JPH0748267A - イチョウ葉エキスおよび烏梅エキス含有生薬エキスおよび該生薬エキス含有健康飲料 - Google Patents
イチョウ葉エキスおよび烏梅エキス含有生薬エキスおよび該生薬エキス含有健康飲料Info
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- JPH0748267A JPH0748267A JP5212283A JP21228393A JPH0748267A JP H0748267 A JPH0748267 A JP H0748267A JP 5212283 A JP5212283 A JP 5212283A JP 21228393 A JP21228393 A JP 21228393A JP H0748267 A JPH0748267 A JP H0748267A
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Abstract
苦味、渋味を改善し、嗜好性に優れた健康飲料の提供に
ある。 【構成】 イチョウ葉エキスと烏梅エキスを含有するこ
とを特徴とする生薬エキスおよび該生薬エキスを含有す
ることを特徴とする健康飲料に関する。
Description
梅エキス含有生薬エキスおよび該生薬エキスを含有する
ことを特徴とする健康飲料に関する。更に詳しくは、飲
料にイチョウ葉エキスと烏梅エキスを共存させることに
よって、イチョウ葉エキスの独特の苦味、渋味を改善
し、嗜好性に優れた健康飲料に関する。
エキスは、フラボン配糖体、テルペン類、ポリフェノー
ルなどを含有し、血管拡張、血流増大、血管系の老化防
止などに有効とされており、古くから鎮咳、去痰、解
毒、滋養などの目的で民間薬として用いられている。ま
たヨーロッパでは、脳循環代謝の改善を目的とした医薬
品に使用されている。イチョウ葉エキスを含有した健康
飲料は、特開昭62−205028で提案されている。
更に、イチョウ葉エキスが水に難溶性であることから、
その改善策として特開平2−142456、特開平4−
20274、特開平5−64572が公知である。
薬規格(1989)等に収載されているような生薬であ
り、ウメ(Prunus mume)の未熟果を薫蒸して乾燥させ
たものである。烏梅は、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、
コハク酸などの有機酸を主成分としており、止瀉、止
渇、清涼性収斂の目的で、民間薬、漢方薬として利用さ
れている。また、烏梅は、SOD様の強いチロシナーゼ
活性を持っており、美白効果があることが知られている
(特公平1−18881号)。烏梅を利用した飲料とし
ては、特公昭60−28264が開示されているが、本
来、烏梅エキスは強い酸味とウメ特有の風味を持ってお
り、そのままでは飲用しにくい。
は、独特の苦味、渋味があるが、これらの風味はフラボ
ン配糖体、テルペン類などの薬効成分に起因するため、
除去することができない。従って、イチョウ葉エキスを
含有した飲食品は、一般に不快感を覚え、嗜好性に欠け
ているといわれている。しかしながら、公知の製造法で
調製したイチョウ葉エキス含有飲料には、その不快な苦
味、渋味が軽減されたものはなく、その改善策は、未だ
見い出されていない。本発明の目的は、加工処理などし
てイチョウ葉エキスの苦味、渋味の原因となる薬効成分
を除去することなく、官能的に苦味、渋味を軽減させ嗜
好性を向上させた健康飲料を提供することにある。
を解決するために、前記従来技術のように加工処理など
してイチョウ葉エキスの苦味、渋味の原因を除去するの
ではなく、飲料にイチョウ葉エキスと烏梅エキスを共存
させることによって、前記の技術課題を解決し、本発明
を完成した。
キスと烏梅エキスを含有することを特徴とする生薬エキ
スに関する。本発明の第二は、前記第一の生薬エキスを
含有することを特徴とする健康飲料に関する。本発明の
第三は、全可溶性固形分濃度がBrix0.1〜30.
0、酸度が1.0×10-4〜1.0である前記第二の健
康飲料に関する。本発明の第四は、イチョウ葉エキスの
原生薬換算1に対して、烏梅エキスの原生薬換算が1.
0×10-4〜100の範囲になるように調製した前記第
二および第三の健康飲料に関する。以下、本発明につい
て詳しく説明する。
イチョウ葉エキスの原生薬換算量1に対しての烏梅エキ
スの原生薬換算が1.0×10-4〜100、好ましくは
0.01〜10の範囲である。また、前記エキスを含有
する健康飲料は、前記エキスの外に、甘味料、酸味料、
香料、その他の成分を必要に応じて添加し調製する。こ
のようにして調製された健康飲料は嗜好性等の点を考慮
すると、全固形分濃度がBrix0.1〜30.0、好
ましくは1.0〜20.0、酸度が1.0×10-4〜
1.0、好ましくは0.05〜0.5であることが好ま
しい。なお、前記の酸度は、無水クエン酸換算による値
である。本発明に使用するイチョウ葉エキスは、フラボ
ン配糖体、テルペン類あるいはその両者を主成分として
含有するものであれば特に限定されるものではなく、何
でも使用することができる。このようなイチョウ葉エキ
スは、任意の公知の方法で製造することができる。例え
ば乾燥イチョウ葉を含水低級アルコールで抽出した後、
得られた抽出物より脂溶性有機溶媒を用いて低極性化合
物を除くか、あるいはさらに水と混和しない有機溶媒に
より抽出するといった公知の方法により製造することが
できる。また、烏梅エキスについても有機酸を含有する
ものであれば特に限定されるものではなく、何でも使用
することができる。
糖、ハチミツまたはこれらの混合物などを用いることが
できるが、一般に使用されている甘味料であれば、何で
も用いることができる。また必要に応じて、滋養の目的
で、甘草エキス、大棗エキスなどを甘味料として使用す
ることができる。酸味料については、クエン酸、酢酸な
ど、一般に使用されている酸味料であれば、何でも用い
ることができる。また必要に応じて、滋養の目的で、山
査子エキスなどを酸味料として使用することができる。
更に必要に応じて、嗜好性の向上及び商品価値の付与の
目的で、モモ、ウメ、プルーン、アンズ、グレープフル
ーツ、リンゴなどの果汁を添加することができる。ま
た、本発明の健康飲料とは、清涼飲料、炭酸飲料、果汁
飲料などの一般の飲料であれば特に限定されるものでは
ない。このように、イチョウ葉エキスの含有飲料に烏梅
エキスを共存させることによって、加工処理などしてイ
チョウ葉エキスの薬効成分に手を加えることなく、官能
的に苦味、渋味を軽減させた嗜好性に優れた健康飲料を
得ることができる。なお、該健康飲料は、烏梅エキスを
含有していることによって、イチョウ葉エキスの薬効だ
けでなく、烏梅エキスの止瀉、止渇、清涼性収斂などの
効能も期待することができる。
されるものではない。 実施例1 55%果糖ブドウ糖液糖、クエン酸1水和物、イチョウ
葉エキス、烏梅エキス、甘草エキス、山査子エキス、大
棗エキス、香料を用いて、4種の飲料A、B、C、Dを
作成した。各飲料の組成は表1に示すとおりである。な
お、今回使用した各エキス1gあたりの原生薬換算量
は、イチョウ葉4g、烏梅0.17g、甘草2g、山査
子1g、大棗2gである。この4種の飲料について、パ
ネル30人を対照とした嗜好試験を実施した。結果は表
2に示すとおりである。
スでは烏梅が最も嗜好性に優れていた。また、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸などの数種の有機酸を
主成分とする烏梅エキスは、各種有機酸を含む他の生薬
エキスよりも、イチョウ葉エキス中のフラボン配糖体、
テルペン類、ポリフェノールなどの苦味、渋味を官能的
に軽減する効果があることが判明した。更に、烏梅エキ
ス特有の燻製臭は、イチョウ葉エキスの青臭さをマスキ
ングする効果があることが確認された。
葉エキス、烏梅エキス、香料を用いて2種の飲料E、F
を作成した。各飲料の組成は表3に示すとおりである。
この2種の飲料について、パネル20人を対照とした嗜
好試験を実施した。結果は表4に示すとおりである。
っても、烏梅エキスの共存する飲料のほうが嗜好性が高
く、風味のすぐれていることがわかる。すなわち、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸などの数種の有機酸
を主成分とする烏梅エキスは、単独の食品添加用の有機
酸よりも、イチョウ葉エキス中のフラボン配糖体、テル
ペン類、ポリフェノールなどの苦味、渋味を官能的に軽
減する効果があることが判明した。
味の原因となる薬効成分を除去することなく、官能的に
苦味、渋味を軽減させ嗜好性を向上させた健康飲料が提
供された。
Claims (4)
- 【請求項1】 イチョウ葉エキスと烏梅エキスとを含有
することを特徴とする生薬エキス。 - 【請求項2】 イチョウ葉エキスの原生薬換算1に対し
て、烏梅エキスの原生薬換算が1.0×10-4〜100
の範囲にある請求項1記載の生薬エキス。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の生薬エキスを含
有することを特徴とする健康飲料。 - 【請求項4】 全可溶性固形分濃度がBrix0.1〜
30.0、酸度が1.0×10-4〜1.0である請求項
3記載の健康飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5212283A JP2748331B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | イチョウ葉エキスおよび烏梅エキス含有生薬エキスおよび該生薬エキス含有健康飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5212283A JP2748331B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | イチョウ葉エキスおよび烏梅エキス含有生薬エキスおよび該生薬エキス含有健康飲料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0748267A true JPH0748267A (ja) | 1995-02-21 |
JP2748331B2 JP2748331B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=16620041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5212283A Expired - Lifetime JP2748331B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | イチョウ葉エキスおよび烏梅エキス含有生薬エキスおよび該生薬エキス含有健康飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748331B2 (ja) |
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1993
- 1993-08-04 JP JP5212283A patent/JP2748331B2/ja not_active Expired - Lifetime
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