JPH07481Y2 - 橋梁用継手 - Google Patents

橋梁用継手

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JPH07481Y2
JPH07481Y2 JP1987127118U JP12711887U JPH07481Y2 JP H07481 Y2 JPH07481 Y2 JP H07481Y2 JP 1987127118 U JP1987127118 U JP 1987127118U JP 12711887 U JP12711887 U JP 12711887U JP H07481 Y2 JPH07481 Y2 JP H07481Y2
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保之 藤村
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保之 藤村
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、鉄筋コンクリート製の長い橋梁の継目におい
て、橋梁自体の温度変化による伸縮や地盤の不等沈下な
どによって生ずる変位に追従しやすくかつ発生応力を吸
収し、ひび割れや傾斜を防止するための橋梁用継手に関
するものである。
[従来の技術] 一般に、橋梁(1)(1)間の継目には第6図に示すよ
うに、伸縮に対処するための遊間(2)を形成する。従
来、この遊間(2)を形成している左右の床版(3)
(3)の間にはバックアップ材(4)を挟み、その上に
弾性のあるシール材(5)を充填して水漏れを防ぎ、さ
らにその上からアスファルト(6)で舗装し、このアス
ファルト(6)には遊間(2)の上部位置にカッターの
切目を入れてシール材(7)を充填していた。また継目
の前後の約50cmの幅で第7図および第8図のように弾性
のあるダークアスファルトやゴムアスファルト(8)な
どを施すこともあった。このうち第7図の場合、ゴムア
スファルト(8)は軟質であるため伸縮には追従できる
が逆に遊間(2)の部分で点数で示すような凹み(9)
が生じ易く、そのため、第8図に示すように遊間(2)
にプレート(10)を敷設することも行なわれていた。
また、特公昭41−15354号公報に示されるように、橋梁
の相対向する端部にそれぞれ櫛歯状の鋼製の橋板を固着
し、これらの橋板の間に櫛歯状の鋼製の間隔板を摺動可
能に係合したものであった。
[考案が解決しようとする問題点] 第6図のように床版(3)(3)の遊間(2)にシール
材(5)(7)を充填しただけでは温度変化によって床
版(3)(3)やアスファルト(6)が伸縮し、第6図
の鎖線のようにアスファルト(6)は遊間(2)付近で
ひび割れ(14)や欠落(15)が生じ、また、ダースアス
ファルトやゴムアスファルト(8)を用いたものでは第
7図のようにシール材(5)(7)を入れただけでは長
期の使用によってゴムアスファルト(8)が遊間(2)
に落ち込み路面に凹み(9)ができたり、第8図のよう
に、プレート(10)を敷いたものでは、全体に大きく凹
み(9)ができたり、もり上り(16)が生じ、ゴムアス
ファルトがコンクリート床板から剥離し、バックリング
をおこしたり、さらに、普通のアスファルト(6)とゴ
ムアスファルト(8)の部分で第8図のように鎖線で示
すような剥離(15)や亀裂(14)が生じ一部欠落するな
どの問題点があった。
特公昭41−15354号公報のように、鋼製の橋板と間隔板
による継手は、ひび割れや欠落、バックリングなどの上
述のような欠点はないが、施工現場で継手を構築するこ
とができず、少なくとも橋板を2点と間隔板を1点を鉄
工所などで作成して現場に運搬して取り付け工事を行う
必要がある。しかも、この橋板と間隔板の作成はコスト
が高く、また、重量があるため幅が広い大型の橋梁では
運搬が大がかりになり、さらに、事故などで損傷を受け
ると補修することが難しいという問題があった。
[問題点を解決するための手段] 本考案は以上のような問題点を解決するためになされた
もので、橋梁の相対向する2つの端部間を継手で連結し
てなるものにおいて、前記継手は、相対向するそれぞれ
の端部の上面に固着した固定体と、これら固定体間の上
面側に配置され、かつ前記固定体に前記橋梁の伸縮方向
に進退自在に係合した1つの可動体とからなり、これら
の固定体と可動体は、それぞれ型枠とこの型枠に充填し
た充填材とで形成し、前記固定体の型枠は、上向きに橋
梁の伸縮方向に伸びた突条部と凹溝とを交互に波板状に
形成したものからなり、また、前記可動体の型枠は、下
向きに前記固定体の突条部と凹溝に対応して凹溝と突条
部を交互に波板状に形成したものからなり、これらの突
条部と凹溝は、伸縮方向と直角方向の断面形状を、前記
突条部では、付け根側を狭幅部とし、先端側を幅広膨出
部とするとともに、前記凹溝では、入口側を前記突条部
の付け根の幅狭部に噛み合うように幅狭く、底部側を突
条部の先端側の幅広膨出部に噛み合うように幅広く形成
し、前記可動体の突条部と凹溝を、前記固定体の凹溝と
突条部にそれぞれ水平方向に噛み合わせて、可動体と固
定体が橋梁の伸縮方向に摺動可能に嵌合連結せしめたも
のである。
[作用] 施工現場に、型枠としての波板を設置し、この型枠とし
ての波板に、ゴムアスファルト、樹脂モルタル、コンク
リートなどの充填材を充填することにより継手が形成さ
れる。形成された継手は、橋梁の2つの端部間を突条部
と凹溝によって摺動可能に連結することによつて摺動方
向に生ずる力を吸収することができ、また突条部の断面
形状を先端側が幅の広い膨出部とすることにより、しっ
かりと凹溝に係合して完全に結合し、外れたり、浮き上
ったりすることがない。
[実施例] まず、本考案の一実施例を第1図ないし第4図に基づい
て説明する。
(20)(20)は橋脚の上に載せられた型鋼であり、この
型鋼(20)(20)の上に道路面の基礎となる床版(3)
(3)が相互に数10mmの遊間(2)をもって設けられて
いる。床版(3)の上面はアスファルトなどの舗装
(6)が数10mmの厚さで施されているが、床版(3)と
床版(3)の遊間(2)の両側に約30〜70cm程度は本考
案による継手(21)を設けるために前記舗装(6)は施
されていない。
前記継手(21)は、床版(3)の伸縮方向に突条部(2
2)と凹溝(32)とが交互に形成された1個の可動体(3
4)と、両側のそれぞれの床版(3)に固着され、前記
可動体(34)の両側から摺動可能に係合する2個の固定
体(33)(33)とで構成されている。
これらの可動体(34)と固定体(33)の突条部(22)と
凹溝(23)は、前記床版(3)の伸縮方向に伸びるよう
に設けられ、第2図の斜視図と、長手方向と垂直に切断
した第4図の断面図とに示すように、突条部(22)の付
け根近くが幅の狭い狭幅部(36)に形成され、先端側が
幅の広い膨出部(35)に形成されている。この突条部
(22)により、入口近くが幅狭く、奥が幅広い凹溝(2
3)が形成され、突条部(22)の狭幅部(36)と膨出部
(35)の幅の比は約1対2に設定されている。
そして、可動体(34)の突条部(22)と固定体(33)の
凹溝(23)が水平方向に噛み合うとともに、可動体(3
4)の凹溝(23)と固定体(33)の突条部(22)が水平
方向に噛み合うことによって、可動体(34)と固定体
(33)が長手方向に摺動可能に係合するが、上下方向に
は分離しないようになっている。
つぎに、以上の継手の施工手順を説明する。
前記可動体(34)は、第2図に示す突条部(22)と凹溝
(23)とが交互に形成された1枚の型枠としての中央波
板(24)を用意する。また、固定体(33)(33)は、前
記中央波板(24)に左右から摺動可能に係合される2枚
の型枠としての摺動波板(25)(25)を用意して床版
(3)(3)の橋部に固定する。これらの中央波板(2
4)と左右の摺動波板(25)(25)に、ゴムアスファル
ト、樹脂モルタル、コンクリート(6)などの充填材を
打ち込むことによって可動体(34)と固定体(33)(3
3)が形成される。
これらの中央波板(24)と摺動波板(25)(25)および
施工手順についてさらに詳しく説明する。
前記中央波板(24)の両側には上向きの突板(26)(2
6)が固着され、また、左右の摺動波板(25)(25)に
は、一端を上向き、他端を下向きとする突板(27)(2
8)が固着されている。
前記中央波板(24)の両側から摺動波板(25)(25)
を、第3図に示すように、突条部(22)と凹溝(23)を
互いに係合させて嵌め込むが、このとき下向き突板(2
8)(28)間には遊間(2)とほぼ同一の厚さtの弾性
シーリング材(30)を挟み、上向き突板(26)(27)、
(26)(27)間には、それぞれ厚さt/2の弾性シーリン
グ材(31)(31)を挟んで組立てる。
このように組立てられた波板(24)(25)(25)は、遊
間(2)が最大に広がっても隙間が生じない程度に両側
の摺動波板(25)(25)で圧縮しながらアンカーバー
(29)を床版(3)(3)から突出したアンカー(32)
に溶接する。
このとき、前記弾性シーリング材(31)(31)の上面は
舗装(6)の上面と一致するような位置で固定される。
固定された中央波板(24)の上面および摺動波板(25)
(25)の下面から両側へゴムアスファルト、樹脂モルタ
ル、コンクリート(6)などの充填材を打込み、両側の
舗装(6)と同一の高さになるように平らに仕上げる。
このような構成において、床版(3)(3)、型鋼(2
0)(20)等が温度変化で伸縮すると、一体の摺動波板
(25)(25)が中央波板(24)に係合したままで摺動す
る。そして伸縮は弾性シーリング材(30)(31)(31)
で吸収される。
前記波板(24)(25)(25)は、コンクリート、モルタ
ルなどの充填材が硬化するまで突条部(22)と凹溝(2
3)からなる波形形状を保持できればよく、その材質は
金属、合成樹脂、ゴム、強化紙など、硬化するまでコン
クリートやモルタルの重量に耐え得るものであればよ
い。
また、摺動を円滑にするため、波板(24)(25)(25)
の相互の接触面に離型材や撥水剤を塗布してもよい。
以上の実施例では、突条部(22)と凹溝(23)は第2図
に示すように円弧状としたが、これに限るものではな
く、第5図(a)(b)(c)に示すように6角形状、
4角形状、楔状などとし、互いに橋梁の伸縮方向に摺動
できるように係合し、上下面方向には分離できない形状
ならばどのようなものでもよい。
[考案の効果] 本考案は以上のように構成したので、施工現場で型枠を
構築して継手を形成することでき、施工コストを低く抑
えることができる。また、事故などで損傷を受けても、
損傷部分の周囲を整備して充填材を再充填することで補
修が容易である。
また、温度変化による橋梁などの伸縮を吸収することが
でき、ひび割れの他、道路面のもり上り、さらにバック
リングを防止できる。さらに、道路面に露出する遊間の
間が狭く通行する車両へ与える揺動が少ないなどの効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案による橋梁用継手一実施例
を示すもので、第1図は断面図、第2図は継手を形成す
る型枠の斜視図、第3図は第2図の組立て斜視図、第4
図は突条部と凹溝の縦断面図、第5図は波板の他の例の
説明図、第6図、第7図および第8図はそれぞれ異なる
従来例の断面図である。 (1)……橋梁、(2)……遊間、(3)……床版、
(6)……アスファルト(舗装)、(7)……シール
材、(8)……ゴムアスファルト、(14)……ひび割
れ、(20)……型鋼、(21)……継手、(22)……突条
部、(23)……凹溝、(24)……中央波板、(25)……
摺動波板、(26)(27)(28)……突板、(29)……ア
ンカーバー、(30)(31)……弾性シーリング材、(3
2)……アンカー、(33)……固定体、(34)……可動
体、(35)……膨出部、(36)……狭幅部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】橋梁の相対向する2つの端部間を継手で連
    結してなるものにおいて、 前記継手は、相対向するそれぞれの端部の上面に固着し
    た固定体と、これら固定体間の上面側に配置され、かつ
    前記固定体に前記橋梁の伸縮方向に進退自在に係合した
    1つの可動体とからなり、これらの固定体と可動体は、
    それぞれ型枠とこの型枠に充填した充填材とで形成し、 前記固定体の型枠は、上向きに橋梁の伸縮方向に伸びた
    突条部と凹溝とを交互に波板状に形成したものからな
    り、また、前記可動体の型枠は、下向きに前記固定体の
    突条部と凹溝に対応して凹溝と突条部を交互に波板状に
    形成したものからなり、 これらの突条部と凹溝は、伸縮方向と直角方向の断面形
    状を、前記突条部では、付け根側を狭幅部とし、先端側
    を幅広膨出部とするとともに、前記凹溝では、入口側を
    前記突条部の付け根の幅狭部に噛み合うように幅狭く、
    底部側を突条部の先端側の幅広膨出部に噛み合うように
    幅広く形成し、 前記可動体の突条部と凹溝を、前記固定体の凹溝と突条
    部にそれぞれ水平方向に噛み合わせて、可動体と固定体
    が橋梁の伸縮方向に摺動可能に嵌合連結せしめたことを
    特徴とする橋梁用継手。
JP1987127118U 1987-08-21 1987-08-21 橋梁用継手 Expired - Lifetime JPH07481Y2 (ja)

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JPS6431110U JPS6431110U (ja) 1989-02-27
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