JPH0745490Y2 - テープ巻取り装置 - Google Patents

テープ巻取り装置

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JPH0745490Y2
JPH0745490Y2 JP5815290U JP5815290U JPH0745490Y2 JP H0745490 Y2 JPH0745490 Y2 JP H0745490Y2 JP 5815290 U JP5815290 U JP 5815290U JP 5815290 U JP5815290 U JP 5815290U JP H0745490 Y2 JPH0745490 Y2 JP H0745490Y2
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sleeve
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JP5815290U
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一郎 田中
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、所定の寸法幅に裁断された磁気テープ等の原
反をフランジレス・ハブに円盤状に巻回する装置に関す
る。
〔従来の技術〕
かかるテープ巻取り装置として、例えば第3図に示すご
とく、回転駆動軸22に一対のベアリング23a・23bを介し
てハブ装着用のスリーブ24を遊転自在に装着し、該スリ
ーブ24と回転駆動軸22との間に巻取トルク伝達用の磁力
クラッチ25を両ベアリング23a・23bの間に位置させて介
装し、スリーブ24に外嵌装着したフランジレス・ハブ26
に磁気テープTを円盤状に巻き取ることが公知である。
ここでは回転駆動軸22に1組の巻取りユニット21を装着
した状態を示したが、実際には多数の巻取りユニット21
を並列状に装備し、広幅原反から裁断された多数本の磁
気テープTの巻取りを同時に行っており、各巻取りユニ
ット21は可及的に小幅にすることが望まれている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来装置では、限られた横幅内において、磁力クラッチ
25が一対のベアリング23a・23b間に装備される構成上、
スリーブ24の一端側(左側)は一方のベアリング23aに
直接に外嵌支持しているが、スリーブ24の他端側(右
側)は、磁力クラッチ25の支持スリーブ27とベアリング
23bとカラー28を介して支持する構造となっている。
そのため、一対のベアリング23a・23bこれ自体が持つア
キシャル誤差およびラジアル誤差と支持スリーブ27とカ
ラー28の平行度および加工公差、並びにこれらの組み立
て公差などの誤差成分が集積され、この集積誤差によっ
て組み立て後のスリーブ24の軸心方向および半径方向の
回転精度が低下し、スリーブ24の外周位置において軸心
方向および半径方向で平均0.05mmの回転振れを生じてい
た。
このような回転精度で組み立てたスリーブ24にフランジ
レス・ハブ26を装着して磁気テープTを巻き取ると、磁
気テープTの巻回部分に横振れが生じる。例えば、外径
約400mmのテープ巻回体の外周近辺ではテープエッジの
幅方向への出入りが±0.3mm以上にも達する。
そこで従来は、このような不具合を解消するために、例
えば特開昭62−31645号公報にみるごとく、テープ巻回
部に外周から押圧作用するタッチローラを両鍔付きに構
成して、テープ横振れを強制的に阻止することで整巻性
を維持していた。これによれば、一応満足する整巻性が
得られる。しかし、タッチローラの鍔部がテープエッジ
に摺接する際に、磁性体の脱落が発生してエッジダメー
ジとなり、テープカートリッジに組み込んだときドロッ
プアウトの発生原因となる。
そこで本考案の目的は、テープ巻取時の横振れの原因と
なるハブ装着用スリーブの回転精度を更に高め、整巻性
能を根本的に向上したテープ巻取り装置を得るにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のテープ巻取り装置は、回転駆動軸2にベアリン
グ3を介してハブ装着用のスリーブ4を遊転自在に支持
し、このスリーブ4と回転駆動軸2との間に、テープ巻
取り用トルクを伝達する磁力クラッチ5を介装し、テー
プTを円盤状に巻取るフランジレス型のハブ6が、前記
スリーブ4に外嵌装着されているテープ巻取り装置にお
いて、 スリーブ4と回転駆動軸2との間の環状空間に、磁力ク
ラッチ5と、スリーブ4の幅寸法の半分以上を占めるベ
アリング3とを隣接して配置し、ベアリング3は複数列
の転動子3cの群を有する複列型に構成されており、ベア
リング3のインナーレース3aの一端を磁力クラッチ5の
側へ延出して駆動軸部3dを形成し、この駆動軸部3dとス
リーブ4との間に、トルクを伝達する回転平面が軸心と
直交する状態で磁力クラッチ5を配置し、スリーブ4を
ベアリング3単体のみで回転自在に支持する。
さらに、前記テープ巻取り装置において、回転駆動軸2
にベアリングホルダ11を外嵌装着し、このベアリングホ
ルダ11とスリーブ4との間の環状空間に、磁力クラッチ
5と、スリーブ4の幅寸法の半分以上を占める2個以上
のベアリング3を隣接して配置し、ベアリングホルダ11
は、ベアリング3が外嵌止着される取付軸部12と、磁力
クラッチ5側へ延びる駆動軸部13とを有し、駆動軸部13
とスリーブ4との間に、トルクを伝達する回転平面が軸
心と直交する状態で磁力クラッチ5を配置し、スリーブ
4をベアリング3のみで回転自在に支持する。
〔作用〕
磁力クラッチ5とベアリング3を隣接して配置するの
は、スリーブ4と回転駆動軸2との間にベアリング3以
外の余分な構造体が介在されるのを避け、スリーブ4を
ベアリング3のみで直接支持するためである。スリーブ
4の幅寸法の半分以上をベアリング3で支持するのは、
ベアリング3が備えている精度の高さをスリーブ4に確
実に反映させるためである。
複列型のベアリング3を適用するのは、ベアリング3自
体が持つ加工誤差や組立誤差を可及的減少するためであ
る。
ベアリング3のインナーレース3aの一端を磁力クラッチ
5の側へ延出して駆動軸部3dを形成し、この駆動軸部3d
とスリーブ4との間に磁力クラッチ5をその回転平面が
軸心と直交する状態で配置するのは、限られた環状空間
の幅内において、巻取りトルクの伝達を確実に行うため
である。
回転駆動軸2にベアリングホルダ11を外嵌し、このベア
リングホルダ11とスリーブ4との間にベアリング3を配
置するのは、市販品である単列型の2個以上のベアリン
グ3を用いて、複列型のベアリング3を適用した場合と
ほぼ同等の回転精度を得るためである。
〔考案の効果〕
本考案のテープ巻取り装置によれば、スリーブ4をベア
リング3で直接支持して、磁力クラッチ5その他の部品
の製作誤差や組み立て公差等の影響を避けられるように
したので、装置全体のアキシャル方向の振れを最小限に
抑えながらスリーブ4の回転精度を大きく高めることが
できた。
その結果、装置自体の整巻性能が向上し、鍔無しのタッ
チローラでもテープエッジの出入りが極めて少ないテー
プ巻取りが可能になった。もとより鍔付きのタッチロー
ラを用いてもテープエッジのダメージが少なく、ドロッ
プアウトの発生を制御したテープ巻き取りが行えること
にもなる。
回転駆動軸2にベアリングホルダ11を外嵌し、これに2
個以上のベアリング3を外嵌してスリーブ4を支持する
形態では、ベアリング3を特注する必要がないので、市
販品であるベアリング3を用いて複列型のベアリング3
とほぼ同等の回転精度を得ることができ、テープ巻取り
装置の製作コストを低減できる点で有利である。
〔第1実施例〕 第1図は本考案に係るテープ巻取り装置の第1実施例を
示し、広幅のテープ原反から所定の寸法幅に裁断された
多数本の磁気テープを同時に巻き取って円盤状のテープ
巻回体(パンケーキ)を得るためのものであり、多数の
テープ巻取りユニット1が共通の回転駆動軸2上に装備
されている。
テープ巻取りユニット1は、ベアリング3と、これに外
嵌止着されるハブ装着用のスリーブ4と、巻取トルク制
御用の磁力クラッチ5とを含み、該スリーブ4にフラン
ジレス型のハブ6が外嵌装着されてこれに磁気テープT
が巻き取られる。
ベアリング3と磁力クラッチ5とは、スリーブ4と回転
駆動軸2との間の環状空間に配置する。
ベアリング3は、回転駆動軸2に外嵌止着されるインナ
ーレース3aと、スリーブ4に内嵌止着されるアウターレ
ース3bと、両レース3a・3b間に組み込まれた2列の転動
子3cとで複列一体型のベアリングとして構成されてい
る。アウターレース3bの幅はスリーブ4の幅の半分以上
を占める寸法に設定する。
インナーレース3aの磁力クラッチ5側の端部はアウター
レース3bの一端側より長く延出されて駆動軸部3dとして
ある。
スリーブ4はベアリング3のアウターレース3bに、その
一端側がベアリング3より右方へ張り出す状態で外嵌
し、その両端にねじ止めしたカラー7・8で軸心方向の
位置決めをする。
磁力クラッチ5は、前記駆動軸部3dとスリーブ4の張り
出し部との間に形成された環状空間に組み込む。詳しく
は、カラー8にマグネット5aを固定し、駆動軸部3dの外
周にねじ込み固定したリングナット9に駆動リング5bを
固定する。
駆動リング5bとマグネット5aとは、軸心で直交する回転
平面に沿って回転できるように少間隔を隔てて対向配置
され、回転駆動軸2の動力を駆動リング5bとマグネット
5aを介してスリーブ4へとスリップ可能に伝える。
前記ベアリング3は、アキシャル方向およびラジアル方
向の振れを0.01mmの精度で製作でき、このベアリング3
に外嵌支持したスリーブ4のアキシャル方向振れは0.01
5mm、ラジアル方向振れは0.01mmの回転精度となり、ハ
ブ6に外径約400mmに磁気テープTを巻回した際の外周
付近のテープエッジの出入りは0.05mm程度となった。
〔第2実施例〕 第2図は本考案にかかるテープ巻取り装置の第2実施例
を示す。これは、市販品であるベアリング3を用いて、
第1実施例とほぼ同等の回転精度を得るものであって、
回転駆動軸2にベアリングホルダ11を外嵌装着し、この
ベアリングホルダ11とスリーブ4との間の環状空間に2
個のベアリング3と磁力クラッチ5を配置する点が第1
実施例と異なる。
ベアリングホルダ11は、2個のベアリング3のインナー
レース3aが圧入固定される取付軸部12と、磁力クラッチ
5側へ延びる駆動軸部13とを有し、この駆動軸部13とス
リーブ4との間に磁力クラッチ5を配置する。駆動軸部
13にはベアリング押えを兼ねるリングナット9をねじ込
み固定し、これとカラー8との間に第1実施例と同様に
マグネット5aおよび駆動リング5bを対向配置する。両ベ
アリング3のアウターレース3bは、スリーブ4に対して
圧入固定される。
なお、ベアリング3の転動子はローラに変更できる。磁
力クラッチ5のマグネット5aはリングナット9に装着し
てあってもよく、リングナット9とカラー8の双方に配
置してあってもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るテープ巻取り装置の第1実施例を
示す縦断正面図である。 第2図は本考案に係るテープ巻取り装置の第2実施例を
示す縦断正面図である。 第3図は従来テープ巻取り装置の一部切り欠き正面図で
ある。 2……回転駆動軸、3……ベアリング、3a……インナー
レース、3b……アウターレース、3c……転動子、3d……
駆動軸部、4……スリーブ、5……磁力クラッチ、6…
…ハブ、T……テープ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動軸(2)にベアリング(3)を介
    してハブ装着用のスリーブ(4)を遊転自在に支持し、
    このスリーブ(4)と回転駆動軸(2)との間に、テー
    プ巻取り用トルクを伝達する磁力クラッチ(5)を介装
    し、 テープ(T)を円盤状に巻取るフランジレス型のハブ
    (6)が、前記スリーブ(4)に外嵌装着されているテ
    ープ巻取装置であって、 スリーブ(4)と回転駆動軸(2)との間の環状空間
    に、磁力クラッチ(5)と、スリーブ(4)の幅寸法の
    半分以上を占めるベアリング(3)とを隣接して配置
    し、 ベアリング(3)は複数列の転動子(3c)の群を有する
    複列型に構成されており、 ベアリング(3)のインナーレース(3a)の一端を磁力
    クラッチ(5)の側へ延出して駆動軸部(3d)を形成
    し、この駆動軸部(3d)とスリーブ(4)との間に、ト
    ルクを伝達する回転平面が軸心と直交する状態で磁力ク
    ラッチ(5)を配置し、 スリーブ(4)がベアリング(3)単体のみで回転自在
    に支持されていることを特徴とするテープ巻取装置。
  2. 【請求項2】回転駆動軸(2)にベアリング(3)を介
    してハブ装着用のスリーブ(4)を遊転自在に支持し、
    このスリーブ(4)と回転駆動軸(2)との間に、テー
    プ巻取り用トルクを伝達する磁力クラッチ(5)を介装
    し、 テープ(T)を円盤状に巻取るフランジレス型のハブ
    (6)が、前記スリーブ(4)に外嵌装着されているテ
    ープ巻取装置であって、 回転駆動軸(2)にベアリングホルダ(11)を外嵌装着
    し、このベアリングホルダ(11)とスリーブ(4)との
    間の環状空間に、磁力クラッチ(5)と、スリーブ
    (4)の幅寸法の半分以上を占める2個以上のベアリン
    グ(3)を隣接して配置し、 ベアリングホルダ(11)は、ベアリング(3)が外嵌止
    着される取付軸部(12)と、磁力クラッチ(5)側へ延
    びる駆動軸部(13)とを有し、 駆動軸部(13)とスリーブ(4)との間に、トルクを伝
    達する回転平面が軸心と直交する状態で磁力クラッチ
    (5)を配置し、 スリーブ(4)がベアリング(3)のみで回転自在に支
    持されていることを特徴とするテープ巻取装置。
JP5815290U 1990-05-31 1990-05-31 テープ巻取り装置 Expired - Lifetime JPH0745490Y2 (ja)

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JPH0416742U JPH0416742U (ja) 1992-02-12
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