JPH0746305B2 - プリント制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、複数のデータ出力機器から入力される画像デ
ータを、印字手段によって印字させるように出力するプ
リント制御装置に関する。

［従来の技術］ 複数のデータ出力機器から入力される画像データを印字
手段によって印字させるように出力する従来のプリント
制御装置においては、複数のデータ出力機器から、それ
ぞれ互いに他のデータ出力機器の画像データ出力タイミ
ングと無関係に出力される画像データを同時に入力可能
にすると、複数のデータ出力機器からの画像データが混
在して印字出力され、互いに異なるデータ出力機器から
出力された画像データが同一の用紙に印字されてしまう
という問題が生じる。

［発明の目的］ 本発明は、複数のデータ出力機器から入力される画像デ
ータを印字手段によって印字させ、これら複数のデータ
出力機器から、それぞれ互いに他のデータ出力機器の画
像データ出力タイミングと無関係に出力される画像デー
タを同時に入力可能なプリント制御装置において、互い
に異なるデータ出力機器から出力された画像データが同
一の用紙に印字されず、データ出力機器が異なれば、印
字される用紙が異なるプリント制御装置を提供すること
を目的とするものである。

［発明の実施例］ 第１図は、本発明の一実施例を示す画像出力システムの
ブロック図であり、複数のデータ出力機器から同時に複
数のデータを入力し、印字出力できる機能を有するもの
である。

データ出力機器としてのホストコンピュータH1,H2,……
…,Hnのそれぞれが、ポートP1,P2,………,Pnに接続され
ている。これらのポートP1〜Pnは、印刷装置10に設けら
れている。また、印刷装置10は、制御部２と、メモリ部
３と、プリントエンジン部４と、排紙スタッカー部５
と、タイマ部６とを有する。

制御部２は、互いに異なるデータ出力機器からのデータ
を、１ブロック毎に印字出力させる印字制御機能と、上
記１ブロックのデータを印字した領域と異なる領域に、
上記各データ出力機器を識別する情報を印字する識別情
報印字機能とを有するものである。タイマ６は、時計と
しての機能を有するものである。尚、ここで１ブロック
とは例えばA4版１頁分の画像情報に相当するものである
が、本発明はこれに限定されるものではなく、所定量の
画素情報を示すものである 第２図は、メモリ部３を示す図である。

メモリ部３には、ポートP1用バッファメモリB1,ポートP
2用バッファメモリB2,………，ポートPn用バッファメモ
リBnが設定されている。なお、ポートP1用バッファメモ
リB1は、ホストコンピュータH1からのデータを記憶する
領域であり、ポートP2用バッファメモリB2は、ホストコ
ンピュータH2からのデータを記憶する領域であり、以下
同様である。

次に、上記実施例の動作について説明する。

まず、ホストコンピュータH1,H2,………,Hnは、それぞ
れ互いに他のホストコンピュータの出力タイミングと無
関係に、印刷装置10に向ってデータを出力する。たとえ
ば、ホストコンピュータH1からのデータは、RS−232C等
のインタフェースを用いた回線を会して、ホストコンピ
ュータH1に対応するポートP1に送られる。そのポートP1
は、割込み等の手段によって、データを受取ったこと
を、制御部２に知らせる。このときに、制御部２は、そ
の割込みがどのポートからきたかを認知するとともに、
そのデータをメモリ部３におけるポートP1用バッファメ
モリB1に記憶させる。

ホストコンピュータH2〜Hnからの各データも、上記と同
様に、対応するポートに記憶される。また、バッファメ
モリB1〜Bnの大きさは固定であってもよいし、ダイナミ
ックにアロケーションしてもよい。

また、メモリ部３における空きがなくなった場合には、
印刷装置10がビジーであることを各ホストコンピュータ
H1〜Hnに知らせるプロトコルを有するものであってもよ
い。

そして、制御部２は、バッファメモリB1〜Bnのいずれか
１つを選択し、そこに記憶されているデータを１ブロッ
ク分、プリントエンジ部４へ送り、その１ブロック分の
データを連続して印字が開始される。印字された用紙
は、排紙スタッカー部５へ順次排紙される。この場合、
バッファメモリB1〜Bnのうち、いずれを選択するかは、
優先度を付けてもよく、ファースト・イン、ファースト
・アウト法を採用してもよい。

ホストコンピュータは、ブロックの区切り毎に、終了を
意味する特別な終了コードを出力する。このときは、デ
ータの転送が終了したことだけを意味し、印字が終了し
たことは意味しない。プリントデータの中に、終了を意
味する終了コードを、制御装置２が発見したときに、そ
れに対応するポートを介して対応するホストコンピュー
タに割込みをかける。

そして、一旦選択されたバッファメモリは、その入力デ
ータが終了するまでの１ブロック分のデータを連続し
て、プリントエンジン部４へ送出する。

その１ブロック分のデータの転送が終了した場合には、
ある特別な終了コードが発生し、この終了コードを制御
部２が判別する。上記終了コードは、ホストコンピュー
タH1〜Hnが送出するようにしてもよく、または、ポート
P1〜Pnに所定時間データ入力がなかった場合に、タイム
アウトと判定し、これによって、制御部２が終了コード
を発生するようにしてもよい。

上記印字の場合、上記１ブロックのデータを印字した領
域（たとえば、データ出力機器から見て印字可能な領
域）と異なる領域（例えば、データ出力機器から見て印
字不可能領域）に、各データ出力機器を識別する情報を
印字する。つまり、たとえば、第４図に示す領域A1に、
１ブロック分のデータを印字し、同図に示す領域A2にデ
ータ出力機器の識別する情報を印字する。この識別情報
の一例としては、第３図に示すように、印字束、S1,S2,
S3,S4,S5,S6の表面に印字した黒のマークである。

また、第３図においては、印字束S1とS5とが同じ位置に
黒のマークが印字されているので、同じデータ出力機器
（ホストコンピュータH1）からのデータであることを示
し、印字束S2とS3、印字束S4とS6とが同じデータ出力機
器（それぞれ、ホストコンピュータH2,H3）からのデー
タを印字したものであることを示している。

上記黒のマークの代りに、データ出力機器＃およびその
通し番号、または、ポート＃およびその通し番号を印字
してもよい。

そして、ホストコンピュータの代りに、パーソナルコン
ピュータまたはワードプロセッサ等の他のデータ出力機
器を使用してもよい。

［発明の効果］ 本発明によれば、複数のデータ出力機器から入力される
画像データを印字手段によって印字させ、これら複数の
データ出力機器から、それぞれ互いに他のデータ出力機
器の画像データ出力タイミングと無関係に出力される画
像データを同時に入力可能なプリント制御装置におい
て、互いに異なるデータ出力機器から出力された画像デ
ータが同一の用紙に印字されず、データ出力機器が異な
れば、印字される用紙が異なるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すブロック図である。 第２図は、上記実施例におけるメモリ部の一例を示す図
である。 第３図は、排紙スタッカー部に排紙された印字束の一例
を示す斜視図である。 第４図は、上記実施例において使用する用紙の印字領域
を示す図である。 H1〜Hn…ホストコンピュータ、P1〜Pn…ポート、B1〜Bn
…バッファメモリ、２…制御部、３…メモリ部、４…プ
リントエンジン部、５…排紙スタッカー部、10…印刷装
置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のデータ出力機器から入力される画像
   データを、印字手段によって印字させるように出力する
   プリント制御装置において、 上記複数のデータ出力機器から、それぞれ互いに他のデ
   ータ出力機器の画像データ出力タイミングと無関係に出
   力される画像データを同時に入力可能な複数の入力手段
   と； 上記複数の入力手段に個別的に対応する複数のバッファ
   メモリと； 上記画像データを入力した上記入力手段に対応する上記
   バッファメモリに、入力された上記画像データを記憶さ
   せるとともに、上記入力手段に所定時間画像データが入
   力されなかった場合に、タイムアウトと判定し、上記画
   像データをブロック毎に区切る終了コードを発生する制
   御手段と； を有し、 上記画像データをブロック毎に上記印字手段に印字させ
   るように、複数のバッファメモリのうちの１つを選択
   し、この選択されたバッファメモリに記憶される１ブロ
   ック分の画像データを出力することを特徴とするプリン
   ト制御装置。
2. 【請求項２】特許請求の範囲第１項において、 上記画像データを印字した領域と異なる領域に、その画
   像データを出力した上記データ出力機器を識別する情報
   を印刷させることを特徴とするプリント制御装置。