JPH0662861B2 - アントラキノン系長波長吸収色素及びその製造方法 - Google Patents
アントラキノン系長波長吸収色素及びその製造方法Info
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- JPH0662861B2 JPH0662861B2 JP13203785A JP13203785A JPH0662861B2 JP H0662861 B2 JPH0662861 B2 JP H0662861B2 JP 13203785 A JP13203785 A JP 13203785A JP 13203785 A JP13203785 A JP 13203785A JP H0662861 B2 JPH0662861 B2 JP H0662861B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、700nm以上に吸収波長を有する、下記式
(I) 〔式(I)中、ベンゼン核A及びBは同一、または各々独
立に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、、トリフル
オロメチル基、またはハロゲン原子で置換されていても
よい。〕 で示されるアントラキノン系色素、及び上記式(I)の化
合物色素を製造するに際し、式(II) 〔式(II)中、ベンゼン核A及びBは式(I)と同一の意味
を表わす。〕 で示される化合物を非プロトン性極性溶媒中、青酸化合
物と反応させることを特徴とする製造方法に関する。
(I) 〔式(I)中、ベンゼン核A及びBは同一、または各々独
立に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、、トリフル
オロメチル基、またはハロゲン原子で置換されていても
よい。〕 で示されるアントラキノン系色素、及び上記式(I)の化
合物色素を製造するに際し、式(II) 〔式(II)中、ベンゼン核A及びBは式(I)と同一の意味
を表わす。〕 で示される化合物を非プロトン性極性溶媒中、青酸化合
物と反応させることを特徴とする製造方法に関する。
式(I)で示される色素は、カラーフイルターまたは光記
録媒体などに用いられる有用な、700〜800nmに吸
収波を有する緑色色素である。
録媒体などに用いられる有用な、700〜800nmに吸
収波を有する緑色色素である。
従来の技術及び問題点 緑色色素すなわち長波長吸収色素の用途としては、レー
ザー用フイルター、カラー撮像素子及びカラーデイスプ
レー用の微細色分解フイルター用、光画像記録用、光記
録媒体用などに使用されている。
ザー用フイルター、カラー撮像素子及びカラーデイスプ
レー用の微細色分解フイルター用、光画像記録用、光記
録媒体用などに使用されている。
上記分野に用いる公知の色素としては、例えば特開昭5
9−26293記載の、下式の一般式で示されるアント
ラキノン系化合物 特開昭59−199291、59−199292、60
−15458記載の、下式の一般式で示されるナフトキ
ノン系化合物などが知られている。
9−26293記載の、下式の一般式で示されるアント
ラキノン系化合物 特開昭59−199291、59−199292、60
−15458記載の、下式の一般式で示されるナフトキ
ノン系化合物などが知られている。
しかし、これらの化合物はその製造において多工程又有
害ガス等を必要として、工業的に製造するには不利な化
合物であった。
害ガス等を必要として、工業的に製造するには不利な化
合物であった。
又フイルター用、光画像記録用又は光記録媒体用色素と
しては、分光特性が不充分であった。
しては、分光特性が不充分であった。
問題点を解決する方法 本発明者らは、工業的に容易に得られる化合物でかつ、
700〜800nmに吸収波長を有する色素を鋭意検討し
た結果、前記式(I)で示される化合物が工業的に有利に
製造でき、しかもすぐれた分光特性などを有しているこ
とを見い出し本発明に到った。
700〜800nmに吸収波長を有する色素を鋭意検討し
た結果、前記式(I)で示される化合物が工業的に有利に
製造でき、しかもすぐれた分光特性などを有しているこ
とを見い出し本発明に到った。
本発明の色素を製造する方法としては、1,4−ジ置換ア
ミノ−5,8−ジオキシアントラキノンをジメチルスルホ
キシド等の非プロトン性極性溶媒中、2〜20モル比の
NaCNなどの青酸化合物と40〜150℃、好ましくは6
0〜100℃にて反応させることにより、前記式(I)で
示す色素を得ることが出来る。
ミノ−5,8−ジオキシアントラキノンをジメチルスルホ
キシド等の非プロトン性極性溶媒中、2〜20モル比の
NaCNなどの青酸化合物と40〜150℃、好ましくは6
0〜100℃にて反応させることにより、前記式(I)で
示す色素を得ることが出来る。
本発明の色素を用いてカラーフイルターを得る方法とし
ては、公知方法、即ち例えばガラス表面にアルミナゲル
などを塗付、焼成した透明基材や、透明樹脂(アクリル
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフ
イン樹脂等)基材に、本発明の色素を塗布、染色又は蒸
着させる方法、又は樹脂に本発明の色素を練り込み加工
する方法などがある。
ては、公知方法、即ち例えばガラス表面にアルミナゲル
などを塗付、焼成した透明基材や、透明樹脂(アクリル
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフ
イン樹脂等)基材に、本発明の色素を塗布、染色又は蒸
着させる方法、又は樹脂に本発明の色素を練り込み加工
する方法などがある。
又レーザー光により画像記録をする方法としては特開昭
59−26293等にみられる公知の方法で可能であ
る。
59−26293等にみられる公知の方法で可能であ
る。
又、光記録媒体を製造する方法としては、例えば特開昭
60−15458記載のような蒸着方法あるいは有機媒
体に色材を溶解し塗布する方法などが知られている。
60−15458記載のような蒸着方法あるいは有機媒
体に色材を溶解し塗布する方法などが知られている。
〔実施例−1〕 下式(A) の色素2部を、ポリプロピレングリコール20部とシリ
カ20部及びブチルセロソルブ60部と共に、フーバー
マーラーで微粉砕化してつくったインクを、多孔質アル
ミナ薄層を有するガラス基材の上にプリントし、続いて
300℃にて熱処理をして、基材を着色した。このよう
にして試作したフイルターは分光特性に優れた緑色のフ
イルターであった。
カ20部及びブチルセロソルブ60部と共に、フーバー
マーラーで微粉砕化してつくったインクを、多孔質アル
ミナ薄層を有するガラス基材の上にプリントし、続いて
300℃にて熱処理をして、基材を着色した。このよう
にして試作したフイルターは分光特性に優れた緑色のフ
イルターであった。
上記式(A)の色素は、1,4−ジトルイジノ−5,8−ジオキ
シアントラキノン10部、重炭酸アンモニウム2部、青
酸ソーダ10部をジメチルスルホキシド200部中で8
0℃で3時間反応させ、続いて水に排出し、過、水洗
乾燥することにより9部得られた。
シアントラキノン10部、重炭酸アンモニウム2部、青
酸ソーダ10部をジメチルスルホキシド200部中で8
0℃で3時間反応させ、続いて水に排出し、過、水洗
乾燥することにより9部得られた。
また上記フイルター用には、カラムクロマトグラフイー
により精製した色素を使用した。この色素のλmax(ク
ロロホルム中)は740nm、またクロロホルム中の透過
率は400nmで12%、460nmで40%、500nmで
36%、600nmで26%、700nmで2%であった。
により精製した色素を使用した。この色素のλmax(ク
ロロホルム中)は740nm、またクロロホルム中の透過
率は400nmで12%、460nmで40%、500nmで
36%、600nmで26%、700nmで2%であった。
〔実施例−2〕 下式(B) の色素をエチレングリコールに溶解し、150℃にてポ
リエチレンテレフタレート樹脂フイルムを、浸漬、1時
間染色したところ緑色のフイルムが得られた。このフイ
ルムはフイルターとしての分光特性を有していた。
リエチレンテレフタレート樹脂フイルムを、浸漬、1時
間染色したところ緑色のフイルムが得られた。このフイ
ルムはフイルターとしての分光特性を有していた。
上記式(B)の色素は実施例−1と同様にして合成した。
収量8部。λmax(クロロホルム中)=735nm。
収量8部。λmax(クロロホルム中)=735nm。
〔実施例−3〕 下式(C) の色素をジクロロメタンに溶解し、メタクリル樹脂の上
にアルミを蒸着した基材に塗布し、光記録用媒体を試作
したところ、優れた特性を示した。
にアルミを蒸着した基材に塗布し、光記録用媒体を試作
したところ、優れた特性を示した。
上記式(C)の色素は、実施例−1と同様にして合成し
た。λmax(クロロホルム中)=750nm。
た。λmax(クロロホルム中)=750nm。
〔実施例−4〕 下式(D) で示される色素を減圧下蒸着させ試作した光記録媒体は
優れた特性を示した。
優れた特性を示した。
上記式の色素は実施例−1と同様に合成した。λmax
(クロロホルム中)=755nm。
(クロロホルム中)=755nm。
〔実施例−5〜10〕 下記式の構造を有する色素で試作したフイルター及び光
記録媒体は優れた特性を有していた。
記録媒体は優れた特性を有していた。
Claims (2)
- 【請求項1】下記式(I) 〔式(I)中、ベンゼン核A及びBは同一、または各々独
立に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオ
ロメチル基、またはハロゲン原子で置換されていてもよ
い。〕 で示されるアントラキノン系長波長吸収色素。 - 【請求項2】一般式(II) 〔式(II)中、ベンゼン核A及びBは同一、または各々独
立に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオ
ロメチル基、またはハロゲン原子で置換されていてもよ
い。〕 で示される化合物を、非プロトン性極性溶媒中、青酸化
合物と反応させることを特徴とする一般式(I) 〔式中、ベンゼン核A及びBは、式(II)のベンゼン核A
及びBと同じ。〕 で示されるアントラキノン系長波長吸収色素の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13203785A JPH0662861B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | アントラキノン系長波長吸収色素及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13203785A JPH0662861B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | アントラキノン系長波長吸収色素及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61291652A JPS61291652A (ja) | 1986-12-22 |
JPH0662861B2 true JPH0662861B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=15072025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13203785A Expired - Lifetime JPH0662861B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | アントラキノン系長波長吸収色素及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662861B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3806119B2 (ja) * | 2003-05-23 | 2006-08-09 | ローム アンド ハース カンパニー | 置換アントラキノンを用いた炭化水素のマーキング方法 |
US6977177B1 (en) | 2004-05-26 | 2005-12-20 | Rohm And Haas Company | Method for marking hydrocarbons with substituted anthraquinones |
US7635596B2 (en) | 2004-12-15 | 2009-12-22 | Rohm And Haas Company | Method for monitoring degradation of lubricating oils |
-
1985
- 1985-06-19 JP JP13203785A patent/JPH0662861B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61291652A (ja) | 1986-12-22 |
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