JP2001151195A - 水中航走体用音響測位システム - Google Patents

水中航走体用音響測位システム

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JP2001151195A
JP2001151195A JP33963599A JP33963599A JP2001151195A JP 2001151195 A JP2001151195 A JP 2001151195A JP 33963599 A JP33963599 A JP 33963599A JP 33963599 A JP33963599 A JP 33963599A JP 2001151195 A JP2001151195 A JP 2001151195A
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slant range
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JP33963599A
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English (en)
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Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のLBL方式を利用して水中航走体の測
位が可能な水中航走体用音響測位システム。 【解決手段】 海底9にトランスポンダ5,6を設置
し、海上の船に送受波器4,10、水中音波の送受信手
段2,3,11〜16及び演算制御部1を設置し、水中
航走体20にレスポンダ18及び深度センサ23を装着
し、送波器4からの音波の送出及びレスポンダ18から
の音波の送出により、トランスポンダ5,6とレスポン
ダ18間のスラントレンジr1 ,r2 を求め、この
1 ,r2 と、トランスポンダ5,6の位置と、自船の
位置と、深度センサ23の測定値とに基づきレスポンダ
18の位置を測定する前記制御演算部1を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中音波を用いて
水中の物体の位置を測定する音響測位システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】水上船舶用音響測位システムの公知文献
としては、例えば下記文献1がある。文献1:海洋音響
研究会編、海洋音響(基礎と応用)、昭和59年3月、
P209〜213
【0003】図3は上記文献1に示された従来の船舶の
音響測位システムの構成図であり、図の構成の方式を一
般にLBL方式(Long Base Line Sy
stem)という。図3において、1は制御演算部、2
は送信制御回路、3は送信回路、4は送波器であり、1
〜3は水上の船に装備される。5,6,7はトランスポ
ンダであり、海底9の互いに離れた異なる位置にそれぞ
れ設置される。10は受波器(例えばアレイ構成)、1
1Aは受信回路、14AはLBL(Long Base
Line)受信器、17は表示器であり、11Aと1
4Aも水上の船に装備される。また8は水中を示す。な
お、測定をはじめる前に、トランスポンダ5,6,7の
各位置をキャリブレーションと言われる作業によって決
定しておく。このキャリブレーションの手法は、いくつ
か発表されており、例えば、前記文献1の221頁の参
考文献(1)〜(4)に記載されている。
【0004】図3の音響測位システムの動作を説明す
る。まず、制御演算部1で、送信繰返周期やバースト時
間等の送信のタイミング信号が生成され、このタイミン
グ信号によって送信制御回路2でバースト波が形成され
る。このバースト波が送信回路3にて増幅され、送波器
4に送られる。そして送波器4によって電気信号が超音
波信号に変換されて、質問信号として水中8に送出され
る。水中8を伝搬した質問信号は、海底9上に設置され
ているトランスポンダ5,6,7によりそれぞれ受信さ
れる。トランスポンダ5,6,7は質問信号を受信する
と、その時点から一定時時間後にそれぞれ応答信号を送
出する。これら3つの応答信号は受波器10によりそれ
ぞれ受波され、受波器10はこの3つの受波信号を電気
信号に変換し、受信回路11Aに入力する。
【0005】受信回路11Aは、3つの入力信号をそれ
ぞれ一定レベルに増幅後、LBL受信器14Aに送る。
LBL受信器14Aは、送波器4から質問音波が送出さ
れた時点から、トランスポンダ5,6,7を経由し、各
応答音波が受波器10にそれぞれ受信されるまでの3つ
の時間を計測し、これらの計測時間にトランスポンダの
応答時間を補正して、各スラントレンジ(slant
range,送受波器4,10と各トランスポンダ5,
6,7間の直距離)r1 ,r2 ,r3 を測定する。LB
L受信器14Aによって得られた各スラントレンジのデ
ータは制御演算部1に送られ、あらかじめキャリブレー
ションによって各々の位置が決定されているトランスポ
ンダ5,6,7を基準とする船のLBL位置データとし
て演算される。制御演算部1によって得られた自船の位
置データは表示器17によって表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上説明
したようにLBLの測位の場合は、水上船の位置しか測
位ができない。このため水中ロボットのように水中を移
動するものの測位をすることはできなかった。従ってL
BL測位において、水中移動体の測位を行う方法が要望
されていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水中航走体
用音響測位システムは、測位水域の水底に2個または2
個以上のトランスポンダを設置し、水上の船舶に水中音
波の送受波器、測位信号の送受信手段及び測位に係る制
御演算手段を設置し、また水中航走体にレスポンダ及び
深度測定器を装着した水中航走体用音響測位システムに
おいて、前記水上の船舶の制御演算手段は、測位信号の
送受信手段及び水中音波の送受波器を制御し、自船から
の音波の送信による各トランスポンダ応答信号の受信に
より自船と各トランスポンダ間のスラントレンジの測
定、並びに水中航走体のレスポンダからの音波の送信に
よる直接波の受信及び各トランスポンダ応答信号の受信
により自船とレスポンダ間のスラントレンジの測定及び
自船と各トランスポンダを経由したレスポンダ間のスラ
ントレンジの測定を行い、前記自船と各トランスポンダ
を経由したレスポンダ間のスラントレンジより前記自船
と各トランスポンダ間のスラントレンジを減算して各ト
ランスポンダとレスポンダ間のスラントレンジを求め、
該各トランスポンダとレスポンダ間のスラントレンジ
と、予め決定された各トランスポンダの位置と、予め測
定された自船の位置と、前記水中航走体の深度測定器に
より測定された深度とに基づき、水中航走体に装着され
たレスポンダの位置を測定する第1の測位手段を有する
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】実施形態1 実施形態1では、トランスポンダを2個使用する方式に
ついて述べる。図1は本発明の実施形態1に係る水中航
走体用音響測位システムの構成図である。図1におい
て、1は制御演算部、2は送信制御回路、3は送信回
路、4は送波器であり、1〜3は水上の船に装備され
る。5,6はトランスポンダであり、海底9の互いに離
れた異なる位置にそれぞれ設置される。そしてトランス
ポンダ5,6は、送波器4から中心周波数f0 の質問信
号の受信時及びレスポンダ18から中心周波数f3 の超
音波信号の受信時に、それぞれ異なる中心周波数f1
2 の応答信号を返送する。8は水中、10は受波器、
11,12,13は、それぞれトランスポンダ5用、ト
ランスポンダ6用、レスポンダ18用の受信回路、1
4,15,16は、それぞれトランスポンダ5用、トラ
ンスポンダ6用、レスポンダ18用のLBL受信器であ
る。17は表示部であり、11〜17も水上の船に装備
される。
【0009】18は水中航走体に装着されたレスポンダ
であり、船上の送信制御回路2からの送信指令に基づ
き、トランスポンダ5,6の応答周波数とは異なる中心
周波数f3 の超音波信号を送信するものである。なおレ
スポンダ18は、送信部のみを有し受信部を有しないも
のである(これに比較して、トランスポンダ5,6は、
受信部と送信部の両方を有する)。19は水中航走体と
船上の機器との接続用ケーブル、20は水中航走体、2
1は船上に設置されたGPS受信器、22は船上のGP
Sアンテナ、23は水中航走体20に装着された深度セ
ンサである。
【0010】図1の各機器の動作を説明する。最初に送
波器10の送信に基づく測位動作について説明する。ま
ず、制御演算部1で、送信繰返周期やバースト時間等の
送信のタイミング信号が生成され、このタイミング信号
によって送信制御回路2で中心周波数f0 のバースト波
が形成される。このバースト波が送信回路3にて増幅さ
れ、送波器4に送られる。そして送波器4によって電気
信号が超音波信号に変換されて、質問信号として水中8
に送出される。水中8を伝搬した質問信号は、海底9上
に設置されているトランスポンダ5,6によってそれぞ
れ受信される。トランスポンダ5,6は質問信号を受信
すると、この受信時点から一定時時間後にそれぞれ別の
中心周波数f1 ,f2 で応答信号を送出する。これらの
応答信号は受波器10により受波され、受波器10は、
この受波超音波信号を電気信号に変換し、受信回路1
1,12,13に入力する。
【0011】受信回路11,12,13は、入力信号を
それぞれ一定レベルに増幅後、自回路の担当するトラン
スポンダの応答周波数帯またはレスポンダの送信周波数
帯の帯域通過フィルタ(BPF)を通した信号をそれぞ
れLBL受信器14,15,16に送る。具体的に説明
すると、受信回路11は、トランスポンダ5からの中心
周波数f1 の帯域信号のみを抽出し、受信回路12はト
ランスポンダ6からの中心周波数f2 の帯域信号のみを
抽出し、受信回路13はレスポンダ18からの中心周波
数f3 の帯域信号のみを抽出して、それぞれ自回路の後
段に接続されたLBL受信器に抽出信号を供給する。従
ってこの場合、トランスポンダ5からの中心周波数f1
の応答信号は受信回路11内のBPFを通過してLBL
受信器14に供給され、またトランスポンダ6からの中
心周波数f2 の応答信号は受信回路12内のBPFを通
過してLBL受信器15に供給される。しかしこの場合
に、レスポンダ18からは音波は送信されていないの
で、受信回路13内のBPFを通過してLBL受信器1
6に供給される信号は存在しない。
【0012】LBL受信器14,15は、送波器4から
質問音波が送出された時点から、トランスポンダ5及び
6を経由し、その応答信号が受信回路11,12に受信
されるまでの時間を計測し、この計測時間にトランスポ
ンダの応答時間を補正して、スラントレンジr3 ,r4
を測定する。そこでr3 は送受波器4,10とトランス
ポンダ5間の直距離、r4 は送受波器4,10とトラン
スポンダ6間の直距離である。そしてこの測定されたス
ラントレンジr3 ,r4 は制御演算部1に供給される。
【0013】次にレスポンダ18からの送信に基づく測
位動作について説明する。送信制御回路2は、送信回路
2に供給する送信指令から送信繰返周期のほぼ1/2周
期だけ遅延した時点に、ケーブル19を経由して、水中
航走体20に搭載されたレスポンダ18に送信を指令す
る。レスポンダ18から送信される中心周波数f3 の超
音波信号は船の受波器10により受波される。受波器1
0は、受波した超音波信号を電気信号に変換し、受信回
路11,12,13に供給する。またレスポンダ18か
ら送信された中心周波数f3 の超音波信号は海底のトラ
ンスポンダ5,6でも受波され、トランスポンダ5,6
は、この受波信号に応答して、それぞれ別の応答周波数
1 ,f2 を中心周波数とする超音波信号を送信する。
このトランスポンダ5,6からの応答信号も受波器10
で受波され、受波器10は、受波した超音波信号を電気
信号に変換し、受信回路11,12,13に供給する。
【0014】受信回路11,12,13は、各入力信号
をそれぞれ一定レベルに増幅後、自回路の担当する中心
周波数の帯域信号のみを抽出するBPFを通過させた出
力信号をLBL受信器14,15,16に供給する。そ
の結果、レスポンダ18からの送信波が直接受波器10
で受波され受信回路13を介した受信信号はLBL受信
器16に供給され、レスポンダ18からの送信波に基づ
きトランスポンダ5から応答信号として送波されて受波
器10及び受信回路11を介した受信信号はLBL受信
器14に供給され、同様にレスポンダ18からの送信波
に基づきトランスポンダ6から応答信号として送波され
て受波器10及び受信回路12を介した受信信号はLB
L受信器15に供給される。
【0015】LBL受信器16は、レスポンダ18から
音波が送出された時点から、受信回路13に受信される
までの時間を計測し、この計測時間にレスポンダ18の
応答時間を補正して、スラントレンジr5 を測定する。
ここでr5 は受波器10とレスポンダ18間の直距離で
ある。そしてこの測定されたスラントレンズr5 は制御
演算部1に供給される。
【0016】LBL受信器14,15は、レスポンダ1
8から音波が送出された時点から、トランスポンダ5,
6を経由して、その応答信号が受信回路11,12に受
信されるまでの時間をそれぞれ計測し、この計測時間に
レスポンダ18の応答時間及びトランスポンダの応答時
間を補正して、スラントレンジ(r1 +r3 )、(r 2
+r4 )を測定する。ここでr1 はトランスポンダ5と
レスポンダ18間の直距離、r2 はトランスポンダ6と
レスポンダ18間の直距離である。そしてこの測定され
たスラントレンジ(r1 +r3 )、(r2 +r4 )は制
御演算部1に供給される。
【0017】このようにしてLBL受信器14,15,
16によって得られた各スラントレンジr3 ,r4 ,r
5 ,(r1 +r3 )及び(r2 +r4 )のデータは制御
演算部1に送られる。制御演算部1は、(r1 +r3
からr3 を減算してr1 を求め、(r2 +r 4 )からr
4 を減算してr2 を求めることができる。
【0018】一方、船上のGPSアンテナ22でGPS
衛星からの電波を受信し、GPS受信器21に受信信号
を供給する。GPS受信器21は、衛星からの電波を受
け、船の位置(経度、緯度)で測定し、この船の位置情
報を制御演算部1に供給する。制御演算部1は、GPS
受信器21からの船の位置情報、あらかじめキャリブレ
ーションで決定してあるトランスポンダ5,6の位置情
報及びLBL受信器14,15,16から得られるスラ
ントレンジ(r1 +r3 ),(r2 +r4 ),r3 ,r
4 ,r5 に基づき、後述する図2の説明のように、レス
ポンダ18の位置を計算する。
【0019】但し、この場合にレスポンダ18の深度が
不明であると、スラントレンジだけでは位置が特定でき
ない。このため深度センサ23で水中航走体20の深度
を測定し、この測定値をケーブル19を経由して船上に
伝送し、制御演算部1に入力し、レスポンダ18(即ち
水中航走体20)の測位計算に使用する。そして制御演
算部1によって計算された水中航走体20の位置データ
は、表示器17によって表示される。
【0020】図2は図1の装置運用時の位置測定例の説
明図である。図2を参照し、図1の装置の運用法を説明
する。 (1)まず、海底に設置され、あらかじめキャリブレー
ション等で決定されたトランスポンダ5の位置P1 (x
1 ,y1 )とトランスポンダ6の位置P2 (x 2
2 )を図2のXY座標上にプロットする。 (2)次に、図2のXY座標上にGPS受信器21で測
定した船の位置P3 (x3 ,y3 )をプロットする。 (3)次に、送波器4から送信し、トランスポンダ5,
6からの応答信号を受波器10でそれぞれ受波した信号
によってP1 〜P3 間のスラントレンジr3 とP2 〜P
3 間のスラントレンジr4 を測定する。 (4)次に、レスポンダ18からの送信音波を船の受波
器10で受波した信号によってスラントレンジr5 を測
定する。 (5)また、レスポンダ18からの送信音波によるトラ
ンスポンダ5,6からの応答信号を船の受波器10で受
波することにより、トランスポンダ5経由によるスラン
トレンジ(r1 +r3 )と、トランスポンダ6経由によ
るスラントレンジ(r2 +r4 )を測定する。そして
(r1 +r3 )からr3 を減算してr1 を求め、(r2
+r4 )からr4 を減算してr2 を求める。
【0021】(6)トランスポンダ5,6の位置はキャ
リブレーション等で既知であるので、それらの位置P1
(x1 ,y1 )とP2 (x2 ,y2 )からそれぞれ半径
1とr2 の円を描き、交点を求める。 (7)(6)項の交点は無数に存在し、座標P1 とP2
を結ぶ線分P1 2 の周りに円となって存在する。そこ
で深度センサ23によって測定した深度との交点を求め
ると、P1 からP2 に向って両点を結ぶ線分P1 2
左側にPx (x,y)と右側にPx'(x′,y′)の2
つの交点が求まる。 (8)次に、船の位置P3 から半径r5 の円を描くと、
上記Px (x,y)とは交差するが、Px'(x′,
y′)とは交差しないので、Px(x,y)がレスポン
ダ18の位置として求めることができる。そして求めた
レスポンダ18の位置を図2のXY座標上にプロットす
る。
【0022】なおトランスポンダ5,6が比較的浅い海
に投入された場合には、その投入位置をGPS受信器で
測定し、その測定位置をP1(x1 ,y1 ),P
2(x2 ,y 2 )として用いることができる。しかしト
ランスポンダ5,6が深い海に投入される場合には、沈
降している間に潮流によって流される場合があるので、
キャリブレーションという作業によってトランスポンダ
5,6の位置を決定する。キャリブレーションの公知文
献は、従来の技術の段落[0003]に記載の通りであ
る。
【0023】また図2の運用の説明では、トランスポン
ダの位置P1 からP2 に向いて、線分P1 2 の左側の
位置Px と右側の位置Px'のいずれが真のレスポンダ1
8の位置であるかを判別するために、レスポンダ18か
ら自船までのスラントレンジr5 を利用した場合を示し
た。しかし例えば、地図上の位置で、Px は海域内にあ
るが、Px'は陸地内であるような場合には、水中航走体
20は海域内にしか存在しないので、当然Px が真のレ
スポンダ18の位置であることが分る。このように地図
等を参照して、スラントレンジr5 を測定しなくとも、
深度との交点の2つの座標Px とPx'のうちのいずれが
真のレスポンダ18の位置であるかを判別することが可
能な場合がある。
【0024】実施形態2 実施形態2は、トランスポンダを3個または3個以上用
いる方式であり、例えば海底の3角形の各頂点位置にそ
れぞれトランスポンダを設置するような場合である。実
施形態1では、トランスポンダを2個使用する方式につ
いて述べたがトランスポンダが3個または3個以上の場
合にも、実施形態1と同様に水中航走体の位置を測定す
ることができる。また実施形態1では、トランスポンダ
5,6からの応答信号により、自船とトランスポンダ
5,6との間のスラントレンジr3 ,r4 を求めたが、
実施形態2では、キャリブレーションで各トランスポン
ダの位置(3次元座標)が判明していれば、GPS受信
器で自船の位置を求め、この自船位置と各トランスポン
ダの位置とから計算で各スラントレンジを求めることが
できる。そして自船と各トランスポンダとの間のスラン
トレンジを用いて実施形態1の場合と同様の方法でレス
ポンダの位置を求めることができる。
【0025】また実施形態1、2では、GPSの測位方
法として単にGPS衛星からの電波を受信する方法につ
いて、説明したが、陸上の固定位置(位置が正確に判明
している場所)でGPSの測位を行い、各GPS衛星か
らの時間誤差をUHF帯の電波で放送するDGPS(D
ifferential Global Positi
oning System)を用いて、GPS衛星から
の受信信号の時間誤差を補正することにより精度を大幅
に向上させた測位データを得ることができる。
【0026】また実施形態1、2では、水中航走体20
に装着した音源は、ケーブル19で接続されたレスポン
ダ18であったが、ケーブル19がなく船上の送信制御
回路2の送信指令と同期できる高精度の時計を持つ同期
ピンガであっても同様の測位を行うことができる。
【0027】本実施形態1、2によれば、測位海域の海
底に2個または2個以上のトランスポンダを設置し、海
上の船に水中音波の送受波器、送受信回路、LBL受信
器及び制御演算器等を設置し、また水中航走体にレスポ
ンダもしくは同期ピンガ及び深度センサ装着した音響測
位システムによって、従来のLBL方式を利用して水中
航走体の測位が可能となった。また上記音響測位システ
ムにおいては、レスポンダもしくは同期ピンガは、構造
が簡単であり小形化が可能であるので、小さな水中航走
体にも装着することができる。また上記音響測位システ
ムにおいては、レスポンダもしくは同期ピンガは、受信
部がないために、周囲の雑音に影響を受けない特徴があ
り、水中航走体のように雑音発生源(スクリュー等)を
持つものに装着しても良質な音源として機能するので、
安定した測位動作を行うことができる。また上記音響測
位システムにおいては、海上の船の位置を、GPS受信
器、とくにDGPS受信器によって高精度で測定できる
ので、その結果、水中航走体の測位精度を向上させるこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、測位水
域の水底に2個または2個以上のトランスポンダを設置
し、水上の船舶に水中音波の送受波器、測位信号の送受
信手段及び測位に係る制御演算手段を設置し、また水中
航走体にレスポンダ及び深度測定器を装着した水中航走
体用音響測位システムにおいて、前記水上の船舶の制御
演算手段は、測位信号の送受信手段及び水中音波の送受
波器を制御し、自船からの音波の送信による各トランス
ポンダ応答信号の受信により自船と各トランスポンダ間
のスラントレンジの測定、並びに水中航走体のレスポン
ダからの音波の送信による直接波の受信及び各トランス
ポンダ応答信号の受信により自船とレスポンダ間のスラ
ントレンジの測定及び自船と各トランスポンダを経由し
たレスポンダ間のスラントレンジの測定を行い、前記自
船と各トランスポンダを経由したレスポンダ間のスラン
トレンジより前記自船と各トランスポンダ間のスラント
レンジを減算して各トランスポンダとレスポンダ間のス
ラントレンジを求め、該各トランスポンダとレスポンダ
間のスラントレンジと、予め決定された各トランスポン
ダの位置と、予め測定された自船の位置と、前記水中航
走体の深度測定器により測定された深度とに基づき、水
中航走体に装着されたレスポンダの位置を測定する第1
の測位手段を有するようにしたので、従来のLBL方式
を利用して水中航走体の測位が可能になると共に、レス
ポンダは、小形化が可能で水中航走体への装着が容易で
あり、周囲の雑音の影響を受けない良質の音源となるの
で、安定した測位動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る水中航走体用音響測
位システムの構成図である。
【図2】図1の装置運用時の位置測定例の説明図であ
る。
【図3】従来の船舶の音響測位システムの構成図であ
る。
【符号の説明】
1 制御演算部 2 送信制御回路 3 送信回路 4 送波器 5,6,7 トランスポンダ 8 水中 9 海底 10 受波器 11,11A,12,13 受信回路 14,14A,15,16 LBL受信器 17 表示部 18 レスポンダ 19 ケーブル 20 水中航走体 21 GPS受信器 22 GPSアンテナ 23 深度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測位水域の水底に2個または2個以上の
    トランスポンダを設置し、水上の船舶に水中音波の送受
    波器、測位信号の送受信手段及び測位に係る制御演算手
    段を設置し、また水中航走体にレスポンダ及び深度測定
    器を装着した水中航走体用音響測位システムにおいて、 前記水上の船舶の制御演算手段は、測位信号の送受信手
    段及び水中音波の送受波器を制御し、自船からの音波の
    送信による各トランスポンダ応答信号の受信により自船
    と各トランスポンダ間のスラントレンジの測定、並びに
    水中航走体のレスポンダからの音波の送信による直接波
    の受信及び各トランスポンダ応答信号の受信により自船
    とレスポンダ間のスラントレンジの測定及び自船と各ト
    ランスポンダを経由したレスポンダ間のスラントレンジ
    の測定を行い、前記自船と各トランスポンダを経由した
    レスポンダ間のスラントレンジより前記自船と各トラン
    スポンダ間のスラントレンジを減算して各トランスポン
    ダとレスポンダ間のスラントレンジを求め、該各トラン
    スポンダとレスポンダ間のスラントレンジと、予め決定
    された各トランスポンダの位置と、予め測定された自船
    の位置と、前記水中航走体の深度測定器により測定され
    た深度とに基づき、水中航走体に装着されたレスポンダ
    の位置を測定する第1の測位手段を有することを特徴と
    する水中航走体用音響測位システム。
  2. 【請求項2】 前記水上の船舶に装着されたGPS受信
    手段またはDGPS受信手段により自船の位置を測定
    し、該測定値を前記制御演算手段に供給し、また前記水
    底に設置した各トランスポンダの位置をキャリブレーシ
    ョンにより決定し、該決定値を前記制御演算手段に供給
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の水中航
    走体用音響測位システム。
  3. 【請求項3】 前記水上の船舶の制御演算手段は、前記
    第1の測位手段の代りに、自船と水中航走体に装着され
    たレスポンダ間のスラントレンジの測定をせずにレスポ
    ンダの位置を算出し、該算出結果として2つのレスポン
    ダ位置を出力する第2の測位手段を有し、操作員が前記
    出力される2つのレスポンダ位置の一方を選択するよう
    にしたことを特徴とする請求項1または2記載の水中航
    走体用音響測位システム。
  4. 【請求項4】 前記水中航走体に装着されるレスポンダ
    の代りに、時計内蔵型の同期ピンガを音源として用いる
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかの請求
    項に記載の水中航走体用音響測位システム。
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