JPH07208737A - 燃焼装置のファンモータ制御方式 - Google Patents

燃焼装置のファンモータ制御方式

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JPH07208737A
JPH07208737A JP2222494A JP2222494A JPH07208737A JP H07208737 A JPH07208737 A JP H07208737A JP 2222494 A JP2222494 A JP 2222494A JP 2222494 A JP2222494 A JP 2222494A JP H07208737 A JPH07208737 A JP H07208737A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 燃焼装置のファンモータ制御で、プリパージ
の際の制御シーケンスを簡略にし、着火の遅延なしに、
フィードフォワード項の最適値学習ができる様にする。 【構成】 設定パルス幅tSと補正パルス幅Δtとの比
率Δt/tSを補正比率演算部215で求め、比例演算
部223及び積分演算部225によるPI演算値rに1
を加算して求めたフィードフォワード係数Kを乗算器2
11にて設定パルス幅tSに乗算し、その値に基いてフ
ァンモータ回転数を制御する。ポストパージでは、回転
数安定判定部235によりファン回転数の安定状態を検
出すると、積分演算部225の積分値が最適値として記
憶される。プリパージの開始時、記憶部229内の最適
積分値が、積分初値とてセットされる。このように、ポ
ストパージの都度、安定状態における積分値が最適積分
値として記憶され、それが次回のプリパージの開始に際
して積分初期値として利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼装置に空気を供給す
るためのファンモータの制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス給湯機のような燃焼装置において、
ファンモータの制御方式として一般的なものは、目標回
転数に基づき予め決定したフィードフォワード項と、フ
ァンの目標回転数と実回転数との間の偏差の比例積分演
算結果であるフィードバック項との加算値に基づきファ
ン回転数を制御するものである。ここで、フィードフォ
ワード項はファン回転数を迅速に立ち上げる役目を果
し、このことは燃焼装置においてプリパージを早期に終
了して着火を早めるために重要である。
【0003】この制御方式において、ファン回転数を最
短時間で立ち上げるためには、上記のフィードフォワー
ド項が最適な値に設定される必要がある。従来、フィー
ドフォワード項を最適値に設定するための方法として、
例えば、特開昭4ー225717号公報に掲載のものが
ある。この従来方法は、プリパージの際に、複数の異な
る回転数で順次ファンを回転させ、各回転数における操
作量から上記最適値を演算し、これを新たなフィードフ
ォワード項として記憶するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来方法では、通
常の制御シーケンスの他に、プリパージの時にフィード
フォワード項の最適値を学習するための上記した特別の
シーケンスを行なう必要がある。そのため、制御シーケ
ンスが全体として複雑化するという問題や、上記特別の
シーケンスを実行するためにプリパージ時間が長くなり
着火時期が遅れるという問題がある。
【0005】従って、本発明の主目的は、燃焼装置のフ
ァンモータ制御において、プリパージの際の制御シーケ
ンスを格別複雑化することなしに、かつ、着火時期を遅
らすことなしに、フィードフォワード項の最適値を学習
できるようにすることにある。
【0006】また、本発明の副なる目的は、上記学習を
含むファンモータ制御の全体の処理をできるだけ簡単な
アルゴリズムで行えるようにすることにある。
【0007】さらに、本発明の別の目的は、上記学習に
おいて、確実に最適値を学習できるようにすること、つ
まり、最適ではない値を過って学習しないようにするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に従う燃焼装置の
ファンモータの制御方式は、ファンモータの目標回転数
と実回転数との偏差に関連する値を積分演算する積分演
算手段と、目標回転数と積分演算手段からの積分値とに
基づいて、ファンモータの回転数をフィードフォワード
制御するファンモータ制御手段と、所定のファンモータ
制御の機会において、ファンモータ回転数が安定状態か
否か判断し、安定状態である時の前記積分値を最適積分
値として記憶する最適積分値記憶手段と、前記所定の機
会とは別のファンモータ制御の機会で使用されるべき前
記積分値の初期値を、前記記憶された最適積分値に基づ
き決定して、前記別の機会の開始に際して積分演算手段
に設定する積分初期値設定手段と、を備えることを特徴
とする。
【0009】
【作用】上記構成において、ファンモータ制御の機会の
開始に際して積分初期値を設定するということは、その
制御機会におけるフィードフォワード項を決定するとい
うことと等価である。この積分初期値は、過去に行われ
た別の制御機会で学習された最適積分値に基づいて決定
されるため、当該制御機会においては学習を行う必要が
ない。即ち、燃焼装置ではプリパージの開始に際して積
分初期値を適切に設定する必要があるが、この積分初期
値は過去に学習された最適積分値に基づいて行われるの
で、プリパージの際には学習のシーケンスが不要とな
る。従って、プリパージを短時間で終了して速やかに着
火に至ることができる。
【0010】過去の制御機会で学習した最適積分値か
ら、当該制御機会における積分初期値を決定する場合、
過去の制御機会と当該制御機会との間の目標回転数の相
違を考慮しなければならない。目標回転数が異なってい
れば、過去の制御機会における回転数偏差の最適積分値
をそのまま当該制御機会における回転数偏差の積分初期
値としては利用できないからである。この目標回転数の
相違による問題を解決するために、好適な実施例では、
積分演算を回転数偏差に対して直接行うのでなく、回転
数偏差と目標回転数との比に対して行ない、この比の積
分結果を目標回転数に乗算することにより操作量を得る
ようにしている。こうすると、過去の制御機会と当該制
御機会との間に目標回転数の相違があっても、過去の制
御機会で学習した最適積分値をそのまま当該制御機会に
おける積分初期値として利用できるので、この処理の為
のアルゴリズムが簡単になるというメリットがある。
【0011】通常、ファンモータ制御は、回転数の迅速
立ち上げに効果のあるフィードフォワード制御と、回転
数の高精度な制御に効果のあるフィードバック制御との
組合わせで行われる。そのフィードバック制御としては
PI制御が一般的である。好適な実施例も、フィードフ
ォワード制御とPI制御とを組合せているが、その具体
的演算方式として、上述した比に対してPI演算を行
い、そのPI演算結果に数値1を加算した値を目標回転
数に乗ずることにより操作量を得る方式を採用してい
る。この演算方式は、上述した目標回転数の相違に起因
する問題を解決しつつフィードバック制御とPI制御と
を組合せて実施することを、簡単なアルゴリズムで実現
するものである。
【0012】さて、最適積分値を学習することができる
制御機会は、プリパージでの学習を避けるために、プリ
パージ以外の制御機会であるべきである。つまり、燃焼
中かポストパージに学習するべきである。その中でも、
ポストパージは、目標回転数が安定して一定であり、ま
た、ファン制御の応答性の良さや迅速性を厳しく要求さ
れないため、学習の機会として最も適している。
【0013】最適積分値の学習は、ファンモータ回転数
が安定状態になった時の積分値を記憶することにより行
われる。この場合、安定状態になってもオフセットがあ
ると、積分値は変化し続けるため、これを学習すること
は適当でない。そこで、このようなオフセットがある場
合の学習を避け、確実に最適値だけを学習するようにす
るために、安定状態の判断は積分値が実質的に継続して
一定であるか否かにより行うことが望ましい。
【0014】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0015】図1は、本発明をガス給湯装置に適用した
ファンモータ制御方式の一実施例を示したブロック図で
ある。
【0016】ガス給湯装置は、給湯を行うための湯水配
管やバーナ等を備えた給湯系統100と、この給湯系統
100のバーナ燃焼量やファン回転数等を制御するため
の制御系統200とからなる。
【0017】給湯系統100は、バーナ101、吸気フ
ァン103、給湯バーナへのガス供給管105、熱交換
器107、給水配管109及び給湯配管110等から構
成されている。
【0018】ここで、吸気ファン103は、バーナ10
1に空気を送り込むためのもので、ファンモータ111
により駆動される。又、ガス供給管105には、ガス流
量を調節するための比例弁113や、ガス供給を開始/
停止するための開閉弁115等が設けられている。
【0019】又、給水配管109には、給水の流量Qを
測る流量センサ117及び給水の温度TCを測る入水温
度センサ119が設けられている。又、給湯配管110
には、給湯の温度THを測る出湯温度センサ121が設
けられている。更に、ファンモータ111には、ファン
回転数Nを測る回転数センサ123が設けられている。
【0020】制御系統200は、上述したファンモータ
111、比例弁113、開閉弁115等の制御を行うも
のであり、そのために図示の様な機能要素を備える。以
下に各機能要素について説明する。
【0021】熱量演算部201は、温度設定器247よ
りユーザの設定した目標出湯温度TSと、入水温度セン
サ119より入水温度TCと、流量センサ117より給
水流量Qと、出湯温度センサ121より出湯温度THと
を受け、必要な燃焼熱量Fを演算する。算出された必要
熱量Fは、目標回転数演算部203及び比例弁制御部2
05に与えられる。
【0022】比例弁制御部205は、必要熱量Fに見合
った量のガスをバーナ101に供給するように、比例弁
駆動回路243を制御して比例弁113の開度を調節す
る。
【0023】燃焼要否判定部207は、給水流量センサ
117から給水流量Qを受け、それが所定の最小給水流
量Qminより大きいか否かによって燃焼の要否(給湯使
用の有無)を判断してポストパージ制御部221、プリ
パージ制御部222、積分量制御部227及び開閉弁制
御部239に通知する。
【0024】プリパージ制御部222は、燃焼要否判定
部207からの通知に基づき給湯使用の開始を検知し
て、内蔵するプリパージタイマをスタートさせ、同時に
その旨を目標回転数演算部203及びファンモータ制御
部213に通知する。その後、プリパージのための所定
の所要時間が経過すると、プリパージタイマがカウント
アップする。すると、プリパージ制御部222は、プリ
パージタイマアップ(プリパージの終了)を目標回転数
演算部203及び開閉弁制御部239に通知する。
【0025】ポストパージ制御部221は、燃焼要否判
定部207からの通知に基づき給湯使用の終了(燃焼終
了)を検知して、内蔵するポストパージタイマをスター
トさせ、同時にその旨を目標回転数演算部203及び積
分制御部227に通知する。この後、ポストパージに必
要な所定の時間が経過すると、ポストパージタイマがカ
ウントアップする。すると、ポストパージ制御部221
は、ポストパージタイマアップ(ポストパージ終了)を
ファンモータ制御部213に通知する。
【0026】目標回転数演算部203は、プリパージ
時、燃焼時及びポストパージ時における吸気ファンの1
03の目標回転数NSを決定するもので、まず、プリパ
ージ制御部222よりプリパージタイマスタート(プリ
パージ開始)の通知を受けると、予め記憶してあるプリ
パージ用の目標回転数を出力する。又、プリパージ制御
部222よりプリパージ終了(燃焼開始)の通知を受け
ると、以後は熱量演算部201からの必要熱量Fに基づ
いて演算した燃焼に必要な吸気量に応じた目標回転数を
出力する。その後、ポストパージ制御部221からポス
トパージタイマスタート(燃焼終了及びポストパージ開
始)の通知を受けると、予め記憶してあるポストパージ
用の目標回転数を出力する。出力された目標回転数NS
は、設定パルス幅演算部209及び減算器219に与え
られる。
【0027】設定パルス幅演算部209は、目標回転数
演算部203から目標回転数NSを受けてこれに比例し
た設定パルス幅tSを演算し、これを乗算器211及び
補正比率演算部215に出力する。
【0028】実回転数検出部237は、回転数センサ1
23(例えばロータリエンコーダ)からの信号によりフ
ァンモータ111の回転数Nを算出し、これを減算器2
19に与える。
【0029】減算器219は、目標回転数演算部203
からの目標回転数NSと実回転数検出部237かの実回
転数Nとの間の偏差NS−Nを求め、この回転数偏差を
補正パルス幅演算部217に与える。補正パルス幅演算
部217は、減算器219からの回転数偏差NS−Nに
比例した補正パルス幅Δtを演算し、これを補正比率演
算部215に出力する。
【0030】補正比率演算部215は、設定パルス幅演
算部209からの設定パルス幅tSによって、補正パル
ス幅演算部217からの補正パルス幅Δtを除算するこ
とにより、設定パルス幅tSに対する補正パルス幅Δt
の比率である補正比率Δt/tSを求め、これを比例演
算部223及び積分演算部225に与える。
【0031】比例演算部223は、補正比率演算部21
5からの補正比率Δt/tSに対して、所定の比例係数
を用いて比例演算を行ない、その演算値を加算器231
に出力する。
【0032】積分演算部225は、上記補正比率Δt/
tSに対して所定の積分係数を用いて積分演算を行な
い、演算した積分値を加算器231に出力する。
【0033】加算器231は、比例演算部223からの
比例演算値と積分演算部225からの積分演算値とを加
算してPI演算値rを求め、このPI演算値rを加算器
233及び回転数安定判定部235に出力する。
【0034】加算器233は、加算器231から出力さ
れたPI演算値rに数値1を加算し、その加算値(r+
1)をフィードフォワード係数K(K=r+1)として
乗算器211に出力する。乗算器211は、設定パルス
幅演算部209からの設定パルス幅tSと加算器233
からのフィードフォワード係数Kとを乗算し、その乗算
値tS*Kをファンモータ制御部213に与える。
【0035】尚、上記係数K(=r+1)は、フィード
フォワード係数と呼称してはいるが、その実体はフィー
ドフォワード演算成分とフィードバック演算成分とを含
んだものである。即ち、フィードフォワード演算成分と
は、PI演算値rの中の積分定数に係る部分と数値1で
あり、フィードバック演算成分はPI演算値rの中の残
りの部分(比例演算結果と、積分演算結果の中の定積分
に係る部分)である。この実施例の一つの特徴は、フィ
ードフォワード演算成分の中の積分定数に係る部分をど
のように学習するかという点の改良にある。
【0036】ファンモータ制御部213は、プリパージ
制御部222からプリパージ開始の通知を受けると、フ
ァンモータ駆動回路245に指令してファンモータ11
1を起動し、ファン回転数Nの制御に入る。この回転数
制御では、ファンモータ制御部213は、乗算器211
からの乗算値tS*Kに基づきファン回転数Nを制御す
る。その後、ポストパージ制御部221よりポストパー
ジ終了の通知を受けると、ファンモータ制御部213は
ファンモータ駆動回路245に指令してファンモータ1
11を停止させる。
【0037】回転数安定判定部235は、加算器231
からのPI演算値rに基づいて、ファン回転数Nが目標
回転数NSに達して安定状態になったか否かを判定す
る。例えば、PI演算値rが所定時間に亘って一定、安
定状態になったと判定する。この判定結果は積分量制御
部227に通知される。
【0038】積分量制御部227は、燃焼要否判断部2
07から燃焼要の旨の通知が入ると(出湯の開始)、最
適積分値記憶部229より最適積分値を読み出し、これ
を積分演算部227に初期値(積分定数)として与え
る。なお、最適積分値記憶部229に最適積分値が未だ
記憶されていない場合には、積分量制御部227に予め
記憶している積分定数のデフォルト値が積分演算部22
7に与えられる。
【0039】又、積分量制御部227は、ポストパージ
制御部221からポストパージ開始の通知を受けると、
回転数安定判定部235からの通知の監視に入り、ファ
ン回転数が安定状態になった旨の通知が入ると、その時
点で積分演算部225から積分値を読み込んで、これを
最適積分値として最適積分値記憶部229に書込む。つ
まり、ポストパージの都度、ファン回転数の安定した時
点でその時の積分値が最適積分値として学習・記憶さ
れ、これが、既述のように、次回の出湯開始時(プリパ
ージ開始時)に積分初期値として使用される。
【0040】なお、ファン回転数が安定状態になった時
でも、目標回転数NSとの間にオフセットが有ると、積
分値は一定にならず変化し続けるため、これを最適積分
値として学習することは適当でない。このような場合に
は、PI演算値rが一定にならないので、回転数安定判
定部235が安定状態とは判定しないため、新たな学習
は回避され以前に学習した最適積分値がそのまま有効に
残される。
【0041】開閉弁制御部239は、プリパージ制御部
222からプリパージ終了の通知を受けると、燃焼を開
始するために開閉弁駆動回路241を制御して開閉弁1
15を開かせ、又、燃焼要否判定部207より燃焼不用
(給湯使用の終了)の通知を受けると、燃焼を終了させ
るため開閉弁115を閉じさせる。
【0042】次に、以上の構成の下で制御系統200に
より行われるファン制御の動作流れを図2のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0043】水流量センサ117からの給水流量Qが燃
焼要否判定部207に定期的に取り込まれ、給湯使用か
否かを判断するためのスレッショルドレベルである最小
給水流量Qminと比較される(ステップ301)。
【0044】この比較の結果がQ<QminからQ>Qmin
に変ると、これは給湯使用の開始を意味する。すると、
次の様にしてプリパージが開始される。
【0045】まず、最適積分値記憶部229に記憶され
ていた最適積分値が積分演算部225に積分量の初期値
として設定される(ステップ303)。また、目標回転
数演算部203からの目標回転数NS(この場合は、所
定のプリパージ用回転数)に基づいて、設定パルス幅演
算部209により設定パルス幅tSが演算され(ステッ
プ305)、かつ、目標回転数NSと実回転数Nとの偏
差に基づき、補正パルス幅演算部217により補正パル
ス幅Δtが演算される(ステップ307)。そして、補
正比率演算部215により補正比率Δt/tSが演算さ
れ、これに基づいて比例演算部223及び積分演算部2
25にてPI演算が行われてPI演算値rが求められ、
これに数値1が加算されてフィードフォワード係数Kが
算出される(ステップ309)。続いて、このフィード
フォワード係数Kと設定パルス幅tSとの積に基づい
て、ファンモータの回転数制御が開始される(ステップ
311)。
【0046】このようにしてプリパージが開始される
と、以後は、ステップ305からステップ311の処理
が繰り返し実行され、それによりファン回転数はプリパ
ージの目標回転数NSに制御される。
【0047】プリパージが終了すると、フローチャート
には示してないが、開閉部弁制御部239により開閉弁
115が開かれ燃焼が開始される。燃焼中は、比例弁制
御部205により比例弁113の開度が調節されて燃焼
熱量が必要熱量Fに制御される。
【0048】燃焼の開始と同時に、目標回転数NSはプ
リパージ用の値から必要熱量Fに基づいて演算された値
に変更される。以後は、この新しい目標回転数NSに基
づいて、ステップ305からステップ311の処理が繰
り返され、これにより、燃焼中のファン回転数が必要熱
量Fに適した目標回転数NSに制御される。
【0049】燃焼中、設定温度TSや給水流量Qが変る
と、必要熱量Fが変るため、これに応じて目標回転数N
Sも変更される。目標回転数NSが変更しても、ステップ
305からステップ311の処理の繰り返しにより、フ
ァン回転数は新たな目標回転数NSに良好に追従する。
【0050】以上の処理の間、給水流量Qと最小給水量
Qminとの比較が定期的に行われる(ステップ31
3)。その結果、Q<Qminとなると、これは給湯使用
の終了を意味するので、開閉弁115が閉じられて燃焼
が停止され、そして、ファン制御はステップ315に進
んでポストパージが開始される。
【0051】ポストパージの開始と共にポストパージタ
イマがスタートされ(ステップ315)、目標回転数N
Sとして所定のポストパージ用回転数NPが出力される
(ステップ317)。この目標回転数NPに基づいて、
ステップ305からステップ311の処理が繰り返し実
行され(ステップ319)、これにより、ポストパージ
におけるファン回転数が上記回転数NPに制御される。
【0052】このポストパージの最中、加算器231か
ら出力されるPI演算値rが所定時間に亘って一定な状
態(安定状態)になったか否かが回転数安定判定部23
5によりチェックされる(ステップ321)。その結
果、安定状態が検出されると、その時の積分演算部22
5において演算された補正比率Δt/tSの積分値が最
適積分値として最適積分値記憶部229に記憶される
(ステップ323)。この最適積分値は、次回の出湯開
始の際に積分値の初期値として積分演算部225に設定
されることになる。
【0053】ポストパージタイマがタイムアップすると
(ステップ325)、ファンが停止されポストパージが
終了する(ステップ327)。
【0054】以上説明した制御動作において、一つの注
目すべき点は、ポストパージの際にPI制御の最適積分
値を学習し、これを次回のプリパージ開始の際の積分初
期値として利用するようにした点である。それにより、
できるだけ迅速にファン回転数を目標回転数まで立ち上
げることが要求されるプリパージにおいて、前述した従
来例のような学習の為の制御処理の複雑化が回避され、
よって最小の時間でプリパージを終了して燃焼を開始さ
せることが可能になる。一方、ポストパージはプリパー
ジに比較すると時間的に長く、且つ回転数の迅速立ち上
げを厳しく要求されないため、制御処理が多少複雑にな
っても実質的に問題がなく、しかも、前述の従来例に比
較すれば本実施例の学習処理は簡単である。
【0055】ところで、ポストパージで学習した最適積
分値をプリパージで利用できるようにするために、本実
施例では一つの工夫を行っている。それは、最適積分値
として記憶する対象を、補正パルス幅Δt(回転数偏差
NS−Nに相当する)そのものの積分値ではなく、補正
パルス幅Δtと設定パルス幅tS(目標回転数NSに相当
する)との比Δt/tS(偏差/目標値比に相当する)の
積分値とした点である。こうすることにより、ポストパ
ージで学習した最適積分値を次回のプリパージで利用す
る際、プリパージの目標回転数とポストパージのそれと
が異なっていても、その最適積分値にプリパージの目標
回転数を乗ずること(実施例ではこの乗算は乗算器21
1が行なう)により、プリパージの目標回転数に適した
積分初期値を得ることができる。もし、補正パルス幅Δ
tそのものの積分結果を学習することとすると、その学
習結果を異る目標回転数に適用するためには、目標回転
数の相違に応じた換算処理が別に必要となる。
【0056】さて、上記工夫によれば、学習した最適積
分値を目標値の異なるケースで利用できるため、最適積
分値を学習する時期は必ずしもポストパージである必要
はなく、燃焼中であっても構わない。しかしながら、燃
焼中はセンサ出力のゆらぎ等が生じ目標回転数NSが変
動することが多いのに対し、ポストパージ中はそうした
問題がなく目標回転数NSが一定しているため、ポスト
パージで学習する方が望ましい。
【0057】更に、本実施例は、制御オフセットによる
ロックアウトの後の再給湯をスムーズに開始させるため
にも役立つ。即ち、何等かの原因により実回転数Nと目
標回転数NSとの間にオフセットが生じると、積分値は
いつまでも増加又は減少し続けてついには所定の異常値
に達し、この場合には通常、安全の為に給湯運転は全面
的に停止される(ロックアウト)。このロックアウトし
た状態では積分演算部225にはロックアウト直前の異
常な積分値が残っているが、その後、再び給湯使用が行
われると、図2のステップ303によって異常な積分値
がクリアされ最適積分値が再設定されるため、スムーズ
に給湯運転を再開することができる。
【0058】以上説明した内容は本発明の一実施例に係
るものであって、本発明は上記内容のみに限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱することなしに、他の種々
の態様で実施することが可能である。
【0059】例えば、上記実施例では、ファンモータ駆
動回路245がパルス信号を入力しそのパルス幅に応じ
てモータ回転数を調整する構成であるために、目標回転
数NSや回転数偏差NS−Nをパルス幅に変換してからパ
ルス幅の比Δt/tSにPI演算を行って係数Kを算出
している。一方、別の実施態様として、回転数の比(N
S−N)/Nに対して直接にPI演算を行って係数Kを
求め、この係数Kを目標回転数NSに乗算し、この乗算
値NS*Kをパルス幅に変換してファンモータ制御部2
13に入力するようにしてもよい。
【0060】又、更に別の実施態様として、補正パルス
幅Δt(又は、回転数偏差NS−N)を設定パルス幅tS
(又は、目標回転数NS)で割らずに、補正パルス幅Δ
tに対し直接にPI演算を行なって、その演算結果と設
定パルス幅tSとを加算してファンモータ制御部213
への入力信号を形成するようにすると共に、ポストパー
ジで最適積分値を学習する際に、その最適積分値を設定
パルス幅NSで除算して最適積分値記憶部229に記憶
する様にしてもよい。或いは、ポストパージでの学習の
際には、補正パルス幅Δtの最適積分値をそのままの最
適積分値記憶部229に記憶させ、プリパージでその最
適積分値を利用する際に、この最適積分値にプリパージ
とポストパージの目標回転数の比NS/NPを乗ずるよう
にしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
リパージ以外のファン制御の機会に最適積分値を学習
し、これを後のプリパージの際の積分初期値として利用
するようにしているため、従来の様にプリパージで学習
を行なうことによるプリパージの制御シーケンスの複雑
化という問題が解消され、よって、プリパージを短時間
で完了して速やかに着火に至れるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に従う燃焼装置の全体構成を
示すブロック図。
【図2】図1に示した制御系統のファン制御動作を示す
フローチャート。
【符号の説明】
101 給湯バーナ 103 吸気ファン 111 ファンモータ 123 回転数センサ 203 目標回転数演算部 211 乗算器 213 ファンモータ制御部 223 比例演算部 225 積分演算部 231、233 加算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼装置に空気を供給するためのファン
    モータの制御方式において、 前記ファンモータの目標回転数と実回転数との偏差に関
    連する値を積分演算する積分演算手段と、 前記目標回転数と前記積分演算手段からの積分値とに基
    づいて、前記ファンモータの回転数をフィードフォワー
    ド制御するファンモータ制御手段と、 所定のファンモータ制御の機会において、前記ファンモ
    ータ回転数が安定状態か否か判断し、安定状態である時
    の前記積分値を最適積分値として記憶する最適積分値記
    憶手段と、 前記所定の機会とは別のファンモータ制御の機会で使用
    されるべき前記積分値の初期値を、前記記憶された最適
    積分値に基づき決定して、前記別の機会の開始に際して
    前記積分演算手段に設定する積分初期値設定手段と、を
    備えることを特徴とする燃焼装置のファンモータ制御方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方式において、 前記偏差に関連する値とは、前記目標回転数に対する前
    記回転数偏差の比に相当する値であり、 前記ファンモータ制御手段が、前記積分演算手段からの
    前記比相当値の積分値に基づいてフィードフォワード係
    数を算出し、このフィードフォワード係数を前記目標回
    転数に相当する値に乗算し、そして、この乗算値に基づ
    いて前記ファンモータの回転数を制御し、 前記積分初期値設定手段が、前記最適積分値をそのまま
    前記積分初期値として前記積分演算手段に設定する、こ
    とを特徴とする燃焼装置のファンモータ制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方式において、 前記比相当値の比例演算を行う比例演算手段を更に備
    え、 前記ファンモータ制御手段が、前記積分演算手段からの
    前記積分値と前記比例演算手段から比例演算値と数値1
    とを加算することにより前記フィードフォワード係数を
    算出し、それにより、フィードフォワード制御とフィー
    ドバックPI制御とを組合わせて行う、ことを特徴とす
    る燃焼装置のファンモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の方式において、 前記最適積分値記憶手段が、前記積分演算手段からの積
    分値を監視し、この積分値が実質的に継続して一定であ
    る時にのみ安定状態であると判断する、ことを特徴とす
    る燃焼装置のファンモータ制御方式。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3記載の方式において、 前記所定の機会とはプリパージ以外のファンモータ制御
    の機会であり、 前記別の機会とは前記プリパージである、ことを特徴と
    する燃焼装置のファンモータ制御方式。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方式において、 前記所定の機会とはポストパージである、ことを特徴す
    る燃焼装置のファンモータ制御方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102425807A (zh) * 2011-11-23 2012-04-25 华北电力大学(保定) 一种煤粉锅炉燃烧前馈反馈复合优化控制方法
CN114167963A (zh) * 2021-11-30 2022-03-11 新华三技术有限公司 一种风扇控制管理方法、装置、设备及机器可读存储介质

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