JPH0743758B2 - カードリーダライタ - Google Patents

カードリーダライタ

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JPH0743758B2
JPH0743758B2 JP63287227A JP28722788A JPH0743758B2 JP H0743758 B2 JPH0743758 B2 JP H0743758B2 JP 63287227 A JP63287227 A JP 63287227A JP 28722788 A JP28722788 A JP 28722788A JP H0743758 B2 JPH0743758 B2 JP H0743758B2
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宗穂 坂内
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NHK Spring Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 〈産業上の利用分野〉 本発明は、情報記憶媒体としてのカードの読み出し或い
は書き込みを行なうためのカードリーダライタに関す
る。
〈従来の技術〉 従来、例えばIC記憶素子を内蔵するIC記憶カードを始め
として光学的、磁気的、電子的、物理的、或いはその他
の形式の情報記憶手段を有する情報記憶媒体としてのカ
ードの読出し或いは書込みを行なうためのカードリーダ
ライタとしては種々の形式のものがある。
例えば手差し式カードリーダライタに於て、挿入口から
差し込まれたカードの前端に係合すると共にカードの排
出方向にばね付勢されたスライド部材を設け、情報授受
位置に達したカードを上記ばね付勢力に抗して情報授受
位置に保持するべく、保持部材としてのロック爪をスラ
イド部材に側方から係合させるものがある。情報の授受
を行った後には、ロック爪による係合状態を解除するこ
とにより、ばね付勢力によりスライド部材を介してカー
ドが弾発的に排出されるため、カードを容易に取り出す
ことができる。なお、ロック爪をソレノイドにより駆動
することにより、カードの保持及びその解除を自動的に
行なうことができる。
上記構造によると、ロック爪による係合状態を解除する
際には、スライド部材に加わるばね付勢力に基づくスラ
イド部材及びロック爪の両者間に生じる摩擦力に抗して
ロック爪を除去しなければならず、比較的大きな駆動力
を必要とする。そのため、ソレノイドが大型化し、かつ
その消費電力が増大するという問題がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目的
は、カードの排出方向に向けてばね付勢されたスライド
部材を、カードの情報授受位置に対応する位置にそのば
ね付勢力に抗して保持するための手段による保持力を、
カードを排出する際には比較的小さな駆動力をもって解
除し得るように改良されたカードリーダライタを提供す
ることにある。
[発明の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、挿入口よりケーシ
ング内部の情報授受位置に向けて挿入された情報記憶カ
ードに対して当該情報授受位置にて情報の授受を行なっ
た後、前記カードを前記挿入口から排出するカードリー
ダライタに於て、前記情報授受位置に向けて挿入される
前記カードを支持しかつ前記カードの挿入排出方向に沿
って変位自在に前記ケーシング内に設けられたスライド
部材と、前記スライド部材を前記挿入口に向けてばね付
勢するばね手段と、前記カードを挿入する前には比較的
大きく曲折した状態をとり、前記スライド部材が前記情
報授受位置に対応する位置に向けて移動するに伴って前
記挿入排出方向に沿って比較的伸長した状態をとるよう
に前記ケーシングと前記スライド部材との間に連結され
た一対のリンク部材と、前記ばね手段により前記スライ
ド部材が弾発付勢されて前記両リンク部材が前記比較的
伸長した状態から曲折しようとするのを阻止するべく前
記比較的伸長した状態の前記両リンク部材の曲折部に当
接する位置及び当該当接状態を解除し得る位置の2位置
間を変位可能にされた当接部材とを有することを特徴と
するカードリーダライタを提供することにより達成され
る。
〈作用〉 このようにすれば、カードの情報授受位置に対応する位
置にスライド部材があるときには一対のリンク部材が比
較的伸長した状態である小さく曲折した状態をとるよう
になることから、ばね手段により両リンク部材が大きく
曲折しようとする際の曲折部の当接部材に対して当接す
る方向の分力が比較的小さくなるため、カードを排出す
る際には、その当接力に基づく小さな摩擦力に抗するだ
けの小さい駆動力をもって当接部材を当接位置から解除
位置に向けて変位させることができる。
〈実施例〉 以下、本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく
説明する。
第1図〜第3図は、本発明が適用されたICカードリーダ
ライタを示す図であり、カード1の非挿入状態を示して
いる。カード1に対して情報の授受を行なうための接触
子ユニット2を有するケーシング3は、カード1の挿入
方向に長い偏平な箱型を成しており、接触子ユニット2
などを支持するための金属板からなる中板5がケーシン
グ3の底面に対して間隙をもって設けらている。
第1図に於ける左側部分には、中板5とケーシング3と
によりカード挿入口4が郭成されており、支持体5とケ
ーシング3の底面との間には、カード1を収容するカー
ド収容室52が郭成されている。収容室52内のケーシング
3の一方の壁には板ばね6が設けられており、挿入され
たカード1をその板ばねにより対向する壁面に弾発的に
押し付けるようにして、カード1をガイドするようにし
ている。なお、このカードリータライタは、カード1を
手差しにより差し込む形式のものである。
接触子ユニット2は、偏平な直方体形状をなす合成樹脂
材のボディ7と、第7図に示されるように基端部をボデ
ィ7に保持された例えばりん青銅材であって良い接触子
9とを有しており、接触子9の遊端部がボディ7の下面
から下方に向けて弾発的に突出している。
ボディ7の両側壁面には、それぞれカード1の移動方向
に略クランク状をなすガイドスロット12が凹設されてお
り、中板5の上面に固設された一対のガイド部材11の互
いの対向内側側面に突設されたガイドピン10にガイドス
ロット12がスライド自在に支持されている。カード2の
挿入方向にボディ7がガイドされると、両ガイド部材11
間に設けられた開口部13を介してボディ7の下面が中板
5の下方に臨むようにされている。なお、ボディ7は、
カード非挿入時は戻しばね14により弾発的に引き戻され
て中板5の上方に位置している。
中板5には、カード1の移動方向に沿ってガイド孔15が
開設されており、ガイド孔15には、スライド部材として
の板状の第1のスライド部材16がスライド自在に支持さ
れている。第1のスライド部材16の中板5の下面に沿っ
て延在する先端部には、第2図に良く示されるように下
方に向けて曲折された爪部17が形成されており、挿入さ
れるカード1の先端が爪部17に係合して、カード1を支
持した状態で第1のスライド部材16が移動するようにさ
れている。
第1のスライド部材16の中間部には、互いに対向するよ
うに両側縁部から上方に向けて曲折してなる支持板間に
亘って設けられたピン62により、中間部を枢支された揺
動部材61が揺動自在に支持されている。揺動部材61は、
ピン62に巻装されたねじりばね63により、挿入口4側の
後部を上方に向けて弾発付勢されていると共に、その前
部に基端部を固着された板ばね64により、ねじりばね63
の付勢方向とは相反する向きに付勢されている。板ばね
64の遊端部が第1のスライド部材16の上面に当接した状
態にあっては、ねじりばね63と板ばね64との両者間の付
勢力が平衡状態を保ち、第2図に示されるように、第1
のスライド部材16に対して概ね平行状態に揺動部材61が
保持される。
また、板ばね64の遊端部の当接部は、第1のスライド部
材16の移動に伴ってガイド孔15から中板5に乗り上げる
際に抵抗となることのないように湾曲されている。揺動
部材61の後部には、側縁部の一部を起立してなる係合片
23が形成されており、後記する第2のスライド部材21に
設けられた係合部24に係合するようにされている。この
ようにして、第2のスライド部材21に連係するラッチ手
段が第1のスライド部材16に設けられている。なお、第
1のスライド部材は、戻しばね18により挿入口4に向け
て付勢されている。
中板5には、カード1の搬送方向に間隔をおいて配設さ
れた一対のガイドピン19、20により搬送方向に往復動自
在にガイドされる第2のスライド部材21が設けられてい
る。この第2のスライド部材21も戻しばね2により挿入
口4に向けて付勢されている。
第2のスライド部材21には、前記したようにカード挿入
方向に移動する第1のスライド部材16と一体をなす揺動
部材61に設けられた係合片23と係合する係合部24が設け
られており、カード1を挿入して第1のスライド部材16
が所定長スライドした後に係合片23と係合部24とが互い
に係合して、第1のスライド部材16に伴って第2のスラ
イド部材21がスライドすることとなる。また、第2のス
ライド部材21がカード挿入方向にスライドした際に、接
触子ユニット2のボディ7を同方向に移動させるべく、
第2のスライド部材21にはボディ7に当接する押圧係合
片25が設けられている。
また、中板5には、情報授受位置にあるカード1の抜け
止め及び重複誤挿入防止のための例えば線ばね材からな
るばねストッパ26が、その基端部を中板5に設けられた
支持部27により固定され、その遊端部を挿入口4に向け
て弾発付勢するように支持されている。第3図によく示
されるように、ばねストッパ24の中間部の遊端側には、
基端側に対してケーシング3の底面側に向けて若干曲折
された傾斜部28が設けられて、傾斜部28の遊端側には、
V字形状をなすストッパ部29が設けられており、中板5
に開設された開口部30を介して挿入口4にストッパ部29
が弾発的に突出するようにされている。
ばねストッパ26の遊端には遮蔽板54が固着されており、
ストッパ29により挿入口4を塞いだ際には、中板5に固
設された光学式センサ55により遮蔽板54の下降状態を検
出して、カード1が情報授受位置に達したことを検出す
る。そして、図示されない制御部に上記検出信号が出力
されて、カード1に対する情報授受を開始することな
る。
カード非挿入時にはばねストッパ26の傾斜部28が、前記
したガイドピン19による回動自在に枢支された第1のL
字形レバー31の一方のアーム部32により支持されて、ス
トッパ部29が挿入口4を塞がないようにされている。な
お第1のL字形レバー31は、アーム部32と前記した支持
部27との間に連結された引張りコイルばね33により、ア
ーム部32をばねストッパ26の傾斜部28からその基端部に
向けて移動させて、挿入口4をストッパ部29により塞ぐ
ように付勢されている。第1のL字形レバー31の他方の
アーム部の遊端部には上方に曲折された係合片34が設け
られており、カード非挿入時には、前記した第2のスラ
イド部材21に設けられた係止片35が係合片34に当接し、
引張りコイルばね33の付勢力により第1のL字形レバー
31が回動しないようにされている。
また、第1のL字形レバー31の係合片34の側方には、中
板5に固設された枢軸59によりロックレバー36が回動自
在に枢支されている。ロックレバー36は、枢軸59に巻回
された捩りばね37により係合片34側に向けて付勢されて
いる。ロックレバー36の係合片34側の側縁部には、係合
片34に係合し得る係止部38が設けられていると共に、ロ
ックレバー36の遊端部には、係合ピン39が上方に向けて
突出されている。カード挿入時に第2のスライド部材21
が挿入方向にスライドした際には、係止片35に形成され
たガイド部40により、捩りばね37の付勢力に抗する向き
にロックレバー36が回転するように、係合ピン39がガイ
ドされて、係止部38による係合片34に対する係合状態が
解除される。そして、第1のL字形レバー31が弾発的に
回転可能となる。このようにして、第1のスライド部材
16とばねストッパ26との間に機械的連係手段が構成され
ている。
また、第2のスライド部材21とガイドピン19との間に
は、互いに回動自在に結合された一対のリンク部材41、
42が連結されている。一方のリンク部材41の一端が、ガ
イドピン19により回動自在に枢支されていると共に、他
方のリンク部材42の一端に突設された枢支ピン43が、第
2のスライド部材21に回動自在に枢支されている。両リ
ンク部材41、42は、第1図に示されるカード非挿入時に
はV字形に比較的大きく曲折し、カードの情報授受位置
に対応する位置に第2のスライド部材21があるときに
は、第4図に示されるように、比較的伸長した状態にな
るように連結されている。
また、中板5のケーシング3後端側に立設されたガイド
ピン44と前記したガイドピン20とにより、カード搬送方
向に往復動自在に保持部材45が支持されている。中板5
の挿入口4とは相反する側には、枢軸51により回動自在
に枢支されたクランク形状をなすソレノイドアーム46が
設けられて、ソレノイドアーム46一方の遊端部がフォー
ク状に形成されており、その開口部には、保持部材45の
ケーシング3後端側の遊端部に固着された係合ピン47が
係合している。ソレノイドアーム46の他方の遊端部に
は、ケーシング3に固設されたソレノイド49のプランジ
ャが若干の遊びをもって連結されている。
また、ソレノイドアーム46は、ソレノイド49に対向して
設けられた戻しコイルばね48により、第1図の矢印Aの
向きに付勢されており、ソレノイド49の非励磁時には、
ソレノイドアーム46及び保持部材45が第1図の想像線に
より示される状態になる。ソレノイド49を励磁すると、
ソレノイドアーム46を介して第1図の矢印Bの向きに保
持部材45が駆動され、第1図の実線により示される状態
になる。なお、ソレノイド49は、中板5の中間部に設け
られた例えばリミットスイッチ50によりカード1が挿入
されたことを検出した際に励磁されるようになってい
る。
保持部材45の挿入口4側端部には挿入口4に向けて開放
されたスリット52が形成されており、カード1が情報授
受位置に達してストッパ29により挿入口4を塞いだとき
に、前記したセンサ55からの信号に基づいてソレノイド
49の励磁を解除することにより、第4図に示される矢印
Cの向きに保持部材45がスライドして、両リンク部材4
1、42同士の曲折部に設けられた連結軸に同軸的に形成
されたピン53がスリット52内に受容される。従って、戻
しばね22により付勢されている第2のスライド部材21が
挿入口4に向けて移動しようとしても、両リンク部材4
1、42が折れ曲がることができず、第2のスライド部材2
1が第4図に示される状態に保持される。そのため、第
1のL字形レバー31が回転せずに、第5図及び第6図に
示されるように、ばねストッパ26が挿入口4を塞いだ状
態に保持される。
また、ケーシング3の第1図に於ける上方には、挿入口
4側からソレノイドアーム46近傍に至るレバー56が往復
動自在に設けられている。このレバー56は、何等かの故
障により自動的にカード1を取り出せなくなった際に、
手動にて取り出すためのものである。即ち戻しばね57に
より挿入口4側へ付勢されているレバー56を挿入口4の
側方部に設けられたプッシュロッド58を工具などにて押
すことにより、レバー56の先端によりソレノイドアーム
46を第1図に示される矢印Bの向きに回転させて、保持
部材45による両リンク部材41、42の保持状態を解除する
ことができる。
次に本実施例の作動要領を以下に示す。
カード1を手差しにより挿入口4からケーシング3内に
挿入し、カード1の先端が第1のスライド部材16の爪部
17に当接した後には、カード1と共に第1のスライド部
材16が移動して、更に係合片23が第2のスライド部材21
の係合部24に係合する。そして、第1のスライド部材16
に伴って第2のスライド部材21が移動すると、その押圧
係合片25が接触子ユニット2のボディ7を押すため、ボ
ディ7がガイド部材11によりガイドされて、第7図の実
線により示されるように開口部13に向けて移動する。ま
た、リミットスイッチ50によるカード1挿入の検出信号
によりソレノイド49が励磁されて、保持部材45が第1図
の実線により示される状態になる。
更に、第2のスライド部材21が移動した際には、前記し
たようにロックレバー36が捩りばね37の付勢力に抗して
回転し、ロック状態を解除された第1のL字形レバー31
が引張りコイルばね33により引き戻される向きに回転す
るため、第6図に示されるようにばねストッパ26のスト
ッパ部29が下降して挿入口4が塞がれる。
そして、センサ55からの信号により、図示されない制御
部からソレノイド49に非励磁信号が出力されて、戻しコ
イルばね48により第4図に於ける矢印Cの向きに保持部
材45が駆動され、そのスリット52内にピン53が受容され
ることにより、戻しばね22の付勢力により両リンク部材
41、42がより大きく曲折することを阻止して、第2のス
ライド部材21が第4図に示される状態に保持される。従
って、ばねストッパ26がロックされているため、カード
1が情報授受位置に保持される。
第4図及び第5図は、カード1が情報授受位置にある状
態を示しているが、本実施例に於ては、カード1が情報
授受位置を若干越える位置に対応する位置まで第1のス
ライド部材16が移動可能なように、ガイド孔15が形成さ
れており、ガイド孔15の挿入口4とは相反する側の端縁
に第1のスライド部材16が当接するまでカード1を挿入
し、その後に挿入力を除去することにより、戻しばね18
により情報授受位置に向けてカード1が戻される。この
とき、第7図に示されるように、接触子9がカード1の
接点60に接触していることから、カード1が戻される際
に接点60に対して接触子9が摺接し、接点60の表面に付
着している埃や酸化物を好適に除去することができる。
また、揺動部材61の係合片23の係合部24に係合する側の
縁部65が、第8図に示されているように、カー1挿入方
向に向けて斜めにせり出すように形成されているため、
カード1が情報授受位置を若干越える位置に対応する位
置に第1のスライド部材16が達する前に、板ばね64の遊
端部が中板5の上面に乗り上げ、板ばね64がたわみ、ね
じりばね63の付勢力に抗して揺動部材61の板ばね64側が
持ち上げられて、係合部24から係合片23が離脱してしま
うことを防止することができる。従って、カード1の挿
入力を解除するまでは、係合片23と係合部24との係合状
態が解除されることがない。
ガイド孔15の挿入口4とは相反する側の端縁に第1のス
ライド部材16が当接するまでカード1を挿入したときに
は、第9図に示されるように板ばね64の遊端部が中板5
の上面に乗り上げるが、上記したように、係合片23と係
合部24との係合状態が保持されている。そして、カード
1の挿入力を除去することにより、第10図に示されるよ
うに、矢印Dの向きに所定量第1のスライド部材16が戻
されるが、このときには、前記したようにピン53にスリ
ット52が係合して第2のスライド部材が保持されるた
め、係合部24のみが押し込まれた位置に残されて、係合
片23と係合部24との係合状態が解除される。従って、板
ばね64のたわみによる付勢力とねじりばね63との平衡状
態を保持するまで揺動部材61の板ばね64側が持ち上げら
れて、第10図の矢印Eの向きに揺動部材61が傾いてその
状態に保持される。
カード1に対する情報授受を行った後には、ソレノイド
49に図示されない制御部から励磁信号が出力されて、保
持部材45が第1図の状態になってピン53とスリット52と
の当接状態が解除されるため、両リンク部材41、42が曲
折可能になる。従って、戻しばね22により第2のスライ
ド部材21が挿入口4に向けて戻されるため、その係合部
24が第10図の矢印Fの向きに移動するが、上記したよう
に揺動部材61が傾いており、その係合片23に邪魔される
ことなく係合部24が初期位置に戻ることができる。
第2のスライド部材21が挿入口4に向けて戻ることによ
り、係止片35により係合片34が押されるため、第1のL
字形レバー31が第1図の状態に戻されて、ストッパ部29
が上昇してばねストッパ26が第3図の状態になる。従っ
て、カード1の後端が解放されるため、戻しばね18によ
り第1のスライド部材16が初期位置に戻される。ところ
で、揺動部材61の係合片23の前記した縁部65とは相反す
る縁部66が、第11図に示されるように初期位置に戻され
た係合部24の下側を係合片23が通り抜けられるようにガ
イドするべく、斜めに形成されており、第1図に示す状
態に第1のスライド部材16が戻ることができる。従っ
て、戻しばね18により第1のスライド部材16を介してカ
ード1が挿入口4から外方へ弾発的に排出されるため、
カー1を取出すことができる。このようにして、ばねス
トッパ26の作動状態が解除された後に、係合片23と係合
部24とが互いに係合し得るようにされている。
ところで、保持部材45は、ピン53との当接状態を保持す
る向きに戻しコイルばね48により常時ばね付勢されてい
るため、カード1挿入前には第1図の想像線に示される
位置にある。例えば停電故障を起こしていた場合には、
カード1を挿入しても、ソレノイド49が励磁されず、保
持部材45が図の実線に示される状態になるように駆動さ
れない。従って、カード1の挿入に伴って図の矢印Gに
示されるようにピン53が移動しようとするが、スリット
52内に受容される位置に達する前に保持部材45にピン53
が衝当するため、カード1を情報授受位置に保持するこ
とができず、停電故障時の誤挿入を防止することができ
る。
カード1が情報授受位置にあるときには、第2のスライ
ド部材21には戻しばね22によりばね付勢力が加わってお
り、枢支ピン43には第4図にしめされる矢印Tの向きに
戻しばね22による付勢力が作用している。このときに
は、両リンク部材41、42が概ね伸直状態にあるため、第
4図に召される矢印Pの向きのピン53によるスリット52
に対する当接力は極めて小さなものである。従って、カ
ード排出時には、保持部材45をスライドさせてスリット
52からピン53を離脱可能にするが、ピン53の当接力によ
るスリット52との間の摩擦力が極めて小さいため、保持
部材45をスライドさせる駆動力が小さくて良い。なお、
本実施例にあってはソレノイド49を用いて保持部材45を
スライドさせるようにしており、ソレノイド49を小型化
できその消費電力が小さくなるため、装置全体の小型軽
量化かつ低消費電力化が可能となる。また、両リンク部
材41、42の連結部に設けたピン53を、阻止手段としての
第2のスライド部材のスリット52に当接させるようにし
たが、両リンク部材41、42の中間部を当接させれば良い
ため、連結部に限ることなく、例えば両リンク部材41、
42のいずれか一方を湾曲形状に形成し、その膨出部を阻
止手段に当接させるようにしても良い。
[発明の効果] このように本発明によれば、カードの情報授受位置に対
応する位置にスライド部材があるときには、一対のリン
ク部材が比較的伸長状態をとるようになることから、両
リンク部材に対する比較的小さな当接力をもって、両リ
ンク部材が曲折しようとするのを阻止することができ
る。従って、当接力に基づくリンク部材との間の摩擦力
も小さいため、阻止手段による保持力を解除するための
駆動力が小さくて良く、例えば駆動手段としてソレノイ
ドを用いた場合には小型化かつ消費電力を小さくするこ
とができる。また、当接部材を両リンク部材の曲折部に
当接する向きにばね付勢し、そのばね付勢力に抗して当
接解除位置に保持するためのソレノイドを設けることに
より、ソレノイドの非励磁時には両リンク部材との当接
位置に予め当接部材があるため、停電故障時などにカー
ドの誤挿入を好適に防止できるなど、その効果は極めて
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に基づくカードリーダライタを、その
ケーシーングの上面を切除して示す平面図である。 第2図は、第1図のII−II線についてみた側断面図であ
る。 第3図は、第1図のIII−III線についてみた断面図であ
る。 第4図は、カードをケーシング内に挿入した状態を示す
第1図に対応する図である。 第5図は、第4図のV−V線についてみた側断面図であ
る。 第6図は、第4図のVI−VI線についてみた断面図であ
る。 第7図は、第4図のVII−VII線についてみた断面図であ
る。 第8図乃至第11図は、本発明に基づくラッチ手段の動作
説明図である。 1…カード、2…接触子ユニット 3…ケーシング、4…挿入口 5…中板、6…板ばね 7…ボディ、9…接触子 10…ガイドピン、11…ガイド部材 12…ガイドスロット、13…開口部 14…戻しばね、15…ガイド孔 16…第1のスライド部材 17…爪部、18…戻しばね 19、20…ガイドピン 21…第2のスライド部材 22…戻しばね、23…係合片 24…係合部、25…押圧係合片 26…ばねストッパ、27…支持部 28…傾斜部、29…ストッパ部 30…開口部、31…第1のL字型レバー 32…アーム部、33…引張りコイルばね 34…係合片、35…係止片 36…ロックレバー、37…捩りばね 38…係止部、39…係合ピン 40…ガイド部、41、42…リンク部材 43…枢支ピン、44…ガイドピン 45…保持部材、46…ソレノイドアーム 47…係合ピン、48…戻しコイルばね 49…ソレノイド、50…リミットスイッチ 51…枢軸、52…スリット 53…ピン、54…遮蔽板 55…センサ、56…レバー 57…戻しばね、58…プッシュロッド 59…枢軸、60…接点 61…揺動部材、62…ピン 63…ねじりばね、64…板ばね 65、66…縁部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入口よりケーシング内部の情報授受位置
    に向けて挿入された情報記憶カードに対して当該情報授
    受位置にて情報の授受を行なった後、前記カードを前記
    挿入口から排出するカードリーダライタに於て、 前記情報授受位置に向けて挿入される前記カードを支持
    しかつ前記カードの挿入排出方向に沿って変位自在に前
    記ケーシング内に設けられたスライド部材と、前記スラ
    イド部材を前記挿入口に向けてばね付勢するばね手段
    と、前記カードを挿入する前には比較的大きく曲折した
    状態をとり、前記スライド部材が前記情報授受位置に対
    応する位置に向けて移動するに伴って前記挿入排出方向
    に沿って比較的伸長した状態をとるように前記ケーシン
    グと前記スライド部材との間に連結された一対のリンク
    部材と、前記ばね手段により前記スライド部材が弾発付
    勢されて前記両リンク部材が前記比較的伸長した状態か
    ら曲折しようとするのを阻止するべく前記比較的伸長し
    た状態の前記両リンク部材の曲折部に当接する位置及び
    当該当接状態を解除し得る位置の2位置間を変位可能に
    された当接部材とを有することを特徴とするカードリー
    ダライタ。
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