JPH0748427A - 石油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂、そ の成形材料及びそれからの成形体 - Google Patents

石油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂、そ の成形材料及びそれからの成形体

Info

Publication number
JPH0748427A
JPH0748427A JP7776394A JP7776394A JPH0748427A JP H0748427 A JPH0748427 A JP H0748427A JP 7776394 A JP7776394 A JP 7776394A JP 7776394 A JP7776394 A JP 7776394A JP H0748427 A JPH0748427 A JP H0748427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formaldehyde
petroleum
resin
modified
phenolic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7776394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2657291B2 (ja
Inventor
Masahiro Tsumura
雅洋 津村
Hideaki Miyauchi
秀明 宮内
Haruhiko Takeda
春彦 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kashima Oil Co Ltd
Original Assignee
Kashima Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kashima Oil Co Ltd filed Critical Kashima Oil Co Ltd
Priority to JP7776394A priority Critical patent/JP2657291B2/ja
Publication of JPH0748427A publication Critical patent/JPH0748427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2657291B2 publication Critical patent/JP2657291B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 石油系重質油類またはピッチ類1モルに対
して、ホルムアルデヒド換算で1〜10モルのホルムア
ルデヒド重合物と、0.3〜5モルのフェノール類と
を、酸触媒の存在下に重縮合させて得られ、かつフロー
テスターで測定した軟化点が42〜132℃である石油
系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂。 その
成形材料。 それからの成形体。 【効果】新規な変性フェノール樹脂は、それ自体比較的
に低い軟化点を有しているので、成形材料とすることが
でき、低い硬化温度で短時間で熱成形でき、緻密で耐熱
性、耐酸化性、機械的特性に優れた成形体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な石油系重質油類
又はピッチ類変性フェノール樹脂、それからの変性フェ
ノール樹脂成形材料及びそれからの変性フェノール樹脂
成形体に関するものである。より詳細には、本発明によ
る新規な変性フェノール樹脂は、それ自体比較的に低い
軟化点を有しているので、成形チップのような成形材
料、特に成形粉とすることができて有利であり、かつ比
較的低い硬化温度で短時間で熱成形でき、緻密で耐熱
性、耐酸化性、機械的特性等に優れた変性フェノール樹
脂成形体を提供する。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂は、機械的性質が優れて
おり、古くから広く用いられているが、耐光性、耐アル
カリ性がやや低く、水分あるいはアルコールを吸収して
寸法および電気抵抗が変化し易く、耐熱性、特に高温時
の耐酸化性がやや低い問題がある。このような問題を解
決するために、フェノール樹脂自体の種々の変性が検討
されている。特に、光、化学薬品、酸化等による変化に
耐性を付与するために、油脂、ロジンあるいは中性の芳
香族化合物を用いた変性に興味がもたれて来た。
【0003】黄慶雲らは、m−キシレンーホルムアルデ
ヒド樹脂とノボラックとの反応を研究し、m−キシレン
ーホルムアルデヒド樹脂がノボラックの硬化剤として使
用できることを示した。また、m−キシレンとホルムア
ルデヒドを反応させた後に、低分子量のフェノール類を
添加して反応させても、完全には熱硬化せず、フェノー
ル類は硬化剤としての能力が小さいことも示している
〔工業化学雑誌、第60巻、1579頁(195
7)〕。
【0004】また、特公昭53−5705号公報には、
メシチレンを主成分とするアルキルベンゼン等の芳香族
炭化水素とホルムアルデヒドを反応させて得た芳香族炭
化水素樹脂を乾性油とフェノール類によって変性し、さ
らにレゾール化して得られる、乾性油変性芳香族炭化水
素−フェノール−ホルムアルデヒド樹脂(A)に通常の
乾性油変性フェノール樹脂(B)と水溶性フェノール樹
脂(C)を含む印刷回路板として有用な樹脂組成物が開
示されているが、その乾性油変性芳香族炭化水素−フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂(A)の合成はコスト的
に不利であり、しかも得られたフェノール樹脂成形体自
体の性能も充分なものでない。
【0005】また、特開昭61−235413号公報に
よると、フェノール変性芳香族炭化水素樹脂の反応成分
の選択により耐熱性に優れたフェノール変性芳香族炭化
水素樹脂が得られ、この耐熱性樹脂をヘキサミン等の硬
化剤と混合してガラス転移温度が高い耐熱用樹脂が得ら
れることを開示しているが、成形体を得るのに硬化が遅
く、高温、高圧を要する欠点を有する。また、特公昭6
0−36209号公報には、アセナフテン、アセナフチ
レン等の多環芳香族炭化水素類変性フェノール樹脂が開
示されているが、この場合に、多環芳香族炭化水素の中
でホルムアルデヒドとの反応性の高い化合物を選択的に
用いることにより、優れた性質の変性フェノール樹脂を
得ることが出来るが、石油や石炭の熱分解物の中に、こ
れらの化合物を多量に含有するものはなく、大量に生産
するためには合成する必要があり、コストが高くなる欠
点があると共に、比較的容易に短時間に熱圧成形するこ
とが容易でない問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題について検討した結果、従来のフェノール樹脂
の欠点である、耐熱性、耐酸化性がやや低い問題点;或
いは油脂、ロジンあるいは中性の芳香族炭化水素で変性
したフェノール樹脂の欠点である、反応性が小さいもの
が多くて特殊な原料を用いないと熱硬化し難いことが多
いために、原料コストや硬化が難しい問題点;硬化剤と
してフェノール類を使用してキシレン樹脂を硬化しよう
としても充分に硬化しない問題点;特公昭53−570
5号公報に開示のように、フェノール変性メシチレン樹
脂に通常のフェノール樹脂をブレンドしても成形体自体
の性能も充分でない問題点;特開昭61−235413
号公報に、フェノール変性芳香族炭化水素樹脂をヘキサ
ミン等の硬化剤で硬化することが記載されているが硬化
速度が遅く高温、高圧を要する問題点;特公昭60−3
6209号公報に、多環芳香族炭化水素類変性フェノー
ル樹脂が開示されているが、比較的容易に短時間に熱圧
成形することがが容易でない問題点を解決することを目
的とするものである。また、本発明は、従来の変性フェ
ノール樹脂では得られない耐熱性、耐酸化性、機械的特
性に優れた新規な変性フェノール樹脂、それからの変性
フェノール樹脂成形材料及びそれからの変性フェノール
樹脂成形体を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は; 石油系重質油類またはピッチ類1モルに対して、ホ
ルムアルデヒド換算で1〜10モルのホルムアルデヒド
重合物と、0.3〜5モルのフェノール類とを、酸触媒
の存在下に重縮合させて得られ、かつフローテスターで
測定した軟化点が42〜132℃である、石油系重質油
類又はピッチ類変性フェノール樹脂を提供する。また、 主として2〜4環の縮合多環芳香族炭化水素からな
る石油系重質油類またはピッチ類1モルに対して、ホル
ムアルデヒド換算で1〜10モルのホルムアルデヒド重
合物と、0.3〜5モルのフェノール、クレゾール、キ
シレノール、レゾルシンの群から選ばれた1種もしくは
2種以上のフェノール類とを、酸触媒の存在下に重縮合
させて得られ、かつフローテスターで測定した軟化点が
42〜132℃である、石油系重質油類又はピッチ類変
性フェノール樹脂を提供する。また、 上記又は記載の変性フェノール樹脂を含む組成
物からなる、変性フェノール樹脂成形材料を提供する。
また、 上記又は記載の変性フェノール樹脂を含む組成
物を熱成形してなる、耐熱性、耐酸化性、機械的特性に
優れた変性フェノール樹脂成形体を提供する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。 (A)石油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂
の製造: (イ)石油系重質油類又はピッチ類原料:本発明の新規
な変性フェノール樹脂の製造に当たり、原料の1つであ
る石油系重質油類又はピッチ類としては、その芳香族炭
化水素分率fa値が0.40〜0.95、芳香環水素量
Ha値が20〜80%であるものが好ましい。上記芳香
族炭化水素分率fa値、芳香環水素量Ha値は次式に表
されるものである。
【0009】
【数1】
【0010】なお、fa値は、13C−NMRによって求
めることが出来る。また、Ha値は、1 H−NMRによ
って求めることが出来る。本発明において原料の石油系
重質油類またはピッチ類のfa値が小さくなると、芳香
族分が少なくなるため、得られる変性フェノール樹脂の
性能の改質効果、特に耐熱性、耐酸化性の改質効果が小
さくなる傾向がある。特に、fa値が0.40以下の場
合には、この改質効果が極めて小さくなるので好ましく
ない。
【0011】また、fa値が0.95より大きい石油系
重質油類またはピッチ類の場合には、芳香環水素とホル
ムアルデヒドとの反応性が少なくなるので好ましくな
い。従って、本発明において、fa値は0.40〜0.
95が望ましく、より好ましくは0.50〜0.80で
ある。
【0012】本発明において、原料の石油系重質油類ま
たはピッチ類のHa値が小さくなると、ホルムアルデヒ
ドと反応する芳香環水素分が少なくなり、反応性が乏し
くなるため、フェノール樹脂の性能の改質効果が乏しく
なるので好ましくない。Ha値として実用性があるのは
20%以上と考えられる。Ha値が大きくなると、芳香
環水素分の反応性が次第に小さくなる傾向を示す。Ha
値が80%より大きい石油系重質油類またはピッチ類を
原料とした場合には、変性フェノール樹脂の強度が低く
なる傾向を示すので好ましくない。本発明において、H
a値は20〜80%が望ましく、より好ましくは25〜
60%である。
【0013】本発明に使用する石油系重質油類またはピ
ッチ類において、その縮合環数は特に限定されないが、
好ましくは主として2〜4環の縮合多環芳香族炭化水素
である。5環以上の縮合多環芳香族炭化水素の場合に
は、沸点が殆どの場合に450℃を超えるため、狭い沸
点範囲のものを集め難く、品質が安定しない問題があ
る。また、主に単環芳香族炭化水素である場合には、ホ
ルムアルデヒドとの反応性が低いため、フェノール樹脂
の性能の改質効果が小さい問題がある。
【0014】本発明の変性フェノール樹脂の原料である
石油系重質油類またはピッチ類は、原油の蒸留残油、水
添分解残油、接触分解残油およびこれら残油の減圧蒸留
物あるいは熱処理物として得られるものであり、これら
の中からfa値およびHa値の適当なものを選んで使用
する。
【0015】(ロ)ホルムアルデヒド重合物原料:本発
明に使用するホルムアルデヒド重合物とは、パラホルム
アルデヒド、ポリオキシメチレン(特に、オリゴマー)
のような線状重合物およびトリオキサンのような環状重
合物である。石油系重質油類またはピッチ類とホルムア
ルデヒド重合物の混合比は、石油系重質油類またはピッ
チ類の平均分子量より計算される平均モル数1モルに対
するホルムアルデヒド換算でホルムアルデヒド重合物1
〜10モルであることが好ましい。
【0016】この混合モル比が1以下の場合には、得ら
れる変性フェノール樹脂の硬化体の強度が低いので好ま
しくない。一方、10以上の場合には、得られる硬化体
の性能、収量ともに殆ど変わらなくなるので、ホルムア
ルデヒド重合物をこれ以上多く使用することは無駄と考
えられる。本発明における石油系重質油類またはピッチ
類とホルムアルデヒド重合物の混合モル比は、より好ま
しくは2〜7である。
【0017】(ハ)酸触媒:本発明に用いる酸触媒とし
ては、ブレンステッド酸もしくはルイス酸の使用が好ま
しい、より好ましくはブレンステッド酸である。ブレン
ステッド酸としては、トルエンスルホン酸、キシレンス
ルホン酸、塩酸、硫酸、ギ酸等が使用出来るが、p−ト
ルエンスルホン酸、塩酸が特に優れている。酸触媒の使
用量は、石油系重質油類またはピッチ類とホルムアルデ
ヒド重合物及びフェノール類の合計量に対して0.1〜
30重量%が望ましく、より好ましくは1〜10重量%
である。酸触媒の使用量が少ない場合には、反応時間が
長くなる傾向があり、また、反応温度を高くしないと反
応が不充分になる傾向がある。
【0018】一方、酸触媒の使用量が多くなってもその
割には反応速度が速くならず、コスト的に不利になるこ
とがある。また、酸触媒の回収や中和除去が必要になる
ことがあり、余分なコストがかかることがある。
【0019】(ニ)フェノール類:本発明に用いるフェ
ノール類としては任意のフェノール類を用いることがで
きるが、フェノール、クレゾール、キシレノール、レゾ
ルシンの群から選ばれた1種もしくは2種以上のフェノ
ール系化合物が好ましい。本発明において、フェノール
類の添加は滴下等の方法により少量ずつ添加し混合す
る。添加する速度は、反応混合物の全重量に対して0.
05〜5重量%/分が望ましく、より好ましくは0.1
〜2重量%/分である。
【0020】添加する速度が0.05重量%/分以下の
場合には、添加に要する時間が長すぎ、コストが上昇す
るので好ましくない。一方、添加する速度が5重量%/
分以上の場合には、添加したフェノール類が遊離ホルム
アルデヒドと急速に反応するため、均一な混合物ないし
は共縮合物を生成し難くなるので好ましくない。このよ
うな不均一性が生じる原因は、ホルムアルデヒドに対す
る反応性が石油系重質油類またはピッチ類に比べフェノ
ール類の方が著しく大きいためであり、初期のフェノー
ル類の濃度を低く保たないと、ホルムアルデヒドがフェ
ノール類もしくは反応により生成したフェノール類とホ
ルムアルデヒドとの縮合物と選択的に反応し、系に難溶
化するためではないかと推定される。
【0021】或いは、ホルムアルデヒドがフェノール類
もしくは反応により生成したフェノール類とホルムアル
デヒドの縮合物との反応に先に消費されてしまい、石油
系重質油類またはピッチ類もしくは反応により生成した
石油系重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒドとの
縮合物が、さらにホルムアルデヒドと反応することが出
来ず、反応系から分離するためではないかと推定され
る。
【0022】本発明において、フェノール類を添加開始
する時期は特に限定されないが、残存する遊離ホルムア
ルデヒド量から推定したホルムアルデヒドの反応率が7
0%以下、好ましくは50%以下である時点で、フェノ
ール類を添加することが望ましい。添加開始時期は、石
油系重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒドとの反
応が実質的に進行していない時点であっても良い。ホル
ムアルデヒドの反応率が70%以上になると、フェノー
ル類と反応するホルムアルデヒドの量が少なくなるた
め、生成した樹脂の性能が著しく低下し、極端な場合、
硬化剤を添加しないと硬化体が得られなくなるので好ま
しくない。
【0023】フェノール類の添加量は、石油系重質油類
またはピッチ類の平均分子量より計算される平均モル数
1モルに対するフェノール類のモル数として、0.3〜
5であることが望ましい。この添加量が0.3以下の場
合には、石油系重質油類またはピッチ類とホルムアルデ
ヒドとの反応性が、フェノール類とホルムアルデヒドと
の反応性より劣ることから、充分な架橋密度に至らず、
硬化体の強度が一般のフェノール樹脂に比べて低くなる
問題がある。特に、耐衝撃性が低くて脆い欠点を示す。
【0024】一方、フェノール類の添加量が5以上の場
合には、フェノール樹脂の変性による改質効果が小さく
て、好ましくない。本発明におけるフェノール類の添加
量は、より好ましくは0.5〜3である。
【0025】(ニ)反応条件など:反応温度は50〜1
60℃が望ましく、より好ましくは60〜120℃であ
る。反応温度は、原料組成、反応時間、生成する樹脂の
性状等を考慮して適宜決定するのが良い。反応時間は
0.5〜10時間が望ましく、より好ましくは1〜5時
間である。反応時間は、原料組成、反応温度、フェノー
ル類の添加速度、生成する樹脂の性状等を考慮して決定
する。
【0026】本発明において反応を回分式で行う場合
に、一段階で行うことが可能であり、一段階の実施が好
ましい。また連続式で行う場合には、従来の変性フェノ
ール樹脂に用いられている、2種以上の反応生成物を一
定量ずつ連続混合するような制御の難しい装置を使用す
る必要がなく、中間部に完全混合型の反応容器を置き、
その中に添加するフェノール類を一定量ずつ送り込むよ
うにすればよい。このような装置は比較的安価であり、
操作性は良好である。
【0027】本発明において、反応の際に溶媒を使用す
ることが出来る。反応は無溶媒でも行うことが出来る
が、その場合には反応の均一性に留意する必要がある。
溶媒の使用により反応系の粘度が下がり、反応の均一性
が改良される。しかし、硬化する以前に溶媒を除去する
必要があって、特殊なものを除いて、概してコストが上
昇する。
【0028】溶媒としてはクロルベンゼンのようなハロ
ゲン化芳香族炭化水素、ニトロベンゼンのようなニトロ
化芳香族炭化水素、ニトロエタン、ニトロプロパンのよ
うなニトロ化脂肪族炭化水素、パークレン、トリクレ
ン、四塩化炭素のようなハロゲン化脂肪族炭化水素等が
使用出来る。
【0029】(B)本発明の石油系重質油類又はピッチ
類変性フェノール樹脂等:本発明の新規な変性フェノー
ル樹脂は、石油系重質油類またはピッチ類を用いてフェ
ノール樹脂を変性したので、工程的に一段で合成でき、
原料的に安価であると共に、比較的低温、低圧で容易に
熱成形できる。
【0030】本発明の変性フェノール樹脂は、該変性フ
ェノール樹脂自体熱成形するに適する範囲の軟化点を有
しているので、成形チップのような成形材料、特に成形
粉とすることができて有利であり、また十分な熱硬化性
を有するので変性フェノール樹脂単独でも熱成形(硬
化)できると共に、フェノール類やエポキシ樹脂等の従
来周知のフェノール樹脂用硬化剤を使用して容易に熱成
形(硬化)できる。
【0031】また、本発明の変性フェノール樹脂は、優
れた耐熱性、耐酸化性、電気絶縁特性、耐湿性等を有す
るので、高温時の電気的性質の劣化が少なく、プリント
配線基板等の電気絶縁材料として優れた性能を示す。
【0032】本発明の変性フェノール樹脂は、ガラス転
移点が従来のフェノール樹脂のそれに比べて数10℃〜
100℃前後高くなっており、従来のフェノール樹脂よ
りも耐熱性が優れている。本発明の変性フェノール樹脂
は、耐光性が優れているので、黒色塗料のベース樹脂と
して使用できる。
【0033】本発明の変性フェノール樹脂は、極めて高
い耐熱性を有するので、炭素繊維を強化材とする複合材
料のマトリックス樹脂として優れている。本発明の変性
フェノール樹脂は、高温で加熱する際に炭化して残留す
る率が高く、炭素成形品のバインダーとして使用出来
る。特に、炭素繊維を成形するバインダーとして使用
し、炭化して炭素・炭素複合材料に加工することが出来
る。
【0034】(C)その他:本発明の新規な変性フェノ
ール樹脂を含む組成物からなる成形材料には、フェノー
ル樹脂とブレンドする成分として周知のグリシジルエー
テル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、
混合型、脂環式型のエポキシ樹脂や他のフェノール系樹
脂やポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル樹脂等
の熱可塑性樹脂を混合しても良く、また、反応成分の一
部として用いたフェノール類やヘキサミンなどを硬化剤
として用いることができる。
【0035】さらに、得られた成形体の強度や寸法安定
性等の諸特性を高めるために、フェノール樹脂用添加剤
として周知のガラス繊維、炭素繊維、炭酸アルミニウ
ム、炭酸マグネシウム等の無機系充填剤やシリコーン、
ワックス等の内部離型剤や難燃剤、光安定剤、酸化防止
剤、顔料、増量剤、カップリング剤等を混合しても良
い。
【0036】(D) 本発明の変性フェノール樹脂を含
む組成物からなる成形材料とその成形体 本発明の変性フェノール樹脂は、該変性フェノール樹脂
自体熱成形するに適する範囲の軟化点を有しているの
で、成形チップのような成形材料、特に成形粉とするこ
とができて有利であり、また十分な熱硬化性を有するの
で変性フェノール樹脂単独でも熱成形(硬化)できると
共に、フェノール類やエポキシ樹脂等の従来周知のフェ
ノール樹脂用硬化剤を使用して容易に熱成形(硬化)で
きる。本発明の変性フェノール樹脂成形体は、従来の変
性フェノール樹脂からの成形体に比して優れた耐熱性、
耐酸化性、機械的特性を有する特徴をもつものである。
【0037】例えば、本発明の成形材料を常法に従って
成形して得られた成形体は、以下のような優れた物性を
有するものである。 曲げ強度 室温 6〜22kgf/mm2 150℃ 3〜14kgf/mm2 曲げ弾性率 室温 400〜1800kgf/mm
2 150℃ 200〜1500kgf/mm2 Tg(℃) 130〜260℃ 熱変形温度 190〜300℃以上 抗酸化性 絶縁抵抗 常態 1.0×1014〜1.0×10
15Ω 煮沸 1.0×1012〜1.0×1013Ω 本発明の新規な変性フェノール樹脂を含む組成物からな
る成形材料より成形体を得るには、それ自体周知のフェ
ノール樹脂の成形手段、例えば圧縮成形、射出成形、押
出成形、トランスファー成形等を適用できる。
【0038】
【作用】本発明の変性フェノール樹脂は、石油系重質油
類またはピッチ類のような縮合多環芳香族炭化水素によ
り変性したので、それ自体比較的に低い軟化点を有して
いて、成形チップのような成形材料、特に成形粉とする
ことができて有利であり、かつ比較的低い硬化温度で短
時間で熱成形でき、緻密で耐熱性、耐酸化性、機械的特
性等に優れた変性フェノール樹脂成形体が提供できる。
【0039】また、本発明において、変性剤としての石
油系重質油類、ピッチ類などのような多環芳香族炭化水
素が、フェノール類と比較してホルムアルデヒドに対す
る反応性が極度に異なっている点に注目し、変性フェノ
ール樹脂の製造にあたり、該石油系重質油類またはピッ
チ類の添加時期とその添加量を調整することにより、均
質なフェノール樹脂とすることができる。
【0040】
【実施例】本発明は下記の実施例により具体的に説明さ
れるが、これらは本発明の範囲を制限しない。実施例に
使用する反応原料の性状を表1に示す。原料油及びピッ
チは、減圧軽油の流動接触分解(FCC)で得た塔底油
を蒸留して得たものである。
【0041】
【表1】(反応ピッチ原料の性状)
【0042】注) 平均分子量: 蒸気圧浸透法による値、 沸 点 : ASTM D-1160による値、 2 〜4 環の縮合多環芳香族炭化水素の割合: 質量分析装
置(FI 法) を用いたタイプ分析による値、 軟化点 : フローテスターによる値、 (実施例1)表1に示す原料油200g(0.74mo
l)、パラホルムアルデヒド90g(ホルムアルデヒド
換算モル数、3.0mol、以下同様)、p−トルエン
スルホン酸(1水和物)17.8gをガラス製反応器に
仕込み、攪拌しながら80℃まで昇温した。80℃で1
5分間保って反応させた後、フェノール66g(0.7
0mol)を1cc/分(石油系重質油類またはピッチ
類とホルムアルデヒド重合物の合計重量に対して、0.
34%/分、以下同様)の滴下速度で滴下しつつ、60
分間反応を続けた。フェノール滴下終了後、さらに2時
間攪拌を継続して反応させた。反応終了後、反応物を取
り出し、冷却して変性フェノール樹脂364gを得た。
【0043】生成した変性フェノール樹脂の軟化点をフ
ローテスター(島津製作所製CFT−20)で測定した
ところ、42℃であった。この変性フェノール樹脂を2
00℃で20分間処理したところ熱硬化体が得られた。
また、この変性フェノール樹脂を金型中に入れて、40
0kg/cm2 ・Gの加圧下に、200℃で1時間保持
したところ、緻密な成形体が得られ、耐酸化性も良好で
あった。その結果を成形体の物性とともに表2に示す。
【0044】(実施例2)表1の原料油300g(1.
1mol)、パラホルムアルデヒド180g(6.0m
ol)、p−トルエンスルホン酸(1水和物)30.6
g、クロロベンゼン165gをガラス製反応器に仕込
み、攪拌しながら80℃まで昇温した。80℃で20分
間保って反応させた後、フェノール130g(1.4m
ol)を2cc/分(0.42%/分)の滴下速度で滴
下しつつ、60分間反応させた。滴下終了後、さらに2
0分間攪拌を継続して反応させた。反応終了後、反応混
合物をn−ヘキサン1700gに注ぎ込み、変性フェノ
ール樹脂を沈澱させた。沈澱物を濾過・洗浄後、25℃
で減圧乾燥して、変性フェノール樹脂500gを得た。
【0045】生成した変性フェノール樹脂の軟化点をフ
ローテスターで測定したところ、99℃であった。この
変性フェノール樹脂を200℃で10分間処理したとこ
ろ熱硬化体が得られた。また、この変性フェノール樹脂
を金型中に入れて、400kg/cm2 ・Gの加圧下
に、200℃で30分間保持したところ、緻密な成形体
が得らた。その結果を成形体の物性とともに表2に示
す。
【0046】(実施例3)表1の原料油150g(0.
55mol)、パラホルムアルデヒド100g(3.3
mol)、塩酸23.3g、クロルベンゼン110gを
ガラス製反応器に仕込み、攪拌しながら90℃まで昇温
した。90℃になった時点で、フェノール60g(0.
64mol)を1cc/分(0.40%/分)の滴下速
度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さらに、15分
間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混合物を88
0gのn−ヘキサンに注ぎ込み、変性フェノール樹脂を
沈澱させた。沈澱物を濾過・洗浄後、25℃で減圧乾燥
して、変性フェノール樹脂175gを得た。
【0047】生成した変性フェノール樹脂の軟化点をフ
ローテスターで測定したところ、92℃であった。この
変性フェノール樹脂を250℃で20分間処理したとこ
ろ、熱硬化体が得られた。また、この変性フェノール樹
脂を金型中に入れて、400kg/cm2 ・Gの加圧下
に、250℃で1時間保持したところ、緻密な成形体が
得らた。その結果を成形体の物性とともに表2に示す。
【0048】(実施例4)表1の原料油150g(0.
55mol)、パラホルムアルデヒド90g(3.0m
ol)、p−トルエンスルホン酸(1水和物)15.3
g、クロルベンゼン83gをガラス製反応器に仕込み、
攪拌しながら95℃まで昇温した。95℃になった時点
で、p−クレゾール65g(0.60mol)を1cc
/分(0.42%/分)の滴下速度で滴下しつつ60分
間反応させた。p−クレゾールの滴下終了後、さらに1
時間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混合物を8
80gのn−ヘキサンに注ぎ込み、変性フェノール樹脂
を沈澱させた。沈澱物を濾過・洗浄後、25℃で減圧乾
燥して変性フェノール樹脂241gを得た。
【0049】生成した樹脂の軟化点をフローテスターで
測定したところ、69℃であった。この変性フェノール
樹脂を200℃で20分間処理したところ、熱硬化体が
得られた。また、この変性フェノール樹脂を金型中に入
れて、400kg/cm2 ・Gの加圧下に、200℃で
1時間保持したところ、緻密な成形体が得られた。その
結果を成形体の物性とともに表2に示す。
【0050】(実施例5)表1で得られたピッチ186
g(0.50mol)、パラホルムアルデヒド60g
(2.0mol)、p−トルエンスルホン酸(1水和
物)13.9g、クロルベンゼン110gをガラス製反
応器に仕込み、攪拌しながら70℃まで昇温した。70
℃になった時点で、フェノール32.5g(0.35m
ol)を1cc/分(0.41%/分)の滴下速度で滴
下した。フェノール滴下終了後、さらに15分間攪拌し
て反応させた。反応終了後、反応混合物を1020gの
n−ヘキサンに注ぎ込み、変性フェノール樹脂を沈澱さ
せた。沈澱物を濾過・洗浄後、25℃で減圧乾燥して、
変性フェノール樹脂243gを得た。生成した変性フェ
ノール樹脂の軟化点をフローテスターで測定したとこ
ろ、132℃であった。
【0051】この変性フェノール樹脂を200℃で20
分間処理したところ、熱硬化体が得られた。また、この
変性フェノール樹脂を金型中に入れて、400kg/c
2 ・Gの加圧下に、200℃で1時間保持したとこ
ろ、緻密な成形体が得らた。その結果を成形体の物性と
ともに表2に示す。
【0052】(実施例6)表1で得られた原料油225
g(0.83mol)、トリオキサン60g(ホルムア
ルデヒド換算モル数、2.0mol)をガラス製反応器
に仕込み、攪拌しながら60℃まで昇温した。60℃に
なった時点で、p−トルエンスルホン酸(1水和物)1
7.8gを加え、さらに攪拌しながら95℃まで昇温し
た。95℃になった時点で、フェノール40g(0.4
2mol)を1cc/分(0.35%/分)の滴下速度
で滴下した。フェノール滴下終了後、反応容器より反応
生成物を取出し、冷却して、変性フェノール樹脂331
gを得た。この生成した樹脂の軟化点をフローテスター
で測定したところ、69℃であった。
【0053】この変性フェノール樹脂を200℃で15
分間処理したところ、熱硬化体が得られた。また、この
変性フェノール樹脂を金型中に入れて、400kg/c
2 ・Gの加圧下に、200℃で1時間保持したとこ
ろ、緻密な成形体が得らた。その結果を成形体の物性と
ともに表2に示す。
【0054】
【表2】 *注:Tg(ガラス転移点)はTMA法(熱機械分析
法)により測定した。他の物性値は、JISK6911
に準じて測定した。
【0055】
【発明の効果】本発明の方法により得られた変性フェノ
ール樹脂からの成形体は; 不活性雰囲気中および空気中で数時間の300℃の加
熱でも実質的な変質を生じない。 また、機械的強度は従来のフェノール樹脂とほぼ同様
の大きさを示す。 ガラス転移点が従来のフェノール樹脂のそれに比べ、
数10℃〜100℃前後高くなっており、従来のフェノ
ール樹脂よりも耐熱性が優れている。 高温時の電気的性質の劣化が少なく、プリント配線基
板などの電気絶縁材料として優れた性能を示す。
【0056】また、本発明の方法により得られた変性フ
ェノール樹脂は; 耐光性が優れており、黒色塗料のベース樹脂として使
用出来る。 耐熱性が優れており、炭素繊維等を強化材料とする複
合材料のマトリックス樹脂として優れている。 また、高温で加熱する際に炭化して残留する率が高
く、炭素成形品のバインダーとして使用出来る。特に、
炭素繊維を成形するバインダーとして使用し、炭化して
炭素・炭素複合材料に加工することが出来る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【表1】(反応ピッチ原料の性状)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油系重質油類またはピッチ類1モルに
    対して、ホルムアルデヒド換算で1〜10モルのホルム
    アルデヒド重合物と、0.3〜5モルのフェノール類と
    を、酸触媒の存在下に重縮合させて得られ、かつフロー
    テスターで測定した軟化点が42〜132℃であること
    を特徴とする、石油系重質油類又はピッチ類変性フェノ
    ール樹脂。
  2. 【請求項2】 主として2〜4環の縮合多環芳香族炭化
    水素からなる石油系重質油類またはピッチ類1モルに対
    して、ホルムアルデヒド換算で1〜10モルのホルムア
    ルデヒド重合物と、0.3〜5モルのフェノール、クレ
    ゾール、キシレノール、レゾルシンの群から選ばれた1
    種もしくは2種以上のフェノール類とを、酸触媒の存在
    下に重縮合させて得られ、かつフローテスターで測定し
    た軟化点が42〜132℃であることを特徴とする、石
    油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の変性フェノール樹
    脂を含む組成物からなることを特徴とする、変性フェノ
    ール樹脂成形材料。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の変性フェノール樹
    脂を含む組成物を熱成形してなることを特徴とする、耐
    熱性、耐酸化性、機械的特性に優れた変性フェノール樹
    脂成形体。
JP7776394A 1994-03-25 1994-03-25 石油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物及び該変性フェノール樹脂からの圧縮成形品 Expired - Fee Related JP2657291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7776394A JP2657291B2 (ja) 1994-03-25 1994-03-25 石油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物及び該変性フェノール樹脂からの圧縮成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7776394A JP2657291B2 (ja) 1994-03-25 1994-03-25 石油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物及び該変性フェノール樹脂からの圧縮成形品

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9536689A Division JPH0689092B2 (ja) 1989-04-17 1989-04-17 石油系重質油類またはピッチ類により変性したフェノール樹脂の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0748427A true JPH0748427A (ja) 1995-02-21
JP2657291B2 JP2657291B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=13642984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7776394A Expired - Fee Related JP2657291B2 (ja) 1994-03-25 1994-03-25 石油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物及び該変性フェノール樹脂からの圧縮成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2657291B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0789042A2 (en) * 1996-02-09 1997-08-13 Kashima Oil Company Process for producing highly reactive low-viscosity modified phenolic resins
US6517384B2 (en) 2000-02-04 2003-02-11 Sony Computer Entertainment, Inc. Connector having a removable EMI filter

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5538352B2 (ja) * 2011-12-14 2014-07-02 東芝テック株式会社 フローパレット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0789042A2 (en) * 1996-02-09 1997-08-13 Kashima Oil Company Process for producing highly reactive low-viscosity modified phenolic resins
EP0789042A3 (ja) * 1996-02-09 1997-09-24 Kashima Oil
US6517384B2 (en) 2000-02-04 2003-02-11 Sony Computer Entertainment, Inc. Connector having a removable EMI filter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2657291B2 (ja) 1997-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4749621B2 (ja) ノボラックアラルキル樹脂及びその製造方法、並びに該樹脂組成物
KR100196995B1 (ko) 고반응성 변성 페놀 수지의 제조 방법
US5484854A (en) Modified phenolic resin, epoxy resin and curing agent molding material
JPH0748427A (ja) 石油系重質油類又はピッチ類変性フェノール樹脂、そ の成形材料及びそれからの成形体
US5792826A (en) Process for producing highly reactive low-viscosity modified phenolic resins
JPH02274714A (ja) 石油系重質油類またはピッチ類により変性したフェノール樹脂の製造法
JP3236382B2 (ja) フェノール系樹脂の製造法
JPH06228257A (ja) 酸不含の変性フェノール樹脂、エポキシ樹脂含有変性フェノール樹脂成形材料と半導体封止材
JP6863830B2 (ja) 樹脂組成物、樹脂ワニス、積層板の製造方法、熱硬化性成型材料および封止材
JPH09302058A (ja) 硬化性に優れたフェノール系耐熱樹脂とその製造方法
JPH07252339A (ja) 高反応性変性フェノール樹脂の製造方法、該樹脂を含有する成形粉、電気・電子部品用材料及び半導体封止材
JPH0618861B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JPH04142359A (ja) ガラス繊維強化熱硬化性樹脂および該樹脂成形品の製造方法
JPH02229823A (ja) 熱硬化性縮合多環芳香族炭化水素樹脂の製造方法及びそれからの熱硬化体の製造方法
JP3452608B2 (ja) 酸不含変性フェノール樹脂の製造方法
JP3657843B2 (ja) エポキシ樹脂用硬化剤とその製造方法
JP3341852B2 (ja) 合成樹脂組成物及びそれを硬化した成形品
JPH0741535A (ja) フェノール樹脂組成物
JPH0931441A (ja) 高反応性変性フェノール樹脂系摩擦材及びその製造方法
JPH0748426A (ja) 固形熱硬化性レゾール樹脂、その製造方法およびその用途
JP3129333B2 (ja) 炭素材の製造法
JPH07196766A (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2009242471A (ja) フェノール化合物、フェノール樹脂、フェノール樹脂組成物及びフェノール樹脂成形材料
JPH09216927A (ja) 高反応性低粘度変性フェノール樹脂の製造方法、及び該樹脂を含有する成形材料、電気・電子部品用材料および半導体封止材
JPH0752352A (ja) 新規なエポキシ樹脂含有変性フェノール樹脂積層板と その製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees