JPH0748336A - スチルベン誘導体とスチルベン同族体誘導体及びそれ らの用途 - Google Patents

スチルベン誘導体とスチルベン同族体誘導体及びそれ らの用途

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JPH0748336A
JPH0748336A JP21209793A JP21209793A JPH0748336A JP H0748336 A JPH0748336 A JP H0748336A JP 21209793 A JP21209793 A JP 21209793A JP 21209793 A JP21209793 A JP 21209793A JP H0748336 A JPH0748336 A JP H0748336A
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明男 山田
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弘一 浜野
Shigehiro Mori
繁広 森
Naoko Moriuchi
尚子 森内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 生体内で修飾部分が開裂・切断し、12−リ
ポキシゲナーゼ活性を選択的に阻害する化合物に変換し
得る化合物、及び12−リポキシゲナーゼを選択的に阻
害する医薬を提供する。 【構成】 一般式 具体的には、例えば で示されるスチルベン誘導体とスチルベン同族体誘導
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体内で修飾部分が開
裂・切断され、12−リポキシゲナーゼを選択的に阻害
する物質を生成し得る新規スチルベン誘導体とスチルベ
ン同族体誘導体、及びこれらの化合物を有効成分として
含有する医薬に関するものであり、更に詳しくは、本発
明は、生体内で修飾部分が開裂・切断され、12−リポ
キシゲナーゼ経路における12−リポキシゲナーゼの活
性を選択的に阻害する化合物に変換し得るスチルベン誘
導体とスチルベン同族体誘導体(以下前駆体と記載する
ことがある)、及び当該前駆体を有効成分として含有す
る動脈硬化、血管攣縮等の循環器系各種疾患の予防、治
療、ある種の癌の転移の予防等を目的とした薬剤として
有用な12−リポキシゲナーゼを選択的に阻害する医薬
に関するものである。 本明細書において、百分率の表
示は、特に断りのない限り、重量による値を意味するも
のである。
【0002】
【従来の技術】アラキドン酸カスケードには、5−リポ
キシゲナーゼ経路と呼ばれる代謝経路が存在し、アラキ
ドン酸は、5−リポキシゲナーゼの作用により5−ヒド
ロペルオキシエイコサテトラエン酸(以下5−HPET
Eと記載することがある)に変換されること等が知られ
ている(室田誠逸編,「プロスタグランディンと病
態」,東京化学同人,1984年)。
【0003】この化合物を中間体として、各種ロイコト
リエン類が生合成されることが知られており(室田誠逸
編,「プロスタグランディンと病態」,東京化学同人,
1984年)、それらのロイコトリエン類のうち、例え
ば、ロイコトリエンB4は、強力な白血球遊走作用を有
し、炎症のメディエーターであること、また、ロイコト
リエンC4及びD4は、喘息のメディエーターであるこ
と等が知られている(室田誠逸編,「プロスタグランデ
ィンと病態」,東京化学同人,1984年)。
【0004】従って、これらのロイコトリエン類の生合
成系の初発酵素である5−リポキシゲナーゼを有効に阻
害し得る薬剤があれば、ロイコトリエン類の過剰産生に
起因する種々の疾患(例えば、アレルギー性疾患、気管
支喘息、浮腫、各種炎症性疾患等)の予防、治療効果を
期待し得るとの観点から、5−リポキシゲナーゼに対し
て阻害作用を有する薬物の探索が広範に行われている。
【0005】一方、アラキドン酸カスケードには、12
−リポキシゲナーゼ経路と呼ばれる代謝経路が存在す
る。12−リポキシゲナーゼは、血小板等に多く存在す
る酵素であり、アラキドン酸に作用して12−ヒドロペ
ルオキシエイコサテトラエン酸(以下12−HPETE
と記載することがある)を生成させ、この化合物は、還
元されて12−ヒドロキシエイコサテトラエン酸(以下
12−HETEと記載することがある)となる。
【0006】この12−リポキシゲナーゼ経路における
代謝産物の生理的意義については、5−リポキシゲナー
ゼ経路におけるそれと比較して、従来、明確にされてい
なかったが、最近、その主要代謝産物である12−HP
ETE及び12−HETEを中心として、当該代謝産物
の種々の生理活性が明らかにされている。それらの生理
活性を例示すれば、次のとおりである。すなわち、12
−リポキシゲナーゼの代謝産物は、血小板の凝集、粘着
等の機能調節、及び血管平滑筋細胞の遊走を促進して動
脈硬化に関与している可能性が指摘されており(現代医
療,第21巻,第11号,第3109〜3113頁,1
989年)、また、くも膜下出血後の血管攣縮の発生に
12−HPETEが何らかのイニシエーターとなってい
る可能性が示唆されており(現代医療,第21巻,第1
1号,第3127〜3130頁,1989年)、更に、
12−HETEがある種の癌細胞の血管内皮細胞への粘
着、転移を促進することが示されている(現代医療,第
22巻,増刊,第56〜57頁,1990年)。
【0007】以上のような事実から、12−リポキシゲ
ナーゼを阻害する物質が、動脈硬化、血管攣縮等の循環
器系各種疾患の予防、治療、又はある種の癌の転移の予
防を目的とした薬物として有効に使用し得るものと期待
されている。
【0008】このような状況から、本発明者らは、強力
な12−リポキシゲナーゼ阻害作用を有する化合物を創
出し、先に特許出願した(特願平5−74992号。以
下先願と記載することがある)。すなわち、先願は、次
の一般式
【0009】
【化11】
【0010】[ただし、式中R6 は水素原子又は水酸基
を示し、R2 及びR3 は水素原子又はシアノ基を示し
(ただし、R2 とR3 とは異なっている)、Arは次の
化12、化13又は化14の一般式
【0011】
【化12】
【0012】
【化13】
【0013】
【化14】
【0014】で示される基であり、式中R4 は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、トリフルオロメチル基、シアノ基又はニトロ基を示
す。]で示されるスチルベン誘導体とスチルベン同族体
誘導体(以下これらの化合物を一括して先願の化合物と
記載することがある)、である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ある化合物を
医薬、例えば経口剤として利用する場合、その化合物が
効率よく体内に吸収されることが、重要な要件の一つで
ある。その効率的な吸収を左右する重要な因子として、
その化合物の有する脂溶性、極性等の性質がある。
【0016】ところで、前記一般式で示される先願の化
合物は、置換基の多様性からも類推されるように、脂溶
性又は極性の程度が多岐にわたっている。従って、先願
の化合物を、例えば経口剤として使用する場合、その化
合物が腸管等からの吸収に必ずしも適当な脂溶性、極性
等の性質を有しているとは限らない。
【0017】先願出願後、本発明者らは、先願の化合物
の種々の修飾化合物について、医薬として適当な脂溶性
又は極性を付与することにより、効率よく生体内に吸収
され、吸収後生体内に存在する酵素等の作用により、修
飾部分が速やかに、又は目的によっては徐々に、開裂・
切断されて修飾前の化合物が生成し得る、いわゆるプロ
ドラッグの検討を行った結果、先願の化合物が共通して
有するカテコール型水酸基のモノアシル体及びジアシル
体が、前記目的に適合する化合物群であることを見出
し、本発明を完成した。
【0018】本発明の目的は、生体内に効率よく吸収さ
れ、生体内で修飾部分が開裂・切断されて12−リポキ
シゲナーゼを阻害する物質を生成し得る、いわゆるプロ
ドラッグとしての用途を有する新規化合物のスチルベン
誘導体とスチルベン同族体誘導体を提供することであ
る。
【0019】本発明の他の目的は、12−リポキシゲナ
ーゼの代謝産物によってもたらされる動脈硬化、血管攣
縮等の循環器系各種疾患の予防、治療、及びある種の癌
の転移の予防等を目的とした薬剤として有用であり、ま
た、低毒性であり、かつ副作用の少ない12−リポキシ
ゲナーゼを選択的に阻害する医薬を提供することであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の発明は、次の一般式
【0021】
【化15】
【0022】[ただし、式中R1 は水素原子又はOZを
示し、R2 及びR3 は水素原子又はシアノ基を示し(た
だし、R2 とR3 とは異なっている)、Arは次の化1
6、化17又は化18の一般式
【0023】
【化16】
【0024】
【化17】
【0025】
【化18】
【0026】で示される基であり、式中R4 は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、トリフルオロメチル基、シアノ基又はニトロ基を示
し、Zは各々独立に水素原子又は次の化19の一般式
【0027】
【化19】
【0028】で示される基であり(ただし、全てが水素
原子であることはない)、式中R5 は、炭素数1〜20
の直鎖又は分枝アルキル基又はアルケニル基を示す。]
で示されるスチルベン誘導体とスチルベン同族体誘導
体、である。
【0029】前記課題を解決する本発明の第2の発明
は、次の一般式
【0030】
【化20】
【0031】[ただし、式中R1 は水素原子又はOZを
示し、R2 及びR3 は水素原子又はシアノ基を示し(た
だし、R2 とR3 とは異なっている)、Arは次の化2
1、化22又は化23の一般式
【0032】
【化21】
【0033】
【化22】
【0034】
【化23】
【0035】で示される基であり、式中R4 は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、トリフルオロメチル基、シアノ基又はニトロ基を示
し、Zは各々独立に水素原子又は次の化24の一般式
【0036】
【化24】
【0037】で示される基であり(ただし、全てが水素
原子であることはない)、式中R5 は、炭素数1〜20
の直鎖又は分枝アルキル基又はアルケニル基を示す。]
で示されるスチルベン誘導体及びスチルベン同族体誘導
体からなる群より選択される化合物又はそれらの混合物
を有効成分として含有する医薬、である。
【0038】次に本発明について詳述する。本発明の化
合物(前駆体)の製造法を例示すれば、次のとおりであ
る。すなわち、本発明の化合物は、次の化25及び化2
6の化学式に示される工程により合成することができ
る。
【0039】
【化25】
【0040】
【化26】
【0041】前記化化25及び化26の化学式におい
て、R7 は、水素原子又はメトキシ基、R8 は、水素原
子又は水酸基、R9 は、水素原子又はOZを示し、Z
は、次の化27の一般式
【0042】
【化27】 で示される基であり、式中R10は、炭素数1〜20の直
鎖又は分枝アルキル基若しくはアルケニル基を示し、A
rは、次の化28、化29又は化30の一般式
【0043】
【化28】
【0044】
【化29】
【0045】
【化30】
【0046】で示される基であり、式中R11は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、トリフルオロメチル基、シアノ基又はニトロ基を示
す(以下Arについては、単にArと記載する)。
【0047】すなわち、2,3−ジメトキシベンズアル
デヒド又は2,3,4−トリメトキシベンズアルデヒド
(ア)と所望のアリールアセトニトリル(イ)、若しく
は2,3−ジメトキシフェニルアセトニトリル又は2,
3,4−トリメトキシフェニルアセトニトリル(ウ)と
所望の芳香族アルデヒド(エ)、とをクネーベナーゲル
縮合として知られている反応条件で縮合させ、化合物
(オ)又は(カ)を得ることができる(工程A)。
【0048】次いで、これらの化合物を、例えば塩化ピ
リジニウム等の脱メチル化剤と反応させ、化合物(キ)
又は(ク)を得ることができる(工程B)。更に、これ
らの化合物を、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の
塩基の存在下で所望の酸クロリド、酸無水物等のアシル
化剤と反応させ、本発明の化合物(ケ)又は(コ)を得
ることができる。この場合、アシル化剤の当量関係を調
節することにより、部分的にアシル化された化合物を得
ることもできる(工程C)。工程Aにおけるアリールア
セトニトリル(イ)が比較的反応性に富む場合には、次
の化31の化学式で示される工程により得ることもでき
る。
【0049】
【化31】
【0050】前記化31の化学式において、R8 は、水
素原子又は水酸基を示す。すなわち、工程Aにおける
2,3−ジメトキシベンズアルデヒド又は2,3,4−
トリメトキシベンズアルデヒドの代りに、2,3−ジヒ
ドロキシベンズアルデヒド又は2,3,4−トリヒドロ
キシベンズアルデヒド(サ)と所望のアリールアセトニ
トリル(イ)とをクネーベナーゲル縮合させ、直接化合
物(キ)を得ることができる。
【0051】本発明の化合物の修飾部分としてのアシル
基は、種々の炭素数のものが用いられ、モノアシル体、
ジアシル体、トリアシル体等種々のものが用いられ、所
望の脂溶性、極性等を有する化合物を製造することがで
きる。また、アシル基としては、生体内で吸収され、開
裂・切断され、生成する遊離酸が、医学的、薬学的に許
容し得るものであれば、特に制限はないが、アシル基が
立体的に嵩高い場合、エステラーゼ等による加水分解速
度の低下が認められる。従って、この事実を利用して、
修飾部分としてのアシル基の種類を種々選択することに
より、本発明の化合物の生体内における開裂・切断を制
御することも可能である。
【0052】以上のようにして得られた本発明の化合物
を、再結晶、クロマトグラフィー等の公知の精製方法に
より精製することができる。精製された本発明の化合物
は、極めて安定であり、pH1〜8の水溶液と接触させ
ても長時間、何らの変化もせずに存在し得る。尚、本発
明の化合物には、シス及びトランスの幾何異性体が存在
するが、そのいずれもが本発明の化合物に含まれる。
【0053】本発明の化合物は、生体内に吸収され、生
体内に存在する酵素等の作用によりアシル基が開裂・切
断され、その結果生成する化合物が、強力な12−リポ
キシゲナーゼの阻害作用を選択的に有しているので、1
2−HPETE、12−HETE等の12−リポキシゲ
ナーゼ代謝産物の生成を抑制する作用を有し、これらの
代謝産物に起因する動脈硬化、血管攣縮等の循環器系各
種疾患の治療薬、又は予防薬として、更に、ある種の癌
(ルイス肺癌等)の転移の予防等を目的とした薬剤とし
て有効に利用することができる。
【0054】本発明の化合物は、そのまま、又は薬学的
に許容される公知の担体、賦形剤等と混合し、錠剤、カ
プセル剤、注射剤、顆粒剤、坐剤等の適宜の形態の医薬
として用いることができる。本発明の化合物を有効成分
とする医薬は、経口的に、又は注射、吸入、塗布等によ
り非経口的に投与することができる。本発明の化合物を
有効成分とする医薬の投与量は、治療対象、症状、年
齢、治療期間等により異なるが、好適には、通常1回に
つき約0.1mgから50mgを1日1〜3回程度投与
する。
【0055】次に試験例を示して本発明を更に詳述す
る。 試験例1 この試験は、本発明の化合物が、生体内に吸収され、そ
ののち脱アシル化されて生成する化合物の12−リポキ
シゲナーゼ阻害作用を調べるために行った。 1)酵素液の調製 エーテル麻酔下で、Sprague Dawley雄性
ラットの腹大動脈から、約10分の1容の3.8%クエ
ン酸ソーダ溶液の入った注射筒にて採血し、室温、18
0gで15分間遠心し、多血小板血漿を分離し、4℃、
1,800gで10分間遠心し、得られた沈渣を洗浄用
緩衝液(154mM塩化ナトリウム、2mMEDTAを
含む50mMトリス塩酸バッファー:pH7.4)で洗
浄し、血小板を得た。得られた血小板を、採血量の20
分の1容の再浮遊緩衝液(154mM塩化ナトリウム
5.5mMグルコースを含む50mMトリス塩酸バッフ
ァー:pH7.4)に懸濁し、超音波破砕し、100,
000gで30分間遠心し、上清を分離し、酵素液を調
製した。
【0056】2)酵素活性の測定方法 前記再浮遊緩衝液で酵素活性を約2mU/mlに調製し
た酵素液300μlに、3mMインドメタシンエタノー
ル溶液1μl、300mM還元型グルタチオン溶液1μ
l及び各種濃度の被検物質(実施例1と同一の方法で製
造した本発明の化合物及び比較例1〜8の化合物)エタ
ノール溶液3μlを添加し、37℃で5分間保持し、次
いで2.5mMアラキドン酸エタノール溶液3μlを添
加し、37℃で5分間保持して反応させた後、600μ
lのメタノールを添加して反応を停止させた。反応液を
10,000gで5分間遠心し、上清の12−ヒドロキ
シエイコサテトラエン酸をC−18カラムを用いた逆相
高速液体クロマトグラフィーで分離し、ジエンを234
nmの吸収で定量し、酵素活性を測定した。各被検物質
の測定値から、50%の12−リポキシゲナーゼ阻害率
を示すモル濃度(以下IC50値と記載することがある)
を求めた。
【0057】3)試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1は、
本発明の実施例1〜10、14、16及び19の化合物
が、生体内に吸収され、そののち脱アシル化されて生成
する化合物と、比較のために公知の化合物であるバイカ
レン(和光純薬工業社製)との12−リポキシゲナーゼ
のIC50値を対比して示した。表1から明らかなよう
に、本発明の各実施例の化合物の12−リポキシゲナー
ゼ阻害作用は、バイカレンのそれよりも格段に優れてい
ることが判明した。尚、本発明の他の化合物についても
試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0058】
【表1】
【0059】試験例2 この試験は、本発明の化合物を、試験例1と同一の酵素
液で処理したとき、この酵素液中に存在するエステラー
ゼの作用により脱アシル体が生成するか否かを調べるた
めに行った。 1)酵素液の調製 試験例1と同一の方法により調製した。
【0060】2)試験方法 前記酵素液1.0mlを、再浮遊緩衝液11mlで希釈
し、この酵素液300μlに被験物質の1.0×10-3
Mジメチルスルホキシド溶液3μlを添加し、37℃で
一定時間保持し、そののち1mlのアセトニトリルを添
加して反応を停止した。この反応液20μlをC−18
カラムを用いた次の条件の逆相高速液体クロマトグラフ
ィーにかけ、脱アシル体の生成量を定量した。尚、前記
酵素液の代りに、再浮遊緩衝液300μlを用いて同様
の試験を行い、対照とした。
【0061】逆相高速液体クロマトグラフィーの条件 カ ラ ム:Superspher RP-18(e)(メルク社製)、直
径4.0mm、長さ125mm 流 速:1.0ml/分 溶 離 液:50mMNaClO4 及び50mMオルト
リン酸含有アセトニトリル−水(55:45) カラム温度:30℃ 検 出:280nmの吸光度
【0062】3)試験結果 本発明の化合物のうち、実施例1(化34)及び実施例
2(化35)の化合物の試験結果を例示する。実施例1
(化34)及び実施例2(化35)の化合物は、脱アシ
ル化反応により、いずれも参考例1の化合物(化32)
が生成するものと推定されるので、参考例1の化合物の
標品を用いて前記逆相高速液体クロマトグラフィーの条
件における保持時間を確認し(保持時間は4.06分で
あった)、検量線を作成した。
【0063】次に実施例1(化34)及び実施例2(化
35)の化合物について、酵素液の代りに再浮遊緩衝液
を用いて脱アシル化の可否を検討した結果、いずれの化
合物も全く脱アシル化体(化32)の生成が認められな
かった。更に前記酵素液を用いて同様の試験を行った結
果、表2に示すように、いずれの化合物も経時的に脱ア
シル化され、脱アシル化体(化32)が反応液中に生成
することが認められた。
【0064】この結果から明らかなように、本発明の化
合物は、ラット血小板から調製した酵素液(この酵素液
には、12−リポキシゲナーゼの他に、ある種のエステ
ラーゼが含まれている)と接触することにより、比較的
速やかに修飾部分が開裂し、脱アシル化体が生成するこ
とが判明した。
【0065】一方、脱アシル化反応により生成した化合
物(この化合物は、先願の化合物と同一である)は、試
験例1に示したように、極めて強力な12−リポキシゲ
ナーゼ阻害活性を有している。従って、本発明の化合物
は、12−リポキシゲナーゼ活性を阻害する化合物の前
駆体としての効果を有し、いわゆるプロドラッグとして
利用することができる。尚、本発明の他の化合物につい
ても、同様に試験したが、ほぼ同様な結果が得られた。
【0066】
【表2】
【0067】
【実施例】次に本発明の化合物の製造例について参考例
(本発明の化合物を製造するための中間体の製造例)及
び実施例を示して本発明を更に詳述するが、本発明は、
以下の実施例に限定されるものではない。以下の参考例
及び実施例において製造した本発明の化合物及び中間体
の核磁気共鳴スペクトル及び赤外線吸収スペクトルの測
定値を表3〜表11に示した。また、核磁気共鳴スペク
トル[ 1H−NMR(500MHz)]は、テトラメチ
ルシランを内部標準として重ジメチルスルホキシド(D
MSO−d6 )溶液中又は重クロロホルム(CDC
3 )に重メタノール(CD3 OD)を2〜3滴添加し
た混合溶液中で、赤外線吸収スペクトルは、KBr錠剤
法で、それぞれ測定した。
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】
【表9】
【0075】
【表10】
【0076】
【表11】
【0077】(参考例1) [α−シアノ−4−クロロ−3′,4′−ジヒドロキシ
スチルベンの製造]4−クロロフェニルアセトニトリル
(東京化成社製)758mg(5.00mmol)、
3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(東京化成社
製)691mg(5.00mmol)及びエタノール
(国産化学社製)10mlの混合物に、ピペリジン(和
光純薬工業社製)0.54mlを添加し、6時間加熱還
流し、空冷し、反応生成物を1N塩酸100mlに添加
して攪拌し、析出物を瀘取し、水洗して酢酸エチルに溶
解し、20%亜硫酸水素ナトリウム水溶液で2回、次い
で飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。そののち、減圧下で溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液はヘキサンと酢
酸エチルとの比が、5:1〜5:2を用いた)により精
製し、次の化学式
【0078】
【化32】
【0079】で示されるα−シアノ−4−クロロ−
3′,4′−ジヒドロキシスチルベン(黄色結晶)91
9mg(収率67.6%)を得た。
【0080】(参考例2) [α−シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチ
ルベンの製造]3,4−ジメトキシフェニルアセトニト
リル(東京化成社製)1.77g(10.0mmol)
と、3−クロロベンズアルデヒド(東京化成社製)1.
41g(10.0mmol)とを、エタノール(国産化
学社製)10mlに、加熱溶解し、20%水酸化ナトリ
ウム水溶液2滴を添加し、1夜攪拌し、析出した結晶を
瀘取し、エタノールで2回、次いでヘキサンで2回洗浄
し、乾燥し、α−シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメ
トキシスチルベン(黄色結晶)2.35g(収率78.
3%)を得た。
【0081】(参考例3) [α−シアノ−3′−クロロ−3,4−ジヒドロキシス
チルベンの製造]参考例2と同一の方法により得たα−
シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチルベン
600mg(2.00mmol)と、塩化ピリジニウム
(和光純薬工業社製)3.5g(30mmol)との混
合物をアルゴンガス雰囲気下で、予め210℃に加熱し
た油浴上で溶融混合し、同温度で1時間攪拌し、空冷
し、固化した反応生成物に2N塩酸20mlを添加して
粉砕し、30分間攪拌し、そののち析出物を瀘取し、3
回水洗して乾燥し、シリカゲルショートカラム(溶出液
は酢酸エチルを用いた)により精製し、次の化学式
【0082】
【化33】
【0083】で示されるα−シアノ−3′−クロロ−
3,4−ジヒドロキシスチルベン(黄色結晶)436m
g(収率80.2%)を得た。
【0084】(参考例4) [4−ヨードフェニルアセトニトリルの製造]p−ヨー
ドトルエン(東京化成社製)4.36g(20.0mm
ol)、N−ブロモコハク酸イミド(東京化成社製)
3.9g(22mmol)及び四塩化炭素(和光純薬工
業社製)60mlの混合物を白熱灯照射下で4時間加熱
還流し、4−ヨードベンジルブロミド(白色結晶)2.
67gを得た。次いで予め50℃に加温した0.49g
(10mmol)のシアン化ナトリウム(国産化学社
製)の10mlジメチルスルホキシド(アルドリッチ社
製)溶液に、前記4−ヨードベンジルブロミド1.48
g(5.00mmol)を添加し、放冷下で3時間攪拌
し、固化した反応生成物を水に溶解し、ヘキサンで抽出
し、ヘキサンを留去し、4−ヨードフェニルアセトニト
リル(白色結晶)0.84g(収率69%)を得た。
【0085】(参考例5) [4−ブロモチオフェン−2−イルアセトニトリルの製
造]4−ブロモチオフェン−2−カルボキサアルデヒド
(アルドリッチ社製)9.55g(50mmol)及び
エタノール(国産化学社製)100mlの混合物を、氷
浴中で冷却しながら水素化ホウ素ナトリウム(米山薬品
社製)3.78g(100mmol)を徐々に添加し、
全量を添加後室温で1.5時間攪拌し、そののち塩酸酸
性として減圧下で濃縮乾固し、残渣を水に溶解し、エー
テルで抽出し、油状の4−ブロモチオフェン−2−イル
メタノール9.29g(収率96.0%)を得た。
【0086】次いで、前記4−ブロモチオフェン−2−
イルメタノール4.83g(25.0mmol)に、6
3mlの47%臭化水素酸(和光純薬工業社製)を添加
し、室温で30分間激しく攪拌し、ペンタン(国産化学
社製)で抽出し、淡黄色油状の2−ブロモメチル−4−
ブロモチオフェン5.31g(収率82.8%)を得
た。得られた2−ブロモメチル−4−ブロモチオフェン
5.12gを用いたことを除き、参考例4と同一の方法
によりシアン化ナトリウムと反応させ、副生するα,α
−ビス[(4−ブロモチオフェン−2−イル)メチル]
−4−ブロモチオフェンアセトニトリルを分別再結晶に
より除去し、4−ブロモチオフェン−2−イルアセトニ
トリル(白色結晶)1.50g(収率37.0%)を得
た。
【0087】実施例1 参考例1と同一の方法により得たα−シアノ−4−クロ
ロ−3′,4′−ジヒドロキシスチルベン136mg
(0.50mmol)を無水酢酸(和光純薬工業社製)
1mlに懸濁し、氷冷下でトリエチルアミン(国産化学
社製)0.5mlを添加して攪拌し、そののち室温で1
夜攪拌し、得られた反応生成物を1N塩酸15mlに添
加し、30分間攪拌し、析出した結晶を瀘取し、水洗
し、乾燥し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、次の
化学式
【0088】
【化34】
【0089】で示される白色結晶化合物147mg(収
率82.6%)を得た。得られた化合物の融点は、11
9.5〜120℃であった。
【0090】実施例2 参考例1と同一の方法により得たα−シアノ−4−クロ
ロ−3′,4′−ジヒドロキシスチルベン543mg
(2.00mmol)を塩化メチレン(国産化学社製)
10mlに懸濁し、トリエチルアミン(国産化学社製)
0.69mlを添加して攪拌し、得られた橙色澄明な溶
液を氷冷し、プロピオニルクロリド(東京化成社製)
0.44mlを滴下して氷冷下で攪拌し、そののち室温
で1時間攪拌し、得られた反応液に酢酸エチルを添加
し、1N塩酸、重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、残
渣を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、次の化学式
【0091】
【化35】
【0092】で示される白色結晶化合物664mg(収
率86.5%)を得た。得られた化合物の融点は、10
7.0〜107.5℃であった。
【0093】実施例3 プロピオニルクロリドの代りに、ブチリルクロリド(東
京化成社製)0.52mlを用いたことを除き、実施例
2と同一の方法により、次の化学式
【0094】
【化36】
【0095】で示される白色結晶化合物740mg(収
率89.8%)を得た。得られた化合物の融点は、8
6.0〜86.5℃であった。
【0096】実施例4 プロピオニルクロリドの代りに、ヘキサノイルクロリド
(東京化成社製)0.69mlを用いたことを除き、実
施例2と同一の方法により、次の化学式
【0097】
【化37】
【0098】で示される白色結晶化合物428mg(収
率45.7%)を得た。得られた化合物の融点は、6
1.5〜62.0℃であった。
【0099】実施例5 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、4−クロロベン
ズアルデヒド(東京化成社製)1.41g(10mmo
l)を用いたことを除き、参考例2と同一の方法によ
り、α−シアノ−4′−クロロ−3,4−ジメトキシス
チルベン2.39g(収率79.7%)を得た。α−シ
アノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチルベンの
代りに、前記α−シアノ−4′−クロロ−3,4−ジメ
トキシスチルベン749mg(2.50mmol)を用
いたこと及び塩化ピリジニウム(和光純薬工業社製)
2.3g(20mmol)を用いたことを除き、参考例
3と同一の方法により、次の化学式
【0100】
【化38】
【0101】で示されるα−シアノ−4′−クロロ−
3,4−ジヒドロキシスチルベン455mg(収率6
7.0%)を得た。α−シアノ−4−クロロ−3′,
4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記α−シア
ノ−4′−クロロ−3,4−ジヒドロキシスチルベン1
36mg(0.50mmol)を用いたことを除き、実
施例1と同一の方法により、次の化学式
【0102】
【化39】
【0103】で示される白色結晶化合物153mg(収
率86.0%)を得た。得られた化合物の融点は、13
0.0〜130.5℃であった。
【0104】実施例6 α−シアノ−4−クロロ−3′,4′−ジヒドロキシス
チルベンの代りに、参考例3と同一の方法で得たα−シ
アノ−3′−クロロ−3,4−ジヒドロキシスチルベン
136mg(0.50mmol)を用いたことを除き、
実施例1と同一の方法により、次の化学式
【0105】
【化40】
【0106】で示される白色結晶化合物109mg(収
率61.5%)を得た。得られた化合物の融点は、11
4.0〜114.5℃であった。
【0107】実施例7 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、4−フルオロベ
ンズアルデヒド(東京化成社製)1.24g(10mm
ol)を用いたことを除き、参考例2と同一の方法によ
り、α−シアノ−4′−フルオロ−3,4−ジメトキシ
スチルベン2.33g(収率82.2%)を得た。α−
シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチルベン
の代りに、前記α−シアノ−4′−フルオロ−3,4−
ジメトキシスチルベン567mg(2.00mmol)
を用いたことを除き、参考例3と同一の方法により、次
の化学式
【0108】
【化41】
【0109】で示されるα−シアノ−4′−フルオロ−
3,4−ジヒドロキシスチルベン432mg(収率8
4.6%)を得た。α−シアノ−4−クロロ−3′,
4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記α−シア
ノ−4′−フルオロ−3,4−ジヒドロキシスチルベン
128mg(0.50mmol)を用いたことを除き、
実施例1と同一の方法により、次の化学式
【0110】
【化42】
【0111】で示される白色結晶化合物151mg(収
率88.8%)を得た。得られた化合物の融点は、14
5.5〜146.0℃であった。
【0112】実施例8 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、4−ブロモベン
ズアルデヒド(東京化成社製)1.85g(10mmo
l)を用いたことを除き、参考例2と同一の方法によ
り、α−シアノ−4′−ブロモ−3,4−ジメトキシス
チルベン3.17g(収率92.1%)を得た。α−シ
アノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチルベンの
代りに、前記α−シアノ−4′−ブロモ−3,4−ジメ
トキシスチルベン688mg(2.00mmol)を用
いたことを除き、参考例3と同一の方法により、次の化
学式
【0113】
【化43】
【0114】で示されるα−シアノ−4′−ブロモ−
3,4−ジヒドロキシスチルベン544mg(収率8
6.0%)を得た。α−シアノ−4−クロロ−3′,
4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記α−シア
ノ−4′−ブロモ−3,4−ジヒドロキシスチルベン1
58mg(0.50mmol)を用いたことを除き、実
施例1と同一の方法により、次の化学式
【0115】
【化44】
【0116】で示される白色結晶化合物163mg(収
率81.3%)を得た。得られた化合物の融点は、12
4.5〜125.0℃であった。
【0117】実施例9 4−クロロフェニルアセトニトリルの代りに、参考例4
と同一の方法で得た4−ヨードフェニルアセトニトリル
1.22g(5.00mmol)を用いたことを除き、
参考例1と同一の方法により、次の化学式
【0118】
【化45】
【0119】で示されるα−シアノ−4−ヨード−
3′,4′−ジヒドロキシスチルベン1.39g(収率
76.4%)を得た。α−シアノ−4−クロロ−3′,
4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記α−シア
ノ−4−ヨード−3′,4′−ジヒドロキシスチルベン
182mg(0.50mmol)を用いたことを除き、
実施例1と同一の方法により、次の化学式
【0120】
【化46】
【0121】で示される白色結晶化合物187mg(収
率83.7%)を得た。得られた化合物の融点は、15
6.0〜156.5℃であった。
【0122】実施例10 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、4−メチルベン
ズアルデヒド(和光純薬工業社製)1.20g(10m
mol)を用いたことを除き、参考例2と同一の方法に
より、α−シアノ−4′−メチル−3,4−ジメトキシ
スチルベン2.20g(収率78.8%)を得た。α−
シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチルベン
の代りに、前記α−シアノ−4′−メチル−3,4−ジ
メトキシスチルベン559mg(2.00mmol)を
用いたことを除き、参考例3と同一の方法により、次の
化学式
【0123】
【化47】
【0124】で示されるα−シアノ−4′−メチル−
3,4−ジヒドロキシスチルベン438mg(収率8
7.1%)を得た。α−シアノ−4−クロロ−3′,
4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記α−シア
ノ−4′−メチル−3,4−ジヒドロキシスチルベン1
26mg(0.50mmol)を用いたことを除き、実
施例1と同一の方法により、次の化学式
【0125】
【化48】
【0126】で示される白色結晶化合物144mg(収
率85.7%)を得た。得られた化合物の融点は、13
0.5〜131.0℃であった。
【0127】実施例11 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、3−メチルベン
ズアルデヒド(和光純薬工業社製)1.20g(10.
0mmol)を用いたことを除き、参考例2と同一の方
法により、α−シアノ−3′−メチル−3,4−ジメト
キシスチルベン1.13g(収率40.5%)を得た。
α−シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチル
ベンの代りに、前記α−シアノ−3′−メチル−3,4
−ジメトキシスチルベン559mg(2.00mmo
l)を用いたことを除き、参考例3と同一の方法によ
り、次の化学式
【0128】
【化49】
【0129】で示されるα−シアノ−3′−メチル−
3,4−ジヒドロキシスチルベン294mg(収率5
8.5%)を得た。α−シアノ−4−クロロ−3′,
4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記α−シア
ノ−3′−メチル−3,4−ジヒドロキシスチルベン1
26mg(0.50mmol)を用いたことを除き、実
施例1と同一の方法により、次の化学式
【0130】
【化50】
【0131】で示される白色結晶化合物102mg(収
率61.0%)を得た。得られた化合物の融点は、8
7.5〜88.0℃であった。
【0132】実施例12 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、4−エチルベン
ズアルデヒド(東京化成社製)1.34g(10.0m
mol)を用いたことを除き、参考例2と同一の方法に
より、α−シアノ−4′−エチル−3,4−ジメトキシ
スチルベン1.79g(収率61.0%)を得た。α−
シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチルベン
の代りに、前記α−シアノ−4′−エチル−3,4−ジ
メトキシスチルベン587mg(2.00mmol)を
用いたことを除き、参考例3と同一の方法により、次の
化学式
【0133】
【化51】
【0134】で示されるα−シアノ−4′−エチル−
3,4−ジヒドロキシスチルベン448mg(収率8
4.4%)を得た。α−シアノ−4−クロロ−3′,
4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記α−シア
ノ−4′−エチル−3,4−ジヒドロキシスチルベン1
33mg(0.50mmol)を用いたことを除き、実
施例1と同一の方法により、次の化学式
【0135】
【化52】
【0136】で示される白色結晶化合物131mg(収
率74.8%)を得た。得られた化合物の融点は、9
0.5〜91.0℃であった。
【0137】実施例13 4−クロロフェニルアセトニトリルの代りに、4−トリ
フルオロメチルフェニルアセトニトリル(アルドリッチ
社製)926mg(5.00mmol)を用いたことを
除き、参考例1と同一の方法により、次の化学式
【0138】
【化53】
【0139】で示されるα−シアノ−4−トリフルオロ
メチル−3′,4′−ジヒドロキシスチルベン657m
g(収率87.4%)を得た。α−シアノ−4−クロロ
−3′,4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記
α−シアノ−4−トリフルオロメチル−3′,4′−ジ
ヒドロキシスチルベン153mg(0.50mmol)
を用いたことを除き、実施例1と同一の方法により、次
の化学式
【0140】
【化54】
【0141】で示される白色結晶化合物120mg(収
率61.6%)を得た。得られた化合物の融点は、13
8.5〜139.0℃であった。
【0142】実施例14 4−クロロフェニルアセトニトリルの代りに、4−メト
キシフェニルアセトニトリル(アルドリッチ社製)73
6mg(5.00mmol)を用いたことを除き、参考
例1と同一の方法により、次の化学式
【0143】
【化55】
【0144】で示されるα−シアノ−4−メトキシ−
3′,4′−ジヒドロキシスチルベン214mg(収率
16.0%)を得た。α−シアノ−4−クロロ−3′,
4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記α−シア
ノ−4−メトキシ−3′,4′−ジヒドロキシスチルベ
ン134mg(0.50mmol)を用いたことを除
き、実施例1と同一の方法により、次の化学式
【0145】
【化56】
【0146】で示される淡黄色結晶化合物87mg(収
率50%)を得た。得られた化合物の融点は、131.
0〜131.5℃であった。
【0147】実施例15 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、ベンズアルデヒ
ド(和光純薬工業社製)1.06g(10.0mmo
l)を用いたことを除き、参考例2と同一の方法によ
り、α−シアノ−3,4−ジメトキシスチルベン2.6
2g(収率98.9%)を得た。α−シアノ−3′−ク
ロロ−3,4−ジメトキシスチルベンの代りに、前記α
−シアノ−3,4−ジメトキシスチルベン531mg
(2.00mmol)を用いたことを除き、参考例3と
同一の方法により、次の化学式
【0148】
【化57】
【0149】で示されるα−シアノ−3,4−ジヒドロ
キシスチルベン253mg(収率53.4%)を得た。
α−シアノ−4−クロロ−3′,4′−ジヒドロキシス
チルベンの代りに、前記α−シアノ−3,4−ジヒドロ
キシスチルベン119mg(0.50mmol)を用い
たことを除き、実施例1と同一の方法により、次の化学
【0150】
【化58】
【0151】で示される白色結晶化合物113mg(収
率70.2%)を得た。得られた化合物の融点は、14
8.5〜149.0℃であった。
【0152】実施例16 4−クロロフェニルアセトニトリルの代りに、4−ニト
ロフェニルアセトニトリル(アルドリッチ社製)811
mg(5.00mmol)を用いたこと、室温で4時間
攪拌したこと、及び精製をエタノール−水からの再結晶
法によったことを除き、参考例1と同一の方法により、
次の化学式
【0153】
【化59】
【0154】で示されるα−シアノ−4−ニトロ−
3′,4′−ジヒドロキシスチルベン・1/4水和物
1.18g(収率82.3%)を得た。α−シアノ−4
−クロロ−3′,4′−ジヒドロキシスチルベンの代り
に、前記α−シアノ−4−ニトロ−3′,4′−ジヒド
ロキシスチルベン・1/4水和物144mg(0.50
mmol)を用いたこと、プロピオニルクロリドの代り
にアセチルクロリド(和光純薬工業社製)0.11ml
を用いたこと、及びトリエチルアミン(国産化学社製)
0.21mlを用いたことを除き、実施例2と同一の方
法により、次の化学式
【0155】
【化60】
【0156】で示される黄色結晶化合物110mg(収
率60.2%)を得た。得られた化合物の融点は、17
3.5〜174.0℃であった。
【0157】実施例17 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、チオエフェン−
2−カルボキサアルデヒド(東京化成社製)1.12g
(10.0mmol)を用いたことを除き、参考例2と
同一の方法により、α−(チオフェン−2−イルメチリ
デン)−3,4−ジメトキシベンゼンアセトニトリル
2.49g(収率91.9%)を得た。α−シアノ−
3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチルベンの代り
に、前記α−(チオフェン−2−イルメチリデン)−
3,4−ジメトキシベンゼンアセトニトリル543mg
(2.00mmol)を用いたことを除き、参考例3と
同一の方法により、次の化学式
【0158】
【化61】 で示されるα−(チオフェン−2−イルメチリデン)−
3,4−ジヒドロキシベンゼンアセトニトリル344m
g(収率70.7%)を得た。α−シアノ−4−クロロ
−3′,4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記
α−(チオフェン−2−イルメチリデン)−3,4−ジ
ヒドロキシベンゼンアセトニトリル122mg(0.5
0mmol)を用いたことを除き、実施例1と同一の方
法により、次の化学式
【0159】
【化62】
【0160】で示される淡褐色結晶化合物122mg
(収率74.4%)を得た。得られた化合物の融点は、
162.0〜162.5℃であった。
【0161】実施例18 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、チオフェン−3
−カルボキサアルデヒド(東京化成社製)1.12g
(10.0mmol)を用いたことを除き、参考例2と
同一の方法により、α−(チオフェン−3−イルメチリ
デン)−3,4−ジメトキシベンゼンアセトニトリル
2.12g(収率78.2%)を得た。α−シアノ−
3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチルベンの代り
に、前記α−(チオフェン−3−イルメチリデン)−
3,4−ジメトキシベンゼンアセトニトリル543mg
(2.00mmol)を用いたことを除き、参考例3と
同一の方法により、次の化学式
【0162】
【化63】
【0163】で示されるα−(チオフェン−3−イルメ
チリデン)−3,4−ジヒドロキシベンゼンアセトニト
リル344mg(収率70.7%)を得た。α−シアノ
−4−クロロ−3′,4′−ジヒドロキシスチルベンの
代りに、前記α−(チオフェン−3−イルメチリデン)
−3,4−ジヒドロキシベンゼンアセトニトリル122
mg(0.50mmol)を用いたことを除き、実施例
1と同一の方法により、次の化学式
【0164】
【化64】
【0165】で示される淡褐色結晶化合物121mg
(収率74.2%)を得た。得られた化合物の融点は、
143.5〜144.0℃であった。
【0166】実施例19 4−クロロフェニルアセトニトリルの代りに、参考例5
と同一の方法により得た4−ブロモチオフェン−2−イ
ルアセトニトリル1.01g(5.00mmol)を用
いたことを除き、参考例1と同一の方法により、次の化
学式
【0167】
【化65】
【0168】で示されるα−(3,4−ジヒドロキシベ
ンジリデン)−4−ブロモチオフェン−2−アセトニト
リル1.05g(収率65.0%)を得た。α−シアノ
−4−クロロ−3′,4′−ジヒドロキシスチルベンの
代りに、前記α−(3,4−ジヒドロキシベンジリデ
ン)−4−ブロモチオフェン−2−アセトニトリル16
1mg(0.50mmol)を用いたこと、プロピオニ
ルクロリドの代りにアセチルクロリド(和光純薬工業社
製)0.11mlを用いたこと、及びトリエチルアミン
(国産化学社製)0.21mlを用いたことを除き、実
施例2と同一の方法により、次の化学式
【0169】
【化66】
【0170】で示される淡黄色化合物150mg(収率
73.8%)を得た。得られた化合物の融点は、12
5.5〜126.0℃であった。
【0171】実施例20 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、5−メチルチオ
フェン−2−カルボキサアルデヒド(東京化成社製)
1.26g(10.0mmol)を用いたことを除き、
参考例2と同一の方法により、α−(5−メチルチオフ
ェン−2−イルメチリデン)−3,4−ジメトキシベン
ゼンアセトニトリル2.36g(収率82.8%)を得
た。α−シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシス
チルベンの代りに、前記α−(5−メチルチオフェン−
2−イルメチリデン)−3,4−ジメトキシベンゼンア
セトニトリル571mg(2.00mmol)を用いた
ことを除き、参考例3と同一の方法により、次の化学式
【0172】
【化67】
【0173】で示されるα−(5−メチルチオフェン−
2−イルメチリデン)−3,4−ジヒドロキシベンゼン
アセトニトリル400mg(収率77.8%)を得た。
α−シアノ−4−クロロ−3′,4′−ジヒドロキシス
チルベンの代りに、前記α−(5−メチルチオフェン−
2−イルメチリデン)−3,4−ジヒドロキシベンゼン
アセトニトリル129mg(0.50mmol)を用い
たことを除き、実施例1と同一の方法により、次の化学
【0174】
【化68】
【0175】で示される橙色化合物141mg(収率8
2.8%)を得た。得られた化合物の融点は、161.
0〜161.5℃であった。
【0176】実施例21 3−クロロベンズアルデヒドの代りに、5−メチルフラ
ン−2−カルボキサアルデヒド(和光純薬工業社製)
1.10g(10.0mmol)を用いたことを除き、
参考例2と同一の方法により、α−(5−メチルフラン
−2−イルメチリデン)−3,4−ジメトキシベンゼン
アセトニトリル2.16g(収率80.3%)を得た。
α−シアノ−3′−クロロ−3,4−ジメトキシスチル
ベンの代りに、前記α−(5−メチルフラン−2−イル
メチリデン)−3,4−ジメトキシベンゼンアセトニト
リル539mg(2.00mmol)を用いたことを除
き、参考例3と同一の方法により、次の化学式
【0177】
【化69】
【0178】で示されるα−(5−メチルフラン−2−
イルメチリデン)−3,4−ジヒドロキシベンゼンアセ
トニトリル320mg(収率66.3%)を得た。α−
シアノ−4−クロロ−3′,4′−ジヒドロキシスチル
ベンの代りに、前記α−(5−メチルフラン−2−イル
メチリデン)−3,4−ジヒドロキシベンゼンアセトニ
トリル121mg(0.50mmol)を用いたことを
除き、実施例1と同一の方法により、次の化学式
【0179】
【化70】
【0180】で示される黄色化合物31mg(収率19
%)を得た。得られた化合物の融点は、199.5〜2
00.0℃であった。
【0181】実施例22 3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒドの代りに、3,
4,5−トリヒドロキシベンズアルデヒド(アルドリッ
チ社製)771mg(5.00mmol)を用いたこと
を除き、参考例1と同一の方法により、次の化学式
【0182】
【化71】
【0183】で示されるα−シアノ−4−クロロ−
3′,4′,5′−トリヒドロキシスチルベン344m
g(収率23.9%)を得た。α−シアノ−4−クロロ
−3′,4′−ジヒドロキシスチルベンの代りに、前記
α−シアノ−4−クロロ−3′,4′,5′−トリヒド
ロキシスチルベン144mg(0.50mmol)を用
いたこと、プロピオニルクロリドのかわりにアセチルク
ロリド(和光純薬工業社製)0.14mlを用いたこ
と、及びトリエチルアミン(国産化学社製)0.28m
lを用いたことを除き、実施例2と同一の方法により、
次の化学式
【0184】
【化72】
【0185】で示される白色化合物191mg(収率9
2.4%)を得た。得られた化合物の融点は、203.
0〜203.5℃であった。
【0186】実施例23 1錠当たり次の割合の組成からなる混合物を調製し、常
法により錠剤機により打錠し、本発明の12−リポキシ
ゲナーゼを選択的に阻害する医薬を製造した。 実施例5で得た化合物 20.0(mg) 乳糖(岩城製薬社製) 40.0 トウモロコシ澱粉(吉田製薬社製) 15.0 ステアリン酸マグネシウム(太平化学社製) 0.4 カルボキシメチルセルロースカルシウム (ニチリン化学工業社製) 20.0
【0187】実施例24 1カプセル当たり次の割合の組成からなる混合物を調製
し、常法によりゼラチン・カプセルに充填し、本発明の
12−リポキシゲナーゼを選択的に阻害する医薬を製造
した。 実施例5で得た化合物 20.0(mg) 乳糖(岩城製薬社製) 40.0 微粉末セルロース(日本ソーダ社製) 30.0 ステアリン酸マグネシウム(太平化学社製) 3.0
【0188】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、生体内
で酵素等の作用により修飾部分が開裂・切断し、12−
リポキシゲナーゼを選択的に阻害する物質を生成し得る
新規化合物のスチルベン誘導体とスチルベン同族体誘導
体、及びこれらの化合物を有効成分として含有する12
−リポキシゲナーゼを選択的に阻害し得る医薬に係るも
のであり、本発明によって奏せられる効果は、次のとお
りである。
【0189】1)本発明の化合物は、生体内で酵素等の
作用により修飾部分が開裂・切断し、12−リポキシゲ
ナーゼを強力、かつ高い選択性をもって阻害し得る作用
を有する。 2)本発明の前記化合物を有効成分とする医薬は、動脈
硬化、血管攣縮等の循環器系各種疾患の予防、治療、及
びある種の癌の転移の予防に有用である。 3)本発明の化合物は、低毒性であり、副作用が少な
く、12−リポキシゲナーゼを選択的に阻害し得る医薬
の有効成分として有効である。 4)本発明の化合物の修飾部分としてのアシル基の種類
を種々選択することにより、本発明の化合物の生体内に
おける開裂・切断を制御することが可能である。
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 すなわち、3,4−ジメトキシベンズア
ルデヒド又は3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒ
ド(ア)と所望のアリールアセトニトリル(イ)、若し
くは3,4−ジメトキシフェニルアセトニトリル又は
3,4,5−トリメトキシフェニルアセトニトリル
(ウ)と所望の芳香族アルデヒド(エ)、とをクネーベ
ナーゲル縮合として知られている反応条件で縮合させ、
化合物(オ)又は(カ)を得ることができる(工程
A)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】 前記化31の化学式において、Rは、
水素原子又は水酸基を示す。すなわち、工程Aにおける
3,4−ジメトキシベンズアルデヒド又は3,4,5
トリメトキシベンズアルデヒドの代りに、3,4−ジヒ
ドロキシベンズアルデヒド又は3,4,5−トリヒドロ
キシベンズアルデヒド(サ)と所望のアリールアセトニ
トリル(イ)とをクネーベナーゲル縮合させ、直接化合
物(キ)を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 255/53 255/54 C07D 307/40 333/24 333/28 333/32 333/38 333/42 (72)発明者 森 繁広 神奈川県座間市東原5−1−15−407 さ がみ野さくら (72)発明者 森内 尚子 神奈川県横浜市港南区日野南1−20−7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式 【化1】 [ただし、式中R1 は水素原子又はOZを示し、R2
    びR3 は水素原子又はシアノ基を示し(ただし、R2
    3 とは異なっている)、Arは次の化2、化3又は化
    4の一般式 【化2】 【化3】 【化4】 で示される基であり、式中R4 は水素原子、低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、トリフルオロ
    メチル基、シアノ基又はニトロ基を示し、Zは各々独立
    に水素原子又は次の化5の一般式 【化5】 で示される基であり(ただし、全てが水素原子であるこ
    とはない)、式中R5 は、炭素数1〜20の直鎖又は分
    枝アルキル基又はアルケニル基を示す。]で示されるス
    チルベン誘導体とスチルベン同族体誘導体。
  2. 【請求項2】 次の一般式 【化6】 [ただし、式中R1 は水素原子又はOZを示し、R2
    びR3 は水素原子又はシアノ基を示し(ただし、R2
    3 とは異なっている)、Arは次の化7、化8又は化
    9の一般式 【化7】 【化8】 【化9】 で示される基であり、式中R4 は水素原子、低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、トリフルオロ
    メチル基、シアノ基又はニトロ基を示し、Zは各々独立
    に水素原子又は次の化10の一般式 【化10】 で示される基であり(ただし、全てが水素原子であるこ
    とはない)、式中R5 は、炭素数1〜20の直鎖又は分
    枝アルキル基又はアルケニル基を示す。]で示されるス
    チルベン誘導体及びスチルベン同族体誘導体からなる群
    より選択される化合物又はそれらの混合物を有効成分と
    して含有する医薬。
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