JPH07450Y2 - 延伸機の潤滑制御装置 - Google Patents

延伸機の潤滑制御装置

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JPH07450Y2
JPH07450Y2 JP1988100110U JP10011088U JPH07450Y2 JP H07450 Y2 JPH07450 Y2 JP H07450Y2 JP 1988100110 U JP1988100110 U JP 1988100110U JP 10011088 U JP10011088 U JP 10011088U JP H07450 Y2 JPH07450 Y2 JP H07450Y2
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JP
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lubrication
load
control device
clip
stretching machine
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邦治 飛田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は二軸延伸フィルム製造装置、布帛、フィルム等
帯状物の幅出し機、同時二軸延伸機等のテンター部に適
用される潤滑状態を制御するための制御装置に関する。
(従来の技術) 第3図乃至第5図に従来の延伸機の一例を示す。
第3図は従来の延伸機の概念図を示し、図中1は延伸機
により延伸処理がなされる布帛・フィルム等の帯状物
(以下フィルムと称す。)である。2はレールでフィル
ム1の両側端に沿うようにして一対が、夫々エンドレス
に固設されている。同一対のレール2はフィルム1の入
口部Aから出口部Bに向けて対向する距離が拡がってい
る。3はクリップでローラチェン等によってエンドレス
に連結され、左右一対から成り、夫々レール2上にクリ
ップ部を相対して摺動可能に装着される。
このように構成された延伸機の入口部Aに於いて、クリ
ップ3によりフィルム1の両耳端部を把持し、レール2
に沿って図示矢印C方向にフィルム1を移動させると同
時に幅方向に延伸し、延伸機の出口部Bに於いてクリッ
プ3の把持を解き、フィルム1のみを延伸機の外に送り
出し、クリップ3はレール外側を図示矢印Eの方向に順
次移動することにより、レール2上を巡回し上記の延伸
作用を繰り返す。クリップ3の駆動は図示せぬ駆動装置
等によって行われる。
ところで、上記延伸機はクリップ3の移動態様により、
摺動型延伸機と転動型延伸機に大別される。
第4図は従来の摺動型延伸機のフィルム進行方向に対す
る直角方向の断面図を示す。
これを具体的に説明すると、1はフィルム、5はクリッ
プ本体で、該クリップ本体5は断面が略コ字状に形成さ
れ個々がローラチェン9にて連結されたクリップ台8に
取付けられている。6はピン7を介しクリップ本体5に
回転可能に取付けられているクリップレバーである。
10はレール本体で断面が略H字状に形成され、全体が床
面上にエンドレスに固設されている。11,12,13は夫々摺
動受板でレール本体10の前記クリップ台の摺動部に取付
けられ、その摺動面は図示せぬ給油装置により潤滑され
ている。
以上の構成に於いて、クリップ台8はローラチェン9で
エンドレスに連結され、左右一対が同調して図示せぬ駆
動装置により第3図矢印CからEの方向に向けて連続し
て巡回される。
クリップレバー6は、延伸機入口部A(第3図)に於い
て図示せぬクリップレバー6の下降装置によって押し下
げられ、フィルム1をクリップ本体5とクリップレバー
6とで形成される把持部Kで把持し、第3図矢印C方向
にレール2に沿って駆動されてフィルム1を延伸し、延
伸機出口部B(第3図)に達すると、図示せぬクリップ
レバー上昇装置によって押し上げられフィルム1の把持
を解除する。
レール本体10の前長にわたって摺動受板11,12,13が取付
けられ、該各摺動板11,12,13はフィルム1の延伸力、ク
リップ自重等の力を受け乍らクリップ台8を摺動させ
る。この際、図示せぬ給油装置により給油配管15,16を
介して各潤滑面L,M,Nに給油し潤滑を行う。
第5図は従来の転動型延伸機の断面図を示す。同図に於
いて、1はフィルム、20はクリップ本体で前記摺動型と
同様ローラチェン26で連結されている。21はクリップレ
バーで、ピン22を介してクリップ本体20に回転可能に取
付けられている。
また、同クリップ本体20には転動軸が垂直となるローラ
23,24及び転動軸が水平となるローラ25が夫々軸23′,2
4′,25′を介して回転自在に取付けられている。
27,27′は主転動体サポート28を挟んで配設されるレー
ル本体で、該レール本体27,27′及び主転動体サポート2
8はレール受29によって支承されている。
その作用を説明すると、フィルム1の把持及びその延伸
については、前記摺動型延伸機の作用と同じである。
ただ、本転動型延伸機ではクリップ本体の移動がローラ
の転動によって行われる。また、レール本体27,27′の
全長にわたって主転動体サポート28が設けられ、該主転
動体サポート28の転動面Rはフィルム1の延伸力等を受
け、一方クリップの自重はレール本体27のローラ25転動
面Pにて受ける。
この際、図示せぬ給油装置から各転動面P,Rに給油し潤
滑を行う。
以上述べた各延伸機ともにクリップの移動時、特にフィ
ルム1の延伸時にはレールと摺動受板11,12,13並びにレ
ールとローラ23,24,25の間で摩擦があり、このため潤滑
剤が周囲に飛散することになる。
ところで、延伸フィルムの製造工程は、磁気テープ用ベ
ースフィルム、コンデンサ用絶縁材、写真用ベースフィ
ルム等の用途では極めてクリーン度の高いことが要求さ
れることは勿論のこと、一般のフィルムについても品質
の向上が要求される。
一方、運転管理面では給油量の管理が運転員の経験と勘
に頼っており、管理が不充分となることがある。
従来のこの種延伸機、特に摺動型延伸機では潤滑剤の飛
散によるフィルムの汚染が問題となっている。
(考案が解決しようとする課題) このように、従来の延伸機はクリップとレール間の摺動
面或は転動面から潤滑剤が飛散し易く、フィルムを汚染
するため、これを無くすには最適な給油量とする必要が
ある。しかし、潤滑剤の供給量の管理は運転員の経験と
勘に頼っているため、どうしても潤滑部が潤滑不足とな
らないように安全側に給油量を調整することになり、多
量に給油することが多く油飛散を起こし易い。
本考案は、これらの事情に鑑みて開発されたもので、潤
滑状態制御装置による自動的な最適運転を計り、油飛散
を防止しようとするものである。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、二軸延伸機において、走行するクリ
ップの潤滑面の潤滑状態を検出して制御装置に検出信号
を送る潤滑状況検出器と、クリップ駆動部の負荷を検出
して前記制御装置に検出信号を送る負荷検出器と、前記
制御装置を介して送られる前記各検出器からの検出信号
と予め設定された良否判定基準値とを比較し、その良否
判定信号を前記制御装置へ送る潤滑状況及び負荷判定回
路と、前記制御装置からの指令により給油量を増減でき
る潤滑装置とを備え、生産運転条件と負荷の関係から正
常な運転条件下での負荷を予め記憶しておき、前記潤滑
状況検出器とダブル負荷検出器を使用するようにしてな
るもので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
(作用) 負荷検出器によりクリップの駆動部における潤滑状況を
検出し、併せてこの潤滑状況に深く関係する駆動部の負
荷をも検出する。これらの検出信号は一旦中央制御装置
を介して潤滑状況及び負荷判定回路に送られ、同回路で
予め設定された基準値と比較判定され、その判定結果を
中央制御回路に送り、同中央制御回路から表示装置に表
示信号を送ると共に潤滑装置(給油装置)に作動信号を
送り、クリップの駆動部における潤滑面に最適給油を行
い、潤滑状態を常時正常に維持させる。その結果、潤滑
剤の給油を最適に制御させることができ、油の飛散を減
少させることが出来る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面について説明する。
第1図は本考案の実施例である潤滑制御装置のシステム
図である。60(60a,60b)はクリップ台の潤滑面に対向
して設置される潤滑状況検出器で、視覚センサ、油膜セ
ンサ等により潤滑状況を検出し、中央制御装置70へ検出
信号を送る。
61は負荷検出器で、クリップの駆動装置の負荷を検出
し、中央制御装置70へ検出信号を送る。
71は潤滑状況及び負荷判定回路で、上記中央制御装置70
を介して送られる上記潤滑状況検出器60(60a,60b)及
び負荷検出器61からの検出信号と予め設定された運転許
容値等の良否判定基準値とを比較し、その良否判定信号
を中央制御装置70へ送る。
72は上記判定回路71からの結果を表示する潤滑状況表示
装置であり、73は潤滑装置で、中央制御装置70からの指
令により給油量を増減でき、クリップの潤滑面L,M,Nへ
潤滑油を給油する。
本考案による良否の判定は第2図に示すクリップの各潤
滑面であるクリップ台8の側面L及び上面Nの潤滑状況
と駆動装置の負荷に基づいて行う。
第2図は、摺動型延伸機における潤滑状況を検出すると
きの実施例であり、クリップ台8の側方及び上方に設け
た潤滑状況検出器60a,60bにより潤滑状況を検出する。
検出法はクリップ台8の潤滑面L及びNの油膜状態を視
覚センサ又は油膜センサ等により検出する。転動型延伸
機の場合は、第5図における各ローラ23,24,25の転動面
の状況をチェックする。
第6図は延伸機における運転速度と負荷の関係を示した
グラフである。生産運転条件、例えば生産する製品フィ
ルムの材料厚み延伸倍率、温度条件等が決まると、正常
な運転条件下での負荷が定まる。給油量を異常に絞り過
ぎると潤滑不足となり、この負荷が増大するので、この
負荷を負荷検出器61により検出する。
潤滑状況及び負荷判定に基づく対策処置の一例を以下に
示す。
潤滑状況が運転基準値内であればそのまま生産を続け
る。過剰な潤滑状況であれば潤滑装置に指令し、基準値
になるまで自動的に給油量を減少させる。給油不足の場
合は逆に増加させる。
上記2種の検出のうち負荷検出は異常に給油を絞り過ぎ
た場合を潤滑状況検出器でチェックすると共に、ダブル
にチェックする為のものであり、前述の如く予め記憶さ
れた生産条件と負荷の関係の許容値を超えた場合は自動
的に潤滑装置に指令し給油量を増加させる。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案によると、潤滑状況検出
器と負荷検出器により、クリップ潤滑面の潤滑状態を検
出し、潤滑状況及び負荷判定回路により、予め設定され
た基準の潤滑状態と比較判定し、同回路の信号により潤
滑装置に作動信号を送って、クリップ潤滑面に最適な給
油を行うことができる。従って本考案によると、最適な
潤滑状態に制御できるので、油の飛散を格段に減少させ
ることができると共に、運転員の経験と勘による作業が
無くなり、生産の安定化を図ることができ、また過剰給
油がなくなり、潤滑油の省資源化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の制御装置における制御ブロック図、第
2図は本考案の実施例である摺動型延伸機のフィルム進
行方向に対する直角方向の断面図、第3図は延伸機の一
般概念を示す平面図、第4図は従来の摺動型延伸機のフ
ィルム進行方向に対する直角方向の断面図、第5図は従
来の転動型延伸機におけるクリップ走行装置の断面図、
第6図は延伸機一般の運転速度に対する負荷の相関図で
ある。 図の主要部分の説明 3……クリップ 60(60a,60b)……潤滑状況検出器 61……負荷検出器 71……潤滑状況及び負荷判定回路 73……潤滑装置 L,N……潤滑面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸機において、走行するクリップの
    潤滑面の潤滑状態を検出して制御装置に検出信号を送る
    潤滑状況検出器と、クリップ駆動部の負荷を検出して前
    記制御装置に検出信号を送る負荷検出器と、前記制御装
    置を介して送られる前記各検出器からの検出信号と予め
    設定された良否判定基準値とを比較し、その良否判定信
    号を前記制御装置へ送る潤滑状況及び負荷判定回路と、
    前記制御装置からの指令により給油量を増減できる潤滑
    装置とを備え、生産運転条件と負荷の関係から正常な運
    転条件下での負荷を予め記憶しておき、前記潤滑状況検
    出器とダブル負荷検出器を使用することを特徴とする延
    伸機の潤滑制御装置。
JP1988100110U 1988-07-28 1988-07-28 延伸機の潤滑制御装置 Expired - Lifetime JPH07450Y2 (ja)

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