JPH0744805A - 磁気ヘッド駆動回路 - Google Patents

磁気ヘッド駆動回路

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JPH0744805A
JPH0744805A JP19241993A JP19241993A JPH0744805A JP H0744805 A JPH0744805 A JP H0744805A JP 19241993 A JP19241993 A JP 19241993A JP 19241993 A JP19241993 A JP 19241993A JP H0744805 A JPH0744805 A JP H0744805A
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JP
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transistor
head
transistors
drive circuit
damping
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JP19241993A
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Inventor
Kazuo Kurihara
一夫 栗原
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録及び再生に用いられる磁気ヘッドの駆動
回路において、記録時にはヘッドに並列にダンピング抵
抗を挿入し、再生時にはダンピング抵抗を切り離す動作
を確実に行なうこと。 【構成】 入力信号によりオン・オフするスイッチング
トランジスタQ3 ,Q4,Q5 ,Q6 をブリッヂ状に接
続し、Q3 とQ4 の接続点と、Q5 とQ6 の接続点の間
にヘッドを接続してヘッド駆動回路を構成し、電源ライ
ンVCCとQ3 4の接続点にスイッチトランジスタQ9
と直列接続されたダンピング抵抗R4 を接続し、電源ラ
インVCCとQ5 6 の接続点の間にスイッチトランジス
タQ10と直列接続されたダンピング抵抗R6 を接続し、
これらQ9 とQ10を記録時にオン再生時にオフとなるよ
うに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号用磁気
記録再生装置のヘッドアンプに関し、特にその種の回路
に適用するダンピング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4を参照して、従来のヘッドアンプに
ついて説明する。図示のとおり、ヘッドアンプは信号記
録用の磁気ヘッド駆動回路(ライトドライバー)と信号
再生用の再生信号増幅器(リードアンプ)から成ってい
る。
【0003】図4において、401は磁気ヘッドであっ
て、その電気的等価回路は巻線によるインダクタンスL
H 、直流抵抗RH 及び差動入力容量CINで表わされる。
【0004】このように、磁気ヘッドには、インダクタ
ンスLH と容量CINがあるので、記録信号が印加された
とき共振現象が起こる。従ってこれを防止するために通
常ヘッドに並列にダンピング抵抗RD が接続されてい
る。
【0005】図4においてヘッド駆動回路はトランジス
タQ1 〜Q8 で構成されている。Q 3 ,Q4 ,Q5 及び
6 は入力信号に応じてオン・オフするスイッチングト
ランジスタでブリッヂ回路を形成し、Q1 とQ7 はクラ
ンプ用トランジスタでヘッド切り換え時に発生する逆起
電力により、トランジスタQ3 とQ5 が飽和するのを防
止するためのものである。
【0006】Q2 とQ8 はそれぞれQ1 とQ7 に対する
逆流防止用のトランジスタである。
【0007】入力端子402に供給される信号は分岐回
路404で2組の信号に分けられ、それぞれ出力端子1
と3及び2と4に同じ信号が出力される。
【0008】トランジスタQ3 とQ6 のベースはそれぞ
れ入力信号の2つの信号の中の一方の信号が与えられる
端子1,3に接続され、トランジスタQ4 とQ5 のベー
スはそれぞれ入力信号の中の他方の入力信号が与えられ
る端子2,4に接続されている。
【0009】トランジスタQ4 とQ6 のコレクタは電源
ラインVCCに接続され、トランジスタQ4 のエミッタは
トランジスタQ3 のコレクタに、トランジスタQ6 のエ
ミッタはトランジスタQ5 のコレクタにそれぞれ接続さ
れている。トランジスタQ3とQ5 のエミッタはともに
定電流源I1 に接続されている。
【0010】トランジスタQ3 のコレクタはヘッド回路
401の一方の端子に接続されるとともに、トランジス
タQ1 ,Q2 を介してトランジスタQ5 とQ6 の接続点
に接続されており、トランジスタQ5 のコレクタはヘッ
ド回路の他方の端子に接続されるとともに、トランジス
タQ7 ,Q8 を介してトランジスタQ3 とQ4 の接続点
に接続されている。
【0011】この回路で、入力端子402に記録すべき
入力信号が供給されると、その信号に応じて、トランジ
スタQ4 −ヘッド401−トランジスタQ5 −定電流源
1の回路でヘッド401に一方向の電流が流れ、トラ
ンジスタQ6 −ヘッド401−トランジスタQ3 −定電
流源I1 の回路で同ヘッド401に反対方向の電流が流
れることによって、ヘッドに記録用の交番電流が供給さ
れ、記録が行なわれる。
【0012】再生時は、ヘッド401で読み出した出力
を再生信号増幅器で増幅した後出力端子403に出力す
る。再生信号増幅器(リードアンプ)はトランジスタQ
12,Q14で構成される。
【0013】トランジスタQ12,Q14のコレクタはそれ
ぞれトランジスタQ13,Q15と抵抗R9 ,R10を介して
電源ラインVCCに接続され、同トランジスタQ12,Q14
のエミッタはともに定電流源I3 に接続されている。
【0014】トランジスタQ12のベースはヘッド401
の一方の端子に接続され、トランジスタQ14のベースは
ヘッド401の他方の端子に接続されている。トランジ
スタQ13と抵抗R9 の接続点が出力端子の一方のライン
に接続され、トランジスタQ 15と抵抗R10の接続点が出
力端子の他方のラインに接続されている。
【0015】リードアンプを形成するトランジスタQ12
とQ14のベースバイアス抵抗R7 とR8 は(図示しない
スイッチにより)信号記録時には回路から切り離され、
定電流源I2 ,I3 もオフにされる。
【0016】信号再生時には、トランジスタQ12のコレ
クタとベースの間に抵抗R7 が接続され、同トランジス
タQ12のコレクタとトランジスタQ14のベースの間に抵
抗R 8 が接続され、トランジスタQ12のコレクタ電圧は
例えば1.7ボルトになるようにバイアスがかけられ
る。
【0017】図から明らかなとおり、ヘッドに並列に接
続したダンピング抵抗RD は信号再生時にも接続された
ままになっているので、実使用周波数帯域ではリードア
ンプの出力ノイズENoutが大となり、ノイズ特性が悪
い。
【0018】これを改良したものとして、図5に示す回
路が提案されている。この回路においては、ヘッドに並
列に接続したダンピング抵抗RD をダイオードD1,D
2によって、読み取り時には切り離そうというものであ
る。
【0019】図5の回路において、ダンピング抵抗部分
を除いて他の回路構成は、図4に関して前述したのと同
じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0020】図5において図4と同様の部分には同様の
符号が付してあり同様の作用をすることを示している。
従ってそれらの回路動作についての詳しい説明はここで
は省略し、ダイオードD1,D2の動作についてのみ下
記に説明する。
【0021】まず、記録時について説明すると、ヘッド
の両端間にかかる電圧(ヘッド端子電圧)がダイオード
D1,D2の順方向電圧VF よりも小さい場合は、両ダ
イオードD1,D2は非導通(OFF)になるから、ダ
ンピング抵抗RD は回路から切り離されているのと同じ
である。
【0022】記録信号が増大して、ヘッド端子電圧がダ
イオードD1,D2の順方向電圧V F よりも大きくなる
と電流の方向によって、ダイオードD1又はD2が導通
(オン)してダンピング抵抗RD がヘッドの両端に並列
に接続された状態になる。
【0023】信号再生時は、記録時に比べてヘッド端子
電圧が低いので、このヘッド端子電圧はダイオードD
1,D2の順方向導通電圧VF より低くなり、ダイオー
ドD1,D2は非導通(オフ)となり、ダンピング抵抗
D が回路から切り離された状態になる。
【0024】上述のように、ダンピング抵抗RD に直列
に逆極性で並列接続したダイオード対を接続することに
より、記録時にはダンピング抵抗RD が挿入され再生時
には切り離されるようにできる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来の回
路においては、記録時にヘッド端子電圧RHW (但
し、RH はヘッド抵抗、IW は書込み電流)が、低く、
ダイオードD1,D2の順方向電圧VF より小さいとき
は、これらのダイオードは非導通であるからダンピング
抵抗RD が無いのと同じになり、ヘッド電流の立ち上が
り部分でリンギングが生じる。
【0026】また、ヘッド端子電圧Vはヘッド抵抗RH
とヘッド電流IH の積で与えられるから V=RH H ‥‥‥(1) で与えられ、ダンピング抵抗RD を流れる電流ID はダ
イオードの順方向電圧をVF とすると V−VF =RD D ‥‥‥(2) で与えられ、書込み電流IW はヘッドに流れる電流IH
とダンピング抵抗に流れる電流ID の和であるから IH +ID =IW ‥‥‥(3) である。
【0027】上記(1)式と(2)式からID を求め
(3)式に代入すると IH =(RD W +VF )/(RH +RD )‥‥‥(4) が得られる。
【0028】従ってもし、ヘッド端子電圧RH W の設
定条件がダイオードの順方向電圧V F の付近にあると、
ダイオードD1,D2の順方向電圧VF のバラツキ、ヘ
ッド抵抗RH のバラツキ、書き込み電流IW のバラツキ
によってヘッド電流IH が変わる可能性がある。
【0029】さらに、RHW がVF よりも小さいとき
はID =0なので(3)式よりIH=IW となり、RH
W がVF 以上になるとダンピング抵抗に電流ID が流れ
るのでヘッド電流IH は書き込み電流IW より小さくな
る。即ちIH <IW
【0030】従って、こらの条件を考慮するとヘッド抵
抗RH 及び書き込み電流IW の使用範囲が狭くなる。
【0031】本発明は上述の点に鑑み、ダンピング抵抗
D は、書き込み時には常に働き、最適なダンピングを
可能とし、読み出し時にはダンピング抵抗RD を切り離
すことによって、実使用周波数帯域での再生信号増幅器
(リードアンプ)の出力のノイズを小さくすることがで
き、高密度記録を可能とする磁気記録用ヘッド駆動回路
(ライトドライバー)のダンピング回路を提供すること
を目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッド駆動
回路は、第1と第2のスイッチングトランジスタの直列
接続路と、第3と第4のスイッチングトランジスタの直
列接続路とを並列に接続し、その一端を電源ライン、他
端を定電流源に接続し、前記第1と第2のスイッチング
トランジスタの接続点と、前記第3と第4のスイッチン
グトランジスタの接続点の間にヘッドを接続して成るヘ
ッド駆動回路において、前記電源ラインと、前記第1と
第2のスイッチングトランジスタの接続点の間に接続さ
れた第5のスイッチトランジスタとダンピング抵抗の直
列接続路と、前記電源ラインと、前記第3と第4のスイ
ッチングトランジスタの接続点の間に接続された第6の
スイッチトランジスタとダンピング抵抗の直列接続路と
を備え、前記ヘッドが記録動作に使われるときのみ前記
ダンピング抵抗がヘッドに等価的に並列に接続されるよ
うにしたことを特徴とする。
【0033】この磁気ヘッド駆動回路は、前記第5及び
第6のスイッチトランジスタのベースに、記録時のみ両
トランジスタを導通させる制御電圧が印加されるように
するのが好ましい。
【0034】また、このヘッド駆動回路は、前記第1と
第2のスイッチトランジスタの接続点と、前記第3と第
4のスイッチングトランジスタの接続点との間に、前記
第1と第3のトランジスタが飽和するのを防止するため
の1対のクランプ回路が接続されていることが好まし
い。
【0035】さらに、このヘッド駆動回路において、前
記クランプ回路がクランプ用トランジスタと逆流防止ダ
イオードの直列接続回路で成ることが好ましい。さら
に、このヘッド駆動回路において、前記ヘッドが信号読
み取りに使われるときには、前記第5と第6のスイッチ
トランジスタのそれぞれのベースとエミッタ間にほぼ同
電位のバイアスが与えられて、それらのスイッチトラン
ジスタがオフとなるようにすることが好ましい。
【0036】
【作用】本発明の上記構成によれば、ダンピング抵抗は
スイッチトランジスタのベース電圧制御によって回路中
に挿入されたり切り離されたりするようになっているの
で磁気ヘッドが信号記録に用いられている間は完全にヘ
ッドに並列にダンピング抵抗が接続された状態となり、
かつ、磁気ヘッドが信号の再生に用いられている間はダ
ンピング抵抗が切り離された状態になるので、記録時、
再生時ともに良好な動作特性が得られる。
【0037】
【実施例】次に、図1を参照して、本発明の一実施例の
説明をする。図1の回路において、101は磁気ヘッ
ド、Q1 〜Q8 はヘッド駆動回路を構成するトランジス
タで図4を参照して前述したものと同様の回路を構成し
ている。
【0038】Q9 ,Q10,R4 及びR6 は本発明にかか
るダンピング抵抗を与えるスイッチトランジスタ及び抵
抗器である。Q12及びQ14は再生信号増幅器を形成する
トランジスタ、Q11,Q13,Q15,R7 〜R10はそのバ
イアス回路を形成するトランジスタ及び抵抗器であり、
103は出力端子である。これらは図4を参照して前述
した回路と同様の回路である。
【0039】図5に示した従来の回路と、図1に示す本
発明の一実施例の回路の相違を明らかにするため、図5
の回路の磁気ヘッド駆動回路部分を等価的に書き直して
みると図3のとおりである。
【0040】この回路の動作について説明すると、記録
動作時には、入力交流信号の一方の極性のときトランジ
スタQ4 とQ5 がオンになってヘッド501とダンピン
グ抵抗RD に一方向の電流が流れ、他の極性のときトラ
ンジスタQ3 とQ6 がオンになってヘッドとダンピング
抵抗RD に逆方向の電流が流れる。
【0041】ダンピング抵抗RD に流れる電流は、入力
信号が小さく、即ち図のAとBの間の電圧が低く、ダイ
オードD1,D2の順方向導通電圧VF 以下のときはこ
れらのダイオードは導通しないので、ダンピング抵抗R
D は見かけ上無いものと同じになる。
【0042】入力信号が大きくなってダイオードD1,
D2にその順方向導通電圧以上の電圧がかかると、その
極性に応じてD1かD2の一方が導通してダンピング抵
抗R D がヘッドに並列に接続される。
【0043】ヘッド抵抗RH は通常小さな値であるか
ら、これを無視し、また、説明を簡単にするためダイオ
ードD1,D2の導通抵抗も無視して考えるとヘッドと
ダンピング抵抗によって作られる回路はLH ,CIN及び
D の並列共振回路であるから、その選択度Qは で与えられる。
【0044】上式から明らかなとおり、ダンピング抵抗
D が小さいと、Qも小さくなり、雑音電圧が大きく、
記録密度は大きくできない。
【0045】逆にダンピング抵抗RD を大きくすれば、
選択度Qが大きくなって記録密度を大きくすることがで
きる。
【0046】しかしながら、テープ等の記録媒体に書き
込まれた信号を読み取る場合には、ヘッドに並列にダン
ピング抵抗RD が入っているとリードアンプ(再生増幅
器)の雑音が大きくなるので、このダンピング抵抗を回
路から除外しなければならない。
【0047】図3の回路では、読み取り信号が記録信号
に比べて小出力であることを利用してダイオードD1,
D2によって読み取り時にはダンピング抵抗RD の回路
を断にしているが、この回路は、前述のとおり、記録信
号に対してもその信号の、小振幅部分に対してダイオー
ドD1,D2が断になってダンピング抵抗が接続されな
くなってしまい記録特性が劣化するという難点がある。
【0048】そこで本発明においては、図1に示すとお
りの回路によりダンピング抵抗の接続と切り離しを確実
に行なうようにしている。この様子を詳しく説明するた
めに関係部分を取り出して図2に示す。
【0049】図2において、トランジスタQ3 〜Q6
図3について前述したと同様のスイッチングトランジス
タで、入力信号の一方の極性でQ4 とQ5 が、他方の極
性でQ3 とQ6 がオンしてヘッドに交流電流を流すよう
になっている。
【0050】Q9 とQ10はスイッチダイオードの役目を
するトランジスタで、信号記録時は導通してダンピング
抵抗RD をヘッド回路101に等価的に並列に接続し、
再生時には非導通となってダンピング抵抗RD を切り離
す役目をする。
【0051】スイッチトランジスタQ9 及びQ10は後述
するとおり、それらのベースに印加される電圧によっ
て、オン・オフ制御されるスイッチであり、記録時には
完全にオンとなりオフになることがないので、記録特性
を劣化させることはない。
【0052】また、読み取り時にはQ9 及びQ10は完全
にオフになるのでダンピング抵抗R D は完全に切り離さ
れるから、読み取り時に雑音が増す心配もない。
【0053】なお、図2においてトランジスタQ9 とQ
10をダイオードと機械的スイッチの接点で図示してある
が、実際には図1に示すとおりそれらはそれぞれ1つの
トランジスタで形成される。
【0054】ここで再び図1を参照してダンピング抵抗
D の接続及び切り離しについて説明する。
【0055】ダンピング抵抗(RD )R4 は、その一端
がスイッチトランジスタQ9 のエミッタに接続され、他
端がトランジスタQ4 のエミッタ、トランジスタQ3
コレクタ及びヘッドの一端の接続点に接続されている。
そして、上記トランジスタQ 9 のコレクタは電源ライン
CCに接続され、ベースはトランジスタP1のコレクタ
に接続されている。
【0056】同様にして、ダンピング抵抗(RD )R6
もその一端がスイッチトランジスタQ10のエミッタに接
続され、他端がトランジスタQ6 のエミッタ、トランジ
スタQ5 のコレクタ及びヘッドの他端の接続点に接続さ
れている。そして、上記トランジスタQ10のコレクタは
電源ラインVCCに接続され、ベースはQ9 のベースと共
にトランジスタP1のコレクタに接続されている。
【0057】次に、この部分の回路動作の説明をする
と、書き込み時(記録時)にはトランジスタP1がオン
して、そのコレクタ電圧はほぼ電源ライン電圧VCCと等
しい値になるので、スイッチトランジスタQ9 及びQ10
が導通できる状態になっている。
【0058】今トランジスタQ4 がオンになっていると
すると、トランジスタQ9 と抵抗R 4 の直列接続はトラ
ンジスタQ4 に並列に接続されているので電流は主とし
てQ 4 を通って流れダンピング抵抗R4 には流れない。
【0059】他方、スイッチトランジスタQ10とダンピ
ング抵抗(RD )R6 の直列接続は、このとき導通して
いるトランジスタQ5 のコレクタ電位がトランジスタQ
10のエミッタバイアスとして与えられトランジスタQ10
がオンしているのでダンピング抵抗(RD )R6 がヘッ
ドに並列に挿入されたことになる。
【0060】次の時点で、トランジスタQ6 及びQ3
オンになるとトランジスタQ10と抵抗R6 の直列接続は
トランジスタQ6 と並列接続になっているのでこの分路
には電流が流れず、代わりにトランジスタQ9 がトラン
ジスタQ3 のコレクタ電位によってバイアス電圧が与え
られて導通し、ダンピング抵抗R4 が動的に磁気ヘッド
に並列に挿入されたことになる。
【0061】トランジスタQ9 ,Q10の導通は入力信号
の大小に左右されず記録(書き込み)中は常にオンにな
るので、書き込み時にリンギング等の原因となる特性劣
化は生じない。
【0062】こうして記録媒体に記録した信号を読み出
す(再生する)場合は、トランジスタP1がオフとなる
のでそのコレクタ電位は電源ライン電圧VCC(例えば5
ボルト)よりもずっと低い電位(例えば1.7ボルト)
となり、この電位がトランジスタQ9 及びQ10のベース
に印加される。
【0063】他方、再生時には再生信号増幅器を形成す
るトランジスタQ12のコレクタ電圧が図4の説明中で前
述したとおり1.7ボルトになっており、記録用に使わ
れるトランジスタQ1 〜Q8 はオフになっているのでト
ランジスタQ3 とQ4 の接続点及びトランジスタQ5
6 の接続点の電位はほぼ1.7ボルトになっている。
【0064】従ってスイッチトランジスタQ9 ,Q10
それらのエミッタとベースがほぼ同電位となって作動し
ないので、ダンピング抵抗がヘッドに並列に接続される
ことはない。
【0065】トランジスタQ9 とQ10のオン・オフ制御
はそれらのベースに与えられるバイアス電位(制御信
号)によって決まるので記録動作中は必ずオン、再生動
作中は必ずオフになる。
【0066】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、ダンピング
抵抗はスイッチトランジスタのベース電圧制御によって
回路中に挿入されたり切り離されたりするようになって
いるので磁気ヘッドが信号記録に用いられる間は完全に
ヘッドに並列にダンピング抵抗が接続された状態とな
り、かつ、磁気ヘッドが信号の再生に用いられている間
はダンピング抵抗が切り離された状態になるので、記録
時、再生時ともに良好な動作特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘッドアンプの回路図である。
【図2】本発明のヘッド駆動回路の等価回路図である。
【図3】従来のヘッド駆動回路の等価回路図である。
【図4】従来のヘッドアンプの回路図である。
【図5】従来のヘッドアンプの回路図である。
【符号の説明】
101 磁気ヘッド 102 入力端子 103 出力端子 104 分岐回路 Q3 ,Q4 ,Q5 ,Q6 スイッチングトランジスタ Q9 ,Q10 切り換えスイッチトランジスタ R4 ,R6 ダンピング抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1と第2のスイッチングトランジスタ
    の直列接続路と、第3と第4のスイッチングトランジス
    タの直列接続路とを並列に接続し、その一端を電源ライ
    ン、他端を定電流源に接続し、前記第1と第2のスイッ
    チングトランジスタの接続点と、前記第3と第4のスイ
    ッチングトランジスタの接続点の間にヘッドを接続して
    成るヘッド駆動回路において、 前記電源ラインと、前記第1と第2のスイッチングトラ
    ンジスタの接続点の間に接続された第5のスイッチトラ
    ンジスタとダンピング抵抗の直列接続路と、 前記電源ラインと、前記第3と第4のスイッチングトラ
    ンジスタの接続点の間に接続された第6のスイッチトラ
    ンジスタとダンピング抵抗の直列接続路とを備え、 前記ヘッドが記録動作に使われるときのみ前記ダンピン
    グ抵抗がヘッドに等価的に並列に接続されるようにした
    ことを特徴とする磁気ヘッド駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヘッド駆動回路におい
    て、前記第5及び第6のスイッチトランジスタのベース
    には記録時のみ両トランジスタを導通させる制御電圧が
    印加されるようになっていることを特徴とする磁気ヘッ
    ド駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のヘッド駆動回路におい
    て、前記第1と第2のスイッチングトランジスタの接続
    点と、前記第3と第4のスイッチングトランジスタの接
    続点との間に、前記第1と第3のトランジスタが飽和す
    るのを防止するための1対のクランプ回路が接続されて
    いることを特徴とする磁気ヘッド駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のヘッド駆動回路におい
    て、前記クランプ回路がクランプ用トランジスタと逆流
    防止ダイオードの直列接続回路で成ることを特徴とする
    磁気ヘッド駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のヘッド駆動回路におい
    て、前記ヘッドが信号読み取りに使われるときには、前
    記第5と第6のスイッチングトランジスタのそれぞれの
    ベースとエミッタ間にほぼ同電位のバイアスが与えられ
    て、それらのスイッチングトランジスタがオフとなるよ
    うにしたことを特徴とする磁気ヘッド駆動回路。
JP19241993A 1993-08-03 1993-08-03 磁気ヘッド駆動回路 Pending JPH0744805A (ja)

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