JPH0743464A - パラメトリック・サブボトムプロファイラー - Google Patents
パラメトリック・サブボトムプロファイラーInfo
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- JPH0743464A JPH0743464A JP20729393A JP20729393A JPH0743464A JP H0743464 A JPH0743464 A JP H0743464A JP 20729393 A JP20729393 A JP 20729393A JP 20729393 A JP20729393 A JP 20729393A JP H0743464 A JPH0743464 A JP H0743464A
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- echo
- wave
- parametric
- receiver
- trigger signal
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- Pending
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 送波系として、船体8のローリング角θが零
の時点でトリガー信号Tを出力する送信タイミング制御
器1と、トリガー信号により、近接した2つの周波数の
送信パルス電力P(F1),P(F2)を出力する送信器
2,3と、送信パルス電力により、近接した2つの周波
数の一次波を形成し、パラメトリック効果により、その
差分である低周波の二次波B(F1−F2)を形成して、
海底に送波するパラメトリック送波器4とを備えてい
る。受波系として、海底で反射しエコーRとして戻って
きた二次波BR(F1−F2)を受波してエコーとして出
力する受波器5と、このエコーとトリガー信号Tとを入
力して、海底の水深値を導くと共に、エコーを出力する
受信器6と、これらの水深値とエコーとを記録する記録
器7とを備えている。 【効果】 船体のローリングの際にシャープな指向性を
有した二次波を船底の真下に向けて送波することができ
る。
の時点でトリガー信号Tを出力する送信タイミング制御
器1と、トリガー信号により、近接した2つの周波数の
送信パルス電力P(F1),P(F2)を出力する送信器
2,3と、送信パルス電力により、近接した2つの周波
数の一次波を形成し、パラメトリック効果により、その
差分である低周波の二次波B(F1−F2)を形成して、
海底に送波するパラメトリック送波器4とを備えてい
る。受波系として、海底で反射しエコーRとして戻って
きた二次波BR(F1−F2)を受波してエコーとして出
力する受波器5と、このエコーとトリガー信号Tとを入
力して、海底の水深値を導くと共に、エコーを出力する
受信器6と、これらの水深値とエコーとを記録する記録
器7とを備えている。 【効果】 船体のローリングの際にシャープな指向性を
有した二次波を船底の真下に向けて送波することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パラメトリック音源を
用いて海底の地層探査を行うパラメトリック・サブボト
ムプロファイラーに関する。
用いて海底の地層探査を行うパラメトリック・サブボト
ムプロファイラーに関する。
【0002】
【従来の技術】海底の地層を正確に探査するためには、
海底に送波する送波ビームの指向幅を可能な限りシャー
プにする必要がある。このため、パラメトリック音源を
用いた種々のパラメトリック・サブボトムプロファイラ
ーが考案されている(例えば、特開昭63−20418
0号公報記載及び特開昭63−208334号公報記載
の発明、登録特01532900号及び登録特0144
4634号の発明、登録実01822175号の考
案)。パラメトリック音源は、比較的周波数の高い2つ
の近接した周波数F1,F2の一次波からその差分である
シャープな指向性を有した二次波F1−F2を海底に送波
することができ、海底探査に非常に有効な音源である。
海底に送波する送波ビームの指向幅を可能な限りシャー
プにする必要がある。このため、パラメトリック音源を
用いた種々のパラメトリック・サブボトムプロファイラ
ーが考案されている(例えば、特開昭63−20418
0号公報記載及び特開昭63−208334号公報記載
の発明、登録特01532900号及び登録特0144
4634号の発明、登録実01822175号の考
案)。パラメトリック音源は、比較的周波数の高い2つ
の近接した周波数F1,F2の一次波からその差分である
シャープな指向性を有した二次波F1−F2を海底に送波
することができ、海底探査に非常に有効な音源である。
【0003】しかし、このようにシャープな指向性を有
した送波を用いる場合には、船体のローリングの際、送
波する瞬間に船底の真下に向けて送波しなければならな
い。そこで、二次波を船底の真下に向けて送波する技術
を備えたパラメトリック・サブボトムプロファイラーが
考えられている。
した送波を用いる場合には、船体のローリングの際、送
波する瞬間に船底の真下に向けて送波しなければならな
い。そこで、二次波を船底の真下に向けて送波する技術
を備えたパラメトリック・サブボトムプロファイラーが
考えられている。
【0004】図2は、その一例に係るパラメトリック・
サブボトムプロファイラーを示す概略図である。このパ
ラメトリック・サブボトムプロファイラーは、送信信号
発生回路10と、N個の遅延回路11−1,〜,11−
Nでなる遅延回路群11と、N個の送信回路12−1,
〜,12−Nでなる送信回路群12と、N個のアレイ1
3−1,〜,13−Nでなる送波アレイ13と、遅延時
間制御回路14とを備えている。
サブボトムプロファイラーを示す概略図である。このパ
ラメトリック・サブボトムプロファイラーは、送信信号
発生回路10と、N個の遅延回路11−1,〜,11−
Nでなる遅延回路群11と、N個の送信回路12−1,
〜,12−Nでなる送信回路群12と、N個のアレイ1
3−1,〜,13−Nでなる送波アレイ13と、遅延時
間制御回路14とを備えている。
【0005】これにより、一定の送信周期における送信
タイミングで、送信信号発生回路10から周波数Fの一
次波A(F)が送出され、この一次波A(F)が遅延回
路群11,送信回路群12を介して、送波アレイ13に
入力される。そして、この一次波A(F)に基づいて、
送波アレイ13から二次波Bが送波されるようになって
いる。この際、遅延時間制御回路14において、送信信
号発生回路10からの送信タイミング信号Tと船体のロ
ーリング角θとから、遅延時間τ1,〜,τNが計算さ
れ、この遅延時間τ1,〜,τNに合せて遅延回路群11
の遅延動作が制御される。これにより、遅延回路群11
から送信回路群12に送信遅延信号S1,〜,SNが入力
され、送信回路群12から、位相が異なりかつ上記遅延
を示す送信電力P1,〜,PNが送波アレイ13に入力さ
れる。そして、これら送信電力P1,〜,PNに基づい
て、送波アレイ13から海底に二次波Bが送波されるよ
うになっている。
タイミングで、送信信号発生回路10から周波数Fの一
次波A(F)が送出され、この一次波A(F)が遅延回
路群11,送信回路群12を介して、送波アレイ13に
入力される。そして、この一次波A(F)に基づいて、
送波アレイ13から二次波Bが送波されるようになって
いる。この際、遅延時間制御回路14において、送信信
号発生回路10からの送信タイミング信号Tと船体のロ
ーリング角θとから、遅延時間τ1,〜,τNが計算さ
れ、この遅延時間τ1,〜,τNに合せて遅延回路群11
の遅延動作が制御される。これにより、遅延回路群11
から送信回路群12に送信遅延信号S1,〜,SNが入力
され、送信回路群12から、位相が異なりかつ上記遅延
を示す送信電力P1,〜,PNが送波アレイ13に入力さ
れる。そして、これら送信電力P1,〜,PNに基づい
て、送波アレイ13から海底に二次波Bが送波されるよ
うになっている。
【0006】すなわち、船体のローリング角θに対応さ
せて二次波Bの送波時間が遅延させられることにより、
二次波Bが海底に対して真下に送波されるようになって
いた。なお、本例では、理解を容易にするため、2周波
ではなく1周波Fの一次波A(F)を用いて説明した。
せて二次波Bの送波時間が遅延させられることにより、
二次波Bが海底に対して真下に送波されるようになって
いた。なお、本例では、理解を容易にするため、2周波
ではなく1周波Fの一次波A(F)を用いて説明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のパラメトリック・サブボトムプロファイラーで
は、N個の遅延回路11−1,〜,11−Nでなる遅延
回路群11と、N個の送信回路12−1,〜,12−N
でなる送信回路群12と、N個のアレイ13−1,〜,
13−Nでなる送波アレイ13とが必要不可欠であるの
で、多数の回路が必要となる。このため、装置全体が大
型化,重量化し、装置の製品コストが高くなるという問
題があった。
た従来のパラメトリック・サブボトムプロファイラーで
は、N個の遅延回路11−1,〜,11−Nでなる遅延
回路群11と、N個の送信回路12−1,〜,12−N
でなる送信回路群12と、N個のアレイ13−1,〜,
13−Nでなる送波アレイ13とが必要不可欠であるの
で、多数の回路が必要となる。このため、装置全体が大
型化,重量化し、装置の製品コストが高くなるという問
題があった。
【0008】本発明は上記問題点にかんがみてなされた
もので、船体のローリングの際にシャープな指向性を有
した二次波を船底の真下に向けて送波することができ、
しかも、装置の小型化と軽量化とを実現することができ
るパラメトリック・サブボトムプロファイラーを提供す
ることを目的とする。
もので、船体のローリングの際にシャープな指向性を有
した二次波を船底の真下に向けて送波することができ、
しかも、装置の小型化と軽量化とを実現することができ
るパラメトリック・サブボトムプロファイラーを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパラメトリック・サブボトムプロファイラ
ーは、船体のローリング角が零になった時点でトリガー
信号を出力する送信タイミング制御器と、上記トリガー
信号を入力して、近接した2つの周波数の送信パルス電
力を出力する送信器と、上記送信パルス電力に基づいて
近接した2つの周波数の一次波を形成し、これら一次波
から、パラメトリック効果により、その差分で低周波の
二次波を形成して、海底に送波するパラメトリック送波
器と、上記海底で反射しエコーとして戻ってきた上記二
次波を受波し、この受波をエコーとして出力する受波器
と、上記受波器からのエコーと上記送信タイミング制御
器からのトリガー信号とを入力し、これらエコーとトリ
ガー信号に基づいて上記海底の水深値を導くと共に、エ
コーを出力する受信器とを備えている。また、上記受信
器からの上記水深値とエコーとを記録する記録器を設け
ることができる。
め、本発明のパラメトリック・サブボトムプロファイラ
ーは、船体のローリング角が零になった時点でトリガー
信号を出力する送信タイミング制御器と、上記トリガー
信号を入力して、近接した2つの周波数の送信パルス電
力を出力する送信器と、上記送信パルス電力に基づいて
近接した2つの周波数の一次波を形成し、これら一次波
から、パラメトリック効果により、その差分で低周波の
二次波を形成して、海底に送波するパラメトリック送波
器と、上記海底で反射しエコーとして戻ってきた上記二
次波を受波し、この受波をエコーとして出力する受波器
と、上記受波器からのエコーと上記送信タイミング制御
器からのトリガー信号とを入力し、これらエコーとトリ
ガー信号に基づいて上記海底の水深値を導くと共に、エ
コーを出力する受信器とを備えている。また、上記受信
器からの上記水深値とエコーとを記録する記録器を設け
ることができる。
【0010】
【作用】上記パラメトリック・サブボトムプロファイラ
ーよれば、船体のローリング角が零になった時点で、送
信タイミング制御器からトリガー信号が出力される。そ
して、このトリガー信号が送信器に入力されて、送信器
から近接した2つの周波数の送信パルス電力が出力され
る。この送信パルス電力はパラメトリック送波器に入力
され、このパラメトリック送波器において、近接した2
つの周波数の一次波が形成され、パラメトリック効果に
より、これら一次波の差分であるシャープな指向性を有
した低周波の二次波が海底に向けて真下に送波される。
海底で反射した二次波は、受波器で受波され、エコーと
して出力される。
ーよれば、船体のローリング角が零になった時点で、送
信タイミング制御器からトリガー信号が出力される。そ
して、このトリガー信号が送信器に入力されて、送信器
から近接した2つの周波数の送信パルス電力が出力され
る。この送信パルス電力はパラメトリック送波器に入力
され、このパラメトリック送波器において、近接した2
つの周波数の一次波が形成され、パラメトリック効果に
より、これら一次波の差分であるシャープな指向性を有
した低周波の二次波が海底に向けて真下に送波される。
海底で反射した二次波は、受波器で受波され、エコーと
して出力される。
【0011】受信器に、このエコーと上記送信タイミン
グ制御器からのトリガー信号とが入力され、受信器で、
これらのエコーとトリガー信号とに基づいて、海底の水
深値が計算されると共にエコーが受信器から出力され
る。そして、これら水深値とエコーとが記録器に記録さ
れる。
グ制御器からのトリガー信号とが入力され、受信器で、
これらのエコーとトリガー信号とに基づいて、海底の水
深値が計算されると共にエコーが受信器から出力され
る。そして、これら水深値とエコーとが記録器に記録さ
れる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例に係るパラメト
リック、サブボトムプロファイラーを示す概略図であ
る。図1において、パラメトリック・サブボトムプロフ
ァイラーは、送波系として、送信タイミング制御器1
と、送信器2,3と、パラメトリック送波器4とを備
え、受波系として、受波器5と、受信器6と、記録器7
とを備えている。
て説明する。図1は、本発明の一実施例に係るパラメト
リック、サブボトムプロファイラーを示す概略図であ
る。図1において、パラメトリック・サブボトムプロフ
ァイラーは、送波系として、送信タイミング制御器1
と、送信器2,3と、パラメトリック送波器4とを備
え、受波系として、受波器5と、受信器6と、記録器7
とを備えている。
【0013】送波系において、送信タイミング制御器1
は、観測船8の船体のローリング角θが零になった時点
で、トリガ信号Tを出力する機能を有している。具体的
には、観測船8のローリング角θが0度に近付いた瞬間
を検出し、この瞬間にトリガ信号Tを送信器2,3に出
力する。送信器2,3は、送信タイミング制御器1から
のトリガ信号Tを各々入力して、近接した2つの周波数
(F1 ,F2 )の送信パルス電力P(F1 ),P(F
2)を出力する機能を有する。
は、観測船8の船体のローリング角θが零になった時点
で、トリガ信号Tを出力する機能を有している。具体的
には、観測船8のローリング角θが0度に近付いた瞬間
を検出し、この瞬間にトリガ信号Tを送信器2,3に出
力する。送信器2,3は、送信タイミング制御器1から
のトリガ信号Tを各々入力して、近接した2つの周波数
(F1 ,F2 )の送信パルス電力P(F1 ),P(F
2)を出力する機能を有する。
【0014】パラメトリック送波器4は、上記送信器
2,3からの送信パルス電力P(F1),P(F2 )を
入力して駆動し、海底に二次波としての送波ビームB
(F1 −F2 )を送波する機能を有する。具体的には、
パラメトリック送波器4は、周波数F1 及びF2 のパル
スの一次波としての音波を送波し、パラメトリック効果
により、その差分の低周波(F1−F2 )の送波ビーム
B(F1 −F2 )を形成するものである。すなわち、パ
ラメトリック送波器4は、近接した2つの周波数(F1
,F2 )の一次波を形成し、これら一次波から、その
差分であるシャープな指向性を有した低周波の二次波で
ある送波ビームB(F1 −F2 )を形成して、海底に送
波する機能を有するものである。
2,3からの送信パルス電力P(F1),P(F2 )を
入力して駆動し、海底に二次波としての送波ビームB
(F1 −F2 )を送波する機能を有する。具体的には、
パラメトリック送波器4は、周波数F1 及びF2 のパル
スの一次波としての音波を送波し、パラメトリック効果
により、その差分の低周波(F1−F2 )の送波ビーム
B(F1 −F2 )を形成するものである。すなわち、パ
ラメトリック送波器4は、近接した2つの周波数(F1
,F2 )の一次波を形成し、これら一次波から、その
差分であるシャープな指向性を有した低周波の二次波で
ある送波ビームB(F1 −F2 )を形成して、海底に送
波する機能を有するものである。
【0015】一方、受波系において、受波器5は、上記
パラメトリック送波器4から送波され、海底で反射して
低周波のエコーRとして戻ってきた二次波を受波ビーム
BR(F1 −F2 )として受波すると共に、このエコー
Rを出力する機能を有する。
パラメトリック送波器4から送波され、海底で反射して
低周波のエコーRとして戻ってきた二次波を受波ビーム
BR(F1 −F2 )として受波すると共に、このエコー
Rを出力する機能を有する。
【0016】受信器6は、受波器5からのエコーRを受
信すると共に、上記送信タイミング制御器1からのトリ
ガ信号Tを入力し、これらエコーRとトリガ信号Tに基
づいて海底の水深値を導くと共に、エコーRを記録器7
に出力する機能を有する。記録器7は、受信器6からの
水深値とエコーとを入力して、これらを記録する機能を
有する。
信すると共に、上記送信タイミング制御器1からのトリ
ガ信号Tを入力し、これらエコーRとトリガ信号Tに基
づいて海底の水深値を導くと共に、エコーRを記録器7
に出力する機能を有する。記録器7は、受信器6からの
水深値とエコーとを入力して、これらを記録する機能を
有する。
【0017】次に、本実施例のパラメトリック・サブボ
トムプロファイラーの動作について説明する。観測船8
が横にローリングしている際、そのローリング角θが零
度に近づいた瞬間に、送信タイミング制御器1によって
その瞬間が検出され、この送信タイミング制御器1か
ら、トリガ信号Tが2チャンネルの送信器2,3に出力
される。すると、これら2チャンネルの送信器2,3か
ら、近接する2つの周波数(F1 ,F2)の送信パルス
電力P(F1 ),P(F2 )がパラメトリック送波器4
に出力される。
トムプロファイラーの動作について説明する。観測船8
が横にローリングしている際、そのローリング角θが零
度に近づいた瞬間に、送信タイミング制御器1によって
その瞬間が検出され、この送信タイミング制御器1か
ら、トリガ信号Tが2チャンネルの送信器2,3に出力
される。すると、これら2チャンネルの送信器2,3か
ら、近接する2つの周波数(F1 ,F2)の送信パルス
電力P(F1 ),P(F2 )がパラメトリック送波器4
に出力される。
【0018】送信パルス電力P(F1 ),P(F2 )を
入力すると、パラメトリック送波器4が駆動され、パラ
メトリック送波器4から、周波数F1 ,F2 のパルスの
一次波としての音波が送波される。これにより、パラメ
トリック効果によって、これら周波数F1 ,F2 の差分
の低周波(F1 −F2 )の送波ビームB(F1 −F2 )
が形成され、海底に送波される。このとき、送波ビーム
B(F1 −F2 )は、ローリング角θによって、図の破
線で示すようにその向を変動させるが、ローリング角θ
が零度に近付いた瞬間に、送波ビームB(F1 −F2 )
が送波されるので、送波ビームB(F1 −F2 )は、シ
ャープな指向性を持つ低周波のビームとして海底真下へ
送波されることとなる。すなわち、本実施例のパラメト
リック・サブボトムブロファイラーによれば、たった2
チャンネルの送信器2,3を介して、シャープな指向性
を有した送波ビームB(F1 −F2 )が、パラメトリッ
ク送波器4から船底の真下に送波される構造になってい
るので、装置の小型化と軽量化とを実現することができ
る。
入力すると、パラメトリック送波器4が駆動され、パラ
メトリック送波器4から、周波数F1 ,F2 のパルスの
一次波としての音波が送波される。これにより、パラメ
トリック効果によって、これら周波数F1 ,F2 の差分
の低周波(F1 −F2 )の送波ビームB(F1 −F2 )
が形成され、海底に送波される。このとき、送波ビーム
B(F1 −F2 )は、ローリング角θによって、図の破
線で示すようにその向を変動させるが、ローリング角θ
が零度に近付いた瞬間に、送波ビームB(F1 −F2 )
が送波されるので、送波ビームB(F1 −F2 )は、シ
ャープな指向性を持つ低周波のビームとして海底真下へ
送波されることとなる。すなわち、本実施例のパラメト
リック・サブボトムブロファイラーによれば、たった2
チャンネルの送信器2,3を介して、シャープな指向性
を有した送波ビームB(F1 −F2 )が、パラメトリッ
ク送波器4から船底の真下に送波される構造になってい
るので、装置の小型化と軽量化とを実現することができ
る。
【0019】このように、パラメトリック送波器4から
送波された送波ビームB(F1 −F2 )は、海底下の地
層の境界面で反射し、低周波のエコーRとして観測船8
に戻ってくる。このエコーRは、受波器5によって、比
較的指向幅の広い受波ビームBR(F1 −F2 )で受波
されるが、受波の指向幅が比較的広いので、ローリング
角θは、通常この範囲に収まり、受波ビームBR(F1
−F2 )は受波器5によって受波されることとなる。
送波された送波ビームB(F1 −F2 )は、海底下の地
層の境界面で反射し、低周波のエコーRとして観測船8
に戻ってくる。このエコーRは、受波器5によって、比
較的指向幅の広い受波ビームBR(F1 −F2 )で受波
されるが、受波の指向幅が比較的広いので、ローリング
角θは、通常この範囲に収まり、受波ビームBR(F1
−F2 )は受波器5によって受波されることとなる。
【0020】受波器5で受波されたエコーRは、受信信
号として受信器6に入力される。また受信器5は、送信
タイミング制御器1からのトリガ信号Tも同時に受信
し、このトリガ信号Tからの時間から水深を計算する。
そして地層の境界面からのエコーをRを分離して記録器
7に出力する。記録器7はこの受信器6からのエコーと
水深値とを記録し、観測に供する。
号として受信器6に入力される。また受信器5は、送信
タイミング制御器1からのトリガ信号Tも同時に受信
し、このトリガ信号Tからの時間から水深を計算する。
そして地層の境界面からのエコーをRを分離して記録器
7に出力する。記録器7はこの受信器6からのエコーと
水深値とを記録し、観測に供する。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明のパラメトリック・
サブボトムプロファイラーによれば、船体のローリング
角が零になった時点で、2チャンネルの送信器を介して
パラメトリック送波器から、シャープな指向性を有した
低周波の二次波が船体の真下に送波されるので、上述し
た従来のパラメトリック・サブボトムプロファイラーの
ごとく、船体真下に送波するための整相用の多数の遅延
回路と送信回路を必要としない。この結果、装置の小型
化と軽量化とを実現することができ、装置の低価格化を
図ることができる。
サブボトムプロファイラーによれば、船体のローリング
角が零になった時点で、2チャンネルの送信器を介して
パラメトリック送波器から、シャープな指向性を有した
低周波の二次波が船体の真下に送波されるので、上述し
た従来のパラメトリック・サブボトムプロファイラーの
ごとく、船体真下に送波するための整相用の多数の遅延
回路と送信回路を必要としない。この結果、装置の小型
化と軽量化とを実現することができ、装置の低価格化を
図ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係るパラメトリック・サブ
ボトムプロファイラーを示す概略図である。
ボトムプロファイラーを示す概略図である。
【図2】従来例に係るパラメトリック・サブボトムプロ
ファイラーを示す概略図である。
ファイラーを示す概略図である。
1 送信タイミング制御器 2,3 送信器 4 パラメトリック送波器 5 受波器 6 受信器 7 記録器 8 観測船
Claims (2)
- 【請求項1】 船体のローリング角が零になった時点で
トリガー信号を出力する送信タイミング制御器と、 上記トリガー信号を入力して、近接した2つの周波数の
送信パルス電力を出力する送信器と、 上記送信パルス電力に基づいて近接した2つの周波数の
一次波を形成し、これら一次波から、パラメトリック効
果により、その差分である低周波の二次波を形成して、
海底に送波するパラメトリック送波器と、 上記海底で反射しエコーとして戻ってきた上記二次波を
受波し、この受波をエコーとして出力する受波器と、 上記受波器からのエコーと上記送信タイミング制御器か
らのトリガー信号とを入力し、これらエコーとトリガー
信号に基づいて上記海底の水深値を導くと共に、エコー
を出力する受信器とを備えることを特徴とするパラメト
リック・サブボトムプロファイラー。 - 【請求項2】 上記受信器からの上記水深値とエコーと
を記録する記録器を設けた請求項1記載のパラメトリッ
ク・サブボトムプロファイラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20729393A JPH0743464A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | パラメトリック・サブボトムプロファイラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20729393A JPH0743464A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | パラメトリック・サブボトムプロファイラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743464A true JPH0743464A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16537395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20729393A Pending JPH0743464A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | パラメトリック・サブボトムプロファイラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743464A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012013522A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Korea Atomic Energy Research Inst | 超音波を用いる低周波数振動加振方法および装置 |
RU2484428C2 (ru) * | 2011-07-29 | 2013-06-10 | Государственное учреждение "Арктический и Антарктический научно-исследовательский Институт" (ГУ "ААНИИ") | Гидроакустический автономный волнограф |
RU168083U1 (ru) * | 2016-03-09 | 2017-01-17 | федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Южный федеральный университет" (Южный федеральный университет) | Акустический волнограф |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5848867A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-22 | Tokyo Electric Co Ltd | バツテリ−チエツク装置 |
JPS6423755A (en) * | 1987-07-15 | 1989-01-26 | Matsushita Electric Works Ltd | Brushless motor |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP20729393A patent/JPH0743464A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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