JPH0747699B2 - 耐侯堅ろう性に優れたビスマスオキシクロライド光沢顔料とその製造方法 - Google Patents
耐侯堅ろう性に優れたビスマスオキシクロライド光沢顔料とその製造方法Info
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- JPH0747699B2 JPH0747699B2 JP4054151A JP5415192A JPH0747699B2 JP H0747699 B2 JPH0747699 B2 JP H0747699B2 JP 4054151 A JP4054151 A JP 4054151A JP 5415192 A JP5415192 A JP 5415192A JP H0747699 B2 JPH0747699 B2 JP H0747699B2
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- C09C—TREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
- C09C1/00—Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
- C09C1/0015—Pigments exhibiting interference colours, e.g. transparent platelets of appropriate thinness or flaky substrates, e.g. mica, bearing appropriate thin transparent coatings
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- Organic Chemistry (AREA)
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Description
真珠様光沢顔料に関する。
を含む又は塗った物に、真珠様の又は艶やかな光沢を与
える薄層のあるいは薄板状の顔料を言う。天然の真珠エ
ッセンスは、魚のうろこから得るグアニンとヒポキサン
チンの混合物で、化粧品調製に使用されてきた。化粧品
や産業用途に開発された合成光沢顔料は、ビスマスオキ
シクロライド、ビスマスオキシクロライド−雲母、チタ
ニア被覆雲母及び炭酸鉛を含有している。
イドは、多くの分野で真珠光沢様顔料として使用され
る。例えばマニキュアや口紅等の化粧品に顔料として使
われている。又、プラスチック製品や塗料の顔料として
も使用されている。ビスマスオキシクロライド固有の性
質として耐侯堅ろう性が劣っている。ここで言う「耐侯
堅ろう性」とは、耐侯性と光安定性とを兼ね備えた性質
の事である。
優れたビスマスオキシクロライド光沢顔料と、これ等顔
料の製造方法を提供する事である。
目的物は、希土類金属化合物、好ましくは希土類金属の
水酸化物、最も好ましいのは水酸化セリウムにより被覆
されたビスマスオキシクロライド結晶から成る、改良さ
れたビスマスオキシクロライド光沢顔料の製造により達
成される。ビスマスオキシクロライド結晶を被覆する水
酸化セリウムは、優れた耐侯堅ろう性をもたらす。
で開示する。この製造方法では、希土類金属塩溶液をビ
スマスオキシクロライド顔料懸濁液に添加する。好まし
くは、希土類金属塩溶液をビスマスオキシクロライド顔
料結晶の第1水性懸濁液に添加して、顔料結晶と水酸化
セリウムとを含有する第2懸濁液を生成する。この第2
懸濁液を水酸化セリウムが沈澱するpH値以下に維持す
る。次にこの第2懸濁液のpHを沈澱値以上に上昇させて
水酸化セリウムを沈澱させ、ビスマスオキシクロライド
顔料結晶を被覆させる。ビスマスオキシクロライド顔料
の水性懸濁液は、希土類金属塩溶液の添加以前に加熱す
るのが好ましく、希土類金属塩溶液は好ましくはセリウ
ム塩溶液、最も好ましいのは塩化セリウム(III )溶液
か硝酸セリウム(III )溶液である。
たビスマスオキシクロライド光沢顔料は、どの様な従来
法で製造しても良い。
合物と塩化物イオン源とを水性酸化槽に入れる方法があ
る。溶解性ビスマス化合物は何を使用しても良く、硝酸
ビスマスが多く使用される。不溶解性ビスマス化合物の
早過ぎる加水分解と沈澱を防ぐため、相容性の鉱物又は
他の強酸をビスマス塩溶液と水槽の両方に添加する。必
要とされる塩化物イオン源ともなるので、塩酸あるいは
塩酸と硝酸の混合物が便利である。ビスマス化合物の加
水分解は、加水分解反応中に発生する酸を中和する為に
塩基を加えて酸性度を所望範囲内に保つ事で調整する。
使用する塩基はアルカリ金属水酸化物が便利であるが、
強塩基アミン又は尿素の様な塩基の前駆物質等の、その
他溶解性水酸イオン源も使用可能である。
る。
50〜約100 ℃の間で、約60〜約80℃の温度範囲が望まし
い。
に酸性槽に注ぐのが好ましく、ビスマス溶液の量は特定
の顔料結晶寸法が得られる様に調整する。
鮮なものを製造すれば、得られた顔料スラリーを静置し
て、その上澄みを本発明によるBiOCl 顔料結晶を希土類
金属化合物で被覆する前に取り出して、水分散の水性ペ
ーストを得る。いずれにしろ、希土類金属化合物でBiOC
l 顔料結晶を被覆するには、BiOCl 顔料スラリーを必ず
と言う訳ではないが加熱するのが好ましく、約35〜約10
0 ℃、最も望ましいのは約50〜80℃の温度に加熱して、
ここに希土類金属塩溶液を加えて顔料と希土類金属化合
物とを含有する分散液を得る。この分散液のpH値を希土
類金属化合物の沈澱pH、約pH 4以下に維持し、好ましく
は適当な方法で約pH 1以下に維持する。次にこの分散液
のpH値を沈澱pH以上に、好ましくは約pH10に上昇させ
て、希土類金属化合物を沈澱させ、BiOCl 結晶上にこれ
を被覆する。次いでこのスラリーを室温迄冷却し、顔料
を分離し(例えば濃縮により)、フラッシュ(即ちオイ
ル又はワニス中に導入)して、何か適切な従来法により
調製する。
属塩溶液はセリウム塩溶液で、塩化セリウム(III )溶
液、硝酸セリウム(III )溶液が望ましい。しかし塩化
ランタン溶液や硝酸ランタン溶液の様な適当な希土類金
属塩溶液であれば、いずれも使用可能である。この希土
類金属化合物は、希土類金属の水酸化物が好ましい。例
えばBiOCl顔料結晶のスラリーにセリウム塩溶液を添加
すると、得た分散液中に希土類金属化合物、水酸化セリ
ウムが生成され、この水酸化セリウムが沈澱して顔料結
晶を被覆する。
約7.5重量%、好ましくは約1〜約6重量%の希土類金
属化合物により被覆される。
施例を示すが、本発明の範囲はこれにより限定されるも
のではない。又、特に記載がなければ、当明細書と特許
請求の範囲を通じ、温度は摂氏、部と%はすべて重量
部、重量%である。
を約1にした。次にこの水槽を70℃に熱した。ビスマス
供給液(HCl と硝酸ビスマス;0.2 g Bi/ml )・・420 ml
を、2.5 ml/ 分で水槽に注入した。同時に、ほぼ同一速
度で6N水酸化ナトリウムを水槽に供給した。この添加
量の硝酸ビスマスは平均結晶寸法13μmとなった。この
時点で塩化セリウム(III )10 gを水槽に加え、カセイ
供給をpH8〜11となる迄続けた。この様にして得た顔料
を、静置後静かに注いで単離した。
シュした。得た顔料製剤をニトロセルロースラッカー中
で4.0%濃度に分散して、下記組成のラッカー分散液を
生成した。 15/20秒 RSニトロセルロース 2.85% 30/40秒 RSニトロセルロース 6.33% IPOH-湿潤 4.94% アミルアセテート H.B. 43.28 % ブチルカルビトール 3.00 % ブチルアセテート 39.60 %
検査チャート上にラッカー分散液の一部を伸ばして0.00
3 インチ厚の湿フィルムとして、光沢顔料の標準的評価
法である「ドローダウン」を行った。チャートカードは
溶剤が蒸発してフィルムが硬化する迄水平に保った。本
発明法処理の顔料は真珠様白色外観を示した。
添加せずに上記方法通りに行い、得た顔料のドローダウ
ンを同様に行った。
に沈澱させたBiOCl 結晶を、水槽中で静置してから上澄
みを除去して濃縮した。この結晶を、ケトンエステルと
芳香族溶媒とから成る有機相中でフラッシュした。次に
結晶を有機溶解性樹脂中に分散させて、結晶含有量を60
重量%に調節した。この分散結晶をアクリルメラミン/
ホルムアルデヒド焼付けエナメル中に混合して、エナメ
ル中の樹脂固形分の総重量に対して10%の結晶をエナメ
ルが含有する様にした。フィルム状の低陰極性電着プリ
マーを下塗りしたボンデライト40処理の冷延・みがき鋼
板パネル上に、このエナメル分散液を噴霧した。乾燥フ
ィルム厚が0.9 〜1.1mm となる様に湿塗りを重ねた。こ
の上に乾燥フィルム厚が1.5〜2.0 mmのアクリルメラミ
ン/ホルムアルデヒド透明塗布を行った。このパネル
を、強制エアオーブン中で250 ゜F30分間焼き付けた。
で暗箱を5度南に向けて露出試験をした。12ヶ月露出
後、L値を測定してパネル暗度を分析した。対照サンプ
ルはマクベスカラーアイ1500で測定するとCIELabΔL が
-43.4 であった。本発明処理サンプルのΔL は-31.1
で、明らかに対照サンプルよりは明るかった。このL値
はサンプルの明・暗度の値である。L値0は白で、L値
100 は黒を指す。
いて8週間QUV機中で露出試験をした。テスト終了後対
照サンプルと比較して、光堅ろう性に顕著な改善が認め
られた。
た。80℃の温度で硝酸ビスマス溶液をこの水槽に注入
し、この間水槽を攪拌していた。5分後4.5 g の7水塩
化セリウムを添加した。次にこの水槽を中和してpH 8.4
とし、水酸化セリウムに被覆されたBiOCl結晶を静置後
収集し、アクリル製剤中に分散した。未処理の対照サン
プルと比較して、この様にして得た顔料は光沢に優れ、
耐侯性もかなり改善されていた。この顔料を実施例1と
同様のサンプル製造をして検査した。パネルは150 ゜F
で8時間UV、次に120 ゜F 湿潤で4時間の周期をQUV 機
中で8週間露出試験された。改善度は実施例1で得られ
たのと同程度であった。
を約1とした。この水槽を70℃に加熱した。実施例1で
使用したビスマス供給液460 mlを、2.0ml/分の割合でこ
の水槽に注入した。同時に6N水酸化ナトリウムを同じ
割合で水槽に供給した。この添加量のビスマス溶液は、
平均結晶寸法3 μm となった。この時点で3.75 gの7水
塩化セリウムを水槽に加え、pH値が8〜11になる迄カセ
イ供給を続けた。こうして得た顔料を、静置後静かに注
いで単離した。
調製、噴霧してQUV 機中で8週間露出したが、未処理対
照サンプルと比較して優れた耐侯性を示した。
除去し、70%の水性ペーストを得た。14.3 gのペースト
(結晶10.0 g)を1.5 リットルの蒸留水に分散してスラ
リーとし、これを70℃に加熱してこの温度に保持した。
このスラリーのpH値は6.2 であった。1.51g の6水塩化
セリウムを50mlの蒸留水に溶解させた溶液を2ml/分の割
合で添加し、この間2 %のNaOHでpH値を6.2 に維持し
た。2 %NaOH液を2ml/分の割合で加えてスラリーのpH値
を徐々に上げて10.0とし、次に室温迄冷却した。こうし
て得た顔料を遠心分離により濃縮し、トルエン中でフラ
ッシュした。
組成と方法を種々応用・修正する事も可能であろう。上
記の実施例は本発明を詳細に説明する為のものであり、
本発明はこれに制限されるものではない。
Claims (10)
- 【請求項1】 セリウム化合物により被覆されたビスマ
スオキシクロライド結晶からなる真珠様光沢顔料で、上
記のセリウム化合物は、上記顔料の耐候堅ろう性を向上
させるのに効果的な量であることを特徴とする真珠様光
沢顔料。 - 【請求項2】 上記セリウム化合物が、上記顔料の総重
量に対して1〜7.5重量%である事を特徴とする、請
求項1に記載の真珠様光沢顔料。 - 【請求項3】 上記セリウム化合物が、上記顔料の総重
量に対して1〜6重量%である事を特徴とする、請求項
2に記載の真珠様光沢顔料。 - 【請求項4】 上記セリウム化合物が、水酸化セリウム
である事を特徴とする、請求項1に記載の真珠様光沢顔
料。 - 【請求項5】 ビスマスオキシクロライド顔料結晶と水
酸化セリウム化合物からなる優れた耐候堅ろう性を有す
る真珠様光沢顔料の製造方法で、上記のビスマスオキシ
クロライド顔料結晶が上記水酸化セリウム化合物によっ
て被覆される様な条件で、セリウム塩溶液とビスナスオ
キシクロライド顔料懸濁液とを混合する工程を含んで成
る事を特徴とする真珠様光沢顔料の製造方法。 - 【請求項6】 上記セリウム塩が、塩化セリウム及び硝
酸セリウムとから成る群から選ばれる事を特徴とする、
請求項5に記載の製造方法。 - 【請求項7】 上記混合工程が、 後段で上記ビスマスオキシクロライド顔料と水酸化セリ
ウムを含む第2懸濁液を形成するよう、上記第2懸濁液
を水酸化セリウムが沈殿するpH値以下にpHを維持し
ながら、上記ビスマスオキシクロライド顔料の第1懸濁
液に上記セリウム塩溶液を添加する工程と、 上記水酸化セリウムを沈殿させ、該水酸化セリウムで上
記ビスマスオキシクロライド顔料を被覆するように、水
酸化セリウムが沈殿するpH値以上に該第2懸濁液のp
Hを上昇させる工程、 とから成ることを特徴とする、請求項5に記載の製造方
法。 - 【請求項8】 上記第1懸濁液が上記ビスマスオキシク
ロライド顔料の水性懸濁液から成ることを特徴とする、
請求項7に記載の製造方法。 - 【請求項9】 上記製造方法が更に、上記セリウム塩溶
液を添加する前に、上記第1懸濁液を加熱する工程を含
んでなることを特徴とする、請求項7に記載の製造方
法。 - 【請求項10】 上記の加熱工程が、上記第1懸濁液を
70℃まで加熱することからなり、又上記のpHを維持
することを含む工程が、pH6.2に上記第2懸濁液を
維持することからなり、又更に、上記pH上昇工程が上
記第2懸濁液のpHを10まで上昇させてなる事を特徴
とする、請求項9に記載の製造方法。
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