JP2002122656A - 音響測位装置 - Google Patents

音響測位装置

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JP2002122656A
JP2002122656A JP2000316443A JP2000316443A JP2002122656A JP 2002122656 A JP2002122656 A JP 2002122656A JP 2000316443 A JP2000316443 A JP 2000316443A JP 2000316443 A JP2000316443 A JP 2000316443A JP 2002122656 A JP2002122656 A JP 2002122656A
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responder
receiver
acoustic
underwater vehicle
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JP2000316443A
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Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 船の受波器付近で船からの放射雑音レベルが
大きい場合にも、測位の可能な音響測位装置。 【解決手段】 水上の船とケーブル13で接続された水
中航走体3に、レスポンダ4,5及び受波器11を設
け、レスポンダ5からの音響質問信号によるトランスポ
ンダ6,7,8からの音響応答信号を受波器11及び船
上の受信器15,17,19を介してLBL受信器1
6,18,20に入力してトランスポンダを基準とする
水中航走体3の位置を求め、またレスポンダ4からの音
響質問信号を受信器アレイ14及び受信器21を介して
SSBL受信器22に入力して船から水中航走体3の位
置を求め、両情報を合成して水上の船の位置を測定する
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は音波を用いて水中
または水上の物体の位置を測定する音響測位装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】海洋音響測位装置の公知文献としては、
例えば下記文献1がある。 文献1:海洋音響研究会編、海洋音響−基礎と応用、昭
和59年3月、p209〜214 上記文献1には、現在使用されている音響測位装置の3
つの方式として、LBL(Long Base Line)方式、SB
L(Short Base Line)方式、SSBL(Super Short Base
Line)方式が解説されている。
【0003】図3は上記文献1に記載のLBL方式によ
る音響測位装置の構成図である。図3において、1は制
御演算部、2は送信制御回路、33は送信回路、34は
送波器、6,7,8は海底10上にそれぞれ設置された
トランスポンダ、9は水中、35は受波器、36は受信
回路、37はLBL(Long Base Line)受信器、38は表
示器である。海底に設置されているトランスポンダ6〜
8を除きすべての電子機器は船上に搭載されている。
【0004】図3の音響測位装置は、以下に説明するよ
うに動作する。制御演算部1で送信タイミングが作成さ
れ、このタイミングによって送信制御回路2でバースト
波が形成される。このバースト波が送信回路33にて増
幅され、送波器34に送られ、送波器34において電気
信号が超音波信号に変換されて、質問信号として水中9
に送出される。海底10上に設置されているトランスポ
ンダ6,7,8は送波器34からの質問信号を受信する
と、一定時間後に、それぞれ異なる周波数(f1,f2
3 )による応答信号を送出する。受波器35は3つの
トランスポンダからの各応答信号をそれぞれ受信し、こ
れらの受波信号を電気信号に変換し、受信回路36に入
力する。
【0005】受信回路36では前記3つの周波数
(f1,f2,f3 )毎にそれぞれ受信信号を一定レベル
まで増幅後、LBL受信器37に送る。LBL受信器3
7は、送波器34から音波が送出された時点から、トラ
ンスポンダ6,7,8を経由し、受波器35に受信され
るまでの3つの時間をそれぞれ計測し、トランスポンダ
の応答までに要した前記一定時間を補正して、送波器3
4からトランスポンダ6,7,8までの各スラントレン
ジ(直距離)r1,r2,r3を測定する。この3つのス
ラントレンジのデータは制御演算部1に送られる。そし
て、あらかじめキャリブレーションと言われる作業にて
トランスポンダの位置を決定しておくことにより、トラ
ンスポンダ6,7,8の設置位置を基準とする船のLB
L位置データが算出される。そしてこの算出された船の
位置データは表示器38によって表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したLBL方
式による測定の場合は、船の受波器が海底の各トランス
ポンダからの応答信号を良好なS/Nで受信できれば、
船の位置を測定することはできる。しかし受波器付近で
船からの放射雑音レベルが大きいと、海底付近からのト
ランスポンダからの応答信号は所定のS/Nを確保でき
ず測位が出来ない。特に深度が大きい場所では、トラン
スポンダからの信号は伝搬中に減衰するため極めて弱く
なり、雑音放射レベルの大きい船で測位を行う場合は、
放射雑音レベルが受信すべき信号レベルよりも大きくな
り測位できないという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音響測位装
置は、水上の船及び該船とケーブルで接続された水中航
走体並びに海底に設置された少くとも3個のトランスポ
ンダによりなる音響測位装置において、前記水中航走体
には、前記水上の船の送信制御手段からの送信指示信号
により第1の音響質問信号を海底の各トランスポンダに
送波する第1のレスポンダ及び第2の音響質問信号を水
上の船に送波する第2のレスポンダと、海底の各トラン
スポンダからの音響応答信号をそれぞれ受波して出力す
る応答信号を水上の船の第1の受信手段に送出する受波
手段とを設けて、前記水上の船には、前記水中航走体の
第1のレスポンダ及び第2のレスポンダに送信指示信号
を送出する送信制御手段と、前記水中航走体の受波手段
から入力した各トランスポンダ毎の応答信号をそれぞれ
分離して増幅する第1の受信手段と、該第1の受信手段
からの各トランスポンダ毎の応答信号の増幅出力に基づ
き水中航走体から各トランスポンダまでのスラントレン
ジを測定するLBL受信手段と、複数の受波器を含み前
記水中航走体の第2のレスポンダからの音響質問信号を
複数の各受波器によりそれぞれ受波して出力する質問信
号を第2の受信手段に入力する受波器アレイと、該受波
器アレイの各受波器からの入力信号をそれぞれ増幅する
第2の受信手段と、該第2の受信手段からの各受波器毎
の増幅出力に基づき水上の船から水中航走体までのスラ
ントレンジ及び方位角を測定するSSBL受信手段と、
前記送信制御手段に送信タイミングを指示すると共に、
前記LBL受信手段及びSSBL受信手段の測定結果に
基づき前記トランスポンダの設置位置を基準とする水上
の船の位置を測定する制御演算手段とを設けたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】実施形態1 実施形態1は、LBL方式とSSBL方式とを結合した
方式である。図2は本発明の実施形態1に係る音響測位
方法の概略説明図である。図2において、24は母船、
14は母船24に取付けたSSBL用の受波器アレイ、
3は母船24とケーブル13により接続されている水中
航走体、4,5は水中航走体3に搭載されたレスポン
ダ、6,7,8は海底10上にそれぞれ設置されたトラ
ンスポンダ、11は水中航走体3に搭載された受波器、
9は水中である。
【0009】図2により本実施形態1による音響測位方
法の概略を説明する。母船24と水中航走体3とはケー
ブル13により接続され、相互に電気信号の伝送が可能
である。この水中航走体3には、レスポンダ4,5及び
受波器11が搭載されている。また海底10上に設置さ
れたトランスポンダ6,7,8は、キャリブレーション
作業が終了し、設置された場所が分かっているものとす
る。母船24からの送信信号により水中航走体3のレス
ポンダ5は海底10上に設置されたトランスポンダ6,
7,8に第1の音響質問信号を送信する。各トランスポ
ンダ6,7,8は、それぞれ異なる周波数で音響応答信
号を送出する。この3つの音響応答信号を水中航走体3
に取付けた受波器11で受信し、第1の音響質問信号の
送信時点から各音響応答信号の受信時点までの各時間か
ら水中航走体3からトランスポンダ6,7,8までの各
スラントレンジを計測する。この3つのスラントレンジ
を用いて位置を測定するLBL測位方式によって水中航
走体3の位置は計測できる。
【0010】また水中航走体3に取付けたレスポンダ4
によって第2の音響質問信号を母船24に向けて送信す
る。この第2の音響質問信号を母船24に取付けた受波
器アレイ14の各受波器でそれぞれ受信し、受信信号間
の位相差を測定するSSBL測位方式によって母船24
から水中航走体3までのスラントレンジ及び超音波の到
来方位角θを測定することが出来る。この2つの測定結
果を合成して、トランスポンダ6,7,8の設置位置を
基準とする母船24の位置を測定することができる。
【0011】図1は本発明の実施形態1に係る音響測位
装置の構成図である。図1において、1は制御演算部、
2は送信制御回路、3は水中航走体、4,5はレスポン
ダ、6,7,8は海底10上にそれぞれ設置されたトラ
ンスポンダ、9は水中、11は受波器、12は深度セン
サ(4,5,11,12は、水中航走体3に搭載され
る)、13はケーブル、14は受波器アレイ、15,1
7,19は受信器、16,18,20はLBL受信器、
21は受信器、22はSSBL受信器、23は表示部で
ある。なお受波器アレイ14は、SSBL用で3個以上
の受波器を含んでいる。この各受波器は所定間隔(通常
は使用超音波の伝搬波長の数波長以下)で装着され、各
受波器で受信される信号間の位相差を測定することによ
って超音波の到来方向余弦を算出できるようにしてい
る。
【0012】図1の音響測位装置の動作を詳細に説明す
る。なお、図1で1,2,及び14以降の各機器は、母
船24の船上に搭載されている。図1において、制御演
算部1で送信のタイミングが作成され、このタイミング
によって送信制御回路2で2つの異なる周波数(f0
4)によるバースト波が形成される。この2つの送信
用バースト波信号はケーブル13を経由して、水中航走
体3に取付けられたレスポンダ4及び5にそれぞれ送出
される。例えば周波数f0のバースト波信号はレスポン
ダ4に、周波数f4のバースト波信号はレスポンダ5に
送出される。ここでレスポンダ4と5に異なる周波数の
バースト波信号を供給するのは、かりに同一周波数の場
合、レスポンダ4と5の送波出力が相互に干渉したり、
レスポンダ4の送波出力によりトランスポンダ6〜8が
応答したり、レスポンダ5の送波出力を受波器アレイ1
4が受波したりすることを避けるためである。従って上
記の不都合が生じないように、レスポンダ4と5の送波
ビームや取付位置が考慮されている場合には、レスポン
ダ4と5に同一周波数のバースト波信号を供給できる。
また後述のように単一のレスポンダで間に合わせる場合
は、当然同一周波数の送波出力となる。
【0013】またこの例では、送信制御回路2は、周波
数f0のバースト波信号と周波数f4のバースト波信号と
をレスポンダ4とレスポンダ5に同時に供給するように
している。レスポンダ4及び5は、前記送信用バースト
波信号が供給されると、搭載されている送波器から超音
波信号を質問信号としてそれぞれ水中に送出する。即
ち、レスポンダ4は上方の母船24に向けて中心周波数
をf0 とする音響質問信号を送出し、レスポンダ5は下
方のトランスポンダ6〜8に向け中心周波数をf4 とす
る音響質問信号を送出する。従ってこの場合、レスポン
ダ4の送波ビームとレスポンダ5の送波ビームとは異な
る方向に向くように設置される。
【0014】海底10上に設置されているトランスポン
ダ6,7,8は、水中航走体3のレスポンダ5から中心
周波数f4 の音響質問信号を受信すると、一定時時間後
にそれぞれ異なる周波数(f1,f2,f3 )による音響
応答信号を送出する。水中航走体3に取付けられている
受波器11は、3つのトランスポンダからの各音響応答
信号をそれぞれ受信し、音響信号を電気信号に変換し、
ケーブル13を経由して船上の受信器15,17,19
に入力する。受信器15,17,19は、例えば入力側
にそれぞれ中心周波数をf1,f2,f3 とする所定帯域
の帯域通過フィルタ(BPF)を有し、入力する3つの
トランスポンダからの各応答信号を自器のBPFを通過
させることにより、自器の担当するトランスポンダから
の応答信号のみを分離して増幅する。そして一定レベル
まで信号増幅後、それぞれ対応するLBL受信器16,
18,20に送る。
【0015】各LBL受信器16,18,20はレスポ
ンダ5から音波の質問信号が送出された時点から、この
音波がそれぞれ自器の担当するトランスポンダを経由
し、水中航走体3の受波器11に音波の応答信号が受信
されるまでの時間を計測し、さらにトランスポンダの応
答までに要した前記一定時間を補正して、レスポンダ5
からトランスポンダ6,7,8までの各スラントレンジ
(直距離)r1,r2,r 3 を測定する。この3つのスラ
ントレンジのデータは制御演算部1に送られる。そして
あらかじめキャリブレーションと言われる作業にてトラ
ンスポンダの位置を決定しておくことにより、トランス
ポンダ6,7,8の設置位置を基準とするレスポンダ5
の位置データ(即ち水中航走体3の位置データ)が算出
される。この算出された水中航走体3の位置データは表
示部23によって表示される。
【0016】一方水中航走体3のレスポンダ4から母船
24に向けて送出された中心周波数f0 の音響質問信号
は水中9を伝搬し、母船24の受波器アレイ14で受信
される。受波器アレイ14は複数の受波器を含んでいる
ので、複数の各受波器は、個別に受信した音響信号を電
気信号に変換し、それぞれ受信器21に入力する。受信
器21は、例えば複数の受波器に対応して複数の受信回
路を有し、また各受信回路は入力側に中心周波数をf0
とする所定帯域の帯域通過フィルタ(BPF)を有し、
入力信号をまずこのBPFを通過させ、この通過後の信
号を一定レベルまで増幅して、それぞれSSBL受信器
22に送る。
【0017】SSBL受信器22は、水中航走体3のレ
スポンダ4から音波の質問信号が送出された時点から、
この音波が水中を伝搬して受波器アレイ14に受信され
るまでの時間を計測し、スラントレンジを測定すると共
に、受波器アレイ14の複数の各受波器の受信信号間の
位相差から音波の到来方向余弦を測定する。また水中航
走体3に搭載された深度センサ12より水圧を測定し、
この水圧値を深度に変換し、ケーブル13を経由して船
上に伝送し、制御演算部1に入力して測位計算に使用す
る。
【0018】制御演算部1は、前記のように、キャリブ
レーションされたトランスポンダ6,7,8を基準にし
てLBL測位方式で水中航走体3の位置を測定すると共
に、SSBL方式で船から水中航走体3の位置を測定し
(逆に水中航走体から船までの方位と距離が測定された
と考えてもよい)、この2つの測定値を合成することに
より、トランスポンダ6,7,8の設置位置を基準とす
る船の位置を算出する。このため、実施形態1は、LB
L方式とSSBL方式との結合方式であるという。
【0019】この実施形態1における2方式の結合方式
と比較し、LBL方式またはSSBL方式の単独方式で
測定する場合、特に海底が深い場合には、母船24から
各トランスポンダまでのスラントレンジが長距離となる
ので、船の放射雑音に対する受信信号の強度が弱くな
り、所定のS/Nの確保が困難となっていた。しかし本
実施形態1の結合方式によれば、測定に要するスラント
レンジは2分割され短距離となり、信号レベルの増加と
雑音レベルの低下に基づきS/Nは大幅に向上する。以
下これを詳細に説明する。
【0020】一般に船からの放射雑音のレベルは、船か
ら離れた距離、例えば船からある深度の水中では、その
離れた距離の2乗に反比例して小さくなる。そこで船か
らある深度の水中、即ち雑音レベルの小さな水中に水中
航走体を沈ませ、海底のトランスポンダからの応答信号
を船からある深度の水中走行体で受信すると、雑音レベ
ルが小さいので良好なS/Nで受信できる。また水中航
走体の位置を測定するためレスポンダからの質問信号を
船で受信する際には、水中航走体は海底よりも船に近い
距離にあるため、レスポンダからの受信信号レベルは十
分に大きく、かりに船の放射雑音レベルが高い場合で
も、一般に受信信号レベルの方が雑音レベルよりも大き
い。その結果、従来方式では測位が困難な状況において
も、本実施形態1の方式により測位が可能となった。即
ち船の放射雑音に強い測定方式が実現できたことにな
る。
【0021】実施形態2 実施形態2は、LBL方式とSBL方式との結合方式で
ある。SBL方式は、到来音波の時間差を測定すること
により到来方向余弦を求める方式である。従って、この
SBL方式により音波の到来方向余弦とスラントレンジ
を測定するSBL受信器を図1のSSBL受信器22の
代りに設け、また受波器アレイ14の各受波器の間隔を
SBL方式による配置に変更すれば、図1の音響測位装
置を用いて、LBL方式とSBL方式との結合方式によ
る音響測位は可能となるので、その詳細説明は省略す
る。
【0022】なお前記実施形態1,2では水中航走体3
を船からの放射雑音レベルの小さいある深度に沈めて、
この水中航走体にレスポンダ4,5及び受波器11を取
付ける例を示したが、水中航走体は移動する必要はない
ので、この水中航走体の代りに、水上の船から水中に吊
り下げる筐体を用い、この筐体を水上の船とケーブルで
接続すると共に、この筐体にレスポンダ4,5及び受波
器11を取付けて用いるようにしてもよい。この水中航
走体の代りに筐体を用いることで、経済的な音響測位装
置を構成できる。
【0023】なお前記実施形態1,2では、水中航走体
3に取付けるレスポンダは、送波ビームを海底側に向け
てトランスポンダ6〜8に対して送波するLBL用のレ
スポンダ5と、送波ビームを海上側に向けて母船の受波
器アレイ14に対して送波するSSBL用のレスポンダ
4を個別に設ける例を説明した。しかしレスポンダの送
波器の指向性を広くして、例えば全方位性(無指向性)
として、送波電力を大きくして、さらにこの指向性の障
害とならない場所に送波器を取付けることができ、1つ
のレスポンダにより母船と海底のトランスポンダの両方
に音波を送波できれば、レスポンダは1つでもよいこと
になる。このレスポンダが1つですむことで本装置のコ
ストは低減される。
【0024】また前記実施形態1,2では、レスポンダ
4,5は船上からの送信指示信号により同時に音響質問
信号を送出するように説明したが、水中航走体が速い速
度で移動している場合を除いて、時間間隔を設けて、異
なるタイミングにそれぞれ音響質問信号を送信するよう
にしてもよい。例えば最初のタイミングに、レスポンダ
5に音響質問信号を送出させLBL方式でトランスポン
ダを基準とする水中航走体の位置を測定し、次のタイミ
ングに、レスポンダ4に音響質問信号を送出させSSB
L方式で船から水中航走体の位置を測定するようにすれ
ば、制御演算部1はタイムシーケンスによりこれらの測
定を順次実行すればよく、制御演算部1は負荷の軽減に
より、低コストで構成できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、水上の船
及び該船とケーブルで接続された水中航走体並びに海底
に設置された少くとも3個のトランスポンダによりなる
音響測位装置において、前記水中航走体には、前記水上
の船の送信制御手段からの送信指示信号により第1の音
響質問信号を海底の各トランスポンダに送波する第1の
レスポンダ及び第2の音響質問信号を水上の船に送波す
る第2のレスポンダと、海底の各トランスポンダからの
音響応答信号をそれぞれ受波して出力する応答信号を水
上の船の第1の受信手段に送出する受波手段とを設け
て、前記水上の船には、前記水中航走体の第1のレスポ
ンダ及び第2のレスポンダに送信指示信号を送出する送
信制御手段と、前記水中航走体の受波手段から入力した
各トランスポンダ毎の応答信号をそれぞれ分離して増幅
する第1の受信手段と、該第1の受信手段からの各トラ
ンスポンダ毎の応答信号の増幅出力に基づき水中航走体
から各トランスポンダまでのスラントレンジを測定する
LBL受信手段と、複数の受波器を含み前記水中航走体
の第2のレスポンダからの音響質問信号を複数の各受波
器によりそれぞれ受波して出力する質問信号を第2の受
信手段に入力する受波器アレイと、該受波器アレイの各
受波器からの入力信号をそれぞれ増幅する第2の受信手
段と、該第2の受信手段からの各受波器毎の増幅出力に
基づき水上の船から水中航走体までのスラントレンジ及
び方位角を測定するSSBL受信手段と、前記送信制御
手段に送信タイミングを指示すると共に、前記LBL受
信手段及びSSBL受信手段の測定結果に基づき前記ト
ランスポンダの設置位置を基準とする水上の船の位置を
測定する制御演算手段とを設けるようにしたので、船の
受波器アレイ付近で船からの放射雑音レベルが大きい場
合にも、雑音レベルの小さくなる水中に沈めた水中航走
体に搭載された受波手段は海底のトランスポンダからの
音響応答信号を良好なS/Nで受信でき、また船の受波
器アレイは海底よりも船に近い距離にある水中航走体の
第2のレスポンダからの音響質問信号を良好なS/Nで
受信でき、船からの放射雑音に抗して船の測位が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る音響測位装置の構成
図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る音響測位方法の概略
説明図である。
【図3】従来のLBL方式による音響測位装置の構成図
である。
【符号の説明】
1 制御演算部 2 送信制御回路 3 水中航走体 4,5 レスポンダ 6,7,8 トランスポンダ 9 水中 10 海底 11 受波器 12 深度センサ 13 ケーブル 14 受波器アレイ 15,17,19,21 受信器 16,18,20 LBL受信器 22 SSBL受信器 23 表示器 24 母船

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水上の船及び該船とケーブルで接続され
    た水中航走体並びに海底に設置された少くとも3個のト
    ランスポンダによりなる音響測位装置において、 前記水中航走体には、前記水上の船の送信制御手段から
    の送信指示信号により第1の音響質問信号を海底の各ト
    ランスポンダに送波する第1のレスポンダ及び第2の音
    響質問信号を水上の船に送波する第2のレスポンダと、
    海底の各トランスポンダからの音響応答信号をそれぞれ
    受波して出力する応答信号を水上の船の第1の受信手段
    に送出する受波手段とを設けて、 前記水上の船には、前記水中航走体の第1のレスポンダ
    及び第2のレスポンダに送信指示信号を送出する送信制
    御手段と、前記水中航走体の受波手段から入力した各ト
    ランスポンダ毎の応答信号をそれぞれ分離して増幅する
    第1の受信手段と、該第1の受信手段からの各トランス
    ポンダ毎の応答信号の増幅出力に基づき水中航走体から
    各トランスポンダまでのスラントレンジを測定するLB
    L受信手段と、複数の受波器を含み前記水中航走体の第
    2のレスポンダからの音響質問信号を複数の各受波器に
    よりそれぞれ受波して出力する質問信号を第2の受信手
    段に入力する受波器アレイと、該受波器アレイの各受波
    器からの入力信号をそれぞれ増幅する第2の受信手段
    と、該第2の受信手段からの各受波器毎の増幅出力に基
    づき水上の船から水中航走体までのスラントレンジ及び
    方位角を測定するSSBL受信手段と、前記送信制御手
    段に送信タイミングを指示すると共に、前記LBL受信
    手段及びSSBL受信手段の測定結果に基づき前記トラ
    ンスポンダの設置位置を基準とする水上の船の位置を測
    定する制御演算手段とを設けことを特徴とする音響測位
    装置。
  2. 【請求項2】 前記水中航走体の代りに前記水上の船か
    ら水中に吊り下げる筐体を用い、該筐体を水上の船とケ
    ーブルで接続すると共に、該筐体に前記第1のレスポン
    ダ及び第2のレスポンダ並びに受波手段を設けて用いる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の音響測位装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1のレスポンダが送波する第1の
    音響質問信号の周波数帯と前記第2のレスポンダが送波
    する第2の音響質間信号の周波数帯は異なる周波数帯と
    するか、または同一もしくはほぼ同一の周波数帯とする
    ことを特徴とする請求項1または2記載の音響測位装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1のレスポンダが第1の音響質問
    信号を送波するタイミングと前記第2のレスポンダが第
    2の音響質問信号を送波するタイミングは同一もしくは
    ほぼ同一のタイミングとするか、または異なるタイミン
    グとすることを特徴とする請求項1から3までのいずれ
    かの請求項に記載の音響測位装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100484533B1 (ko) * 2003-02-14 2005-04-20 한국해양연구원 반구형 관측영역을 갖는 무인잠수정의 초협대역 초음파위치추적장치
CN102053244A (zh) * 2010-10-29 2011-05-11 嘉兴中科声学科技有限公司 一种便携式甲板单元
KR101224907B1 (ko) 2010-10-28 2013-01-22 삼성중공업 주식회사 다 음원 위치 추정을 이용한 선박의 위치 기준 시스템 및 그 위치 기준 방법
CN108834050A (zh) * 2018-06-15 2018-11-16 哈尔滨工程大学 一种长基线定位系统基站及通信方法
CN118311583A (zh) * 2024-06-11 2024-07-09 青岛哈尔滨工程大学创新发展中心 立体基线声学测量系统及其对水下用户的速度测量方法

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