JP3465306B2 - ポリアルキレンオキシド誘導体および製造方法 - Google Patents

ポリアルキレンオキシド誘導体および製造方法

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JP3465306B2 JP19496893A JP19496893A JP3465306B2 JP 3465306 B2 JP3465306 B2 JP 3465306B2 JP 19496893 A JP19496893 A JP 19496893A JP 19496893 A JP19496893 A JP 19496893A JP 3465306 B2 JP3465306 B2 JP 3465306B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規かつ有用なポリア
ルキレンオキシド誘導体およびその製造方法に関し、さ
らに詳しくは両末端に種類の異なる官能基を有するアル
キレンオキシド誘導体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアルキレンオキシドのなかで、特に
ポリエチレンオキシドは水溶性、非免疫原性といった特
性をもち、蛋白質や薬物などの生理活性物質の修飾剤と
しての利用をはじめ、生物学、医用工学分野への応用が
注目されている。
【0003】一般に、蛋白質の表面にはカルボキシル
基、アミノ基、水酸基、メルカプト基など、さまざまな
官能基が存在する。このような蛋白質分子とポリエチレ
ンオキシドとを化学的に結合させる際には、どのような
官能基を選ぶか、どの程度結合させるかなどが、合成さ
れるポリエチレンオキシド蛋白質結合体の性質に大きな
影響を及ぼす。このため、修飾しようとする蛋白質の表
面に存在する官能基に応じて、ポリエチレンオキシド側
の官能基を選択する必要がある。
【0004】工業的に合成されているポリエチレンオキ
シドは、一方の末端にメトキシ基などの非反応性の基、
他方の末端に水酸基を有するもの、あるいは両末端に水
酸基を有するものが殆どであるが、水酸基は反応性に乏
しいので、上記のような蛋白質の修飾剤として利用する
には、反応性の点で満足できるものとは言い難い。
【0005】このため、片末端(一方の末端)に水酸基
を有するポリエチレンオキシドの水酸基を他の反応性の
高い官能基に変換する試みが行われている(Synt
h.Commun.,22(16),2417−242
4(1992))。また、両末端に水酸基を有するポリ
エチレンオキシドを反応性の高い官能基で修飾する試み
も行われている(J.Bioact.Compat.P
olym.,5(2)227−231(1990))。
【0006】ポリエチレンオキシドの両端に種類の異な
る蛋白質等の物質を選択的に結合させる場合には、両末
端に相異なる官能基を有するポリエチレンオキシドが必
要となる(DE4004296(1991))。しかし
ながら、上記のような両末端に水酸基を有するポリエチ
レンオキシドを修飾する方法では、未反応の水酸基末端
が残る可能性があり、また反応生成物は、両末端に同一
の官能基を有するものと、両末端に相異なる官能基を有
するものとの混合物として得られるため、カラムクロマ
トグラフィーなどでの精製が必要であり、収率や純度の
面で問題がある。
【0007】一方、重合開始剤としてトリメチルシリル
基で保護されたアミノ基のカリウム塩を用いて、エチレ
ンオキシドの重合を行った例がある(Bioconju
gate Chem.,3(4),275−276(1
992))。この方法では、α−アミノ−ω−ヒドロ−
ポリエチレンオキシドが選択的に得られているが、他の
相異なる官能基を選択的に導入した例はまだない。
【0008】ところで、メルカプト基を有するポリエチ
レンオキシドは、蛋白質のシステイン残基の−SH基な
どとの反応性が高く修飾剤として有用であるが、これに
ついても、両末端にメルカプト基を有するもの(In
t.J.Pept.Res.,30(6),740−8
3(1987))、あるいは片末端のみにメルカプト基
を有するもの(Polymer Preprints,
32(1),154(1991))しか知られていな
い。
【0009】また両末端に相異なる官能基を有するポリ
エチレンオキシド誘導体を選択的に製造する方法は確立
されていない。このため、両末端に反応性の高い相異な
る官能基を有するポリエチレンオキシドの選択的な製造
方法の確立が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一方
の末端にメルカプト基、他方の末端にメルカプト基以外
の反応性の高い官能基を有する新規かつ有用なポリアル
キレンオキシド誘導体、およびこのような誘導体の中間
体を提供することである。本発明の他の目的は、上記の
新規かつ有用なポリアルキレンオキシド誘導体を選択的
に、しかも容易に効率よく製造することができる製造方
法、および中間体の製造方法を提案することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は次のポリアルキ
レンオキシド誘導体およびその製造方法である。 〔1〕 下記一般式(1)で表される末端がメルカプト
基であるポリアルキレンオキシド誘導体。
【化14】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは1、R1は水
素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキ
シアルキル基、アリール基、アリールアルキル基または
−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲン化アル
キル基、アリール基またはハロゲン化アリール基を示
す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一でも異な
っていてもよい。Aはアルキレン基、X1はカルボキシ
ル基またはアルデヒド基を示す。〕 〔2〕 下記一般式(2)で表されるポリアルキレンオ
キシド誘導体。
【化15】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは0または1、
1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
も異なっていてもよい。R2はアシル基、アルキル基、
アリールアルキル基または置換アリールアルキル基、A
はアルキレン基、mが0の場合、X1は水素原子、mが
1の場合、X1は水酸基、カルボキシル基、アミノ基ま
たはアルデヒド基を示す。〕 〔3〕 一般式(3)
【化16】 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アル
キル基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリール
アルキル基または−CH2OY(ここでYはアルキル
基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはハロゲン
化アリール基を示す。)を示す。〕で表されるエポキシ
化合物を、一般式(4) R2−S-+ (4) 〔式中、R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキ
ル基または置換アリールアルキル基、Mはアルカリ金属
を示す。〕で表されるメルカプト誘導体のアルカリ金属
塩を重合開始剤として重合して得られる一般式(5)
【化17】 〔式中、nは5〜10000の整数、R1は水素原子、
アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、アリール基、アリールアルキル基または−CH2
OY(ここでYはアルキル基、ハロゲン化アルキル基、
アリール基またはハロゲン化アリール基を示す。)を示
す。各繰返単位中のR1同士は同一でも異なっていても
よい。R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル
基または置換アリールアルキル基、Mはアルカリ金属を
示す。〕で表される中間体を、酸処理することを特徴と
する一般式(5a)
【化18】 〔式中、nは5〜10000の整数、R1は水素原子、
アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、アリール基、アリールアルキル基または−CH2
OY(ここでYはアルキル基、ハロゲン化アルキル基、
アリール基またはハロゲン化アリール基を示す。)を示
す。各繰返単位中のR1同士は同一でも異なっていても
よい。R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル
基または置換アリールアルキル基を示す。〕で表される
ポリアルキレンオキシド誘導体の製造方法。 〔4〕 一般式(3)で表されるエポキシ化合物を、前
記一般式(4)で表されるメルカプト誘導体のアルカリ
金属塩を重合開始剤として重合して得られる前記一般式
(5)で表される中間体を、化学修飾することを特徴と
する一般式(2a)
【化19】 〔式中、nは5〜10000の整数、R1は水素原子、
アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、アリール基、アリールアルキル基または−CH2
OY(ここでYはアルキル基、ハロゲン化アルキル基、
アリール基またはハロゲン化アリール基を示す。)を示
す。各繰返単位中のR1同士は同一でも異なっていても
よい。R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル
基または置換アリールアルキル基、Aはアルキレン基、
2はカルボキシル基、アミノ基またはアルデヒド基を
示す。〕で表されるポリアルキレンオキシド誘導体の製
造方法。 〔5〕 前記一般式(3)で表されるエポキシ化合物
を、前記一般式(4)で表されるメルカプト誘導体のア
ルカリ金属塩を重合開始剤として重合して得られる前記
一般式(5)で表される中間体を化学修飾して得られる
化合物を、酸またはアルカリ存在下に加水分解すること
を特徴とする前記一般式(1)で表されるポリアルキレ
ンオキシド誘導体の製造方法。 〔6〕 一般式(2b)
【化20】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは1、R1は水
素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキ
シアルキル基、アリール基、アリールアルキル基または
−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲン化アル
キル基、アリール基またはハロゲン化アリール基を示
す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一でも異な
っていてもよい。R2はアシル基、アルキル基、アリー
ルアルキル基または置換アリールアルキル基、Aはアル
キレン基 1 はカルボキシル基またはアルデヒド基を
示す。〕で表される化合物を、酸またはアルカリ存在下
に加水分解することを特徴とする一般式(1)
【化21】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは1、R1は水
素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキ
シアルキル基、アリール基、アリールアルキル基または
−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲン化アル
キル基、アリール基またはハロゲン化アリール基を示
す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一でも異な
っていてもよい。Aはアルキレン基 1 はカルボキシ
基またはアルデヒド基を示す。〕で表される末端がメ
ルカプト基であるポリアルキレンオキシド誘導体の製造
方法。
【0012】一般式(1)の1は水素原子または1価
の有機基である。有機基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
アリル基等の炭素数1〜8のアルキル基;これらのアル
キル基の水素原子が塩素、フッ素、臭素またはヨウ素で
置換したハロゲン化アルキル基;前記アルキル基の水素
原子が水酸基で置換したヒドロキシアルキル基;フェニ
ル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチ
ル基等のアリールアルキル基;式−CH2OYのYが前
記アルキル基、ハロゲン化アルキル基またはアリール
基、あるいは前記アリール基の水素原子が塩素、フッ
素、臭素またはヨウ素で置換したハロゲン化アリール基
である基などがあげられる。本発明において、「アルキ
ル」、「アリールアルキル」という場合は、直鎖、分
岐、飽和、不飽和のものを含む。
【0013】一般式(1)のAはメチレン基、エチレン
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、メチルエチレ
ン基、ジメチルエチレン基等の炭素数1〜6のアルキレ
ン基などである。一般式(1)のX1、カルボキシル
基またはアルデヒド基である。一般式(1)のnは5〜
10000、好ましくは5〜2000である。
【0014】一般式(1)で表される末端がメルカプト
基のポリアルキレンオキシド誘導体の具体的なものとし
ては、次のようなものがあげられる。各式中nは5〜1
0000である S−(CH2CH2O)n−CH2−COOH HS−(CH2CH2O)n−CH2CH2−COOH HS−(CH2CH2O)n−(CH24−COO S−(CH2CH2O)n−CH2−CHO HS−(CH2CH2O)n−CH2CH2−CHO
【0015】
【化22】
【0016】一般式(2)のR2としてはアセチル基、
プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル基等のアシル
基;t−ブチル基等のアルキル基;ベンジル基、フェネ
チル基等のアリールアルキル基;p−メトキシベンジル
基、o−アセトキシベンジル基、p−アセトキシベンジ
ル基、p−ニトロベンジル基、ジフェニルメタン基、ト
リフェニルメタン基等の置換アリールアルキル基などが
あげられる。
【0017】一般式(2)のR1、A、X1、mおよびn
は、それぞれ前記一般式(1)のものと同じである。一
般式(2)のポリアルキレンオキシド誘導体の具体的な
ものとしては次のようなものがあげられる。各式中、n
は5〜10000である。
【0018】
【化18】
【0019】一般式(3)のR1は、前記一般式(1)
のものと同じである。一般式(4)のMはカリウムまた
はナトリウム等のアルカリ金属であり、R2は前記一般
式(2)のものと同じである。一般式(5)、(5
a)、(2a)および(2b)のR1およびnは、それ
ぞれ前記一般式(1)のものと同じであり、R2は前記
一般式(2)のものと同じである。一般式(5)のMは
前記一般式(4)のものと同じである。一般式(2a)
のX2はカルボキシル基、アミノ基またはアルデヒド基
であり、Aは前記一般式(1)のものと同じである。
【0020】一般式(1)で表されるポリアルキレンオ
キシド誘導体は、一般式(4)で表されるメルカプト誘
導体のアルカリ金属塩を重合開始剤として用いて、一般
式(3)で表されるエポキシ化合物を重合することから
製造することができる。
【0021】一般式(3)で表されるエポキシ化合物の
具体的なものとしては、エチレンオキシド、プロピレン
オキシド、1,2−エポキシブタン、1,2−エポキシ
ペンタン、1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキ
シヘプタン、スチレンオキシド、エピフルオロヒドリ
ン、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、グリシ
ドール、ブチルグリシジルエーテル、ヘキシルグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、1,2−エポ
キシ−3−フェノキシプロパン、2−クロルエチルグリ
シジルエーテル、o−クロロフェニルグリシジルエーテ
ルなどがあげられる。これらは単独で、または2種以上
の混合物として用いられる。
【0022】一般式(4)で表される重合開始剤の具体
的なものとしては、チオ酢酸、チオ安息香酸、tert
−ブチルメルカプタン、フェニルメタンチオール、p−
メトキシフェニルメタンチオール、o−アセトキシフェ
ニルメタンチオール、p−アセトキシフェニルメタンチ
オール、p−ニトロフェニルメタンチオール、ジフェニ
ルメタンチオールおよびトリフェニルメタンチオールな
どのメルカプト誘導体のカリウムまたはナトリウム塩な
どのアルカリ金属塩があげられる。これらの化合物は重
合開始剤として作用するため、すべてのポリマー末端に
存在することとなる。
【0023】重合開始剤はそのまま反応系に添加するこ
ともできるが、有機溶媒に溶解させた溶液状態で添加す
るのが好ましい。このような有機溶媒としては活性水素
基を有さない有機溶媒であれば特に制限されず、例えば
ベンゼン、トルエン、ジメチルスルホキシド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルホルムアミドなどがあげられ
る。重合開始剤溶液の濃度としては、0.1〜90重量
%、好ましくは1.0〜50重量%とするのが望まし
い。
【0024】一般式(3)で表されるエポキシ化合物と
一般式(4)で表される重合開始剤との使用割合は、エ
ポキシ化合物:重合開始剤のモル比で通常1:10-5
1:0.5、好ましくは1:10-4〜1:0.2とする
のが望ましい。
【0025】重合反応は、エポキシ化合物と重合開始剤
または重合開始剤溶液とを、非溶媒中または有機溶媒中
で混合して行われる。有機溶媒は重合反応を妨害しない
ものであれば特に限定されず、例えばテトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、トルエン、ジメチルスルホキシド、アセ
トニトリルなどがあげられる。重合反応は、封管ガラス
管中またはオートクレーブ中で行うのが好ましい。反応
溶液の濃度としては、0.1〜90重量%、好ましくは
1.0〜50重量%とするのが望ましい。反応条件は、
温度が0〜180℃、好ましくは10〜150℃、圧力
が通常8〜0kgf/cm2G、時間が通常0.5〜1
20時間とするのが望ましい。
【0026】このようにして一般式(3)で表されるエ
ポキシ化合物を重合させることにより、一般式(5)で
表される第1の中間体となるポリアルキレンオキシド誘
導体が得られる。この第1の中間体を酸処理することに
より、一般式(2)においてmが0でX1が水素原子の
化合物、すなわち一般式(5a)で表されるω−末端が
水酸基のポリアルキレンオキシド誘導体が得られる。
【0027】ω−末端が水酸基以外のカルボキシル基、
アミノ基またはアルデヒド基のポリアルキレンオキシド
誘導体を得るには、一般式(5)で表される第1の中間
体を求電子試薬と反応させる方法、あるいは第1の中間
体または一般式(5a)で表される化合物を酸化等の方
法により直接化学変換する方法など、一般式(5)で表
される第1の中間体または一般式(5a)で表される化
合物を化学修飾することにより製造することができる。
【0028】第1の中間体のアルカリ金属末端をカルボ
キシル基に変換するには次のような方法が採用できる。
求電子試薬としてtert−ブチルブロモアセテート、
tert−ブチル−2−ブロモプロピオネート、ter
t−ブチル−3−ブロモブチレート、tert−ブチル
−4−ブロモバレラート、エチルブロモアセテート、エ
チル−2−ブロモプロピオネート、エチル−3−ブロモ
ブチレート、エチル−4−ブロモバレラートなどのハロ
ゲン化アルキルカルボン酸エステルを第1の中間体と反
応させた後、アルカリまたは酸存在下に加水分解を行う
方法によりカルボキシル基を導入できる。加水分解は後
述のR2−S末端からR2基を脱保護基化してメルカプト
基末端に変換する際に行う加水分解と同様にして行うこ
とができる。
【0029】また、第1の中間体にアクリロニトリルを
付加させた後、加水分解する方法によりカルボキシル基
を導入できる。また、酸化クロム、クロム酸カリウムな
どの酸化剤を用いて一般式(5)で表される第1の中間
体または一般式(5a)で表される化合物を直接酸化す
る直接酸化法によってもカルボキシル基を導入できる。
【0030】第1の中間体のアルカリ金属末端をアミノ
基に変換するには次のような方法が採用できる。求電子
試薬として、N−(2−ブロモエチル)フタルイミド、
N−(3−ブロモプロピル)フタルイミドなどを反応さ
せた後、加水分解またはヒドラジンで処理することによ
りアミノ基を導入できる。加水分解は後述のR2−S末
端からR2基を脱保護基化してをメルカプト基末端に変
換する際に行う加水分解と同様にして行うことができ
る。また、チオニルクロライドなどでハロゲン化したポ
リアルキレンオキシドを、ナトリウムアジドなどを反応
させてアジド化した後還元することによっても、アミノ
基を導入できる。また、アクリロニトリルを付加させた
後、水素添加することによってもアミノ基を導入でき
る。
【0031】アルデヒド基に変換するには次のような方
法が採用できる。求電子試薬としてブロモアセタールア
ルデヒドジエチルアセタール、ブロモアセタールアルデ
ヒドジメチルアセタール、クロロアセタールアルデヒド
ジエチルアセタール、クロロアセタールアルデヒドジメ
チルアセタールなどの化合物を反応させた後、酸または
アルカリで加水分解することによって、アルデヒド基を
導入することができる。また、ピリジン/酸化クロム等
の酸化剤を用いた直接酸化法によってもアルデヒド基を
導入することができる。
【0032】このようにして官能基を導入することによ
り、一般式(2)においてmが1の第2の中間体、すな
わち一般式(2a)で表されるポリアルキレンオキシド
誘導体が得られる。第2の中間体のR2−S末端からR2
基を脱保護基化してメルカプト基末端に変換するには、
アルカリまたは酸の存在下に加水分解することにより行
うことができる。
【0033】加水分解に使用するアルカリの試薬として
は水酸化カリウム、水酸化ナトリウムまたはtert−
ブトキシカリウムなどがあげられる。酸の試薬としては
塩酸、硫酸、蟻酸、トリフルオロ酢酸またはフッ化水素
などがあげられる。
【0034】このようにしてR2基を脱保護基化するこ
とにより、一般式(1)で表される一方の末端がメルカ
プト基、他方の末端が官能基であるポリアルキレンオキ
シド誘導体が選択的に得られる。反応終了後には、ジエ
チルエーテル、イソプロパノール、ヘキサン等のポリア
ルキレンオキシド誘導体を溶解しない液中に反応液を投
入することにより、沈殿物として目的とするポリアルキ
レンオキシド誘導体を単離することができる。このよう
にして得られたポリアルキレンオキシド誘導体は蛋白質
や薬物などの生理活性物質の修飾剤として利用でき、修
飾した生理活性物質に水溶性や非免疫原性などの特性を
付与することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、一方の末端にメルカプ
ト基、他方の末端にメルカプト基以外の反応性の高い官
能基を有する新規かつ有用なポリアルキレンオキシド誘
導体、およびこのような誘導体の中間体が得られる。
【0036】本発明の製造方法によれば、一般式(3)
で表されるエポキシ化合物および一般式(4)で表され
るメルカプト誘導体のアルカリ金属塩を出発原料にし
て、上記ポリアルキレンオキシド誘導体の中間体を容易
に効率よくしかも選択的に製造できる。
【0037】また本発明の製造方法によれば、中間体か
ら目的とするポリアルキレンオキシド誘導体を容易に効
率よくしかも選択的に製造できる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、これらの実施例は本発明の範囲を何ら制限す
るものではない。 実施例1 −79℃のガラス重合管内のテトラヒドロフラン20m
lに6.64gのエチレンオキシド(0.15mol)
を溶解し、それに重合開始剤として2.5mmolのチ
オ酸酢カリウムを含むジメチルスルホキシド(DMS
O)溶液(0.50M)5.80mlを加えて、液体窒
素で凍結させ、真空で脱気し、封入した。20℃で3日
間攪拌して重合させた後、反応液を0℃のジエチルエー
テル500mlに滴下して再沈し、沈澱物を真空で乾燥
した。これに0.1mol/lの塩酸水溶液30mlを
加えて酸処理した後、前記と同様にジエチルエーテルで
再沈させてα−チオアセチル−ω−ヒドロ−ポリエチレ
ングリコールを得た(収量5.8g)。
【0039】これをゲルろ過タイプの高速液体クロマト
グラフィーで分析したところ、ポリエチレンオキシドの
標準サンプルから求めた平均分子量は2400、重量平
均分子量/数平均分子量=1.1であった。この平均分
子量はエチレンオキシドとチオ酢酸カリウムの比から計
算される分子量2500に極めて近いものであることか
ら、重合開始剤あたり1本のポリマー鎖が設計どおり得
られていることがわかる。
【0040】この実施例で得られたポリマーは、式 CH3C(=O)S−(CH2CH2O)n−H (n=57) で示されるものである。13C−NMRの分析結果は次の
通りである。13 C−NMR(CDCl3)δ(ppm):30.5,
36.2,61.1,71.2,195.2
【0041】実施例2 実施例1と同様の手順で、エチレンオキシド1.76g
(0.04mol)を1mmolのベンジルメルカプタ
ンのカリウム塩(PhCH2-+)によりテトラヒド
ロフラン/DMSO溶液20ml中、20℃で3日間重
合させた。この反応液を0℃のジエチルエーテル500
mlに滴下して再沈し、沈殿物を真空乾燥させた。これ
に0.1mol/lの塩酸水溶液20mlを加えて酸処
理した後、前記と同様にジエチルエーテル中で再沈させ
てα−チオベンジル−ω−ヒドロ−ポリエチレングリコ
ールを得た。これを実施例1と同様のゲルろ過タイプの
高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、平均分
子量1800、重量平均分子量/数平均分子量=1.1
であった。
【0042】この実施例で得られたポリマーは、式 PhCH2S−(CH2CH2O)n−H (Phはフェニル基、n=40) で示されるものである。13C−NMRの分析結果は次の
通りである。13 C−NMR(CDCl3)δ(ppm):30.5,
61.1,71.2,128.0
【0043】実施例3 実施例1で得られたα−チオアセチル−ω−ヒドロ−ポ
リエチレングリコールに、tert−ブトキシカリウム
10mmolおよび水2mlを含むDMSO溶液20m
lを添加し、20℃で5時間反応させて加水分解させた
後、500mlのジエチルエーテルに滴下して再沈し、
沈殿物を真空乾燥させてα−メルカプト−ω−ヒドロ−
ポリエチレングリコールを得た。これを実施例1と同様
のゲルろ過タイプの高速液体クロマトグラフィーで分析
したところ、平均分子量2500、重量平均分子量/数
平均分子量=1.1であった。
【0044】この実施例で得られたポリマーは、式 HS−(CH2CH2O)n−H (n=57) で示されるものである。13C−NMRの分析結果は次の
通りである。13 C−NMR(CDCl3)δ(ppm):25.0,
61.3,70.3,71.4
【0045】実施例4 実施例1と同様の手順で、エチレンオキシド1.76g
(0.04mol)を1mmolのチオ酢酸カリウムに
よりテトラヒドロフラン20ml中、20℃で3日間重
合させた。この反応液にtert−ブチルブロモアセテ
ート1mmolを含むDMSO溶液を添加し、さらに室
温で24時間反応させた後、500mlのジエチルエー
テルに滴下して再沈し、これを真空乾燥させた。この化
合物をtert−ブトキシカリウム20mmolおよび
水2mlを含むDMSO溶液20mlに加え、20℃で
5時間反応させて両末端を加水分解させた後、500m
lのジエチルエーテルに滴下して再沈し、乾燥すること
により、α−メルカプト−ω−カルボキシルメチルポリ
エチレングリコールを得ることができた。これを実施例
1と同様のゲルろ過タイプの高速液体クロマトグラフィ
ーで分析したところ、平均分子量1800、重量平均分
子量/数平均分子量=1.1であった。
【0046】この実施例で得られたポリマーは、式 HS−(CH2CH2O)n−CH2−COOH (n=40) で示されるものである。13C−NMRの分析結果は次の
通りである。13 C−NMR(CDCl3)δ(ppm):25.0,
61.8,68.8、70.3,71.5、172.4
【0047】実施例5 実施例1と同様の手順で、エチレンオキシド3.52g
(0.08mol)を1mmolのチオ酢酸カリウムに
よりテトラヒドロフラン20ml中、20℃で3日間重
合させた。この反応液に、N−(2−ブロモエチル)フ
タルイミド1mmolを含むテトラヒドロフラン溶液を
添加し、さらに室温で24時間反応させた後、500m
lのジエチルエーテルに滴下して再沈し、これを真空乾
燥させた。この化合物をtert−ブトキシカリウム2
0mmolおよび水2mlを含むDMSO溶液20ml
に加え、20℃で5時間反応させて両末端を加水分解さ
せた後、500mlのジエチルエーテルに滴下して再沈
し、乾燥することにより、α−メルカプト−ω−2−ア
ミノエチルポリエチレングリコールを得ることができ
た。これを実施例1と同様のゲルろ過タイプの高速液体
クロマトグラフィーで分析したところ、平均分子量35
00、重量平均分子量/数平均分子量=1.1であっ
た。
【0048】この実施例で得られたポリマーは、式 HS−(CH2CH2O)n−CH2CH2−NH2 (n=80) で示されるものである。13C−NMRの結果は次の通り
である。13 C−NMR(CDCl3)δ(ppm):25.2,
48.5,54.2、61.8,70.3、71.5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 昌幸 千葉県松戸市新松戸3−170 (72)発明者 片岡 一則 千葉県柏市大室1083番地の4 (72)発明者 長崎 幸夫 千葉県柏市豊四季台団地3−1−53− 403 (72)発明者 加藤 政雄 茨城県つくば市上広岡460−167 (56)参考文献 特開 平5−279469(JP,A) 特開 昭49−132229(JP,A) 特開 平3−163134(JP,A) 特開 平7−48450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 65/26 - 65/28 C08G 65/329 - 65/337 CA(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される末端がメル
    カプト基であるポリアルキレンオキシド誘導体。 【化1】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 Aはアルキレン基、 X1はカルボキシル基またはアルデヒド基を示す。〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で表されるポリアルキ
    レンオキシド誘導体。 【化2】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは0または1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル基また
    は置換アリールアルキル基、 Aはアルキレン基、 mが0の場合、X1は水素原子、mが1の場合、X1は水
    酸基、カルボキシル基、アミノ基またはアルデヒド基を
    示す。〕
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化3】 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アル
    キル基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリール
    アルキル基または−CH2OY(ここでYはアルキル
    基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはハロゲン
    化アリール基を示す。)を示す。〕で表されるエポキシ
    化合物を、一般式(4) R2−S-+ (4) 〔式中、R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキ
    ル基または置換アリールアルキル基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表されるメルカプト誘導
    体のアルカリ金属塩を重合開始剤として重合して得られ
    る一般式(5) 【化4】 〔式中、nは5〜10000の整数、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル基また
    は置換アリールアルキル基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表される中間体を、酸処
    理することを特徴とする一般式(5a) 【化5】 〔式中、nは5〜10000の整数、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル基また
    は置換アリールアルキル基を示す。〕で表されるポリア
    ルキレンオキシド誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(3) 【化6】 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アル
    キル基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリール
    アルキル基または−CH2OY(ここでYはアルキル
    基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはハロゲン
    化アリール基を示す。)を示す。〕で表されるエポキシ
    化合物を、一般式(4) R2−S-+ (4) 〔式中、R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキ
    ル基または置換アリールアルキル基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表されるメルカプト誘導
    体のアルカリ金属塩を重合開始剤として重合して得られ
    る一般式(5) 【化7】 〔式中、nは5〜10000の整数、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル基また
    は置換アリールアルキル基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表される中間体を、化学
    修飾することを特徴とする一般式(2a) 【化8】 〔式中、nは5〜10000の整数、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル基また
    は置換アリールアルキル基、 Aはアルキレン基、 X2はカルボキシル基、アミノ基またはアルデヒド基を
    示す。〕で表されるポリアルキレンオキシド誘導体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(3) 【化9】 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アル
    キル基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリール
    アルキル基または−CH2OY(ここでYはアルキル
    基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはハロゲン
    化アリール基を示す。)を示す。〕で表されるエポキシ
    化合物を、一般式(4) R2−S-+ (4) 〔式中、R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキ
    ル基または置換アリールアルキル基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表されるメルカプト誘導
    体のアルカリ金属塩を重合開始剤として重合して得られ
    る一般式(5) 【化10】 〔式中、nは5〜10000の整数、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル基また
    は置換アリールアルキル基、 Mはアルカリ金属を示す。〕で表される中間体を化学修
    飾して得られる化合物を、酸またはアルカリ存在下に加
    水分解することを特徴とする一般式(1) 【化11】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 Aはアルキレン基、 X1はカルボキシル基またはアルデヒド基を示す。〕で
    表されるポリアルキレンオキシド誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(2b) 【化12】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 R2はアシル基、アルキル基、アリールアルキル基また
    は置換アリールアルキル基、 Aはアルキレン基 1 はカ ルボキシル基またはアルデヒド基を示す。〕で
    表される化合物を、酸またはアルカリ存在下に加水分解
    することを特徴とする一般式(1) 【化13】 〔式中、nは5〜10000の整数、mは1、 R1は水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または−CH2OY(ここでYはアルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基またはハロゲン化アリール
    基を示す。)を示す。各繰返単位中のR1同士は同一で
    も異なっていてもよい。 Aはアルキレン基 1 はカ ルボキシル基またはアルデヒド基を示す。〕で
    表される末端がメルカプト基であるポリアルキレンオキ
    シド誘導体の製造方法。
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