JPH0749279A - 差圧測定装置 - Google Patents
差圧測定装置Info
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- JPH0749279A JPH0749279A JP19231393A JP19231393A JPH0749279A JP H0749279 A JPH0749279 A JP H0749279A JP 19231393 A JP19231393 A JP 19231393A JP 19231393 A JP19231393 A JP 19231393A JP H0749279 A JPH0749279 A JP H0749279A
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- pressure
- chamber
- pressure side
- receiving chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヒステリシス特性が良好で、小型安価で高性
能な差圧測定装置を提供する。 【構成】 シリコン基板の一面に設けられ高圧側測定圧
を受圧する凹状の高圧側受圧室と、シリコン基板内に高
圧側受圧室に対向して設けられ高圧側受圧室と第1シリ
コンダイアフラムをシリコン基板に形成し且つシリコン
基板内に薄膜状の隙間を構成する第1バックアップ室
と、シリコン基板の一面に設けられ一面の開口部より広
い拡大部を有し低圧測定圧を受圧する凹状の低圧側受圧
室と、シリコン基板内に低圧側受圧室に対向して設けら
れシリコン基板に低圧側受圧室と第2シリコンダイアフ
ラムを形成し且つシリコン基板内に薄膜状の隙間を構成
する第2バックアップ室と、シリコン基板内に設けられ
第2バックアップ室と第1バックアップ室とを連通する
連通孔とを具備したことを特徴とする差圧測定装置であ
る。
能な差圧測定装置を提供する。 【構成】 シリコン基板の一面に設けられ高圧側測定圧
を受圧する凹状の高圧側受圧室と、シリコン基板内に高
圧側受圧室に対向して設けられ高圧側受圧室と第1シリ
コンダイアフラムをシリコン基板に形成し且つシリコン
基板内に薄膜状の隙間を構成する第1バックアップ室
と、シリコン基板の一面に設けられ一面の開口部より広
い拡大部を有し低圧測定圧を受圧する凹状の低圧側受圧
室と、シリコン基板内に低圧側受圧室に対向して設けら
れシリコン基板に低圧側受圧室と第2シリコンダイアフ
ラムを形成し且つシリコン基板内に薄膜状の隙間を構成
する第2バックアップ室と、シリコン基板内に設けられ
第2バックアップ室と第1バックアップ室とを連通する
連通孔とを具備したことを特徴とする差圧測定装置であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒステリシス特性が良
好で、小型安価で高性能な差圧測定装置に関するもので
ある。
好で、小型安価で高性能な差圧測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図11は従来より一般に使用されている
従来例の構成説明図で、例えば、特開昭59―5613
7号の第1図に示されている。図において、ハウジング
1の両側にフランジ2、フランジ3が嵌合い組み立てら
れ溶接等によって固定されており、両フランジ2,3に
は測定せんとする圧力PHの高圧流体の導入口5、圧力
PLの低圧流体の導入口4が設けられている。ハウジン
グ1内に圧力測定室6が形成されており、この圧力測定
室6内にセンタダイアフラム7とシリコンダイアフラム
8が設けられている。
従来例の構成説明図で、例えば、特開昭59―5613
7号の第1図に示されている。図において、ハウジング
1の両側にフランジ2、フランジ3が嵌合い組み立てら
れ溶接等によって固定されており、両フランジ2,3に
は測定せんとする圧力PHの高圧流体の導入口5、圧力
PLの低圧流体の導入口4が設けられている。ハウジン
グ1内に圧力測定室6が形成されており、この圧力測定
室6内にセンタダイアフラム7とシリコンダイアフラム
8が設けられている。
【0003】センタダイアフラム7とシリコンダイアフ
ラム8はそれぞれ別個に圧力測定室6の壁に固定されて
おり、センタダイアフラム7とシリコンダイアフラム8
の両者でもって圧力測定室6を2分している。センタダ
イアフラム7と対向する圧力測定室6の壁には、バック
プレ―ト6A,6Bが形成されている。センタダイアフ
ラム7は周縁部をハウジング1に溶接されている。シリ
コンダイアフラム8は全体が単結晶のシリコン基板から
形成されている。
ラム8はそれぞれ別個に圧力測定室6の壁に固定されて
おり、センタダイアフラム7とシリコンダイアフラム8
の両者でもって圧力測定室6を2分している。センタダ
イアフラム7と対向する圧力測定室6の壁には、バック
プレ―ト6A,6Bが形成されている。センタダイアフ
ラム7は周縁部をハウジング1に溶接されている。シリ
コンダイアフラム8は全体が単結晶のシリコン基板から
形成されている。
【0004】シリコン基板の一方の面にボロン等の不純
物を選択拡散して4個のストレンゲ―ジ80を形成し、
他方の面を機械加工、エッチングし、全体が凹形のダイ
アフラムを形成する。
物を選択拡散して4個のストレンゲ―ジ80を形成し、
他方の面を機械加工、エッチングし、全体が凹形のダイ
アフラムを形成する。
【0005】4個のストレインゲ―ジ80は、シリコン
ダイアフラム8が差圧ΔPを受けてたわむ時、2個が引
張り、2個が圧縮を受けるようになっており、これらが
ホイ―トストン・ブリッジ回路に接続され、抵抗変化が
差圧ΔPの変化として検出される。81は、ストレイン
ゲ―ジ80に一端が取付けられたリ―ドである。82
は、リ―ド81の他端が接続されたハ―メチック端子で
ある。
ダイアフラム8が差圧ΔPを受けてたわむ時、2個が引
張り、2個が圧縮を受けるようになっており、これらが
ホイ―トストン・ブリッジ回路に接続され、抵抗変化が
差圧ΔPの変化として検出される。81は、ストレイン
ゲ―ジ80に一端が取付けられたリ―ドである。82
は、リ―ド81の他端が接続されたハ―メチック端子で
ある。
【0006】支持体9は、ハ―メチック端子を備えてお
り、支持体9の圧力測定室6側端面に低融点ガラス接続
等の方法でシリコンダイアフラム8が接着固定されてい
る。ハウジング1とフランジ2、およびフランジ3との
間に、圧力導入室10,11が形成されている。この圧
力導入室10,11内に金属製の隔液ダイアフラム1
2,13を設け、この隔液ダイアフラム12,13と対
向するハウジング1の壁10A,11Aに隔液ダイアフ
ラム12,13と類似の形状のバックプレ―トが形成さ
れている。
り、支持体9の圧力測定室6側端面に低融点ガラス接続
等の方法でシリコンダイアフラム8が接着固定されてい
る。ハウジング1とフランジ2、およびフランジ3との
間に、圧力導入室10,11が形成されている。この圧
力導入室10,11内に金属製の隔液ダイアフラム1
2,13を設け、この隔液ダイアフラム12,13と対
向するハウジング1の壁10A,11Aに隔液ダイアフ
ラム12,13と類似の形状のバックプレ―トが形成さ
れている。
【0007】隔液ダイアフラム12,13とバックプレ
―ト10A,11Aとで形成される空間と、圧力測定室
6は、連通孔14,15を介して導通している。そし
て、隔液ダイアフラム12,13間にシリコンオイル等
の封入液101,102が満たされ、この封入液が連通
孔16,17を介してシリコンダイアフラム8の上下面
にまで至っている、封入液101,102はセンタダイ
アフラム7とシリコンダイアフラム8とによって2分さ
れているが、その量が、ほぼ均等になるように配慮され
ている。
―ト10A,11Aとで形成される空間と、圧力測定室
6は、連通孔14,15を介して導通している。そし
て、隔液ダイアフラム12,13間にシリコンオイル等
の封入液101,102が満たされ、この封入液が連通
孔16,17を介してシリコンダイアフラム8の上下面
にまで至っている、封入液101,102はセンタダイ
アフラム7とシリコンダイアフラム8とによって2分さ
れているが、その量が、ほぼ均等になるように配慮され
ている。
【0008】以上の構成において、高圧側から圧力が作
用した場合、隔液ダイアフラム13に作用する圧力が封
入液102によってシリコンダイアフラム8に伝達され
る。一方、低圧側から圧力が作用した場合、隔液ダイア
フラム12に作用する圧力が封入液101によってシリ
コンダイアフラム8に伝達される。
用した場合、隔液ダイアフラム13に作用する圧力が封
入液102によってシリコンダイアフラム8に伝達され
る。一方、低圧側から圧力が作用した場合、隔液ダイア
フラム12に作用する圧力が封入液101によってシリ
コンダイアフラム8に伝達される。
【0009】この結果、高圧側と低圧側との圧力差に応
じてシリコンダイアフラム8が歪み、この歪み量がスト
レインゲ―ジ80に因って電気的に取出され、差圧の測
定が行なわれる。而して、過大圧が印加された場合に
は、隔液ダイアフラム12,13が、バックプレート1
0A,11Aに密着して、過大圧がシリコンダイアフラ
ム8に直接加わり、シリコンダイアフラム8が破壊され
るのを防止する。
じてシリコンダイアフラム8が歪み、この歪み量がスト
レインゲ―ジ80に因って電気的に取出され、差圧の測
定が行なわれる。而して、過大圧が印加された場合に
は、隔液ダイアフラム12,13が、バックプレート1
0A,11Aに密着して、過大圧がシリコンダイアフラ
ム8に直接加わり、シリコンダイアフラム8が破壊され
るのを防止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な装置においては、 (1)過大圧保護機構をセンサチップ内に内臓していな
いために、ハウジング1の両側面に、金属製の隔液ダイ
アフラム12,13が設けられ、過大圧が印加された場
合には、隔液ダイアフラム12,13が、バックプレー
ト10A,11Aに密着して、過大圧がシリコンダイア
フラム8に直接加わり、シリコンダイアフラム8が破壊
されるのを防止する。しかし、金属製の隔液ダイアフラ
ム12,13が使用されているため、金属の有するヒス
テリシス等により、測定精度を高くすることが出来な
い。
な装置においては、 (1)過大圧保護機構をセンサチップ内に内臓していな
いために、ハウジング1の両側面に、金属製の隔液ダイ
アフラム12,13が設けられ、過大圧が印加された場
合には、隔液ダイアフラム12,13が、バックプレー
ト10A,11Aに密着して、過大圧がシリコンダイア
フラム8に直接加わり、シリコンダイアフラム8が破壊
されるのを防止する。しかし、金属製の隔液ダイアフラ
ム12,13が使用されているため、金属の有するヒス
テリシス等により、測定精度を高くすることが出来な
い。
【0011】(2)金属製の隔液ダイアフラム12,1
3等が使用されているので、重く、大きくなり、小型軽
量化が困難である。 (3)従って、製造コストの低減も困難である。
3等が使用されているので、重く、大きくなり、小型軽
量化が困難である。 (3)従って、製造コストの低減も困難である。
【0012】本発明は、この問題点を、解決するもので
ある。本発明の目的は、ヒステリシス特性が良好で、小
型安価で高性能な差圧測定装置を提供するにある。
ある。本発明の目的は、ヒステリシス特性が良好で、小
型安価で高性能な差圧測定装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、差圧を検出する差圧測定装置において、
シリコン基板の一面に設けられ高圧側測定圧を受圧する
凹状の高圧側受圧室と、前記シリコン基板内に該高圧側
受圧室に対向して設けられ該高圧側受圧室と第1シリコ
ンダイアフラムを該シリコン基板に形成し且つ該シリコ
ン基板内に薄膜状の隙間を構成する第1バックアップ室
と、前記シリコン基板の前記一面に設けられ該一面の開
口部より広い拡大部を有し低圧測定圧を受圧する凹状の
低圧側受圧室と、前記シリコン基板内に該低圧側受圧室
に対向して設けられ該シリコン基板に該低圧側受圧室と
第2シリコンダイアフラムを形成し且つ該シリコン基板
内に薄膜状の隙間を構成する第2バックアップ室と、前
記シリコン基板内に設けられ該第2バックアップ室と前
記第1バックアップ室とを連通する連通孔と、前記シリ
コン基板の前記一面に一面が接して設けられ前記低圧側
受圧室の開口部を閉鎖するブロック状の導圧部と、該導
圧部に設けられ前記低圧側受圧室と外部とを連通する導
圧孔と該導圧孔と前記第1バックアップ室と前記第2バ
ックアップ室とに封入された封入液と、前記第1シリコ
ンダイアフラム或いは前記第2シリコンダイアフラムに
設けられた歪センサとを具備したことを特徴とする差圧
測定装置を構成したものである。
に、本発明は、差圧を検出する差圧測定装置において、
シリコン基板の一面に設けられ高圧側測定圧を受圧する
凹状の高圧側受圧室と、前記シリコン基板内に該高圧側
受圧室に対向して設けられ該高圧側受圧室と第1シリコ
ンダイアフラムを該シリコン基板に形成し且つ該シリコ
ン基板内に薄膜状の隙間を構成する第1バックアップ室
と、前記シリコン基板の前記一面に設けられ該一面の開
口部より広い拡大部を有し低圧測定圧を受圧する凹状の
低圧側受圧室と、前記シリコン基板内に該低圧側受圧室
に対向して設けられ該シリコン基板に該低圧側受圧室と
第2シリコンダイアフラムを形成し且つ該シリコン基板
内に薄膜状の隙間を構成する第2バックアップ室と、前
記シリコン基板内に設けられ該第2バックアップ室と前
記第1バックアップ室とを連通する連通孔と、前記シリ
コン基板の前記一面に一面が接して設けられ前記低圧側
受圧室の開口部を閉鎖するブロック状の導圧部と、該導
圧部に設けられ前記低圧側受圧室と外部とを連通する導
圧孔と該導圧孔と前記第1バックアップ室と前記第2バ
ックアップ室とに封入された封入液と、前記第1シリコ
ンダイアフラム或いは前記第2シリコンダイアフラムに
設けられた歪センサとを具備したことを特徴とする差圧
測定装置を構成したものである。
【0014】
【作用】以上の構成において、高圧側測定圧力が高圧側
受圧室に印加され、低圧側測定圧力が低圧側受圧室に印
加される。この高圧側と低圧側との圧力差に応じて第
1,第2シリコンダイアフラムが歪み、この歪み量が歪
検出素子に因って電気的に検出され、差圧の測定が行な
われる。
受圧室に印加され、低圧側測定圧力が低圧側受圧室に印
加される。この高圧側と低圧側との圧力差に応じて第
1,第2シリコンダイアフラムが歪み、この歪み量が歪
検出素子に因って電気的に検出され、差圧の測定が行な
われる。
【0015】而して、過大圧が高圧側受圧室に印加され
ると、第1バックアップ室は薄膜状の隙間であるので、
第1シリコンダイアフラムが僅か変位して、第1バック
アップ室の壁に密着し、第1,第2シリコンダイアフラ
ムが破壊されるのを防止する。
ると、第1バックアップ室は薄膜状の隙間であるので、
第1シリコンダイアフラムが僅か変位して、第1バック
アップ室の壁に密着し、第1,第2シリコンダイアフラ
ムが破壊されるのを防止する。
【0016】過大圧が低圧側受圧室に印加されると、第
2バックアップ室は薄膜状の隙間であるので、第2シリ
コンダイアフラムが僅か変位して、第2バックアップ室
の壁に密着し、第1,第2シリコンダイアフラムが破壊
されるのを防止する。以下、実施例に基づき詳細に説明
する。
2バックアップ室は薄膜状の隙間であるので、第2シリ
コンダイアフラムが僅か変位して、第2バックアップ室
の壁に密着し、第1,第2シリコンダイアフラムが破壊
されるのを防止する。以下、実施例に基づき詳細に説明
する。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、
図2は図1の平面図である。図において、図11と同一
記号の構成は同一機能を表わす。以下、図11と相違部
分のみ説明する。
図2は図1の平面図である。図において、図11と同一
記号の構成は同一機能を表わす。以下、図11と相違部
分のみ説明する。
【0018】21は、シリコン基板である。22は,シ
リコン基板21の一面23に設けられ,高圧側測定圧を
受圧する凹状の高圧側受圧室である。23は,シリコン
基板21内に、高圧側受圧室22に対向して設けられ、
高圧側受圧室22と第1シリコンダイアフラム25をシ
リコン基板21に形成し、且つシリコン基板21内に薄
膜状の隙間を構成する第1バックアップ室である。
リコン基板21の一面23に設けられ,高圧側測定圧を
受圧する凹状の高圧側受圧室である。23は,シリコン
基板21内に、高圧側受圧室22に対向して設けられ、
高圧側受圧室22と第1シリコンダイアフラム25をシ
リコン基板21に形成し、且つシリコン基板21内に薄
膜状の隙間を構成する第1バックアップ室である。
【0019】26は、シリコン基板21の一面に設けら
れ、一面23の開口部27より広い拡大部28を有し、
低圧測定圧を受圧する凹状の低圧側受圧室である。29
は、シリコン基板21内に、低圧側受圧室26に対向し
て設けられ、シリコン基板21に低圧側受圧室26と第
2シリコンダイアフラム31を形成し、且つシリコン基
板21内に薄膜状の隙間を構成する第2バックアップ室
である。
れ、一面23の開口部27より広い拡大部28を有し、
低圧測定圧を受圧する凹状の低圧側受圧室である。29
は、シリコン基板21内に、低圧側受圧室26に対向し
て設けられ、シリコン基板21に低圧側受圧室26と第
2シリコンダイアフラム31を形成し、且つシリコン基
板21内に薄膜状の隙間を構成する第2バックアップ室
である。
【0020】32は、シリコン基板21内に設けられ、
第2バックアップ室29と第1バックアップ室24とを
連通する連通孔である。33は、シリコン基板21の一
面23に一面が接して設けられ、低圧側受圧室26の開
口部27を閉鎖するブロック状の導圧部である。この場
合は、パイレックスガラスが使用されている。
第2バックアップ室29と第1バックアップ室24とを
連通する連通孔である。33は、シリコン基板21の一
面23に一面が接して設けられ、低圧側受圧室26の開
口部27を閉鎖するブロック状の導圧部である。この場
合は、パイレックスガラスが使用されている。
【0021】34は、導圧部33に設けられ、低圧側受
圧室26と外部とを連通する導圧孔である。35は、導
圧孔34と第1バックアップ室24と第2バックアップ
室29とに封入された封入液である。この場合は、シリ
コンオイルが使用されている。
圧室26と外部とを連通する導圧孔である。35は、導
圧孔34と第1バックアップ室24と第2バックアップ
室29とに封入された封入液である。この場合は、シリ
コンオイルが使用されている。
【0022】36は、第1シリコンダイアフラム25或
いは第2シリコンダイアフラムに設けられた歪センサで
ある。この場合は、ピエゾ抵抗素子が使用されている。
37は、封入液35を封止するためのワイヤボンドの金
線である。38は、ボンディングパッドである。
いは第2シリコンダイアフラムに設けられた歪センサで
ある。この場合は、ピエゾ抵抗素子が使用されている。
37は、封入液35を封止するためのワイヤボンドの金
線である。38は、ボンディングパッドである。
【0023】以上の構成において、高圧側測定圧力が高
圧側受圧室22に印加され、低圧側測定圧力が低圧側受
圧室26に印加される。この高圧側と低圧側との圧力差
に応じて第1,第2シリコンダイアフラム25,31が
歪み、この歪み量が歪検出素子36によって電気的に検
出され、差圧の測定が行なわれる。
圧側受圧室22に印加され、低圧側測定圧力が低圧側受
圧室26に印加される。この高圧側と低圧側との圧力差
に応じて第1,第2シリコンダイアフラム25,31が
歪み、この歪み量が歪検出素子36によって電気的に検
出され、差圧の測定が行なわれる。
【0024】而して、過大圧が高圧側受圧室22に印加
されると、第1バックアップ室24は薄膜状の隙間であ
るので、第1シリコンダイアフラム25が僅か変位し
て、第1バックアップ室24の壁に密着し、第1,第2
シリコンダイアフラム25,31が破壊されるのを防止
する。
されると、第1バックアップ室24は薄膜状の隙間であ
るので、第1シリコンダイアフラム25が僅か変位し
て、第1バックアップ室24の壁に密着し、第1,第2
シリコンダイアフラム25,31が破壊されるのを防止
する。
【0025】過大圧が低圧側受圧室26に印加される
と、第2バックアップ室29は薄膜状の隙間であるの
で、第2シリコンダイアフラム31が僅か変位して、第
2バックアップ室29の壁に密着し、第1,第2シリコ
ンダイアフラム25,31が破壊されるのを防止する。
と、第2バックアップ室29は薄膜状の隙間であるの
で、第2シリコンダイアフラム31が僅か変位して、第
2バックアップ室29の壁に密着し、第1,第2シリコ
ンダイアフラム25,31が破壊されるのを防止する。
【0026】なお、拡大部28は、過大圧が低圧側受圧
室26に印加された場合に、シリコン基板21と導圧部
33の接合部に大きな剥離する力が作用するのを防止す
るためのものである。
室26に印加された場合に、シリコン基板21と導圧部
33の接合部に大きな剥離する力が作用するのを防止す
るためのものである。
【0027】このような装置は、図3から図10に示す
如くして制作する。 (1)図3に示す如く、SOIウエハー101の所要個
所102をRIEエッチングによりエッチングして、酸
化シリコン103とシリコン104をエッチングする。
如くして制作する。 (1)図3に示す如く、SOIウエハー101の所要個
所102をRIEエッチングによりエッチングして、酸
化シリコン103とシリコン104をエッチングする。
【0028】(2)図4に示す如く、SOIウエハー1
01の表面にエピタキシャル成長層105を成長させ
る。 (3)図5に示す如く、エピタキシャル成長層105の
表面に拡大部28を形成するためのP+拡散部106を
形成する。(後工程の光ポーラス化でP+層がエッチン
グされる。
01の表面にエピタキシャル成長層105を成長させ
る。 (3)図5に示す如く、エピタキシャル成長層105の
表面に拡大部28を形成するためのP+拡散部106を
形成する。(後工程の光ポーラス化でP+層がエッチン
グされる。
【0029】(4)図6に示す如く、エピタキシャル成
長層105の表面にエピタキシャル成長層107を成長
させる。エピタキシャル成長層107の表面を研摩す
る。 (5)図7に示す如く、高圧側受圧室22と低圧側受圧
室26を形成すると共に、第1,第2シリコンダイアフ
ラム25,31を形成するため、エピタキシャル成長層
107,105,104のシリコンをエッチングする。
長層105の表面にエピタキシャル成長層107を成長
させる。エピタキシャル成長層107の表面を研摩す
る。 (5)図7に示す如く、高圧側受圧室22と低圧側受圧
室26を形成すると共に、第1,第2シリコンダイアフ
ラム25,31を形成するため、エピタキシャル成長層
107,105,104のシリコンをエッチングする。
【0030】(6)図8に示す如く、酸化シリコン10
3ををエッチングして、バックアップ室24,29と連
通孔32とを形成する。 (7)図9に示す如く、第1シリコンダイアフラム25
に歪センサ36を形成する。P+拡散部106を光ポー
ラス化し、その領域を酸化して、エッチング除去する。
3ををエッチングして、バックアップ室24,29と連
通孔32とを形成する。 (7)図9に示す如く、第1シリコンダイアフラム25
に歪センサ36を形成する。P+拡散部106を光ポー
ラス化し、その領域を酸化して、エッチング除去する。
【0031】(8)図10に示す如く、導圧孔34が設
けられているパイレックスガラスの導圧部33の一面
を、シリコン基板21の一面23に陽極接合する。封入
液35を封入して、金線37で封止する。
けられているパイレックスガラスの導圧部33の一面
を、シリコン基板21の一面23に陽極接合する。封入
液35を封入して、金線37で封止する。
【0032】この結果、 (1)過大圧保護機構をシリコン基板21内に内蔵出来
たので、11図従来例の如く、ハウジング1の両側面
に、金属製の隔液ダイアフラム12,13を設ける必要
がなく、ダイアフラム25,31はシリコンで構成でき
たので、金属が有する大きなヒステリシス等が生ぜず、
再現性が良好で、測定精度が高い差圧測定装置が得られ
る。
たので、11図従来例の如く、ハウジング1の両側面
に、金属製の隔液ダイアフラム12,13を設ける必要
がなく、ダイアフラム25,31はシリコンで構成でき
たので、金属が有する大きなヒステリシス等が生ぜず、
再現性が良好で、測定精度が高い差圧測定装置が得られ
る。
【0033】(2)過大圧保護機構をシリコン基板21
内に内蔵出来たので、極めて小さく出来、軽く出来るの
で、小型軽量化が図れる。 (3)プレーナ構造を採用したので、通常の半導体製造
プロセスを利用できるので、製造コストの低減が図れ
る。 (4)センサ自身に過大圧保護機構を有しているので、
別に過大圧保護機構が必要でなくなる。
内に内蔵出来たので、極めて小さく出来、軽く出来るの
で、小型軽量化が図れる。 (3)プレーナ構造を採用したので、通常の半導体製造
プロセスを利用できるので、製造コストの低減が図れ
る。 (4)センサ自身に過大圧保護機構を有しているので、
別に過大圧保護機構が必要でなくなる。
【0034】なお、製造方法に於いて、SOI基板の代
わりに、シリコン基板に酸化シリコン膜がパターニング
され、その上に、ポリシリコンを成長させても良い事は
勿論である。
わりに、シリコン基板に酸化シリコン膜がパターニング
され、その上に、ポリシリコンを成長させても良い事は
勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、差圧を
検出する差圧測定装置において、シリコン基板の一面に
設けられ高圧側測定圧を受圧する凹状の高圧側受圧室
と、前記シリコン基板内に該高圧側受圧室に対向して設
けられ該高圧側受圧室と第1シリコンダイアフラムを該
シリコン基板に形成し且つ該シリコン基板内に薄膜状の
隙間を構成する第1バックアップ室と、前記シリコン基
板の前記一面に設けられ該一面の開口部より広い拡大部
を有し低圧測定圧を受圧する凹状の低圧側受圧室と、前
記シリコン基板内に該低圧側受圧室に対向して設けられ
該シリコン基板に該低圧側受圧室と第2シリコンダイア
フラムを形成し且つ該シリコン基板内に薄膜状の隙間を
構成する第2バックアップ室と、前記シリコン基板内に
設けられ該第2バックアップ室と前記第1バックアップ
室とを連通する連通孔と、前記シリコン基板の前記一面
に一面が接して設けられ前記低圧側受圧室の開口部を閉
鎖するブロック状の導圧部と、該導圧部に設けられ前記
低圧側受圧室と外部とを連通する導圧孔と該導圧孔と前
記第1バックアップ室と前記第2バックアップ室とに封
入された封入液と、前記第1シリコンダイアフラム或い
は前記第2シリコンダイアフラムに設けられた歪センサ
とを具備したことを特徴とする差圧測定装置を構成し
た。
検出する差圧測定装置において、シリコン基板の一面に
設けられ高圧側測定圧を受圧する凹状の高圧側受圧室
と、前記シリコン基板内に該高圧側受圧室に対向して設
けられ該高圧側受圧室と第1シリコンダイアフラムを該
シリコン基板に形成し且つ該シリコン基板内に薄膜状の
隙間を構成する第1バックアップ室と、前記シリコン基
板の前記一面に設けられ該一面の開口部より広い拡大部
を有し低圧測定圧を受圧する凹状の低圧側受圧室と、前
記シリコン基板内に該低圧側受圧室に対向して設けられ
該シリコン基板に該低圧側受圧室と第2シリコンダイア
フラムを形成し且つ該シリコン基板内に薄膜状の隙間を
構成する第2バックアップ室と、前記シリコン基板内に
設けられ該第2バックアップ室と前記第1バックアップ
室とを連通する連通孔と、前記シリコン基板の前記一面
に一面が接して設けられ前記低圧側受圧室の開口部を閉
鎖するブロック状の導圧部と、該導圧部に設けられ前記
低圧側受圧室と外部とを連通する導圧孔と該導圧孔と前
記第1バックアップ室と前記第2バックアップ室とに封
入された封入液と、前記第1シリコンダイアフラム或い
は前記第2シリコンダイアフラムに設けられた歪センサ
とを具備したことを特徴とする差圧測定装置を構成し
た。
【0036】この結果、 (1)過大圧保護機構をシリコン基板内に内蔵出来たの
で、従来例の如く、ハウジングの両側面に、金属製の隔
液ダイアフラムを設ける必要がなく、ダイアフラムはシ
リコンで構成できたので、金属の有する大きなヒステリ
シス等が生ぜず、再現性が良好で、測定精度が高い差圧
測定装置が得られる。
で、従来例の如く、ハウジングの両側面に、金属製の隔
液ダイアフラムを設ける必要がなく、ダイアフラムはシ
リコンで構成できたので、金属の有する大きなヒステリ
シス等が生ぜず、再現性が良好で、測定精度が高い差圧
測定装置が得られる。
【0037】(2)過大圧保護機構をシリコン基板内に
内蔵出来たので、極めて小さく出来、軽く出来るので、
小型軽量化が図れる。 (3)プレーナ構造を採用したので、通常の半導体製造
プロセスを利用できるので、製造コストの低減が図れ
る。 (4)センサ自身に過大圧保護機構を有しているので、
別に過大圧保護機構が必要でなくなる。
内蔵出来たので、極めて小さく出来、軽く出来るので、
小型軽量化が図れる。 (3)プレーナ構造を採用したので、通常の半導体製造
プロセスを利用できるので、製造コストの低減が図れ
る。 (4)センサ自身に過大圧保護機構を有しているので、
別に過大圧保護機構が必要でなくなる。
【0038】従って、本発明によれば、ヒステリシス特
性が良好で、小型安価で高性能な差圧測定装置を実現す
ることが出来る。
性が良好で、小型安価で高性能な差圧測定装置を実現す
ることが出来る。
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のエッチング工程説明図である。
【図4】図1のエピタキシャル成長工程説明図である。
【図5】図1のP+拡散層形成工程説明図である。
【図6】図1のエピタキシャル成長工程説明図である。
【図7】図1の受圧室エッチング工程説明図である。
【図8】図1のバックアップ室エッチング工程説明図で
ある。
ある。
【図9】図1のP+拡散部106エッチング工程説明図
である。
である。
【図10】図1の導圧部33陽極接合工程説明図であ
る。
る。
【図11】従来より一般に使用されている従来例の構成
説明図である。
説明図である。
21…シリコン基板 22…高圧側受圧室 23…一面 24…第1バックアップ室 25…第1シリコンダイアフラム 26…低圧側受圧室 27…開口部 28…拡大部 29…第2バックアップ室 31…第2シリコンダイアフラム 32…連通孔 33…導圧部 34…導圧孔 35…封入液 36…歪センサ 37…金線 38…ボンディグパッド 101…SOIウエハー 102…所要個所 103…酸化シリコン 104…シリコン 105…エピタキシャル成長層 106…P+拡散層 107…エピタキシャル成長層
Claims (1)
- 【請求項1】差圧を検出する差圧測定装置において、 シリコン基板の一面に設けられ高圧側測定圧を受圧する
凹状の高圧側受圧室と、 前記シリコン基板内に該高圧側受圧室に対向して設けら
れ該高圧側受圧室と第1シリコンダイアフラムを該シリ
コン基板に形成し且つ該シリコン基板内に薄膜状の隙間
を構成する第1バックアップ室と、 前記シリコン基板の前記一面に設けられ該一面の開口部
より広い拡大部を有し低圧測定圧を受圧する凹状の低圧
側受圧室と、 前記シリコン基板内に該低圧側受圧室に対向して設けら
れ該シリコン基板に該低圧側受圧室と第2シリコンダイ
アフラムを形成し且つ該シリコン基板内に薄膜状の隙間
を構成する第2バックアップ室と、 前記シリコン基板内に設けられ該第2バックアップ室と
前記第1バックアップ室とを連通する連通孔と、 前記シリコン基板の前記一面に一面が接して設けられ前
記低圧側受圧室の開口部を閉鎖するブロック状の導圧部
と、 該導圧部に設けられ前記低圧側受圧室と外部とを連通す
る導圧孔と、 該導圧孔と前記第1バックアップ室と前記第2バックア
ップ室とに封入された封入液と、 前記第1シリコンダイアフラム或いは前記第2シリコン
ダイアフラムに設けられた歪センサとを具備したことを
特徴とする差圧測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19231393A JPH0749279A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 差圧測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19231393A JPH0749279A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 差圧測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0749279A true JPH0749279A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16289207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19231393A Pending JPH0749279A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 差圧測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749279A (ja) |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP19231393A patent/JPH0749279A/ja active Pending
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