JPH0748450A - ポリアルキレンオキシド誘導体および製造方法 - Google Patents

ポリアルキレンオキシド誘導体および製造方法

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JPH0748450A
JPH0748450A JP19497793A JP19497793A JPH0748450A JP H0748450 A JPH0748450 A JP H0748450A JP 19497793 A JP19497793 A JP 19497793A JP 19497793 A JP19497793 A JP 19497793A JP H0748450 A JPH0748450 A JP H0748450A
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Yasuhisa Sakurai
靖久 桜井
Mitsuo Okano
光夫 岡野
Masayuki Yokoyama
昌幸 横山
Kazunori Kataoka
一則 片岡
Yukio Nagasaki
幸夫 長崎
Masao Kato
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方の末端にカルボキシル基、他方の末端に
他の官能基を有し、タンパク質等の生理活性物質との反
応性に富み、これらの物質に結合することにより、非免
疫原性、親水性を付与できる新規かつ有用なポリアルキ
レンオキシド誘導体を得る。 【構成】 エチレンオキシドまたはプロピレンオキシド
を、R2O-C(=O)-B-O-+〔R2はアルキル基等、B
はアルキレン基、Mはアルカリ金属〕で表される重合開
始剤を用いて重合した後、得られた重合体を化学修飾し
てR2O-C(=O)-B-O-(CH2CH(R1)O)n-A-X2
(nは5〜10000、R1はHまたはメチル基、Aはアルキ
レン基、X2はメルカプト基、アミノ基またはアルデヒ
ド基)で表される中間体を得、この中間体を酸またはア
ルカリの存在下に加水分解してHO-C(=O)-B-O-(C
2CH(R1)O)n-A-X2で表されるポリアルキレンオ
キシド誘導体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規かつ有用なポリア
ルキレンオキシド誘導体およびその製造方法に関し、さ
らに詳しくは両末端に種類の異なる官能基を有するアル
キレンオキシド誘導体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアルキレンオキシドのなかで、特に
ポリエチレンオキシドは水溶性、非免疫原性といった特
性をもち、蛋白質や薬物などの生理活性物質の修飾剤と
しての利用をはじめ、生物学、医用工学分野への応用が
注目されている。
【0003】一般に、蛋白質の表面にはカルボキシル
基、アミノ基、水酸基、メルカプト基など、さまざまな
官能基が存在する。このような蛋白質分子とポリエチレ
ンオキシドとを化学的に結合させる際には、どのような
官能基を選ぶか、どの程度結合させるかなどが、合成さ
れるポリエチレンオキシド蛋白質結合体の性質に大きな
影響を及ぼす。このため、修飾しようとする蛋白質の表
面に存在する官能基に応じて、ポリエチレンオキシド側
の官能基を選択する必要がある。
【0004】工業的に合成されているポリエチレンオキ
シドは、一方の末端にメトキシ基などの非反応性の基、
他方の末端に水酸基を有するもの、あるいは両末端に水
酸基を有するものが殆どであるが、水酸基は反応性に乏
しいので、上記のような蛋白質の修飾剤として利用する
には、反応性の点で満足できるものとは言い難い。
【0005】このため、片末端(一方の末端)に水酸基
を有するポリエチレンオキシドの水酸基を他の反応性の
高い官能基に変換する試みが行われている(Synt
h.Commun.,22(16),2417−242
4(1992))。また、両末端に水酸基を有するポリ
エチレンオキシドを反応性の高い官能基で修飾する試み
も行われている(J.Bioact.Compat.P
olym.,5(2)227−231(1990))。
【0006】ポリエチレンオキシドの両端に種類の異な
る蛋白質等の物質を選択的に結合させる場合には、両末
端に相異なる官能基を有するポリエチレンオキシドが必
要となる(DE4004296(1991))。しかし
ながら、上記のような両末端に水酸基を有するポリエチ
レンオキシドを修飾する方法では、未反応の水酸基末端
が残る可能性があり、また反応生成物は、両末端に同一
の官能基を有するものと、両末端に相異なる官能基を有
するものとの混合物として得られるため、カラムクロマ
トグラフィーなどでの精製が必要であり、収率や純度の
面で問題がある。
【0007】一方、重合開始剤としてトリメチルシリル
基で保護されたアミノ基のカリウム塩を用いて、エチレ
ンオキシドの重合を行った例がある(Bioconju
gate Chem.,3(4),275−276(1
992))。この方法では、α−アミノ−ω−ヒドロ−
ポリエチレンオキシドが選択的に得られているが、他の
相異なる官能基を選択的に導入した例はまだない。
【0008】また両末端に相異なる官能基を有するポリ
エチレンオキシド誘導体を選択的に製造する方法は確立
されていない。このため、両末端に反応性の高い相異な
る官能基を有するポリエチレンオキシドの選択的な製造
方法の確立が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一方
の末端にカルボキシル基、他方の末端にカルボキシル基
以外の反応性の高い官能基を有する新規かつ有用なポリ
アルキレンオキシド誘導体、およびこのような誘導体の
中間体を提供することである。本発明の他の目的は、上
記の新規かつ有用なポリアルキレンオキシド誘導体を選
択的に、しかも容易に効率よく製造することができる製
造方法、および中間体の製造方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は次のポリアルキ
レンオキシド誘導体およびその製造方法である。 (1)下記一般式(1)で表される末端がカルボキシル
基であるポリアルキレンオキシド誘導体。
【化14】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは0または1、
1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
も異なっていてもよい。Aはアルキレン基、Bはアルキ
レン基、mが0の場合、X1は水素原子、mが1の場
合、X1は水酸基、メルカプト基、アミノ基またはアル
デヒド基を示す。〕 (2)下記一般式(2)で表されるポリアルキレンオキ
シド誘導体。
【化15】 〔式中、R2はアルキル基、アリールアルキル基または
置換アリールアルキル基を示す。n、m、R1、A、B
およびX1は式(1)と同じものを示す。〕 (3)一般式(3)
【化16】 〔式中、R1は式(1)と同じものを示す。〕で表され
るエポキシ化合物を、一般式(4)
【化17】 〔式中、Mはアルカリ金属を示す。R2は式(2)と同
じものを示す。Bは式(1)と同じものを示す。〕で表
されるヒドロキシカルボン酸エステルのアルカリ金属塩
を重合開始剤として重合することを特徴とする一般式
(5)
【化18】 〔式中、nおよびR1は式(1)と同じものを示す。R2
は式(2)と同じものを示す。Mは式(4)と同じもの
を示す。〕で表されるポリアルキレンオキシド誘導体の
製造方法。 (4)前記一般式(3)で表されるエポキシ化合物を、
前記一般式(4)で表されるヒドロキシカルボン酸エス
テルのアルカリ金属塩を重合開始剤として重合した後、
酸処理することを特徴とする一般式(5a)
【化19】 〔式中、n、BおよびR1は式(1)と同じものを示
す。R2は式(2)と同じものを示す。〕で表されるポ
リアルキレンオキシド誘導体の製造方法。 (5)前記一般式(3)で表されるエポキシ化合物を、
前記一般式(4)で表されるヒドロキシカルボン酸エス
テルのアルカリ金属塩を重合開始剤として重合した後、
得られた重合体を化学修飾することを特徴とする一般式
(2a)
【化20】 〔式中、X2はメルカプト基、アミノ基またはアルデヒ
ド基を示す。n、R1、AおよびBは式(1)と同じも
のを示す。R2は式(2)と同じものを示す。〕で表さ
れるポリアルキレンオキシド誘導体の製造方法。 (6)前記一般式(2)で表される化合物を、酸または
アルカリ存在下に加水分解することを特徴とする前記一
般式(1)で表される末端がカルボキシル基であるポリ
アルキレンオキシド誘導体の製造方法。
【0011】一般式(1)のR1は水素原子または1価
の有機基である。有機基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等
の炭素数1〜8のアルキル基;これらのアルキル基の水
素原子が塩素、フッ素、臭素またはヨウ素で置換したハ
ロゲン化アルキル基;前記アルキル基の水素原子が水酸
基で置換したヒドロキシアルキル基;フェニル基、トリ
ル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のア
リールアルキル基;式−CH2OYのYが前記アルキル
基、ハロゲン化アルキル基またはアリール基、あるいは
前記アリール基の水素原子が塩素、フッ素、臭素または
ヨウ素で置換したハロゲン化アリール基である基などが
あげられる。本発明において、「アルキル」、「アリー
ルアルキル」という場合は、直鎖、分岐、飽和、不飽和
のものを含む。
【0012】一般式(1)のAとしては、メチレン基、
エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、メチ
ルエチレン基、ジメチルエチレン基等の炭素数1〜5の
アルキレン基などがあげられる。一般式(1)のBは2
価の有機基であり、具体的なものとしてはメチレン基、
メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、エチレン基、
メチルエチレン基、ジメチルエチレン基、テトラメチレ
ン基等の炭素数1〜5のアルキレン基などがあげられ
る。一般式(1)のX1は、mが0の場合は水素原子で
あり、mが1の場合はメルカプト基、アミノ基またはア
ルデヒド基である。一般式(1)のnは5〜1000
0、好ましくは5〜2000である。
【0013】一般式(1)で表される末端がカルボキシ
ル基のポリアルキレンオキシド誘導体の具体的なものと
しては、次のようなものがあげられる。各式中nは5〜
10000である。
【0014】
【化21】
【0015】
【化22】
【0016】一般式(2)のR2は1価の有機基であ
り、具体的なものとしてはメチル基、エチル基、ter
t−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等
の炭素数1〜8のアルキル基;ベンジル基、フェネチル
基等のアリールアルキル基;ジフェニルメチル基、トリ
フェニルメチル基等の置換アリールアルキル基などがあ
げられる。
【0017】一般式(2)のR1、A、B、X1、mおよ
びnは、それぞれ前記一般式(1)のものと同じであ
る。一般式(2)のポリアルキレンオキシド誘導体の具
体的なものとしては次のようなものがあげられる。各式
中、nは5〜10000である。
【0018】
【化23】
【0019】
【化24】
【0020】
【化25】
【0021】一般式(3)のR1は、前記一般式(1)
のものと同じである。一般式(4)のMはカリウムまた
はナトリウム等のアルカリ金属であり、Bは前記一般式
(1)のものと同じであり、R2は前記一般式(2)の
ものと同じである。一般式(5)、(5a)および(2
a)のR1、Bおよびnは、それぞれ前記一般式(1)
のものと同じであり、R2は前記一般式(2)のものと
同じである。一般式(5)のMは前記一般式(4)のも
のと同じである。一般式(2a)のX2はメルカプト
基、アミノ基またはアルデヒド基であり、Aは前記一般
式(1)のものと同じである。
【0022】一般式(1)で表されるポリアルキレンオ
キシド誘導体は、一般式(4)で表されるヒドロキシカ
ルボン酸エステルのアルカリ金属塩を重合開始剤として
用いて、一般式(3)で表されるエポキシ化合物を重合
することから製造することができる。
【0023】一般式(3)で表されるエポキシ化合物の
具体的なものとしては、エチレンオキシド、プロピレン
オキシド、1,2−エポキシブタン、1,2−エポキシ
ペンタン、1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキ
シヘプタン、スチレンオキシド、エピフルオロヒドリ
ン、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、グリシ
ドール、ブチルグリシジルエーテル、ヘキシルグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、1,2−エポ
キシ−3−フェノキシプロパン、2−クロルエチルグリ
シジルエーテル、o−クロロフェニルグリシジルエーテ
ルなどがあげられる。これらは単独で、または2種以上
の混合物として用いられる。
【0024】一般式(4)で表される重合開始剤の具体
的なものとしては、メチルグリコレート、エチルグリコ
レート、イソプロピルグリコレート、tert−ブチル
グリコレート、フェニルメチルグリコレート、ジフェニ
ルメチルグリコレート、トリフェニルメチルグリコレー
ト等のヒドロキシ酢酸エステルのアルカリ金属塩;メチ
ル−2−ヒドロキシプロピオネート、エチル−2−ヒド
ロキシプロピオネート、イソプロピル−2−ヒドロキシ
プロピオネート、tert−ブチル−2−ヒドロキシプ
ロピオネート、フェニルメチル−2−ヒドロキシプロピ
オネート、ジフェニルメチル−2−ヒドロキシプロピオ
ネート、トリフェニルメチル−2−ヒドロキシプロピオ
ネート等の2−ヒドロキシプロピオン酸エステルのアル
カリ金属塩;メチル−3−ヒドロキシプロピオネート、
エチル−3−ヒドロキシプロピオネート、イソプロピル
−3−ヒドロキシプロピオネート、tert−ブチル−
3−ヒドロキシプロピオネート、フェニルメチル−3−
ヒドロキシプロピオネート、ジフェニルメチル−3−ヒ
ドロキシプロピオネート、トリフェニルメチル−3−ヒ
ドロキシプロピオネート等の3−ヒドロキシプロピオン
酸エステルのアルカリ金属塩;メチル−2−ヒドロキシ
イソブチレート、エチル−2−ヒドロキシイソブチレー
ト、イソプロピル−2−ヒドロキシイソブチレート、t
ert−ブチル−2−ヒドロキシイソブチレート、フェ
ニルメチル−2−ヒドロキシイソブチレート、ジフェニ
ルメチル−2−ヒドロキシイソブチレート、トリフェニ
ルメチル−2−ヒドロキシイソブチレート等の2−ヒド
ロキシイソブチル酸エステル誘導体のアルカリ金属塩な
どがあげられる。これらの化合物は重合開始剤として作
用するため、すべてのポリマー末端に存在することとな
る。
【0025】ヒドロキシカルボン酸エステルのアルカリ
金属塩は、ヒドロキシカルボン酸エステルにアルカリ金
属または水素化アルカリ金属を加える方法などにより得
ることができる。またヒドロキシカルボン酸エステルの
アルカリ金属塩の代わりに、ヒドロキシカルボン酸エス
テルと、アルカリ金属または水素化アルカリ金属とを使
用することもできる。
【0026】重合開始剤はそのまま反応系に添加するこ
ともできるが、有機溶媒に溶解させた溶液状態で添加す
るのが好ましい。このような有機溶媒としては活性水素
基を有さない有機溶媒であれば特に制限されず、例えば
ベンゼン、トルエン、ジメチルスルホキシド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルホルムアミドなどがあげられ
る。重合開始剤溶液の濃度としては、0.1〜90重量
%、好ましくは1.0〜50重量%とするのが望まし
い。
【0027】一般式(3)で表されるエポキシ化合物と
一般式(4)で表される重合開始剤との使用割合は、エ
ポキシ化合物:重合開始剤のモル比で通常1:10-5
1:0.5、好ましくは1:10-4〜1:0.2とする
のが望ましい。
【0028】重合反応は、エポキシ化合物と重合開始剤
または重合開始剤溶液とを、非溶媒中または有機溶媒中
で混合して行われる。有機溶媒は重合反応を妨害しない
ものであれば特に限定されず、例えばテトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、トルエン、ジメチルスルホキシド、アセ
トニトリルなどがあげられる。重合反応は、封管ガラス
管中またはオートクレーブ中で行うのが好ましい。反応
溶液の濃度としては、0.1〜90重量%、好ましくは
1.0〜50重量%とするのが望ましい。反応条件は、
温度が0〜180℃、好ましくは10〜150℃、圧力
が通常8〜0kgf/cm2G、時間が通常0.5〜1
20時間とするのが望ましい。
【0029】このようにして一般式(3)で表されるエ
ポキシ化合物を重合させることにより、一般式(5)で
表される第1の中間体となるポリアルキレンオキシド誘
導体が得られる。この第1の中間体を酸処理することに
より、一般式(2)においてmが0でX1が水素原子の
化合物、すなわち一般式(5a)で表されるω−末端が
水酸基のポリアルキレンオキシド誘導体が得られる。
【0030】ω−末端が水酸基以外のメルカプト基、ア
ミノ基またはアルデヒド基のポリアルキレンオキシド誘
導体を得るには、一般式(5)で表される第1の中間体
を求電子試薬と反応させる方法などにより製造すること
ができる。
【0031】第1の中間体のアルカリ金属末端をメルカ
プト基に変換するには次のような方法が採用できる。ト
シルクロライドにより末端をトシル化した後、ナトリウ
ムヒドロスルフィドを反応することにより、メルカプト
基を導入できる。
【0032】第1の中間体のアルカリ金属末端をアミノ
基に変換するには次のような方法が採用できる。求電子
試薬として、N−(2−ブロモエチル)フタルイミド、
N−(3−ブロモプロピル)フタルイミドなどを反応さ
せた後、加水分解またはヒドラジンで処理することによ
りアミノ基を導入できる。また、チオニルクロライドな
どでハロゲン化したポリアルキレンオキシドを、ナトリ
ウムアジドなどを反応させてアジド化した後還元するこ
とによっても、アミノ基を導入できる。また、アクリロ
ニトリルを付加させた後、水素添加することによっても
アミノ基を導入できる。
【0033】アルデヒド基に変換するには次のような方
法が採用できる。求電子試薬として2−ブロモ−1,1
−ジエトキシエタン、2−ブロモ−1,1−ジメトキシ
エタン、2−クロロ−1,1−ジエトキシエタン、2−
クロロ−1,1−ジメトキシエタンなどの化合物を反応
させた後、酸またはアルカリで加水分解することによっ
て、アルデヒド基を導入することができる。また、ピリ
ジン/酸化クロム等の酸化剤を用いた直接酸化法によっ
てもアルデヒド基を導入することができる。
【0034】このようにして官能基を導入することによ
り、一般式(2)においてmが1の第2の中間体、すな
わち一般式(2a)で表されるポリアルキレンオキシド
誘導体が得られる。第2の中間体のR2−O−C(=
O)末端からR2基を脱保護基化してカルボキシル基末
端に変換するには、アルカリまたは酸の存在下に加水分
解することにより行うことができる。
【0035】加水分解に使用するアルカリの試薬として
は水酸化カリウム、水酸化ナトリウムまたはtert−
ブトキシカリウムなどがあげられる。酸の試薬としては
塩酸、硫酸、蟻酸、トリフルオロ酢酸またはフッ化水素
などがあげられる。
【0036】このようにしてR2基を脱保護基化するこ
とにより、一般式(1)で表される一方の末端がカルボ
キシル基、他方の末端が官能基であるポリアルキレンオ
キシド誘導体が選択的に得られる。反応終了後は、ジエ
チルエーテル、イソプロパノール、ヘキサン等のポリア
ルキレンオキシド誘導体を溶解しない液中に反応液を投
入することにより、沈殿物として目的とするポリアルキ
レンオキシド誘導体を単離することができる。このよう
にして得られたポリアルキレンオキシド誘導体は蛋白質
や薬物などの生理活性物質の修飾剤として利用でき、修
飾した生理活性物質に水溶性や非免疫原性などの特性を
付与することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、一方の末端にカルボキ
シル基、他方の末端にカルボキシル基以外の反応性の高
い官能基を有する新規かつ有用なポリアルキレンオキシ
ド誘導体、およびこのような誘導体の中間体が得られ
る。
【0038】本発明の製造方法によれば、一般式(3)
で表されるエポキシ化合物および一般式(4)で表され
るヒドロキシカルボン酸エステルのアルカリ金属塩を出
発原料にして、上記ポリアルキレンオキシド誘導体の中
間体を容易に効率よくしかも選択的に製造できる。
【0039】また本発明の製造方法によれば、中間体か
ら目的とするポリアルキレンオキシド誘導体を容易に効
率よくしかも選択的に製造できる。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、これらの実施例は本発明の範囲を何ら制限す
るものではない。 実施例1 −79℃のガラス重合管内のテトラヒドロフラン20m
lに35.2gのエチレンオキシドを溶解し、さらに重
合開始剤としてtert−ブチル−2−ヒドロキシイソ
ブチレート1.6gおよびカリウムハライド(KH)
0.4gを溶解したジメチルスルホキシド(DMSO)
溶液5.80mlを加えて、液体窒素で凍結させ、真空
で脱気し、封入した。20℃で3日間攪拌して重合し
た。その後0℃のジエチルエーテル500mlに滴下し
て再沈し、沈澱物を真空で乾燥した後、これに0.1m
ol/lの塩酸水溶液200mlを加えて酸処理し、α
−(1,1−ジメチル−2−tert−ブトキシ−2−
オキソエトキシ)−ω−ヒドロ−ポリエチレンオキシド
を得た(収量28.5g)。
【0041】得られた化合物をゲルろ過タイプの高速液
体クロマトグラフィーで分析し、ポリエチレンオキシド
の標準サンプルから求めた平均分子量は3500、重量
平均分子量/数平均分子量=1.1であった。この平均
分子量はエチレンオキシドとtert−ブチル−2−ヒ
ドロキシイソブチレートの比から計算される分子量36
00に極めて近いものであることから、重合開始剤あた
り1本のポリマー鎖が設計どおり得られていることがわ
かる。
【0042】この実施例で得られたポリマーは、式 tert-Bu-OC(=O)C(CH3)2O-(CH2CH2O)n-H (Buはブチル基、n=80) で示されるものである。13C−NMRの分析結果は次の
通りである。13 C−NMR(CDCl3)δ(ppm):28.5,
61.1,71.2,72.5
【0043】実施例2 実施例1で得られたα−(1,1−ジメチル−2−te
rt−ブトキシ−2−オキソエトキシ)−ω−ヒドロ−
ポリエチレンオキシド2gに、tert−ブトキシカリ
ウム10mmolおよび水2mlを含むDMSO溶液5
0mlを添加し、さらに20℃で5時間反応させて加水
分解させた後、500mlのジエチルエーテルに滴下し
て再沈し、真空乾燥させてα−(1,1−ジメチルオキ
シエタン酸)−ω−ヒドロ−ポリエチレンオキシドを得
た。
【0044】得られたポリマーを実施例1と同様のゲル
ろ過タイプの高速液体クロマトグラフィーで分析したと
ころ、平均分子量3500、重量平均分子量/数平均分
子量=1.1であった。この実施例で得られたポリマー
は、式 HOOC-C(CH3)2O-(CH2CH2O)n-H (n=80) で示されるものである。13C−NMRの分析結果は次の
通りである。13 C−NMR(CDCl3)δ(ppm):30.5,
61.1,71.2,72.8,172.0
【0045】実施例3 実施例1と同様の手順で、エチレンオキシド1.76g
(0.04mol)を1mmolのtert−ブチル−
2−ヒドロキシイソブチレートのカリウム塩によりテト
ラヒドロフラン/DMSO溶液20ml中、20℃で3
日間重合させた。この反応液に、N−(2−ブロモエチ
ル)フタルイミド1mmolを含むテトラヒドロフラン
溶液を添加し、さらに室温で24時間反応させて化学修
飾した後、500mlのジエチルエーテルに滴下して再
沈し、真空乾燥させた。
【0046】この化合物をtert−ブトキシカリウム
10mmolおよび水2mlを含むDMSO溶液20m
lに加え、20℃で5時間反応させて両末端を加水分解
させた後、500mlのジエチルエーテルに滴下して再
沈し、乾燥することにより、α−(1,1−ジメチルオ
キシエタン酸)−ω−(2−アミノエチル)−ポリエチ
レンオキシドを得ることができた。これを実施例1と同
様のゲルろ過タイプの高速液体クロマトグラフィーで分
析したところ、平均分子量1800、重量平均分子量/
数平均分子量=1.1であった。
【0047】この実施例で得られたポリマーは、式 HOOC-C(CH3)2O-(CH2CH2O)n-CH2CH2NH2 (n=40) で示されるものである。13C−NMRの分析結果は次の
通りである。13 C−NMR(CDCl3)δ(ppm):48.2,
54.4,61.3,70.4,72.1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 昌幸 千葉県松戸市新松戸3−170 (72)発明者 片岡 一則 千葉県柏市大室1083番地の4 (72)発明者 長崎 幸夫 千葉県柏市豊四季台団地3−1−53−403 (72)発明者 加藤 政雄 茨城県つくば市上広岡460−167

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される末端がカル
    ボキシル基であるポリアルキレンオキシド誘導体。 【化1】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは0または1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。Aはアルキレン基、 Bはアルキレン基、 mが0の場合、X1は水素原子、mが1の場合、X1は水
    酸基、メルカプト基、アミノ基またはアルデヒド基を示
    す。〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で表されるポリアルキ
    レンオキシド誘導体。 【化2】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは0または1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。R2はアルキル基、アリールア
    ルキル基または置換アリールアルキル基、 Aはアルキレン基、 Bはアルキレン基、 mが0の場合、X1は水素原子、mが1の場合、X1は水
    酸基、メルカプト基、アミノ基またはアルデヒド基を示
    す。〕
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化3】 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アル
    キル基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリール
    アルキル基または−CH2OY(ここでYはアルキル
    基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはハロゲン
    化アリール基を示す。)を示す。〕で表されるエポキシ
    化合物を、一般式(4) 【化4】 〔式中、R2はアルキル基、アリールアルキル基または
    置換アリールアルキル基、 Bはアルキレン基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表されるヒドロキシカル
    ボン酸エステルのアルカリ金属塩を重合開始剤として重
    合することを特徴とする一般式(5) 【化5】 〔式中、nは5〜10000の整数、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。R2はアルキル基、アリールア
    ルキル基または置換アリールアルキル基、 Bはアルキレン基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表されるポリアルキレン
    オキシド誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(3) 【化6】 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アル
    キル基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリール
    アルキル基または−CH2OY(ここでYはアルキル
    基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはハロゲン
    化アリール基を示す。)を示す。〕で表されるエポキシ
    化合物を、一般式(4) 【化7】 〔式中、R2はアルキル基、アリールアルキル基または
    置換アリールアルキル基、 Bはアルキレン基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表されるヒドロキシカル
    ボン酸エステルのアルカリ金属塩を重合開始剤として重
    合した後、酸処理することを特徴とする一般式(5a) 【化8】 〔式中、nは5〜10000の整数、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。R2はアルキル基、アリールア
    ルキル基または置換アリールアルキル基、 Bはアルキレン基を示す。〕で表されるポリアルキレン
    オキシド誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(3) 【化9】 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アル
    キル基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリール
    アルキル基または−CH2OY(ここでYはアルキル
    基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはハロゲン
    化アリール基を示す。)を示す。〕で表されるエポキシ
    化合物を、一般式(4) 【化10】 〔式中、R2はアルキル基、アリールアルキル基または
    置換アリールアルキル基、 Bはアルキレン基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表されるヒドロキシカル
    ボン酸エステルのアルカリ金属塩を重合開始剤として重
    合した後、得られた重合体を化学修飾することを特徴と
    する一般式(2a) 【化11】 〔式中、nは5〜10000の整数、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。R2はアルキル基、アリールア
    ルキル基または置換アリールアルキル基、 Aはアルキレン基、 Bはアルキレン基、 X2はメルカプト基、アミノ基またはアルデヒド基を示
    す。〕で表されるポリアルキレンオキシド誘導体の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 一般式(2) 【化12】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは0または1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。R2はアルキル基、アリールア
    ルキル基または置換アリールアルキル基、 Aはアルキレン基、 Bはアルキレン基、 mが0の場合、X1は水素原子、mが1の場合、X1は水
    酸基、メルカプト基、アミノ基またはアルデヒド基を示
    す。〕で表される化合物を、酸またはアルカリ存在下に
    加水分解することを特徴とする一般式(1) 【化13】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは0または1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。Aはアルキレン基、 Bはアルキレン基、 mが0の場合、X1は水素原子、mが1の場合、X1は水
    酸基、メルカプト基、アミノ基またはアルデヒド基を示
    す。〕で表される末端がカルボキシル基であるポリアル
    キレンオキシド誘導体の製造方法。
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