JPH0743199U - 化粧石膏ボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案の化粧石膏ボードは、石膏ボードの
両端部に補強材を取付けて補強して端部に衝撃を加えて
も他の木質材料と何等遜色のない優れた強度を有するこ
とを特徴とする。 【構成】 この考案の化粧石膏ボードは、石膏ボードの
両端部に補強材を取付けて補強し、表面を化粧材料で覆
って成ることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建築物の内装材に使用される化粧石膏ボード、特に両端部が補強 材で補強された化粧石膏ボードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、石膏ボード自体は脆くて強度に乏しいが、安価で不燃性を有するため に建築物の内装材として従来から広く、且つ数多く用いられている。この様な一 般の石膏ボードは下地に釘やビス、或はステープル等で止められて継目がパテ材 で処理されるので、石膏ボードの端部に衝撃による凹みが生じても十分に使用で きる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

併し、化粧石膏ボードは最終仕上げ材として使用されるために端部に衝撃によ る凹みが生じた場合には、化粧石膏ボードの価値を損ない甚だしい場合には使用 に供さないものとなることが有る。この様な化粧石膏ボードとしては、ボード用 原紙に直接印刷された化粧紙を使用する直接成形品と、ラミネート紙や塩化ビニ ールフィルムまたは突板等を石膏ボードに張り合わせた二次加工品とに大別され る。特に、直接成形品は比較的安価に製造されるために凹みの発生による不良品 としての被害が少ないが、二次加工品は高価な製品であるために凹みによる不良 品としての被害が従って大きくなる等の問題点が見られる。

【０００４】 従って、この考案の目的はこの様な従来における問題点を解決するために、石 膏ボードの両端部に補強材を取付けて補強して端部に衝撃を加えても他の木質材 料と何等遜色のない優れた強度を有する化粧石膏ボードを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、この考案に依れば、化粧石膏ボードは、石膏ボ ードの両端部に補強材を取付けて補強し、表面を化粧材料で覆って成ることを特 徴としている。

【０００６】

【作用】

この様に構成されたこの考案の化粧石膏ボードは、石膏ボードの両端部にプラ スチックの様な適宜な合成樹脂材料や、木質粉末または繊維を圧縮成形した人造 の木質材料または天然の木質材料等を補強材として用いて補強して表面全体を化 粧材料で覆って構成されているので、端部に衝撃が加えられても損傷することが なく十分に強く、表面が化粧材料で美麗に覆われた良好な化粧石膏ボードが得ら れるものである。

【０００７】 この考案の他の目的と特長および利点は以下の添付図面に沿っての詳細な説明 から明らかになろう。

【０００８】

【実施例】

図面の図１および図２には、この考案の化粧石膏ボードの一実施例が示されて おり、図示される様に、この考案の化粧石膏ボード１は、石膏ボード２の両端部 に縁材の様な細長い部材を補強材３、３’として取付け、表面全体を化粧材料４ で被覆することによって構成されている。

【０００９】 図示される様に、この考案の化粧石膏ボード１においては、石膏ボード２の両 端部に、天然または人工の木質材料や、塩化ビニールやポリエチレン、またはポ リスチレンやポリエステル、或はポリプロピレン等の適宜な合成樹脂材料の様な 衝撃強度に耐える材料で造られた補強材３、３’が必要に応じて適宜な接着剤を 塗布して接着され、ステープル等で固定される。また、この様な補強材３、３’ は衝撃に対して十分な強度を有する材料であれば良く、この考案の化粧石膏ボー ドとしては特に材質を問わない。

【００１０】 この様に石膏ボード２の両端部に補強材３、３’が固着されたならば、化粧紙 やラミネート紙、或は塩化ビニールフィルム等の化粧材料４で表面全体を覆うと 共に、更にこの化粧材料４を裏面側にまで巻き込んで接着させることによって化 粧石膏ボード１が構成される。

【００１１】 斯様に構成されたこの考案の化粧石膏ボード１に依れば、石膏ボード２の両端 部に縁材の様な細長い部材を補強材３、３’として取付けて衝撃に対して強固で 損傷することが無く、且つ表面全体が化粧材料４で美麗に覆われて仕上げられた 良好な化粧石膏ボード１が構成される。

【００１２】

【考案の効果】

上述した様に、この考案の化粧石膏ボードは、石膏ボードの両端部にプラスチ ック等の様な適宜な合成樹脂材料や、木質粉末または繊維を圧縮成形した人造の 木質材料または天然の木質材料等を補強材として用いて補強して表面全体を化粧 材料で覆って構成されているので、端部に衝撃が加えられても損傷することがな く十分に強く、且つ表面全体が化粧材料で美麗に覆われた良好な化粧石膏ボード が得られる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の化粧石膏ボードの横断面図である。

【図２】図１のこの考案の化粧石膏ボードの斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 化粧石膏ボード ２ 石膏ボード ３ 補強材 ３’ 補強材 ４ 化粧材料

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 幕田 秀明 千葉県東葛飾郡関宿町東高野高札116 (72)考案者 栗山 修 東京都江東区新木場１−７−６

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 石膏ボードの両端部に補強材を取付けて
   補強し、表面を化粧材料で覆って成ることを特徴とする
   化粧石膏ボード。
2. 【請求項２】 前記補強材は石膏ボードの端部に接着剤
   で接着またはステープルで固着され、前記化粧材料が石
   膏ボードの表面全体を覆い且つ石膏ボード裏面側にまで
   巻き込んで接着されたことを特徴とする請求項１記載の
   化粧石膏ボード。
3. 【請求項３】 前記補強材は、塩化ビニール、ポリエチ
   レン、ポリスチレン、ポリエステル或はポリプロピレン
   等の合成樹脂材料、木質粉末または繊維を圧縮成形した
   人造の木質材料、天然の木質材料等から成り、前記化粧
   材料は化粧紙、ラミネート紙或は塩化ビニールフィルム
   等から成ることを特徴とする請求項１または２いずれか
   記載の化粧石膏ボード。