JPH0743988Y2 - セラミックヒータ - Google Patents

セラミックヒータ

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JPH0743988Y2
JPH0743988Y2 JP1987176137U JP17613787U JPH0743988Y2 JP H0743988 Y2 JPH0743988 Y2 JP H0743988Y2 JP 1987176137 U JP1987176137 U JP 1987176137U JP 17613787 U JP17613787 U JP 17613787U JP H0743988 Y2 JPH0743988 Y2 JP H0743988Y2
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JP
Japan
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ceramic heater
brazing material
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silver
brazing
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JP1987176137U
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JPH0180790U (ja
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博昭 園田
慎也 寺尾
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、セラミック焼結体の外部電極と外部リード線
との接続部分等、高熱サイクルが負荷される直流回路の
接続部分を有するセラミックヒータに関するものであ
る。
〔先行技術及び考案が解決しようとする問題点〕
従来、この種のセラミックヒータの接続構造として例え
ば第3図に示す如き構造がある。即ち、セラミック基板
11面に施されたタングステン(W)メタライズ層12上に
ニッケルメッキ13を施し、この上に外部リード線14を銀
(Ag)または銀(Ag)を含むロー材15によりロウ付けし
ていた。しかし乍ら、このような構造においては、 Ag+OH→AgOH ・・・・(1)式; 2AgOH→Ag2O+H2O ・・(2)式; 2Ag2O→4Ag+O2 ・・・(3)式; の反応により、AgOHあるいはAg2Oとなりこれが電離して
Agイオンが生じ電解によって銀(Ag)イオンが(+)電
極から(−)電極へイオン移動する現象が起こる。
従って、このようなロウ材15の反応(マイグレーショ
ン)によるリード線14の脱離や、銀(Ag)が(−)電極
へ移動するため電極間が狭い場合(ファインパターン)
はその間がショートする。更に、銀(Ag)はそれ自体高
温耐酸化性が悪いために前記マイグレーションを進行さ
せる。
また、前記の問題を改善するために第4図に示すごとき
構造のものが提供されている。即ち、前記と同様にセラ
ミック基板21面に施されたタングステン(W)、メタラ
イズ層22上にニッケルメッキ23を施し、この上に外部リ
ード線24を銀(Ag)または銀(Ag)を含むロウ材25によ
りロウ付けし、さらにそのロウ材25の上に1μm以上の
ニッケルメッキ26を施したものである。しかし乍ら、こ
の様な構造においては、特に300℃以上の高温において
外部から加熱しながら直流電圧を印加すると、たとえロ
ウ材25上にニッケルメッキ26が施されていたとしても前
記と同様のマイグレーションが発生する。従って、リー
ド線24の脱離や、銀(Ag)が(−)電極へ移動するため
電極間にショートを起こす。さらに、銀(Ag)それ自体
が高温耐酸化性が悪いために生ずるマイグレーション
は、特に高温であるがために、前記例よりさらに進行度
合が大きい。
〔考案の目的〕
従って、本考案においては特に高温(150℃特に300℃以
上)に触られる直流回路中のロウ接部分のマイグレーシ
ョンを防止し、その部分の接合強度を向上させるととも
に、近接する回路間のショートを回避することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本考案は上記問題に鑑み、セラミック基板内に
抵抗発熱体を具備したセラミックヒータの外部電極に、
金と銅を含み、金の含有率が35〜90重量%であるロウ材
でもって外部リード線を接続したものである。
即ち、セラミックヒータの直流回路中における接続部分
に使用するロウ材は前記したような銀(Ag)を主体とす
る場合は前記したような反応式によりマイグレーション
が発生する。これに対し、金(Au)は特に高温における
耐酸化性に優れ、前記したようなマイグレーションやイ
オン移動が発生し難い。金(Au)を含むロウ材としてAu
の含有率が35%未満であると融点が上昇して本来の優れ
た耐熱性が劣化し作業温度も高くなるためロウ付けの作
業性が悪くなる。一方、金(Au)の含有率が90重量%を
越えると耐熱性は向上するが融点がさらに上昇し(Au−
Cuロウ材の場合、Auが80重量%まで増えるに従って徐々
に融点が下がり80重量%を境にこれ以上増えると急激に
融点があがる)。そのため作業性が悪くる。好ましくは
90重量%を越えない方が良いが、作業性を考慮しなけれ
ば100重量%まで使用できる。このような金(Au)に対
し銅(Cu)、その他Pd,Ni,Pb,In及びSrを配合すること
ができる。この様な金属を配合するとロウ材の融点を下
げ作業性を改善することができる。
〔実施例〕
以下に本考案の一実施例を第1図及び第2図に基づき説
明する。
本考案におけるセラミック基板1はAl2O3グリーンシー
ト上面にタングステンまたはモリブデンからなる発熱抵
抗体Rをスクリーン印刷し、このグリーンシートを積層
して一体的に焼成されたものであり、スルーホールS等
を介して前記発熱抵抗体Rの両端はAl2O3基板1の外面
の前記スルーホールS近傍に施されたタングステン
(W)、メタライズ層2に接続されている。このメタラ
イズ層2上にはニッケルメッキ3を施し、その上に外部
リード線4,4を第1表に示すロウ材5を使用してロウ付
けし、更にその上に1μm以上のニッケルメッキ6を施
したものである。
上記実施例のAl2O3ヒータに使用される第1表に示すロ
ウ材の融点を先ず測定した。その後前記ヒータを600℃
の高温雰囲気中で直流電流12Vを印加し、何時間で前記
ロウ接部分が腐蝕するかによりマイグレーション発生状
態を評価した。
また、前記ヒータに直流電圧を印加して600℃まで昇温
することを200サイクル繰り返した後、リード線を引張
りその時の強度を調べた。これらの結果を第1表に示
す。
第1表から理解される様に、試料番号1及び2のものは
従来の銀(Ag)又はAgを含むロウ材を使用した比較例で
あり、この場合電極間のイオン移動や高温耐熱性が悪い
ためにマイグレーションの発生状態を評価すると30時間
以内において腐蝕が確認され、試料番号1は熱サイクル
において、1.2Kg程度であった。また、試料番号7のも
のはAuの含有量の少ないものであり、これによると融点
が1060℃と高くロウ付け作業性が悪い。これに対し試料
番号3〜6のものは、本考案の範囲内のものであり、マ
イグレーションの発生状態は220時間を経過しても腐蝕
が観察されず、熱サイクルテスト後の引張り強度も2.0K
g以上と優れている。また、融点も890〜1015℃とロウ付
け作業温度として適切な温度であった。
〔考案の効果〕
本考案においては、セラミックヒータ直流回路中におけ
る回路接続部分に金(Au)を適当量含むロウ材を使用し
たので、特に高温にさらされるロウ接部分のマイグレー
ションを防止でき、その部分の接合強度を向上させ、近
接するロウ接部間のショートを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に使用するセラミックヒータの
全体斜視図、第2図は第1図の要部の拡大断面斜視図、
第3図及び第4図は従来のロウ接部分を説明するための
断面図である。 1……セラミック基板 2……タングステンメタライズ層 3、6……ニッケルメッキ 4、4……外部リード線 5……金(Au)を含むロウ材 R……発熱抵抗体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板内に抵抗発熱体を具備し、
    ニッケル層を表面に施した外部電極を備えてなるセラミ
    ックヒータであって、上記外部電極に、金と銅を含み、
    金の含有率が35〜90重量%であるロウ材でもって外部リ
    ード線を接続してなるセラミックヒータ。
JP1987176137U 1987-11-18 1987-11-18 セラミックヒータ Expired - Lifetime JPH0743988Y2 (ja)

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JPH0180790U JPH0180790U (ja) 1989-05-30
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JP4688376B2 (ja) * 2001-09-26 2011-05-25 京セラ株式会社 セラミックヒーター

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