の使用量が20重量%を超えると分解、重合が生じやすく
なり、また選択率も低下する、0.5重量%未満では反応
が遅くなる。
本発明の固体酸を調製するには、硫酸、リン酸あるいは
それらのアルミニウム塩またはアンモニウム塩などを水
に溶解して得た硫酸イオンまたはリン酸イオンを含む水
溶液にアルミナを加えてよく混合し、乾燥後焼成すれば
よい。焼成温度は300℃以上、好ましくは500ないし900
℃であり、焼成時間は1ないし10時間、好ましくは2な
いし4時間が適当である。得られた固体酸はそのまま、
もしくは2ないし10倍量の水で煮沸した後濾過水洗して
反応に用いる。なお、固体酸に用いるアルミナは特に限
定されないが、実用上粉末またはビーズ状のγ−アルミ
ナが好ましい。
本発明の反応温度は、100ないし200℃が好ましく、100
℃未満では反応が進行せず、また200℃を超えると副反
応が生じやすくなる。
本発明の反応は、以下に示すように脱アリルアルコール
と熱転位反応により目的の4−ペンテナール化合物が得
られるものである。
上記反応式から明らかなように本発明の方法では、目的
の4−ペンテナール化合物の他にアリルアルコールが副
成するので、反応生成物からアリルアルコールを除く操
作が必要となる。本発明における好ましい実施態様を以
下に示すが、この方法に限定されるものではない。
原料となるジアリルアセタールと固体酸を充填塔を取り
付けた反応器に仕込み、加熱、撹拌を行い、充填塔より
反応生成物を留出させる。目的の4−ペンテナール化合
物がアリルアルコールと共沸する場合は、反応時に反応
器へ連続的にジアリルアセタールを供給する連続法によ
っても反応させることができる。4−ペンテナール化合
物とアリルアルコールが共沸して留出した場合は、留出
物を精留することにより目的の4−ペンテナール化合物
が得られ、また4−ペンテナール化合物が反応装置中に
残っている場合には、固体産を濾別した後に蒸留するこ
とにより目的の4−ペンテナール化合物が得られる。反
応装置に取り付ける充填塔は、原料のジアリルアセター
ルと副成するアリルアルコールとを分離できるものであ
ればよい。すなわち、反応時に生成するアリルアルコー
ルもしくはアリルアルコールと4−ペンテナール化合物
を留出させ、原料ジアリルアセタールを反応器内に留ま
るようにさせればよい。
作用 本発明の方法によって効率よく4−ペンテナール化合物
が得られる詳細な作用機構は不明であるが、以下のよう
な理由によるものと思われる。
すなわち、本発明方法の固体酸がルイス酸として働き、
適切な温度つまり熱転位の進行しやすい温度で脱アリル
アルコールが起こることから、重合しやすいα−不飽和
エーテルの濃度を常に低く保ち、重合を防ぐと同時に
速やかに目的の4−ペンテナール化合物へ転位させるた
めと思われる。
以下に本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1 留出部にガラスビーズを約10cm充填した塔を装着した1
のフラスコに、アリルアルコールを含む純度82.6%の
ブチルアルデヒドジアリルアセタール500gと、固体酸
(5重量%の硫酸イオンと10重量%のリン酸イオンを担
持したγ−アルミナ)10gを仕込み加熱撹拌を行い、塔
頂の温度が100〜110℃の範囲で留出させると同時に留出
量と等量の原料を反応フラスコ内に滴下した。反応時間
55時間で原料を3579.95g使用し、留出液量は3138.94gと
なり留出液中には2−エチル−4−ペンテナール、アリ
ルアルコールの他に少量のヘキサンおよびブチルアルデ
ヒドジアリルアセタール、2−ブテニルアリルエーテル
等が含まれていた。この留出液を精留して2−エチル−
4−ペンテナール1533.11g(理論収率89.7%)を得た。
実施例2 約30cmの充填塔(ガラス製のスパイラル状充填物を詰め
たもの)を取り付けた1の四ッ口フラスコに、ブチル
アルデヒドジアリルアセタール425gと、固体酸(5重量
%の硫酸イオンと10%のリン酸イオンを担持したγ−ア
ルミナ)30gを仕込み、加熱撹拌を行い、充填塔の塔頂
の温度が95〜115℃になるように保ち、生成物を留出さ
せた。このときの反応液の温度は、150〜185℃であっ
た。
留出液中には、アリルアルコール、2−ブテニルアリル
エーテルおよび2−エチル−4−ペンテナールが含まれ
ており、これを精留して、2−エチル−4−ペンテナー
ルを無色透明な液体(沸点137〜140℃)として175g(理
論収率62.5%)得た。
発明の効果 本発明方法の固体酸を用いることにより、耐酸性でない
通常の反応装置を使用して4−ペンテナール化合物(特
に2位に水素原子の残っている4−ペンテナール化合
物)を選択的に高収率かつ工業的に有利に製造すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔式中R1、R2は水素原子または炭素数1ないし7のアル
    キル基を表し、R1とR2は互いに同一でも相異なっていて
    もよい〕 で示されるジアリルアセタール化合物を、硫酸イオンお
    よびアルミナ、または硫酸イオン、リン酸イオンおよび
    アルミナを焼成して得られる固体酸の存在下に加熱する
    ことを特徴とする一般式(II) 〔式中R1、R2は前記定義に同じ〕 で示される4−ペンテナール化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】固体酸を構成する原子比が、硫酸イオンお
    よびアルミナの場合、S/Alが0.01ないし0.06で、硫酸イ
    オン、リン酸イオンおよびアルミナの場合、(P+S)
    /Alが0.02ないし0.2、S/Pが0.02ないし0.8の固体酸であ
    る特許請求が範囲第1項記載の方法。
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