JPH08133348A - 加熱機能付き容器 - Google Patents

加熱機能付き容器

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JPH08133348A
JPH08133348A JP6269457A JP26945794A JPH08133348A JP H08133348 A JPH08133348 A JP H08133348A JP 6269457 A JP6269457 A JP 6269457A JP 26945794 A JP26945794 A JP 26945794A JP H08133348 A JPH08133348 A JP H08133348A
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JP
Japan
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container
button type
lid
protective cap
reaction chamber
Prior art date
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Withdrawn
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JP6269457A
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English (en)
Inventor
Eiji Hatanaka
英二 畑中
Tomohiro Tamura
智啓 田村
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Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08133348A publication Critical patent/JPH08133348A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3484Packages having self-contained heating means, e.g. heating generated by the reaction of two chemicals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱物質の発熱反応開始操作を容易に確認で
き、しかも、その操作にフィニッシュ感を持たせること
ができる加熱機能付き容器を提供すること。 【構成】 蓋12に対向して設けられ押し棒11と軸方
向に重なる位置に配設された軸部13aとこの軸部13
aの周囲に設けられた凸部13bと前記軸部13aの周
囲に形成され、前記凸部13bと前記軸部13aの先端
との間に設けられたテーパ部13cを有しているボタン
式押し具13と、前記蓋12の外側に設けられ、前記軸
部13aが嵌挿する穴部15aと前記ボタン式押し具1
3の押圧操作前位置で前記テーパ部13cが係止する係
止部15cと前記ボタン式押し具13の押圧操作後位置
で前記凸部13bが嵌合する凹部15bを有している保
護キャップ15とを備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱化学反応により、
飲用物等の各種内容物を加熱することができる加熱機能
付き容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱機能付き容器として、例え
ば、実開平5−40182号の明細書および図面に記載
されたものが知られている。
【0003】この従来容器は、内容物が充填されている
容器本体と、生石灰の如き発熱物質を収容した有底筒状
の反応室と、反応誘発剤を収容した液体容器と、この液
体容器の上壁の内側からシートに近接するまで延設され
た押し棒と、反応室の開口端部を封鎖し、保護キャップ
を介しての押圧力を受けた際に、容器本体の中心方向に
移動する蓋とを備えている。
【0004】したがって、内容物を加熱したい時には、
保護キャップを容器本体の内側に押し込むと、蓋が容器
本体の内部へ移動し、その中央部が容器本体の中心方向
へ突出した形状になって液体容器の上壁を押圧し、この
上壁に設けた押し棒が押されてシートを破断する。これ
により、液体容器内に収容した反応誘発剤が反応室内に
落下して、発熱物質が発熱反応を開始し、容器本体の内
容物が加熱される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来技
術では、液体容器内に収容した反応誘発剤を反応室内に
落下させ、発熱物質により発熱反応を開始させるには、
保護キャップの一部を直接指で押し込んでシートを破断
するが、その際、押し込んだ保護キャップが元の形状に
戻るし、半透明樹脂等で形成された保護キャップを通し
て蓋の形状を明確に認識することができない。
【0006】このため、押した後、保護キャップを押し
てあるのかどうかの判断ができない。また、指をどの位
置まで押し込めばシートが破断するのか不明確であっ
て、この結果、保護キャップの押し込み操作にフィニッ
シュ感がない。
【0007】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、第1の目的とするところは、発熱物質の
発熱反応開始操作を容易に確認でき、しかも、その操作
にフィニッシュ感を持たせることができる加熱機能付き
容器を提供することにある。
【0008】第2の目的とするところは、第1の目的に
加え、発熱物質の発熱反応開始操作のいたずら防止機能
を有する加熱機能付き容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の第1の発明では、内容物が充填さ
れている容器本体と、この容器本体の一方の端部を封鎖
して容器本体内部に収容され、前記容器本体の一端部に
固定されている開口端部を有し、内部に固体の発熱物質
を収容した有底筒状の反応室と、この反応室の開口端部
側に設けられ、外周に、前記反応室の内周との間に隙間
を有して配設された環状の縦壁を有し、この縦壁の底部
を封鎖するシートを有し、縦壁の中間部には、容器本体
の軸方向に変位可能に形成されてシートとの間に反応誘
発剤を収容する室を形成する上壁を有している誘発剤容
器と、前記上壁の内側からシートに近接するまで延設さ
れた押し棒と、前記上壁との間に空間を形成して反応室
の開口端部を封鎖し、後記ボタン式押し具を介しての押
圧力を受けた際に、容器本体の中心方向に移動してその
ままの状態を保持する移動部を有している蓋と、前記蓋
に対向して設けられ前記押し棒と軸方向に重なる位置に
配設された軸部と該軸部の周囲に設けられた凸部と前記
軸部の周囲に形成され、前記凸部と前記軸部の先端との
間に設けられたテーパ部を有しているボタン式押し具
と、前記蓋の外側に設けられ、前記軸部が嵌挿する穴部
と前記ボタン式押し具の押圧操作前位置で前記テーパ部
が係止する係止部と前記ボタン式押し具の押圧操作後位
置で前記凸部が嵌合する凹部を有している保護キャップ
と、を備えていることを特徴とする。
【0010】上記第2の目的を達成するため請求項2記
載の第2の発明では、請求項1記載の加熱機能付き容器
において、前記ボタン式押し具の押圧操作前位置では、
前記ボタン式押し具の凸部と前記保護キャップの凹部は
周方向に偏位して設けられていることを特徴とする。
【0011】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0012】ボタン式押し具の押圧操作前位置では、ボ
タン式押し具のテーパ部は保護キャップの係止部に係止
されている。
【0013】内容物を加熱する時には、ボタン式押し具
を指で押圧すると、ボタン式押し具のテーパ部は保護キ
ャップの係止部から外れ、保護キャップと蓋の間に形成
された空間に位置する。これにより、ボタン式押し具が
元に戻ろうとしても、その戻りはテーパ部が蓋に当接す
ることにより防止されるため、発熱物質の発熱反応開始
操作を容易に確認することができる。
【0014】また、ボタン式押し具の押圧操作後位置で
は、ボタン式押し具の凸部が保護キャップの凹部に嵌合
する一方、ボタン式押し具の軸部が蓋の移動部を押圧す
るため、ボタン式押し具の押圧操作にフィニッシュ感を
持たせることができる。
【0015】そして、ボタン式押し具の押圧操作によ
り、蓋の移動部は容器本体の内部へ移動し、その中央部
が容器本体の中心方向へ突出した形状になって誘発剤容
器の上壁を押圧し、この上壁に設けた押し棒が押されて
シートを破断する。このように、シートが破断したら、
液体容器内に収容した反応誘発剤が反応室内に流れ落ち
て、発熱物質が発熱反応を開始し、容器本体の内容物が
加熱される。
【0016】第2の発明の作用を説明する。
【0017】ボタン式押し具の押圧操作前位置では、ボ
タン式押し具の凸部と保護キャップの凹部は周方向に偏
位して設けられているため、ボタン式押し具を回してボ
タン式押し具の凸部と保護キャップの凹部を合致させな
いことには、ボタン式押し具は押圧操作できない。
【0018】よって、発熱物質の発熱反応を開始させる
押圧操作を行なう前に凸部と凹部とを合致させる準備操
作が必要となることで、この準備操作が発熱物質の発熱
反応開始操作のいたずらを防止する機能を発揮すること
になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】まず、構成を説明する。
【0021】図1は、本発明実施例の加熱機能付き容器
を示す断面図である。
【0022】この図に示すように、飲用のための内容物
Aを収納する容器本体2は、アルミニウム合金板を深絞
り成形した後、さらに、逆絞り成形してその内方に反応
室3を一体成形しており、図中下側の開口端部に開缶機
構付の蓋16を二重巻締めし、有底筒状の反応室3の開
口端部に蓋を二重巻締めすることにより密閉されてい
る。
【0023】前記反応室3は、容器本体2の内部に深く
没入され、底壁3bおよび側壁3cの外面が内容物Aに
接して設けられている。そして、この反応室3の内部に
は、下方に小さく砕いた生石灰から成る発熱物質Bが収
納され、図中上端の開口部側には、液体容器(誘発剤容
器)7がこの反応室3の側壁3cと間隙を保った状態で
収納されている。
【0024】前記液体容器7は、図3,4に詳細な一部
断面図で示しているとおり、上壁を構成する外凸形状壁
8と、円筒形の側壁7cと、側壁7c上端から上方へ伸
びる環状壁7bと、環状壁7bの上端から外方に伸びる
フランジ部9とがポリプロピレン樹脂等で一体に成形さ
れている。そして、この液体容器7の内部には、水等の
反応誘発剤Cが入れられ、側壁7c図中下端の開口部
が、厚さ30μmの薄いアルミ箔で形成したシート10
を接着剤で貼り付けることで塞がれている。
【0025】前記外凸形状壁8は、外方に凸形状である
が(図1,3)、該箇所にV字溝の凹み8aが複数形成
され、しかも、肉薄であるため、上方からの押圧力によ
り容易に凸凹反転する(図2,4)。また、外凸形状壁
8の中央には、上下に突起8b,8cが形成されると共
に、これら突起8b,8cにそれぞれ凹部8d,8eが
形成され、この下側の凹部8eには押し棒11が嵌合さ
れている。
【0026】図6は押し棒11の平面図,図7は押し棒
11の断面図,図8は押し棒11の底面図であって、こ
れらの図に示すように、押し棒11は、上端の根本から
外方にY字形状に横腕11aが形成され、この腕11a
の先端から下方に3本の縦腕11bが垂下され、これら
の縦腕11bの先端には、前記シート10に近接して、
直径14mmの円形の切刃11cが設けられている。
【0027】図3に戻り、前記液体容器7の外凸形状壁
8の外側には、液体容器7の環状壁7bとフランジ部9
との角に、通気孔(内側通気孔)7aが2箇所に形成さ
れている(図5)。
【0028】また、この液体容器7は、内部に反応誘発
剤Cを充填した後、開口部を前記シート10で封鎖し、
その後、反応室3内に挿入するものであるが、この際
に、図4に拡大して示しているように、シート10の外
径を側壁7cの下端の外径および反応室3の側壁3cの
内径よりも大径に形成しているため、反応室3内に挿入
した時にシート10のはみ出し部分にシワが寄り、反応
室3の側壁3cと接する部分と接しない部分とができ
て、蒸気や空気は通過できるが、発熱物質Bのかけらは
通過しにくくなるという利点がある。
【0029】図1に戻り、12は、容器本体2と反応室
3との連結部分に巻締めることにより反応室3の開口部
3aを封鎖しているアルミニウム合金製の蓋であって、
この蓋12には、一部断面図である図9に示すように、
図中上方凸に湾曲し、かつ、上方からの押圧力によって
図2,4に示すように下方向に変形して元の上方凸形状
に戻らない性質の湾曲部(移動部)12aが形成され、
また、この湾曲部12aの中心位置には、この蓋12の
平面図である図10に示すように、+の線形状の薄肉部
(スコア)12bが形成され、また、この湾曲部12a
の外周部には、円弧状の薄肉部12cが複数形成されて
いる。この円弧状の薄肉部12cは、容器が強い振動や
落下衝撃を受けた際に、生石灰の鋭い角部がシートに孔
をあけて発熱反応が起こり、水蒸気等により反応室3内
の圧力が異常に高くなると破断して水蒸気等を保護キャ
ップ15を通して排出する役目(反応室内の圧力が非常
に高くなり、蓋12の巻締部が緩んで蓋や保護キャップ
が吹き飛ぶのを未然に防止する)を果たす。なお、前記
湾曲部12aは、図1に示すように、その下面が、外凸
形状壁8の突起8bに近接配置されている。また、薄肉
部12bの形状は、線状であればYや*やI形状等の形
状でも良く+形状に限られない。
【0030】図11はボタン式押し具13の断面図,図
12はボタン式押し具13の平面図であって、これらの
図に示すように、ボタン式押し具13は、軸部13a、
凸部13b、テーパ部13c、突起13dで構成されて
いる。軸部13aは、蓋12に対向して設けられてお
り、押し棒11と軸方向に重なる位置に配設されている
(図1,2,4)。凸部13bは、軸部13aの周囲に
90°間隔で4個形成されている。テーパ部13cは、
凸部13bと軸部13aの先端との間で軸部13a全周
に形成されている。突起13dは、ボタン式押し具13
の上面周縁で軸部13a側に形成されている。
【0031】図1に戻り、前記蓋12の外側には、ポリ
プロピレンを素材とした保護キャップ15が設けられて
いる。この保護キャップ15は、図13の断面図および
図14の平面図に示すように、軸部13aが嵌挿する穴
部15aとボタン式押し具13の押圧操作前位置でテー
パ部13cが係止する係止部15cとボタン式押し具1
3の押圧操作後位置で凸部13bが嵌合する凹部15b
と突起13dが係合する孔部15dを有している。15
eは貫通穴であって、これは反応室3内の圧力が上昇し
た際、その圧力を外部に逃がすためのものである。
【0032】そして、ボタン式押し具13の押圧操作前
位置では、ボタン式押し具13の凸部13bと保護キャ
ップ15の凹部15bは周方向に偏位して設けられてお
り、ボタン式押し具13のテーパ部13cは保護キャッ
プ15の係止部15cに係止されている。なお、ここで
軸部13aのストロークは、ボタン式押し具13の押圧
操作により凸部13bが凹部15cに嵌合した際、上壁
8に設けた押し棒11が押されてシート10を破断する
ように設定されている。
【0033】次に、作用を説明する。
【0034】[加熱時]ボタン式押し具13の押圧操作
前位置では、図1に示すように、ボタン式押し具13の
テーパ部13cは保護キャップ15の係止部15cに係
止されている。内容物Aを加熱する時には、まず、ボタ
ン式押し具13を回してボタン式押し具13の凸部13
bと保護キャップ15の凹部15bとを合致させて、図
2に示すように、ボタン式押し具13を指で押圧する
と、ボタン式押し具13のテーパ部13cは保護キャッ
プ15の係止部15cから外れ、保護キャップ15と蓋
12の間に形成された空間に位置する。
【0035】このように、ボタン式押し具13を回して
ボタン式押し具13の凸部と保護キャップ15の凹部が
合致しないと、ボタン式押し具13は押圧操作できない
ため、発熱物質Bの発熱反応開始操作のいたずら防止機
能を有する。しかも、ボタン式押し具13が元に戻ろう
としても、その戻りはテーパ部13cが蓋12に当接す
ることにより防止されるため、発熱物質の発熱反応開始
操作を容易に確認することができる。
【0036】また、ボタン式押し具13の押圧操作後位
置では、ボタン式押し具13の凸部13bが保護キャッ
プ15の凹部15bに嵌合する一方、ボタン式押し具1
3の軸部13aが蓋12の湾曲部12aを押圧するた
め、ボタン式押し具13の押圧操作にフィニッシュ感を
持たせることができる。
【0037】そして、ボタン式押し具13の押圧操作に
より、蓋12の湾曲部12aは容器本体2の内部へ移動
し、その中央部が容器本体2の中心方向へ突出した形状
になって誘発剤容器7の上壁8の突起8b,8cを押圧
し、この突起8cの下側の凹部8eに嵌合した押し棒1
1が押されて、押し棒11の先端の切刃11cがシート
10を馬蹄形状に破断する(図2,4)。そして、シー
ト10が破断したら、反応誘発剤Cが反応室3内に流れ
落ち、発熱物質Bが発熱反応を開始し、容器本体2の内
容物Aが加熱される。この実施例の場合、反応誘発剤C
は、押し棒11の直径14mmの切刃11cの内側の中空
部分から確実に落下するもので、例えば、水の場合、直
径8mmの穴以上であれば、シート10の破断部と押し棒
11との間で表面張力により膜を張ってしまうことな
く、確実に落下する。このように、切刃11cの形状
(円形)およびサイズ(直径14mm)に基づき、小さな
ストローク量であっても、確実に反応誘発剤Cを発熱物
質Bの中央に落下させることができ、安定した発熱反応
を得ることができる。
【0038】その後、蓋16が上になるように容器本体
2を上下逆にし、発熱物質Bと反応誘発剤Cとの発熱反
応の熱で内容物Aが加熱されたら、開蓋して内容物Aを
飲む。
【0039】ところで、発熱物質Bが発熱反応を起こす
と、水蒸気が発生する等して反応室3の圧力が高まる
が、この圧力は、反応室3の内周と液体容器7の側壁7
cとの間を経て、液体容器7の2箇所に形成された通気
孔7aから蓋12と外凸形状壁8の間に伝達され、そこ
から、蓋12の中央で+の線形状に裂けている薄肉部1
2bを経て、保護キャップ15の貫通穴15eを通り外
部に抜ける。
【0040】また、蓋12が下側になるように容器本体
2を置いた状態において、蓋12の中央部は上方へ凸に
湾曲した状態になっており(図4)、しかもその中央
(中心)の十字形に破断された4枚の破断片は、いずれ
も上方に折れ曲がっているので、たとえ圧力抜き経路を
通って小さく砕かれた発熱物質Bが蓋12の外周部分に
溜っていても、蓋12の破断部(薄肉部12b)から落
下することはない。したがって、発熱物質Bが保護キャ
ップ15から外部にこぼれることはない。
【0041】[輸送時等]加熱機能付き容器は、輸送中
等に、強い振動や衝撃を受けることで発熱物質Bの鋭い
角部がシート10に突き刺さって孔をあけ、反応誘発剤
Cが反応室3内に漏れることがある。このような場合、
発熱物質Bが発熱反応を開始して水蒸気が発生するが、
反応室3の内圧がある程度高まると、蓋12に形成して
いる円弧状の薄肉部12cの部分に線状に裂け目が入っ
て、上述の経路を通って外部に抜ける。したがって、保
護キャップ15が飛んで外れたりすることはないし、蓋
12が吹き飛ばされることもない。また、このようなこ
とは、店頭の陳列棚から誤って容器を落下させた際等に
も有効である。
【0042】次に、効果を説明する。
【0043】(1)蓋12に対向して設けられ押し棒1
1と軸方向に重なる位置に配設された軸部13aとこの
軸部13aの周囲に設けられた凸部13bと前記軸部1
3aの周囲に形成され、前記凸部13aと前記軸部13
aの先端との間に設けられたテーパ部13cを有してい
るボタン式押し具13と、前記蓋12の外側に設けら
れ、前記軸部13aが嵌挿する穴部15aと前記ボタン
式押し具13の押圧操作前位置で前記テーパ部13cが
係止する係止部15cと前記ボタン式押し具13の押圧
操作後位置で前記凸部13bが嵌合する凹部15bを有
している保護キャップ15と、を備えているため、発熱
物質の発熱反応開始操作を容易に確認でき、しかも、そ
の操作にフィニッシュ感を持たせることができる。
【0044】(2)ボタン式押し具13の押圧操作前位
置では、ボタン式押し具13の凸部13bと保護キャッ
プ15の凹部13bは周方向に偏位して設けられている
ため、発熱物質の発熱反応開始操作のいたずら防止機能
を有する。
【0045】(3)蓋12には円弧状の薄肉部12cが
複数形成され、保護キャップ15には貫通穴15eが設
けられているため、容器が強い振動や落下衝撃を受けた
際に、生石灰の鋭い角部がシート10に孔をあけて発熱
反応が起こり、水蒸気等により反応室3内の圧力が異常
に高くなると、薄肉部12cに裂け目が入って、水蒸気
等は保護キャップ15の貫通穴15eを通して外部に排
出されるので、保護キャップ15が飛んで外れたりする
ことはない。
【0046】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
【0047】例えば、実施例では、ボタン式押し具13
の凸部13bは、軸部13aの周囲に90°間隔で4個
形成されているが、2個あるいは3個等何個であっても
良い。
【0048】例えば、蓋の移動部は、実施例では、湾曲
部を形成して軸方向に移動するようにしたが、弾性を高
める他の手段により軸方向に移動するようにしてもよ
い。
【0049】また、上記実施例では別体として成形され
た二部品、即ち、周方向に偏位して設けられているボタ
ン式押し具の凸部と保護キャップを合致させて押圧操作
をしたが、押し具と保護キャップを二体物でなく、一体
成形としても良い。例えば、押し具の軸部先端周囲と保
護キャップの嵌挿する穴部の周縁部を3乃至4箇所の薄
肉部で継ぎ、押圧操作時に薄肉部を破断させて押し込む
ようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明の加熱機能付
き容器にあっては、蓋に対向して設けられ押し棒と軸方
向に重なる位置に配設された軸部と該軸部の周囲に設け
られた凸部と前記軸部の周囲に形成され、前記凸部と前
記軸部の先端との間に設けられたテーパ部を有している
ボタン式押し具と、前記蓋の外側に設けられ、前記軸部
が嵌挿する穴部と前記ボタン式押し具の押圧操作前位置
で前記テーパ部が係止する係止部と前記ボタン式押し具
の押圧操作後位置で前記凸部が嵌合する凹部を有してい
る保護キャップと、を備えているため、発熱物質の発熱
反応開始操作を容易に確認でき、しかも、その操作にフ
ィニッシュ感を持たせることができるという効果が得ら
れる。
【0051】請求項2記載の第2の発明にあっては、請
求項1記載の加熱機能付き容器において、前記ボタン式
押し具の押圧操作前位置では、前記ボタン式押し具の凸
部と前記保護キャップの凹部は周方向に偏位して設けら
れているため、発熱物質の発熱反応開始操作のいたずら
防止機能を有するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の加熱機能付容器の全体を示す断面図で
ある。
【図2】実施例の加熱機能付容器の加熱操作の全体の状
態を示す断面図である。
【図3】実施例容器の液体容器を示す拡大断面図であ
る。
【図4】実施例容器の要部を示す拡大断面図である。
【図5】実施例容器の液体容器を示す平面図である。
【図6】実施例容器の押し棒を示す平面図である。
【図7】実施例容器の押し棒を示す断面図である。
【図8】実施例容器の押し棒を示す底面図である。
【図9】実施例容器の蓋を示す拡大断面図である。
【図10】実施例容器の蓋を示す平面図である。
【図11】実施例容器のボタン式押し具を示す断面図で
ある。
【図12】実施例容器のボタン式押し具を示す平面図で
ある。
【図13】実施例容器の保護キャップを示す拡大断面図
である。
【図14】実施例容器の保護キャップを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
2 容器本体 3 反応室 7 液体容器(反応誘発剤容器) 7a 通気孔(内側通気孔) 7b 環状壁(縦壁) 7c 側壁(縦壁) 8 外凸形状壁(上壁) 8a 凹み 8b 突起 8c 突起 8d 凹部 10 シート 11 押し棒 12 蓋 12a 湾曲部(移動部) 12b 薄肉部 13 ボタン式押し具 13a 軸部 13b 凸部 13c テーパ部 13d 突起 15 保護キャップ 15a 穴部 15b 凹部 15c 係止部 15d 孔部 15e 貫通穴 16 蓋 A 内容物 B 発熱物質 C 反応誘発剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物が充填されている容器本体と、 この容器本体の一方の端部を封鎖して容器本体内部に収
    容され、前記容器本体の一端部に固定されている開口端
    部を有し、内部に固体の発熱物質を収容した有底筒状の
    反応室と、 この反応室の開口端部側に設けられ、外周に、前記反応
    室の内周との間に隙間を有して配設された環状の縦壁を
    有し、この縦壁の底部を封鎖するシートを有し、縦壁の
    中間部には、容器本体の軸方向に変位可能に形成されて
    シートとの間に反応誘発剤を収容する室を形成する上壁
    を有している誘発剤容器と、 前記上壁の内側からシートに近接するまで延設された押
    し棒と、 前記上壁との間に空間を形成して反応室の開口端部を封
    鎖し、後記ボタン式押し具を介しての押圧力を受けた際
    に、容器本体の中心方向に移動してそのままの状態を保
    持する移動部を有している蓋と、 前記蓋に対向して設けられ前記押し棒と軸方向に重なる
    位置に配設された軸部と該軸部の周囲に設けられた凸部
    と前記軸部の周囲に形成され、前記凸部と前記軸部の先
    端との間に設けられたテーパ部を有しているボタン式押
    し具と、 前記蓋の外側に設けられ、前記軸部が嵌挿する穴部と前
    記ボタン式押し具の押圧操作前位置で前記テーパ部が係
    止する係止部と前記ボタン式押し具の押圧操作後位置で
    前記凸部が嵌合する凹部を有している保護キャップと、 を備えていることを特徴とする加熱機能付き容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加熱機能付き容器におい
    て、 前記ボタン式押し具の押圧操作前位置では、前記ボタン
    式押し具の凸部と前記保護キャップの凹部は周方向に偏
    位して設けられていることを特徴とする加熱機能付き容
    器。
JP6269457A 1994-11-02 1994-11-02 加熱機能付き容器 Withdrawn JPH08133348A (ja)

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