JPH0744612B2 - 音声符号化装置リセット装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、音声符号化装置リセット装置をリセットする
装置に関する。

［従来の技術］ 音声の符号結果と共にダイヤル信号を送受信する従来の
音声符号化装置は、電源投入などの装置立ち上げ時と、
装置の異常動作検出時にのみリセットされ、これら以外
の時にはリセットされることなく動作し続けていた。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来の音声符号化装置においては、複雑
になるにつれて、異常検出手段だけではカバーできない
ような障害が発生している。例えば、次のような場合で
ある。

（１）何等かの原因により音声符号化装置が一瞬誤動作
すると、その後異常状態を保持してしまい、しかも、そ
の誤動作は異常検出手段では検出されない。

（２）音声符号化装置の異常検出手段が何等かの原因に
よって故障してしまうと、その後、音声符号化装置は誤
動作した状態を保持してしまう。

このような事態が発生した場合には、従来の音声符号化
装置においては、電源再投入などの手段によりリセット
しなければならないという欠点があった。

そこで、本発明の技術的課題は、従来の音声符号化装置
の異常検出手段ではカバーできない障害の発生に対し
て、電源再投入等の手段を用いることなく、リセットす
ることができる音声符号化装置リセット装置を提供する
ことにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、前記課題を解決するために、電話機に接続さ
れている電話交換機とこの電話交換機に接続されている
通信網との間に接続され前記電話交換機のトランクから
送出される音声信号を符号化し前記通信網に出力する音
声符号化装置をリセットする音声符号化装置リセット装
置において、前記電話交換機のトランクから送出される
送信ダイヤル信号と前記電話交換機のトランクに入力さ
れる受信ダイヤル信号とを監視する監視手段と、この監
視手段により前記送信ダイヤル信号および前記受信ダイ
ヤル信号が無い状態を検出した場合にのみ前記音声符号
化装置をリセットするリセット手段とを有することを特
徴とする。

［実施例］ 次に、本発明の実施例を図面に基いて詳細に説明する。

第１図は本発明の実施例を示すブロック図である。第１
図に示すように、電話機１は、電話交換機２を介して伝
送装置７に接続されている。この伝送装置７は、回線12
により通信網（図示せず）に接続されている。

前記伝送装置７は、交換機トランク未使用検出回路８
と、音声符号化装置９と、音声復号装置10と、多重化装
置11とを有している。前記多重化装置11は、交換機２の
交換機トラクダイヤル信号送出端子３および交換機トラ
ンクダイヤル信号受信端子４に接続されている。

前記音声符号化装置９は、電話交換機２に交換機トラン
ク音声信号出力端子５を介して接続されていると共に多
重化装置11に接続されている。前記音声符号化装置９
は、電話交換機２の交換機トランク音声信号出力端子５
からの音声信号4WSを符号化して多重化装置11に与え
る。前記音声復号装置10は、電話交換機２に交換機トラ
ンク音声信号入力端子６を介して接続されていると共に
多重化装置11に接続されている。音声復号装置10は、多
重化装置11からの音声信号を復号して復号音声信号4WR
として電話交換機２に交換機トランク音声信号入力端子
６を介して与える。

記交換機トランク未使用検出回路８は、電話交換機２の
交換機トランクダイヤル信号送出端子３および交換機ト
ランクダイヤル信号受信端子４に接続されていると共に
音声符号化装置９に接続されている。

前記電話交換機２の交換機トランクダイヤル信号送出端
子３から送出される送信ダイヤル信号SSは、多重化装置
11に与えられると同時に交換機トランク未使用検出回路
８に与えられる。多重化装置11は、送信ダイヤル信号SS
を受けると回線12を介して通信網に送る。また、多重化
装置11は、前記通信網からダイヤル信号を受けると受信
ダイヤル信号SRとして交換機トランクダイヤル信号受信
端子４を介して電話交換機２に与えると同時に交換機ト
ランク未使用検出回路８に与える。

前記交換機トランク未使用検出回路８は、送信ダイヤル
信号SSおよび受信ダイヤル信号SRが共にインアクティブ
である場合にのみ、すなわち電話機１を電話交換機２と
の通信を切断した時にのみ、リセット信号を発生して音
声符号化装置９に与えてこの音声符号化装置９をリセッ
トする。すなわち、交換機トランク未使用検出回路８
は、電話交換機２のトランクから送出される送信ダイヤ
ル信号SSと電話交換機２のトランクに入力される受信ダ
イヤル信号SRを監視する監視手段と、この監視手段によ
り前記送信ダイヤル信号SSおよび受信ダイヤル信号SRが
無い状態を検出した場合にのみ、すなわち電話交換機２
のトランクが使用されていない状態にあること検出した
場合にのみ音声符号化装置９をリセットするリセット手
段とを構成している。

今、電話機１から発信しようとする場合、まず電話機１
の送受話器を持ち上げると、この時電話交換機２からの
送信ダイヤル信号SSがアクティブになる、すなわち送信
ダイヤル信号SSが送出されるから、この送信ダイヤル信
号SSが多重化装置11に与えられると同時に交換機トラン
ク未使用検出回路８に与えられる。この交換機トランク
未使用検出回路８は、送信ダイヤル信号SSを受けると、
音声符号化装置９に対するリセット動作を解除する。

次に、電話機１が受信しようとする場合には、多重化装
置11からの受信ダイヤル信号SRがアクティブとなる時、
すなわち多重化装置11から受信ダイヤル信号SRが伝送さ
れた時、この受信ダイヤル信号SRは電話交換機２に与え
られると同時に交換機トランク未使用検出回路８に与え
られる。この交換機トランク未使用検出回路８は、受信
ダイヤル信号SRを受けると、音声符号化装置９に対する
リセット動作を解除する。

［発明の効果］ 本発明によれば、送信ダイヤル信号および受信ダイヤル
信号が無い状態を検出した場合にのみ音声符号化装置を
リセットするリセット手段とを有するから、少なくとも
電話機と電話交換機との通信を一度切断すれば音声符号
化装置をリセットすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示すブロック図である。 １……電話機,2……電話交換機,3……交換機トランクダ
イヤル信号送出端子,4……交換機トランクダイヤル信号
受信端子,5……交換機トランク音声信号出力端子,6……
交換機トランク音声信号入力端子,7……伝送装置,8……
交換機トランク未使用検出回路,9……音声符号化装置,1
0……音声復号装置,11……多重化装置,12……回線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電話機に接続されている電話交換機とこの
   電話交換機に接続されている通信網との間に接続され前
   記電話交換機のトランクから送出される音声信号を符号
   化し前記通信網に出力する音声符号化装置をリセットす
   る音声符号化装置リセット装置において、前記電話交換
   機のトランクから送出される送信ダイヤル信号と前記電
   話交換機のトランクに入力される受信ダイヤル信号とを
   監視する監視手段と、この監視手段により前記送信ダイ
   ヤル信号および前記受信ダイヤル信号が無い状態を検出
   した場合にのみ前記音声符号化装置をリセットするリセ
   ット手段とを有することを特徴とする音声符号化装置リ
   セット装置。