JPH074329Y2 - テーパーワッシャ付きハブボルト - Google Patents

テーパーワッシャ付きハブボルト

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JPH074329Y2
JPH074329Y2 JP7961190U JP7961190U JPH074329Y2 JP H074329 Y2 JPH074329 Y2 JP H074329Y2 JP 7961190 U JP7961190 U JP 7961190U JP 7961190 U JP7961190 U JP 7961190U JP H074329 Y2 JPH074329 Y2 JP H074329Y2
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JP
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bolt
washer
peripheral surface
diameter
taper washer
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JP7961190U
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JPH0439315U (ja
Inventor
敏夫 杉浦
Original Assignee
株式会社杉浦製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はテーパーワッシャ付きハブボルトに関するも
のである。
[従来技術] 従来公知のワッシャ付きハブボルトとしてはボルトに平
ワッシャを組み付けたものが知られている。この平ワッ
シャ付きボルトを自動車のディスクホイール(以後単に
ホイールとも言う)に組み付けるとボルトの頭部座面と
雄ねじ部とを同心に接続する円柱部と円柱部に対するホ
イールの当接面とが平行となるので、ボルト軸に直角方
向の負荷がそのまま円柱部にかかるので円柱部の応力が
大きくなる。又ホイールの穴とボルト円柱部との間に僅
かではあるが隙間ができ、自動車が走行した場合にホイ
ールとハブボルトに振動が生じハブボルトにかかる負荷
が増加し、ボルトの寿命が短くなり、破損し易くなる。
又振動によりボルトが緩む恐れもある。
[考案が解決しようとする課題] この考案はボルト軸に直角方向の荷重がそのままハブボ
ルトの円柱部に作用せず、又ホイールとボルトとの間に
隙間をなくし、そのため自動車の走行中にホイール及び
ハブボルトに振動が発生せず、従ってボルトが緩む恐れ
のないテーパーワッシャ付きハブボルトの提供を課題と
する。
[課題を解決するための技術的手段] 上記の課題を解決するためこの考案はボルト頭部座面と
雄ねじ部とを同心に接続する円柱部を有するボルト本体
と、前記ボルト頭部座面から所定の距離をおいてローレ
ットにより円柱部に突設され、頭部座面との間に環状溝
を形成する円周方向の凹凸部と、この凹凸部の外径より
小さい内径を有し、前記凹凸部を乗りこえて前記溝部に
少なくとも内周面の一部が嵌装され、外周面が雄ねじ部
に向かって縮径するテーパーワッシャとから構成されて
いる。
[作用] テーパーワッシャの外周面が雄ねじ部に向かって縮径、
即ちテーパーしているので、自動車のディスクホイール
からボルトに伝達されるボルト軸に直角方向の力はテー
パーワッシャの外周面に平行の分力と垂直の分力とに分
解される。テーパーワッシャの外周面に平行の分力はハ
ブボルトの凹凸部により吸収され、外周面に垂直の分力
はテーパーワッシャとボルトの頭部座面との間の押圧力
として吸収されるので円柱部の受ける力は小さい。又ワ
ッシャがテーパーしているのでワッシャとホイールとの
間に隙間がなくなる。このため自動車の走行中もホイー
ル及びボルトが振動しないのでボルトの緩みが防止され
る。
[実施例] 以下実施例を示す図面によりこの考案を説明する。第1
〜3図は第1実施例を示す。同図においてテーパーワッ
シャ付きハブボルト10はハブボルト本体11とテーパーワ
ッシャ19とから構成されている。ハブボルト本体11は6
角形のボルト頭部12を有し、このボルト頭部12の頭部座
面(以後単に座面と言う)13はボルト中心線C1−C1に直
角であり、この座面13には円柱部14がボルト頭部12と同
心に接続し、円柱部14には傾斜部15を介して円柱部14よ
り小径の雄ねじ部16が円柱部14に同心に接続している。
円柱部14と傾斜部15との接続部にはローレット加工によ
り円柱部14より大きな外径を有する凹凸部17が形成され
ている。従って凹凸部17と座面13との間には環状溝18が
形成される。凹凸部17の底径は円柱部14の直径より小さ
い。
テーパーワッシャ19は一般には普通鋼材又は真ちゅうか
らなり、その外周面19aは中心線C2−C2に対し一方向に
テーパー(縮径)する円錐面の一部となっており、その
大径側端部は面取り19bされている。内周面19cは中心線
C2−C2に平行であり、外周面19aの縮径端側において内
周面19cには内方に突出するリング状の突条19dが形成さ
れている。内周面19cの直径D1はボルト本体11の凹凸部1
7の外径より大きく設定され、又突条19dの内径D2は凹凸
部17の外径と溝径との間の寸法に設定されている。
このテーパーワッシャ19はその大径側の端面19eをボル
ト本体11の座面13に対向させて突条19dがボルト本体11
の凹凸部17を乗りこえて押し込まれ(この場合凹凸部17
は弾性変形する)、第1図に示すように突条19がボルト
本体11の環状溝18内に収容される。この状態ではテーパ
ーワッシャ19の端面19eはボルト本体11の座面13に当接
し、テーパーワッシャ19の突条19dはボルト本体11の凹
凸部17に当接し、突条19dより先端側のテーパーワッシ
ャ19の内周面19cは凹凸部17を覆っている。そしてテー
パーワッシャ19はボルト本体11の円柱部14に対して回動
可能であり、環状溝18から抜け出ない。
このようなテーパーワッシャ付きハブボルト10を使用し
て自動車のディスクホイールをハブに取りける時には、
テーパーワッシャ19をボルト本体11に嵌着する手間が省
ける他に、テーパーワッシャ19がボルト本体11から離脱
して紛失することがない。
又第3図に示すようにテーパーワッシャ19の外周面19a
に作用する中心線C2−C2に直角方向の荷重Pはこれを外
周面19aに垂直の分力Pnと平行の分力Ptとに分解して考
えると平行分力Ptは突条19dとボルト本体11の凹凸部17
との当接により支持され、垂直分力Pnはテーパーワッシ
ャ19の端面19eとボルト本体11の座面13との押圧力によ
る摩擦力として吸収される。この結果荷重Pはボルト本
体11の円柱部14にはほとんど伝達されないので円柱部14
には大きな応力は発生しない。従ってボルト本体11の寿
命が長くなる。
更に第1図に示すようにテーパーワッシャ19はディスク
ホイール1との間には隙間がなく、かつディスクホイー
ル1との当接面積が従来の平ワッシャと比較して大きく
なるので自動車の走行中においてディスクホイール1及
びハブボルト10はともに振動しない。従って振動による
ボルトの緩み止め効果が増加し、締めつけが安全、確実
となる。
第4〜6図は第2実施例のテーパーワッシャ付きハブボ
ルト20を示す。第1実施例と同じくテーパーワッシャ付
きハブボルト20はボルト本体21とテーパーワッシャ29と
から構成されている。ボルト本体21では座面23が中心線
C3−C3に対し雄ねじ26に向ってテーパーしており、座面
23の小径端には短い円柱部24が同径、同心に接続し、円
柱部24は傾斜部25を介して雄ねじ部26に同心に接続して
いる。円柱部24には傾斜部25との接続部においてローレ
ットによる凹凸部27が形成され、凹凸部27と座面23との
間に環状溝28が形成されている。
テーパーワッシャ29はその外周面29aと内周面29cとは平
行でともに中心線C4−C4に対し傾斜しており、その傾斜
角はボルト本体21の座面23の中心線C3−C3に対する傾斜
角と同じになっている。テーパーワッシャ29の最小縮径
部(第6図で左端部)では第7図に示すように内周面29
cは中心線C4−C4に平行の部分内周面29d、29eとこれを
連結する中心線C4−C4に直角の段差29fとから構成さ
れ、部分内周面29eが内径最小の内周面となっていて、
その内径はボルト本体21の凹凸部27の外径と溝径との間
の寸法に設定されている。又部分内周面29dの内径は凹
凸部27の外径より大きく設定されている。
このテーパーワッシャ29はその内周面29cをボルト本体2
1の座面23に対向させて部分内周面29eがボルト本体21の
凹凸部27を乗りこえて押し込まれ(この場合凹凸部27は
弾性変形する)、第4図に示すように部分内周面29eが
ボルト本体21の環状溝28内に収容される。この状態では
第7図に示すようにテーパーワッシャ29の内周面29cは
ボルト本体21の座面23に当接し、テーパーワッシャ29の
段差29fはボルト本体21の凹凸部27に当接し、テーパー
ワッシャ29の部分内周面29dは凹凸部27を覆っている。
そしてテーパーワッシャ29はボルト本体21に対して回動
可能であり、環状溝28から抜け出ない。
テーパーワッシャ付きハブボルト20の作用効果はテーパ
ーワッシャ付きハブボルト10と同じであるが、内周面29
cが同じ傾斜のボルト本体21の座面に接触するのでディ
スクホイールからハブボルト20に伝達されるボルト軸に
直角方向の力Pのテーパーワッシャ29に垂直の分力はそ
のまま座面23に伝達され、円柱部24に伝達されないから
ハブボルト20は強度的には第1実施例のハブボルト10よ
り優れている。
[効果] この考案は上記の構成を有するので次のような優れた効
果を有する。
(イ)ワッシャの外周面をテーパーにさせたのでボルト
軸に直角方向の力が平ワッシャより広い面積で分担され
るのでボルトに発生する応力が小さくなり、ボルトの寿
命が向上する。
(ロ)ホイールとワッシャとの隙間がなくなるので自動
車の走行中においてハブボルトは振動せず、ハブボルト
にかかる負荷が安定する。このことによっても従来の平
ワッシャ使用のボルトよりもボルトの寿命が向上する。
(ハ)従来の平ワッシャと比較して自動車のディスクホ
イールとの接触面が大きくなるためボルトの緩み止め効
果が増加し、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は一部を破断した第1実施例の正面図を示す。第
2図は第1実施例のボルト本体の正面図を示す。第3図
は第1実施例のワッシャの正面図を示す。第4図は一部
を破断した第2実施例の正面図を示す。第5図は第2実
施例のボルト本体の正面図を示す。第6図は第2実施例
のワッシャの正面図を示す。第7図は第6図の要部の詳
細図を示す。 10…テーパーワッシャ付きハブボルト 11…ボルト本体 13…座面(頭部座面) 14…円柱部 16…雄ねじ部 17…凹凸部 18…環状溝 19…テーパーワッシャ 20…テーパーワッシャ付きハブボルト 21…ボルト本体 23…座面(頭部座面) 24…円柱部 26…雄ねじ部 27…凹凸部 28…環状溝 29…テーパーワッシャ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボルト頭部座面と雄ねじ部とを同心に接続
    する円柱部を有するボルト本体と、前記ボルト頭部座面
    から所定の距離をおいてローレットにより円柱部に突設
    され、頭部座面との間に環状溝を形成する円周方向の凹
    凸部と、この凹凸部の外径より小さい内径を有し、前記
    凹凸部を乗りこえて前記溝部に少なくとも内周面の一部
    が嵌装され、外周面が雄ねじ部に向かって縮径するテー
    パーワッシャとからなることを特徴とするテーパーワッ
    シャ付きハブボルト。
JP7961190U 1990-07-26 1990-07-26 テーパーワッシャ付きハブボルト Expired - Lifetime JPH074329Y2 (ja)

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JPH0439315U JPH0439315U (ja) 1992-04-03
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