JPH0743127U - 台車の引込装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】自走車によって従動する台車を走行路から所定
の場所に引き込む装置において、その構造を簡単にする
ことである。 【構成】固定シリンダー１に可動シリンダー２を連結
し、この可動シリンダー２に台車５を積載するキャスタ
付台板３を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は台車の引込装置、詳しくは、組立工場、倉庫などにおいて、無人で走 行する自走車に連結される台車を自走車から離脱させて走行路から所定位置に引 込む装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自走車と共に自走車に連結されている台車は、組立工場、倉庫などの床面に、 敷設された誘導路である走行路に沿って走行する。 そして、例えば、台車上に、物品を搭載する場合には、自走車より台車を離脱 させて走行路より搭載個所に引込む必要がある。 この台車の引込は、台車の走行方向に対して直交方向に行われなければならな い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、この台車の引込は、台車を所定位置に的確に引込む必要があるため、 大規模で複雑な機構になり、広いスペースを要する不具合があった。 そこで、本考案は構造が簡単で、広いスペースを要しないようにすることを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するための本考案に係る台車の引込装置は、台車の底部に挿 込み上面に扛上機構を有するキャスタ付台板と、この台板を先端に取付けた可動 シリンダーと、この可動シリンダーを該可動シリンダーの作動方向に伸縮可能に 取付けてなる固定シリンダーとからなるものである。

【０００５】

【作用】

固定シリンダーを伸長させて可動シリンダーを突出させ、更に、可動シリンダ ーを伸長させることにより、可動シリンダーの先端に有するキャスタ付台板が台 車の底部内に挿込まれ、台板の扛上機構を作動することにより、台車が上昇して 台板上に台車が積載され、固定シリンダーを収縮させて台板を引込み、扛上機構 により台車を下降させると、台車は所定位置に移動し、物品が積載可能となる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を、図面に基づいて説明する。 図１は、自走車（Ａ）に連結状態の台車（５）を物品の積載場所に引込む前の 状態を示し、自走車（Ａ）は床面（Ｆ）に敷設された誘導テープによって誘導さ れて自走し、この誘導テープに並設されているガイド板（８）に設けたセンサー によって停止し、台車（５）を離脱するように構成されている。

【０００７】 図示する台車（５）は、ロボット（Ｒ）によって物品を積載する空台車で、こ の台車（５）は、本案装置によって仮想線に示すように誘導路から引込まれて、 （６）、（７）に示すように、順次他の移動手段によって移動し、（６）に示す 位置で、ロボット（Ｒ）によって物品が積載され、（７）に示す位置で、前記自 走車（Ａ）に連結されて運搬されるものである。

【０００８】 本案装置は、台車（５）の底部に挿込み、上面に扛上機構（４）（４）（４） （４）を有するキャスタ付台板（３）と、この台板（３）をロッド（２１）の先 端に取付けた可動シリンダー（２）と、この可動シリンダー（２）をロッド（１ １）の先端に取付けた固定シリンダー（１）とから構成されている。

【０００９】 台板（３）は、固定シリンダー（１）を設置するケースの空間部（１０）に格 納され、台車（５）の側方より台車（５）の底部に挿込まれる大きさに形成され 、上面には台車（５）を扛上させるための油圧又はエアシリンダーからなる扛上 機構（４）…が配設されている。

【００１０】 図示する可動シリンダー（２）は、固定シリンダー（１）の下方に並設され、 固定シリンダー（１）のロッド（１１）を伸長させることにより、その伸長方向 に移動し、また、ロッド（２１）の伸長により、台板（３）を引き出す構造のも のであり、固定シリンダー（１）は図示するが如く、ロボット（Ｒ）に並設して いる。

【００１１】 図２、３は、自走車（Ａ）より離脱した台車（５）を台板（３）上に積載した 状態を示し、台板（３）上の扛上装置（４）によって台車（５）を上昇させて積 載する。この状態において、可動シリンダー（２）、固定シリンダー（１）の各 ロッド（２１）（１１）は、伸長している。

【００１２】 図４、５は、台車（５）を所定位置に引込んだ状態を示し、固定シリンダー（ １）を作動させて、そのロッド（１１）を収縮させると、可動シリンダー（２） が引動され、それに伴って、台車（５）を積載した台板（３）が引き込まれて、 台車（５）は、図１に示す位置に移動する。

【００１３】 図６、７は、台車（５）を前記位置に積載し、台板（３）、可動シリンダー（ ２）を格納した状態を示し、台車（５）を図４、５、図１仮想線に示す位置に移 動させた後、扛上装置（４）…を作動させて、台車（５）を下降させて台車（５ ）の車輪（５０）…を床面（Ｆ）に接地させた後、可動シリンダー（２）のロボ ット（２１）を収縮させると、台板（３）、可動シリンダー（２）は格納される 。

【００１４】 この格納状態から固定シリンダー（１）と可動シリンダー（２）の各ロッド（ １１）（２１）を伸長させると、図１、２、３に示す状態になる。

【００１５】 図示するものは、固定シリンダー（１）によるロッド（１１）の収縮力によっ て、台車（５）を引込む構造であるが、別途に、固定シリンダー（１）を設置す るケースと台板（３）との間にベルトを連結し、このベルトをケース内に設けた 巻取装置によって巻取る機構を設けて、台車（５）を引き込むようにするも任意 である。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、複数のシリンダーを使用して台車を走行路から所定位置に引 き込むことができるため、構造が簡単で広いスペースを要しない装置を提供でき る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案装置の設置状態を示す平面図である。

【図２】台車を積載する状態の平面図である。

【図３】図２の側面図である。

【図４】台車を所定位置に引き込んだ状態の平面図であ
る。

【図５】図４の側面図である。

【図６】可動シリンダー、台板を格納した状態の平面図
である。

【図７】図６の側面図である。

【符号の説明】

１ 固定シリンダー ２ 可動シリンダー ３ 台板 ４ 扛上機構 ５ 台車

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台車の底部に挿込み上面に扛上機構を有
   するキャスタ付台板と、この台板を先端に取付けた可動
   シリンダーと、この可動シリンダーを該可動シリンダー
   の作動方向に伸縮可能に取付けてなる固定シリンダーと
   からなる台車の引込装置。