JP3380047B2 - 給湯器 - Google Patents

給湯器

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JP3380047B2
JP3380047B2 JP15915594A JP15915594A JP3380047B2 JP 3380047 B2 JP3380047 B2 JP 3380047B2 JP 15915594 A JP15915594 A JP 15915594A JP 15915594 A JP15915594 A JP 15915594A JP 3380047 B2 JP3380047 B2 JP 3380047B2
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勝利 高島
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は給湯器に関し、詳しくは
出湯温度と設定温度との偏差に応じて、燃料調整弁の駆
動制御量をPID演算により算出する給湯器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、出湯温度と予め設定された設
定温度との偏差に基づいてガス量制御弁(例えば比例制
御弁)を駆動制御する給湯器が知られている。特に、出
湯温度特性を向上させるため、ガス量制御弁の制御量の
算出にPID演算式を用いたものも一般的になってい
る。PID制御においては、次式のようにガス量制御弁
の駆動操作量が設定される。 yn =KP・en +KI・Σen +KD(en −en-1) yn …駆動操作量 en …出湯温度と設定温度との偏差 en-1 …前回検出したen KP …比例項制御定数 KI …積分項制御定数 KD …微分項制御定数 こうしたPID演算式においては、最適な出湯性能が得
られるように制御定数(KP,KI,KD )が1組設定さ
れるものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、給湯開
始時において器具が暖まっている状態(ホットスター
ト)と冷えている状態(コールドスタート)とでは、そ
の出湯温度特性にかなりの相違が生じてしまう。例え
ば、コールドスタートを前提としてPID制御定数を設
定した場合には、ホットスタート時において制御量が過
剰となり出湯温度のオーバーシュートが大きくなってし
てしまう。逆に、ホットスタートを前提としてPID制
御定数を設定すれば、今度はコールドスタート時に制御
量が過小となり出湯温度の立ち上がりが遅くなってしま
う。本発明の給湯器は上記課題を解決し、給湯開始時に
おける器具の状態にかかわらず、良好な出湯温度特性を
得ることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の給湯器は、熱交換器に通水される水を加熱するガス
バーナと、上記ガスバーナへのガス供給量を調整する燃
料調整弁と、出湯温度を検出する出湯温度検出手段と、
上記検出された出湯温度と予め設定された設定温度とに
基づいて、上記燃料調整弁の制御量をPID演算により
算出するPID演算手段と、上記算出された制御量にて
上記燃料調整弁を駆動制御する駆動制御手段とを備えた
給湯器において、給湯開始時における器具の冷え具合い
、前回の給湯停止からの経過時間と入水温度とを用い
判断するスタート状態判断手段と、上記判断されたス
タート状態に応じて、給湯初期における上記PID演算
手段の制御定数を変更する制御定数変更手段とを備えた
ことを要旨とする。 【0005】 【作用】上記構成を有する本発明の給湯器は、出湯温度
と設定温度とに基づいて、燃料調整弁の制御量をPID
演算により算出し駆動制御するのであるが、給湯開始時
においては、スタート状態判断手段が前回の給湯停止か
らの経過時間と入水温度とを用いて器具の冷え具合いを
判断し、その状態に応じて制御定数変更手段が給湯初期
におけるPID制御定数を変更する。従って、給湯開始
時に器具が冷えていても暖まっていても、その状態に応
じた適切なPID制御定数を用いることで、良好な出湯
温度特性が得られる。 【0006】 【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の給湯器の好適な実施例に
ついて説明する。図1は、一実施例としての給湯器の概
略構成図である。この給湯器1は、上水道に接続される
給水管2と、給水管2から導かれた冷水をバーナ10で
の燃焼熱で加熱する熱交換器3と、熱交換器3で加熱さ
れた湯を送り出す出湯管4とから通水系を構成してい
る。給水管2には水流の有無を検知する水流スイッチ5
が、出湯管4には熱交換された湯の温度を検出する出湯
温度センサ6がそれぞれ設けられる。 【0007】一方、バーナ10へのガス供給路としての
ガス導管11には、その上流側からガス流路を開閉する
元電磁弁12,主電磁弁13と、ガス流量を調整する比
例制御弁14とが設けられる。そして、このガス供給量
に見合った燃焼用空気を給気ファン20により供給する
ように構成される。こうしたガス供給量や空気供給量
は、燃焼コントローラ30により所望の出湯温度が得ら
れるように制御される。 【0008】燃焼コントローラ30は、周知の算術論理
演算回路を構成するCPUと、給湯制御プログラムや各
種の制御定数等を記憶したROMと、各種データを一時
的に記憶するRAMと、各種センサからの信号を入力し
て演算可能な信号に変換する入力インタフェースと、ガ
ス弁12,13,14,給気ファン20等のアクチュエ
ータに駆動制御信号を出力する出力インターフェース等
から構成される。また、燃焼コントローラ30には使用
者が出湯温度等の給湯条件を設定するリモコン40が接
続される。 【0009】次に、燃焼コントローラ30により実行す
る出湯温度制御について説明する。本実施例では、出湯
温度センサ6により検出された出湯温度とリモコン40
により設定された設定温度との偏差en に基づいて、比
例制御弁14の駆動制御量yn を次式に示すPID演算
式により算出し、その制御量に対応した駆動信号を出力
する。 yn =KP・en +KI・Σen +KD(en −en-1) そして、比例項KP・en の定数KP 、積分項KI・Σe
n の定数KI 、微分項KD(en −en-1)の定数KD を
出湯開始時における器具の冷え具合いに応じて変更する
ようにしている。つまり、安定時におけるPID定数
(KP,KI,KD)に加えてコールドスタート用(KP
C,KIC,KDC)、ホットスタート用のPID定数(KP
H,KIH,KDH)をそれぞれ記憶し、出湯開始での器具
の状態に応じてPID定数を選択するようにしている。 【0010】尚、本実施例では安定時におけるPID定
数に対して、ホットスタート用,コールドスタート用の
PID定数を次のような倍率に設定している。 KPH=1.5KP KIH=1.0KI KDH=1.0KD KPC=2.0KP KIC=4.0KI KDC=0.8KD 【0011】次に、このPID演算を用いた出湯温度制
御処理について図2に示すフローチャートを用いて詳述
する。図示しない運転スイッチが投入されると本ルーチ
ンは起動し、まず、給湯操作されるまで待機する(S
1)。給湯管3に設けた水流センサ5により給湯栓(図
示略)が開けられたことが検知されると、ステップ2の
処理に移行し、前回の給湯停止からの経過時間tx を求
め、この経過時間tx が予め設定した基準時間t0 より
短いか否かを判断する。この経過時間tx は、給湯停止
時に毎回その時刻を記憶しておくことにより、今回の給
湯開始時との時間差を算出して求める。 【0012】経過時間tx が基準時間t0 より長い場合
は、器具が冷えているとしてコールドスタート用のPI
D定数(KPC,KIC,KDC)を選択する(S3)。逆
に、経過時間tx が基準時間t0 より短い場合には、ス
テップ4の処理に移行し、設定温度と出湯温度との偏差
eが第1基準温度差△T1より小さいか否かを判断す
る。つまり、出湯管4に残っている湯の温度を出湯温度
センサ6により検出し、この検出温度と設定温度との偏
差eが第1基準温度差△T1より小さいか判断する。偏
差eが小さい場合(e<△T1)には、器具が暖まって
いるとしてホットスタート用のPID定数(KPH,KI
H,KDH)を選択する(S5)。逆に、偏差eが大きい
場合(e≧△T1)には、器具が冷えていると判断して
コールドスタート用のPID定数(KPC,KIC,KDC)
を選択する(S3)。尚、本実施例では、第1基準温度
差△T1として7deg を採用する。 【0013】PID定数が設定されると、バーナ10の
燃焼が開始され、その定数を用いたPID制御により比
例制御弁14が駆動操作され出湯温度制御が開始され
る。こうして、給湯開始されると、立ち上げ制御終了か
否かを判断する(S6)。具体的には、出湯温度と設定
温度との偏差eが第2基準温度差△T2(<△T1)よ
り小さくなったか否かを判断する。まだ出湯温度が低
く、立ち上げ制御終了しない間では、先に算出されたP
ID定数を用いたPID制御がそのまま続行される。出
湯温度が高くなり設定温度との偏差eが第2基準温度差
△T2以下となると、立ち上げ制御の終了として、PI
D定数を安定時のPID定数(KP,KI,KD )に切り
換える(S7)。従って、以後安定時のPID定数を用
いたPID制御が実行されることになる。尚、本実施例
では、第2基準温度差△T2として2deg を採用する。 【0014】こうした出湯温度制御中に、給湯栓が閉じ
られて水流スイッチ5がオフすると、元電磁弁12,主
電磁弁13を閉じてバーナ10を消火させ本ルーチンを
終了する(S9)。 【0015】以上説明したように本実施例の給湯器1に
よれば、給湯開始にあたって器具の冷え具合いを判断
し、ホットスタートの場合はコールドスタートに比べて
操作量を小さくすることで出湯温度のオーバーシュート
を抑え、コールドスタートの場合は操作量を大きくして
出湯温度の立ち上がりを早め、きわめて良好な出湯温度
特性が得られる。 【0016】図3は、給湯開始時における出湯温度の変
化を従来のものと対比させるもので、(ア)は従来のコ
ールドスタート時の特性、(イ)は従来のホットスター
ト時の特性、(ウ)は本実施例のコールドスタート時の
特性、(エ)は本実施例のホットスタート時の特性を表
す。従来のものでは、コールドスタートを前提としてP
ID定数を設定した場合には、(イ)に示すようにホッ
トスタートでは出湯温度が大きくオーバーシュートして
しまう。また、図示しないがホットスタートを前提とし
てPID定数を設定した場合には、オーバーシュートは
抑えられるものの、今度はコールドスタート時での立ち
上がりが遅くなってしまう。これに対して、本実施例で
は、ホットスタート,コールドスタートそれぞれ専用の
PID定数を設定しているため、コールドスタートの立
ち上がり性能を維持したまま(ウ)、ホットスタートで
のオーバーシュートを抑えることができる(エ)。 【0017】尚、前回の給湯停止からの経過時間に基づ
いてホットスタートかコールドスタートかを判断する技
術は知られているが、単に経過時間によるものでは以下
の理由により間違った判断となる場合がある。つまり、
給湯停止後に水だけ使用(バーナを燃焼させずに通水)
した場合には、給湯管3内が冷水に置き換わるため、た
とえ経過時間が短くてもコールドスタートさせなければ
ならないのにホットスタートと判断してしまうことがあ
る。また、出湯停止中に設定温度が低温側に変更され、
給湯管内の湯温との偏差が大きくなっていても、経過時
間が短い場合にはホットスタートと判断してしまう。そ
こで、本実施例では、前回の給湯停止からの経過時間が
短く、かつ再給湯時の出湯温度センサ6の検出温度と設
定温度との偏差が小さいときにホットスタートと判断
し、それ以外はコールドスタートとしている。これによ
り、給湯開始時の器具の冷え具合いが正確に判定され
る。 【0018】尚、前回の給湯停止からの経過時間tx を
比較する基準時間t0 は、固定値とせずに可変としても
よい。例えば、気温によって同じ停止時間でも冷え具合
いが異なることから、気温の変化を入水温度の変化とみ
なして、入水温度に応じて基準時間t0 を設定してもよ
い。つまり、入水温度が低いほど基準時間t0 を短くし
てコールドスタートと判定されやすいようにする。特
に、入水温度検出センサ(図示略)を備えた給湯器では
有効なものとなる。これにより、一層正確に器具の冷え
具合いが判定される。 【0019】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例
では、給湯開始時における器具の状態を2通り(ホット
スタート、コールドスタート)としているが、3通り以
上であってもよい。また、給湯停止からの経過時間や給
湯開始時の温度偏差の関数からPID定数を算出するよ
うにしてもよい。 【0020】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の給湯器に
よれば、給湯開始時における器具の状態にかかわらず、
出湯温度のオーバーシュートを抑えるとともに立ち上が
りを早くすることができ、良好な出湯温度特性が得られ
る。従って、非常に使い勝手の良いものとなる。特に、
器具の冷え具合を前回の給湯停止からの経過時間と入水
温度とを用いて判断しているため、気温の変化を入水温
度の変化とみなして、入水温度が低いほどコールドスタ
ートと判断されやすいように設定でき、一層正確に器具
の冷え具合を判定できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】一実施例としての給湯器の概略構成図である。 【図2】出湯温度制御を表すフローチャートである。 【図3】出湯温度特性を表すグラフである。 【符号の説明】 1…給湯器、3…熱交換器、6…出湯温度センサ、14
…比例制御弁、30…燃焼コントローラ、40…リモコ
ン。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱交換器に通水される水を加熱するガス
    バーナと、 上記ガスバーナへのガス供給量を調整する燃料調整弁
    と、 出湯温度を検出する出湯温度検出手段と、 上記検出された出湯温度と予め設定された設定温度とに
    基づいて、上記燃料調整弁の制御量をPID演算により
    算出するPID演算手段と、 上記算出された制御量にて上記燃料調整弁を駆動制御す
    る駆動制御手段と を備えた給湯器において、 給湯開始時における器具の冷え具合いを、前回の給湯停
    止からの経過時間と入水温度とを用いて判断するスター
    ト状態判断手段と、 上記判断されたスタート状態に応じて、給湯初期におけ
    る上記PID演算手段の制御定数を変更する制御定数変
    更手段とを備えたことを特徴とする給湯器。
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