JPH0744274Y2 - 自己発熱容器 - Google Patents

自己発熱容器

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JPH0744274Y2
JPH0744274Y2 JP13822089U JP13822089U JPH0744274Y2 JP H0744274 Y2 JPH0744274 Y2 JP H0744274Y2 JP 13822089 U JP13822089 U JP 13822089U JP 13822089 U JP13822089 U JP 13822089U JP H0744274 Y2 JPH0744274 Y2 JP H0744274Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、容器内に隔離収納されている飲料,食品、駆
除剤等の内容物(被加熱物)を、該容器内に収納した生
石灰と水との化学発熱反応を利用して加熱するための自
己発熱容器に関する。
(従来の技術) 生石灰と水との化学発熱反応を利用して被加熱物を加熱
する自己発熱容器は、例えば、日本酒,コーヒー,スー
プ等の飲料やその他の食物を温めるための飲食物加熱容
器や、駆除剤を蒸発させるための害虫駆除容器などとし
て従来から利用されている。
そして、そのような自己発熱容器としては、容器の開封
後に、使用者が容器内に外部から水を注入することによ
り、容器内に予め収納した生石灰に化学発熱反応を起こ
させて、容器内に隔離収納された内容物を加熱するとい
うものが従来から知られていると共に、当初から容器内
に生石灰と水タンクと併せて収納しておき、容器を開封
することなく、外部からの操作で水タンクを破壊するこ
とにより、容器内で生石灰と水との化学発熱反応を起こ
させて、容器内に隔離収納された内容物を加熱するとい
うものが従来から知られている。
すなわち、外部からの操作で破壊される水タンクを収納
した自己発熱容器としては、例えば、容器内に飲食物等
の内容物を隔離収納すると共に、水タンク(水入り容
器)を境にして上部収納室と下部収納室に生石灰が分離
されるように、容器内に生石灰と水タンクと併せて収納
しておき、容器を開封することなく、容器を倒置させた
状態で、容器底部からピンの突き刺し操作で水タンクを
破壊することにより、水タンク内の水をまず上部収納室
側に流出させ、次いで容器を再び転倒させて正置させ、
上部収納室の水を下部収納室に落下させることにより、
容器内で生石灰と水による化学発熱反応を起こして、隔
離収納された内容物を加熱するというものが従来公知と
なっている。(実開昭64-40334号公報など参照) (考案が解決しようとする課題) ところで、従来の自己発熱容器については、容器の開封
後に使用者が外部から水を注入するものでは、注入する
水の量が一定でない場合には、発熱不足となって適温の
加熱ができないという問題があった。
また、水タンクを収納したものでは、従来のものは概ね
70〜100℃のような低温加熱又は保温用であるので、300
〜400℃のような高温加熱が必要な被加熱物に対しては
適しておらず、確実に高温の加熱温度を得るということ
ができないという問題があった。
すなわち、例えば、上記の従来公知の水タンクを収納し
た自己発熱容器では、まず、水タンク内の水を上部収納
室に流出させて、上部収納室で一度発熱反応を起こして
から、上部収納室に入った水や水タンク内に残った水を
下部収納室に落下させて、下部収納室で発熱反応を起こ
し、下部収納室で発生した水蒸気の上昇によって、再度
上部収納室の未反応部分を発熱させている。
そのため、使用者により水タンクを破壊してから容器を
正置するまでに時間差があるため、水タンク内の水が常
に一定の量で上部収納室と下部収納室に配分(或いは何
れか一方にのみ供給)されるものとは限らず、発熱反応
にバラツキが生じて、常に一定の加熱温度を得るという
ことが困難であると共に、内容物の収納部に近い上部収
納室で一気に発熱反応を起こすというようなことができ
ず、高温の加熱温度を得ることができない。
本考案は、上記のような従来の自己発熱容器の持つ不都
合を解消することを目的としており、より具体的には、
使い易く、使用の仕方によって加熱温度にバラツキを生
じるようなことがなく、しかも、高温で加熱することが
できる自己発熱容器を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記の課題を解決しかつ目的を達成するため
に、容器内に収納された生石灰と水との化学発熱反応を
利用して、容器内に隔離収納された内容物を加熱する自
己発熱容器において、内容物に近接して配置される加熱
用生石灰層(上層)と、その下方に配置される誘発用生
石灰層(下層)とを、その間に空間部が形成されるよう
に、容器内で上下2層に隔離して設け、それら両生石灰
層の間の空間部に、容器内面との間に間隔を有して底部
が誘発用生石灰層側に位置するように、水タンクを設け
ると共に、該水タンクの底部のみを突き破るための破壊
手段を、誘発用生石灰層(下層)を通して、容器の下面
側から操作可能なように設けることを特徴とするもので
ある。
(作用) 上記のような構成により、容器を倒置させた状態で水タ
ンクの底部を突き破っても、それと同時に水タンク内の
水が直ちに流出して発熱反応を起こすというようなこと
はなく、容器を反転正置した時点で、始めて水タンク内
の水が全て誘発用生石灰層(下層)に落下するため、容
器を反転正置するタイミングの如何にかかわらず、誘発
用生石灰層(下層)で起きる発熱反応にバラツキが生じ
ることはない。
そして、誘発用生石灰層(下層)の発熱反応によって発
生した高温で多量の水蒸気が、容器内側面と水タンク外
側面の間隔の空間部を通って、加熱用生石灰層(上層)
に効率よく流れる込むため、加熱用生石灰層(上層)が
未反応の状態から多量の水蒸気によって一気に発熱反応
を起こすこととなり、加熱用生石灰層(上層)の近傍に
隔離収納された内容物は、高温で加熱されることとな
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明
する。
実施例1 第1図は、本考案の自己発熱容器を害虫駆除用の容器に
適用した一実施例を示すもので、この駆除用容器は、使
用前に駆除剤が湿らないように、密封式容器として形成
されているものである。
駆除用容器の容器本体1は、円筒状の紙筒からなり、そ
の中に缶胴2が嵌め込まれていて、缶胴2の上面は、ア
ルミ製の上蓋3によって閉鎖されており、缶胴2の内部
には、薬剤を収納した金属製薬剤カップ5、上層の生石
灰層6、水タンク7、破壊治具8、下層の生石灰層9な
どが設けられていて、缶胴2の下面は、ダイヤフラムエ
ンド10によって閉鎖されている。
缶胴2の上面を閉鎖するアルミ製の上蓋3は、第2図に
示すように、フルオープン式の巻締蓋であって、缶胴2
の上端部で缶胴2および薬剤カップ5と巻締めされてお
り、引き起し片31を引っ張ることにより、巻締部を除い
て、蓋全体が取り外されるものである。
金属製薬剤カップ5は、その上端鍔部5′によって一定
間隔を保った状態で缶胴2の内部上方に固定されてお
り、薬剤カップシール4をヒートシールすることによっ
てその上方開放部が閉鎖されていて、図示していない
が、薬剤カップ5の上端鍔部5′には水蒸気抜きのため
のスリットが設けられている。
缶胴2内の金属製薬剤カップ5の下方には、上層生石灰
層6と下層生石灰層9が、その間に空間部Sが形成され
るように隔離した状態で収納されており、両生石灰層6,
9の間の空間部S内には、水タンク7と破壊治具8の上
部が収納されている。
上層の生石灰層6は、薬剤カップ5を直接加熱するため
のもので、薬剤カップ5の底部と側面を覆うように設け
られていて、上層生石灰層6の下端には、濾紙11が設け
られている。この濾紙11は、下層生石灰層9から発生す
る蒸気を通過させるものであって、且つ、上層生石灰層
6の生石灰が下方に落下するのを防止するものである。
水タンク7は、上層生石灰層6と下層生石灰層9の間に
挟まれて、缶胴2の内面との間に間隙が形成されるよう
に空間部S内に配置されていて、水タンク7の本体の開
放された下面にはアルミ箔12がヒートシールにより張設
されている。
そして、このアルミ箔12により形成された水タンク7の
底部は、下層生石灰層9側に位置しており、その下方に
は破壊治具8の上部が隣接して配置されている。
なお、水タンク7の底部を形成するアルミ箔12には、容
器を誤って落下させた時などの衝撃や、石灰充填時にお
ける石灰ツブの押圧などによってアルミ箔12が破れるの
を防止するために、アルミ箔12の下面に発泡ポリエチレ
ンシート等からなるアミル箔保護材12′が付設されてお
り、このアルミ箔保護材12′には、第3図に示すよう
に、破壊治具8が無理なく通れるように放射状にスリッ
トが入れられている。
破壊治具8は、第4図に示すように、折り曲げ可能に連
接されている板片81と中央の突出部82からなるもので、
板片81の部分が、空間部S内でアルミ箔12の下方に位置
しており、突出部82が、下層生石灰層9を貫通して、下
層生石灰層9よりも下方に突出していて、突出部82の下
端部が上方に押されると、板片81を支点として中央部分
(突出部82の上端部分)が上方に突き出るような構造と
なっている。
下層の生石灰層9は、上層生石灰層6の発熱反応を誘発
させる水蒸気を発生させるためのもので、下層生石灰層
9の上面には、石灰保持ネット13が張設されており、下
層生石灰層9の下面には、パット14が設けられている。
下層の生石灰層9の下方で缶胴2の下面を閉鎖するダイ
ヤフラムエンド10は、第5図に示すように、中央に環状
突出部101が形成されているもので、この環状突出部101
は、下方からの押圧によって、突出方向とは逆方向にへ
こませることができる構造となっている。
上記のような構造を有する本実施例の自己発熱容器につ
いて、その使用要領を第6図〜第9図によって以下に説
明する。
まず、第6図に示すように、アルミ製上蓋3を開けた
後、第7図に示すように、容器全体を倒置させる。この
状態で、第8図に示すように、ダイヤフラムエンド10の
中央を下方に(図中の矢印方向に)強く押し込むと、破
壊治具8が下降して、水タンク7底部のアルミ箔12が破
れる。
この時点では、水タンク7内の水は流出することなく、
石灰保持ネット13が水タンク7内への生石灰の落下を防
止しているため、直ちに発熱反応が起こることはない。
ついで、第9図に示すように、容器を反転して正置状態
に戻すと、それと同時に水タンク7内の水が全て下層生
石灰層9の中に落下し、下層生石灰層9の生石灰と水タ
ンク7からの水とが反応し始めて、高温の水蒸気が発生
する。
この下層生石灰層9で発生した高温の水蒸気は、空間部
Sの水タンク7と缶胴2内面の間の間隙を通り、濾紙11
を通過して上層生石灰層6に達してから、上層生石灰層
6の生石灰と一気に反応して、上層生石灰層6を高温に
発熱させる。
その結果、上層生石灰層6の発熱により金属製薬剤カッ
プ5が加熱され、カップ内の薬剤がその熱によって蒸発
散布されることとなる。
以上に述べたような本実施例の自己発熱容器が奏する作
用効果については、以下の通りである。
本実施例の自己発熱容器によれば、限られた量の生石灰
と水で効率的な発熱反応が可能となって、高温加熱を行
うことができる。
すなわち、限られた量の水を全て下層生石灰層9と反応
させることにより、高温の水蒸気を多量に発生させ、こ
の多量の水蒸気を上層生石灰層6に瞬時にムラなく誘導
して発熱を誘発させるための、所要の水量が最小限で済
み、少量の生石灰でも発熱ロスが少なく、上層生石灰層
6が灼熱ゾーンとなって、高温加熱が可能となる。
しかも、水タンク7内の水を下層生石灰層9のみに確実
に配分することができ、且つ、上層生石灰層6と下層生
石灰層9が完全に分離されているため、上層と下層の生
石灰の仕様を個々に変えることによって、発熱スピード
のコントロールを容易に行うことができる。
そして、上層生石灰層6が薬剤カップ5の底部と側面を
覆うように設けられていて、上層生石灰層6で一気に開
始された発熱反応で薬剤カップ5の底部と側面が略同時
に均一に加熱されるため、加熱ムラが起きるのを防止で
きる。
さらに、本実施例では、水タンク7の底部がアルミ箔12
によって形成されていると共に、該アルミ箔12の下面に
アルミ箔保護材12′が設けられているため、破壊治具8
による水タンク7底部の突き破りが容易であると共に、
容器を誤って落下させた時などの衝撃や、石灰充填時に
おける石灰ツブの押圧などによってアルミ箔12が不用意
に破れたりするのを効果的に防止できる。
すなわち、具体的には、30μm厚のアルミ箔12の下面に
アルミ箔保護材12′を使用しないときには、1mの高さか
ら容器を正立落下させると、石灰ツブによるピンホール
発生や破壊治具8による破れが発生したが、例えば、厚
み1mmの発泡ポリエチレンシートをアルミ箔保護材12′
として設けた場合には、1.8mの高さから容器を正立落下
させても、アルミ箔12に何ら損傷は起きなかった。
さらにまた、本実施例では、下層生石灰層9の上面に石
灰保持ネット13が張設されているため、容器を倒置して
ダイヤフラムエンド10の中央を下方に強く押し込んだ時
に、下層生石灰層9の生石灰が水タンク7内に落ち込む
のを完全に防止することができ、使用時に、水タンク7
内に落ち込んだ生石灰による発熱のバラツキが生じるこ
とがなく、発熱反応が安定したものになると共に、ダイ
ヤフラムエンド10を押し込んだ後、容器を正置するまで
の間に、容器の置き場所を変更したりする等の発熱反応
をコントロールすることも可能となる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、さらに、
その他の実施例について以下に説明する。
実施例2 本実施例は、上記の第1実施例の構成に対して、アルミ
製上蓋3を開封する前に、誤って操作したり、又は、落
下等の衝撃を受けて発熱反応が起きた時に、発熱して内
圧上昇による破裂を防止するために、安全装置として、
第10図に示すように、ダイヤフラムエンド10の適宜複数
箇所にスコア部16を設ける、という点を更に付け加えた
ものである。(他の部分については、第1実施例と同じ
であるので、説明を省略する。) 本実施例では、缶胴2内の内圧が一定の圧力に達する
と、ダイヤフラムエンド10のスコア部16が開口し、徐々
にリークするため、上蓋3やダイヤフラムエンド10の破
裂を防ぐことができる。
なお、このような安全装置は、上記のようなダイヤフラ
ムエンド10に限らず、容器の上下面や側面のうち強度的
に最も弱い個所に設ければよいものである。
実施例3 本実施例は、内容物(被加熱物)と生石灰の使用前のシ
ール対策(湿気防止等)と共に、安全対策として、上記
の第1実施例におけるフルオープン式のアルミ製上蓋3
に代えて、ヒートシールエンドを設けたものである。
(他の部分については、第1実施例と同じであるので、
説明を省略する。) このヒートシールエンドは、アルミ製上蓋材17の上に、
アルミ箔とOPPフィルムとからなる積層材18を接着させ
た構造のものである。
アルミ製上蓋材17は、第11図に示すように、適宜個所に
孔171が設けられたものである。
積層材18は、第12図(a)(b)(c)に示すように、
裏面に接着剤182を設けたアルミ箔181と、裏面に接着剤
184を設けたOPPフィルム183を積層したものであって、O
PPフィルム183側には、少なくとも1個所以上で、上蓋
材17の孔171に連通する多数の孔185が設けられており、
また、アルミ箔181の一端にはタブ186(非接着)が形成
されている。
このような積層材18とアルミ製上蓋材17からなるヒート
シールエンドについては、当初、アルミ製上蓋材17の上
面にヒートシールにより接着剤184を介して積層材18が
接着された状態にあり、使用時に、タブ186を持ってア
ルミ箔181を剥ぎ取ると、接着剤182とOPPフィルム183
の間で剥がれて、第13図に示すように、上蓋材17の孔17
1とOPPフィルム183の孔185の連通部分によってヒートシ
ールエンドの内外が連通された状態となる。
ところで、第1実施例のようなフルオープン式の上蓋3
を使用すると、それ自体が高価であると共に、安全対策
として別途第2実施例に示したような手段を講じる必要
が生じるのに対して、本実施例のようにヒートシールエ
ンドを使用することにより、容器の開封前に誤操作や落
下等の衝撃により誤って発熱反応し、内圧が上昇して
も、ヒートシールエンドの積層材が剥がれるため安全で
あり、また、フルオープン式上蓋3の場合のように別途
薬剤カップシール4を設けることも不要となって、さら
にコストダウンを図ることができる。
なお、開封により上蓋材17にOPPフィルム183を残してい
ても、発熱により樹脂が溶けるので、薬剤の蒸散に支障
はない。
以上、本考案の自己発熱容器を、駆除薬剤用容器につい
ての各実施例によって説明したが、本発明は、上記のよ
うな具体的な構造や用途にのみ限定されるものではな
く、例えば、容器の側壁は、紙筒の容器本体1と缶胴2
の2重構造となっているが、単一壁構造のものでも実施
可能であり、また、破壊治具8としては、中央の突出部
82の先端に歯を設けたような構造のものでもく、さら
に、その用途についても、駆除薬剤用の容器だけでな
く、飲料,食品などの加熱用容器に対しても適用可能な
ものであることはいうまでもない。
(考案の効果) 以上説明したような本考案の自己発熱容器によれば、倒
置状態で押圧してから正置するだけの簡単な操作のため
使い易く、しかも、使用の仕方により発熱反応にバラツ
キを生じるようなことがなく常に一定の加熱温度を得る
ことができると共に、限られた量の生石灰と水を効率的
に発熱反応させることにより、高温加熱を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の自己発熱容器の第1実施例の
構造を示すもので、第1図は全体の構造を示す断面図、
第2図は上蓋の構造を示す斜視図、第3図はアルミ箔保
護材の構造を示す斜視図、第4図は破壊手段の構造を示
す斜視図、第5図はダイヤフラムエンドの構造を示す斜
視図である。 第6図〜第9図は本考案の第1実施例の使用要領を示す
概略説明図である。 第10図は本考案の第2実施例におけるダイヤフラムエン
ドの構造を示す斜視図である。 第11図〜第13図は本考案の第3実施例におけるヒートシ
ールエンドの構造を示すもので、第11図は上蓋材の構造
を示す斜視図、第12図(a)は積層材の表面を示す平面
図、(b)は積層材の裏面を示す平面図、(c)は
(b)図のA-A線に沿った断面図、第13図はアルミ箔を
剥ぎ取った後の状態を示す斜視図である。 1……容器本体、2……缶胴、3……アルミ製上蓋、4
……薬剤カップシール、5……金属製薬剤カップ、5′
……上端鍔部、6……上層生石灰層、7……水タンク、
8……破壊治具、9……下層生石灰層、10……ダイヤフ
ラムエンド、11……濾紙、12……アルミ箔、12′……ア
ルミ箔保護材、13……石灰保持ネット、14……パット、
15……スペーサー、16……スコア部、17……アルミ製上
蓋材、171……孔、18……積層材、181……アルミ箔、18
2……接着剤、183……OPPフィルム、184……接着剤、18
5……孔、186……タブ、S……空間部。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器内に収納された生石灰と水との化学発
    熱反応を利用して、容器内に隔離収納された内容物を加
    熱する自己発熱容器において、内容物に近接して配置さ
    れる加熱用生石灰層(上層)と、その下方に配置される
    誘発用生石灰層(下層)とが、その間に空間部が形成さ
    れるように、容器内で上下2層に隔離して設けられ、そ
    れら両生石灰層の間の空間部に、容器内面との間に間隔
    を有して底部が誘発用生石灰層側に位置するように、水
    タンクが設けられていると共に、該水タンクの底部のみ
    を突き破るための破壊手段が、誘発用生石灰層(下層)
    を通して、容器の下面側から操作可能なように設けられ
    ていることを特徴とする自己発熱容器。
  2. 【請求項2】前記水タンクの底部がアルミ箔からなり、
    該アルミ箔の下面にアルミ箔保護材が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自己発熱容器。
  3. 【請求項3】前記誘発用生石灰層(下層)の上面に石灰
    保持ネットが設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の自己発熱容器。
  4. 【請求項4】前記容器の何れかの部分に、生石灰層の反
    応によって発生した水蒸気が一定の危険圧力に達した時
    に水蒸気をリークできる安全手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の自己発熱容器。
  5. 【請求項5】前記容器の内容物収容側の端面をヒートシ
    ールエンドにしたことを特徴とする請求項1に記載の自
    己発熱容器。
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