JPH0743608B2 - 未来目標値と過去の操作量の情報を用いるディジタル制御装置 - Google Patents

未来目標値と過去の操作量の情報を用いるディジタル制御装置

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JPH0743608B2
JPH0743608B2 JP60260527A JP26052785A JPH0743608B2 JP H0743608 B2 JPH0743608 B2 JP H0743608B2 JP 60260527 A JP60260527 A JP 60260527A JP 26052785 A JP26052785 A JP 26052785A JP H0743608 B2 JPH0743608 B2 JP H0743608B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、制御系のステップ応答の整定時間だけ未来の
目標値と、整定時間だけ過去の操作量を用いて各サンプ
リング時刻の操作量を、あらかじめ定数化したシステム
パラメータとの関係式として四則演算のみで得る制御装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来の制御系においては、目標値としては現在の値のみ
が用いられることが多く、このため、制御系が固有的に
持つ応答の遅れにより制御性能が制限される。このよう
な制御系で応答を改善するために、目標値の時間微分値
(たとえば位置制御系では、位置の時間微分である速度
や加速度)を演算し、これらの信号を制御系の適当な入
力点へフィードフォワードすることが行われる(例えば
特開昭56−3191号)。しかし、時間微分演算は本質的に
物理的には実現不能であり、また近似的手段により得ら
れた信号も高調波成分を含んでいたりするため、必ずし
も満足できる方法ではない。
また、現代制御理論の一つの成果である最適トラッキン
グ問題では、未来目標値を用いる。例えば「目標値の未
来値を最適に利用する追値制御」(早勢 実・市川 邦
彦:計測自動制御学会論文集 第5巻第1号、昭和44年
3月)に詳しい。
またロボット制御に応用した例では、特開昭55−119705
号などが見られる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
最適トラッキング問題を適用する制御系では、最適入
力指令を発生するシステムと最適応答をするシステムを
互いに関連づけて同時に決定することが必要となるた
め、制御系の構成が複雑になる。最終時刻までの未来
目標値を必要とし、最適入力指令は逆時間演算で解かね
ばならないため計算が複雑になる。操作量を決定する
演算は複雑なマトリックス演算となる。などの問題があ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記従来の問題点を解決するために、本発明では、各サ
ンプリング時点ごとの増分値操作量を、N個の未来目
標値、現在の制御量、N−1個の過去の操作量、お
よびあらかじめ定められる定数を用いることにより、
四則演算のみで、未来目標値に対する応答を最適とする
ような制御アルゴリズムを得る。すなわち、本発明は、
制御対象を目標値通りにディジタル制御するディジタル
制御装置において、前記制御対象の現在時刻iにおける
状態xを検出する手段と、現在からN時刻将来までの
目標指令値r,ri+1,…,ri+Nを発生する指令発
生器と、前記目標指令値r,ri+1,…,ri+Nを記
憶する目標指令値記憶手段と、N個の重み係数W1,W2,
…,Wを記憶する定数記憶手段と、予め測定された単位
ステップ関数に対する制御対象の動特性を表すN個のデ
ータを記憶する手段と、過去のN個の増分操作量m
i−1,mi−2,…,mi−Nの記憶手段と、ディジタル
制御のサンプリング毎に、現在時刻iで指令すべき増分
指令量mを、 ここで mi−j=0,(i−j≦0) α:制御系の応答と時刻に対する重み係数とで定まる
定数 N :制御系の応答が十分に整定するようなサンプリン
グ回数 により求める演算器と、この演算器から出力された増分
指令量mを次回のサンプリング時刻まで保持及び積分
し、前記制御対象に操作量u(t)を与える積分ホール
ド回路とを備えたことを特徴とするディジタル制御装置
である。
〔作用〕
本発明による制御アルゴリズムは、未来目標値を最適に
用いるので現在の目標値のみを用いる制御系よりも応答
特性を良くでき、さらにフィードフォワードをするため
の微分演算は不要である。
また、最適トラッキング問題に比べると、本発明の制御
アルゴリズムはあらかめ制御系の特性が決定されている
場合にも適用でき、演算は単純な四則演算のみで良い。
以上のように本発明による制御アルゴリズムは、従来法
に比べて、簡単な演算により良好な特性を得られるとい
う特徴を有する。
〔実施例〕 本発明の具体的実施例を第1図に示す。
図中、1は指令発生器であり、現在時刻iから時刻i+
Nまでの未来目標値を発生する。2は未来目標値であ
り、r,ri+1,…,ri+Nのメモリである。3は、
定数W1,W2・・W及びα12,・・αのメモリであ
る。4は過去の増分値操作量mi−1,mi−2,・・・
i−N−1のメモリである。ただし、mi−j=0,i
−j≦0とする。また5は演算器であり、ここでは、 なる演算を行い、現在時刻iの増分値操作量mを出力
する。ただしmi−j=0,i−j≦0とする。6,7はサン
プラであり、サンプリング周期Tで閉じる。また8は積
算ホールド回路である。
ここでは なる演算が行われる。
ここで、u(t)は連続時間の操作量である。また9は
制御対象であり、入力はu(t)で、出力はx(t)、
制御量はx(t)である。
2〜8は制御系において通常、コントローラと呼ばれる
部分であるが、これらの部分は、ディジタル回路あるい
はマイクロコンピュータにより容易に実現できる。
本発明の特徴とする(1)式の制御アルゴリズムについ
て説明する。増分値操作量を出力する制御系では、操作
量の基本関数はステップ関数となる。
第2図において、U(t)は単位ステップ関数x(t)
は、これに対する制御対象の応答でh(i=1,2・・
・N)は応答のサンプリング間隔Tでのサンプル値であ
る。Nは応答が十分に整定するように選ぶものとする。
はT=0で単位ステップの増分値操作量が加えられ
たとき、iサンプル後に制御対象が応答する量を表して
いる。さらに、h=1,i>Nと仮定していることにな
る。
現在時刻をiとし、この時刻での制御量をx,過去に
出力した増分値操作量をmi−1,mi−2,・・m
i−N,現時刻で出力する増分操作量mとすると時刻
i+1以後の制御量の予測値i+1i+2,・・
・は、 となる。
未来目標値ri+1,ri+2・・ri+Nが与えられる
とき、i+k時点での制御偏差の測値εi+kは εi+k=ri+ki+k ・・・・・・(3)式 となる。
を、未来目標値に対する制御偏差の二乗値の時刻に
関する重み付けした値の和を最小となるように選ぶもの
とする。このとき評価関数は、 となる。wは時刻に関する重み係数である。問題は、
J(m)→最小とるmを求めることである。
ε i+k={ri+k−(x+m・hk+i−1・hk+1+・・+m
i−N+1・hN+k−1)} ・・(5)式 (ただしj>Nならば、h=1) であるからJ(m)はmに関する二次式となる。
Jを最小とするmは dJ/dm=0 ・・・(6)式 で与えられ であるから、 これより これより したがって、(1)式で与えられる増分値操作量m
は、未来目標値に対する制御偏差の二乗値の重み付け
和を最小とするものである。つまり、(1)式の制御ア
ルゴリズムは目標値に対する応答を、評価閣数を(4)
式ととした場合に、最適とするものである。
また、(1)式の定数W,αは、第2図で示される
制御対象のステップ応答をあらかじめ測定し、時間に対
する重み付け係数を与えることにより、あらかじめ定数
として与えられるものである。
〔発明の効果〕
上述したように本発明によれば、未来目標値、過去の増
分値操作量、現時刻の制御量およびあらかじめ定められ
る定数を用い、簡単な四則演算により、未来目標値に対
して最適な応答をする制御アルゴリズムが得られ、これ
を用いることにより、小規模のディジタル回路あるいは
マイクロコンピュータにより、従来得られなかった、応
答精度が格段に良い制御系を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の構成を示すブロック図、第2
図はシステムのステップ応答を示すタイムチャートであ
る。 1:指令発生器、2:未来目標値 3:定数のメモリ 4:過去の増分値操作量のメモリ 5:演算器、6,7:サンプラ 8:積分ホールド回路、9:制御対象

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象(9)を目標値通りにディジタル
    制御するディジタル制御装置において、前記制御対象
    (9)の現在時刻iにおける状態xを検出する手段
    (7)と、現在からN時刻将来までの目標指令値r,r
    i+1,…,ri+Nを発生する指令発生器(1)と、前
    記目標指令値r,ri+1,…,ri+Nを記憶する目標
    指令値記憶手段(2)と、N個の重み係数W1,W2,…,W
    を記憶する定数記憶手段(3)と、予め測定された単位
    ステップ関数に対する制御対象(9)の動特性を表すN
    個のデータを記憶する手段と、過去のN個の増分操作量
    i−1.mi−2.….mi−Nの記憶手段(4)と、デ
    ィジタル制御のサンプリング毎に、現在時刻iで指令す
    べき増分指令量mを、 ここで mi−j=0,(i−j≦0) α:制御系の応答と時刻に対する重み係数とで定まる
    定数 N :制御系の応答が十分に整定するようなサンプリン
    グ回数 により求める演算器(5)と、この演算器(5)から出
    力された増分指令量mを次回のサンプリング時刻まで
    保持及び積分し、前記制御対象(9)に操作量u(t)
    を与える積分ホールド回路(8)とを備えたことを特徴
    とするディジタル制御装置。
  2. 【請求項2】評価関数 但し、W :時刻に関する重み係数 i+j:時刻i+1以後の制御量の予測値 を最小とするmを演算して出力する手段を設けたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のディジタル制
    御装置。
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