JPH0745263B2 - アントラキノン系長波長吸収色素を用いたレーザー光記録媒体 - Google Patents
アントラキノン系長波長吸収色素を用いたレーザー光記録媒体Info
- Publication number
- JPH0745263B2 JPH0745263B2 JP4158005A JP15800592A JPH0745263B2 JP H0745263 B2 JPH0745263 B2 JP H0745263B2 JP 4158005 A JP4158005 A JP 4158005A JP 15800592 A JP15800592 A JP 15800592A JP H0745263 B2 JPH0745263 B2 JP H0745263B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- formula
- optical recording
- anthraquinone
- chemical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光記録媒体に
関する。更に詳しくは、アントラキノン系長波長吸収色
素を使用するレーザー光記録媒体に関する。
関する。更に詳しくは、アントラキノン系長波長吸収色
素を使用するレーザー光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】従来のレーザ
ー光記録媒体用の色素としては、例えば特開昭59−2
6293号記載の下記一般式(2)(化2)
ー光記録媒体用の色素としては、例えば特開昭59−2
6293号記載の下記一般式(2)(化2)
【0003】
【化2】
【0004】で示されるアントラキノン系化合物、特開
昭59−199291号、59−199292号、60
−15458号記載の下記一般式(3)(化3)
昭59−199291号、59−199292号、60
−15458号記載の下記一般式(3)(化3)
【0005】
【化3】
【0006】で示されるナフトキノン系化合物などが知
られている。しかし、これらの化合物はその製造におい
て多工程又有害ガス等を必要として、工業的に製造する
には不利な化合物であった。また、光記録媒体用色素と
しては分光特性が不充分であり、満足のいく性能を有す
るレーザー光記録媒体は得られていなかった。
られている。しかし、これらの化合物はその製造におい
て多工程又有害ガス等を必要として、工業的に製造する
には不利な化合物であった。また、光記録媒体用色素と
しては分光特性が不充分であり、満足のいく性能を有す
るレーザー光記録媒体は得られていなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは工業的に容
易に得られる化合物でかつ、700〜800nmに吸収
波長を有する色素を鋭意検討した結果、前記式(1)
(化1)で示される化合物が工業的に有利に製造でき、
しかも優れた分光特性などを有し、この化合物を使用し
たレーザー光記録媒体は、極めて性能が良好であること
を見い出し、本発明に到った。すなわち、本発明は下記
一般式(1)(化4)
易に得られる化合物でかつ、700〜800nmに吸収
波長を有する色素を鋭意検討した結果、前記式(1)
(化1)で示される化合物が工業的に有利に製造でき、
しかも優れた分光特性などを有し、この化合物を使用し
たレーザー光記録媒体は、極めて性能が良好であること
を見い出し、本発明に到った。すなわち、本発明は下記
一般式(1)(化4)
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、ベンゼン核A,B,C,Dは同一
または各々独立に、低級アルキル基、シクロアルキル
基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基、または
ハロゲン原子で置換されていてもよい。〕で示されるア
ントラキノン系長波長吸収色素を用いたレーザー光記録
媒体である。
または各々独立に、低級アルキル基、シクロアルキル
基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基、または
ハロゲン原子で置換されていてもよい。〕で示されるア
ントラキノン系長波長吸収色素を用いたレーザー光記録
媒体である。
【0010】本発明のレーザー光記録媒体に使用する色
素、即ち式(1)化合物を製造する方法としては、ロイ
コ−1,4,5,8−テトラヒドロキシアントラキノン
と下式アニリン誘導体(4)〜(7)(化5〜化8)、
素、即ち式(1)化合物を製造する方法としては、ロイ
コ−1,4,5,8−テトラヒドロキシアントラキノン
と下式アニリン誘導体(4)〜(7)(化5〜化8)、
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】
【化7】
【0014】
【化8】
【0015】〔式(4)〜(7)(化5〜化8)のベン
ゼン核A〜Dは式(1)(化4)のベンゼン核A〜Dと
同じ。〕の一種または二種以上を少なくとも4モル倍用
いて、自溶媒または溶媒の存在下、ホウ酸と鉱酸、及び
亜鉛の存在下、50〜300℃、好ましくは100〜2
00℃にて加熱反応させることにより、前記式(1)
(化4)で示す色素を得ることが出来る。
ゼン核A〜Dは式(1)(化4)のベンゼン核A〜Dと
同じ。〕の一種または二種以上を少なくとも4モル倍用
いて、自溶媒または溶媒の存在下、ホウ酸と鉱酸、及び
亜鉛の存在下、50〜300℃、好ましくは100〜2
00℃にて加熱反応させることにより、前記式(1)
(化4)で示す色素を得ることが出来る。
【0016】本発明のレーザー光記録媒体により画像記
録を形成する方法としては、特開昭59−26293号
等にみられる公知の方法で可能である。
録を形成する方法としては、特開昭59−26293号
等にみられる公知の方法で可能である。
【0017】また、光記録媒体に色素を塗布する方法と
しては、例えば特開昭60−15458号記載のような
蒸着方法あるいは有機溶媒に色素を溶解し塗布する方法
などが知られている。
しては、例えば特開昭60−15458号記載のような
蒸着方法あるいは有機溶媒に色素を溶解し塗布する方法
などが知られている。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。 実施例1 下記式(A)(化9)
明する。 実施例1 下記式(A)(化9)
【0019】
【化9】
【0020】で示される色素を、アセトニトリルに溶解
し、アルミニウム蒸着膜を有するメタクリル樹脂上にス
ピンコート法により塗布、乾燥し、光記録媒体を得た。
この光記録媒体は良好な書き込み特性と記録保存性を示
した。
し、アルミニウム蒸着膜を有するメタクリル樹脂上にス
ピンコート法により塗布、乾燥し、光記録媒体を得た。
この光記録媒体は良好な書き込み特性と記録保存性を示
した。
【0021】上記式(A)(化9)の色素は、ロイコ−
1,4,5,8−テトラヒドロキシアントラキノン24
g、p−メチルアニリン150g、ホウ酸5g、35%
塩酸10gと、亜鉛2gを混合し、150℃で5時間反
応させた。
1,4,5,8−テトラヒドロキシアントラキノン24
g、p−メチルアニリン150g、ホウ酸5g、35%
塩酸10gと、亜鉛2gを混合し、150℃で5時間反
応させた。
【0022】反応後80℃に冷却し、メタノール500
mlに排出し、濾過、洗浄、乾燥し、上記式(A)(化
9)の化合物40gを得た。λmax(クロロホルム
中)=755nmで、またクロロホルム中の透過率は7
00nmで6%、600nmで52%、550nmで7
4%、500nmで80%、480nmで82%、40
0nmで40%であった。
mlに排出し、濾過、洗浄、乾燥し、上記式(A)(化
9)の化合物40gを得た。λmax(クロロホルム
中)=755nmで、またクロロホルム中の透過率は7
00nmで6%、600nmで52%、550nmで7
4%、500nmで80%、480nmで82%、40
0nmで40%であった。
【0023】実施例2 下記式(B)(化10)
【0024】
【化10】
【0025】の化合物は、実施例1と同様にして合成し
た。収量42gであった。λmax(クロロホルム中)
=745nmまた、この色素を用いて実施例1と同様に
して得られた光記録媒体は良好な書き込み特性と記録保
存性を示した。
た。収量42gであった。λmax(クロロホルム中)
=745nmまた、この色素を用いて実施例1と同様に
して得られた光記録媒体は良好な書き込み特性と記録保
存性を示した。
【0026】実施例3〜8 下記式(8)(化11)
【化11】
【0027】で示される第1表(表1)の化合物を、実
施例1と同様にして合成し、光記録媒体としての特性を
測定したところ、良好な書き込み特性と記録保存性を示
した。
施例1と同様にして合成し、光記録媒体としての特性を
測定したところ、良好な書き込み特性と記録保存性を示
した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の光記録媒体は、優れた書き込み
特性を有し、かつ耐熱性や耐光性等の記録保存性が極め
て良好であり、実用上非常に有用なレーザー光記録媒体
である。
特性を有し、かつ耐熱性や耐光性等の記録保存性が極め
て良好であり、実用上非常に有用なレーザー光記録媒体
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記式(1)(化1) 【化1】 〔式中、ベンゼン核A,B,C,Dは同一または各々独
立に、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基、またはハロゲン原子で
置換されていてもよい。〕で示されるアントラキノン系長波長吸収色素を用いたレ
ーザー光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4158005A JPH0745263B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | アントラキノン系長波長吸収色素を用いたレーザー光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4158005A JPH0745263B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | アントラキノン系長波長吸収色素を用いたレーザー光記録媒体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60132036A Division JPH0742411B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | アントラキノン系長波長吸収色素 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179150A JPH05179150A (ja) | 1993-07-20 |
JPH0745263B2 true JPH0745263B2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=15662178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4158005A Expired - Lifetime JPH0745263B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | アントラキノン系長波長吸収色素を用いたレーザー光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0745263B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62903A (ja) * | 1985-06-05 | 1987-01-06 | Sumitomo Chem Co Ltd | 近赤外線吸収フイルタ− |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4158005A patent/JPH0745263B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62903A (ja) * | 1985-06-05 | 1987-01-06 | Sumitomo Chem Co Ltd | 近赤外線吸収フイルタ− |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05179150A (ja) | 1993-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5941363A (ja) | 新規ピリリウム系染料およびその製造方法 | |
JP3860616B2 (ja) | フタロシアニン化合物 | |
JP2012514063A (ja) | 銅フタロシアニン化合物およびこれを用いた近赤外線吸収フィルター | |
JPH0745509B2 (ja) | ニッケル錯体 | |
JPH0813930B2 (ja) | 近赤外線吸収フィルター用高純度アントラキノン系色素 | |
JPH03103476A (ja) | 含金属インドアニリン系化合物 | |
TWI419936B (zh) | A cyanine compound, an optical recording material using the compound, and an optical recording medium | |
JPS61291651A (ja) | アントラキノン系長波長吸収色素 | |
JPH0745263B2 (ja) | アントラキノン系長波長吸収色素を用いたレーザー光記録媒体 | |
JPS61215663A (ja) | ナフタロシアニン化合物 | |
US5723617A (en) | Pyrrolo 2,1-a!isoquinoline dyes | |
JP2547033B2 (ja) | メチン系化合物、その製法及びそれを用いてなる光情報記録媒体 | |
JP3075676B2 (ja) | アントラキノン系長波長吸収色素及びそれを使用してなるレーザー光記録媒体 | |
JPH06172361A (ja) | フタロシアニン化合物 | |
EP1826245A1 (en) | Nonsolvated crystals of polymethine compound, process for production thereof and use of the crystals | |
EP3950675A1 (en) | Fluorescent compound, preparation method therefor, and use thereof | |
JP3030472B2 (ja) | 新規なフルオラン化合物 | |
JPH01157944A (ja) | メチン系化合物、その製法及びそれを用いてなる光情報記録媒体 | |
JPH0372481A (ja) | ナフタロシアニン誘導体及びその製造方法 | |
JPS59101607A (ja) | カラ−撮像装置 | |
US20030220511A1 (en) | Novel compounds useful, for example, in optical switching and manufacturing method thereof | |
JP3030473B2 (ja) | 新規なフルオラン化合物の製造方法 | |
JPH0662861B2 (ja) | アントラキノン系長波長吸収色素及びその製造方法 | |
JPH10182651A (ja) | ピリドフェノオキサジン金属キレート化合物 | |
JPH0733746A (ja) | 有機金属錯体化合物及び該化合物を用いた光記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |