JPH0746667Y2 - パーゴラ固定構造 - Google Patents

パーゴラ固定構造

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JPH0746667Y2
JPH0746667Y2 JP1992004199U JP419992U JPH0746667Y2 JP H0746667 Y2 JPH0746667 Y2 JP H0746667Y2 JP 1992004199 U JP1992004199 U JP 1992004199U JP 419992 U JP419992 U JP 419992U JP H0746667 Y2 JPH0746667 Y2 JP H0746667Y2
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JP
Japan
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pergola
wall
base material
fixing
packing
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規 増田
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、パーゴラ固定構造、
更に詳しくは、バルコニーの屋根部分を形成するような
パーゴラにつき、家の壁への固定を行うためのパーゴラ
固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパーゴラは、バルコニーの上方に
固定され、バルコニーの天井部分を形成する格子状の部
材からなるものであり、例えば、実公平3−3691号
に示すようなものが代表的なものであった。図8を用い
て、更に詳しく説明する。
【0003】バルコニーは、人の出入りが可能な窓の埋
め込まれた壁86の下方から外側に突出させて固定され
たデッキ85と、そのデッキ85の角にて垂直に立設さ
れた支柱83と、壁86と支柱83との間及び一方の支
柱83と他方の支柱83との間を囲う手摺り84とから
形成されている。パーゴラ80は、バルコニーの支柱8
3を上方へ延設し、その上端と壁86とを角とした格子
状の部材である。即ち、支柱83の上端と壁86との間
及び一方の支柱83の上端と他方の支柱の上端83との
間を枠材81で囲い、その枠材81及び壁86で囲われ
た部分に桟82で格子状に組んだものである。
【0004】枠材81や桟82には、洗濯物を吊した
り、葡萄や蔦や藤の蔓を絡ませたりすることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のパーゴラ80は、天井部分に位置するだけであって壁
86と向き合う面には手摺り84が存在するのみであ
り、L字形をしたパーゴラ基材を用いてバルコニーの手
摺りにパーゴラ基材を固定して形成されるパーゴラは存
在していなかった。従って、そのようなパーゴラを家の
壁に固定する手段は提供されていなかった。
【0006】本考案が解決すべき課題は、L字形をした
パーゴラ基材を用いて形成されるパーゴラを提供した場
合に、そのようなパーゴラを家の壁に固定する固定構造
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した目的
を達成するためのものであり、請求項1記載の交換、及
び請求項2記載の考案を提供する。請求項1記載の考案
は、バルコニーの手摺りと家の壁とを両端として固定さ
れるL字形のパーゴラ基材を家の壁に固定するためのパ
ーゴラ固定構造であって、壁に固定される板状の壁パッ
キンと、壁パッキンとパーゴラ基材との固定を行うため
の壁アンカーと、壁パッキン及び壁アンカーを覆うため
の幕板とを有してなり、壁アンカーは、壁パッキンに壁
アンカーを固定するベース部と、そのベース部から突設
する突設部とを有して形成され、その突設部には、パー
ゴラ基材を固定するための固定手段を設け、幕板は、そ
の垂直断面の形状が筒状の本体とその本体の鍔部とを有
してハット型をなすパッキン隠し部を有し、そのパッキ
ン隠し部の本体の反鍔部側はパーゴラ基材に挿入可能な
パーゴラ挿入筒部を有し、このパーゴラ挿入筒部には壁
アンカーの突設部を貫通させることができる貫通穴を有
しており、壁に固定した幕板の鍔部にはその鍔部を覆う
ようにサイディングを施したことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の考案は、請求項1記載の考
案につき、その幕板を複数のパーゴラ基材及び壁アンカ
ーに対応させて、それぞれ独立させて複数設けたことを
特徴とする。
【0009】
【作 用】最初に、請求項1記載のパーゴラ固定構造に
ついて、パーゴラ基材の組立工程を説明する。まず、壁
パッキンを家の壁に固定し、その壁パッキンに対して壁
アンカーのベース部を固定する。
【0010】続いて、幕板の貫通穴に壁アンカーの突設
部を貫通させ、鍔部を壁に合わせ、パッキン隠し部によ
って壁パッキン及び壁アンカーのベース部付近を隠す。
次に、パーゴラ基材の端部から壁アンカーの突設部及び
幕板のパッキンか串部をパーゴラ基材内へ挿入し、壁ア
ンカーの突設部に設けられた固定手段によってパーゴラ
基材を固定する。
【0011】最後に、幕板の鍔部を覆うようにサイディ
ングを施す。次に、請求項2記載のパーゴラ固定構造に
ついて、パーゴラ基材の組立工程を、請求項1記載のパ
ーゴラ固定構造との違いについて説明する。即ち、壁パ
ッキンを家の壁に固定し、その壁パッキンに対して壁ア
ンカーのベース部を固定した後、それぞれ独立した幕板
を壁アンカーに固定する。その後は、請求項1記載のパ
ーゴラ固定構造についてのパーゴラ基材の組立工程と同
様である。
【0012】
【実施例】図1は、本実施例のパーゴラ全体を示す斜視
図である。図2は、パーゴラ基材をバルコニーに固定す
るための構造を示すための分解斜視図である。図3は、
パーゴラ基材をバルコニーに固定するための構造を示す
ための縦断面図である。
【0013】図4及び図5は、パーゴラ基材を示す断面
図である。図6及び図7は、パーゴラ基材と壁における
バルコニーの上方部分との固定を行うための壁止め部材
の断面図である。まず、本実施例のパーゴラの構成につ
いて説明する。最初に、全体の構成を、図1を参照させ
ながら説明する。
【0014】本実施例のパーゴラ30は、人の出入りの
できる戸や窓を備えた壁10から外に向かって突出して
形成されるバルコニー20の上部に取り付けられて形成
される。詳しい図示は省略するものの、本実施例のバル
コニー20は、一側面を壁10に密着させた長方形の床
部材であるデッキと、そのデッキの壁10以外の三側面
から上方に向かって立設された手摺り21とから形成さ
れている。
【0015】パーゴラ30は、L字形のパーゴラ基材3
1を備え、それを反壁10側の手摺り21の上面と、壁
10におけるバルコニー20の上方とに、その両端を固
定されてなるものである。即ち、L字形をした複数のパ
ーゴラ基材31と、そのパーゴラ基材31の一端を手摺
り21における反壁10側の上面に固定するための手摺
り止め部材40と、パーゴラ基材31の一端を壁10に
おけるバルコニー20の上方に固定するための壁止め部
材50とから形成される。
【0016】なお、本実施例で用いられるバルコニー2
0は木製でないとしており、従って、パーゴラ基材31
をそのようなバルコニー20の手摺り21に直接固定す
るのは困難である。そこで、手摺り21に手摺りパッキ
ン41を接着し、或いは手摺りパッキン41を内部材料
として採用し、その手摺りパッキン41を介してパーゴ
ラ基材31を固定するという手段を採用している。な
お、バルコニー20が木製であっても、バルコニー20
の保護のために手摺りパッキン41を用いてよい。
【0017】続いて、図2及び図3等を参照させなが
ら、手摺り止め部材40について説明する。手摺り止め
部材40は、バルコニー20の手摺り21に固定されパ
ーゴラ基材31を固定する手摺りアンカー41、その手
摺りアンカー21に固定されるパラペット43、そのパ
ラペット43の上面で手摺りアンカー31に固定される
立設筒部材44、及びパラペット43と立設筒部材44
との隙間をシールするシール材45、からなる。
【0018】手摺りアンカー42には、バルコニー20
の手摺り21における反壁10側の2つの角にてパーゴ
ラ基材31の一端を固定するための角用のものと、角用
のもの間に位置してパーゴラ基材31の一端を固定する
ための中間用のものとの2種類がある。手摺りアンカー
42は、手摺りパッキン41の上面に接して手摺りアン
カー42を固定するベース部42Aと、そのベース部4
2Aから立設する水平断面コ字形の立設部42Bと、そ
の立設部42Bの中央においてベース部42Aから垂直
上方に向かって立設される固定用ボルト42Cとを有し
て形成されている。角用のもののベース部42Aは、手
摺り21の角に合わせてL字形をしており、長方形のベ
ース部42Aを有する中間用のものとは形状を異にす
る。
【0019】立設部42Bの水平断面におけるコ字形の
開放部分に対する側壁部分には、パーゴラ基材31を固
定する際に使用するパーゴラ固定ボルト38、パーゴラ
固定ナット38A、及びスプリングワッシャー38Bの
ための貫通穴が設けられている。固定用ボルト42C
は、立設筒部材45等を手摺りアンカー42に固定する
ためのものであり、この固定用ボルト42Cの軸部に
は、固定用ボルト42Cに対応する固定用ナット42D
が設けられている。
【0020】続いて、パラペット43について、図3等
を参照させながら説明する。パラペット43は、手摺り
アンカー42が手摺りパッキン41に固定されたその固
定部分付近を覆い隠すため、ベース部42Aへ固定され
るものである。その固定手段は、手摺りアンカー42側
に固定される受け体43Bと、パラペット43の内側に
おいて下方に突出させて設けた挿入体43Aとによって
構成される。即ち、受け体43Bに設けられた水平方向
内側への突起部分と、その突起部分に填め合わされる形
状をなす挿入体43Aとによって、いわゆるスナップイ
ン構造をなしており、これをもって固定するものであ
る。
【0021】また、図示は省略するが、パラペット43
には、ベース部42Aによって手摺りパッキン41に固
定された固定部分付近を覆い隠し、水や埃などの進入を
防ぐため、その側片部から内側に向かって返しを設ける
こととなる。なお、図2に示すように、パラペット43
におけるパーゴラ基材31の固定部に対応する箇所に
は、四角い貫通穴が設けてあり、この貫通穴の大きさ
は、立設筒部材44の外形と一致する。
【0022】次に、立設筒部材44及びシール材45に
ついて説明する。立設筒部材44は、手摺りアンカー4
2の立設部42Bよりもひと回り大きな四角筒状をな
し、その軸方向長さは立設部42Bよりも短い。また、
その一つの内壁面には、相対する内壁面に向かう内舌片
44Aが設けられている。その内舌片44Aには、固定
用ボルト42Cを貫通させることができるボルト用穴4
4Bが設けられている。
【0023】シール材45は、四角リングであり、立設
筒部部材45に対応させて、それよりも一回り大きく形
成されている。このシール材45は、パラペット43に
設けられた四角い貫通穴の上面回りに固定され、パラペ
ット43と立設筒部材44との間を埋めるスペーサーと
なり、水の進入を防ぐなどの役割を果たす。続いて、上
記のような固定用の部材にて固定されるパーゴラ基材3
1について説明する。なお、パーゴラ基材31の全体は
略L字形をなしているが、パーゴラ基材31を壁10及
びバルコニー20の手摺り21に固定した場合における
水平部分を想定して「上下」の方向を定め、以下の説明
に用いる。
【0024】パーゴラ基材31の芯材は、断面が開口部
分を有する略長方形である2種類のパイプを互いの開口
部分が上下に向くように背中合わせにして固定して、全
体の断面が縦長の長方形をなして形成されるパーゴラパ
イプである。そのパーゴラパイプを形成する上部分のパ
イプを基材上部材32、下部分のパイプを基材下部材3
3とする。
【0025】基材上部材32は、その断面が横長の長方
形の一辺の一部を開口した形状をなしており、開口部を
有する辺は上を向く。基材下部材33は、その断面が略
正方形の一辺の一部を開口した形状をなしており、開口
部を有する辺は下を向く。この開口部がパーゴラパイプ
の一面に設けられた欠設部33Aに該当する。その欠設
部33Aには、その欠設部33Aの幅よりも広い幅の板
材たる下カバー基材36が、基材下部材33の内方から
固定される。その固定手段は、下カバー基材36の開口
端とのネジ止めによる。
【0026】なお、基材上部材32及び基材下部材33
は、手摺り止め部材40及び壁止め部材50との固定が
行えればよく、例えば、図5に示すように、基材上部材
32を三角筒状としてもよい。上記のような基材上部材
32と基材下部材33とを背中合わせに固定することに
よって形成されたパーゴラパイプには、防水、防錆等の
ため、パーゴラカバー34、及び下カバー35によって
覆われる。
【0027】パーゴラカバー34は、その断面が略コ字
形をなし、その開口側を下に向け、基材上部材32の上
面部分及び側面部分と基材下部材33の側面部分とに密
着するように形成されている。パーゴラカバー34の両
端は、基材下部材33の下端よりも更に下方に延設さ
せ、内側に折曲させ、上方に折曲させ、基材下部材33
の下辺部分に密着させている。このように、パーゴラカ
バー34においてパーゴラカバーの欠設部両端付近をパ
ーゴラパイプ下方に延設した部分を延設部34Aとす
る。
【0028】パーゴラカバー34のパーゴラパイプへの
固定は、基材下部材33の下辺部分に密着させた部分に
貫通穴を設け、基材下部材33と下カバー基材36の開
口端との固定に用いる下カバー基材固定ビス36Cによ
るビス止めによって行う。パーゴラカバー34のみによ
って覆われたパーゴラ基材31にあっては、その下面部
分が覆われていない。その覆われていない部分を覆うの
が下カバー35である。この下カバー35は、一枚の板
材を折曲して形成した部材であって、立設部35Cとそ
の立設部35Cから折曲された水平部35Dとに挟ま
れ、両方の水平部35Dから凹部をなすようにして中央
凹部35Aを形成したような、その断面をほぼ「弓」字
形としており、中央凹部35Aを下方に開放させて固定
されるものである。
【0029】なお、中央凹部35Aの底部分を中央底部
35Bとする。下カバー35の横幅は、パーゴラカバー
34のみによって覆われたパーゴラ基材31における覆
われていない部分の横幅に一致している。また、その高
さは、パーゴラカバー34が基材下部材33の下端より
も下方に延設された長さにほぼ一致している。下カバー
35のパーゴラ基材31への固定は、以下のようにして
行われる。即ち、下カバー35の中央凹部35Aを下に
向け、その最外部をパーゴラカバー34における内側面
に接触させると共に、中央凹部35Aによって形成され
る突出部分を下カバー基材36の下面に接触させる。中
央底部35Bには貫通穴を設けておき、その貫通穴に対
して下方から下カバー固定ビス36Bによってネジ止め
固定する。
【0030】下カバー35が下カバー基材36に固定さ
れたことによって、下カバー基材36のみならず、下カ
バー基材固定ビス36Cも下カバー35に覆われるの
で、下カバー基材固定ビス36C、及びその下カバー基
材固定ビス36Cがねじ込まれる基材下部材33、下カ
バー基材36の防水、防錆等が図れることとなる。しか
しながら、そのままでは下カバー固定ビス36Bが、下
カバー35の下面より上方に凹んでいる場所に固定され
ているものの、外表面に晒されているので、下カバー固
定ビス36B、及びその下カバー固定ビス36Bがねじ
込まれる下カバー基材36の防水、防錆の完全は図れな
い。そこで、下カバー35の中央凹部35Aに密着して
挿入固定される中央凹部カバー37を設けることとして
いる。
【0031】この中央凹部カバー37は、3つの鍔を有
するフランジ形状、即ち、断面がほぼ「主」字形の弾性
体にて形成された長尺物である。その鍔部の幅は、中央
凹部35Aの幅よりも大きく、中央凹部35Aに挿入さ
れると、その鍔部が変形して中央凹部35Aに密着し、
下カバー基材固定ビス36Cの隙間から進入しようとす
る水滴をシャットアウトする。
【0032】上記のように形成されるパーゴラ基材31
は、手摺り止め部材40及び壁止め部材50に固定され
る。その固定は、パーゴラ基材31を形成する基材上部
材32と基材下部材33とが背中合わせにされた部分で
あってバルコニー20の手摺り21または壁10に近い
部分に貫通穴を設け、手摺り止め部材40または壁止め
部材50にその貫通穴に対応する貫通穴を設け、それら
の貫通穴に対してパーゴラ固定ボルト38、パーゴラ固
定ナット38A、及びスプリングワッシャー38Bを用
いて行う。
【0033】このパーゴラ固定ボルト38等の固定作業
の便宜のため、パーゴラ基材31におけるバルコニー2
0の手摺り21または壁10に近い部分にあっては、パ
ーゴラ基材31の一部を切り欠いた切り欠き部36Aを
形成している。この切り欠き部36Aは、基材下部材3
3における下カバー基材固定ビス36Cの固定部分付近
と、その下カバー基材固定ビス36Cの固定部分付近に
対応する下カバー基材36である。このような切り欠き
部36Aが存在することで、パーゴラカバー34及び下
カバー35を固定する前に、パーゴラ固定ボルト38の
ヘッド部を固定またはパーゴラ固定ナット38Aへのネ
ジ込み作業を行えることとなる。
【0034】以上のように形成された手摺り止め部材4
0を用いて、パーゴラ基材31を固定する手順につい
て、図2等を参照させながら説明する。まず、バルコニ
ー20の手摺り21の上面の手摺りパッキン41に対
し、アンカーボルトなどを用いて手摺りアンカー42を
固定する。手摺りアンカー42を固定した後は、手摺り
アンカー42のベース部42Aにパラペットの受け体4
3Bを固定し、その受け体43Bに対して挿入体43A
を用いてパラペット43をベース部42Aに固定する。
このとき、ベース部42Aの立設部42Bは、パラペッ
ト43の貫通穴を貫通する。その貫通穴の上回りにはシ
ール材45が位置する。
【0035】シール材45の上には、立設筒部材44が
位置する。このとき、立設筒部材44の内舌片44Aに
設けられたボルト用穴44Bからは、固定用ボルト42
Cの先端が突出するので、その雄ネジ部に固定用ナット
42Dをねじ込み、立設筒部材44をベース部42Aに
対して固定すると共に、パラペット43及びシール材4
5のベース部42Aに対する固定を確実なものとする。
このとき、立設筒部材44Aの曲げ応力が固定用ナット
42Dに対してワッシャーの役目をし、また立設筒部材
44をベース部42Aに対する固定を確実なものとす
る。
【0036】パーゴラ基材31は、その手摺り21側の
端部から立設筒部材44を内包するようにかぶせ、切り
欠き36Aの部分からパーゴラ固定ナット38A、及び
スプリングワッシャー38Bを用いて、パーゴラ基材3
1と立設筒部材44とを固定する。以上のようにして、
パーゴラ基材31がバルコニー20の手摺り21へ固定
される。
【0037】続いて、図1、図6及び図7を用いて、パ
ーゴラ基材31と、壁10におけるバルコニー20の上
方部分との固定を行うためのパーゴラの固定構造たる壁
止め部材50について説明する。壁止め部材50は、壁
10と壁止め部材50の他の部材との間に介在する壁パ
ッキン51と、壁パッキン51とパーゴラ基材31との
固定を行うための壁アンカー52と、壁パッキン51及
び壁アンカー52を覆うための幕板53とからなる。図
6、図7に示す壁止め部材50にあっては、幕板53の
構造に違いを有するのみである。
【0038】本実施例のパーゴラ30は、複数のパーゴ
ラ基材31を等間隔に固定して形成されるが、壁パッキ
ン51は、水平方向に長いひとつの部材として形成され
ている。即ち、本実施例にあっては、一の壁パッキン5
1が、壁10と複数の壁アンカー52との間に介在す
る。なお、一の壁アンカー52に対して一の壁パッキン
51を対応させることとしてもよい。逆に、幕板53に
ついては、パーゴラ基材31毎に独立させたものを用い
るとともに、両端に位置するものとその中間に位置する
ものとは部材の水平方向長さを異ならしめているが、一
つの部材とすることも可能である。
【0039】壁パッキン51を用いたのは、本実施例で
用いられる壁10が木製でないとしており、従って、パ
ーゴラ基材31を壁10に直接固定するのは困難だから
である。そこで、壁10に壁パッキン51を接着し、或
いは壁パッキン51を内部材料として採用し、その壁パ
ッキン51を介してパーゴラ基材31を固定するという
手段を採用している。なお、壁10が木製であっても、
壁10の保護のために壁パッキン51を用いてよい。
【0040】壁アンカー52は、壁パッキン51の表面
に接して壁アンカー52を固定するベース部52Aと、
そのベース部52Aから突設する断面コ字形の突設部5
2Bとを有して形成されている。ベース部52Aの一側
端は、壁パッキン51の角に適合させるため、反突設部
52B側に折曲している。突設部52Bの断面において
コ字形の開放部分に対する側壁部分には、パーゴラ基材
31を固定する際に使用するパーゴラ固定ボルト38、
パーゴラ固定ナット38A、及びスプリングワッシャー
38Bのための貫通穴が設けられている。
【0041】図6及び図7に示す幕板53は、請求項2
−3に記載した考案に係るものであり、前記したよう
に、壁パッキン51とは異なりパーゴラ基材31毎に独
立させている。図6に示す幕板53は、垂直断面の形状
が筒状の本体53Cと壁10に接する鍔部53Dとから
ハット型をなして壁パッキン51及び壁アンカー52の
ベース部52A付近を覆うパッキン隠し部53Aと、そ
のパッキン隠し部53Aの反鍔部53C側端から突出す
る筒状のパーゴラ挿入筒部53Dとからなる。幕板53
のパッキン隠し部53Aの反鍔部53C側には、壁アン
カー52の突設部52Bを貫通させることができる四角
い貫通穴を有している。
【0042】パーゴラ挿入筒部53Dの大部分は、パー
ゴラ基材31の内方に位置する。しかし、パーゴラ挿入
筒部53Dの外形よりもパーゴラ基材31の内形の方が
大きいため、両者の隙間からパーゴラ基材31の内方に
水や埃などの進入するおそれがある。そこで、パーゴラ
挿入筒部53Dの先端に、パーゴラ挿入筒部53Dの外
形と一致する内形をなす防護リング54を設けている。
【0043】図7に示す幕板53は、そのパッキン隠し
部53Aの反鍔部53C側の下端部分には、下端面から
縦断面がコ字形であるように欠設させて水切り片53E
を設けている。図6及び図7に示す幕板53はいずれ
も、その鍔部53Cが壁10に固定された後には、その
鍔部53Cを覆うようにサイディング11が施される。
幕板53とサイディング11と境界部分には、適宜シー
リングを施して、防水、防塵等を図っている。なお、サ
イディング11は、水切り片53Eの壁10側にある欠
設部には達しないような厚さにて施される。
【0044】図7に示す幕板53の水切り片53Eは、
雨が振った場合に、パーゴラ基材31における壁10側
部分に降った雨の水がパーゴラ基材31等を伝って水切
り片53Eに達した後サイディング11に流れ落ちよう
としても、水切り片53Eの下端で雫をつくらせて水切
り片53Eの下方へ落としてしまう。本実施例のパーゴ
ラによれば、以下のような効果がある。
【0045】まず、L字形をしたパーゴラ基材31を用
いて形成されるパーゴラを提供したが、そのようなパー
ゴラをバルコニーに手摺りに固定する固定構造を提供す
ることができ、そのようなパーゴラの家の壁10への固
定構造を提供することができた。ここにおいて、幕板5
3を複数のパーゴラ基材及び壁アンカーに対応させて、
それぞれ独立させて複数設けたので、組立に融通が利く
などの効果がある。
【0046】また、パーゴラの家の壁10への固定構造
において、幕板53に水切り片53Eを設けたので、壁
10への水滴付着を防止するような固定構造を提供する
ことができた。更に、パーゴラ基材の断面構造におい
て、中央凹部カバー37等の部材を設けたので、その鍔
部が変形して中央凹部35Aに密着し、下カバー基材固
定ビス36Cの隙間から進入しようとする水滴をシャッ
トアウトする。
【0047】本実施例のパーゴラのバリエーションにつ
いて説明する。バルコニー20のデッキ21の平面形状
を例えば半円形として設計した場合には、パーゴラ基材
31の水平方向長さが、その取付位置によって異ならせ
ること、及び手摺り止め部材40の手摺りアンカー42
の立設部42Bの取付角度を異ならしめることなどが必
要となる。
【0048】
【考案の効果】請求項1記載の考案によれば、L字形を
したパーゴラ基材を用いて形成されるパーゴラを提供し
た場合に、そのようなパーゴラを家の壁に固定するパー
ゴラ固定構造を提供することができた。請求項2記載の
考案によれば、幕板を複数のパーゴラ基材及び壁アンカ
ーに対応させて、それぞれ独立させて複数設けたので、
組立に融通が利くなどの効果があるパーゴラ固定構造を
提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るパーゴラの一実施例を示す全体斜
視図である。
【図2】パーゴラとバルコニーの手摺りとの固定構造を
示す部分斜視図である。
【図3】パーゴラ基材をバルコニーに固定するための構
造を示すための縦断面図である。
【図4】パーゴラ基材を示す断面図である。
【図5】パーゴラ基材を示す断面図である。
【図6】パーゴラ基材と壁におけるバルコニーの上方部
分との固定を行うための壁止め部材の断面図である。
【図7】パーゴラ基材と壁におけるバルコニーの上方部
分との固定を行うための壁止め部材の断面図である。
【図8】従来のパーゴラを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 壁 11 サイディ
ング 20 バルコニー 21 手摺り 30 パーゴラ 31 パーゴラ基材 32 基材上部
材 33 基材下部材 33A 欠設部 34 パーゴラカバー 34A 延設部 35 下カバー 35A 中央凹部 35B 中央底部 35C 立設部 35D 水平部 36 下カバー基材 36A 切り欠き
部 36B 下カバー固定ビス 36C 下カバー
基材固定ビス 37 中央凹部カバー 38 パーゴラ固定ボルト 38A パーゴラ固定ナット 38B スプリン
グワッシャー 40 手摺り止め部材 41 手摺りパッキン 42 手摺りアンカー 42A ベース部 42B 立設部 42C 固定用ボ
ルト 42D 固定用ナット 43 パラペット 43A 挿入体 43B 受け体 44 立設筒部材 44A 内舌片 44B ボルト用穴 45 シール材 50 壁止め部材 51 壁パッキ
ン 52 壁アンカー 52A ベース部 52B 突設部 53 幕板 53A パッキン
隠し部 53B 本体 53C 鍔部 53D パーゴラ挿入筒部 53E 水切り片 80 パーゴラ 81 枠材 82 桟材 83 支柱 84 手摺り 85 デッキ 86 壁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルコニーの手摺りと家の壁とを両端と
    して固定されるL字形のパーゴラ基材を家の壁に固定す
    るためのパーゴラ固定構造であって、壁に固定される板
    状の壁パッキンと、壁パッキンとパーゴラ基材との固定
    を行うための壁アンカーと、壁パッキン及び壁アンカー
    を覆うための幕板とを有してなり、壁アンカーは、壁パ
    ッキンに壁アンカーを固定するベース部と、そのベース
    部から突設する突設部とを有して形成され、その突設部
    には、パーゴラ基材を固定するための固定手段を設け、
    幕板は、その垂直断面の形状が筒状の本体とその本体の
    鍔部とを有してハット型をなすパッキン隠し部を有し、
    そのパッキン隠し部の本体の反鍔部側はパーゴラ基材に
    挿入可能なパーゴラ挿入筒部を有し、このパーゴラ挿入
    筒部には壁アンカーの突設部を貫通させることができる
    貫通穴を有しており、壁に固定した幕板の鍔部にはその
    鍔部を覆うようにサイディングを施したことを特徴とす
    るパーゴラ固定構造。
  2. 【請求項2】 幕板は、複数のパーゴラ基材及び壁アン
    カーに対応させて、それぞれ独立させて複数設けたこと
    を特徴とする請求項1のパーゴラ固定構造。
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