JPH0748787A - エラストマー製品補強用スチールコード - Google Patents

エラストマー製品補強用スチールコード

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JPH0748787A
JPH0748787A JP6185310A JP18531094A JPH0748787A JP H0748787 A JPH0748787 A JP H0748787A JP 6185310 A JP6185310 A JP 6185310A JP 18531094 A JP18531094 A JP 18531094A JP H0748787 A JPH0748787 A JP H0748787A
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steel
twist
wire
steel cord
cord
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JP6185310A
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English (en)
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Vos Xavier De
グザヴィエ・デ・ヴォス
Giel Frans Van
フラン・ヴァン・ギール
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Bekaert NV SA
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Bekaert NV SA
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Publication date
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    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スチールコード10の加工性を向上させ、か
つ、同スチールコードで補強されたエラストマー製品に
所要の平面度を維持させる。 【構成】 スチールコード10は個々のスチール素線1
2、14より成る。これらスチール素線12の中には他
のスチール素線14と比べ異なるねじれ飽和レベルを有
するものもある。個々のスチール素線は全て予め定めら
れた残留ねじれ数を有するが、残留ねじれが無いのが好
ましい。この様なスチールコードが2台の仮より装置を
用いて製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム製品またはプラスチ
ック製品のような、エラストマー製品の補強用に適した
スチールコードに関する。スチールコードにより強化さ
れたエラストマー製品の例として、コンベヤベルト、タ
イミングベルト、ゴムホース並びに、カーカスプライ及
び、又はブレーカプライがスチールコードをそなえたラ
ジアルタイヤがある。
【0002】
【従来の技術】仮より装置を使用することによってスチ
ールコードから残留ねじれを除去し、または仮より装置
を使用することによってスチールコードの残留ねじれの
量を予め定めた値に設定することは、従来技術でよく知
られている。これはスチールコードの加工性を増大し、
スチールコードで補強されたエラストマー製プライに所
要の平面度を与えるために行われる。しかしながら、ス
チールコードによっては、残留ねじれを除去したにも拘
らずなお加工が困難なままにとどまり、また、補強され
たエラストマー製プライが所要の平面度を示さない。こ
れは、特にコンパクトコード(compact cords) 即ち全て
の素線が同じ方向に且つ同じピッチによられたスチール
コードの場合や、ラッピング素線(wrapping filament)
のないスチールコードの場合に生ずる。スチールコード
の予成形(preforming)やひずみ矯正等の補足的機械加工
によっては、上記問題を解決するのに常に充分であると
言える結果は得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来技
術に伴うこの不都合さを解決することである。本発明の
更なる目的は加工性、例えば残留ねじれの正確さが向上
したスチールコードを提供することである。
【0004】本発明によれば、エラストマー製品の補強
に適したスチールコードが得られる。「エラストマー製
品の補強に適した」スチールコードと言えば、ゴムタイ
ヤ、コンベヤベルト、ホース及びタイミングベルト等の
エラストマー製品を補強するに適当な特性を同スチール
コードが有することを意味し、特に下記事項の一つまた
はこれらの組み合わせを意味する。即ち、 (1) 当該スチールコードは直径0.05mmないし
0.80mm、好ましくは0.05mmないし0.50
mmの範囲にあるスチール素線(steel filaments) から
成る。 (2) 当該スチール素線はエラストマーに対する付着
性を促進する層で被覆されている。ゴムエラストマー(r
ubber elastomer)の場合には、黄銅(低銅含量63.5
%Cuまたは高銅含量67.5%Cuのどちらか)等の
銅合金被覆または複合黄銅被覆(ニッケル+黄銅、また
は黄銅+コバルト、・・・)が特に好適である。 (3) 当該スチール素線は下記による組成を有する。
すなわち炭素含有量0.70ないし0.98%、マンガ
ン含有量0.10ないし1.10%、ケイ素含有量0.
10ないし0.90%、硫黄及び燐含有量それぞれ0.
15%未満好ましくは0.010%未満で、附加元素と
してクロム(上限0.20ないし0.40%まで)、銅
(上限0.20%まで)、コバルト(上限0.30%ま
で)及びニッケル(上限0.40%まで)等を単独にま
たは組み合わせて加えることができる。 (4) 当該スチール素線は2000MPa(メガパス
カル=N/mm2 )より高い、好ましくは2500MP
aより高い引張強さを有する。引張強さは素線の直径に
依存する。素線の直径が小さい程、最終引張強さが高く
なる。例えば、素線の直径0.20mmに対し引張強さ
は3800MPa以上に達し得るが、素線の直径0.3
0mmに対しては引張強さは3500MPa以上に達し
得る程度である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスチールコード
は個々のスチール素線から成る。スチール素線の中には
他のスチール素線のと比べ異なるねじれ飽和レベル(tor
sion saturation level)を有する素線も存在する。個々
のスチール素線は全て、残留ねじれの、予め定められた
数を有する。例えば、素線当たり残留ねじれがない場合
や、1本以上の芯素線(core filaments)からなる芯線(c
ore)と、複数の層素線(layer filaments) から成る層に
よりコードが構成される他の実施例では、芯素線の残留
ねじれがコードを解き開く方向に働き、層素線の残留ね
じれがコードを巻き締めるように働く場合がある。
【0006】本発明の発明者たちは、スチールコードの
加工性に関する問題を避けるにはスチールコード全体と
して残留ねじれがないだけでは不十分であり、スチール
コードの加工性を更に高め、且つ、充分な平面度を有す
る、補強されたエラストマー製プライを得るためには個
々のスチール素線の残留ねじれを制御する必要があるこ
とを発見した。
【0007】ここで「残留ねじれの数」とは、特定の長
さのコードまたは素線(6mが便利である)の一端を固
定し多端に自由な回転を許す場合の当該コードまたは素
線の回転数であると定義する。6m当たりの回転数で表
すのが便利である。
【0008】個々のスチール素線がその長軸の周りに個
々にねじられていることは好ましいことで、これはスチ
ールコードがダブルツイスタ(double-twister)または単
独より機(single-twister)により製造されていることを
意味する。長軸の周りにねじられた個々の素線は、長軸
の周りにねじられていない素線とは引抜時の、ダイによ
る微細溝(drawing lines) を検査すれば識別できる。な
お、この微細溝は、湿式潤滑による伸線の最終工程の、
止むを得ない副次的結果である。素線がその長軸の周り
にねじられている場合はこれら微細溝がらせん状を呈
し、素線がその長軸の周りにねじられていない場合、微
細溝は長軸にほぼ平行である。この関連において、及び
本発明を理解するために、素線(またはコード)に与え
られたねじりと、その素線(またはコード)の残留ねじ
れとが区別されなければならない。個々の素線にねじり
が与えられた場合、スチール素線上の微細溝はらせん体
となる。このらせん体のピッチは、与えられたねじり数
に逆比例する。ねじり数が多いほど、らせん体のピッチ
は小さくなる。スチール素線に与えられたねじりとこの
スチール素線の残留ねじれとの関係は下記の如くであ
る。スチール素線が、与えられたねじりに関して弾性限
度内にある間は、残留ねじれ数は、与えられたねじり数
に等しい。即ち、スチール素線の一端が固定されると他
端は与えられたねじり数だけ自由に回転する。しかしな
がら、スチール素線が塑性変形を起こすほど高いねじり
数を与えた場合には、残留ねじれ数は与えたねじり数よ
り小さくなる。典型的な飽和現象は次の様に観察され
る。即ち、与えたねじり数が或る定められた値を越えた
後、残留ねじれ数は、もはやそれ以上増加しない、つま
り、この場合に「ねじれ飽和レベル」が達成されている
のである。
【0009】個々のスチール素線のねじれ飽和レベル
は、スチール素線の材料、及び特にスチール素線の直径
とその引張強さとに依存する。本発明の発明者たちは、
スチールコード全体の残留ねじれ数を制御しても充分に
所定の加工性が得られないのは、個々のスチール素線の
ねじれ飽和レベルの差に原因があり、この差に注意する
必要性があるということを発見した。本発明に基づくス
チールコードの格別な例として非ラッピング型コンパク
トコード(wrapless compact cords)がある。即ち、この
コードにおいては、素線が全て同じツイストピッチと同
じ撚り方向とを有し、ラッピング素線を有せず、これら
の素線の中には他の素線と比べ素線の直径若しくは素線
の引張強さ又はその両方が異なるものもある。素線の直
径及びまたは素線の引張強さにおける、この差により、
コードの個々の素線間のねじれ飽和レベルに差が生ず
る。
【0010】下記に、いくつかの詳細な例を示す。
【表1】 芯素線 層素線 (本数×直径) (本数×直径) 1 ×0.20mm | 6 ×0.175 mm ピッチ 10 mm Sより(右より) 1 ×0.22 | 6 ×0.20 ピッチ 12 mm Sより(右より) 1 ×0.25 | 6 ×0.23 ピッチ 12 mm Sより(右より) 1 ×0.28 | 6 ×0.25 ピッチ 14 mm Zより(左より) 1 ×0.32 | 6 ×0.30 ピッチ 16 mm Zより(左より) 1 ×0.36 | 6 ×0.32 ピッチ 18 mm Sより(右より) 1 ×0.38 | 6 ×0.35 ピッチ 20 mm Zより(左より) 3 ×0.22 | 9 ×0.20 ピッチ 12 mm Sより(右より)
【0011】
【実施例】添付の図面を参照して本発明を更に詳細に説
明する。
【0012】図1は従来技術に基づく1芯線6層素線の
コード10の横断面を示す。コード10は1本の芯素線
12と、芯素線12を囲みこれに接する6本の層素線1
4とを有する。スチールコードがZ(左)方向に撚られ
たとする。スチールコード10が全体として残留ねじれ
が無いにも拘らず、個々のスチール素線には残留ねじれ
が存在する。即ち、層素線14はS(右)方向の残留ね
じれを有し、その一方、芯素線12はZ(左)方向の残
留ねじれを有する。
【0013】図2は従来技術によるスチールコードで補
強されたエラストマー製プライの端面を示す。もし芯素
線12と層素線14との間の隙間をエラストマー材料1
6が完全に充填していなければ、エラストマー製プライ
が切断されるや否や素線の端部、特に芯素線の端部が回
転を始める。スチールコード10の横断面において、層
素線14は、もはや切断箇所において芯素線に接触しな
い。その結果下記の不都合を生ずる。スチールコード1
0は切断箇所において設計値より大きな直径を有する。
芯素線12と層素線14との間の隙間は遥かに大きくな
っており、水分が更に容易にコード内に浸入することを
許す。そうなるとエラストマー製プライはその全表面に
亙りもはや要求された平面度を維持できず、その結果、
加工性が悪化する。
【0014】図3は本発明に基づくスチールコード10
により補強したエラストマー製プライの端部を示す。本
発明のスチールコード10では個々のスチール素線1
2、14は残留ねじれを持っていない。その結果、エラ
ストマー製プライが切断された後、個々のスチール素線
12、14は回転せず、芯素線12と層素線14との間
の接触は保たれている。コード10の直径は増大せず素
線12、14間の隙間は増大せず、エラストマー製プラ
イは平面度を保っている。
【0015】図4は本発明に基づくスチールコード10
を製造する方法を略図で示している。芯素線12と層素
線14とは、図左手の供給スプール18から引き出され
て分配盤20に導かれ、コード成形ダイ22に導かれて
コード10が少なくとも或る程度形成される。このよう
に形成されたコード10は更に案内プーリ24、回転フ
ライヤ25及び逆転プーリ26を通って導かれる。逆転
プーリ26の段階ではコード10は既に最終ツイストピ
ッチに達している。コード10は更に第一の仮より装置
28で過剰撚りをされる。即ち、コード10の最終ツイ
ストピッチより小さいツイストピッチにまで撚られ、つ
いでコード10の最終ツイストピッチにまで撚り戻され
る。その後コード10は第二の仮より装置30によって
撚り戻される。即ち、コード10のツイストピッチより
大きいツイストピッチにまで撚り戻され、次にコード1
0の最終ツイストピッチにまで再び撚られる。最後にコ
ード10はスプール32に巻き取られる。以下に説明さ
れる如く、両方の仮より装置28、30の回転速度を正
しく調整することにより、素線の中に他の素線と異なる
ねじれ飽和レベルを有するものがあるにも拘らず、個々
のスチール素線に残留ねじれがないコードが得られる。
【0016】図5は従来技術によって適当な方法で、即
ち、全体として残留ねじれのないスチールコードを造る
ために単一の仮より装置を使用して製造された、1×
0.20+6×0.175(直径0.20mm芯素線1
本+直径0.175mm層素線6本撚り)コードのスチ
ール素線のねじれ線図(torsion diagrams)を示す。横座
標(水平軸)na は与えられたねじれの数を表し、縦座
標(垂直軸)nrは残留ねじれの数を表す。芯素線12
のねじれ曲線(torsion curve) を34で表し、層素線1
4のねじれ曲線を36で表す。直径0.175mmの層
素線14のねじれ飽和レベルは直径0.20mmの芯素
線12のねじれ飽和レベルより高いから、ダブルツイス
タを用いて最終ツイストピッチまで撚られると芯素線1
2は曲線OAを辿り、一方、層素線14は、残留ねじれ
の高いレベルへと曲線OA′を辿る。ダブルツイスタを
使用して与えられたねじれ数nllは、最終ツイストピッ
チに相当する。コード10は、与えられたねじれ数n
ft1 だけ仮より装置(1台のみ)により更に過剰撚りさ
れる。これにより芯素線12は曲線ABを辿り、一方、
層素線は曲線A′B′を辿る。次にコードは再びコード
の最終ツイストピッチに到達するため、同じねじれ数n
ft1 だけ撚り戻される。芯素線12は曲線BCを辿りそ
の結果コードを巻き締める様に働く残留ねじれを持つ。
層素線14は曲線B′C′を辿り、その結果、コードを
解き開く様に働く残留ねじれを持つ。仮より装置の回転
速度の調整、及びその結果としてねじれ数nft1 の調整
は、全体として残留ねじれのないコードを得るために行
われるのみである。この際、個々の素線の残留ねじれに
対しては考慮が払われない。
【0017】図6及び図7は、図4に示された方法によ
り、即ち、全体として残留ねじれのないスチールコード
のみならず個々のスチール素線も残留ねじれのない物を
造るため2台の仮より装置を使用して製造された、本発
明に基づく1×0.20+6×0.175(直径0.2
0mm芯素線1本+直径0.175mm層素線6本撚
り)コードのスチール素線のねじれ線図を示す。
【0018】図6は説明図であり、図7は実際の数値例
を示す図である。ここで、芯素線と層素線との組成は、
共に炭素0.80%、マンガン0.40%、ケイ素0.
20%、硫黄0.015%、燐0.012%、鉄が残部
である。同芯素線の引張強さは3550MPa、同層素
線の引張強さは3610MPaである。従って、芯素線
と層素線との間に、素線の直径の差と、素線の引張強さ
の差とが存在する。同コードは、芯素線、層素線共にZ
よりで、ツイストピッチは芯素線、層素線共に10mm
である。同コードの製造時のダブルツイスタの回転数は
3200rpm、第一の仮より装置の回転数は4631
rpm、第二の仮より装置の回転数は−2632rpm
である。
【0019】第一の仮より装置28は図5の一台だけの
仮より装置より高い回転速度を有し、このことは、第一
の仮より装置28が与えるねじれの数nft1 が図5の場
合のねじれの数より多いことを示している。第一の仮よ
り装置28により仮よりが行われながら、芯素線12は
曲線ABCを辿り、層素線14は曲線A′B′C′を辿
る。その後第二の仮より装置30により、与えられたよ
り戻しのねじり数nft2 だけコード10を撚り戻し、更
に既定の最終ツイストピッチになるまで再度コード10
を撚る。第二の仮より装置30の回転速度、従って、与
えられたねじり数nft2 は、二つのねじれ曲線34、3
6が互いに交差する点に常に一致するように選定され
る。芯素線12は曲線CDEを辿り、一方層素線14は
曲線C′DEを辿り、その結果、スチールコードは残留
ねじれのない素線のみで構成されることになる。二つの
仮より装置28と30の回転速度は、二つの捻れ曲線3
4、36が互いに交差する点が第二の仮より装置30の
より戻し段階を経てから到達され、かつ、第二の仮より
装置の撚りによって2種の素線の残留ねじれがゼロにな
る様に調整されなければならない。第一の仮より装置2
8の回転速度が低すぎると、コード10を解き開く様に
作用する残留ねじれを素線上に生じ、また、第一の仮よ
り装置28の回転速度が高すぎると、コード10を巻き
締める様に作用する残留ねじれを素線上に生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術に基づくスチールコードの横断面を示
す。
【図2】従来技術に基づきスチールコードにより補強さ
れたエラストマー製プライの端面を示す。
【図3】本発明に基づきスチールコードにより補強され
たエラストマー製プライの端面を示す。
【図4】本発明に基づくスチールコードの製造方法の概
略を示す。
【図5】従来技術に基づくスチールコードのスチール素
線のねじれ線図を示す。
【図6】本発明に基づくスチールコードのスチール素線
のねじれ線図を示す。
【図7】図6を更に詳細に示した、スチールコードのス
チール素線のねじれ線図を示す。
【符号の説明】
10 スチールコード 12 芯素線 14 層素線 16 エラストマー材料 20 分配盤 22 コード成形ダイ 24 案内プーリ 25 回転フライヤ 26 逆転プーリ 28 仮より装置 30 仮より装置 32 スプール 34 ねじれ曲線 36 ねじれ曲線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマー補強用スチールコードであ
    って、同スチールコードが個々のスチール素線からな
    り、これらスチール素線のうちの一部が他のスチール素
    線と比べ異なるねじれ飽和レベルを有し、前記コード
    が、予め定められた残留ねじれ数を全体として有し、か
    つ、前記個々のスチール素線が、必ずしも相等しくはな
    い予め定められた残留ねじれ数をそれぞれ有することを
    特徴とするエラストマー製品補強用スチールコード。
  2. 【請求項2】 前記スチール素線のねじれ飽和レベルの
    差が素線の直径の差に基くことを特徴とする請求項1に
    記載するスチールコード。
  3. 【請求項3】 前記スチール素線のねじれ飽和レベルの
    差が素線の引張強さの差に基くことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載するスチールコード。
  4. 【請求項4】 前記個々のスチール素線にそれぞれ残留
    ねじれがないことを特徴とする請求項1ないし3の何れ
    かに記載するスチールコード。
  5. 【請求項5】 前記スチールコードが、一本以上の芯素
    線から成る芯線と、一本以上の層素線から成り前記芯線
    を囲む層とをそなえていることを特徴とする請求項1な
    いし3の何れかに記載するスチールコード。
  6. 【請求項6】 前記芯素線が、前記層素線のと比べてね
    じれ飽和レベルが異なることを特徴とする請求項5に記
    載するスチールコード。
  7. 【請求項7】 前記層素線のねじれ飽和レベルが、前記
    芯素線のねじれ飽和レベルより高いことを特徴とする請
    求項6に記載するスチールコード。
  8. 【請求項8】 前記芯素線が、前記コードを解き開くよ
    うに働く残留ねじれを有し、前記層素線が、前記コード
    を巻き締めるように働く残留ねじれを有することを特徴
    とする請求項7に記載するスチールコード。
  9. 【請求項9】 前記芯素線及び層素線共、実質的に残留
    ねじれを有しないことを特徴とする請求項7に記載する
    スチールコード。
  10. 【請求項10】 前記個々のスチール素線が、その長手
    方向軸の周りに個々にねじられていることを特徴とする
    請求項1ないし9の何れかに記載するスチールコード。
  11. 【請求項11】 全ての前記個々のスチール素線が、同
    じ方向に、同じツイストピッチで撚られていることを特
    徴とする請求項1ないし10の何れかに記載するスチー
    ルコード。
  12. 【請求項12】 ラッピング素線を有しないことを特徴
    とする請求項1ないし11の何れかに記載するスチール
    コード。
  13. 【請求項13】 前記芯線が3本の芯素線より成り、前
    記層が9本の層素線より成ることを特徴とする請求項5
    ないし12の何れかに記載するスチールコード。
  14. 【請求項14】 前記芯線が1本の芯素線より成り、前
    記層が6本の層素線より成ることを特徴とする請求項5
    ないし12の何れかに記載するスチールコード。
JP6185310A 1993-07-20 1994-07-14 エラストマー製品補強用スチールコード Pending JPH0748787A (ja)

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