JPH0743865Y2 - カール電線 - Google Patents

カール電線

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JPH0743865Y2
JPH0743865Y2 JP1991015657U JP1565791U JPH0743865Y2 JP H0743865 Y2 JPH0743865 Y2 JP H0743865Y2 JP 1991015657 U JP1991015657 U JP 1991015657U JP 1565791 U JP1565791 U JP 1565791U JP H0743865 Y2 JPH0743865 Y2 JP H0743865Y2
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JP
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curled
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JP1991015657U
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JPH0577818U (ja
Inventor
利行 林
Original Assignee
三陽工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被覆電線を螺旋状にカ
ールせしめたカール電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導線を絶縁被覆した複数本の被覆芯線を
撚り合わせ、この合撚芯線の外周にポリ塩化ビニル(P
VC)等により形成される保護被覆層を被覆形成した被
覆電線に係るカール電線にあっては、従来、被覆電線の
カール巻き方向を前記被覆芯線の撚り合わせ方向と逆方
向としている。
【0003】逆方向とすることにより、カール電線を引
き伸ばす際には、合撚芯線がゆるむ方向に力を受けるた
め、引き延ばす力が軽くて済むカール電線を提供でき、
また被覆電線のカール疲労やカール復元力が軽減され、
耐久性にも秀れたカール電線を提供できるからである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、静電ノ
イズや電磁ノイズを遮断するため、金属細線を編組せし
めた編組金属シールドを合撚芯線の外周に被覆形成する
カール電線においては、上記利点が発揮されないことを
見い出した。
【0005】そこで、本考案は、このような編組金属シ
ールドを設けたカール電線において、従来と全く逆の発
想に立ち、カール巻き方向と撚り合わせ方向とを同方向
に設定し、引き延ばし力が軽くて済み、耐久性に秀れる
カール電線を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本考
案の要旨を説明する。
【0007】導線1を絶縁被覆した複数本の被覆芯線2
を中心介在物3の外周に撚り合わせて配在し、この撚り
合わせた合撚芯線4の外周に金属細線を編組せしめた編
組金属シールド5を被覆形成し、この編組金属シールド
5の外周に保護被覆層6を形成した被覆電線7を螺旋状
にカールせしめたものであって、前記中心介在物3を綿
糸3’を複数本束ねて圧縮自在な弾性物に構成し、前記
被覆電線7のカール巻き方向Aを前記被覆芯線の撚り合
わせ巻き方向Bとを同方向としたことを特徴とするカー
ル電線に係るものである。
【0008】
【作用】本案品を引き伸ばすと、内部の合撚芯線4は、
更に撚り合わさる方向に力を受けて更にしばりこまれ
る。
【0009】この合撚芯線4の中心介在物3は、圧縮自
在な弾性物で構成しているため、本電線を引き伸ばした
際中心介在物3は圧縮され引き伸ばしにより受ける力は
吸収される。
【0010】
【実施例】本実施例では中心介在物3を綿糸3'を複数
本束ねて圧縮自在に構成し、被覆芯線2の撚り合わせ方
向Bを右巻きとし、被覆電線7のカール巻き方向Aも同
方向の右巻きに形成している。
【0011】更に図示した本実施例を詳述する。
【0012】導体1は外径0.08mmの軟銅線を30
本集束したもので、この導体1をPVCで被覆して外径
0.9mmの被覆芯線2としている。この被覆芯線2を
前記中心介在物3の外周に撚り合わせて配在し、この合
撚芯線4の外周を紙テープ8で巻き押さえ、更に外周に
編組金属シールド5を被覆形成している。
【0013】この編組金属シールド5は外径0.08m
mの金属細線を8本1組とし、ピッチ35mmにて16
打ちして編組したものである。
【0014】この編組金属シールド5の外周をPVCで
被覆して保護被覆層6を形成し、全体外径5mmの被覆
電線7としたものである。
【0015】この被覆電線7を前記したように撚り合わ
せ方向Bと同方向にカールし、カール外径16mm,カー
ル長250mmとした本実施例をサンプルXとし、全く本
実施例と同様に構成したものであるが、撚り合わせ方向
Bとカール巻き方向Aとを逆方向としたものをサンプル
Yとして、その特性の比較を行った実験結果を下記と示
す。
【0016】(1)カール電線引っ張り力特性 サンプルX・Yを水平面上に載置して、カール長を4倍
に引き伸ばすに必要な引張力を調べたところ、サンプル
Yが1350gであったのに比し、本実施例に係るサン
プルXでは850gであり、大巾に軽減した。
【0017】(2)カール疲労特性 カール電線の一端を持ち、垂直にぶら下げた時のカール
の長さ(自重長)を測定する。更にカール長を3倍に伸
縮する運動を10,000回行った後、同じく自重長を測定
し、その変化率(%)を求めた。
【0018】
【数1】
【0019】
【表1】
【0020】この結果から、本実施例に係るサンプルX
の方が伸縮によるカールの疲労が少ないことが確認され
た。
【0021】(3)カール復元力 水平面上に載置して、カール長を4倍に伸ばした状態で
24時間維持し、この負荷を解除して1時間放置した状
態のカール長並びに試験前後のカール長の変化率を求め
た。
【0022】
【表2】
【0023】この結果から本実施例に係るサンプルXの
カール復元力も良好であることが確認された。
【0024】本考案は上述のように構成したから、引き
伸ばし負荷がかかっても、その負荷は中心介在物が圧縮
することで吸収されるため、カール疲労やカール復元力
に秀れ、且つ、合撚芯線の耐久性が良好となりそれだけ
断線耐久性にも秀れたカール電線を提供できることとな
る。また、本考案は中心介在物を綿糸を束ねて圧縮自在
な弾性物に構成し、カール巻き方向と被覆芯線の撚り合
わせ方向とを同方向とすることで、本電線を伸長して被
覆芯線が撚り方向に締まっても中心介在物が圧縮自在な
弾性物で構成されているため、この締まり力を緩衝吸収
し電線の可撓性を損なわないようにできると共に、シー
ルド効果に秀れた編組金属シールドを有する構成として
もカール方向と撚り方向とが同方向であるため、従来品
のようにこれを逆方向とすることで編組金属シールドを
外側へ広げようとする力も働かない。そのために、伸長
可撓性に秀れ、復元性にも秀れ、伸長に対する耐久性に
秀れた(疲労度が少ない)カール電線となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の一部を切り欠いた外観図である。
【図2】本実施例の各部を順次切り欠いた正面図であ
る。
【図3】本実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 導線 2 被覆芯線 3 中心介在物 4 合撚芯線 5 編組金属シールド 6 保護被覆層 7 被覆電線 A カール巻き方向 B 撚り合わせ巻方向

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線を絶縁被覆した複数本の被覆芯線を
    中心介在物の外周に撚り合わせて配在し、この撚り合わ
    せた合撚芯線の外周に金属細線を編組せしめた編組金属
    シールドを被覆形成し、この編組金属シールドの外周に
    保護被覆層を形成した被覆電線を螺旋状にカールせしめ
    たものであって、前記中心介在物を綿糸を複数本束ねて
    圧縮自在な弾性物に構成し、前記被覆電線のカール巻き
    方向を前記被覆芯線の撚り合わせ巻き方向とを同方向と
    したことを特徴とするカール電線。
JP1991015657U 1991-03-18 1991-03-18 カール電線 Expired - Lifetime JPH0743865Y2 (ja)

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JP1991015657U JPH0743865Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 カール電線

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JPH0577818U JPH0577818U (ja) 1993-10-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59130328U (ja) * 1983-02-22 1984-09-01 日立電線株式会社 スプリングケ−ブル
JPS59138116U (ja) * 1983-03-04 1984-09-14 古河電気工業株式会社 耐捻回性電気ケ−ブル
JPH0320976Y2 (ja) * 1985-11-28 1991-05-08
JPH0192019U (ja) * 1987-12-09 1989-06-16

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