JPH0745724B2 - 道路用可動バリケード - Google Patents

道路用可動バリケード

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JPH0745724B2
JPH0745724B2 JP3319193A JP3319193A JPH0745724B2 JP H0745724 B2 JPH0745724 B2 JP H0745724B2 JP 3319193 A JP3319193 A JP 3319193A JP 3319193 A JP3319193 A JP 3319193A JP H0745724 B2 JPH0745724 B2 JP H0745724B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路用可動バリケード
に係り、とくに移動の容易化対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路付近の土木工事箇所、車線変
更箇所、閉鎖した道路への進入箇所や暫定的な車道と歩
道との分離箇所等に、防護柵として移動式ガードレール
が用いられている。
【0003】上記移動式ガードレールは、暴走車両の衝
突を受け防護区域への突入を阻止するためのレール部
と、該レール部を道路上に支持するためのコンクリート
製のブロックとからなり、例えば土木工事における工事
区域の回りに連続して配置することにより、車両の通行
部分や歩道から仕切っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記移
動式ガードレールでは、暴走車両の車輪がブロックに衝
突して衝突角度のままで進行するため、暴走車両が該移
動式ガードレールを防護区域内に押し込むように進行
し、防護区域内に突入するのを阻止することができなか
った。
【0005】そこで、暴走車両の突入を阻止する機能を
向上させたものとして、本件出願人は先に、特願平3−
258832号において、以下に説明するように道路用
可動バリケードを提案している。
【0006】該道路用可動バリケードは、路面係着部が
路面に係着する一方、該路面係着部の上側に設けられた
腹板が90度未満の勾配の傾斜部に形成されている。道
路用可動バリケードは、暴走車両が衝突すると車輪が腹
板に乗り上げ、該腹板によって衝突の衝撃力を吸収する
と共に暴走車両の走行方向を道路側へ戻して工事区域へ
の突入を防止する一方、路面係着部によって道路上に定
着されている。
【0007】ところで、道路上の土木工事では夜間に工
事を行い日中は工事を休止して道路用可動バリケードを
道路脇等に撤収することが多く、このような場合には道
路用可動バリケードは簡単に移動ができることが要請さ
れる。
【0008】しかしながら、上記道路用可動バリケード
は、衝撃力に抗して道路上に定着しておく上でかなりの
重量になるため、とくに簡単に移動ができるようにする
ことが必要であった。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、道路用可動バリケードを簡単に移動ができる
ようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明が講じた解決手段は、バリケー
ド本体に走行用車輪を設けるものである。
【0011】具体的に、請求項1に係る発明が講じた解
決手段は、道路用可動バリケードとして、バリケード本
体の端部に、互いに結合および分離が可能であり結合さ
れると他のバリケード本体を一体に連結するための連結
用部材が設けられていると共に、上記バリケード本体の
下部に道路上を走行可能な走行用車輪が着脱可能に設け
られた構成とする。
【0012】一方、請求項2に係る発明が講じた解決手
段は、バリケード本体に出し入れ可能な走行用車輪を内
蔵するものである。
【0013】具体的に、請求項2に係る発明が講じた解
決手段は、道路用可動バリケードとして、バリケード本
体の端部に、互いに結合および分離が可能であり結合さ
れると他のバリケード本体を一体に連結するための連結
用部材が設けられていると共に、上記バリケード本体の
下部に、該バリケード本体内に収納された収納状態と該
バリケード本体内から下方に突出しており道路上を走行
可能な突出状態とに状態変化可能な走行用車輪が設けら
れた構成とする。
【0014】また、請求項3に係る発明が講じた解決手
段は、請求項1または2記載の道路用可動バリケードに
おいて、上記バリケード本体が、路面上に設置されるコ
ンクリート製のブロックと、該ブロックに保持され該ブ
ロックの上側を車両走行方向へ延びる鋼製の防護部とか
らなり、上記走行用車輪は上記ブロックに設けられた構
成とする。
【0015】さらに、請求項4に係る発明が講じた解決
手段は、請求項3記載の道路用可動バリケードにおい
て、上記ブロックにおける少なくとも車両走行側の側部
に、側方から衝突した暴走車両を摺接させながらその走
行方向を車両走行側へ戻すことにより車両走行側からの
暴走車両の突入を阻止する側面形状を有する車両摺接部
が設けられた構成とする。
【0016】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
バリケード本体の端部に、互いに結合および分離が可能
であり結合されると他のバリケード本体を一体に連結す
るための連結用部材が設けられているので、バリケード
本体は1個ずつ工事区域の道路上に搬入され、連結用部
材によって複数個のバリケード本体が連結されて全バリ
ケード本体が一体となって暴走車両の衝突に対応可能と
なる。
【0017】さらに、バリケード本体の下部に道路上を
走行可能な走行用車輪が設けられているので、例えば土
木工事を休止してバリケード本体を撤収する時にはバリ
ケード本体は連結されたままで簡単に移動される。走行
用車輪は着脱可能であるので、バリケード本体に対して
走行用車輪の出没構造を設ける必要がなくバリケード本
体の構造が簡単になる。
【0018】一方、請求項2に係る発明では、バリケー
ド本体の下部に、該バリケード本体内に収納された収納
状態と該バリケード本体内から下方に突出しており道路
上を走行可能な突出状態とに状態変化可能な走行用車輪
が設けられているので、バリケード本体は、連結された
ままで簡単に移動される一方、道路上に設置して暴走車
両の衝突に対応する形態と移動可能な形態とに簡単に変
化する。
【0019】また、請求項3に係る発明では、請求項1
または2のバリケード本体が、路面上に設置されるコン
クリート製のブロックと、該ブロックに保持され該ブロ
ックの上側を車両走行方向へ延びる鋼製の防護部とから
構成されているので、上下に配置されたブロックと防護
部とによって暴走車両の衝突に対応でき、バリケード本
体における、暴走車両が車両走行側からその反対側へ突
入するのを阻止する機能が向上する。
【0020】また、請求項4に係る発明では、請求項3
のブロックにおける少なくとも車両走行側の側部に、側
方から衝突した暴走車両を摺接させながらその走行方向
を車両走行側へ戻すことにより車両走行側からの暴走車
両の突入を阻止する側面形状を有する車両摺接部が設け
られているので、車両摺接部によって暴走車両は走行方
向が車両走行側へ戻され、バリケード本体を伴って車両
走行側からその反対側へ突入することがない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0022】図1〜図5は本発明の第1実施例に係る道
路用可動バリケードを示す。図1および図2に示すよう
に、道路用可動バリケード1のバリケード本体3は、道
路上に設置される長尺状のコンクリート製のブロック5
と、該ブロック5に保持され鋼製の防護部としてのガー
ドレール7とから構成されている。
【0023】ガードレール7は、車両走行方向へ延びる
暴走車両が摺接するレール部24と、該レール部24を
ブロック5に保持する支柱25とから構成されている。
【0024】ブロック5は、台部9と当該ブロック5の
車両走行側の側部に立設された車両摺接部11とからな
る断面略L字状に形成され、該車両摺接部11は所定の
間隔をおいて台部9に設けられた2個の補強リブ13,
13によって補強されている。該ブロック5の車両摺接
部11は、側方から衝突した暴走車両を摺接させながら
その走行方向を車両走行側へ戻すように上部にいくにし
たがって車両走行側からブロック5の内側へ向かって傾
斜するように構成されている。
【0025】具体的に、ブロック5は、台部13におけ
る両側部間の幅が600mm、車両摺接部11における路
面からの高さが400mmに設定されている。また、ガー
ドレール7は、レール部24の上下幅が350mmm で、
路面からレール部24の上下幅の中央までの高さが60
0mmm に設定されている。
【0026】ブロック5の各端部には、差し込み棒15
によって互いに結合および分離が可能であり結合される
と他のバリケード本体3を相対回転可能に一体に連結す
るための上下2本の連結用部材17がそれぞれ設けられ
ている。連結用部材17は、両端が該ブロック5に埋め
こまれ、中央部がバリケード本体3との間に差し込み棒
15が挿通可能な隙間が形成されるように外方へ突出し
ている。
【0027】そして、2個のバリケード本体3は、各バ
リケード本体3が互いに近接され、それぞれの上下の連
結用部材17同士を差し込み棒15が挿通される挿通空
間Aが形成されるように重ね合わし且つ該上下の挿通空
間Aに差し込み棒15を差し込むことによって、連結さ
れている。
【0028】図3および図4に示すように、ブロック5
の下部には、下方に開口する下側凹部19aが形成さ
れ、該下側凹部19aには該下側凹部19a内に収納さ
れた収納状態と該下側凹部19a内から下方に突出して
おり道路上を走行可能な突出状態とに状態変化可能な走
行用車輪21が収納されている。
【0029】また、ブロック5には、車両摺接部11の
上部を切り欠くように形成された切欠凹部23が設けら
れ、該切欠凹部23の底面にガードレール7の支柱25
が締結されている。なお、ガードレール7は、切欠凹部
23に形成された貫通孔にガードレール7の支柱25を
挿通することによって保持されてもよい。
【0030】また、車両摺接部11には、切欠凹部23
を跨いで設けられ該切欠凹部23の一側方から他側方へ
暴走車両を誘導するように車両摺接部11の側面形状と
同じ形状を有するカバー部材27(図1および図2参
照)が締結されている。
【0031】上記ブロック5は、コンクリートの骨材と
して採石を用いる他、廃棄物のリサイクルのために建設
廃棄物であるコンクリート塊を粉砕したものを用いても
よい。
【0032】複数のバリケード本体3は連結用部材17
によって該バリケード本体3の長手方向に順次連結され
ることによって直列に連繋されている。ブロック5の各
端部には、暴走車両を一のバリケード本体3のブロック
5から他のバリケード本体3のブロック5へ誘導する誘
導部材29が装着されている。
【0033】次に、上記道路用可動バリケード1の道路
上への具体的な配置について説明すると、図5はバリケ
ード本体3が道路上の土木工事に用いられた例を示し、
図中においてバリケード本体3は工事区域と車両走行側
の道路とを仕切るように直列に連繋されている。なお、
Bは土木工事のために変更された可逆車線の境界であ
り、矢視Cと矢視Dとは境界Bが仕切る道路の各側の車
両走行方向を示す。
【0034】次に、上記道路用可動バリケード1の作用
効果について説明する。バリケード本体3におけるブロ
ック5の端部には、互いに結合および分離が可能であり
結合されると他のバリケード本体3を相対回転可能に一
体に連結する連結用部材17が設けられているので、重
量物となるバリケード本体3は1個ずつ工事区域の道路
上に搬入され、連結用部材17によって複数個のバリケ
ード本体3が連結されて全バリケード本体3が一体とな
って暴走車両の衝突に対応する。
【0035】図5に示すように、暴走車両31がバリケ
ード本体3に衝突すると、直列に連繋されたバリケード
本体3は互いに相対回転して暴走車両31を取り囲んで
一体となって衝突に対応する。暴走中の車両は、次々と
各バリケード本体3におけるブロック5とガードレール
7とに摺接していき、その走行方向が車両走行側へ戻さ
れ、車両走行側の反対側への突入が阻止される。
【0036】ブロック5の下部に道路上を走行可能な走
行用車輪21が設けられているので、土木工事を休止し
てバリケード本体3を撤収する時にはバリケード本体3
は連結されたままで簡単に移動される。したがって、バ
リケード本体3の撤収の労力を軽減することができる。
【0037】また、走行用車輪21は、ブロック5の下
側凹部19a内に収納された収納状態と該下側凹部19
a内から下方に突出しており道路上を走行可能な突出状
態とに状態変化可能にされているので、バリケード本体
3は、道路上に設置して暴走車両の衝突に対応する形態
と移動可能な形態とに簡単に変化し、道路用可動バリケ
ード1の設置と撤収とを容易にすることができる。
【0038】バリケード本体3は、道路上に設置される
コンクリート製のブロック5と、該ブロック5に保持さ
れ該ブロック5の上側を車両走行方向へ延びる鋼製のガ
ードレール7とから構成されているので、上下に配置さ
れたブロック5とガードレール7とによって暴走車両の
衝突に対応でき、バリケード本体3における暴走車両の
車両走行側から反対側への突入阻止の機能を向上させる
ことができ、土木工事の工事区域やその周辺における交
通の安全を高めることができる。
【0039】さらに、ブロック5における少なくとも車
両走行側の側部には、該ブロック5に衝突した暴走車両
の走行方向を車両走行側へ戻すように上部にいくにした
がって車両走行側からブロック5の内側へ向かって傾斜
する車両摺接部11が設けられているので、暴走車両の
車輪は車両摺接部11に乗り上げ、暴走車両は衝突エネ
ルギーが吸収されると共に走行方向が車両走行側へ戻さ
れる。また、ガードレール7の上部に暴走車両の上部が
摺接し、ガードレール7によっても暴走車両の走行方向
は修正される。したがって、暴走車両がバリケード本体
を伴って車両走行側からその反対側へ突入することがな
く、バリケード本体3の突入阻止の機能をより向上させ
ることができる。
【0040】また、複数のブロック5は互いにバリケー
ド本体3の相対回転可能に連結されているので、連結さ
れた各バリケード本体3が暴走車両を取り囲みやすくな
り、衝突エネルギーの吸収と暴走車両41の走行方向の
修正とをより促進することができる。
【0041】次に、上記車両摺接部11の変形例を示
す。本変形例の車両摺接部11は、図示しないが、下側
に衝撃吸収傾斜部を、上側に暴走車両の走行方向を車両
走行側に戻すための走行方向修正傾斜部を備える。衝撃
吸収傾斜部は暴走車両の車輪が乗り上げて暴走車両の衝
撃力を吸収する傾斜角の側面形状を有する一方、走行方
向修正傾斜部は暴走車両が摺接しながら走行方向を車両
走行側に修正するように上記衝撃吸収傾斜部よりも大き
い傾斜角を有する側面形状を有している。本変形例によ
れば、バリケード本体3における暴走車両の突入阻止の
機能を向上することができる。
【0042】また、車両摺接部11の別の変形例とし
て、車両摺接部11は、上部にいくにしたがって車両走
行側からブロック5の内側へ向かって傾斜する第1実施
例における側面形状に代え、ブロック5の台部5よりも
側方に突出し側方から衝突した暴走車両の走行方向を車
両走行側へ戻すように暴走車両の車輪の側部に当接する
側面形状であってもよい。本変形例によれば、暴走車両
の車輪は乗り上げることなく車両摺接部11にその側部
が当接し、車輪摺接部11によって車両走行側へ押し戻
され、暴走車両の走行方向の修正がなされ、暴走車両の
突入を阻止することができる。
【0043】さらに、防護部の変形例として、上記ガー
ドレール7に代えて金網を張った柵体をブロック5に保
持してもよい。上記柵体によっても工事区域等への暴走
車両の突入を阻止することができる。
【0044】次に、図6〜図9は本発明の第2実施例を
示す。本実施例では、走行用車輪21が着脱可能に設け
られている。なお、図9は防護部の図示を省略してい
る。
【0045】具体的に、図6および図7に示すように、
本実施例に係る連結用部材17は、ブロック5の各端部
に設けられ上方へ突出する連結用突部33,33からな
り、隣接する2個のバリケード本体3,3の連結用突部
33に両端部に挿通孔35,35を有する連結棒37が
挿通、離脱されることによって、互いに結合および分離
が可能であり結合されると他のバリケード本体3を相対
回転可能に一体に連結されている。
【0046】また、図8に示すように、ブロック5の下
部に下側凹部19bが設けられ、該下側凹部19bに走
行用車輪21が設けられたコンクリート製の装着部39
が着脱可能に嵌着されている。
【0047】図9に示すように、走行用車輪21は、ブ
ロック5に、ブロック5を吊り上げ装置41によって吊
り上げておき、ブロック5の下側凹部19bに装着部3
5を装着することによって取り付けられる。
【0048】本実施例によれば、バリケード本体3の下
部に道路上を走行可能な走行用車輪21が設けられてい
るので、バリケード本体3を簡単に移動することがで
き、バリケード本体3の撤収の労力を軽減することがで
きると共にバリケード本体3に対して走行用車輪21の
出没構造を設ける必要がなくバリケード本体3の構造を
簡単にすることができる。
【0049】次に、図10および図11は上記第2実施
例の変形例を示す。本変形例は、ブロック5に下側凹部
19bは設けず、走行用車輪21を有する台車43を移
動時にブロック5の下側に配置するものであり、本変形
例によっても上記第2実施例と同様の作用効果を発揮す
ることができる。
【0050】また、図10に示すように、ブロック5の
車両摺接部11には、夜間にだけ自動点滅する発光ダイ
オードからなる発光体45,45と、該発光体45に接
続された電源用の太陽電池47,47とが埋設されてい
る。該発光体45と太陽電池47とによって道路用可動
バリケード1の設置の度毎にブロック5を照明する手間
がなくなり、労力を軽減することができる。
【0051】次に、図12および図13は本発明の第3
実施例を示す。本実施例に係る道路用可動バリケード1
は、分解可能な鋼製構造物からなる簡易設置タイプであ
って、鋼管製の横桁49と、該横桁49の両端部に連結
され鋼管を湾曲形成した脚部51,51と、両脚部51
の車両走行側の側部に架設された係止棒53、該係止棒
53上に係止された上記車両摺接部11となる鉄板製の
車両突入阻止板55とからなり、横桁49と、脚部51
と、係止棒53と、車両突入阻止板55とが互いに組み
立て、分解可能に構成されている。
【0052】本実施例によれば、道路用可動バリケード
1の組み立て、分解ができるので、車両の通行量が少な
く比較的危険の少ない道路や、小規模の土木工事に対応
した簡易な道路用可動バリケード1を提供することがで
きる。
【0053】次に、図14および図15は本発明の第4
実施例を示す。本実施例に係るブロック5は、道路に移
動不能に設置するタイプであって、車両摺接部11に車
両走行側と反対側の側部に該車両摺接部11の延びる方
向に対して直角に突出する固定部57が連設された平面
視T字状に形成され、固定部57には外方へ突出する固
定用の複数の鉄筋59が設けられている。複数のブロッ
ク5,5,…は、交差点等の車両走行側と歩道側との境
界のコーナー部に連続して設置され、コンクリートを打
設することによって道路に固定される。
【0054】本実施例によれば、車両摺接部11によっ
て交差点等のコーナーを曲がる車両が内輪差によって歩
道側に突入するのを防止することができ、方向転換中の
車両から歩行者を確実に保護することができる。
【0055】なお、道路用バリケード1は、道路の土木
工事に使用するばかりでなく、道路の中央分離体として
または歩道と車道との間に設置される防護柵として使用
してもよい。例えば、道路用バリケード1を中央分離体
として使用する場合、可逆車線の中央部に道路方向へ向
かって2本の連繋されたバリケード本体3を並列に設置
し、該2本の連繋ブロック群は対面走行している各側方
の車両走行側の道路に対して車両摺接部11がそれぞれ
対向するように互いに組み合わせて構成してもよい。
【0056】また、車両摺接部11は、車両走行側の側
部にのみ形成された上記実施例に限らず、バリケード本
体3の両側部に設けられてもよい。バリケード本体3の
両側部に車両摺接部11が形成された道路用バリケード
1は、道路の中央分離帯や図8の境界Bとして使用すれ
ば、1個の道路用可動バリケードによって、中央分離体
を挟んで対面走行する両側の道路において一方の道路か
ら他方の道路への暴走車両41の突入を阻止することが
できる。
【0057】また、第1実施例および第2実施例に係る
連結用部材17は、他のバリケード本体を相対回転不能
に連結するものであってもよい。
【0058】また、本発明の防護部は、ガードレール7
以外、例えばボックスビームであってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、バリケード本体の下部に道路上を走行可能な走行
用車輪が着脱可能に設けられているので、バリケード本
体を簡単に移動することができ、バリケード本体の撤収
の労力を軽減することができると共にバリケード本体に
対して走行用車輪の出没構造を設ける必要がなくバリケ
ード本体の構造を簡単にすることができる。
【0060】また、請求項2に係る発明によれば、バリ
ケード本体の下部に、該バリケード本体内に収納された
収納状態と該バリケード本体内から下方に突出しており
道路上を走行可能な突出状態とに状態変化可能な走行用
車輪が設けられているので、バリケード本体は、道路上
に設置して暴走車両の衝突に対応する形態と移動可能な
形態とに簡単に変化し、例えば土木工事の工事区域への
道路用可動バリケードの設置と撤収とを容易にすること
ができる。
【0061】また、請求項3に係る発明によれば、バリ
ケード本体が、道路上に設置されるコンクリート製のブ
ロックと、該ブロックに保持され該ブロックの上側を車
両走行方向へ延びる鋼製の防護部とから構成されている
ので、上下に配置されたブロックと防護部とによって暴
走車両の衝突に対応でき、暴走車両の車両走行側から反
対側への突入阻止の機能を向上させることができ、例え
ば土木工事の工事区域やその周辺における交通の安全を
高めることができる。
【0062】また、請求項4に係る発明によれば、ブロ
ックにおける少なくとも車両走行側の側部に、側方から
衝突した暴走車両を摺接させながらその走行方向を車両
走行側へ戻すことにより車両走行側からの暴走車両の突
入を阻止する側面形状を有する車両摺接部が設けられて
いるので、暴走車両は衝突エネルギーが吸収されると共
に走行方向が車両走行側へ戻されるので、暴走車両がバ
リケード本体を伴って車両走行側からその反対側へ突入
することがなく、バリケード本体における暴走車両の突
入阻止の機能をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る道路用可動バリケー
ドにおけるバリケード本体の側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】上記バリケード本体のブロックであって、走行
用車輪の突出状態を示す要部拡大正面図である。
【図5】連繋された上記バリケード本体を道路上に配置
した状態の説明図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る道路用可動バリケー
ドにおけるバリケード本体の一部の斜視図である。
【図7】上記バリケード本体の端部であって、連繋状態
を示す縦断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線断面図である。
【図9】走行用車輪を有する装着部をブロックに装着す
る状態の説明図である。
【図10】第2実施例の変形例に係る道路用可動バリケ
ードにおけるバリケード本体の斜視図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】本発明の第3実施例に係る道路用可動バリケ
ードにおけるバリケード本体の斜視図である。
【図13】上記バリケード本体の側面図である。
【図14】本発明の第4実施例に係る道路用可動バリケ
ードにおけるバリケード本体の側面図である。
【図15】上記バリケード本体の設置状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
3 バリケード本体 5 ブロック 7 ガードレール(防護部) 11 車両摺接部 17 連結用部材 21 走行用車輪 31 暴走車両

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリケード本体の端部に、互いに結合お
    よび分離が可能であり結合されると他のバリケード本体
    を一体に連結するための連結用部材が設けられていると
    共に、 上記バリケード本体の下部に、道路上を走行可能な走行
    用車輪が着脱可能に設けられていることを特徴とする道
    路用可動バリケード。
  2. 【請求項2】 バリケード本体の端部に、互いに結合お
    よび分離が可能であり結合されると他のバリケード本体
    を一体に連結するための連結用部材が設けられていると
    共に、 上記バリケード本体の下部に、該バリケード本体内に収
    納された収納状態と該バリケード本体内から下方に突出
    しており道路上を走行可能な突出状態とに状態変化可能
    な走行用車輪が設けられていることを特徴とする道路用
    可動バリケード。
  3. 【請求項3】 上記バリケード本体は、路面上に設置さ
    れるコンクリート製のブロックと、該ブロックに保持さ
    れ該ブロックの上側を車両走行方向へ延びる鋼製の防護
    部とからなり、上記走行用車輪は上記ブロックに設けら
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の道路
    用可動バリケード。
  4. 【請求項4】 上記ブロックにおける少なくとも車両走
    行側の側部には、側方から衝突した暴走車両を摺接させ
    ながらその走行方向を車両走行側へ戻すことにより車両
    走行側からの暴走車両の突入を阻止する側面形状を有す
    る車両摺接部が設けられていることを特徴とする請求項
    3記載の道路用可動バリケード。
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