JP3960981B2 - 樹脂シート取付け具 - Google Patents

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Description

本発明は、野菜や果物などを栽培する園芸に適するビニールハウスなどにおいて、ビニールシートやネットなどの被覆材をハウスの骨組みに被せて取付け固定するのに用いる被覆材取付け具に関する。
園芸用のビニールハウスのビニールシートやネットを、ハウスの骨組に被せて取付け固定するために一般に使用されている構造は、図1のように、ハウスの骨組側に予め間隔をおいて複数本固定してある長尺のホルダー金具1の凹溝2中にビニールシート3やネットの一部を押し込み、その上から、ジグザグ状に折り曲げた三角波状バネ4を強引に押し込む構造が採用されている。図1の(1)は斜視図、(2)は断面図である。
これに対し、特開2000−245265号公報に記載のように、ホルダーの凹溝中に押し込んだビニールシートを、ヒンジ部を支点にして開閉する構造の止着具で取付け固定する構造も提案されている。
特開2000−245265
ところが、図1のような構造では、三角波バネ4のみの保管中に三角波バネ4同士が絡まり合ってしまって、取り扱いが面倒になる。その結果、ホルダー1に装着する前に、三角波バネ4を1本ずつ分離しなければならず、また長い三角波バネ4はばね性が強いため、不意に変形して目などに入る危険もある。さらに、三角波バネ4が強力なため、ホルダー1中に挿入装着したり取り外したりする際の操作が困難で重労働となり、またビニールシートやネットも傷つきやすい。三角波バネ4はジグザグ状に加工する必要があるため、コスト高となり、しかも全長が長く大型となる。
これに対し、前記の特許文献に記載のような構造では、ヒンジ部を支点にして開閉する構造の止着具を用いるため、可動部を有する止着具の構造が複雑で高価となる問題がある。小型で装着は容易にできたとしても、ビニールシートを外すために、一旦装着した止着具を離脱することが困難である。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、保管時その他の取り扱いが簡便かつ安全となり、しかも簡単かつ小型で安価なシート取付け具を実現することにある。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、金属製の凹溝状のホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を帯板状の押さえ板で押し込んだ状態で、前記押さえ板の上に着脱式の板押さえを所定の間隔で嵌め込んでなる構造において、
前記のホルダーは、その開口部および/又は両側壁中間部に沿って、内向きの凸条を有していること、
前記の板押さえは、立て板状ないし箱状をしており、その両側面に、前記の内向き凸条が入る逃げ部を有していることを特徴とする請求項1に記載の被覆材取付け具であり、
この請求項は、ホルダーに被覆材や板押さえを取付けた状態である。
このように、金属製の凹溝状のホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を帯板状の押さえ板で押し込んだ状態で、前記押さえ板の上に着脱式の板押さえを所定の間隔で嵌め込んだ構造となっていて、押さえ板の全面でビニールシートなどを押さえてあるので、押さえ板を押さえる板押さえは小型品で足り、しかも間隔をおいて使用すれば足りる。
また、前記のホルダーは、その開口部および/又は両側壁中間部に沿って、内向きの凸条を有しているが、この内向きの凸条は、開口部と両側壁中間部の双方に有ってもよいし、いずれか片方のみに有ってもよい。このように、ホルダーは、凹溝部の開口部および/又は両側壁中間部に沿って、内向きの凸条を有している形状をしているので、前記のような帯板状の押さえ板を使用して、開口端にでも中間部にでも、あるいは上下2段にでも取付けることができる。
さらに、前記の板押さえは、立て板状ないし箱状をしており、その両側面に、前記の内向き凸条が入る逃げ部を有しているため、構成が簡易で安価なだけでなく、装着状態における安定性がよく、その結果、取り扱い操作もより簡便となる。
請求項2は、金属製の凹溝状のホルダーと、該ホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を押し込む帯板状の押さえ板と、被覆材を押し込んだ前記押さえ板の上に着脱式に嵌め込まれる板押さえとを有し、
該板押さえは、立て板状ないし箱状をしており、その両側面に、内向き凸条が入る逃げ部を有していること、
前記の板押さえが嵌め込まれる前記ホルダーは、その開口部および/又は両側壁中間部に沿って、前記の内向き凸条を有していること、
を特徴とする被覆材取付け具である。
このように、金属製の凹溝状のホルダーと、該ホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を押し込む帯板状の押さえ板と、被覆材を押し込んだ前記押さえ板の上に着脱式に嵌め込まれる板押さえとを有し、該板押さえは、立て板状ないし箱状をしており、その両側面に、内向き凸条が入る逃げ部を有しているので、この逃げ部中に内向き凸条が嵌入して、装着状態における安定性がよくなり、取り扱い操作もより簡便となる。しかも、構成が簡易で安価となる。また、押さえ板の全面でビニールシートなどを押さえるので、押さえ板を押さえる板押さえは小型品で足り、しかも間隔をおいて使用すれば足りる。
さらに、前記の板押さえが嵌め込まれるホルダーは、その開口部および/又は両側壁中間部に沿って、前記の内向き凸条を有しているが、この内向きの凸条は、開口部と両側壁中間部の双方に有ってもよいし、いずれか片方のみに有ってもよい。このように、ホルダーは、凹溝部の開口部および/又は両側壁中間部に沿って、内向きの凸条を有する形状をしているので、前記のような帯板状の押さえ板を使用して、開口端にでも中間部にでも、あるいは上下2段にでも取付けることができる。
請求項3は、前記の立て板状ないし箱状の板押さえは、上下方向の弾力が発生可能のように左右端から中心に向けて切り込みを形成してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の被覆材取付け具である。このように、前記の立て板状ないし箱状の板押さえは、上下方向の弾力が発生可能のように左右端から中心に向けて切り込み15・15を形成してあるため、ホルダーの凹溝2中にビニールシート3を押さえ板5で押し込んだ状態で、立て板状の板押さえ13の下面16を底板8側に押しつけると、切り込み15・15の上下の部分が圧縮された状態で、逃げ凹部14・14中に内向き凸条7・7が嵌入する。この状態では、切り込み15・15が上下方向に開く方向の弾力が作用するので、立て板状の板押さえ13の下面16で押さえ板5が常に底板8側に押しつけられた状態となり、ビニールシートのホルダーへの取付けがより安定する。
請求項4は、前記の立て板状ないし箱状の板押さえにおいて、前記ホルダーの開口部又は両側壁中間部に沿って形成されている内向きの凸条より上側の取っ手部分が存在しない形状であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の被覆材取付け具である。図6の立て板状押さえ器13、図8の箱形の押さえ器17の場合は、上側の1点鎖線L1の位置から上側が存在しない形状にしてもよいし、下側の2点鎖線L2の位置から上側が存在しない形状にしてもよい。このような形状にすると、取っ手部分が存在しないため、操作が不便になるが、操作不能となるわけではない。補助具を使用すれば、容易に操作できる。また、ホルダーの内向き凸条7や7aが嵌入できるため、この点でも問題はない。以上のような構成の板押さえは、ホルダーの凹溝から取り外して分解することも容易なため、ハウスの骨組からビニールシートやネットを外す場合の作業も容易である。
請求項5は、金属製の凹溝状のホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を帯板状の押さえ板で押し込んだ状態で、前記押さえ板の上に着脱式の板押さえを所定の間隔で嵌め込む際に、
立て板状ないし箱状の板押さえを前記ホルダーの左右の内向き凸条間の開口に短辺d側を挿入してから、凹溝底板側に押しつけながら90度回転して、前記ホルダーの長手方向に対し直角の状態にすることを特徴とする被覆材取付け具における板押さえの装着方法である。板押さえ13をホルダー1に装着するに際しては、立て板状の押さえ器13を凹溝2中に挿入して押さえ板5の上に立てた状態で矢印a方向に約90度回転して、ホルダー1の長手方向に対し直角の状態にすることによって、逃げ凹部14・14中に内向き凸条7・7を嵌入させる。
請求項1のように、金属製の凹溝状のホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を帯板状の押さえ板で押し込んだ状態で、前記押さえ板の上に着脱式の板押さえを所定の間隔で嵌め込んだ構造となっていて、押さえ板の全面でビニールシートなどを押さえてあるので、押さえ板を押さえる板押さえは小型品で足り、しかも間隔をおいて使用すれば足りる。
また、前記のホルダーは、その開口部および/又は両側壁中間部に沿って、内向きの凸条を有しているが、この内向きの凸条は、開口部と両側壁中間部の双方に有ってもよいし、いずれか片方のみに有ってもよい。このように、ホルダーは、凹溝部の開口部および/又は両側壁中間部に沿って、内向きの凸条を有している形状をしているので、前記のような帯板状の押さえ板を使用して、開口端にでも中間部にでも、あるいは上下2段にでも取付けることができる。
さらに、前記の板押さえは、立て板状ないし箱状をしており、その両側面に、前記の内向き凸条が入る逃げ部を有しているため、構成が簡易で安価なだけでなく、装着状態における安定性がよく、その結果、取り扱い操作もより簡便となる。
請求項2のように、金属製の凹溝状のホルダーと、該ホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を押し込む帯板状の押さえ板と、被覆材を押し込んだ前記押さえ板の上に着脱式に嵌め込まれる板押さえとを有し、該板押さえは、立て板状ないし箱状をしており、その両側面に、内向き凸条が入る逃げ部を有しているので、この逃げ部中に内向き凸条が嵌入して、装着状態における安定性がよくなり、取り扱い操作もより簡便となる。かつ構成が簡易で安価となる。また、押さえ板の全面でビニールシートなどを押さえるので、押さえ板を押さえる板押さえは小型品で足り、しかも間隔をおいて使用すれば足りる。
さらに、前記の板押さえが嵌め込まれるホルダーは、その開口部および/又は両側壁中間部に沿って、前記の内向き凸条を有しているが、この内向きの凸条は、開口部と両側壁中間部の双方に有ってもよいし、いずれか片方のみに有ってもよい。このように、ホルダーは、凹溝部の開口部および/又は両側壁中間部に沿って、内向きの凸条を有する形状をしているので、前記のような帯板状の押さえ板を使用して、開口端にでも中間部にでも、あるいは上下2段にでも取付けることができる。
請求項3のように、前記の立て板状ないし箱状の板押さえは、上下方向の弾力が発生可能のように左右端から中心に向けて切り込み15・15を形成してあるため、ホルダーの凹溝2中にビニールシート3を押さえ板5で押し込んだ状態で、立て板状の板押さえ13の下面16を底板8側に押しつけると、切り込み15・15の上下の部分が圧縮された状態で、逃げ凹部14・14中に内向き凸条7・7が嵌入する。この状態では、切り込み15・15が上下方向に開く方向の弾力が作用するので、立て板状の板押さえ13の下面16で押さえ板5が常に底板8側に押しつけられた状態となり、ビニールシートのホルダーへの取付けがより安定する。
図6の立て板状押さえ器13、図8の箱形の押さえ器17の場合は、請求項4のように、上側の1点鎖線L1の位置から上側が存在しない形状にしてもよいし、下側の2点鎖線L2の位置から上側が存在しない形状にしてもよい。このような形状にすると、取っ手部分が存在しないため、操作が不便になるが、操作不能となるわけではない。補助具を使用すれば、容易に操作できる。また、ホルダーの内向き凸条7や7aが嵌入できるため、この点でも問題はない。以上のような構成の板押さえは、ホルダーの凹溝から取り外して分解することも容易なため、ハウスの骨組からビニールシートやネットを外す場合の作業も容易である。
板押さえ13をホルダー1に装着するに際しては、請求項5のように、立て板状の押さえ器13を凹溝2中に挿入して押さえ板5の上に立てた状態で矢印a方向に約90度回転して、ホルダー1の長手方向に対し直角の状態にすることによって、逃げ凹部14・14中に内向き凸条7・7を嵌入させる。
次に本発明による樹脂シート取付け具が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図2は本発明による樹脂シート取付け具の分解斜視図であり、樹脂シートのホルダー1と帯板状の押さえ板5とこの押さえ板5の押さえ器6からなっている。この押さえ器6は一例であって、各種の形状・構造が可能である。ビニールシートなどの取付けに際しては、ホルダー1の凹溝2中に前記ビニールシート3の一部を押さえ板5で押し込んだ状態で、押さえ板5の上に押さえ器6を押し込むだけである。このとき、押さえ器6の両端以外は、ホルダー1の側壁9中間の内向き凸条7aの下側に潜り込んだ状態となるので、ホルダー1から容易に離脱することはない。その結果、帯板状の長い押さえ板5の全面でビニールシート3を凹溝2の底板8の上に挟みつけるので、ビニールシートの取付け固定が安定し、損傷の恐れも少ない。なお、押さえ板5は、多少湾曲させた形状とすることによって、弾性を持たせることも可能である。
図3(1)(2)はホルダーの各種実施形態を示す断面図である。(1)は最も簡素な断面形状をしており、互いに向かい合う形状のコ字状の側壁が特徴である。凹溝状部2の開口に内向きの凸条7・7を有している点は図1のホルダーの場合と同様である。そして、図1、図2の凹溝側壁9がほぼM字状曲面であるのに対し、図3(1)の凹溝側壁9は平坦状である。使用に際しては、ビニールシート3の上に帯板状の押さえ板5を載せて、凹溝2中に押し込んでから、押さえ板5の上に押さえ器6を嵌め込み、前記の内向き凸条7の下側に潜り込ませる。図2のV字状押さえ器6の両端6aはコ字状又はU字状に曲がっており、このコ字状又はU字状の窪み6b中に、前記の内向き凸条7が嵌入した格好になっている。
V字状押さえ器6を押さえ板5の上に嵌め込むには、V字状の折曲部6Vと一端の小さなV字状部6vを凹溝2の両側の内向き凸条7・7の下側に嵌め込んだ後、V字状押さえ器6を矢印a1、a2方向に拡げた状態で、他端の小さなV字状部6vを凹溝2の対応する内向き凸条7の下側に嵌め込むだけでよい。こうして嵌め込んだ状態では、前記のように、V字状押さえ器6の両端のコ字状又はU字状の窪み6b中に片方の内向き凸条7が入り込んだ格好となる。なお、V字状押さえ器6は、弾力に富む針金を折り曲げ形成した構成でもよいし、合成樹脂で成型してもよい。あるいは、金属板をプレス形成してもよい。
図3(2)のホルダーは、前記(1)図の側壁9を高くすると共に中間に内向き凸条7aを形成した格好であり、この中間の内向き凸条7aの下側に、前記の要領で、ビニールシート3やネット、押さえ板5、押さえ器6の順に挿入し装着する。なお、内向き凸条7aは、図1、図2の内向き凸条7aと違って、開口部の内向き凸条7と同程度まで突出させてあるので、押さえ板5などの離脱の恐れは少ない。押さえ器6の両端にコ字状又はU字状の曲がり部6aを設けると、図3(2)のように、ビニールシート3の邪魔になる場合は、この曲がり部6aの無い形状も可能である。その場合は、簡単な操作治具を用いることによって、押さえ器6のV字状の角度を拡げたりできるので、取り扱い操作が特に不便となることはない。なお、曲がり部6aを有する押さえ器6に代わって、図4に示すようなV状板10を用いると、ビニールシート3の邪魔になる恐れはない。
図4以下は、前記のようにホルダー中に挿入した押さえ板5を固定するために嵌め込む押さえ器であり、前記V字状押さえ器6以外の各種実施形態を示す。図4の押さえ器10は、合成樹脂や金属からなる帯板をほぼV字状に折り曲げた形状をしている。そして、このV状板10のV字状の折曲部と両端に、前記のような内向き凸条7、7aが嵌入するための逃げ凹部11、12を形成してある。使用に際しては、前記のようにホルダーの凹溝部2中にビニールシートを押さえ板5で押し込んでから、押さえ板5の上にV状板10を嵌め込むと、V状折曲部の逃げ凹部11中に片方の内向き凸条7、7aが嵌入し、両端の逃げ凹部12の中に他方の内向き凸条7、7aが嵌入する。そして、前記の押さえ器6と同様に、V状の折曲部が閉じようとする際の弾力によって、ホルダーに保持される。
図5は、このようにしてホルダー中にV状板10でビニールシートを取付けた状態の平面図であり、V状板10がほぼ一定の間隔をおいて、装着されている。このV状板10は、ホルダー1に装着する際は、矢印a1、a2方向に押し拡げた状態で嵌め込んでから、矢印a1、a2方向の押し広げ力を解除する。こうして装着した状態では、凹溝底板8との間にはビニールシートと帯板状の長い押さえ板5が介在しているので、これらの弾性作用も相まって、ビニールシートやネットは安定良くホルダー1中に保持される。外す際は、矢印a1、a2方向に押し広げると、容易に逃げ凹部11、12を左右の内向き凸条7、7aから離脱できる。
図6は、立て板状の押さえ器13であり、ホルダーの凹溝2中に装着した状態である。このように凹溝2中に装着した状態で、左右両端の側面に、前記の内向き凸条7・7aが嵌入できるように、逃げ凹部14・14を形成してある。この立て板状の場合は、前記のようなV字状の押さえ器6、10と違って、V字状の折曲部が閉じる方向の弾力は発揮できない。そこで、必要に応じて、左右端から中心に向けて切り込み15・15を形成し、上下方向の弾力が発生可能にしてある。
そのため、ホルダーの凹溝2中にビニールシート3を押さえ板5で押し込んだ状態で、立て板状の押さえ器13の下面16を底板8側に押しつけると、切り込み15・15の上下の部分が圧縮された状態で、逃げ凹部14・14中に内向き凸条7・7が嵌入する。この状態では、切り込み15・15が上下方向に開く方向の弾力が作用するので、立て板状の押さえ器13の下面16で押さえ板5が常に底板8側に押しつけられた状態となるので、ビニールシートのホルダーへの取付けがより安定する。図7は、この立て板状の押さえ器13をホルダー1に装着した状態の平面図であり、ほぼ一定の間隔で装着されている。装着に際しては、立て板状の押さえ器13を凹溝2中に挿入して押さえ板5の上に立てた状態で矢印a方向に約90度回転して、ホルダー1の長手方向に対し直角の状態にすることによって、逃げ凹部14・14中に内向き凸条7・7を嵌入させる。
図6の立て板状の押さえ器13の板厚tは、2〜3mm程度か、それより多少厚めの板状であるが、その板厚tをさらに大きくして、四角柱状ないし四角箱状にしたのが図8の箱状の押さえ器17である。この押さえ器17は、中実又は中空の箱形をしており、中空の場合は、下端や上端は開口状態でもよいし閉じた状態でもよい。材質は、樹脂でも金属でもよい。そして、左右両側壁には、内向き凸条7・7が入れるように、逃げ凹部14・14を形成してある。また、逃げ凹部14・14と下面16との間には、必要に応じて、上下方向の弾力を増すための切り込み15・15を形成してある。
なお、中空の場合、これらの逃げ凹部14・14や切り込み15・15は開口状態でもよいが、閉じられた状態がよい。この箱形の場合は、図6の立て板状の押さえ器13の板厚tを拡大した寸法dにした状態となるため、下面16が長方形状となり、より広くなる。その結果、ホルダーの凹溝2中に装着したときの安定性が増す。なお、この箱形の押さえ器17も立て板状の押さえ器13の場合も、軟質の合成樹脂なとで形成すれば、弾力向上のための切り込み15・15は必ずしも必要としない。箱形の押さえ器17の場合は、中空にすることで、弾力をより向上できる。
図7に示すように、箱形の平面形状は、縦横がD×dとなる。凹溝2中に挿入するため、「短辺d<内向き凸条7〜7の間隔W」となるように設定してある。その結果、立て板状の押さえ器13の場合と同様に、左右の内向き凸条7と7との間の開口に短辺d側を挿入してから、凹溝底板8側に押しつけながら90度回転すると、図7に破線で示す箱形の押さえ器17のように装着できる。立て板状の押さえ器13および箱形の押さえ器17においては、内向き凸条7・7aより上側の部分は操作する際の取っ手として機能する。
図9は倒伏可能な板押さえの実施形態であり、(1)は立て断面図、(2)は側面図である。18は突起であり、例えばネジの頭あるいはナットの頭のような形状をしている。寸法は直径が3mm程度が適している。このような突起18が、前記の立て板状の押さえ器13や箱形の押さえ器17の両側面において突出した形状をしている。そして、このような突起18を有している立て板状の押さえ器13や箱形の押さえ器17を押さえ板5の上に挿入して、図7の矢印a方向に約90度回して装着した場合、突起18が内向き凸条7や7aのすぐ下側に潜り込むような位置に設けてある。したがって、下面16が押さえ板5に当接した状態において、(2)図のように、突起18を中心にして、矢印a3又はa4方向に押し倒すことができる。その結果、立て板状の押さえ器13や箱形の押さえ器17が、ホルダー凹溝2の中に横倒しの状態となるので、凹溝2から突出して邪魔になるのを防止できる。立て板状の押さえ器13や箱形の押さえ器17と突起18は合成樹脂製でもよいが、金属製の突起18を合成樹脂製の立て板状の押さえ器13や箱形押さえ器17中にモールド固定した構成も可能である。
図4のV状板10並びに図6の立て板状押さえ器13、図8、図9の箱形の押さえ器17の場合は、上側の1点鎖線L1の位置から上側が存在しない形状にしてもよい。あるいは、下側の2点鎖線L2の位置から上側が存在しない形状にしてもよい。このような形状にすると、取っ手部分が存在しないため、操作が不便になるが、操作不能となるわけではない。補助具を使用すれば、容易に操作できる。また、ホルダーの内向き凸条7や7aが嵌入できるため、この点でも問題はない。このように鎖線から上側が存在しない形状の場合は、凹部という表現は適しないが、内向き凸条7や7aが突起18の上に嵌入できるような逃げ部として機能することになる。したがって、「逃げ部」という表現が適している。
図3(2)のように、側壁9の中間位置に内向き凸条7aを有する場合は、この内向き凸条7aと開口側内向き凸条7との間にも、押さえ板5、ビニールシートやネット、押さえ板5、本発明による板押さえ13や17の順に装着してビニールシートを取付けると、シートやネットなどを2枚重ねにする場合にも利用できる。したがって、北風の当たるハウス北側や強風対策のためにシートを二重にする場合に簡便である。
なお、ホルダー1は、その底板8に開けた孔18を利用して、ハウスの骨組みなどに予めビス止めしておいた状態で、あるいはビニペット(商標)などと呼ばれている留め具で固定した状態で、前記のようにしてビニールシート3を取付け固定する。なお、ネットも同時取付けする場合は、ビニールシート3とネットを重ねた状態で、押さえ板5でホルダーの凹溝中に押し込むことになる。ハウスに取付けるシートとして、ビニールシートを例にして説明したが、材質は合成樹脂シートであればよく、特にビニールに限定されない。
以上のように、本発明による樹脂シート取付け具によると、帯板状の長い押さえ板で合成樹脂シートをホルダーの凹溝中に押し込んで、上から押さえ器を嵌め込んで固定する構造になっている。したがって、三角波バネからなる長い線材と違って、保管時その他の取り扱いが簡便となり、しかも安全である。さらに、小型で安価に製造できるので、普及が期待でき、園芸や農業の生産増加が期待できる。
従来のビニールシート取付け構造を示す斜視図と断面図である。 本発明による樹脂シート取付け具の分解斜視図である。 ホルダーの各種実施形態を示す断面図であり、(1)はコ字状側壁の例、(2)は中間にも内向き凸条を有する実施形態である。 V状板からなる押さえ器の斜視図である。 V状板の押さえ器の装着状態の平面図である。 立て板状押さえ器の実施形態を示す断面図である。 立て板状押さえ器の装着状態の平面図である。 箱形の押さえ器の実施形態を示す斜視図である。 突起付き押さえ器の実施形態を示す断面図と側面図である。
符号の説明
1 ホルダー
2 凹溝
3 ビニールシート
4 三角波バネ
5 押さえ板
6 押さえ器
7・7a 内向き凸条
8 底板
9 凹溝側壁
10 V状板
11・12 逃げ凹部
13 立て板状の押さえ器
14 逃げ凹部
15 切り込み
16 下面
17 箱状の押さえ器
18 突起

Claims (5)

  1. 金属製の凹溝状のホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を帯板状の押さえ板で押し込んだ状態で、前記押さえ板の上に着脱式の板押さえを所定の間隔で嵌め込んでなる構造において、
    前記のホルダーは、その開口部および/又は両側壁中間部に沿って、内向きの凸条を有していること、
    前記の板押さえは、立て板状ないし箱状をしており、その両側面に、前記の内向き凸条が入る逃げ部を有していることを特徴とする被覆材取付け具。
  2. 金属製の凹溝状のホルダーと、該ホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を押し込む帯板状の押さえ板と、被覆材を押し込んだ前記押さえ板の上に着脱式に嵌め込まれる板押さえとを有し、
    該板押さえは、立て板状ないし箱状をしており、その両側面に、内向き凸条が入る逃げ部を有していること、
    前記の板押さえが嵌め込まれる前記ホルダーは、その開口部および/又は両側壁中間部に沿って、前記の内向き凸条を有していること、
    を特徴とする被覆材取付け具。
  3. 前記の立て板状ないし箱状の板押さえは、上下方向の弾力が発生可能のように左右端から中心に向けて切り込みを形成してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の被覆材取付け具。
  4. 前記の立て板状ないし箱状の板押さえにおいて、前記ホルダーの開口部又は両側壁中間部に沿って形成されている内向きの凸条より上側の取っ手部分が存在しない形状であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の被覆材取付け具。
  5. 金属製の凹溝状のホルダーの凹溝中に樹脂シートやネットなどのような被覆材を帯板状の押さえ板で押し込んだ状態で、前記押さえ板の上に着脱式の板押さえを所定の間隔で嵌め込む際に、
    立て板状ないし箱状の板押さえを前記ホルダーの左右の内向き凸条間の開口に短辺d側を挿入してから、凹溝底板側に押しつけながら90度回転して、前記ホルダーの長手方向に対し直角の状態にすることを特徴とする被覆材取付け具における板押さえの装着方法。
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