JPH0743868B2

JPH0743868B2 - 記憶媒体交換装置

Info

Publication number: JPH0743868B2
Application number: JP14966487A
Authority: JP
Inventors: 和隆川上
Original assignee: 松下電送株式会社
Priority date: 1987-06-16
Filing date: 1987-06-16
Publication date: 1995-05-15
Anticipated expiration: 2010-05-15
Also published as: JPS63313345A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、複数の記憶媒体を交換しながらデッキ装置
にかけて再生あるいは記録を行うのに利用される記憶媒
体交換装置に関する。

従来の技術従来、この種の記憶媒体交換装置としては、第９図に示
すように、記憶媒体である複数の光ディスク11を収納す
る収納装置１と、上記光ディスク11の再生あるいは記録
を行うデッキ装置２と、上記収納装置１と上記デッキ装
置２の間で光ディスク11を移動させる交換機構部３とを
有するものが提案されていた。

この場合、収納装置１は複数の収納スロット12を有し、
各収納スロット12にはそれぞれ記憶媒体である光ディス
ク11が１枚ずつ収納できるようになっている。

デッキ装置２は、第１のデッキ装置2Aと第２のデッキ装
置2Bの２台が設けられている。21Aは第１のデッキ装置2
Aの記憶媒体装填スロットを示し、21Bは第２のデッキ装
置2Bの記憶媒体装填スロットを示す。

交換機構部３は、光ディスク11を把持するフィンガー部
31、このフィンガー部31を旋回移動させる旋回駆動部3
2、上記フィンガー部31を上記収納スロット12の配列方
向に沿って案内する水平案内部34、この水平案内部34上
で上記フィンガー部31をリニア移動させる水平駆動部35
などによって構成されている。

そして、上述した装置では、各収納スロット12に収納さ
れる光ディスク11があらかじめ固定的に定められてい
た。たとえば、第10図に示すように、ｋ番目の収納スロ
ット12から取り出した光ディスク11は、必ず元のｋ番目
の収納スロット12に戻されるようになっていた。このよ
うに、光ディスク11の収納装置をあらかじめ固定的に定
めておくことにより、その収納位置から目的の光ディス
クを検索して再生あるいは記憶にかけることができるよ
うになっていた。

発明が解決しようとする問題点しかし、かかる構成によれば、収納装置とデッキ装置の
間での光ディスクの移動に時間的な無駄が生じやすく、
所望の光ディスク再生あるいは記録にかけられるように
なるまでの待ち時間、いわゆるアクセス時間が平均的に
長くかかってしまう、という問題があった。

上述の問題は以下の理由で生じる。

すなわち、上述した記憶媒体交換装置では、たとえばデ
ッキ装置2Aに装填されているｋ番目の収納スロットから
の光ディスクをｍ番絵の収納スロットの光ディスクと交
換する場合、上記交換機構部３のフィンガー部31は、第
10図に矢印で示すように、先ず、デッキ2Aの装填されて
いる光ディスクをｋ番目の収納スロットに戻すための第
１の工程Ａ′を移動した後、ｋ番目の収納スロットから
ｍ番目の収納スロットまでの行程Ｂ′を移動し、さらに
ｍ番目の収納スロットの光ディスクをデッキ装置2Aに装
填するための行程Ｃ′を移動する。つまり、上記フィン
ガー部21がＡ′,B′,C′の３つの行程を移動することに
よってデッキ装置2Aの光ディスクが交換されるようにな
っている。

ここで、ｋ番目の収納スロットとｍ番目の収納スロット
とｍ番目の収納スロットとの間が接近していればよい
が、その間が大きく離れていると、これに伴って上記３
つの行程Ａ′＋Ｂ′＋Ｃ′も長くなって、光ディスクの
交換に要する時間が長くかかってしまうようになる。こ
れにより、目的とする光ディスクが再生あるいは記録に
かけられるようになるまでの平均待ち時間いわゆる平均
アクセス時間が長くかかってしまう、という問題が生じ
るようになる。

この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、機
構部の構成を大掛かりにすることなく、収納装置デッキ
装置の間での記憶媒体の移動手順を最適化して、所望の
記憶媒体が再生あるいは記録にかけられるようになるま
での平均アクセス時間を短くすることができる記憶媒体
交換装置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段この発明は上述の問題点を解決するため、収納装置にお
ける記憶媒体の収納状態を書替可能に記憶し、この記憶
内容と外部からの指令に基づいて上記交換機構部の動作
を制御するとともに、デッキ装置から収納装置に戻され
る記憶媒体の移動時間が可及的に短くなるように、その
記憶媒体の再収納位置を選択する一方、記憶された収納
状態を新たな収納状態に応じて書き替えるという構成を
備えたものである。

作用この発明は上述の構成によって、デッキ装置から収納装
置に戻される記憶媒体の再収納位置は、元の収納位置に
固定されずに、その収納のための移動時間が可及的に短
くなるような方向で改めて再指定される。これにより、
機構部の構成を大掛かりにすることなく、交換される記
憶媒体の移動手順を最適化して、所望の記憶媒体が再生
あるいは記録にかけられるようになるまでの平均アクセ
ス時間を短くすることが可能になる。

実施例第１図はこの発明の一実施例による記憶媒体交換装置の
概略構成を示す。

同図に示す記憶媒体交換装置は、記憶媒体である複数の
光ディスクを収納する収納装置１、光ディスク11の再生
あるいは記録を行うデッキ装置２、上記収納装置１と上
記デッキ装置２の間および収納装置内で光ディスクを移
動させる交換機構部３、上記収納装置１における光ディ
スクの収納位置を記憶する書替可能な記憶手段４、およ
び各部の動作を制御する制御装置５を有する。

ここで、上記制御装置５には、交換機構制御手段5A、再
収納位置選択手段5B、記憶管理手段5Cの機能が含まれて
いる。

交換機構制御手段5Aは、上記記憶手段４の記憶内容と外
部ホスト装置６からの指令に基づいて、上記交換機構部
２の動作を制御する。

再収納位置選択手段5Bは、上記デッキ装置２から上記収
納装置１に戻される光ディスクの移動時間が可及的に短
くなるように、その光ディスクの再収納位置を選択す
る。

記憶管理手段5Cは、上記記憶手段４の記憶内容を上記収
納装置１における新たな収納状態に応じて書き替える記
憶管理手段5Cが含まれている。

以上のような構成により、デッキ装置から収納装置に戻
される光ディスクの再収納位置が、元の収納位置に固定
されることなく、その収納のための移動時間が可及的に
短くなるような方向で改めて再指定されるようになる。
これにより、機構部の構成を大掛かりにすることなく、
交換される光ディスクの移動手順を最適化して、所望の
光ディスクが再生あるいは記録にかけられるようになる
までの平均アクセス時間を短くすることができるように
なる。

第２図は上述した記憶媒体交換装置において使用される
収納装置１、デッキ装置２、および交換機構部３の具体
的な実施例を示す。

同図において、収納装置１は一種の収納ラックであっ
て、多数の収納スロット12が配設されている。各収納ス
ロット12はそれぞれ、記録媒体である光ディスク11が１
枚ずつ収納できるように構成されている。

デッキ装置２は、第１のデッキ装置2Aと第２のデッキ装
置2Bの２台が設けられている。21Aは第１のデッキ装置2
Aの記録媒体装填スロットを示し、21Bは第２のデッキ装
置2Bの記憶媒体装填スロットを示す。

第３図は、上述した記憶媒体交換装置において使用され
る制御装置５の具体的な実施例を示す。

同図において、制御装置５は、半導体集積回路化された
CPU（中央処理ユニット）50、プログラム格納用のROM5
1、作業領域用のRAM52、電池７で電源バックアップされ
ることにより不揮発性化されたRAM53、ホストI/F（イン
ターフェイス）54、デッキ装置I/F55、および交換機構
制御部56などによって構成されている。

ここで、CPU50は、ROM51に格納されたプログラムなどと
ともに、上記選択手段5Bおよび記憶管理手段5Cなどを機
能をソフトウエア的に構成する。交換機構制御部56は、
上記交換機構部３の動作を制御する制御手段5Aの主要部
を構成する。また、電池７によって不揮発性化されたRA
M53は、上記収納装置１の収納状態を記憶する記憶手段
４を構成する。

第４図は上記した記憶媒体交換装置において使用される
記憶手段４の記憶構成の実施例を示す。

同図に示すように、記憶手段４には、上記収納装置１の
収納状態を示すデータがテーブル形式で記憶させられて
いる。すなわち、収納スロット12の配置順序を示すスロ
ット番号1,2,3,…,m−2,m−1,m,…,nがアドレスに対応
させられ、各収納スロット12の収納内容がデータに対応
させられて記憶されている。

この場合、光ディスク11が収納されている収納スロット
に対応するアドレスには、そのスロットに収納された光
ディスク11の識別符号であるボリューム番号がデータと
して書き込まれている。また、空の収納スロットに対応
するアドレスには、そのスロットが空であることを示す
「０」がデータとして書き込まれている。

これにより、記憶手段４の記憶内容に基づいて、目的と
する光ディスク11が収納されているスロットおよび空の
スロットを検索できるようになっている。

さらに、実施例では、上述した構成に加えて、上記記憶
手段４あるいは上記ROM51に、第５図および第６図に示
すような光ディスクの移動時間に関するデータがテーブ
ル形式で記憶されている。

第５図に示すテーブル・データは、デッキ装置2A,2Bと
収納スロット１〜ｎの間で光ディスクを移動させるのに
必要な時間を収納スロットごとに示したものである。こ
のテーブル・データによって、デッキ装置2Aあるいは2B
と収納装置１との間での光ディスクの移動時間を求める
ことができるようになっている。

第６図に示すテーブル・データは、収納スロット12（１
〜ｎ）と収納スロット12（１〜ｎ）の間で光ディスクを
移動させるのに必要な時間を収納スロットごとに示した
ものである。このテーブル・データによって、デッキ装
置2Aまたは2Bから取り出した光ディスク11を空の収納ス
ロットに収納してから次に装填すべき光ディスクが収納
されている収納スロットまでの移動時間を求めることが
できるようになっている。

第７図は、上述した記憶媒体交換装置の要部における動
作例をフローチャート化して示す。

同図に示すように、上述した記憶媒体交換装置では、デ
ッキ装置2Aまたは2Bに装填されていた光ディスク11を収
納装置１に再収納する際に（R1）、その光ディスク11を
最短時間で再収納できるような空の収納スロットを選択
する（R2）。

この選択（R2）は、たとえば次のように行われる。

先ず、第４図に示したテーブル形式のデータから空の収
納スロットを検索する。ここで、複数の空の収納スロッ
トが検索されたならば、第５図および第６図のテーブル
・データを参照することにより、その複数の収納スロッ
トの中から光ディスクの移動時間が最も短くてすむよう
な空の収納スロットを選択する。

以上のようにして空の収納スロットが選択されたなら
ば、上記制御手段5Aを介して上記交換機構部３を動作さ
せることにより、デッキ装置内の光ディスクを選択され
た空の収納スロットに移動させる（R3）。

これとともに、上記記憶管理手段5Cによって、上記記憶
手段４の記憶内容すなわち第４図に示したデータが、上
記収納装置１の新たな収納状態に応じて書き替えられる
（R4）。

この後、光ディスクが取り出されたデッキ装置には、新
たに指定された光ディスクが上記記憶手段４の記憶内容
を手掛かりに検索されて装填される（R5）。

第８図は、上述した記憶媒体交換装置によってデッキ装
置内の光ディスクを交換する場合の移動行程の一例を示
す。

同図に示すように、たとえばデッキ装置2Aに装填されて
いるｋ番目の収納スロットの光ディスクをｍ番目の収納
スロットの光ディスクに交換する場合、デッキ2Aの装填
されている光ディスクは、元のｋ番目の収納スロットに
は戻されず、次に装填すべき光ディスクが収納されてい
るｍ番目の収納スロットに最も近い（ｍ−２）番目の空
の収納スロットに収納される。そして、この（ｍ−２）
番目の収納スロットにデッキ装置2Aの光ディスクが収納
された後、ｍ番目の収納スロットに収納されている光デ
ィスクがデッキ装置2Aに新たに装填される。

したがって、上記交換機構部３のフィンガー部31は、図
中に実線の矢印で示すように、移動時間が最短となるよ
うな行程A,B,Cを辿りながら光ディスクの交換を行う。

これとともに、第４図に示したデータの内容が書き替え
られる。すなわち、（ｍ−２）番目の収納スロットに対
応するアドレスのデータが、空を示す「０」から、収納
された光ディスクのボリューム番号に書き替えられる。
同時に、ｍ番目の収納スロットに対応するアドレスのデ
ータが、デッキ装置2Aに装填された光ディスクのボリュ
ーム番号から、空を示す「０」に書き替えられる。

以上のように、デッキ装置から収納装置に戻される光デ
ィスクの再収納装置が、元の収納位置に固定されずに、
その収納のための移動時間が可及的に短くなるような方
向で改めて再指定されることにより、機構部の構成を大
掛かりにすることなく、交換される光ディスクの移動手
順を最適化して、所望の光ディスクが再生あるいは記録
にかけられるようになるまでの平均アクセス時間を短く
することができるようになっている。

なお、上述した移動手順最適化の達成度は、選択候補と
なる空の収納スロットの数が多いほど高くなる傾向があ
る。したがって、上記収納装置１に収納される光ディス
クの数は、少なくとも複数の空の収納スロットが残るよ
うな数にすることが望ましい。

また、上述した実施例の記憶媒体交換装置では、記憶媒
体として光ディスクを取り扱っていたが、たとえば時期
テープカセットあるいは磁気ディスクなどの記憶媒体を
取り扱うこともできる。

発明の効果以上の説明から明らかなように、この発明は、収納装置
における記憶媒体の収納状態を書替可能に記憶し、この
記憶内容と外部からの指令に基づいて上記交換機構部の
動作を制御するとともに、デッキ装置から収納装置に戻
される記憶媒体の移動時間が可及的に短くなるように、
その記憶媒体の再収納位置を選択する一方、記憶された
収納状態を新たな収納状態に応じて書き替えるという構
成によって、デッキ装置から収納装置に戻される記憶媒
体の再収納位置を、元の収納位置に固定されずに、その
収納のための移動時間が可及的に短くなるような方向で
改めて再指定することができ、これにより、機構部の構
成を大掛かりしたりすることなく、交換される記憶媒体
の移動手順を最適化して、所望の記憶媒体が再生あるい
は記録にかけられるようになるまでの平均アクセス時間
を短くすることが出来る、という効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による記憶媒体交換装置の
概略構成図、第２図は同装置の機構部分の一実施例を示
す斜視図、第３図は同装置の制御部分の一実施例を示す
ブロック図、第４図は同装置における記憶手段の記憶内
容の例を示す図、第５図はデッキ装置から収納装置まで
の最短移動時間を求めるために記憶されたデータの例を
示す図、第６図は収納装置内における最短時間を求める
ために記憶されたデータの例を示す図、第７図は上記装
置の主要部における動作例を示すフローチャート、第８
図は上記装置によって記憶媒体を交換するときの移動行
程の一例を示す図、第９図はこの発明に先立って検討さ
れた従来の記憶媒体交換装置の概要を示す図、第10図は
従来の記憶媒体交換装置によって記憶媒体を交換すると
きの移動行程の一例を示す図である。１……収納装置（ラック）、11……記憶媒体である光デ
ィスク、12……収納スロット、２……デッキ装置、2A…
…第１のデッキ装置、2B……第２のデッキ装置、21A,21
B……装填スロット、３……交換機構部、31……フィン
ガ部、32……旋回駆動部、33……上下駆動部、34……水
平案内部、35……水平駆動部、４……記憶手段、５……
制御装置、5A……交換機構部制御手段、5B……再収納位
置選択手段、5C……記憶管理手段、50……CPU（中央処
理ユニット）、51……ROM、52……RAM、53……不揮発性
RAM、54……ホストI/F（インターフェイス）、55……デ
ッキ装置I/F、56……交換機構制御部、６……外部のホ
スト装置、７……電源バックアップ用の電池。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の記憶媒体を収納する収納装置と、上
記記憶媒体の再生あるいは記録を行うデッキ装置と、上
記収納装置と上記デッキ装置の間および収納装置内で記
憶媒体を移動させる交換機構部と、上記収納装置におけ
る記憶媒体の収納位置を記憶する書替可能な記憶手段
と、この記憶手段の記憶内容と外部からの指令に基づい
て上記交換機構部の動作を制御する制御手段と、上記デ
ッキ装置から上記収納装置に戻される記憶媒体の再収納
装置として次に上記デッキ装置に装填される記憶媒体の
収納位置に最も近い空の収納位置を選択する選択手段
と、上記記憶手段の記憶内容を上記収納装置における新
たな収納状態に応じて書き替える記憶管理手段とを備え
た記憶媒体交換装置。