JPH0747628Y2 - 車両用ドラムブレーキのブレーキシュー - Google Patents
車両用ドラムブレーキのブレーキシューInfo
- Publication number
- JPH0747628Y2 JPH0747628Y2 JP1991010213U JP1021391U JPH0747628Y2 JP H0747628 Y2 JPH0747628 Y2 JP H0747628Y2 JP 1991010213 U JP1991010213 U JP 1991010213U JP 1021391 U JP1021391 U JP 1021391U JP H0747628 Y2 JPH0747628 Y2 JP H0747628Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- brake
- rim
- brake shoes
- vehicle drum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用ドラムブレーキ
のブレーキシューに関し、特にウェブの剛性を高くした
ブレーキシューに関する。
のブレーキシューに関し、特にウェブの剛性を高くした
ブレーキシューに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開昭53−48986号公報
に示されるブレーキシューは、二枚の板材の接合体で構
成したウェブをリムに溶接して、ウェブを厚くして剛性
を高めようとしている。
に示されるブレーキシューは、二枚の板材の接合体で構
成したウェブをリムに溶接して、ウェブを厚くして剛性
を高めようとしている。
【0003】また、特開昭56−167930号公報に
示されるブレーキシューは、断面L字型を成す分割片を
接合し、ウェブを二枚の板材の接合体で構成して断面T
字型のブレーキシュー本体を形成し、ウェブの剛性を高
めようとしている。
示されるブレーキシューは、断面L字型を成す分割片を
接合し、ウェブを二枚の板材の接合体で構成して断面T
字型のブレーキシュー本体を形成し、ウェブの剛性を高
めようとしている。
【0004】さらに、実開昭61−93642号公報に
示されるブレーキシューは、ウェブに熱膨脹率が低くか
つ剛性のある補強剤を鋳込んでウェブの剛性を高めよう
としている。
示されるブレーキシューは、ウェブに熱膨脹率が低くか
つ剛性のある補強剤を鋳込んでウェブの剛性を高めよう
としている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のリブと
ウェブの直交面を溶接するものでは、溶接熱によってウ
ェブとリムの接合部の強度が低下するところから偏荷重
に弱く、また、リムとウェブのそれぞれの専用プレス型
を要する。
ウェブの直交面を溶接するものでは、溶接熱によってウ
ェブとリムの接合部の強度が低下するところから偏荷重
に弱く、また、リムとウェブのそれぞれの専用プレス型
を要する。
【0006】さらに、断面L字型の分割片を接合するも
のでは、ウェブが平板状なところから、剛性を高めよう
とするとウェブ全体を厚くしなければならないので、重
量的に不利になる。
のでは、ウェブが平板状なところから、剛性を高めよう
とするとウェブ全体を厚くしなければならないので、重
量的に不利になる。
【0007】また、補強剤を鋳込むものでは、製造コス
トが高くなっていた。
トが高くなっていた。
【0008】そこで本考案は、簡単な構造でウェブの剛
性を高くした車両用ドラムブレーキのブレーキシューを
提供することを目的としている。
性を高くした車両用ドラムブレーキのブレーキシューを
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本考案は、ブレーキドラムに摺接するライニングを支
持するリムと、該リムから起立するウェブとを一体成形
し、該ウェブを二枚の板材の接合体で構成した車両用ド
ラムブレーキのブレーキシューにおいて、前記ウェブの
周方向と半径方向とに隆条部を交差して設けると共に、
半径方向の隆条部をウェブの半径方向全幅に亙る長さと
したことを特徴としている。
め本考案は、ブレーキドラムに摺接するライニングを支
持するリムと、該リムから起立するウェブとを一体成形
し、該ウェブを二枚の板材の接合体で構成した車両用ド
ラムブレーキのブレーキシューにおいて、前記ウェブの
周方向と半径方向とに隆条部を交差して設けると共に、
半径方向の隆条部をウェブの半径方向全幅に亙る長さと
したことを特徴としている。
【0010】
【作用】ウェブに隆条部を周方向と半径方向とに交差し
て設け、更に半径方向の隆条部をウェブの半径方向全幅
に亙る長さとしたことにより、ウェブの重量を増加させ
ずに剛性を高めることができる。
て設け、更に半径方向の隆条部をウェブの半径方向全幅
に亙る長さとしたことにより、ウェブの重量を増加させ
ずに剛性を高めることができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】図1乃至図4は本考案の第1実施例を示す
もので、ドラムブレーキ1は車体に固設されるバックプ
レート2に、一対のブレーキシュー3,3が対向配置さ
れたもので、ブレーキシュー3,3の一方の端部間にホ
イールシリンダ4を、他方の端部間にアンカー5をそれ
ぞれ固設し、ブレーキシュー3,3間にはリターンスプ
リング6,6が配設されている。
もので、ドラムブレーキ1は車体に固設されるバックプ
レート2に、一対のブレーキシュー3,3が対向配置さ
れたもので、ブレーキシュー3,3の一方の端部間にホ
イールシリンダ4を、他方の端部間にアンカー5をそれ
ぞれ固設し、ブレーキシュー3,3間にはリターンスプ
リング6,6が配設されている。
【0013】ホイールシリンダ4には、一対のピストン
7,7が液密かつ移動可能に嵌挿されており、液圧によ
り両ピストン7,7は、互いに離反方向へ移動してブレ
ーキシュー3,3を拡開して制動作用を行う。
7,7が液密かつ移動可能に嵌挿されており、液圧によ
り両ピストン7,7は、互いに離反方向へ移動してブレ
ーキシュー3,3を拡開して制動作用を行う。
【0014】ブレーキシュー3は、長帯状の平板をブレ
ス加工によりL字状に折曲して、左右対称に接合した
後、弓形に湾曲させたもので、二枚の板材が接合された
円弧状部分がウェブ3aを、該ウェブ3aの外縁に沿っ
て両外側へ直角に折曲された部分がリム3b,3bをそ
れぞれ構成し、リム3bの外周面にライニング3cを接
着している。
ス加工によりL字状に折曲して、左右対称に接合した
後、弓形に湾曲させたもので、二枚の板材が接合された
円弧状部分がウェブ3aを、該ウェブ3aの外縁に沿っ
て両外側へ直角に折曲された部分がリム3b,3bをそ
れぞれ構成し、リム3bの外周面にライニング3cを接
着している。
【0015】また、ウェブ3aには、周方向へ湾曲する
1条の隆条部3dに、3条の隆条部3eが半径方向に等
間隔で交差して設けられている。このうち、半径方向の
隆条部3eは、リム3bに接するウェブ3aの外端から
ウェブ3aの内端に至る半径方向全幅に亙って形成さ
れ、これらの隆条部3d,3eは長帯状の平板をL字状
に折曲する際に、同時にブレス加工される。
1条の隆条部3dに、3条の隆条部3eが半径方向に等
間隔で交差して設けられている。このうち、半径方向の
隆条部3eは、リム3bに接するウェブ3aの外端から
ウェブ3aの内端に至る半径方向全幅に亙って形成さ
れ、これらの隆条部3d,3eは長帯状の平板をL字状
に折曲する際に、同時にブレス加工される。
【0016】このようにブレーキシュー3を構成するこ
とにより、ブレーキシュー3の拡開方向に対する剛性を
高めることができるとともに、ウェブ3aの板厚を厚く
することなく剛性を高めることができるので、軽量化も
図れ、また、プレス型も少なくて済むので、製造費も安
価となる。
とにより、ブレーキシュー3の拡開方向に対する剛性を
高めることができるとともに、ウェブ3aの板厚を厚く
することなく剛性を高めることができるので、軽量化も
図れ、また、プレス型も少なくて済むので、製造費も安
価となる。
【0017】図5は、本考案の第2実施例を示すもの
で、ブレーキシュー8は、1枚の平板をプレス加工によ
りT字型に折曲して、二枚の板材の接合体で構成される
ウェブ8aと一枚板のリム8bとを一体成形し、ロール
加工により弓形に湾曲したもので、リム8bにライニン
グ8cを接着している。
で、ブレーキシュー8は、1枚の平板をプレス加工によ
りT字型に折曲して、二枚の板材の接合体で構成される
ウェブ8aと一枚板のリム8bとを一体成形し、ロール
加工により弓形に湾曲したもので、リム8bにライニン
グ8cを接着している。
【0018】また、ウェブ8aには、前記第1実施例と
同様に、周方向の隆条部8dとウェブ8aの半径方向全
幅に亙る隆条部8eとが適宜交差して設けられており、
これらの隆条部8d,8eは、長帯状の平板をブレーキ
シュー3として成形するブレス加工によって同時に成形
される。
同様に、周方向の隆条部8dとウェブ8aの半径方向全
幅に亙る隆条部8eとが適宜交差して設けられており、
これらの隆条部8d,8eは、長帯状の平板をブレーキ
シュー3として成形するブレス加工によって同時に成形
される。
【0019】本実施例のようにウェブ8aとリム8bを
一枚板で成形したものでは、溶接の必要もなくなり、さ
らに剛性を増加させることができる。
一枚板で成形したものでは、溶接の必要もなくなり、さ
らに剛性を増加させることができる。
【0020】
【考案の効果】本考案の車両用ドラムブレーキのブレー
キシューは上述のように、ウェブの周方向と半径方向と
に隆条部を交差して設け、更に半径方向の隆条部をウェ
ブの半径方向全幅に亙る長さとしたことにより、簡単な
構造でシュー拡開方向の剛性を高めることができる。ま
た、ウェブの板厚を厚くしたり補強部材を鋳込む必要が
ないので、製造コストも低減でき、ブレーキシューの軽
量化も図れる。
キシューは上述のように、ウェブの周方向と半径方向と
に隆条部を交差して設け、更に半径方向の隆条部をウェ
ブの半径方向全幅に亙る長さとしたことにより、簡単な
構造でシュー拡開方向の剛性を高めることができる。ま
た、ウェブの板厚を厚くしたり補強部材を鋳込む必要が
ないので、製造コストも低減でき、ブレーキシューの軽
量化も図れる。
【図1】 本考案の第1実施例を示すドラムブレーキの
正面図である。
正面図である。
【図2】 同じくブレーキシューの正面図である。
【図3】 図2のIII −III 矢視図である。
【図4】 図2のIV−IV断面図である。
【図5】 本考案の第2実施例を示すブレーキシューの
断面図である。
断面図である。
1…ドラムブレーキ 2…バックプレート 3…ブ
レーキシュー 3a …ウェブ 3b…リム 3c…ライニング 3
d,3e…隆条部 4… ホイールシリンダ 5…アンカー
レーキシュー 3a …ウェブ 3b…リム 3c…ライニング 3
d,3e…隆条部 4… ホイールシリンダ 5…アンカー
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレーキドラムに摺接するライニングを
支持するリムと、該リムから起立するウェブとを一体成
形し、該ウェブを二枚の板材の接合体で構成した車両用
ドラムブレーキのブレーキシューにおいて、前記ウェブ
の周方向と半径方向とに隆条部を交差して設けると共
に、半径方向の隆条部をウェブの半径方向全幅に亙る長
さとしたことを特徴とする車両用ドラムブレーキのブレ
ーキシュー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991010213U JPH0747628Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 車両用ドラムブレーキのブレーキシュー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991010213U JPH0747628Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 車両用ドラムブレーキのブレーキシュー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04106533U JPH04106533U (ja) | 1992-09-14 |
JPH0747628Y2 true JPH0747628Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=31900245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991010213U Expired - Lifetime JPH0747628Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 車両用ドラムブレーキのブレーキシュー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747628Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5697642A (en) * | 1979-12-28 | 1981-08-06 | Akebono Brake Ind Co Ltd | Brake shoe |
JPS56167930A (en) * | 1980-05-16 | 1981-12-23 | Akebono Brake Ind Co Ltd | Manufacturing method for brake shoe |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP1991010213U patent/JPH0747628Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5697642A (en) * | 1979-12-28 | 1981-08-06 | Akebono Brake Ind Co Ltd | Brake shoe |
JPS56167930A (en) * | 1980-05-16 | 1981-12-23 | Akebono Brake Ind Co Ltd | Manufacturing method for brake shoe |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04106533U (ja) | 1992-09-14 |
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