JPH0744176U - ひげそり装置 - Google Patents

ひげそり装置

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JPH0744176U
JPH0744176U JP040146U JP4014693U JPH0744176U JP H0744176 U JPH0744176 U JP H0744176U JP 040146 U JP040146 U JP 040146U JP 4014693 U JP4014693 U JP 4014693U JP H0744176 U JPH0744176 U JP H0744176U
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shaving
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 螺旋圧力ばねの汚れを排除し、螺旋圧力ばね
を紛失することなく、フォイルフレームをひげそりヘッ
ドフレームに極めて簡単に着脱自在に取り付けることが
できるひげそり装置を得る。 【構成】 ひげそりヘッド10を構成するひげそりヘッド
フレーム12と、ひげそりヘッドフレーム12に固定するフ
ォイルフレーム31との間で各螺旋ばね57によりフォイル
フレーム31をひげそりヘッドフレーム12のひげそり装置
ハウジングに対向する開口に向かう方向に押圧するひげ
そり装置において、円筒形部分39に設けた周方向に閉じ
たダクト45内に、フレーム12のチャンバ41の衝合部分53
に連係動作するピストン状圧力部材47内に螺旋圧力ばね
57を配置し、螺旋圧力ばね57の他方の端部を円筒形部分
39の閉鎖部材59に作用させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハウジングとこのハウジングに配置しまた固定しうるひげそりヘッ ドとを備え、前記ひげそりヘッドには、2個の長手方向側壁及び2個の横方向側 壁よりなるひげそりヘッドフレームと、同様に2個の長手方向側壁及び2個の横 方向側壁を有してひげそり装置のフォイルカッタを保持するとともに、ハウジン グに対向する開口側からひげそりヘッドフレームに取り付け、このひげそりヘッ ドフレームに固定しうるフォイルフレームと、前記ひげそりヘッドフレームと前 記フォイルフレームとの間に作用し、前記ひげそりヘッドフレームに属してこの ひげそりヘッドフレームの壁に連結した接触部分と前記フォイルフレームに属し て前記ひげそりヘッドフレームの前記壁に隣接する前記フォイルフレームの壁に 連結した接触部分との間に作用する少なくとも2個の螺旋圧力ばねとを設け、前 記螺旋圧力ばねにより前記フォイルフレームを前記ひげそりヘッドフレームの前 記ハウジングに対向する開口に向かう方向に押圧する構成としたひげそり装置に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上述のタイプのひげそり装置は、例えば、ヨーロッパ特許公開第0,480,499 号 に記載されている。この既知のひげそり装置においては、2個の螺旋圧力ばねの 各々をフォイルフレームの接触部分として横方向側壁から突出するタブに圧着さ せ、また2個の螺旋圧力ばねの各々をひげそりヘッドフレームの横方向側壁に形 成したトラフ状のシートに嵌合させ、このひげそりヘッドフレームの横方向側壁 を接触部分として作用させ、またこのひげそりヘッドフレームの横方向側壁をフ ォイルフレームの横方向側壁及び隣接のタブに向けて開放させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような構造は問題が多い。即ち、螺旋圧力ばねが汚れる危険性が 比較的高い。即ち、フォイルフレームをひげそりヘッドフレームに取り付けると き螺旋圧力ばねを正確にシートに嵌合させるのが比較的面倒であり、またフォイ ルフレームをひげそりヘッドフレームから取り外すときに螺旋圧力ばねを紛失す る危険性が高いためである。
【0004】 従って、本考案の目的は、上述のタイプのひげそり装置で見られる問題を解決 し、螺旋圧力ばねの汚れを実質的に排除し、フォイルフレームをひげそりヘッド フレームに極めて簡単に取り付けることができ、螺旋圧力ばねの複雑な操作は不 要であり、またフォイルフレームをひげそりヘッドフレームから取り外すときに 螺旋圧力ばねを紛失することがないひげそり装置を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案ひげそり装置は、各螺旋ばねのための2個の 接触部分の一方の接触部分に周方向に閉じたダクトを設け、ダクトの一方の端部 でこのダクトから突出して前記他方の接触部分に掛合して連係動作するピストン 状の圧力部材及び螺旋圧力ばねを前記ダクト内に拘束して取り付け、前記螺旋圧 力ばねの一方の側を前記ピストン状圧力部材に作用させ、前記螺旋圧力ばねの他 方の側を、ダクトを有する接触部分の閉鎖部材に作用させ、この閉鎖部材によっ てダクトを閉鎖したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
この構成により、螺旋圧力ばねは閉鎖したダクト内に収納され、して汚れをほ とんど排除することができる。更に、フォイルフレームをひげそりヘッドフレー ムに取り付けるときにも複雑で面倒な螺旋圧力ばねの操作は不要である。即ち、 螺旋圧力ばねは、これらばねがピン状圧力部材を介して負荷を与えるべき2個の フレームに掛合して連係動作し、このピン状圧力部材は孔から突出し、対応のフ レームの対応の接触部分に掛合して連係動作するためである。更に、フォイルフ レームをひげそりヘッドフレームから取り外すときに螺旋圧力ばねの紛失は回避 される。即ち、螺旋圧力ばねは閉鎖した座内に取り付けるためである。
【0007】 2個の螺旋圧力ばねは、例えば、ひげそりヘッドフレームの横方向側壁に設け たダクトに配置することができる。しかし、ダクトを有する各接触部分を、対応 のウェブを介してフォイルフレームの横方向側壁のそれぞれに一体に連結したほ ぼ円筒形部分によって形成すると好適であることを本願人は見出した。この構成 によれば、ひげそりヘッドに関してひげそり装置の構造ができるだけ簡単になる 点で有利である。
【0008】 この点に関して、ひげそりヘッドフレームの横方向側壁に形成した案内チャン バにフォイルの各円筒形部分を掛合させ、フォイルフレームの円筒形部分及びひ げそりヘッドフレームの案内チャンバによって、フォイルフレームをひげそりヘ ッドフレームに対して移動自在に案内する特に有利であることを本願人は見出し た。このようにして、フォイルフレームの円筒形部分がひげそりヘッドフレーム に対してフォイルフレームを案内するのにも使用され、このことは構造をできる だけ簡単にする上で有利である。
【0009】 更に、前記ダクトを有する接触部分の閉鎖部材に、前記ダクトに取り付けた前 記螺旋圧力ばねを作用させ、前記閉鎖部材は前記ダクトに圧入したインサートに よって形成すると特に有利であることを本願人は見出した。この構成によれば、 ピン状圧力部材の取り付け、及びばねとの連係のために設けたダクト内での螺旋 圧力ばねとピン状圧力部材との連係動作を簡単にする上で好適である。
【0010】 更に、本考案の好適な実施例においては、前記ピストン状の圧力部材を、中空 円筒形孔を有するスリーブとして構成し、前記スリーブに掛合して連係動作する 前記螺旋圧力ばねを前記中空円筒形孔に貫通させてスリーブの底部まで達せしめ る。この構成は、スリーブの孔に利用できる空間をダクト内に配置する螺旋ばね を収納するのにも使用でき、ダクトの軸線方向の寸法が小さい場合に比較的長い 螺旋圧力ばねを使用できる点で有利である。即ち、螺旋圧力ばねはスリーブの孔 内に少なくとも部分的にのみ配置するだけでよいためである。更に、このように して、長く比較的細い螺旋圧力ばねをスリーブの孔内に案内することができ、し かもこのような螺旋圧力ばねが不慮にもつれるのを防止することを簡単かつ信頼 性高く行うことができる。
【0011】
【実施例】
次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明する。
【0012】 図1は、底部をトラフ状のハウジング部分5により仕上げた互いに連結したハ ウジングハーフ3,4 よりなるハウジング2を有するひげそり装置1を示す。トリ マ(図1には示されていない)を、ハウジングハーフ3の位置に配置し、ひげそ り装置1内に後退した休止位置とひげそり装置1から摺動突出した動作位置との 間で移動自在にし、休止位置ではこのトリマをカバープレート6によって覆い隠 され、トリマのカッタ支持体7のみが部分的に見える。図1には示されていない トリマを移動するため、ひげそり装置1に操作素子8を設け、この操作素子8を シャッタ状で可撓性の連結部材9によりトリマのカッタ支持体7に連結する。
【0013】 ひげそりヘッド10をひげそり装置1のハウジング2に着脱自在に取り付ける。 ひげそりヘッド10は、網刃の形式のフォイル状の上側カッタを有し、この上側カ ッタもやはりシャッタ状のカバー11によってカバーし、このカバー11は、ハウジ ングハーフ4の主壁にほぼ平行に、フォイル状上側カッタをカバーする図1に示 すカバー位置と、網刃を露出させてひげそりを行うことができる開放位置との間 で移動自在にする。
【0014】 ひげそり装置1のひげそりヘッド10を、以下に図2及び図4につき説明する。 ひげそりヘッド10は、第1長手方向側壁13と、第2長手方向側壁14(図面には見 えていない)と、第1横方向側壁15と、及び第2横方向側壁16とよりなり、ジン ク(zinc)ダイキャスティングで形成した金属製のひげそりヘッドフレーム12を有 する。クロムメッキした第1プラスチック部分17,18 及び第2プラスチック部分 19,20 をそれぞれ、2個の横方向側壁15,16 の位置でひげそりヘッドフレーム12 に連結する。このとき、クロムメッキしたプラスチック部分17,18 を、ひげそり 装置1から離れる側からひげそりヘッドフレーム12上に摺動させ、次に、図4に 示すように、ひげそりヘッド10をひげそり装置1から取り外した状態で、他の2 個のプラスチック部分19,20 を、ひげそり装置1に対向する側から2個のクロム メッキしたプラスチック部分17,18 上に摺動させ、ピン−ソケットジョイント21 ,22 によって互い連結し、ピン−ソケットジョイントのピンをピン−ソケットジ ョイントのソケットに掛合させる。プラスチック部分17,18 及び19,20 は、ひげ そりヘッドフレーム12の一部としてみなされ、従って、フレーム12は幾つかの部 分によって構成される。しかし、代案として、このフレームを単一部分として構 成することもできる。2個のプラスチック部分19,20 はひげそりヘッドフレーム 12に対してひげそり装置1の方向に突出する。2個のプラスチック部分19,20 の 内面側にそれぞれ係止ノーズ23,24 を設け、係止フック25,26 によって保持する 。このようにして、ひげそりヘッド10をひげそり装置1のハウジング2に緊締す る。係止フック25,26 は、それぞれ手で操作することができ、ひげそり装置1の ハウジング2に移動自在に支持したプッシュボタン27,28 に配置し、これらプッ シュボタンは、それぞれハウジング2内に支持したブレードばね29,30 の力に抗 して装置の内部方向に移動自在にし、ひげそりヘッド10を取り外すことができる ようにする。
【0015】 フォイルフレーム31を、フォイル状上側カッタの稜線に直交する軸線32の方向 に移動自在に、ひげそりヘッドフレーム12に取り付ける。フォイルフレーム31は 、ひげそりヘッドフレーム12のフレーム開口即ち、ハウジング2に対向するフレ ーム側からひげそりヘッドフレーム12内に嵌合してこのひげそりヘッドフレーム 12に保持する。このフォイルフレーム31は、ひげそりヘッドフレーム12と同様に 、第1長手方向側壁33と、第2長手方向側壁34と、第1横方向側壁35及び第2横 方向側壁36とを有する。円筒形部分39,40 をそれぞれ2個の横方向側壁35,36 の 各々にウェブ37,38 を介して連結する。図2に円筒形部分40のみの断面を示し、 図3に円筒形部分39のみを示す。円筒形部分39をひげそりヘッドフレーム12の第 1横方向側壁15に形成した中空の円筒形案内チャンバ41にごく僅かなクリアラン スをもって掛合させる。案内チャンバ41をウェブ37が貫通する釈放溝孔42に隣接 させる。円筒形部分40は、ひげそりヘッドフレーム12の第2横方向側壁16に形成 したほぼ矩形断面の案内チャンバ43に対して、長手方向側壁13,14 の方向に比較 的大きなクリアランスをもって、しかし横方向にはごく僅かなクリアランスをも って掛合させ、このチャンバ43をウェブ38が貫通する釈放溝孔44に隣接させる。 このようにして、円筒形部分39,40 及び案内チャンバ41,43 によって、フォイル フレーム31をひげそりヘッドフレーム12に対して軸線32の方向に移動自在に案内 する。
【0016】 2個の円筒形部分39,40 の各々は、図2の部分40及び図5の部分39に関して示 したように、周方向に閉じた中空の円筒形ダクト45,46 を有する。ダクト45,46 の各々には、それぞれピストン状の圧力部材をなすスリーブ47,48 を摺動自在に 掛合させる。スリーブ47,48 の各々は、それぞれのほぼ閉鎖した端部49,50 で対 応のダクト45,46 から対応の部分39,40 の上側領域51,52 に形成した孔に貫通さ せ、対応の案内チャンバ41,43 の上側境界壁53,54 に衝合させる。対応のスリー ブ47,48 の中空の円筒形孔55,56 内には、それぞれ螺旋圧力ばね57,58 を対応の スリーブ47,48 の底部に着床させる。各圧力ばね57,58 のスリーブ底部から離れ る側の端部を閉鎖部材59,60 に作用させ、この閉鎖部材59,60 は対応のダクト45 ,46 に圧入してこれらダクト45,46 を閉鎖するインサートによって形成する。こ のようにして2個の螺旋圧力ばね57,58 はフォイルフレーム31とひげそりヘッド フレーム12との間にばね負荷を生ずる。この結果、螺旋圧力ばね57,58 は、フォ イルフレーム31を、ひげそり装置1のハウジング2に係止フック25,26 によって 固着したひげそりヘッドフレーム12に対して、軸線32に平行にひげそり装置1の 方向に移動しようとする。このことは、ダクト45,46 内で螺旋圧力ばね57,58 が 捕捉され、また汚れることから保護され、更に螺旋圧力ばね57,58 が、スリーブ 47,48 、インサート59,60 を有する円筒形部分39,40 、及びフォイルフレーム31 及びひげそりヘッドフレーム12に対する螺旋圧力ばね57,58 の接触部分をなす上 側境界壁53,54 を介してひげそりヘッドフレーム12に作用するという利点を有す る。
【0017】 ひげそりヘッドフレーム12に対してフォイルフレーム31の移動を制限するため 即ち、このフレーム12をひげそり装置1から取り外すときにひげそりヘッドフレ ーム12におけるフォイルフレーム31を保持して落下を防止するため、本考案によ るひげそり装置1には、以下の極めて簡単で有利な構成を設ける。ひげそりヘッ ドフレーム12の2個の横方向側壁15,16 をフォイルフレーム31の2個の横方向側 壁35,36 に対してひげそり装置1のハウジング2の方向に延長し、それぞれ壁延 長部61,62 を設け、この壁延長部61,62 をひげそりヘッドフレーム12からひげそ り装置1の方向に突出させ、プラスチック部分19,20 によってカバーする。これ ら壁延長部61,62 は、ほぼU字状の形状にし、U字の2個のリムを連結するブリ ッジ部分63,64 を設ける。壁延長部61,62 の方向にフォイルフレーム31に向かっ てほぼ延在するブレードばね65,66 を2個のブリッジ63,64 に連結し、それぞれ 確実ロック装置として作用させる。2個のブレードばね65,66 は移動可能なラッ チとして作用し、こらブレードばねの遊端67,68 でフォイルフレーム31をひげそ りヘッドフレーム12に確実に保持する。即ち、ブレードばね65,66 の遊端67,68 が、それぞれ円筒形部分39,40 及び閉鎖部材59,60 の位置で作用し、螺旋圧力ば ねによって発生する力を受け止める。このようにして、フォイルフレーム31は簡 単な手段でひげそりヘッドフレーム12に確実に取り付けることができ、ブレード ばね65,66 としての係止装置の構造は、フォイルフレーム31のひげそりヘッドフ レーム12に対する着脱が極めて簡単になるという利点も有する。フォイルフレー ム31を取り付けるためには、ラッチとして作用し変位する2個のブレードばね65 ,66 間にフォイルフレーム31を単に挿入するだけでよく、このことは境界壁53,5 4 との連係のために設けたスリーブ47,48 のこの境界壁53,54 との連係動作も確 実に行われるようになる点でも有利である。フォイルフレーム31を取り外すため には、ブレードばね65,66 を手で単に互いに離れる方向に押し広げるだけでよく 、この後フォイルフレーム31は、先ず螺旋圧力ばね57,58 の作用の下にひげそり ヘッドフレーム12から押し出され、次いでひげそりヘッドフレーム12から自由に 抜き出すことができる。
【0018】 フォイルフレーム31の4個のコーナーにおいて、弾性タブ69,70 を対応の長手 方向側壁33,34 から斜めに突設する。これらタブ69,70 はフォイルフレーム31に 一体にする。タブ69,70 はひげそりヘッドフレーム12の長手方向側壁13,14 に圧 着し、ひげそりヘッドフレーム12の案内チャンバ41,43 とフォイルフレーム31の 円筒形部分39,40 との間の長手方向側壁13,14 に交差する方向のクリアランスを 吸収し、ノイズが発生しないようにすることができる。
【0019】 フォイルフレーム31は、ひげそりヘッド10の上述のフォイル状の上側カッタを 保持する作用を行い、図示の実施例では網刃71により形成し、フォイルフレーム 31の2個の長手方向側壁33,34 に、図示しない方法で2個の長手方向端縁部分を 取り付ける。網刃71はこのとき軸線32に直交する軸線72に対してアーチ形状をな し、毛入孔を形成した領域が軸線72に対してアーチ形状をなすひげそり領域を構 成する。
【0020】 網刃71は下側カッタ73と連係動作し、図示の実施例のひげそり装置1ではこの 下側カッタ73は薄層状又はフォイル状の構成にし、上側カッタ73のフォイルの厚 さは網刃71のフォイル厚さよりも大きいものとする。下側カッタ73を下側カッタ 支持体74に固定し、この支持体74に下側カッタ73の長手方向端縁を図示しない方 法で連結する。下側カッタ73もやはり軸線72に対してアーチ形状をなす。下側カ ッタの中心領域にはやはり毛入孔を設け、この中心領域が軸線72に対してアーチ 形状をなすひげそり領域を構成する。
【0021】 下側カッタ支持体74は、この支持体74に固定したフォイル状下側カッタ73とと もに、ひげそり装置1の駆動手段76の駆動部材75に連結し、下側カッタ支持体74 を駆動部材75の駆動部分77に取り付けてラッチする。駆動手段76について以下に 簡単に説明する。この駆動手段76に関してはヨーロッパ特許公開第0,480,499 号 に記載されており、このような駆動手段を有するひげそり装置1は既知であり、 本明細書に参考として記載する。
【0022】 駆動手段76はモータ78を有し、図2には示さない回転駆動可能なモータシャフ トを回転駆動可能な偏心子79に連結し、この偏心子79からピン80を突出させ、こ のピン80をモータ78のシャフトに対して偏心させる。図示の実施例では偏心子79 を往復移動自在のブリッジ83のほぼV字状連結部分82に形成した開口81に貫通さ せる。このV字状連結部分の他に、往復移動自在のブリッジには、2個のリム84 ,85 を設け、これらリムの各々にはそれぞれ2個の一体ヒンジ部分86,87 及び88 ,89 を設け、またこれらリムの一体ヒンジ部分86,88 に隣接する部分をそれぞれ 連結部分90,91 によりV字状連結部分82に連結し、更に、これらリムの他方の一 体ヒンジ部分87,89 に隣接する部分を固着部分92,93 によって装置の固定取付部 分94,95 に固定する。
【0023】 偏心子79の偏心ピン80を、2個の円筒形突起99,100が側方に突出する軸線72に 平行な軸線97に直交するよう伝達部材98に形成した円筒形形状の孔96に突入させ 、これら円筒形突起99,100を軸線97に同軸状にする。これら突起99,100は偏心子 79に向かって開放し、駆動部材75から等する2個のタブ103,104 を有する2個の 溝孔101,102 に掛合させる。伝達部材98を介して偏心ピン80によって駆動するこ とができる駆動部材75には、軸線72に同軸状の2個の円筒形側方突起105,106 を 設け、この側方突起105,106 を、下側カッタ73に向かって開放するよう連結部分 90,91 に形成した2個の溝孔内で回転自在又は回動自在にする。
【0024】 往復移動自在のブリッジ83のリム84,85 を軸線32の方向には堅くし、連結部分 90,91 に回動自在に支持した駆動部材75及び下側カッタ支持体74を介して駆動部 材75に連結した下側カッタ73が、軸線32の方向には全く又はほとんど僅かにしか 移動しないようにする。しかし、リム84,85 は軸線72の方向には撓み易くし、下 側カッタ73が軸線72に平行な往復振動できるようにする。図示のひげそり装置1 の場合、下側カッタ73の往復運動の他に、軸線72の周りの揺動が下側カッタ73に 上述の駆動手段76を介して与えられ、この揺動が軸線72に平行な往復運動に重畳 され、図示の実施例のひげそり装置1では下側カッタ73は線形往復運動及び揺動 よりなる組み合わせの運動を行う。
【0025】 図示の実施例のひげそり装置1では、下側カッタ73を軸線32の方向には堅く支 持する。網刃71は、このように支持された下側カッタ73に押し付けられ、フォイ ルフレーム31に固定した網刃71は、スリーブ47,48 を介してひげそりヘッドフレ ーム12に圧着する螺旋圧力ばね57,58 によって負荷を受ける。このようにして、 図示の実施例のひげそり装置1の網刃71は、やはりほぼフォイル状構造の下側カ ッタ73に対してばね負荷を与えられる。このばね負荷により、網刃71及びフォイ ル状の下側カッタが常に正確に相互掛合することが確実になり、このことは満足 のいくひげそり性能、ひげそり品質を保証し、ひげそり装置1は下側カッタ73の 組み合わせ運動によって極めて高いひげそり性能が得られる。
【0026】 ひげそり装置1の駆動手段76の位置にひげそり屑が進入するのを防止するため 、ひげそり装置1にダストシール107 を設ける。このダストシール107 は弾性材 料例えば、ゴムにより形成する。ダストシールはフード状又はトラフ状にし、ブ ロック形状の駆動部材75の周りに配置する。ダストシール107 は4個の側壁108, 109,110,111 を有し、図2では側壁108,110,111 のみが見える。ダストシール10 7 には、更に、このダストシール107 を駆動部材75に連結する端部部分113 を設 け、この端部部分113 が下側カッタ73に対向する端部で4個の側壁108,109,110, 111 との境界をなし、この端部部分113 には駆動部材75の駆動部分が通過できる 開口112 を設ける。この目的のため、駆動部材75に連続した周縁溝114 を設け、 この周縁溝114 に、端部部分113 に形成される開口112 を画定するダストシール 107 の壁部分を掛合させる。このダストシール107 には、更に、周縁部分115 を を設け、この周縁部分115 でダストシール107 をハウジングの固定領域に掛合さ せ、またこの周縁部分115 が下側カッタ73から離れる側の端部で4個の側壁108, 109,110,111 の境界をなす。
【0027】 図2に示すように、ダストシール107 の周縁部分115 をハウジング内部に形成 し、ひげそりヘッド10に向かって開放するたステップ116 に掛合させる。更に、 周縁部分115 のステップ116 の高さ方向の寸法は、ダストシール107 の周縁部分 115 がひげそりヘッド10又はひげそりヘッドフレーム12の領域118 に対してステ ップ116 に掛合しない側の周縁領域117 で圧着するように選択する。このことに より、ひげそり装置1のハウジング2とひげそりヘッド10並びにひげそりヘッド フレーム12との間の機械的振動を防止することができ、従って、このような振動 によってノイズを発生することはできず、ひげそり装置の動作が静粛になる。ダ ストシール107 はひげそり装置1に2個の弾性クリップ119,120 によって固定す る。弾性クリップ119,120 は、ダストシール107 の周縁部分115 のコーナーの窪 みに圧嵌し、このクリップの曲げ端部部分でハウジングに設けた隆起部にクラン プする。
【0028】 図2に示すように、ダストシール107 には4個の側壁108,109,110,111 のすべ てにわたって延在させた肩部126 を設ける。図示の実施例のひげそり装置1では 、この肩部126 は、軸線72の方向に平行な2個の対向する側壁108,109 において 波形形状にする。肩部126 の波形部分は鋸歯状にする。しかし、波形部分はほぼ 正弦曲線形状にすることもできる。肩部126 に波形形状を設けることにより、波 形形状を有する肩部126 によって互いに分離した大きな側壁108,109 の隔壁部分 はこれら壁部分に平行の方向の移動のみを行い、ダストシール107 のこれら側壁 108,109 が音響ダイヤフラムとして作用しないことを確実にする。このようにし て、ダストシール107 はごく僅かなノイズしか発生せず、このことはダストシー ルを有するひげそり装置を極めて静粛にする点で有利である。
【0029】 本考案は上述の実施例に限定するものではない。本考案は、往復移動及び揺動 の組み合わせ運動は行わず、単に純粋の往復運動のみをする下側カッタを有する ひげそり装置にも適用できる。更に、螺旋圧力ばねを収容するためのダクトを有 する接触部分の配置及び形状に関して他の構造にすることもできる。代案として 、このような接触部分は例えば、このようなひげそり装置のひげそりヘッドフレ ームに配置することができる。更に、圧力部材として簡単のピンを設けることが できる。更に、ダクトは、圧力部材がダクトから突出する端部で有孔閉鎖部材で 閉鎖することができ、圧力部材を開孔部に貫通させ、ダクトの他方の端部を関連 のフレームに一体のまた関連フレームの壁部分によって形成した閉鎖部材によっ て閉鎖することもできる。更に、1個のダクトに2個以上の螺旋圧力ばねを設け ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるひげそりヘッドを有するひげそり
装置の斜視図である。
【図2】ひげそりヘッドフレーム及びこのひげそりヘッ
ドフレームに対して移動自在に案内しかつばね負荷取付
したフォイルフレームを有するひげそりヘッドの拡大断
面図である。
【図3】図1及び図2に示したひげそり装置のフォイル
フレームのフォイルカッタを取り外した状態を示す斜視
図である。
【図4】図1及び図2に示したひげそり装置のひげそり
ヘッドの一部のフォイルフレームに取り付けた網刃のな
い状態を示す図2と同様のしかし、図2よりも拡大した
部分断面図である。
【符号の説明】
1 ひげそり装置 2 ハウジング 3,4 ハウジングハーフ 5 ハウジング部分 6 カバープレート 7 カッタ支持体 8 操作素子 9 連結部材 10 ひげそりヘッド 11 カバー 12 ひげそりヘッドフレーム 13 第1長手方向側壁 14 第2長手方向側壁 15 第1横方向側壁 16 第2横方向側壁 17,18 第1プラスチック部分 19,20 第2プラスチック部分 21,22 ピン−ソケットジョイント 23,24 係止ノーズ 25,26 係止フック 27,28 プッシュボタン 29,30 ブレードばね 31 フォイルフレーム 33 第1長手方向側壁 34 第2長手方向側壁 35 第1横方向側壁 36 第2横方向側壁 37,38 ウェブ 39,40 円筒形部分 41 円筒形案内チャンバ 42,44 釈放溝孔 43 案内チャンバ 45,46 円筒形ダクト 47,48 スリーブ 53,54 上側境界壁 55,56 円筒形孔 57,58 螺旋圧力ばね 59,60 閉鎖部材(インサート) 61,62 壁延長部 63,64 ブリッジ部分 65,66 ブレードばね 69,70 弾性タブ 71 網刃 73 下側カッタ 74 下側カッタ支持体 75 駆動部材 76 駆動手段 77 駆動部分 78 モータ 79 偏心子 80 ピン 81 開口 82 V字状連結部分 83 ブリッジ 84,85 リム 86,87,88,89 一体ヒンジ部分 90,91 連結部分 92,93 固着部分 94,95 固定取付部分 99,100 円筒形突起 98 伝達部材 103,104 タブ 101,102 溝孔 105,106 円筒形側方突起 107 ダストシール 108,109,110,111 側壁 114 周縁溝 115 周縁部分 116 ステップ 117 周縁領域 119,120 弾性クリップ 126 肩部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 エルンスト ポガニッシュ オーストリア国 アー−9020 クラーゲン フルト ホッチストゥールヴェーク 13 (72)考案者 ギルバート レッティヒ オーストリア国 アー−9162 ストラウ バブニアク 1

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング(2) とこのハウジングに配置し
    また固定しうるひげそりヘッド(10)とを備え、前記ひげ
    そりヘッド(10)には、2個の長手方向側壁(13,14) 及び
    2個の横方向側壁(15,16) よりなるひげそりヘッドフレ
    ーム(12)と、同様に2個の長手方向側壁(33,34) 及び2
    個の横方向側壁(35,36) を有してひげそり装置(1) のフ
    ォイルカッタ(71)を保持するとともに、ハウジング(2)
    に対向する開口側からひげそりヘッドフレーム(12)に取
    り付け、このひげそりヘッドフレーム(12)に固定しうる
    フォイルフレーム(31)と、前記ひげそりヘッドフレーム
    (12)と前記フォイルフレーム(31)との間に作用し、前記
    ひげそりヘッドフレーム(12)に属してこのひげそりヘッ
    ドフレーム(12)の壁(15,16) に連結した接触部分(53,5
    4) と前記フォイルフレーム(31)に属して前記ひげそり
    ヘッドフレーム(12)の前記壁(15,16) に隣接する前記フ
    ォイルフレーム(31)の壁(35,36) に連結した接触部分(3
    9,40) との間に作用する少なくとも2個の螺旋圧力ばね
    (57,58) とを設け、前記螺旋圧力ばね(57,58) により前
    記フォイルフレーム(31)を前記ひげそりヘッドフレーム
    (12)の前記ハウジング(2) に対向する開口に向かう方向
    に押圧する構成としたひげそり装置において、各螺旋ば
    ね(57,58) のための2個の接触部分(39,40,53,54) の一
    方の接触部分(39,40) に周方向に閉じたダクト(45,46)
    を設け、ダクト(45,46) の一方の端部でこのダクト(45,
    46) から突出して前記他方の接触部分(53,54) に掛合し
    て連係動作するピストン状の圧力部材(47,48) 及び螺旋
    圧力ばね(57,58) を前記ダクト(45,46) 内に拘束して取
    り付け、前記螺旋圧力ばね(57,58) の一方の側を前記ピ
    ストン状圧力部材(47,48) に作用させ、前記螺旋圧力ば
    ね(57,58) の他方の側を、ダクト(45,46) を有する接触
    部分(39,40) の閉鎖部材(54,60) に作用させ、この閉鎖
    部材によってダクト(45,46) を閉鎖したことを特徴とす
    るひげそり装置。
  2. 【請求項2】ダクト(45,46) を有する接触部分(39,40)
    を、ほぼ円筒形の部分(39,40) によって形成し、この円
    筒形部分(39,40) をそれぞれ対応のフェブ(37,38) を介
    して前記フォイルフレーム(31)の2個の横方向側壁(35,
    36) に一体に連結した請求項1記載のひげそり装置。
  3. 【請求項3】前記フォイルフレーム(31)の円筒形部分(3
    9,40) のそれぞれを前記ひげそりヘッドフレーム(12)の
    横方向側壁(15,16) に形成した案内チャンバ(41,43) に
    掛合させ、前記フォイルフレーム(31)を、前記フォイル
    フレーム(31)の円筒形部分(39,40) 及びひげそりヘッド
    フレーム(12)の前記案内チャンバ(41,43) によって前記
    ひげそりヘッドフレーム(12)に対して相対移動可能に案
    内した請求項2記載のひげそり装置。
  4. 【請求項4】前記ダクト(45,46) を有する接触部分(39,
    40) の閉鎖部材(59,60) に、前記ダクト(45,46) に取り
    付けた前記螺旋圧力ばね(57,58) を作用させ、前記閉鎖
    部材(59,60) は前記ダクト(45,46) に圧入したインサー
    ト(59,60) によって形成した請求項1乃至3のうちのい
    ずれか一項に記載のひげそり装置。
  5. 【請求項5】前記ピストン状の圧力部材(47,48) を、中
    空円筒形孔(55,56) を有するスリーブ(47,48) として構
    成し、前記スリーブ(47,48) に掛合して連係動作する前
    記螺旋圧力ばね(57,58) を前記中空円筒形孔(55,56) に
    貫通させてスリーブ(47,48)の底部まで達せしめた請求
    項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のひげそり装
    置。
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