JPS621460Y2 - - Google Patents

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JPS621460Y2
JPS621460Y2 JP257281U JP257281U JPS621460Y2 JP S621460 Y2 JPS621460 Y2 JP S621460Y2 JP 257281 U JP257281 U JP 257281U JP 257281 U JP257281 U JP 257281U JP S621460 Y2 JPS621460 Y2 JP S621460Y2
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JP
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lining
brake
center
drum
curvature
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JP257281U
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JPS57115436U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドラムブレーキのライニング構造に
関する。
一般に、ドラムブレーキにおいては、ブレーキ
ドラムの内周面に一対のライニングの外周面が圧
接すると、個々ライニングの外周面に生ずる面圧
差はその端部と中央部とで比較的大きくなつてお
り、そして、この面圧差による制動効果差はこれ
らライニング同志についても比較的大きくなつて
いた。このため、自動車のラインオフ直後、すな
わち、ライニングが自然研摩されてブレードラム
に馴む以前においては、上記ライニングの制動効
果の差が著しく、片効きが生ずる。そこで、従来
このようなドラムブレーキの片効きを防止するた
めの、ライニング構造としては、第1図に示すよ
うなものがある(山海堂発行、自動車教科書「シ
ヤシの構造」堂165頁参照)。第1図に示すドラム
ブレーキは個々のライニングの端部に生ずる面圧
が中央部に比して高くなるタイプのものである。
1は図示していない自動車の車輪に固定されるブ
レーキドラムであり、このブレーキドラム1内に
は図示していないバツクプレートに移動可能に支
持された一対のブレーキシユー2が位置してい
る。ブレーキシユー2は略半月形であり、これら
ブレーキシユー2の外周面にはそれぞれライニン
グ3が取り付けられている。ここで、ライニング
3の外周面3aの曲率中心3bは、ライニング3
の外周面3aがブレーキドラム1の内周面1aに
圧接した際に、ブレーキドラム内周面1aの曲率
中心1bに対して偏芯しており、したがつて、ラ
イニング3はその中央部が端部より肉厚が大きく
なつている。すなわち、ブレーキシユー2がホイ
ールシリンダ(図示せず)により駆動されると、
ライニング外周面3aはその中央部からブレーキ
ドラム内周面1aに圧接されるため、面圧差は比
較的小さい。したがつて、ライニング3の制動効
果の差も小さくなり、ラインアウト直後に生ずる
ドラムブレーキの片効きは防止される。しかしな
がら、このような従来のドラムブレーキのライニ
ング構造にあつては、上記の例ではライニングの
中央部、(一般的にはライニングの面圧の高い部
分)、が自然研摩されてライニングの外周全面が
ブレーキドラムの内周面に圧接し、ドラムブレー
キ本来の性能が得られるまでには比較的長い期間
を要するという問題点があつた。
この考案は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、ブレーキドラムの内周面にラ
イニングの外周面が圧接した際、該ライニングの
外周面の曲率中心がブレーキドラムの内周面の曲
率中心に対して偏芯するよう形成されたドラムブ
レーキのライニング構造において、前記ライニン
グの外周面に、底面の曲率中心がブレーキドラム
の内周面の曲率中心とライニングの外周面の曲率
中心との間に位置する溝を形成したことにより上
記問題点を解決することを目的としている。
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
第2〜5図はこの考案の一実施例を示す図であ
る。まず、構成を説明する。なお、第2図に示す
ドラムブレーキ5はライニングの端部に生ずる面
圧が中央部に比して高くなるタイプのものであ
る。6はブレーキドラムであり、このブレーキド
ラム6は自動車の車輪に固定される。ブレーキド
ラム6の内には一対のブレーキシユー7が位置し
ており、これらのブレーキシユー7は図示してい
ないバツクプレートに移動可能に支持され、図示
していないホイールシリンダによりブレーキドラ
ム6に圧接するよう駆動される。ブレーキシユー
7は略半月形であり、これらブレーキシユー7の
外周面にはそれぞれライニング8が取り付けられ
ている。ライニング8はブレーキドラム6に圧接
された際には、その外周面8aの曲率中心8bが
ブレーキドラムの内周面6aの曲率中心6bに対
して偏芯するようになつている。したがつて、ラ
イニング8はその中央部が端部より肉厚が大きく
なつている。ライニングの外周面8aには長手方
向に延在する溝9が形成されており、ライニング
8がブレーキドラム6に圧接された際には、この
溝の底面9aの曲率中心9bはブレーキドラムの
内周面6aの曲率中心6bとライニングの外周面
8aの曲率中心8bとの間に位置する。すなわ
ち、第3〜5図に詳示するように、ライニング8
には、その中央部で深く、その端部で浅い、溝9
が形成されている。
次に作用を説明する。
今、自動車のラインオフ直後において、ホイー
ルシリンダ(図示せず)を作動し、ライニング8
をブレーキドラム6に圧接させて、自動車の制動
を行なつた場合、両方のライニング8間での面圧
差は比較的小さく、片効きは防止されている。こ
のような自動車の制動を繰り返し行なつていく
と、ブレーキドラムの内周面6aに圧接されたラ
イニングの外周面8aはその中央部から端部へ研
摩が進行していく。ここで、ライニングの外周面
8aに溝9が形成してあるため、このライニング
の研摩は従来に比して著るしく促進されている。
したがつて、短期間の内に、ライニング8はその
外周面8aが面圧の分布に応じて溝の底面9aま
で研摩されて、ブレーキドラムの内周面6aに全
面が当る形状、すなわち、ブレーキドラム6に馴
んだ形状になり、ドラムブレーキ5はその性能を
十分に発揮する。
第6〜9図は、この考案の他の実施例を示す図
である。この実施例は、この考案をライニングの
中央部に生ずる面圧が端部に比して高くなるタイ
プのドラムブレーキ10に適用したものである。
なお、前記実施例と同一部分には図面に同一符号
を付して説明は省略する。
この実施例のライニング11は端部の肉厚が中
央部に比して大きくなつており、したがつて、ラ
イニング11がブレーキドラム6に圧接された際
には、ライニングの外周面11aの曲率中心11
bはブレーキドラムの内周面6aの曲率中心6b
に対して偏芯している。第7〜9図に詳示するよ
うに、ライニングの外周面11aには、端部が深
く、中央部が浅い溝12が形成されており、ライ
ニング11がブレーキドラム6に圧接された際に
は、この溝12の底面12aの曲率中心12bは
ブレーキドラムの内周面6aの曲率中心6bとラ
イニングの外周面11aの曲率中心11bとの間
に位置する。
すなわち、この実施例においても、前記実施例
と同様、自動車のラインオフ直後のライニング1
1間の面圧差による片効きは防止されており、ま
た、ライニングの外周面11aに溝12が形成さ
れているために、ライニングの外周面11aの研
摩が促進されて、ライニング11は短期間の内に
ブレーキドラム6に馴んだ形成となり、したがつ
て、ドラムブレーキ10はその性能を十分に発揮
する。
以上説明してきたように、この考案によればブ
レーキドラムの内周面にライニングの外周面が圧
接した際、該ライニングの外周面の曲率中心がブ
レーキドラムの内周面の曲率中心に対して偏芯す
るよう形成されたドラムブレーキのライニング構
造において、前記ライニングの外周面に、底面の
曲率中心がブレーキドラムの内周面の曲率中心と
ライニングの外周面の曲率中心との間に位置する
溝を形成したため、短期間の内に、ブレーキシユ
ーのライニング全面に面圧に応じた当りがつき、
したがつてドラムブレーキ本来の性能が短期間の
内に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のドラムブレーキのライニング構
造を示すその側面図、第2図は本考案に係るドラ
ムブレーキのライニング構造の一実施例を示すそ
の側面図、第3図は第2図のA−A矢視断面図、
第4図は第2図のB−B矢視断面図、第5図は第
2図のC−C矢視断面図、第6図は本考案に係る
ドラムブレーキのライニング構造の他の実施例を
示すその側面図、第7図は第6図のD−D矢視断
面図、第8図は第6図のE−E矢視断面図、第9
図は第6図のF−F矢視断面図である。 6……ブレーキドラム、6a……ブレーキドラ
ムの内周面、6b……ブレーキドラムの曲率中
心、8,11……ライニング、8a,11a……
ライニングの外周面、8b,11b……ライニン
グの曲率中心、9,12……溝、9a,12a…
…溝の底面、9a,12b……底面の曲率中心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレーキドラムの内周面にライニングの外周面
    が圧接した際、該ライニングの外周面の曲率中心
    がブレーキドラムの内周面の曲率中心に対して偏
    芯するよう形成されたドラムブレーキのライニン
    グ構造において、前記ライニングの外周面に、底
    面の曲率中心がブレーキドラムの内周面の曲率中
    心とライニングの外周面の曲率中心との間に位置
    する溝を形成したことを特徴とするドラムブレー
    キのライニング構造。
JP257281U 1981-01-12 1981-01-12 Expired JPS621460Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP257281U JPS621460Y2 (ja) 1981-01-12 1981-01-12

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP257281U JPS621460Y2 (ja) 1981-01-12 1981-01-12

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Publication Number Publication Date
JPS57115436U JPS57115436U (ja) 1982-07-17
JPS621460Y2 true JPS621460Y2 (ja) 1987-01-14

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ID=29801009

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JP257281U Expired JPS621460Y2 (ja) 1981-01-12 1981-01-12

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0711298B2 (ja) * 1985-12-25 1995-02-08 株式会社日立製作所 テープレコーダ用ブレーキ装置のブレーキシュー

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JPS57115436U (ja) 1982-07-17

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