JPH0744055B2 - シ−ズヒ−タ - Google Patents
シ−ズヒ−タInfo
- Publication number
- JPH0744055B2 JPH0744055B2 JP55089760A JP8976080A JPH0744055B2 JP H0744055 B2 JPH0744055 B2 JP H0744055B2 JP 55089760 A JP55089760 A JP 55089760A JP 8976080 A JP8976080 A JP 8976080A JP H0744055 B2 JPH0744055 B2 JP H0744055B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- sheathed heater
- heating wire
- metal pipe
- nickel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Resistance Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明はシーズヒータに関し、特にシーズヒータの表面
温度上昇速度を著しく高めることができ、かつシーズヒ
ータの両端部を完全封止することなく製造容易なシーズ
ヒータを提供しようとするものである。
温度上昇速度を著しく高めることができ、かつシーズヒ
ータの両端部を完全封止することなく製造容易なシーズ
ヒータを提供しようとするものである。
最近のシーズヒータは、家庭用調理器具または暖房器具
において、温度上昇速度の早いものが望まれて来つつあ
る。しかし従来のニクロム線または鉄−クロム−アルミ
線などの電熱線を使用した第１図に示すようなシーズヒ
ータでは、温度上昇速度が非常に遅い。このため抵抗温
度係数の大きなタングステン線またはモリブデン線また
はこれらの合金線を使用したタイプの第２図に示すシー
ズヒータが考案されたが、この種の電熱線は耐酸化性に
劣るため、常に両端部はガラス等で完全封止することが
必要となり、コストアツプになると共に信頼性の点にお
いて不安な要素が存在する。
において、温度上昇速度の早いものが望まれて来つつあ
る。しかし従来のニクロム線または鉄−クロム−アルミ
線などの電熱線を使用した第１図に示すようなシーズヒ
ータでは、温度上昇速度が非常に遅い。このため抵抗温
度係数の大きなタングステン線またはモリブデン線また
はこれらの合金線を使用したタイプの第２図に示すシー
ズヒータが考案されたが、この種の電熱線は耐酸化性に
劣るため、常に両端部はガラス等で完全封止することが
必要となり、コストアツプになると共に信頼性の点にお
いて不安な要素が存在する。
なお、第１図および第２図に示す従来のシーズヒータの
構造は、金属パイプ（１）と電熱線（２）または
（２）′の間にマグネシア絶縁粉末（３）が充填されて
いる。（４）は端子である。特に第２図ではガラス
（５）および耐熱性樹脂（６）で完全に封止されてい
る。
構造は、金属パイプ（１）と電熱線（２）または
（２）′の間にマグネシア絶縁粉末（３）が充填されて
いる。（４）は端子である。特に第２図ではガラス
（５）および耐熱性樹脂（６）で完全に封止されてい
る。
第３図は従来の欠点を解消することができる本発明の一
実施例を示し、（10）は金属パイプ、（11）は抵抗温度
係数の大きなニツケル線またはニツケル合金からなる電
熱線、（12）は金属パイプ（10）と電熱線（11）の間に
充填されたマグネシア絶縁粉末である。
実施例を示し、（10）は金属パイプ、（11）は抵抗温度
係数の大きなニツケル線またはニツケル合金からなる電
熱線、（12）は金属パイプ（10）と電熱線（11）の間に
充填されたマグネシア絶縁粉末である。
但し電熱線（11）の線材の硬度は、ビツカース硬度にお
いて80Hv以上であることが必要である。これは上記硬度
以下の線材をコイル状に巻き、この線材と金属パイプ
（10）の間にマグネシア絶縁粉末（12）を充填する時
に、電熱線（11）のピツチ間隔に粗密が発生し、この後
に行なわれる金属パイプ（10）の減径工程において、こ
の粗密は更に増大して、完成品の温度むらの大きな原因
となるためである。しかし実施例に示すように80Hv以上
の硬度を有する前記線材を電熱線に用いた場合には、上
記ピツチの粗密の現象はほとんど見られず、完成品とし
て温度勾配の安定なものが得られる。
いて80Hv以上であることが必要である。これは上記硬度
以下の線材をコイル状に巻き、この線材と金属パイプ
（10）の間にマグネシア絶縁粉末（12）を充填する時
に、電熱線（11）のピツチ間隔に粗密が発生し、この後
に行なわれる金属パイプ（10）の減径工程において、こ
の粗密は更に増大して、完成品の温度むらの大きな原因
となるためである。しかし実施例に示すように80Hv以上
の硬度を有する前記線材を電熱線に用いた場合には、上
記ピツチの粗密の現象はほとんど見られず、完成品とし
て温度勾配の安定なものが得られる。
また第４図はニクロム線または鉄−クロム−アルミ線使
用の従来のシーズヒータ（Ａ）と本発明シーズヒータ
（Ｂ）との金属パイプ表面の温度飽和時間の特性を示
し、本発明のシーズヒータ（Ｂ）の温度飽和時間は従来
の約1/2程度の時間で安定することになる。
用の従来のシーズヒータ（Ａ）と本発明シーズヒータ
（Ｂ）との金属パイプ表面の温度飽和時間の特性を示
し、本発明のシーズヒータ（Ｂ）の温度飽和時間は従来
の約1/2程度の時間で安定することになる。
なお、上記実施例においてシーズヒータの両端部を、シ
リコーン樹脂で簡易封止してもよく、またマグネシア絶
縁粉末の電気絶縁性をより向上させるために低融点ガラ
ス及びシリコーン樹脂により完全封止してもよい。
リコーン樹脂で簡易封止してもよく、またマグネシア絶
縁粉末の電気絶縁性をより向上させるために低融点ガラ
ス及びシリコーン樹脂により完全封止してもよい。
またニツケル線の耐熱温度をより高めるために種々の元
素を微量添加した耐熱性ニツケル線〔Ni90％以上〕を使
用すれば、本発明の効果はより大となる。
素を微量添加した耐熱性ニツケル線〔Ni90％以上〕を使
用すれば、本発明の効果はより大となる。
以上説明のように本発明によると、シーズヒータの電熱
線として、ニクロム線または鉄−クロム−アルミ線また
はタングステン線またはモリブデン線またはこれらの合
金線から成る従来のものに代えて、ニツケル線またはニ
ツケル合金線を電熱線に応用したものであり、その結
果、製造が容易でかつ温度上昇速度の早いシーズヒータ
を提供することができ、その実用的価値は大なるものが
ある。特に、電熱線としてニッケル線またはニッケル合
金線を用いる場合、これらの電熱線は抵抗温度係数が従
来のニクロム線に比較して著しく大きいため、製造時の
コイル状の電熱線のピッチむらは従来のニクロム線で考
えられる以上に大きな影響（ピッチが密になれば温度が
高くなり、温度が高くなれば抵抗も大きくなりその部分
の温度がさらに高くなる）を完成後のシーズヒータに与
えるため、電熱線のビッカース硬度を80HV以上とし、製
造上、上記支障が生じないようにして優れたシーズヒー
タを従来の製造方法でも可能としたものである。
線として、ニクロム線または鉄−クロム−アルミ線また
はタングステン線またはモリブデン線またはこれらの合
金線から成る従来のものに代えて、ニツケル線またはニ
ツケル合金線を電熱線に応用したものであり、その結
果、製造が容易でかつ温度上昇速度の早いシーズヒータ
を提供することができ、その実用的価値は大なるものが
ある。特に、電熱線としてニッケル線またはニッケル合
金線を用いる場合、これらの電熱線は抵抗温度係数が従
来のニクロム線に比較して著しく大きいため、製造時の
コイル状の電熱線のピッチむらは従来のニクロム線で考
えられる以上に大きな影響（ピッチが密になれば温度が
高くなり、温度が高くなれば抵抗も大きくなりその部分
の温度がさらに高くなる）を完成後のシーズヒータに与
えるため、電熱線のビッカース硬度を80HV以上とし、製
造上、上記支障が生じないようにして優れたシーズヒー
タを従来の製造方法でも可能としたものである。
第１図と第２図は従来のシーズヒータの構造図、第３図
は本発明によるシーズヒータの一実施例の構造図、第４
図は本発明の説明図である。 （10）…金属パイプ、（11）…電熱線、（12）…マグネ
シア絶縁粉末。
は本発明によるシーズヒータの一実施例の構造図、第４
図は本発明の説明図である。 （10）…金属パイプ、（11）…電熱線、（12）…マグネ
シア絶縁粉末。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−37027（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−106251（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−79298（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−47045（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−161520（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−75637（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−136439（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−154099（ＪＰ，Ａ) 特公 昭31−7985（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭44−21008（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (1)
- 【請求項１】ビッカース硬度が80HV以上を有するニッケ
ル線またはニッケル合金から成るコイル状の電熱線を、
金属パイプ中に挿通し、電熱線と金属パイプとの間にマ
グネシア絶縁粉末を充填したことを特徴とするシージヒ
ータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55089760A JPH0744055B2 (ja) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | シ−ズヒ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55089760A JPH0744055B2 (ja) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | シ−ズヒ−タ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5715391A JPS5715391A (en) | 1982-01-26 |
| JPH0744055B2 true JPH0744055B2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=13979663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55089760A Expired - Lifetime JPH0744055B2 (ja) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | シ−ズヒ−タ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0744055B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5819651B2 (ja) * | 2010-07-21 | 2015-11-24 | 日本特殊陶業株式会社 | グロープラグ |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50106251A (ja) * | 1973-08-06 | 1975-08-21 | ||
| JPS5475637A (en) * | 1977-11-28 | 1979-06-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | Suction heater for internal combustion engine and method of manufacturing suction heater |
| JPS54136439A (en) * | 1978-04-13 | 1979-10-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Sheath heater |
-
1980
- 1980-06-30 JP JP55089760A patent/JPH0744055B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5715391A (en) | 1982-01-26 |
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