JPH0743797A - 電動巻き上げ装置 - Google Patents

電動巻き上げ装置

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JPH0743797A
JPH0743797A JP32525893A JP32525893A JPH0743797A JP H0743797 A JPH0743797 A JP H0743797A JP 32525893 A JP32525893 A JP 32525893A JP 32525893 A JP32525893 A JP 32525893A JP H0743797 A JPH0743797 A JP H0743797A
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switch
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Hisashi Tasaka
恒 田坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動巻き上げ装置をローコスト化し、かつフ
イルム巻き上げ用モータの駆動及び駆動停止の信頼性を
高める。 【構成】 弾性変形する第1接片30と固定の第2接片
31とが接触したときにモータ14が駆動してフイルム
巻き上げを行う。第1接片30は、メインスイッチ39
のカム部39aと、レリーズリンク22のカム部25
と、係止レバー40の突起40cとのいずれかに当接し
ているときに、弾性変形して第2接片31と離される。
メインスイッチ39をオン位置に移動するとカム部39
aが第1接片30から離れる。レリーズボタン5を押し
てシャッタレリーズを行うと係止レバー40が反時計方
向に回転し、突起40cが第1接片30から離れる。レ
リーズボタン5から指を離すとレリーズリンク22が左
方に移動してカム部25も第1接片30から離れ、第1
接片30と第2接片31とが接触してモータ14が駆動
される。フイルム1コマ送りが完了すると係止レバー4
0が時計方向に回動し、突起40cが第1接片30を変
形させてモータ14の駆動が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内蔵したモータにより、
フイルムの巻き上げ及びシャッタセットを行う電動巻上
げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラを携帯していない場合でも簡単に
写真が撮れるように、本出願人より「写ルンですHi」
(商品名)等のレンズ付きフイルムユニットが提供され
ている。このレンズ付きフイルムユニットはカメラ機能
が簡素化されており、これらの主要な構造は既に広く知
られている。
【0003】一方、最近のコンパクトカメラの多くはワ
インダを内蔵し、シャッタレリーズ完了後にはモータが
駆動して自動的にフイルム1コマ巻上げとシャッタセッ
トが行われるようになっている。このようなカメラで
は、撮影毎にモータの起動、停止等、一連の動作シーケ
ンスを制御するために、例えばフイルムはあるか、シャ
ッタはセットされているか、レリーズボタンから指が離
されているか等のカメラの状態を検知してモータの起動
及び停止を制御している。
【0004】上述したモータの起動及び停止制御のため
に、図8に示すような回路構成がある。この回路は電池
19とモータ114との間に、メインスイッチ110,
シャッタスイッチ113,レリーズスイッチ150の3
個のスイッチを直列に接続したものである。これらの3
個のスイッチ110,113,150のいずれもがオン
しているときにのみモータ114が駆動される。メイン
スイッチ110は、例えばレンズバリアを開放したとき
にオンされる。シャッタスイッチ113は、シャッタレ
リーズ時にオンし、シャッタセット完了時にはオフされ
る。レリーズスイッチ150はレリーズボタンの押し下
げ中はオフ、レリーズボタンから指を離すとオンする。
図8に示した回路は非常に単純化されてはいるが、多く
のモータ内蔵式のカメラは、モータ114を駆動してい
る間はこのように複数のスイッチの直列回路を介してモ
ータ114に給電が行われるようになっている。
【0005】補足的に上記各スイッチの機能を説明する
と、レリーズスイッチ150はシャッタレリーズ後に、
レリーズボタンから指を離さない限りは次のフイルムの
巻き上げ、シャッタセットを行わないようにするもの
で、無駄な連続撮影を防止する。またメインスイッチ1
10は、ユーザがカメラを運搬している最中等に無駄な
巻き上げが行われることを防ぐ為のものである。シャッ
タスイッチ113は、シャッタのセット完了でモータ1
14の回転を停止させ、またシャッタのレリーズが完了
していて、かつ他のスイッチが閉じているときにはモー
タ114に通電してフイルム巻き上げ、シャッタセット
を行うためのものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、モー
タと直列に複数のスイッチを接続し、これらの全てがオ
ンしたときにのみモータを駆動するようにすると、モー
タの誤動作,誤起動を避ける上で有利であり、またいず
れかのスイッチをオフすればモータを停止させることが
できるのでシーケンス制御にも利用しやすい面がある。
しかしながら、このような複数のスイッチをモータ回路
内に直列に接続し、しかも各々のスイッチを個々別々の
部材でオン・オフさせる構造を採ると、電池の電圧やモ
ータにかかる負荷によっては、スイッチの接点部の接触
抵抗による電圧降下の影響が無視出来ないものになり、
回路全体の信頼性の面から見ても好ましいものではな
い。
【0007】また、個々のスイッチを別々の部材でオン
・オフさせるために各スイッチを離れた位置に設けなく
てはならず、部品点数が増えるだけでなく配線の引回し
も面倒になり、上述したレンズ付きフイルムユニットの
ようにローコスト化が大きなポイントになっているもの
には組み込みが困難である。
【0008】更に、レンズ付きフイルムユニットに電動
巻き上げ装置を組み込む場合には、ローコスト化のため
に簡略化された電動巻き上げ装置としなければならな
い。ところが電動巻き上げ装置を簡略化すると、特にモ
ータの停止タイミングにバラツキがでやすくなり、フイ
ルム1コマ送り及びシャッターチャージが完了した時点
で的確にモータを停止させることが難しくなる。
【0009】本発明はこのような従来技術の欠点を解決
するためになされたもので、信頼性が高く、しかもロー
コストで製造が可能な電動巻き上げ装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明では、フイルム巻き上げ用
のモータを制御するスイッチを構成する少なくとも一方
の接片が、各々可動である複数の部材によって変位もし
くは変形され、これらの複数の部品の位置の組み合わせ
によって前記スイッチのオン・オフが決められるように
したものである。これにより、モータの制御を行うスイ
ッチ回りの配線が簡略になり、組立ても簡単になる。
【0011】また、請求項2に記載した発明では、上述
した請求項1記載の電動巻き上げ装置として、スイッチ
の接片を変位させる複数の部材の1つをスイッチを開放
してモータの駆動を電気的に停止させた後、モータで駆
動される部材を機械的に係止する位置まで移動するよう
にしたものである。これにより、モータで駆動される部
材を係止することでフイルム巻上げが停止するので、フ
イルムの1コマ送り長さにバラツキが出ず、正確なフイ
ルム送りができる。
【0012】更に、請求項3に記載した発明では、フイ
ルム巻き上げ用のモータを制御するスイッチを構成する
少なくとも一方の接片が、各々可動である複数の部材に
よって変位もしくは変形され、これらの複数の部品の位
置の組み合わせによって前記スイッチのオン・オフ及び
モータブレーキ回路への切替えを行うようにしたもので
ある。これにより、モータの停止が即座に行われるの
で、モータとこれに連結された駆動ギヤ等の慣性力によ
るフイルム送りの過多が発生せず、フイルム送りの長さ
にバラツキがない安定したフイルム巻き上げが可能とな
る。
【0013】更にまた、請求項4に記載した発明では、
モータブレーキ回路としてモータをショートさせて停止
させるようにしたものである。これにより、僅かな部品
点数の増加でモータブレーキ回路を組み込むことができ
るので、低コストに実施できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をレンズ付きフ
イルムユニットに適用した実施例について説明する。レ
ンズ付きフイルムユニットは、図6に示すようにユニッ
ト本体3とこれを覆う包装体4からなる。包装体4に
は、レリーズボタン5,フイルムカウンタ表示窓6,フ
ァインダー7,ストロボ発光部8,撮影レンズ9,メイ
ンスイッチ39を露呈させるための開口が設けられ、ユ
ニット本体3を包装体4で覆ったまま撮影操作を行うこ
とができる。
【0015】図2に示したように、ユニット本体3は樹
脂製の本体部11,前カバー12,裏蓋13の他、モー
タ14,パトローネ15,フイルム16とから構成され
ている。本体部11には、パトローネ15を収納するパ
トローネ室20と、パトローネ15から引き出したロー
ル状のフイルム16を収納するフイルムロール室21と
が設けられ、フラッシュユニット17、シャッタユニッ
ト18とともにパトローネ室20の近傍に、撮影済フイ
ルムをパトローネ15に巻き込む駆動源としてのモータ
14が搭載され、電池19が組み込まれている。
【0016】シャッタユニット18には、図5に示すよ
うに、フイルム16のパーフォレーション16aに係合
して、周知のスプロケット27とともに回転するカム部
品42と、このカム部品42のカム部42bに摺接する
爪40aが一体に設けられた係止レバー40,外周にギ
ヤ46aを刻設したフイルムカウンタ板46,カム部品
42のカム部42cに摺接するカムフォロワ50cが一
体に設けられたレリーズレバー50,駆動バネ49が組
み込まれている。
【0017】シャッタユニット18はシャッタボード1
8aを含み、このシャッタボード18aにはシャッタ羽
根60が回動自在に組み込まれている。そしてシャッタ
ボード18aには、シャッタ羽根60を覆うようにシャ
ッタカバー18bが組み付けられ、さらにシャッタカバ
ー18bには撮影レンズ9が嵌め込まれる。また、シャ
ッタボード18aとシャッタカバー18bには、リード
スイッチを構成する第1接片30と第2接片31とが取
り付けられ、これらの接片30,31からなるリードス
イッチはシャッタレリーズ後にオンしてモータ14を駆
動させる。
【0018】第1接片30は、斜面30aを連ねた上端
部30bと下端部30cが、ほぼL字形に形成され、下
端部30cがシャッタボード18aに取り付けられてい
る。シャッタボード18aには露光のための開口47が
形成され、開口47の上下方にはピン48a、48bが
植設されている。このピン48aにシャッタ羽根60が
回動自在に取り付けられている。シャッタ羽根60には
突起60bが一体形成され、バネ61の一端が取り付け
られる。バネ61の他の一端はシャッタボード18aの
ピン48bに取り付けられてシャッタ羽根60を反時計
方向に付勢し、未使用の状態では開口47を閉鎖してい
る。このシャッタカバー18bに第2接片31はその先
端31aを第1接片30に向けてL字状に折って形成さ
れ、第1接片30に対峙するように取付けられている。
【0019】図1及び図5に示したように、係止レバー
40には爪部40bが一体化され、その下面には突起4
0cが設けられている。この突起40cは、係止レバー
40の回転位置によって第1接片30の上端部30bに
当接したり離れたりする。係止レバー40の下方に取り
付けられる駆動バネ49は、その一端が係止レバー40
に掛けられ、これによって係止レバー40を軸45を中
心に時計方向に付勢しているため、未使用状態では第1
接片30を押して第2接片31との回路を開いている。
駆動バネ49の他端はレリーズレバー50に掛けられ、
これによりレリーズレバー50は反時計回りに付勢され
ている。そしてレリーズレバー50のアーム50bの移
動路にシャッタ羽根60の突起部60aが突出してい
る。
【0020】図3に示すように、シャッタユニット18
はフラッシュユニット17とともに本体部11に組み付
けられる。フラッシュユニット17には一対の電池接片
部37a,37bが設けられ、一方の電池接片部37a
には第2接片31に連設された接片部31bが重ね合わ
される。そして、電池接片部37a,37b間に電池1
9が組み込まれる。電池19は、フラッシュユニット1
7用の電源として用いられるだけでなく、フイルム巻き
上げ用のモータ14の電源にも用いられる。
【0021】図2に示すように、前カバー12の上面に
はレリーズボタン5が一体形成され、接続部5aを残し
て三方を囲むように切り込みが設けられ、レリーズボタ
ン5を押し込むことができるようになっている。このレ
リーズボタン5の下面にはレリーズアーム23が一体形
成されている。そして図1に示すように、カム部25お
よび突起片26が一体に形成され、一端に軸受部22a
を設けたレリーズリンク22がレリーズアーム23の先
端部と軸24で回転自在に軸支されている。また、レリ
ーズリンク22の他端には長穴22bが設けられてい
て、前カバー12に植設されたボス12aを挿入して慴
動自在に係合し、突起片26は上記係止レバー40の折
曲片40dに相対している。
【0022】レリーズリンク22の上方には、ノブ39
aとカム部39bがT字形に一体形成されたメインスイ
ッチ39が前カバー12に形成された開口51(図2参
照)に移動自在に挿着される。なお、図9に示すよう
に、前カバー92に窓92aを設け、この窓92aの上
下に突起92b、92cを形成し、レリーズリンク90
がこの二つの突起92b、92cに接するようにして、
これを慴動ガイドとするようにしてもよい。
【0023】上記第1接片30と第2接片31の開閉は
上記レリーズリンク22及びメインスイッチ39の移動
により行われる。図1に示すように、レリーズリンク2
2及びメインスイッチ39のどちらか一方がX方向にあ
る時は第1接片30の斜面30aがカム部39b又はカ
ム部25に押される。すると、第1接片30は弾性変形
してZ方向に移動して第2接片31の上端部31bから
離れてモータ14への回路を開く。
【0024】モータ14は図4に示すように、頭部に駆
動ギヤ32を備え、下部に接点部38を備えている。各
々にカギ穴状の切欠28a、29aを設けたモータ支持
板28と巻き上げ基板29がパトローネ室外壁20aに
一体形成されている。このカギ穴状の切欠28a、29
aの弾性変形を利用して、モータ14は、モータ支持板
28の切欠28aに接点部38を、巻き上げ基板29の
切欠29aに頭部を圧入し装填される。このように、樹
脂形成された部材にモータ14の取り付け部を一体形成
し、その弾性変形を利用してモータ14を圧入して取り
付けることによって、部品点数や組立工数を増やすこと
なく、モータ14の組み付けが可能となる。また、一旦
使用済みになったレンズ付きフイルムユニットを分解し
て部品を再利用しようとするときには、モータ14の取
り外しが簡単になるので、効率的にモータ14の再利用
ができるようになる。
【0025】モータ14の駆動ギヤ32と噛合する減速
ギヤ33が、巻き上げ基板29に植設されたピン36に
挿着されている。図5に示すように、この減速ギヤ33
の減速部33aは、パトローネ室20の上方に取付けら
れる巻き上げギヤ10のギヤ部10aと噛合し、モータ
14の回転力が伝えられる。巻き上げギヤ10の下面に
はフォーク35が一体形成され、パトローネ15のスプ
ール15aに係合している。
【0026】上記構成からなる電動巻き上げ装置を備え
たレンズ付きフイルムユニットの作用について説明す
る。ユーザがこのレンズ付きフイルムユニットを購入し
た時点では、メインスイッチ39は(図1参照)X方向
のOFF位置に置かれている。そこで撮影者は、先ずメ
インスイッチ39をY方向のON位置に移動させる。し
かしこの時、上述したように係止レバー40の突起40
cが第1接片30の上端部30bを押しているので回路
は開かれたままである。なお、このようなメインスイッ
チ39を利用すると、レンズ付きフイルムユニットが撮
影者によって使われ始めるまでの流通段階で、製品に対
する外圧やショック等によりモータ14が回転してフイ
ルムが無駄に送られたりすることがない。また、レンズ
付きフイルムユニットの不使用時にはメインスイッチ3
9をオフさせておけば、携帯時にもフイルムを無駄に消
費してしまうと言った不具合を無くすこともできる。
【0027】撮影者がレリーズボタン5を軽く押し下げ
ると、レリーズリンク22は矢印X方向に移動する。レ
リーズリンク22が矢印X方向に移動してゆくと、カム
部25が第1接片30の斜面30aを押し、第1接片3
0を後方(矢印Z方向)に弾性変形させる。
【0028】さらに、レリーズボタン5を押し下げる
と、レリーズリンク22の突起片26が係止レバー40
の折曲片40dを押し、係止レバー40を反時計回りに
回動させる。すると、突起40cが第1接片30の上端
部30bを押していた位置から待避方向に移動をする。
しかし、上記のようにレリーズリンク22のカム部25
が第1接片30を矢印Z方向に押しているので、第1接
片30と第2接片31の接触を阻止しているためにモー
タ14の回路をONさせない。
【0029】更に深くレリーズボタン5を押すと係止レ
バー40もさらに反時計回りに回動し、係止レバー40
の下部に設けられた突起40eとレリーズレバー50に
植設された突起50aとの係合が外れ、駆動バネ49の
作用によりレリーズレバー50は反時計回りに回動す
る。この時レリーズレバー50のアーム50bがシャッ
タ羽根60の突起部60aを蹴り、シャッタ羽根60は
時計回りに回動してシャッタ開放状態になった後、バネ
61の力量によって反時計回りに回動し、露光動作を終
了する。
【0030】シャッタ開閉動作が終了した後、撮影者が
レリーズボタン5より指を離すと前カバー12との接続
部5aの弾性力により元の位置に復元する。それに伴
い、図1に示すように、レリーズリンク22も矢印Y
(ON)方向に復元動作するとともにレリーズリンク2
2のカム部25は第1接片30の斜面30aより離れ、
第1接片30は自身の弾性力により矢印K方向に復帰
し、第1接片30と第2接片31とが接触して回路が閉
じる。
【0031】こうして第1接片30と第2接片31とが
接触するとモータ14が回転を始める。それに伴い(図
3、図5参照)、モータ14に固着された駆動ギヤ3
2、減速ギヤ33、フイルム巻き上げギヤ10へと動力
が伝わり、巻き上げギヤ10に植設されたフォーク35
と噛み合ったパトローネ15のスプール15aが回転す
る。するとフイルム16がパトローネ15内に巻き込ま
れ、フイルムパーフォレーション16aによってスプロ
ケット27が回転する。
【0032】スプロケット27の回転に伴い、カム部品
42が回転する。カム部品42が回転すると、レリーズ
レバー50のカムフォロワ50cがカム部42cによっ
て押され、レリーズレバー50は駆動バネ49の付勢に
抗して時計方向に回転される。そしてカム部品42が1
回転してフイルム16がちょうど1コマ分送られると、
係止レバー40の爪40aがカム部42bに形成した溝
に嵌入し、係止レバー40が時計方向に回転する。そし
て、係止レバー40の突起40eがレリーズレバー50
の突起50aに係合してレリーズレバー50をシャッタ
セット位置に係止する。
【0033】上記のように係止レバー40が時計方向に
回転すると、突起40cが第1接片30の上端部30b
を前方Z方向に押し、閉じ状態にある第1接片30と第
2接片31の先端部31aを開状態にしてモータ14へ
の通電を断つ。これと同時に、係止レバー40の爪部4
0bが巻き上げギヤ10のギヤ部10aの谷部に食い込
んで巻き上げギヤ10の回転を即座に停止させる。この
ように、モータ14の駆動を断つのと同時に巻き上げ駆
動系を機械的にロックすることによって、惰性回転量の
ばらつきによるフイルム16面上の画面間隔のばらつき
を防ぐことができる。
【0034】こうして、フイルム巻き上げ及びシャッタ
セット動作は完了する。なお、上記フイルム巻き上げ、
シャッタセット動作の最中にカム部品42に設けられた
一歯ギヤ42a(図5参照)がフイルムカウンタ板46
のギヤ46aと噛み合い、カウンタ板46を一齣分進め
る。
【0035】上述してきたように、レリーズボタン5の
操作により、撮影レンズ9、シャッタユニット18を通
った光がフイルム16面に結像し、モータ14を駆動源
として、撮影済フイルム16をパトローネ15に巻き込
むとともにシャッタセットをする。この動作はフイルム
16の最後までパトローネ15に巻き込むまで繰り返
す。最終コマに撮影を行ってレリーズボタン5から指を
離すと、同様にして第1接片30と第2接片31とが接
触してモータ14が回転を開始する。
【0036】そして、カム部品42が1回転すると係止
レバー40の爪40aがカム部42bの溝に入り込もう
とするが、カウンタ板46の下面に設けた突起46bが
係止レバー40の回動を阻止する位置に移動してくるた
め、係止レバー40はそのままの位置に保持される。し
たがって第1接片30と第2接片31との接触状態が維
持され、モータ14が引続き回転してフイルム16は送
り続けられる。やがてフイルム16は全てパトローネ1
5内に巻き込まれ、なおかつモータ14の回動は継続す
る。
【0037】その後、撮影者がメインスイッチ39を図
1に示すように、矢印X方向に移動することでメインス
イッチ39に設けられたカム部39bが接片30の斜面
30aを押し、接片30は矢印Z方向に弾性変形する。
このために、第1接片30と第2接片31との接触は断
たれて回路が開き、モータ14の回動が停止し、全ての
撮影動作が終了する。
【0038】このように第1接片30、第2接片31か
らなる一組のリードスイッチの開閉のみによって、モー
タ14への通電、不通電の制御がなされる。また、レリ
ーズリンク22は図1に示すように、レリーズボタン5
とは別部材の構成となっているが、図7に示した構造を
用いることによって、さらに部品点数及び組立工数の節
約を図ることができる。
【0039】図7において、前カバー52の上面には上
記実施例と同様にしてレリーズボタン55が一体に設け
られ、接続部55aでの弾性変形を利用してレリーズボ
タン55を押し込むことができる。レリーズボタン55
の下面にはアーム部56aを介してレリーズリンク57
が一体され、アーム部56aとレリーズリンク57との
境界部には切欠56cが形成されている。またレリーズ
リンク57の一部は、図示したように撓みやすいように
屈曲させた連結部53により前カバー52と一体に連結
されている。
【0040】レリーズボタン55を押し込むと、切欠5
6cと連結部53とが協同してレリーズリンク57は矢
印X方向に移動される。レリーズリンク57が矢印X方
向に移動すると、カム部58が第1接片30の斜面部3
0aを押し、第1接片30を後方矢印Z方向に弾性変形
させる。さらに、レリーズボタン55を押し下げると、
レリーズリンク57に植設された突起片59が係止レバ
40の折曲片40dを押し、係止レバー40を反時計回
りに回動させる。この時、係止レバー40に植設された
突起40cは第1接片30の上端部30bを押していた
位置から待避方向に移動をするが、レリーズリンク57
に設けられたカム部58が第1接片30を矢印Z方向に
押しているので、レリーズをしようとしている最中に回
路が閉じてモータ14が回転して未露光のフイルムが巻
き取られるようなことはなく、前述した実施例と同様の
作用を得ることができる。
【0041】次に、本発明の別の実施例を図10,1
1,12を用いて説明する。図10及び図11に示すよ
うに、シャッタボード18aの第1接片30と対峙する
フイルム側の位置には、上部65aを第1接片30に向
けてL字状に折り曲げられた第3接片65が取付けられ
ている。この第3接片65から引き出された配線は、モ
ータ14と電池19との間に接続される。
【0042】不使用時の第1接片30は、メインスイッ
チ39のカム部39b及び係止レバー40の突片40c
の押圧により変位されるため、第3接片65と接触する
ことになる。この状態のモータ14には、図12(A)
に示すように電池19の同極が接続された状態となって
いるので回転することはない。そして、レリーズボタン
5を押下すると、前述の実施例と同様にレリーズリンク
22の移動と係止レバー40の回動によりシャッタレリ
ーズが行われる。そして、レリーズボタン5から指を離
すと、第1接片30は係止レバー40の突片40cとレ
リーズリンク22のカム部25との押圧が解除され、第
2接片31に接触して同図(B)に示すような回路とな
り、モータ14が回転されてフイルムが巻き上げられ
る。
【0043】フイルムの巻き上げに伴い、係止レバー4
0が再びチャージ位置に戻されて第1接片30を押圧す
る。第1接片30は第2接片31から離されるため、モ
ータ14への電力供給が停止される。更に第1接片30
に押圧が加えられると、第1接片30と第3接片65と
が接触する。そして、図12(A)に示すような回路と
なり、モータ14はショートされて回転が停止され、係
止レバー40が巻き上げギヤ10のギヤ部10aに食い
込んで、巻き上げ駆動系をロックする。このように、本
実施例ではモータブレーキ回路により即座にモータを停
止できるので、更に安定したフイルム巻き上げを行うこ
とができる。
【0044】以上、フラッシュユニット17を内蔵した
レンズ付きフイルムユニットに本発明を適用した実施例
をもとに説明してきたが、本発明はこれのみに限定され
るものではなく、例えばフラッシュユニット17を有し
ないレンズ付きフイルムユニット、あるいは一般のカメ
ラにも等しく適用することが可能である。
【0045】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、モー
タ駆動用のスイッチを構成する一対の接片のうちの少な
くとも一方を、各々可動である複数の部材により各々変
形もしくは変位させてオン・オフさせるようにしている
から、可動の部材ごとに各々複数のスイッチを設ける場
合と比較して、スイッチ回りの配線が簡略になり、また
配線と接片との半田付け個所も減って組立が非常に簡単
になる。
【0046】また、スイッチをオン・オフさせる可動の
部材を利用してモータの回転を機械的にロックする構成
にすることによって、フイルム送りが完了したときに単
にモータの駆動を停止させるだけのものと比較して、フ
イルムの1コマ送り長さにばらつきが出ず、正確なフイ
ルム送りができるようになる。
【0047】更に、モータを停止するためのモータブレ
ーキ回路を設けたので、モータや駆動ギヤの慣性力によ
るフイルム送りの過多を防止でき、正確なフイルム送り
ができるようになる。また、モータブレーキ回路はモー
タをショートさせて停止させる形式なので、僅かな部品
点数の増加で済むため低コストに実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたスイッチ切り換え機構部を示す
要部斜視図である。
【図2】本発明を備えたレンズ付きフイルムユニットの
分解斜視図である。
【図3】本発明を備えたレンズ付きフイルムユニットの
要部分解斜視図である。
【図4】モータ取り付け部の構造を示す斜視図である。
【図5】本発明によるレンズ付きフイルムユニットのシ
ャッタユニットを示す要部分解斜視図である。
【図6】本発明を用いたレンズ付きフイルムユニットの
外観図である。
【図7】本発明を用いたスイッチ切り換え機構部の別の
例を示す要部斜視図である。
【図8】従来のカメラに用いられているモータ駆動回路
を示す回路図である。
【図9】本発明に用いられるリンクレバーの他の保持方
法を示す概略図である。
【図10】モータブレーキ回路への切替え機構を備えた
スイッチ切り換え機構部を示す要部斜視図である。
【図11】モータブレーキ回路への切替え機構を備えた
スイッチ切り換え機構部の要部断面図である。
【図12】モータブレーキ回路への切替え機構を備えた
モータ制御回路を示す説明図である。
【符号の説明】 3 ユニット本体 5、55 レリーズボタン 14 モータ 22、57、90 レリーズリンク 23、56 レリーズアーム 30 第1接片 31 第2接片 39 メインスイッチ 40 係止レバー 12、52、92 前カバー 65 第3接片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム巻上げ用のモータの駆動を電源
    との間に直列に接続されたスイッチのオン・オフにより
    制御するようにした電動巻き上げ装置において、前記ス
    イッチを構成する少なくとも一方の接片が、各々可動で
    ある複数の部材によって変位もしくは変形され、これら
    の複数の部品の位置の組み合わせによって前記スイッチ
    のオン・オフが決められることを特徴とする電動巻き上
    げ装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の部材の1つは、前記スイッチ
    を開放して前記モータの駆動を電気的に停止させた後、
    モータで駆動される部材を機械的に係止する位置まで移
    動することを特徴とする請求項1記載の電動巻き上げ装
    置。
  3. 【請求項3】 フイルム巻上げ用のモータの駆動を電源
    との間に直列に接続されたスイッチのオン・オフにより
    制御するとともに、モータブレーキ回路でモータを停止
    させるようにした電動巻き上げ装置において、前記スイ
    ッチを構成する少なくとも一方の接片が、各々可動であ
    る複数の部材によって変位もしくは変形され、これらの
    複数の部品の位置の組み合わせによって前記スイッチの
    オン・オフ及び前記モータブレーキ回路への切替えを行
    うことを特徴とする電動巻き上げ装置。
  4. 【請求項4】 前記モータブレーキ回路は、前記モータ
    をショートさせて停止させることを特徴とする請求項3
    記載の電動巻き上げ装置。
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