JPH0744518U - 転写具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープの繰り出しギア及び巻取りギア間にお
ける回動不良を改善する繰り出しギア軸受け部の構造を
提供する。 【構成】 カートリッジ内にテープの繰り出しギア及び
巻取りギアと、巻き出しギアから巻取りギアへのテープ
移動途中において、テープ上に形成された塗膜あるい
は、両面粘着テープを転写面に転写・接着させるヘッド
とからなるテープディスペンサーにおいて、繰り出しギ
アの中央に円筒状の軸受けとその軸受け下部を一定間隔
で取り囲む外側軸受け及びそれらに嵌合する嵌合コアさ
らに両者の間に装嵌されるバネを有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、転写具に関するもので、特に粘着テープ・修正テープを用いたテー プ転写具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の転写具は、図５に示すように、サポートテープ１の中心部分に粘着ある いは修正テープ２を付着させたサポートタイプのものが用いられている。 また、サポートタイプでないものは、透明の支持テープ上全面に粘着テープあ るいは修正テープが付着している状態である。

【０００３】

【考案が解決すべき課題】

サポートタイプの転写具において、サポートテープ１の中心部分にのみテープ が接着されているのは、使用による時の経過とともに粘着テープの両端からはみ 出してくる接着剤を無くすためと思われるが、部分的に粘着テープを接着させる ためにテープの作成に費用と時間がかかる上、サポートテープとして、粘着テー プよりテープ幅の大きいものが必要となり、テープを含めた転写具全体としてか さばる等の問題があった。 また、サポートタイプでないものは、時が経過するにつれ、テープの両端に粘 着剤がはみ出し、テープ使用時において、テープの両端にそのはみ出した粘着剤 が付着したままの状態で紙に接着されるので、テープが付いた後、その両端ライ ンがきれいな直線にならなかった。（図４の防止シート不使用側参照）

【０００４】 また、接着剤が外部にはみ出さないようにすることは、現在の接着剤成分では 難しいのが現状である。 従って、本考案は、簡単な部材で、転写されたテープの両端がきれいになるよ うに、接着剤のはみ出しを防止できるものおよびそれを備えた転写具を提供する ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記した課題を解決するために、カートリッジ内にテープの繰り出し ギア及び巻取りギアと、巻き出しギアから巻取りギアへのテープ移動途中におい て、テープ上に形成された塗膜あるいは、両面テープを転写面に転写・接着させ るヘッドとからなるテープディスペンサーにおいて、繰り出しギアに巻かれたテ ープ端面に薄板状の粘着剤はみ出し防止シートを取りつけた事及び繰り出しギア が切り欠き部のない円板状であり、繰り出しギアに巻かれたテープ端面に円板面 が接触し、逆回転防止のストッパーと噛み合う歯形が該円板裏面に設けられてい ることを要旨とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、粘着剤はみ出し防止シート（以下「防止シート」と称する） あるいは繰り出しギアの円板面が粘着テープの端面に絶えず接触していることと なるので、粘着剤のテープよりのはみ出しが防止できる。 特に素材として，塩化ビニール，ポリカーボネート，ポリエチレンフタレート ，塩化ビニリデン，ポリスチレンを用いるとはみ出した粘着剤の防止シート又は 円板面への接着が良く、粘着剤のはみ出し防止がより確実となる。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案を実施例によって説明する。 実施例１ 図１は本考案の転写具の全体斜視図である。繰り出しギア４上に両面テープ５ がはめられ、その上に両面テープ５の上側端面に接着するようにポリエチレンフ タレート（厚さ１００μΦ３２mm）よりなる円板状薄板シート３が乗せられてい る。図２はその繰り出しギア部分の分解斜視図である。なお、図２において両面 テープ５は図示していない。防止シート３は図１に示すように両面テープ５の上 側端面にのみ使用されても、両面テープ５の下側端面、すなわち繰り出しギア４ 上に使用してもあるいは、両方に使用しても良い。このように防止シートをテー プ端面に付着させると、時が経過しても接着剤が防止シートがあるためにはみ出 すことができなくなる。そして図４（ａ）は本実施例１の転写具を使用して、実 際に紙に転写した場合のテープ端面の粘着剤の付き具合を示す説明図である。右 側が防止シートを用いた方、左側が防止シートを用いなかった方である。そして 実際のテープを紙に転写した状態の参考写真１を参考図１として提出する。 このように防止シートを用いるだけで、今まで粘着剤のはみ出しで汚くなって いたテープ端面が全くといっていい程、きれいになる。

【０００８】 実施例２ 図３は本考案の転写具の第２の実施例を説明するための円板状繰り出しギアの 拡大図である。図で示すように、繰り出しギア自身が平板面７を有しているため 、その上にセットされるテープは側面が完全に繰り出しギアの平板面７に接触す ることとなり、この平板面７にエッジクリーニング機能を有するポリエチレンフ タレート，塩化ビニールを用いることにより、実施例１と同様の効果を収めるこ とができる。特にこの場合は、繰り出しギア自身が平板面７を兼ねるため、部品 点数が少なくて済む。また、上面にも実施例１で示した防止シート３をもちいる ことで、テープ両面にわたって粘着剤のはみ出しを防止できる。 そして図４（ｂ）は本実施例２の転写具を使用して、実際に紙に転写した場合 のテープ端面の粘着剤の付き具合を示す説明図である。右側は本実施例の平板状 繰り出しギアを用いた方、左側は防止シートを用いなかった方である。そしてそ れに対応した、参考写真２を参考図２として提出する。 このように平板状の繰り出しギアを用いるだけで、今まで粘着剤のはみ出しで 汚くなっていたテープ端面が全くといっていい程、きれいになる。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の転写具は、非常に薄い簡易なシートを、繰り出 しギア部分に嵌めるだけで、転写されたテープの端面がきれいになる効果がある 。また、繰り出しギア自体をシートとして兼用させれば、部品点数も少なくかさ ばらない、両端のきれいなテープの転写具を提供することができる。

【提出日】平成６年４月１１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】

【作用】

本考案によれば、粘着剤はみ出し防止シート（以下「防止シート」と称する） あるいは繰り出しギアの円板面が粘着テープの端面に絶えず接触していることと なるので、粘着剤のテープよりのはみ出しが防止できる。 特に素材として，塩化ビニール，ポリカーボネート，ポリエチレンテレフタレ ート，塩化ビニリデン，ポリスチレンを用いるとはみ出した粘着剤の防止シート 又は円板面への接着が良く、粘着剤のはみ出し防止がより確実となる。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００７

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００７】

【実施例】

以下に本考案を実施例によって説明する。 実施例１ 図１は本考案の転写具の全体斜視図である。繰り出しギア４上に両面テープ５ がはめられ、その上に両面テープ５の上側端面に接着するようにポリエチレンテ レ フタレート（厚さ１００μФ３２ｍｍ）よりなる円板状薄板シート３が乗せら れている。図２はその繰り出しギア部分の分解斜視図である。なお、図２におい て両面テープ５は図示していない。防止シート３は図１に示すように両面テープ ５の上側端面にのみ使用されても、両面テープ５の下側端面、すなわち繰り出し ギア４上に使用してもあるいは、両方に使用しても良い。このように防止シート をテープ端面に付着させると、時が経過しても接着剤が防止シートがあるために はみ出すことができなくなる。そして図４（ａ）は本実施例１の転写具を使用し て、実際に紙に転写した場合のテープ端面の粘着剤の付き具合を示す説明図であ る。右側が防止シートを用いた方、左側が防止テープを用いなかった方である。 そして実際のテープを紙に転写した状態の参考写真１を参考図１として提出する 。 このように防止シートを用いるだけで、今まで粘着剤のはみ出しで汚くなって いたテープ端面が全くといっていい程、きれいになる。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】 実施例２ 図３は本考案の転写具の第２の実施例を説明するための円板状繰り出しギアの 拡大図である。図で示すように、繰り出しギア自身が平板面７を有しているため 、その上にセットされるテープは側面が完全に繰り出しギアの平板面７に接触す ることとなり、この平板面７にエッジクリーニング機能を有するポリエチレンテ レ フタレート，塩化ビニールを用いることにより、実施例１と同様の効果を収め ることができる。特にこの場合は、繰り出しギア自身が平板面７を兼ねるため、 部品点数が少なくて済む。また、上面にも実施例１で示した防止シート３をもち いることで、テープ両面にわたって粘着剤のはみ出しを防止できる。 そして図４（ｂ）は本実施例２の転写具を使用して、実際に紙に転写した場合 のテープ端面の粘着剤の付き具合を示す説明図である。右側は本実施例の平板状 繰り出しギアを用いた方、左側は防止シートを用いなかった方である。そしてそ れぞれに対応した、参考写真２を参考図２として提出する。 このように平板状の繰り出しギアを用いるだけで、今まで粘着剤のはみ出しで 汚くなっていたテープ端面が全くといっていい程、きれいになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の転写具を示す全体斜視図である。

【図２】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。

【図３】本考案の他の一実施例を示す説明図である。

【図４】転写状態を示す説明図であり、（ａ）は実施例
１に対応し、（ｂ）は実施例２に対応する。

【図５】従来のサポートタイプの転写具を示す全体斜視
図である。

【参考図１】図４の（ａ）に対応する参考写真である。

【参考図２】図４の（ｂ）に対応する参考写真である。

【符号の説明】

３ 粘着剤はみ出し防止シート ５ 両面テープ ６ 平板状繰り出しギア ７ 平板面

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成７年５月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の転写具を示す全体斜視図である。

【図２】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。

【図３】本考案の他の一実施例を示す説明図である。

【図４】転写状態を示す説明図であり、（ａ）は実施例
１に対応し、（ｂ）は実施例２に対応する。

【図５】従来のサポートタイプの転写具を示す全体斜視
図である。

【符号の説明】 ３ 粘着剤はみ出し防止シート ５ 両面テープ ６ 平板状繰り出しギア ７ 平板面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カートリッジ内にテープの繰り出しギア
   及び巻取りギアと、巻き出しギアから巻取りギアへのテ
   ープ移動途中において、テープ上に形成された塗膜ある
   いは、両面テープを転写面に転写・接着させるヘッドと
   からなるテープディスペンサーにおいて、繰り出しギア
   に巻かれたテープ端面に薄板状の粘着剤はみ出し防止シ
   ートを取りつけた事を特徴とする転写具。
2. 【請求項２】 カートリッジ内にテープの繰り出しギア
   及び巻取りギアと、巻き出しギアから巻取りギアへのテ
   ープ移動途中において、テープ上に形成された塗膜ある
   いは、両面テープを転写面に転写・接着させるヘッドと
   からなるテープディスペンサーにおいて、繰り出しギア
   が切り欠き部のない平板状であり、繰り出しギアに巻か
   れたテープ端面に円板面が接触し、逆回転防止のストッ
   パーと噛み合う歯形が該円板裏面に設けられていること
   を特徴とする転写具。