JPH074742A - 給湯器における再出湯時の立ち上がり水量制御方法 - Google Patents

給湯器における再出湯時の立ち上がり水量制御方法

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JPH074742A
JPH074742A JP5171035A JP17103593A JPH074742A JP H074742 A JPH074742 A JP H074742A JP 5171035 A JP5171035 A JP 5171035A JP 17103593 A JP17103593 A JP 17103593A JP H074742 A JPH074742 A JP H074742A
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修一 小野寺
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保男 阿部
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久恭 渡辺
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給水圧が変化しても再出湯時の湯温が設定温
度となり、アンダーシュートを生じないようにする給湯
器における再出湯時の立ち上がり水量制御方法を提供す
る。 【構成】 湯温のアンダーシュートを抑制する立ち上が
りの目標流量範囲を、給水温度や、再出湯前の燃焼熱量
等の各情報に基づき、予め与えられる関係データより求
める。再出湯時に所定の立ち上がり水量制御時間におい
て、立ち上がり水量が前記目標流量範囲に入るよう水量
制御弁16の開弁量を可変する。立ち上がり水量は直ちに
目標流量範囲に入り、出湯温度はほぼ設定温度となり、
アンダーシュートは小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再出湯時の湯温の安定
化を行う給湯器における再出湯時の立ち上がり水量制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9には、給湯器の一般的なシステム構
成が示されている。同図において、熱交換器2の入口側
には給水管3が接続されており、この給水管3には給水
温度を検出する入水サーミスタ10と、給水流量を検出す
る流量センサ9とが設けられている。熱交換器2の出口
側には給湯管4が接続され、この給湯管4の出口側には
給湯栓1が設けられている。さらに、給湯管4には水量
制御弁16と、出湯温度を検出する出湯サーミスタ11とが
設けられている。水量制御弁16は、図9に示す回転型の
バルブ方式のものや、図8に示すような上下移動型のシ
ャフト方式のものがあるが、何れも弁の開弁量を可変す
ることにより熱交換器2を通る水量を調節するものであ
る。
【0003】熱交換器2の下方にはバーナ7、バーナ7
の点火を行うイグナイタ電極18、着火を検知するフレー
ムロッド電極19、および給排気を行う燃焼ファン5が配
設されており、バーナ7のガス導入口にはガスノズル6
が対向配置され、このガスノズル6に通じるガス管8に
はガス供給量を開弁量によって制御するガス比例弁13
と、管路の開閉を行うガス電磁弁12とが介設されてい
る。また、燃焼ファン5の近くには外気温を検出する外
気温センサ31が設けられている。
【0004】この種の給湯器には制御装置14が備えられ
ており、この制御装置14にはリモコン15が接続され、こ
のリモコン15には給湯温度を設定するボタンや設定温度
の表示部が設けられている。制御装置14は給湯器の給湯
動作を制御しており、図7の(a),(b)に示すよう
に、給湯栓1が開けられると流量センサ9が給水量を検
出して、その給水量がある一定以上(最低作動流量)に
なったときに流量センサ9からの信号を受けて制御装置
14は燃焼ファン5を回転させる。そして、燃焼ファン5
の回転が所定の回転領域に入ったときにガス比例弁13お
よびガス電磁弁12を開けてバーナ7へガスの供給を行
い、イグナイタ電極18による点火動作を行う。フレーム
ロッド電極19がガスの着火を検知すると、制御装置14は
PID演算等により出湯温度を設定温度にするようフィ
ードバック制御を行い、ガス比例弁13の開弁量を可変
し、さらに、水量制御弁16の開弁量を可変して熱交換器
2から出る湯温の安定化制御を行う。
【0005】そして、給湯栓1が閉められて流量センサ
9から制御装置14にオフ信号が加えられると、制御装置
14は燃焼加熱を停止して水量制御弁16を全開状態にし、
次の再出湯に備える。
【0006】しかし、断続的に湯を使用した場合、一旦
給湯栓1を閉めて、次に給湯栓1を開いて再出湯させる
と、図7の(a)に示すように、最初は熱交換器2に保
有されている熱量が熱交換器2内に残留している湯に伝
わって湯温が設定温度以上になるという後沸き現象によ
り設定温度より高めの湯が出るが、次に給湯栓1が開け
られてから通常のフィードバック制御が行われるまで時
間を要し、しかも、水量制御弁16が全開状態であるた
め、熱交換器2にはフィードバック制御が行われるまで
の間に多量の冷たい水が入り込むこととなり、この多量
の水を設定温度まで加熱するにはバーナ7の火力が追い
つかず、設定温度よりかなり低いアンダーシュートの湯
が出るという現象が起こる。したがって、再出湯時に
は、最初は設定温度より高めの湯が出て、次にぬるい湯
が出て、次に正常な設定温度の湯が出るという冷水サン
ドイッチ現象が生じ、湯の使用者に不快感を与えるとい
う問題があった。
【0007】このような問題を解決するために、最近で
は、給湯栓1を閉めたときに水量制御弁16を全開状態に
してから一定量に絞った状態で次の出湯に備えて待機さ
せる方式のものが考えられている。この場合には、再出
湯させると、初めは前記のように設定温度よりやや高め
の湯が出るが、次に熱交換器2には水量制御弁16が絞っ
た状態であるので少量の水が入り込むため、この少量の
水は給湯栓1が開けられてから熱交換器2を出るまでの
間にフィードバック制御により十分に設定温度まで加熱
されることとなる。したがって、再出湯時には前記の冷
水サンドイッチ現象のような湯温の変動がなくなり、湯
の使用者は不快感を感ずることなく、気持ちよく湯の使
用ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水量制
御弁16を常に一定量だけ絞った状態で再出湯に備えて待
機させると、給水圧が水量制御弁16の開弁量に相応して
いる場合には、前記のように出湯温度は常に設定温度に
近いものとなるが、例えば、給湯器の出荷段階で水量制
御弁16の開弁量を設定すると、給湯器の設置地域によっ
てはその地域の配給水圧と水量制御弁16の開弁量とが相
応しなくなる場合がある。この場合には、再出湯時にか
なり多量の水が流れることがあり、設定温度にするには
火力が追いつかず、やはり、湯温のアンダーシュートが
起こるという問題が生じる。
【0009】また、出荷段階で出荷先の配給水圧に相応
するよう水量制御弁16の開弁量が設定されていたとして
も、供給水圧が高めに変更されたり変動した場合等には
給水圧が変化し、この給水圧と水量制御弁16の開弁量と
が相応しなくなり、前記と同様に湯温のアンダーシュー
トが起こることになる。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、給水圧が変化しても
再出湯時の湯温が変動せず、アンダーシュートやオーバ
ーシュートを小さく抑えることのできる、給湯器におけ
る再出湯時の立ち上がり水量制御方法を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、給湯器の通水流量を制御する水量制御弁を備え
た給湯器における再出湯時の立ち上がり水量制御方法に
おいて、予め、再出湯湯温のアンダーシュートを抑制す
る立ち上がりの目標流量範囲を設定しておき、給湯器の
再出湯時に所定の立ち上がり水量制御期間にわたって給
湯器の立ち上がり通水流量をモニタし、立ち上がり通水
安定流量が前記目標流量範囲に入るように水量制御弁の
開弁量を制御することを特徴として構成されており、ま
た、給湯燃焼停止後に、再出湯までの待機時間、給水温
度、外気温、再出湯前の給湯燃焼熱量の1個以上を含む
情報に基づいて目標流量範囲を補正変更し、再出湯時に
はこの補正変更された目標流量範囲を用いて立ち上がり
水量を制御することも本発明の特徴的な構成とされてい
る。
【0012】
【作用】給湯器の再出湯時には、所定の立ち上がり水量
制御期間にわたって、立ち上がり通水流量が湯温のアン
ダーシュートを抑制する立ち上がりの目標流量範囲とな
るように、水量制御弁の開弁量が制御される。したがっ
て、給水圧の変動等により立ち上がり通水流量が変動し
ても再出湯時の立ち上がり通水流量が目標流量範囲に入
るように制御されるため、再出湯時の湯温はほぼ設定温
度となり、アンダーシュートが小さく抑えられるものと
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一の
名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略す
る。また、本実施例における給湯器システムは図9に示
すものと同様であるが、水量制御弁16は図8に示すよう
なシャフト方式のものを使用している。このシャフト方
式の水量制御弁16は、ギアモータ17、シャフト20、弁2
1、弁口22等を有して構成されており、ギアモータ17の
回転によりシャフト20と弁21とが進退移動し、弁口22の
塞ぎ加減により水量制御弁16の開弁量を調節するもので
ある。つまり、水量制御弁16の開弁量はギアモータ17の
駆動量、すなわち、ギアモータ17を開閉駆動させる絞り
時間に対応している。
【0014】本実施例の給湯器における再出湯時の立ち
上がり水量制御方法は、再出湯時の湯温のアンダーシュ
ートを一番小さく抑制するような立ち上がり水量の範囲
を目標流量範囲として設定し、再出湯時の所定の立ち上
がり水量制御期間において立ち上がり水量がこの目標流
量範囲に入るよう水量制御弁16の開弁量を制御するもの
である。
【0015】図1には、本発明に係る給湯器における再
出湯時の立ち上がり水量制御方法を行う初期流水量制御
部43のブロック構成図が示されている。初期流水量制御
部43は制御装置14内に形成されており、入水検出部32
と、待機時間計測部34と、立ち上がり水量制御期間設定
部35と、目標流量範囲設定部36と、立ち上がり水量制御
部37と、メモリ41と、データ格納部42と、複数のタイマ
40とを有して構成されており、立ち上がり水量制御部37
は、通水変動量検出部38と、弁絞り時間設定部39と、弁
駆動部44より構成されている。
【0016】入水検出部32は、給湯栓1を開栓したとき
一定監視時間内に安定した量で流入する給水量を立ち上
がり通水安定流量として検出するものである。入水検出
部32には演算回路が設けられており、タイマ40で設定さ
れる所定の時間内における給水量を流量センサ9から信
号を受けてメモリ41に記憶し、この所定時間内で直前の
信号の大きさと現在の信号の大きさとを比較して、その
結果、各信号の大きさが等しくなり、給水量が安定した
とき、この安定給水量を立ち上がり通水安定流量として
検出し、この立ち上がり通水安定流量をメモリ41に一旦
記憶するとともに通水変動量検出部38に加える。
【0017】また、入水検出部32は流量センサ9からの
オン信号を受けて、立ち上がり水量制御時間を計測する
ためのタイマ40が動作を開始する。
【0018】待機時間計測部34は、燃焼停止後、すなわ
ち、給湯栓1が閉められて流量センサ9がオフしたとき
から、給湯栓1が開けられて流量センサ9がオンする再
出湯までの待機時間をタイマ40の動作により求めて、こ
の再出湯待機時間をメモリ41に一旦記憶する。
【0019】データ格納部42には、各種の関係データが
記憶されている。これらの関係データとしては、湯温の
アンダーシュートを小さく抑制するような立ち上がりの
目標流量範囲と、立ち上がり水量制御を行う期間として
の立ち上がり水量制御期間と、立ち上がり水量の変動量
に相当するギアモータ17の絞り時間設定量に関するデー
タがある。
【0020】立ち上がりの目標流量範囲は、給湯器の標
準水圧の下で、湯温のアンダーシュートを一番小さく抑
制するような立ち上がり水量としての目標流量Rに対し
て、±αの帯域巾をもたせて設定されるものであり、目
標流量範囲の上限はR+α、目標流量範囲の下限はR−
αで与えられる。この目標流量範囲は、再出湯前の給湯
燃焼熱量としての前回燃焼量や、給水温度や、再出湯ま
での待機時間や、外気温等の各条件に依存するので、こ
れらの各条件を変化させたときの目標流量範囲R±αが
実験や演算等により求められグラフデータ(図示せず)
の形で記憶されている。
【0021】立ち上がり水量制御期間は、立ち上がり通
水安定流量を逐次モニタして、この立ち上がり通水流量
が前記目標流量範囲内となるよう制御する期間である。
この立ち上がり水量制御期間は、給水圧が高い方向に変
動して立ち上がり水量が増加したときの図6に示すよう
な出湯温度の経時変化に着目して設定されている。すな
わち、出湯温度は給湯栓1の開栓直後に後沸き現象によ
り設定温度よりやや高くなっているが、その後、増加し
た立ち上がり水量を設定温度まで加熱するにはガス火力
が追いつかず、湯温がアンダーシュートとなり、次第に
ガス火力が追いついて正常な設定温度となっており、立
ち上がり水量制御期間は、給湯栓1の開栓後、正常な設
定温度となる設定温度到達時点t1 までを設定してい
る。この立ち上がり水量制御期間は、前回燃焼量や、外
気温や、再出湯までの待機時間や、立ち上がり水量等の
各条件に依存しており、これらの各条件を変化させたと
きの立ち上がり水量制御期間が実験や演算等によって求
められグラフデータ(図示せず)の形で記憶されてい
る。
【0022】立ち上がり水量の変動量に対応するギアモ
ータ17の絞り時間設定量は、給水圧の変動等により立ち
上がり水量が目標流量範囲より外れて変動したとき、こ
の立ち上がり水量の目標流量範囲からの変動量に相当す
るギアモータ17の絞り時間設定量を前記変動量に対応さ
せて実験や演算等により求めたものであり、グラフデー
タ(図示せず)の形で記憶されている。
【0023】また、データ格納部42には、次に示す他の
データも記憶されている。これらの記憶データは、立ち
上がりの目標流量範囲の初期値として、例えば、8±α
0 リットル/min が、給湯燃焼停止時のギアモータ17の
全開位置からの絞り時間tとして1.5 秒が、立ち上がり
水量制御期間の初期値としてTX 秒が、それぞれ給湯器
設置時の標準水圧や給湯器の燃焼能力に応じて実験や演
算等により求められて記憶されている。
【0024】立ち上がり水量制御期間設定部35は、デー
タ格納部42に記憶されている立ち上がり水量制御期間に
関する関係データを利用して、制御装置14の燃焼制御部
から加えられる前回燃焼量と、外気温センサ31で検出さ
れる外気温と、待機時間計測部34で計測される再出湯ま
での待機時間と、入水検出部32で検出される立ち上がり
通水安定流量との各条件下の立ち上がり水量制御期間を
読み出し、これを立ち上がり水量制御期間Hとして設定
し、立ち上がり水量制御部37に加える。
【0025】目標流量範囲設定部36では、データ格納部
42に記憶されている立ち上がりの目標流量範囲に関する
関係データを利用して、制御装置14の燃焼制御部から加
えられる前回燃焼量と、外気温センサ31で検出される外
気温と、待機時間計測部34で計測される再出湯までの待
機時間と、入水サーミスタ10で検出される給水温度との
各条件下の立ち上がりの目標流量範囲を読み出し、これ
を目標流量範囲R±αとして設定して、立ち上がり水量
制御部37へ加えている。
【0026】立ち上がり水量制御部37では、立ち上がり
水量制御期間設定部35から加えられる立ち上がり水量制
御期間内において、立ち上がり通水安定流量が、目標流
量範囲設定部36から加えられる目標流量範囲の上限R+
αを超えて変動したとき、立ち上がり通水流量が目標流
量となるように水量制御弁16の開弁量を可変制御する。
この立ち上がり水量制御部37は前記の如く通水変動量検
出部38と、弁絞り時間補正部39と、弁駆動部44とより構
成されており、通水変動量検出部38では、入水検出部32
から加えられる立ち上がり通水安定流量をモニタしてお
り、給水圧が高くなり、図3の点線に示すように立ち上
がり通水流量Lが目標流量範囲の上限R+αを超えたと
き、立ち上がり通水流量Lと目標流量Rとの差L−Rを
求め、これを変動量L−Rとして設定する。
【0027】弁絞り時間設定部39では、通水変動量検出
部38から加えられる立ち上がり通水安定流量の変動量L
−Rを基に、データ格納部42に記憶されているギアモー
タ17の絞り時間設定量に関する関係データを利用して、
立ち上がり通水流量を目標流量とするのに要するギアモ
ータ17の絞り時間設定量を求め、これをギアモータ17の
絞り時間設定量Δtとして設定し、弁駆動部44へ加え
る。
【0028】弁駆動部44では、弁絞り時間設定部39から
加えられるギアモータ17の絞り時間設定量Δtだけ現在
の水量制御弁16の位置からギアモータ17を閉駆動させ
る。したがって、立ち上がり水量は図3のA部分に示す
ように減量して目標流量範囲内に入るので、出湯温度は
図4に示すようにほぼ設定温度となり、アンダーシュー
トは小さく抑えられることになる。
【0029】以上の立ち上がり水量制御部37の動作は、
流量センサ9がオンしたときに開始した立ち上がり水量
制御期間計測用のタイマ40が前記立ち上がり水量制御期
間Hだけカウントし終わるまで続けられる。立ち上がり
水量制御期間が経過すれば設定温度到達時点t1 とな
り、出湯温度はフィードバック制御により設定温度が保
たれることになる。
【0030】メモリ41は、入水検出部32で検出した立ち
上がり通水流量や、待機時間計測部34で計測された再出
湯までの待機時間を一時記憶している。
【0031】次に、本実施例の具体的な動作を図2に示
すフローチャートに基づき説明する。まず、給湯器の電
源をオンすると、ステップ101 と102 でギアモータ17の
絞り時間tとして例えば1.5 秒が、立ち上がりの目標流
量範囲として例えば8±α0リットル/min が、立ち上
がり水量制御期間としてTX が、それぞれの初期値とし
て設定される。次に、ステップ103 でリモコン15を操作
して給湯運転を指令する。
【0032】ステップ104 で給湯栓1が開いて流量セン
サ9がオンしたか否かを判断し、否のときは流量センサ
9がオンするまで待機する。流量センサ9がオンすると
立ち上がり水量制御期間計測用タイマ40を動作し、ま
た、給水量が最低作動流量以上となると、ステップ105
でガスの点着火による燃焼動作が開始される。
【0033】ステップ106 で立ち上がり水量制御部37に
おいて、立ち上がり通水安定流量をモニタし、立ち上が
り通水安定流量が目標流量範囲の上限8+α0 を超えて
増加したとき、立ち上がり通水流量が目標流量の8リッ
トル/min となるようギアモータ17の絞り時間tを弁絞
り時間設定部39で設定される絞り時間設定量Δtだけ、
ギアモータ17を現在位置から閉駆動する。そうすると、
水量制御弁16の開弁量は少なくなるので立ち上がり通水
流量はギアモータ17の絞り時間設定量Δtに相当するだ
け減量され、目標流量範囲内に入るため出湯温度はほぼ
設定温度となり、アンダーシュートは小さく抑えられ
る。ステップ106 の立ち上がり水量制御動作は、ステッ
プ107 で立ち上がり水量制御期間計測用タイマ40が立ち
上がり水量制御期間TX だけカウントし終わるまで続け
られる。
【0034】立ち上がり水量制御期間TX が経過する
と、ステップ108 で出湯温度が設定温度となるよう、ま
た、給湯器の燃焼能力を最大に発揮するようギアモータ
17の絞り時間の通常制御が行われる。次に、ステップ10
9 で給湯栓1が閉じられ流量センサ9がオフとなったか
否かを判断し、否のときはギアモータ17の通常制御が行
われる。流量センサ9がオフとなると同時に再出湯待機
時間計測用のタイマ40が動作を開始し、ステップ110 で
燃焼停止動作が行われ、ステップ111 と112 で水量制御
弁16が全開位置となるようにギアモータ17を開駆動す
る。
【0035】次に、ステップ113 でギアモータ17を絞り
時間tだけ絞った状態で、再出湯に備えて待機する。
【0036】次に、ステップ114 でデータ格納部42に記
憶されている立ち上がりの目標流量範囲に関する関係デ
ータを利用して、制御装置14の燃焼制御部から加えられ
る前回燃焼量と、待機時間計測部34から加えられる再出
湯までの待機時間と、入水サーミスタ10で検出される給
水温度と、外気温センサ31で検出される外気温との各条
件の下での立ち上がりの目標流量範囲R±αを求める。
また、データ格納部42に記憶されている立ち上がり水量
制御期間に関する関係データを利用して、前記同様に前
回燃焼量と、再出湯までの待機時間と、外気温と、入水
検出部32で検出される立ち上がり通水安定流量との各条
件の下での立ち上がり水量制御期間Hを求める。次に、
目標流量範囲をR±αと補正変更し、また、立ち上がり
水量制御期間をHと補正変更してステップ104 に戻り、
再出湯に備えて待機する。ステップ104 で再出湯が行わ
れ流量センサ9がオンすると、再出湯待機時間計測用の
タイマ40の動作はストップされ再出湯までの待機時間が
計測される。そして、この計測された再出湯までの待機
時間は、次の給湯燃焼停止時に行う立ち上がりの目標流
量範囲の変更設定のデータとして利用される。
【0037】本実施例では、湯温のアンダーシュートを
抑制する立ち上がりの目標流量範囲が設定され、所定の
立ち上がり水量制御期間において、強制的に立ち上がり
通水安定流量が前記目標流量範囲に入るよう水量制御弁
16の開弁量を制御しているので、給水圧の変動に拘わら
ず出湯温度はほぼ設定温度となり、アンダーシュートは
小さく抑えられる。
【0038】また、給湯燃焼を行う毎に前回燃焼量や、
外気温や、給水温度や、再出湯待機時間等の使用状況を
考慮して立ち上がりの目標流量範囲が補正変更されてい
るので、使用状況に応じた適切な目標流量範囲が設定さ
れることとなり、再出湯時の湯温安定化制御の信頼性が
高く、かつ、正確に行われることとなる。
【0039】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、水量制御弁16としてシャフト方式のもので
説明したが、バルブ方式のものを使用してもよい。
【0040】また、上記実施例では、給水圧が高い方向
に変動し、立ち上がり通水安定流量が目標流量範囲の上
限R+αを超えて変動したときに立ち上がり通水流量を
制御して湯温のアンダーシュートを防止するようにした
が、給水圧が低い方向に変動し、立ち上がり通水安定流
量が目標流量範囲の下限R−αより少なくなったときに
立ち上がり通水流量を制御して湯温のオーバーシュート
を小さく抑えることもできる。この場合には、立ち上が
り通水流量の目標流量に対する変動量に相応するギアモ
ータ17の開弁時間設定量Δtを求めてから、この設定量
Δtだけギアモータ17を現在位置から開駆動すれば、立
ち上がり通水流量は目標流量となり、湯温のオーバーシ
ュートを防止できる。
【0041】さらに、燃焼停止時に、ギアモータ17を全
開位置から一定絞り時間だけ絞った状態で次の再出湯に
備えて待機させたが、ギアモータ17の全開位置からの絞
り時間を給水圧に相応して可変するようにしてもよい。
この場合には、再出湯前に水量制御弁16の開弁量が給水
圧に相応しているため、再出湯後に給水圧の変動が生じ
ても、速やかに立ち上がり水量が制御されることになる
ため、湯温安定化制御の応答性が高められ、出湯温度の
アンダーシュートはより効果的に小さく抑えられること
になる。
【0042】さらに、上記実施例では、立ち上がり水量
制御期間設定部35において、立ち上がり水量制御期間を
前回燃焼量と、外気温と、再出湯までの待機時間と、立
ち上がり通水流量の全情報を基に求めたが、これらの情
報のうち1個以上を含む情報に基づいて求めてもよい。
さらに、これらの情報に加えて燃焼ファン5の回転速度
等の情報も考慮して立ち上がり水量制御期間を求めれ
ば、より正確な期間が求められる。この場合、データ格
納部42に燃焼ファン5の回転速度を変化させたときの立
ち上がり水量制御期間のデータが記憶されていることは
当然である。
【0043】また、目標流量範囲設定部36において、立
ち上がりの目標流量範囲を前回燃焼量と、給水温度と、
再出湯までの待機時間と、外気温の全情報を基に求めた
が、これらの情報のうち1個以上を含む情報に基づいて
求めてもよい。さらに、これらの情報に加えて燃焼ファ
ン5の回転速度等の情報も考慮して目標流量範囲を求め
れば、より正確なものが得られる。この場合にも、デー
タ格納部42に燃焼ファン5の回転速度を変化させたとき
の立ち上がりの目標流量範囲のデータが記憶されること
は当然である。
【0044】さらに、上記実施例では、再出湯時毎に立
ち上がりの目標流量範囲を補正変更したが、目標流量範
囲を補正変更せず固定して与えてもよい。この場合に
は、再出湯時の湯温安定化の制御が本実施例のものより
も多少信頼性の劣るものとなるが、従来例よりは湯温安
定化制御が改善されたものとなり、制御機構が上記実施
例のものより簡易構成となるので低コストな給湯器を提
供できる。
【0045】さらに、上記実施例では、水量制御弁16の
開弁量をギアモータ17の絞り時間によって制御したが、
水量制御弁16の弁21の移動量によって制御してもよく、
その他、水量制御弁16の開弁量を制御できるものであれ
ば、いかなる制御方法によって行ってもよい。
【0046】さらに、上記実施例において、立ち上がり
の目標流量の初期値として8リットル/min 、ギアモー
タ17の絞り時間の初期値として1.5 秒を設定したが、こ
れらの数値に限定されるものではなく、給湯器の設定場
所や、給湯燃焼能力や、給湯器使用者の使用状況に応じ
て可変するものである。
【0047】さらに、上記実施例では、データ格納部42
に記憶される各種関係データをグラフデータの形で与え
たが、表データや演算式の形で与えてもよい。
【0048】さらに、上記実施例では、目標流量範囲を
目標流量Rに対して±αの帯域巾をもたせてR±αと設
定したが、αは任意の値でありα=0のときも含むもの
である。
【0049】
【発明の効果】本発明は、再出湯時に所定の立ち上がり
水量制御期間において、立ち上がり通水流量が目標流量
範囲に入るよう水量制御弁の開弁量を制御しているの
で、立ち上がり通水流量は直ちに湯温のアンダーシュー
トを小さくする目標流量範囲内に入ることとなり、給水
圧の変動に拘わらず、出湯温度はほぼ設定温度となり、
アンダーシュートは小さく抑えられる。
【0050】また、立ち上がりの目標流量範囲を再出湯
までの待機時間、給湯温度、外気温、再出湯前の給湯燃
焼熱量の1個以上を含む情報に基づいて補正変更するの
で、再出湯時毎にこれらの情報下の最適な目標流量範囲
が設定されるため、湯温の安定化制御の応答性がよく、
かつ、正確に行われることとなり、アンダーシュートは
より効果的に小さく抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯器における再出湯時の立ち上
がり水量制御方法を行う一実施例のブロック構成図であ
る。
【図2】同実施例の具体的な動作を示すフローチャート
である。
【図3】同実施例における立ち上がり水量の経時変化を
示すグラフである。
【図4】同実施例における出湯温度の経時変化を示すグ
ラフである。
【図5】標準水圧時と、標準水圧よりも高水圧となった
ときの立ち上がり水量の経時変化を示すグラフである。
【図6】立ち上がり水量の変動に伴う湯温のアンダーシ
ュートの発生状況を示すグラフである。
【図7】従来の一般的な立ち上がり水量と出湯温度の経
時変化を示すグラフである。
【図8】シャフト式の水量制御弁を示す断面図である。
【図9】給湯器のシステムを示す構成図である。
【符号の説明】
16 水量制御弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯器の通水流量を制御する水量制御弁
    を備えた給湯器における再出湯時の立ち上がり水量制御
    方法において、予め、再出湯湯温のアンダーシュートを
    抑制する立ち上がりの目標流量範囲を設定しておき、給
    湯器の再出湯時に所定の立ち上がり水量制御期間にわた
    って給湯器の立ち上がり通水流量をモニタし、立ち上が
    り通水安定流量が前記目標流量範囲に入るように水量制
    御弁の開弁量を制御することを特徴とする給湯器におけ
    る再出湯時の立ち上がり水量制御方法。
  2. 【請求項2】 給湯燃焼停止後に、再出湯までの待機時
    間、給水温度、外気温、再出湯前の給湯燃焼熱量の1個
    以上を含む情報に基づいて目標流量範囲を補正変更し、
    再出湯時にはこの補正変更された目標流量範囲を用いて
    立ち上がり水量を制御する請求項1記載の給湯器におけ
    る再出湯時の立ち上がり水量制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112923553A (zh) * 2021-02-08 2021-06-08 威能(无锡)供热设备有限公司 燃气热水设备及其水流量控制方法和可读存储介质

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